JPH09160460A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09160460A
JPH09160460A JP34475395A JP34475395A JPH09160460A JP H09160460 A JPH09160460 A JP H09160460A JP 34475395 A JP34475395 A JP 34475395A JP 34475395 A JP34475395 A JP 34475395A JP H09160460 A JPH09160460 A JP H09160460A
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JP
Japan
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toner
image
photoconductor
elastic body
roller
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Application number
JP34475395A
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English (en)
Inventor
Yasufumi Nakazato
保史 中里
Hidetoshi Yano
英俊 矢野
Naoyuki Kimura
尚之 木村
Masako Yoshii
雅子 吉井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー像転写後の感光体上の転写残トナーを
クリーニングローラに回収し、この回収トナーを感光体
に再付着させ、その再付着トナーを現像装置に回収する
画像形成装置において、クリーニングローラ上にトナー
が固着して、そのクリーニングローラによる感光体のク
リーニング性能が低下することを防止する。 【解決手段】 クリーニングローラ12の弾性体12b
が感光体1に当接した状態で、その弾性体12bの表面
凹部に、トナーが多量に入り込んでしまうことがないよ
うに、弾性体表面を平滑に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動される像
担持体と、該担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手
段と、その静電潜像をトナー像として可視像化する現像
装置と、像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転
写装置と、トナー像転写後の像担持体上の転写残トナー
を回収するクリーニング部材とを具備する画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は
その複合機などとして構成される上記形式の画像形成装
置においては、像担持体が繰返し使用されるので、トナ
ー像転写後の像担持体表面に残留付着する転写残トナー
をクリーニング部材によって除去回収し、像担持体表面
を清掃する必要がある。このため、従来より像担持体を
清掃する各種のクリーニング装置が提案され、かつ実用
化されているが、従来のクリーニング装置は、一般に像
担持体から回収したトナーを廃トナータンクなどに収容
し、これを廃棄するように構成されている。
【0003】ところで、近年、電子写真プロセスを採用
したこの種の画像形成装置においては、一段の低コスト
化と、環境問題対策の一環として、廃棄されるトナー量
の一層の低減化を図ることが要望されている。
【0004】このような点に鑑み、像担持体から記録媒
体へのトナー像の転写率を100%にして、転写後の残
留トナーを無くすようにすると、所謂、クリーナーレス
方式を採用することができる。これにより、廃棄するト
ナーをなくすことができるばかりでなく、クリーニング
装置を省略でき、画像形成システムの単純化と、画像形
成装置のコストの引き下げを達成できる。しかしなが
ら、現状では、トナー像の転写率を100%にすること
は難しく、また信頼性の上からも問題がある。
【0005】そこで、次善の策として、トナー像の転写
後に像担持体表面に残留付着する転写残トナーをクリー
ニング部材に付着させて回収し、次いでこの回収トナー
を像担持体に再付着させて、現像装置で回収し、これを
再使用する方法が提案されている(例えば、特公昭61
−30274号公報参照)。トナー像転写後に、像担持
体上に残留付着する転写残トナーをクリーニング部材に
一時的に回収し、次いで、その回収したトナーを、像担
持体上の、次の静電潜像形成に影響のない表面部分に再
付着させ、更に、像担持体表面に再付着させたトナーを
現像装置で回収するのである。これによるものでは、回
