JPH09164625A - 表示用マーキングフィルム - Google Patents

表示用マーキングフィルム

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JPH09164625A
JPH09164625A JP32723895A JP32723895A JPH09164625A JP H09164625 A JPH09164625 A JP H09164625A JP 32723895 A JP32723895 A JP 32723895A JP 32723895 A JP32723895 A JP 32723895A JP H09164625 A JPH09164625 A JP H09164625A
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亨 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表皮層2に熱可塑性樹脂であるポリウレタン
樹脂を使用する表示用マーキングフィルム10におい
て、ポリウレタン樹脂本来の利点を保持しながら、ブロ
ッキング現象が発生するのを防止する。 【解決手段】 支持フィルム層1に一般ポリウレタン樹
脂からなる表皮層2及びポリウレタン樹脂からなるベー
スフィルム層3を順に積層し、続いてホットメルト型接
着剤層4を積層してなり、上記接着剤層4により衣類等
の基布5に熱接着される表示用マーキングフィルム10
に対し、その表皮層2にアクリル系添加剤及びシリコン
系添加剤の少なくとも一方を添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類、袋物、看板
等の基布を基材として熱接着される表示用マーキングフ
ィルムに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の表示用マーキングフ
ィルムとして、離型シートとなり得る支持フィルム層に
対し表皮層を積層するか、又は表皮層及びベースフィル
ム層を順に積層し、続いてその上にホットメルト型接着
剤層を積層してなる3層又は4層の熱接着マーキングフ
ィルムが知られている。
【0003】そして、このマーキングフィルムでは、そ
の用途の中心が衣類、袋物であるため、風合い、物性
(伸び)、安全性、コスト等の観点が重視され、その表
皮層には通常、ポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂
等の熱可塑性樹脂が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のも
のでは、表皮層が熱可塑性樹脂であるため、基布の折り
曲げ等によりマーキングフィルムの表皮層同士を重ねた
状態にしておいた場合に、熱と水分とによって表皮層が
溶融状態となり、表皮層同士が密着して互いに剥がれな
くなるいわゆるブロッキング現象が発生するという問題
があった。
【0005】このブロッキング現象は、例えばスポーツ
をした後等の汗を含んだ衣服を車の中に放置していると
き、洗濯中やその後の乾燥時、ドライクリーニングをし
ているとき等に顕著に発生する。
【0006】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、表皮層に熱可塑性樹
脂であるポリウレタン樹脂を使用する表示用マーキング
フィルムに対し、そのポリウレタン樹脂の組成を変える
ことにより、ポリウレタン樹脂の本来の利点を保持しな
がら、マーキングフィルムのブロッキング現象が発生す
るのを防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、ポリウレタン樹脂からなる表皮層
にアクリル系添加剤及びシリコン系添加剤の少なくとも
一方を添加するようにした。
【0008】具体的には、請求項1の発明では、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム等の離型シートとなる支
持フィルム層と、該支持フィルム層上に積層されたポリ
ウレタン樹脂表皮層と、該ポリウレタン樹脂表皮層上に
積層されたホットメルト型接着剤層とを備えてなり、上
記接着剤層により基布に熱接着される表示用マーキング
フィルムを前提とする。
【0009】そして、上記ポリウレタン樹脂表皮層は、
アクリル系添加剤及びシリコン系添加剤の少なくとも一
方が添加されたポリウレタン樹脂からなるものとする。
【0010】このようにポリウレタン樹脂表皮層にアク
