JPH09161819A - 固体高分子電解質型燃料電池 - Google Patents

固体高分子電解質型燃料電池

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JPH09161819A
JPH09161819A JP7317657A JP31765795A JPH09161819A JP H09161819 A JPH09161819 A JP H09161819A JP 7317657 A JP7317657 A JP 7317657A JP 31765795 A JP31765795 A JP 31765795A JP H09161819 A JPH09161819 A JP H09161819A
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JP
Japan
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fuel cell
solid polymer
polymer electrolyte
separator
reaction gas
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JP7317657A
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Yoshihiko Shindo
義彦 新藤
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】動揺を伴う場合にあっても、生成水が単セル内
および燃料電池積層体内に滞ることなく排出され、反応
ガスが円滑に通流して安定して作動するものを得る。 【解決手段】主面を略垂直方向とする単セルの酸化剤極
に面して配されるセパレータ9Aにおいて、酸化剤ガス
を酸化剤ガス入口31Aより導入し、酸化剤極側の主面
に設けられた酸化剤ガス入口マニホールド34A、酸化
剤ガス通流溝36、酸化剤ガス出口マニホールド34B
からなる通流路を通流させて、酸化剤ガス出口31Bよ
り排出するものにおいて、上記の通流路の最下部の両側
端にそれぞれ酸化剤ガス出口31Bを備えることとし、
動揺を生じても生成水がいずれかの酸化剤ガス出口31
Bより排出されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解質として固体
高分子電解質体を用いる固体高分子電解質型燃料電池の
単セルおよびその積層体の構造に係わり、特に発電にと
もなう生成水を反応ガス流路より的確に排出する構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】固体高分子電解質型燃料電池は、固体高
分子電解質体の両主面に燃料極(アノード)と酸化剤極
(カソード)を配して形成される。固体高分子電解質体
には、スルホン酸基を持つポリスチレン系の陽イオン交
換膜をカチオン導電性膜として使用したもの、フロロカ
ーボンスルホン酸とポリビニリデンフロライドの混合
膜、フロロカーボンマトリックスにトリフロロエチレン
をグラフト化したもの、あるいはパーフルオロスルホン
酸樹脂膜などが用いられる。
【0003】固体高分子電解質体は、分子中にプロトン
(水素イオン)交換基を有し、飽和に含水させることに
より常温で 20 Ωcm以下の比抵抗を示し、プロトン導電
性電解質として機能する。各電極においては気相、液
相、固相の三相界面が形成され、アノードにおいては下
記(1)式の、またカソードにおいては下記(2)式の
反応が起こる。
【0004】
【化1】 H2 = 2H+ +2e- (1) 1/2 O2 +2H+ +2e- =H2O (2) すなわち、アノードにおいては、外部より供給された水
素ガスからプロトンと電子が生成する。生成されたプロ
トンはイオン交換膜内をカソードに向かって移動し、電
子は外部回路を経てカソードへ移動する。カソードにお
いては、外部より供給された酸素ガスと、イオン交換膜
