JPH09162050A - 変流器 - Google Patents
変流器Info
- Publication number
- JPH09162050A JPH09162050A JP7346739A JP34673995A JPH09162050A JP H09162050 A JPH09162050 A JP H09162050A JP 7346739 A JP7346739 A JP 7346739A JP 34673995 A JP34673995 A JP 34673995A JP H09162050 A JPH09162050 A JP H09162050A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- magnetic permeability
- current transformer
- primary
- laminated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Transformers For Measuring Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】一次電流の小電流領域から大電流領域まで正確
に電流検出できるようにする。 【解決手段】一次導体１を囲み、二次コイル３が巻回さ
れた環状鉄心２を比較的透磁率の大きい板材４Ａと透磁
率の小さい板材４Ｂとを交互に積層して構成する。これ
により、一次電流の小電流領域では磁気抵抗の低い高透
磁率部分で微小電流を検出し、また磁気飽和点の高い低
透磁率部分で大電流領域まで正確に電流検出できる。
に電流検出できるようにする。 【解決手段】一次導体１を囲み、二次コイル３が巻回さ
れた環状鉄心２を比較的透磁率の大きい板材４Ａと透磁
率の小さい板材４Ｂとを交互に積層して構成する。これ
により、一次電流の小電流領域では磁気抵抗の低い高透
磁率部分で微小電流を検出し、また磁気飽和点の高い低
透磁率部分で大電流領域まで正確に電流検出できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は変流器に関し、特
に回路遮断器の主回路導体を流れる電流の過電流状態を
検出する変流器に関する。
に回路遮断器の主回路導体を流れる電流の過電流状態を
検出する変流器に関する。
【０００２】
【従来の技術】図７に従来構成の一例を示す。図におい
て、一次導体（例えば回路遮断器の主回路導体）１を囲
んで環状鉄心（図示の場合はロ形鉄心）２が配置され、
二次コイル３が上下２箇所に分かれて巻回されている。
環状鉄心２は例えばＬ形に打ち抜かれた磁性材料からな
る板材４が二次コイル３を通して互いに突き合わされ、
かつ交互に裏返しにされながら積層された上で、両側の
支え板５を介してリベット６で締結されることにより図
示形状に形成されている。一次導体１を一次電流が流れ
るとその磁束は環状鉄心２を通り、これに巻回された二
次コイル３にその巻数に応じた一定倍率の二次電流出力
が誘起される。
て、一次導体（例えば回路遮断器の主回路導体）１を囲
んで環状鉄心（図示の場合はロ形鉄心）２が配置され、
二次コイル３が上下２箇所に分かれて巻回されている。
環状鉄心２は例えばＬ形に打ち抜かれた磁性材料からな
る板材４が二次コイル３を通して互いに突き合わされ、
かつ交互に裏返しにされながら積層された上で、両側の
支え板５を介してリベット６で締結されることにより図
示形状に形成されている。一次導体１を一次電流が流れ
るとその磁束は環状鉄心２を通り、これに巻回された二
次コイル３にその巻数に応じた一定倍率の二次電流出力
が誘起される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような変流器にお
いて、従来は板材４には同一透磁率の１種類の材料が用
いられている。そのため、一次導体１を流れる一次電流
の小電流領域では、一次電流により生じる磁束が小さい
ことにより電流の検出精度が下がる一方、大電流領域で
は磁気飽和を生じ、図８に示すように一次電流と二次電
流とが比例関係にある範囲（電流検出可能領域）が狭い
という問題があった。この発明の課題は、変流器の電流
検出可能範囲を拡大することにある。
いて、従来は板材４には同一透磁率の１種類の材料が用
いられている。そのため、一次導体１を流れる一次電流
の小電流領域では、一次電流により生じる磁束が小さい
ことにより電流の検出精度が下がる一方、大電流領域で
は磁気飽和を生じ、図８に示すように一次電流と二次電
流とが比例関係にある範囲（電流検出可能領域）が狭い
という問題があった。この発明の課題は、変流器の電流
検出可能範囲を拡大することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、一次導体を囲んで配置した環状鉄心に
二次コイルを巻回した変流器において、前記環状鉄心を
透磁率の異なる複数種の板材を積層して構成するものと
する。その場合、透磁率の異なる複数種の板材を交互に
積層してもよいし、各透磁率ごとに板材を積層して複数
種の積層体を形成し、これらの積層体を重ね合わせても
よい。
に、この発明は、一次導体を囲んで配置した環状鉄心に
二次コイルを巻回した変流器において、前記環状鉄心を
透磁率の異なる複数種の板材を積層して構成するものと
する。その場合、透磁率の異なる複数種の板材を交互に
積層してもよいし、各透磁率ごとに板材を積層して複数
種の積層体を形成し、これらの積層体を重ね合わせても
よい。
【０００５】上記手段によれば、比較的透磁率の大きい
板材と同じく小さい板材とを組み合わせて積層すること