リル系添加剤を添加することにより、ポリウレタン樹脂
の融点が高くなるので、ポリウレタン樹脂によるマーキ
ングフィルムのブロッキング現象が発生し難くなる。一
方、シリコン系添加剤の添加の場合は、シリコンにより
ポリウレタン樹脂表面が改質されるので、ポリウレタン
樹脂によるマーキングフィルムのブロッキング現象が発
生し難くなる。よって、ポリウレタン樹脂によるマーキ
ングフィルムの風合いの良さや伸びの良さを良好に保ち
つつ、マーキングフィルムのブロッキング現象の発生を
防止することができる。
【0011】また、各添加剤の添加量の多少によってブ
ロッキング現象の発生する温度が異なるため、その添加
量の変更によりブロッキング発生温度を調節することも
できる。
【0012】さらに、アクリル系添加剤の場合はマーキ
ングフィルムのカッティングがし易くなり、しかも熱接
着時の収縮が少なくなって寸法安定性を良くすることが
できる。一方、シリコン系添加剤の添加の場合は、マー
キングフィルムのふんわり感が増してその風合いをさら
に向上させることができる。
【0013】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、アクリル系添加剤を、ポリウレタン樹脂が100
重量部に対して5〜40重量部添加する。
【0014】このアクリル系添加剤の添加量は、5重量
部未満では、添加量が少なすぎるためにブロッキング現
象の発生を良好に防止することができない一方、40重
量部を超えると、ブロッキング現象が発生しないもの
の、耐寒時にポリウレタン樹脂に割れや白化等が生じる
ので、5〜40重量部の範囲に設定されている。
【0015】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、シリコン系添加剤は、ポリウレタン樹脂が
100重量部に対して5〜60重量部添加する。
【0016】シリコン系添加剤の添加量は、5重量部未
満では、添加量が少なすぎるためにブロッキング現象の
防止効果が不十分となる一方、60重量部を超えると、
アクリル系添加剤の添加の場合と同様に、耐寒時にポリ
ウレタン樹脂に割れや白化等が発生するので、5〜60
重量部の範囲に設定されている。
【0017】よって、これらの発明により、耐寒時にポ
リウレタン樹脂に割れや白化等が生じるのを防止しつ
つ、80〜140℃の高温下でポリウレタン樹脂による
マーキングフィルムのブロッキング現象が発生するのを
確実に防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る表
示用マーキングフィルム10を示し、このマーキングフ
ィルム10は、表面側から裏面側に向かって順に、支持
フィルム層1、表皮層2、ベースフィルム層3及びホッ
トメルト型接着剤層4の4層からなっている。表面側端
の支持フィルム層1は離型シートとなり得るものであ
り、主として厚さ100μのポリエチレンテレフタレー
トフィルムが使用される。この支持フィルム層1は、後
述の如くマーキングフィルム10がカッティングされる
ときから衣類等に熱接着されてマーキングが完了するま
で、表皮層2を所定の表示形状に保持して衣類等への熱
接着を容易にするためのもので、熱接着後に表皮層2か
ら剥がされる。
【0019】支持フィルム層1裏面側の表皮層2は、支
持フィルム層1が剥がされた後は、図5に示すように表
面層となって所定の表示形状を表すマークとなる。そし
て、表皮層2にはポリウレタン樹脂が使用され、このポ
リウレタン樹脂にアクリル系添加剤、シリコン系添加剤
の両方又はいずれか一方が添加されている。
【0020】上記アクリル系添加剤の添加量は、ポリウ
レタン樹脂100重量部に対して、5〜40重量部の範
囲に、またシリコン系添加剤の添加量は同5〜60重量
部の範囲にそれぞれ調整することが好ましい。すなわ
ち、アクリル系添加剤の添加量が、ポリウレタン樹脂が
100重量部に対して5重量部未満であるときには、添
加量が少なすぎるためにマーキングフィルム10のブロ
ッキング現象の発生を十分に防止することができない一
方、40重量部を超えると、ブロッキング現象の発生が
ないものの、耐寒時にポリウレタン樹脂に割れや白化等
が発生する。
【0021】また、シリコン系添加剤の添加量が、ポリ
ウレタン樹脂が100重量部に対して5重量部未満で
は、添加量が少なすぎるためにブロッキング現象の防止
を十分に図ることができない一方、60重量部を超える
と、アクリル系添加剤の添加の場合と同様に、耐寒時に
ポリウレタン樹脂に割れや白化等が生じる。
【0022】上記表皮層2の裏面側のベースフィルム層