内をアノードより移動してきたプロトンおよび外部回路
を経て移動してきた電子とが反応し、水を生成する。
【0005】図5は、従来の固体高分子電解質型燃料電
池の単セル20の構造を模式的に示す断面図である。平
板状の固体高分子電解質体1の両主面に、燃料極基材3
の上に燃料極触媒層2を積層してなる平板状の燃料極4
と、酸化剤極基材6の上に酸化剤極触媒層5を積層して
なる同じく平板状の酸化剤極7とを配して熱圧着し、そ
の両外面に配したセパレータ8とセパレータ9により挟
持して固定されており、シール13により気密に保持さ
れている。
【0006】セパレータ8には燃料極4に燃料ガス(水
素)を供給する燃料ガス通流溝10が、またセパレータ
9には酸化剤極7に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス通
流溝11が形成されている。さらに、二つのセパレータ
の外面には冷却水を流す冷却水通流溝12が備えられて
おり、70〜80℃の冷却水を供給することにより、運転開
始時には単セルを加熱して温度を上昇させ、定常運転時
には電気化学反応に伴う発熱を吸収して温度上昇を抑制
し単セルの温度を70〜80℃の所定温度に維持する役割を
はたしている。
【0007】図6は、図5に示した単セルを積層して構
成される従来の固体高分子電解質型燃料電池の燃料電池
積層体の基本構成を示す正面図である。図に見られるよ
うに、主面を水平方向に面して配した単セル20を水平
方向に積層し、端板21A、21Bにより挟持して構成
されている。図7は、図5に示した単セルの酸化剤極7
に接して配されるセパレータ9の構成例を模式的に示す
平面図である。
【0008】図に見られるように、平板状のセパレータ
9の酸化剤側の主面の中央部には、酸化剤極7に相対し
て複数の平行する酸化剤ガス通流溝10が形成されてお
り、その上部には、一端に酸化剤ガス入口14を備えた
酸化剤ガス入口側マニホールド18が、また下部には、
一端に酸化剤ガス出口15を備えた酸化剤ガス出口側マ
ニホールド19が形成されている。複数の単セルを積層
すると、それぞれの単セルの酸化剤ガス入口14、酸化
剤ガス出口15が互いに連通するように配されており、
酸化剤ガス入口14より供給された酸化剤ガスは、酸化
剤ガス通流溝10の部分で発電に寄与し、酸化剤ガス出
口15より排出されることとなる。また、燃料ガス入口
連通孔16および燃料ガス出口連通孔17は、単セルの
もう一方のセパレータに通流される燃料ガスの入口およ
び出口に連通する孔で、燃料ガスの流路を形成するもの
である。
【0009】図8は、図7の構成のセパレータを組み込
んだ単セルを積層してなる燃料電池積層体における反応
ガスの入口部および出口部の構成を示す模式図である。
本燃料電池積層体は、水平方向に積層された複数の単セ
ルからなる単セル積層部25の両端に集電板23A、2
3Bを配し、さらにその外側に絶縁体22A、22Bを
配して端板21A、21Bで挟持して構成されており、
反応ガス、すなわち燃料ガスと酸化剤ガスは、一方の絶
縁体22Bの上端に設けられた2個の反応ガス供給口2
8よりそれぞれ別個に供給され、各単セルのセパレータ
に設けられた反応ガスの入口あるいは入口連通孔を連ね
てなる反応ガス入口連通管26へと送られ、各セパレー
タの反応ガスの通流溝を並列に流れて発電に寄与したの
ち、各単セルのセパレータに設けられた反応ガスの出口
あるいは出口連通孔を連ねてなる反応ガス出口連通管2
7へと送られ、一方の絶縁体22Aの下端に設けられた
2個の反応ガス排出口29よりそれぞれ別個に排出され
る構成である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃料電池に
おいては、すでに述べたように発電に伴い単セル内で生
成水が生じ、特に固体高分子電解質型燃料電池において
は作動温度が70〜80℃であるため蒸発することなく液体
として、反応ガスとともに排出される。すなわち、図7
に示した単セルのセパレータにおいては、酸化剤極7に
面して配置された酸化剤ガス通流溝10を通過して酸化