により、磁気抵抗の小さい高透磁率材で小電流領域にお
ける微弱な磁束を検出し、磁気飽和点の高い低透磁率材
で大電流領域まで正確に検出できるので、小電流領域か
ら高電流領域までの広い範囲で、一次電流と二次電流と
の間に正確な比例関係を維持させることが可能となる。
板材と同じく小さい板材とを組み合わせて積層すること
により、磁気抵抗の小さい高透磁率材で小電流領域にお
ける微弱な磁束を検出し、磁気飽和点の高い低透磁率材
で大電流領域まで正確に検出できるので、小電流領域か
ら高電流領域までの広い範囲で、一次電流と二次電流と
の間に正確な比例関係を維持させることが可能となる。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、図１〜図６に基づいてこの
発明の実施の形態を説明する。なお、従来例と対応する
部分には同一の符号を用いるものとする。まず、図１は
透磁率の異なる２種類の板材を交互に積層した実施の形
態を示す変流器の斜視図、図２はそのＰ部分の拡大分解
図である。図１及び図２において、変流器は従来例と同
様の形状に形成されているが、環状鉄心２は比較的透磁
率の大きい板材（例えばパーマロイあるいはフェライ
ト）４Ａと、これよりも透磁率の小さい板材（例えばけ
い素鋼板）４Ｂとが交互に積層されて構成され、支え板
５を介してリベット６により一体に締結されている。
発明の実施の形態を説明する。なお、従来例と対応する
部分には同一の符号を用いるものとする。まず、図１は
透磁率の異なる２種類の板材を交互に積層した実施の形
態を示す変流器の斜視図、図２はそのＰ部分の拡大分解
図である。図１及び図２において、変流器は従来例と同
様の形状に形成されているが、環状鉄心２は比較的透磁
率の大きい板材（例えばパーマロイあるいはフェライ
ト）４Ａと、これよりも透磁率の小さい板材（例えばけ
い素鋼板）４Ｂとが交互に積層されて構成され、支え板
５を介してリベット６により一体に締結されている。
【０００７】このような変流器において、環状鉄心２に
おける高透磁率材４Ａからなる部分によれば、磁気抵抗
が小さいために図４に示すように小電流領域でも一次電
流と二次電流との間に正確な比例関係を示し、また低透
磁率材４Ｂからなる部分によれば、磁気飽和点が高いた
めに図５に示すように、大電流領域まで一次電流と二次
電流との間に正確な比例関係を示す。その結果、これら
を合成した環状鉄心２全体では、図６に示すように図８
の従来例に比べて広い電流領域で、一次電流と二次電流
との間に正確な比例関係を示すことになる。
おける高透磁率材４Ａからなる部分によれば、磁気抵抗
が小さいために図４に示すように小電流領域でも一次電
流と二次電流との間に正確な比例関係を示し、また低透
磁率材４Ｂからなる部分によれば、磁気飽和点が高いた
めに図５に示すように、大電流領域まで一次電流と二次
電流との間に正確な比例関係を示す。その結果、これら
を合成した環状鉄心２全体では、図６に示すように図８
の従来例に比べて広い電流領域で、一次電流と二次電流
との間に正確な比例関係を示すことになる。
【０００８】図３は各透磁率ごとに板材を積層して２種
類の積層体を形成し、これらの積層体を重ね合わせた実
施の形態を示すものである。すなわち、図３において、
環状鉄心２は比較的透磁率の大きい板材（例えばパーマ
ロイあるいはフェライト）４Ａが積層された積層体２ａ
と、これよりも透磁率の小さい板材（例えばけい素鋼
板）４Ｂが積層された積層体２ｂとが重ね合わされ、こ
れらが支え板５を介してリベット６により一体に締結さ
れて構成されている。このような構成によっても図１の
実施の形態と同様の作用効果が得られる他、板材４Ａと
４Ｂとを交互に積層する場合に比べて積層作業が容易に
なる。
類の積層体を形成し、これらの積層体を重ね合わせた実
施の形態を示すものである。すなわち、図３において、
環状鉄心２は比較的透磁率の大きい板材（例えばパーマ
ロイあるいはフェライト）４Ａが積層された積層体２ａ
と、これよりも透磁率の小さい板材（例えばけい素鋼
板）４Ｂが積層された積層体２ｂとが重ね合わされ、こ
れらが支え板５を介してリベット６により一体に締結さ
れて構成されている。このような構成によっても図１の
実施の形態と同様の作用効果が得られる他、板材４Ａと
４Ｂとを交互に積層する場合に比べて積層作業が容易に
なる。
【０００９】
【発明の効果】この発明によれば、環状鉄心を透磁率の
異なる複数種の板材を積層して構成することにより、コ
イル巻数や鉄心断面積を大きくすることなく、一次電流
と二次電流とが比例する電流検出可能領域を拡大し、小
形で特性の優れた変流器を得ることができる。
異なる複数種の板材を積層して構成することにより、コ
イル巻数や鉄心断面積を大きくすることなく、一次電流
と二次電流とが比例する電流検出可能領域を拡大し、小
形で特性の優れた変流器を得ることができる。
【図１】この発明の実施の形態を示す変流器の斜視図で
ある。
ある。
【図２】図１のＰ部の拡大分解図である。
【図３】この発明の異なる実施の形態を示す変流器の斜
視図である。
視図である。
【図４】高透磁率材からなる環状鉄心の電流検出特性を
示す線図である。
示す線図である。
【図５】低透磁率材からなる環状鉄心の電流検出特性を
示す線図である。
示す線図である。
【図６】高・低透磁率材からなる環状鉄心の電流検出特
性を示す線図である。
性を示す線図である。
【図７】従来の変流器を示す斜視図である。
【図８】図７の変流器の電流検出特性を示す線図であ
る。
る。