3は、ポリウレタン樹脂等が使用されてベース層となる
ものである。
【0023】裏面側端にある接着剤層4は、熱プレス時
に溶けてマーキングフィルム10を衣類等に熱接着する
ためのものである。
【0024】以上の構成からなるマーキングフィルム1
0を衣類等に熱接着する方法を以下に示す。先ず、図2
に示すように、カッティング刃7によりマーキングフィ
ルム10を、その表皮層2が表面側(支持フィルム層1
側)から見て目印の表示形状となるように、裏面側(接
着剤層4側)から支持フィルム層1を残した状態でカッ
ティングする。
【0025】このカッティング後、図3に示すように、
カッティングにより生じたカスを取り除く作業を行っ
て、表示部分以外の不要な箇所を完全に取り除く。
【0026】次に、図4に示すように、マーキングフィ
ルム10を衣類等の基布5表面上のマーキングしようと
する箇所に裏面側の接着剤層4を当接させて重ね、両者
を熱プレスして接着剤層4により熱接着する。
【0027】さらに、冷却後、図5に示すように、支持
フィルム層1を表皮層2から剥がすことによって基布5
へのマーキングが完了する。尚、この図5では、接着剤
層4は、熱によって溶かされて基布5と混ざり合ってい
る状態を模式的に示している。
【0028】このように、表皮層2にポリウレタン樹脂
を使用し、このポリウレタン樹脂にアクリル系添加剤も
しくはシリコン系添加剤の両方又はいずれか一方を添加
したことにより、アクリル系添加剤を添加した場合はポ
リウレタン樹脂の融点が高くなり、シリコン系添加剤を
添加した場合はシリコンによりポリウレタン樹脂表面が
改質されるので、ポリウレタン樹脂によるマーキングフ
ィルム10のブロッキング現象が発生し難くなる。よっ
て、ポリウレタン樹脂によるマーキングフィルム10の
風合いの良さや伸びの良さを良好に保ちつつ、マーキン
グフィルム10のブロッキング現象の発生を良好に防止
することができる。
【0029】また、各添加剤の添加量の多少によってブ
ロッキング現象の発生する温度が異なるので、その添加
量を変更することによってブロッキング発生温度を調節
することもできる。
【0030】特に、アクリル系添加剤を添加した場合は
マーキングフィルム10のカッティングがし易くなり、
熱接着時の収縮が少なくなって寸法安定性の向上を図る
ことができる。一方、シリコン系添加剤を添加した場合
はマーキングフィルム10のふんわり感が増してその風
合いをさらに良くすることができる。
【0031】そして、アクリル系添加剤の添加量がポリ
ウレタン樹脂100重量部に対して、5〜40重量部の
範囲で、またシリコン系添加剤の添加量が同5〜60重
量部の範囲でそれぞれ添加されているので、耐寒時にポ
リウレタン樹脂に割れや白化等が生じるのを防止しつ
つ、80〜140℃の高温下でポリウレタン樹脂による
マーキングフィルム10のブロッキング現象が発生する
のを確実に防止することができる。
【0032】尚、本実施形態では、表皮層2の下側にベ
ースフィルム層3を設けたが、本発明はベースフィルム
層3がない3層の表示用マーキングフィルムにも適用す
ることができ、同様の作用効果を得ることができる。
【0033】
【実施例】次に、具体的に実施した実施例について説明
する。表皮層2に使用するポリウレタン樹脂として、一
液型ポリウレタン樹脂(商品名「レザミンME−313
4」大日精化工業(株)製)100重量部にメチルエチ
ルケトンを40重量部添加し混合攪拌して得た一般ポリ
ウレタン樹脂を使用した。
【0034】また、上記一般ポリウレタン樹脂に添加す
るアクリル系添加剤として、メタクリル酸メチルと有機
溶剤の混合物(商品名「UAC43B」特殊色料(株)
製)を使用し、シリコン系添加剤として、シリコンアク
リル共重合体(商品名「クリスボンアディティブNO
5」大日本インキ(株)製)を使用した。
【0035】そして、上記アクリル系添加剤及びシリコ
ン系添加剤の添加量をそれぞれ調整して10種類の表皮
層2を得た。この各表皮層2をそれぞれ使用して10種
類(本発明例1〜5及び比較例1〜5)の表示用マーキ
ングフィルム10を作製した。このとき、ベースフィル
ム層3にはポリウレタン樹脂を使用した。各種類の詳細
は以下のとおりである(表1参照)。
【0036】(本発明例1)上記一般ポリウレタン樹脂
100重量部に対して、上記アクリル系添加剤のみを5
重量部添加した。 (本発明例2)一般ポリウレタン樹脂100重量部に対
して、上記シリコン系添加剤のみを5重量部添加した。 (本発明例3)一般ポリウレタン樹脂100重量部に対
して、アクリル系添加剤を10重量部、シリコン系添加