剤ガス出口側マニホールド19へと送られた酸化剤ガス
には液体として生成水が含まれることとなる。本構成の
セパレータでは、酸化剤ガス出口側マニホールド19の
底面が水平に形成され、その面が酸化剤ガス出口15と
同一面となるよう形成されているので、底面を水平に保
持して定置した設置条件下においては、酸化剤ガス出口
側マニホールド19の底面に達した生成水は酸化剤ガス
出口15へと導かれて排出されることとなる。
【0011】しかしながら、固体高分子電解質型燃料電
池は、上記のごとき設置条件で使用されるもののみでな
く、軽量であること、コンパクトであることの特徴を生
かして、車両用等の移動用電源としても使用される。こ
のような使用条件においては、固体高分子電解質型燃料
電池は常時動揺することとなる。図7に示した単セルの
セパレータにおいて、簡単化するために紙面に垂直な軸
を中心とする回転により固体高分子電解質型燃料電池の
動揺を考えると、左回転が生じた場合には、酸化剤ガス
出口側マニホールド19の底面は左下方に傾斜して位置
することとなるので、底面に達した生成水は容易に酸化
剤ガス出口15へと導かれ排出される。これに対して右
回転が生じると、酸化剤ガス出口側マニホールド19の
底面は右下方に傾斜して位置することとなるので、底面
に達した生成水のうち酸化剤ガス出口15より下方に位
置した生成水は排出されないで底面に滞留することとな
る。このとき回転が大きくなり、滞留した生成水の水面
が酸化剤ガス通流溝10の下端に達して通流路を閉塞す
る事態が生じると、酸化剤ガスが部分的に流れなくなり
電極部での均一発電が阻害されることとなる。
【0012】また、図8の燃料電池積層体において、図
中の右側が上方へ、左側が下方へと相対的に変動した場
合を想定すると、反応ガス出口連通管27は、左方すな
わち反応ガス排出口29の方向へ下方傾斜することとな
るので、各単セルより排出された生成水は、反応ガスと
ともに反応ガス排出口29より容易に排出される。これ
に対して図中の右側が下方へ、左側が上方へと相対的に
変動した場合には、反応ガス出口連通管27が右下方に
傾斜するので、反応ガス出口連通管27に達した生成水
のうち反応ガス排出口29より下方に位置した生成水は
排出されないで内部に滞留することとなり、反応ガスの
出口を閉塞された単セルでは反応ガスの供給が不能とな
り、不等配となって、発電性能を損なう事態となる。
【0013】本発明の目的は、移動用電源等の動揺を伴
う用途に用いるものにあっても、生成水が単セル内およ
び燃料電池積層体内に滞ることがなく、反応ガスが円滑
に通流し、安定して作動する固体高分子電解質型燃料電
池を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、 (1) 平板状の固体高分子電解質体と、その両主面に配さ
れる平板状の燃料極および酸化剤極と、さらにその両外
面に配される反応ガス通流路を備えた2枚のセパレータ
とからなる単セルを用いて構成され、単セルの主面を略
垂直方向に配して用いられる固体高分子電解質型燃料電
池において、上記のセパレータの反応ガス通流路の最下
部の両側端にそれぞれ反応ガスの出口を備えることとす
る。
【0015】(2) さらに、上記の構成の固体高分子電解
質型燃料電池において、セパレータに備えられた反応ガ
ス通流路の下部底面に、反応ガスの出口へと下方に傾斜
する傾斜面を備えることとする。 (3) また、複数の単セルを積層して構成される上記(1)
または(2) の構成の固体高分子電解質型燃料電池におい
て、各単セルのセパレータの反応ガスの出口を略水平方
向に互いに連通し、その両側端にそれぞれ下方に連なる
排出口を備えることとする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の固体高分子電解質
型燃料電池の実施の形態を例を上げて説明する。図1
は、本発明の固体高分子電解質型燃料電池の第1の実施
の形態を示す単セルのセパレータの構成図で、酸化剤極
に接して配されるセパレータ9Aを酸化剤極側から見た
平面図である。
【0017】図に見られるように、セパレータ9Aの酸