【符号の説明】 １ 一次導体 ２ 環状鉄心 ２ａ 高透磁率材の積層体 ２ｂ 低透磁率材の積層体 ３ 二次コイル ４Ａ 高透磁率材の板材 ４Ｂ 低透磁率材の板材 ５ 支え板 ６ リベット
Claims (3)
- 【請求項１】一次導体を囲んで配置した環状鉄心に二次
コイルを巻回した変流器において、 前記環状鉄心を透磁率の異なる複数種の板材を積層して
構成したことを特徴とする変流器。 - 【請求項２】透磁率の異なる複数種の板材を交互に積層
したことを特徴とする請求項１記載の変流器。 - 【請求項３】各透磁率ごとに板材を積層して複数種の積
層体を形成し、これらの積層体を重ね合わせたことを特
徴とする請求項１記載の変流器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7346739A JPH09162050A (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 変流器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7346739A JPH09162050A (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 変流器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09162050A true JPH09162050A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18385493
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7346739A Pending JPH09162050A (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 変流器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09162050A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004103791A (ja) * | 2002-09-09 | 2004-04-02 | San'eisha Mfg Co Ltd | 電源用ｃｔ |
| WO2008111586A1 (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-18 | Tamura Corporation | 電流検出器 |
| JP2009058451A (ja) * | 2007-09-03 | 2009-03-19 | Osaki Electric Co Ltd | 電流センサ用磁気コアおよびこれを用いた電流センサ |
| CN102969138A (zh) * | 2012-12-11 | 2013-03-13 | 吉林省电力有限公司电力科学研究院 | 0﹒2Ss级特种高压计量电流互感器 |
| JP2016181620A (ja) * | 2015-03-24 | 2016-10-13 | 三菱電機株式会社 | カレントトランス用磁心、カレントトランスおよび電力量計 |
-
1995
- 1995-12-13 JP JP7346739A patent/JPH09162050A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004103791A (ja) * | 2002-09-09 | 2004-04-02 | San'eisha Mfg Co Ltd | 電源用ｃｔ |
| WO2008111586A1 (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-18 | Tamura Corporation | 電流検出器 |
| JP2008224488A (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Tamura Seisakusho Co Ltd | 電流検出器 |
| EP2124067A1 (en) * | 2007-03-14 | 2009-11-25 | Tamura Corporation | Current detector |
| EP2124067A4 (en) * | 2007-03-14 | 2013-07-10 | Tamura Seisakusho Kk | CURRENT DETECTOR |
| JP2009058451A (ja) * | 2007-09-03 | 2009-03-19 | Osaki Electric Co Ltd | 電流センサ用磁気コアおよびこれを用いた電流センサ |
| CN102969138A (zh) * | 2012-12-11 | 2013-03-13 | 吉林省电力有限公司电力科学研究院 | 0﹒2Ss级特种高压计量电流互感器 |
| US9431170B2 (en) | 2012-12-11 | 2016-08-30 | Jilin Province Electric Power Reserch Institute | 0.2Ss class special-type high-voltage measuring current transformer |
| JP2016181620A (ja) * | 2015-03-24 | 2016-10-13 | 三菱電機株式会社 | カレントトランス用磁心、カレントトランスおよび電力量計 |
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