剤を10重量部それぞれ添加した。 (本発明例4)一般ポリウレタン樹脂100重量部に対
して、アクリル系添加剤のみを40重量部添加した。 (本発明例5)一般ポリウレタン樹脂100重量部に対
して、シリコン系添加剤のみを60重量部添加した。
【0037】(比較例1)上記一般ポリウレタン樹脂1
00重量部に対して、添加剤を全く添加しなかった。 (比較例2)一般ポリウレタン樹脂100重量部に対し
て、上記アクリル系添加剤のみを3重量部添加した。 (比較例3)一般ポリウレタン樹脂100重量部に対し
て、アクリル系添加剤のみを45重量部添加した。 (比較例4)一般ポリウレタン樹脂100重量部に対し
て、上記シリコン系添加剤のみを3重量部添加した。 (比較例5)一般ポリウレタン樹脂100重量部に対し
て、シリコン系添加剤のみを65重量部添加した。
【0038】このような本発明例1〜5と比較例1〜5
との各表皮層について次のような比較実験を行った。
【0039】先ず、図6に示すようなデサント法に準じ
た試験を行い、ブロッキング性を評価した。すなわち、
上記各表皮層を有するマーキングフィルム10を基布5
上に重ねて温度150℃、圧力500g/cm2 、時間2
0秒の条件下で熱プレスにより基布5にそれぞれ熱接着
し、支持フィルム層1を表皮層2から剥がした後、各表
皮層2の表面が内側となるように二つ折りにして合わせ
た。大きさ6cm×6cmの上下2枚のガラス板21,22
間にガラス板21,22がこの二つ折りの表皮層2を合
わせた面と反対側の基布5に接するように挟み、下側の
ガラス板21を丈夫な台24の上に置き、上側のガラス
板22の上に重さ4.5kgの重り23を載せて荷重をか
けた。この状態で、温度25℃の下で90分間放置し、
その放置後、合わされた表皮層2の表面が手の力で剥が
れるかどうかを調べた(初期ブロッキング性評価)。ま
た、同様にして、温度70℃の下で90分間放置し、表
皮層2の剥がれ状態を調べた(耐熱時ブロッキング性評
価)。
【0040】次に、JIS規格K6772に示されてい
る耐寒試験に準じた試験を行って耐寒衝撃性を評価し
た。すなわち、何度の温度で表皮層2に割れや白化等が
生じるかを調べた。
【0041】以上の初期ブロッキング性評価、耐熱時ブ
ロッキング性評価及び耐寒衝撃性評価の結果を表1に示
す。尚、表1中、ブロッキング性評価での記号○は、合
わされた表皮層2の表面が手の力で剥がれたことを、ま
た×は手の力では剥がれなかったことを、さらに△は手
の力では剥がれ難かったが一応剥がれたことをそれぞれ
意味している。
【0042】また、耐寒衝撃性評価での記号○は、0℃
以下で表皮層2に割れや白化等が生じたが0℃以上では
生じなかったことを、また×は0℃以上でも表皮層2に
割れや白化等が生じたことを、さらに△は0℃付近で表
皮層2に割れや白化等が生じたがそれ以上では生じなか
ったことをそれぞれ意味している。
【0043】そして、総合評価では、○はブロッキング
現象が生じることもなく、0℃以下で表皮層2に割れや
白化等が生じることもなく良好であったことを、×はブ
ロッキング現象が生じたか又は0℃以上で表皮層2に割
れや白化等が生じて問題となったことをそれぞれ意味し
ている。
【0044】
【表1】
【0045】この表1から、アクリル系添加剤の添加の
場合、5重量部以下では25℃でブロッキング現象は生
じないが、70℃でブロッキングが生じ、40重量部以
上では70℃でもブロッキング現象は生じないが、0℃
以上で表皮層2に白化が生じることが判る。
【0046】また、シリコン系添加剤の添加の場合、5
重量部以下では25℃でもブロッキング現象は生じ、6
0重量部以上では70℃でもブロッキング現象は生じな
いが、0℃以上で表皮層2に白化が生じることが判明し
た。
【0047】次に、本発明例1〜5のデサント法(温度
130℃、圧力5.0kg/36cm2、90分)によるブ
ロッキング性を評価した。
【0048】その結果、本発明例1〜5のすべてについ
て貼り合わされた表皮層2の表面が手の力で剥がれ、ブ
ロッキング現象は生じなかった。
【0049】したがって、アクリル系添加剤の添加の場
合は5〜40重量部の範囲とし、シリコン系添加剤の添
加の場合は5〜60重量部の範囲とすることにより、0
℃以上では表皮層2に割れや白化等が生じることがな
く、80〜140℃の高温下でポリウレタン樹脂による
マーキングフィルム10のブロッキング現象は発生しな
いことが判る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、表示用マーキングフィルムにおけるポリウレタ