化剤極側の主面には、酸化剤極に相対して設けられた複
数の酸化剤ガス通流溝36と、その上部に配された酸化
剤ガス入口マニホールド34Aと、下部に配された酸化
剤ガス出口マニホールド34Bとからなる酸化剤ガスの
通流路が形成されており、その上端には2個の酸化剤ガ
ス入口31Aが、また、最下部の両側端には酸化剤ガス
出口31Bが配されている。酸化剤ガスの通流路の外側
に設けられている2個の燃料ガス入口連通孔39Aおよ
び2個の燃料ガス出口連通孔39Bは、本セパレータ9
Aと相対して燃料極側に設けられるセパレータの燃料ガ
ス入口および燃料ガス出口にそれぞれ連通して、燃料ガ
スの供給、排出を行う役割を果たすものであり、また、
冷却水入口33Aと冷却水出口33Bは、セパレータ9
Aの反対側の主面に形成された冷却水通流溝に通流させ
る冷却水の供給、排出口である。
【0018】本構成においては、発電に伴って生じ、酸
化剤ガス出口マニホールド34Bの底部へと達した生成
水は、図中の左側が下方へ右側が上方へと変化する動揺
を受けると左下端の酸化剤ガス出口31Bより排出さ
れ、逆に図中の左側が上方へ右側が下方へと変化する動
揺を受けると右下端の酸化剤ガス出口31Bより排出さ
れることとなるので、動揺が生じても生成水は滞留する
ことなく外部へと排出される。したがって、本構成とす
れば酸化剤ガスはセパレータ9Aの通路を閉塞されるこ
となく安定して均一に流れることとなる。
【0019】図2は、本発明の固体高分子電解質型燃料
電池の第2の実施の形態を示す単セルのセパレータの構
成図で、図1のセパレータ9Aと組み合わせて用いられ
る燃料極に接して配されるセパレータ8Aを燃料極側よ
り見た平面図である。図に見られるように、セパレータ
8Aの燃料極側の主面には、燃料極に相対して設けられ
た複数の燃料ガス通流溝37と、その上部に配された燃
料ガス入口マニホールド35Aと、下部に配された燃料
ガス出口マニホールド35Bとからなる燃料ガスの通流
路が形成されており、その上部の側端には、図1の燃料
ガス入口連通孔39Aと連通するよう配された2個の燃
料ガス入口32Aが、また、最下部の両側端には、図1
の燃料ガス出口連通孔39Bと連通するよう配された2
個の燃料ガス出口32Bが配されている。また、酸化剤
ガス入口連通孔38Aおよび酸化剤ガス出口連通孔38
Bは、それぞれ図1の酸化剤ガス入口31Aおよび酸化
剤ガス出口31Bに連通するよう配されている。
【0020】本構成では、図1の構成の場合と同じく、
図中の左側が下方へ右側が上方へと変化する動揺あるい
は逆に図中の左側が上方へ右側が下方へと変化する動揺
を受けても、発電に伴い生じた生成水は下端の両側部に
設けられた2個の燃料ガス出口32Bのいずれかより確
実に排出され、内部に滞留することはない。したがっ
て、燃料ガスは、セパレータ8Aの通路を閉塞されるこ
となく、安定して均一に流れることとなる。
【0021】なお、上記図1、図2の構成例では、2個
の酸化剤ガス出口31Bを酸化剤ガス出口マニホールド
34Bの下方へ配し、2個の燃料ガス出口32Bを燃料
ガス出口マニホールド35Bの側方へ配しているが、2
個の酸化剤ガス出口31Bを酸化剤ガス出口マニホール
ド34Bの側方へ配し、2個の燃料ガス出口32Bを燃
料ガス出口マニホールド35Bの下方へ配する構成とし
ても同様の効果が得られることは明らかである。
【0022】図3は、本発明の固体高分子電解質型燃料
電池の第3の実施の形態を示す単セルのセパレータの構
成図で、酸化剤極に接して配されるセパレータ9Bを酸
化剤極側から見た平面図である。図において、図1に示
した構成例と同一の機能を備えた構成部品には同一符号
を付し、重複する説明を省略する。本図の構成の図1の
構成との差異は、酸化剤ガス出口マニホールド34Bの
底部の構成にあり、図1の構成においては水平面として
形成されていたのに対して、本構成においては、略中央
部より酸化剤ガス出口31Bへと傾斜角αにより下方へ
傾斜した底部傾斜面40により形成されていることが特
徴である。したがって、本構成では、酸化剤ガス出口マ
ニホールド34Bの底部に達した生成水は重力により酸
化剤ガス出口31Bへと送られることとなるので、生成
水がより確実に排出されることとなる。
【0023】なお、図3においては一定の傾斜角αの直
線状の底部傾斜面をもつものを例示しているが、底部傾
斜面は直線状に限るものではなく、例えば円弧状等上方
へ凸となる形状の傾斜面であっても良い。また、図3は
酸化剤極に接して配されるセパレータ9Bを例示したも
のであるが、図2に示したごとき燃料極に接して配され
るセパレータについても、燃料ガス出口マニホールドの
底部を同様の構成とすれば同様の効果が得られることは
例示するまでもない。
【0024】図4は、本発明の固体高分子電解質型燃料
電池の第4の実施の形態を示す燃料電池積層体の反応ガ
スの入口部および出口部の構成を示す模式図である。図
において、図8に示した従来の構成例と同一の機能を備
えた構成部品には同一符号を付し、重複する説明を省略
する。本図の構成の従来の構成例との差異は、単セル積
層部25Aが、図1、図2あるいは図3に示した構成の
セパレータを組み込んだ単セルを積層して構成されてい
ること、略水平に配された2本の反応ガス入口連通管2
6Aのそれぞれの両端に、絶縁体22Bに設けられた反
応ガス供給口28と絶縁体22Aに設けられた反応ガス
供給口28Aが連結されていること、さらに、略水平に
配された2本の反応ガス出口連通管27Aのそれぞれの
両端に、絶縁体22Aに設けられた反応ガス排出口29
と絶縁体22Bに設けられた反応ガス排出口29Aが連
結されていることにあり、特に2本の反応ガス出口連通
管27Aがそれぞれ両端に反応ガス排出口29、29A
を備えていることが特徴である。
【0025】本構成においては、発電に伴って生成され
反応ガス出口連通管27Aへと達した生成水は、燃料電
池積層体が端板21A側が下方に端板21B側が上方に
変動する動揺を受けた時には、端板21Aの側の反応ガ
ス排出口29から外部に排出され、逆に端板21A側が
上方に端板21B側が下方に変動する動揺を受けた時に
は、端板21Bの側の反応ガス排出口29Aから外部に
排出される。すなわち、生成水は燃料電池積層体の反応
ガス出口連通管27Aに滞留することなく排出されるこ
ととなるので、反応ガスは単セル積層部25Aの各単セ
ルに均一に分配されて通流することとなり、本構成によ
る固体高分子電解質型燃料電池は安定して発電運転でき
ることとなる。
【0026】
【発明の効果】上述のように、本発明では、 (1) 平板状の固体高分子電解質体と、その両主面に配さ
れる平板状の燃料極および酸化剤極と、さらにその両外
面に配される反応ガス通流路を備えた2枚のセパレータ
とからなる単セルを用いて構成され、単セルの主面を略
垂直方向に配して用いられる固体高分子電解質型燃料電
池において、上記のセパレータの反応ガス通流路の最下
部の両側端にそれぞれ反応ガスの出口を備えることとし
たので、単セルの内部に生成水が滞留する恐れがなくな
り、反応ガスが円滑に通流し、安定して作動する固体高
分子電解質型燃料電池が得られることとなった。
【0027】(2) さらに、上記の構成の固体高分子電解
質型燃料電池において、セパレータに備えられた反応ガ
ス通流路の下部底面に、反応ガスの出口へと下方に傾斜
した傾斜面を備えることとすれば、生成水が単セルから
より確実に排出されるので、反応ガスが円滑に通流し、
安定して作動する固体高分子電解質型燃料電池として好
適である。
【0028】(3) また、複数の単セルを積層して構成さ
れる上記(1) または(2) の構成の固体高分子電解質型燃
料電池において、各単セルのセパレータの反応ガスの出
口を略水平方向に互いに連通し、その両側端にそれぞれ
下方に連なる排出口を備えることとすれば、生成水が各
単セルから確実に排出され、内部に滞留する恐れがない
ので、反応ガスが円滑に通流し、安定して作動する燃料
電池積層体からなる固体高分子電解質型燃料電池が得ら
れることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体高分子電解質型燃料電池の第1の