ン樹脂からなる表皮層に、アクリル系添加剤及びシリコ
ン系添加剤の少なくとも一方を添加するようにしたこと
により、ポリウレタン樹脂によるマーキングフィルムの
風合いの良さや伸びの良さという本来の利点を保持しな
がら、マーキングフィルムのブロッキング現象発生の防
止を図ることができる。
【0051】請求項2の発明では、アクリル系添加剤
は、ポリウレタン樹脂が100重量部に対して5〜40
重量部添加するようにした。また、請求項3の発明で
は、シリコン系添加剤は、ポリウレタン樹脂が100重
量部に対して5〜60重量部添加するようにした。した
がって、これらの発明によると、耐寒時にポリウレタン
樹脂に割れや白化等が生じるのを防止し、しかも80〜
140℃の高温下であってもブロッキング現象が発生す
るのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る表示用マーキングフィ
ルムを示す断面図である。
【図2】カッティング作業中の表示用マーキングフィル
ムを示す断面図である。
【図3】カス取り作業終了時の表示用マーキングフィル
ムを示す断面図である。
【図4】表示用マーキングフィルムを衣類等の基布に熱
接着している状態を示す断面図である。
【図5】表示用マーキングフィルムの基布へのマーキン
グが完了した状態を示す断面図である。
【図6】デサント法に準じた試験方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 支持フィルム層 2 表皮層 3 ベースフィルム層 4 接着剤層 5 基布 10 表示用マーキングフィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレートフィルム等
    の離型シートとなる支持フィルム層と、該支持フィルム
    層上に積層されたポリウレタン樹脂表皮層と、該ポリウ
    レタン樹脂表皮層上に積層されたホットメルト型接着剤
    層とを備えてなり、上記接着剤層により基布に熱接着さ
    れる表示用マーキングフィルムにおいて、 上記ポリウレタン樹脂表皮層は、アクリル系添加剤及び
    シリコン系添加剤の少なくとも一方が添加されたポリウ
    レタン樹脂からなることを特徴とする表示用マーキング
    フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表示用マーキングフィル
    ムにおいて、 アクリル系添加剤は、ポリウレタン樹脂が100重量部
    に対して5〜40重量部添加されていることを特徴とす
    る表示用マーキングフィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の表示用マーキング
    フィルムにおいて、 シリコン系添加剤は、ポリウレタン樹脂が100重量部
    に対して5〜60重量部添加されていることを特徴とす
    る表示用マーキングフィルム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006087965A1 (ja) * 2005-02-21 2006-08-24 Techno Polymer Co., Ltd. レーザーマーキング用の積層体
WO2006087967A1 (ja) * 2005-02-21 2006-08-24 Techno Polymer Co., Ltd. レーザーマーキング用の積層体
JP2006256308A (ja) * 2005-02-21 2006-09-28 Techno Polymer Co Ltd レーザーマーキング用の積層体
JP2006256307A (ja) * 2005-02-21 2006-09-28 Techno Polymer Co Ltd レーザーマーキング用の積層体

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WO2006087965A1 (ja) * 2005-02-21 2006-08-24 Techno Polymer Co., Ltd. レーザーマーキング用の積層体
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JP2006256307A (ja) * 2005-02-21 2006-09-28 Techno Polymer Co Ltd レーザーマーキング用の積層体

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