実施の形態を示す単セルのセパレータの構成図で、酸化
剤極に接して配されるセパレータの平面図
【図2】本発明の固体高分子電解質型燃料電池の第2の
実施の形態を示す単セルのセパレータの構成図で、燃料
極に接して配されるセパレータの平面図
【図3】本発明の固体高分子電解質型燃料電池の第3の
実施の形態を示す単セルのセパレータの構成図で、酸化
剤極に接して配されるセパレータの平面図
【図4】本発明の固体高分子電解質型燃料電池の第4の
実施の形態を示す燃料電池積層体の反応ガスの入口部お
よび出口部の構成を示す模式図
【図5】従来の固体高分子電解質型燃料電池の単セルの
構造を示す模式断面図
【図6】従来の固体高分子電解質型燃料電池の燃料電池
積層体の基本構成図
【図7】従来の単セルのセパレータの構成図で、酸化剤
極に接して配されるセパレータの平面図
【図8】従来の固体高分子電解質型燃料電池の燃料電池
積層体の反応ガスの入口部および出口部の構成を示す模
式図
【符号の説明】
1 固体高分子電解質体 2 燃料極触媒層 3 燃料極基材 4 燃料極 5 酸化剤極触媒層 6 酸化剤極基材 7 酸化剤極 8,8A セパレータ(燃料極側) 9,9A,9B セパレータ(酸化剤極側) 10 燃料ガス通流溝 11 酸化剤ガス通流溝 12 冷却水通流溝20 単セル 21A,21B 端板 22A,22B 絶縁体 23A,23B 集電板 25A 単セル積層部 26A 反応ガス入口連通管 27A 反応ガス出口連通管 28,28A 反応ガス供給口 29,29A 反応ガス排出口 31A 酸化剤ガス入口 31B 酸化剤ガス出口 32A 燃料ガス入口 32B 燃料ガス出口 33A 冷却水入口 33B 冷却水出口 34A 酸化剤ガス入口マニホールド 34B 酸化剤ガス出口マニホールド 35A 燃料ガス入口マニホールド 35B 燃料ガス出口マニホールド 36 酸化剤ガス通流溝 37 燃料ガス通流溝 38A 酸化剤ガス入口連通孔 38B 酸化剤ガス出口連通孔 39A 燃料ガス入口連通孔 39B 燃料ガス出口連通孔 40 底部傾斜面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状の固体高分子電解質体と、その両主
    面に配される平板状の燃料極および酸化剤極と、さらに
    その両外面に配される反応ガス通流路を備えた2枚のセ
    パレータとからなる単セルを用いて構成され、単セルの
    主面を略垂直方向に配して用いられる固体高分子電解質
    型燃料電池において、セパレータが、該セパレータに備
    えられた反応ガス通流路の最下部の両側端にそれぞれ反
    応ガスの出口を備えてなることを特徴とする固体高分子
    電解質型燃料電池。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の固体高分子電解質型燃料
    電池において、前記セパレータが、該セパレータに備え
    られた反応ガス通流路の下部底面に、前記の反応ガスの
    出口へと下方に傾斜する傾斜面を備えてなることを特徴
    とする固体高分子電解質型燃料電池。
  3. 【請求項3】複数の単セルを積層して構成される請求項
    1または2に記載の固体高分子電解質型燃料電池におい
    て、各単セルのセパレータの反応ガスの出口が略水平方
    向に互いに連通してなり、その両側端にそれぞれ下方へ
    連なる排出口を備えてなることを特徴とする固体高分子
    電解質型燃料電池。
JP7317657A 1995-12-06 1995-12-06 固体高分子電解質型燃料電池 Pending JPH09161819A (ja)

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JP7317657A JPH09161819A (ja) 1995-12-06 1995-12-06 固体高分子電解質型燃料電池

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