収したトナーを廃トナータンクや現像装置などに移送す
る専用の手段が不要になるので、画像形成装置のコスト
を下げることができ、しかもトナーをリサイクル使用で
きるので、廃棄トナーをなくすことができる。
【0006】従来のこの種の画像形成装置においては、
そのクリーニング部材が像担持体表面に当接する発泡体
より成る弾性体を有しており、その弾性体の表面が像担
持体表面に当接して、転写残トナーの回収と、その回収
トナーの像担持体表面への再付着を行うように構成され
ている。
【0007】ところが、発泡体より成る弾性体を備えた
クリーニング部材を用いると、その表面には、発泡体の
セル穴が多数露出し、その各穴の深さは、トナー粒子の
粒径に比べて非常に大きなものとなっているので、像担
持体上の転写残トナーを回収すべく、クリーニング部材
の弾性体表面が像担持体の表面に当接したとき、その弾
性体を構成する発泡体のセル穴中にトナーが多量に入り
込む。このようにセル穴中にトナーが入り込んでしまう
と、クリーニング部材上の回収トナーを像担持体上に再
付着させるとき、セル穴に捕捉されたトナーは像担持体
表面に移転せず、クリーニング部材上に残留する。この
ようにしてクリーニング部材上に残留したトナーは、経
時的にクリーニング部材上に固着し、これによってクリ
ーニング部材による像担持体のクリーニング性能が低下
し、像担持体上に形成されるトナー像に地汚れが発生す
るようになり、その画質が劣化する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、転写
残トナーをクリーニング部材に回収し、この回収したト
ナーを像担持体に再付着させ、次いで、再付着したトナ
ーを現像装置に回収する画像形成装置における上述の問
題点を解決し、トナー像の地汚れ発生を防止できるよう
にした画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、回転駆動される像担持体と、該担持体上に
静電潜像を形成する潜像形成手段と、その静電潜像をト
ナー像として可視像化する現像装置と、像担持体上のト
ナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像転写
後の像担持体上の転写残トナーを一時的に回収し、次い
でその回収したトナーを、像担持体上の、次の静電潜像
の形成に影響のない表面部分に再付着させるクリーニン
グ部材とを具備し、像担持体表面に再付着させたトナー
を現像装置において回収すると共に、前記クリーニング
部材が、像担持体の表面に当接する弾性体を有し、該弾
性体の表面が像担持体の表面に当接して、前記転写残ト
ナーの回収と、その回収トナーの像担持体表面への再付
着を行う画像形成装置において、前記クリーニング部材
を構成する弾性体の表面粗さを、その弾性体表面が像担
持体の表面に当接した状態で、当該弾性体表面に実質的
に凹凸が形成されないか、又はその凹部の深さがトナー
粒子の粒径以下となるように設定したことを特徴とする
画像形成装置を提案する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明に係る画像形成装置の一例
を示す概略構成図である。同図において、像担持体の一
構成例であるドラム状の感光体1は、図示されない駆動
手段により図における時計方向に回転駆動され、この回
転時に、帯電装置の一例である帯電ローラ2の作用によ
り、感光体1の表面が所定の極性に均一に帯電される。
本例では、帯電ローラ2は電圧電源E10に接続され、感
光体1と接触回転する間で、感光体1の表面を負(マイ
ナス)極性に均一に帯電する。帯電ローラ2の作用によ
り、感光体1の表面が、例えば−850Vに帯電される
のである。感光体1を均一帯電させる帯電装置として、
感光体から離間して配置される帯電装置、例えばコロナ
放電器などを用いることもできる。
【0012】次いで、露光部3において、図示していな
い露光走査装置によって、例えば光変調されたレーザ光
11による光書き込み走査が行われることにより、感光
体1の表面には所定の静電潜像が形成される。静電潜像
を形成するレーザ光11の照射された部分Aの表面電位
は、例えば−150V程度となり、レーザ光11が照射
されない部分Bの表面電位はほぼ−850Vに維持され
る。このように、本例では帯電ローラ2と、露光走査装
置が、感光体1より成る像担持体上に静電潜像を形成す
る潜像形成手段を構成している。
【0013】現像装置4は感光体1に対向配置された現
像剤担持搬送部材の一例である現像ローラ5と、一対の
撹拌パドル10A,10Bとを具備し、これらは、現像
装置の本体をなす現像ケーシング9内にそれぞれ設けら
れ、そのケーシング9に回転自在に支持されている。こ
のうちの現像ローラ5には電圧電源E1により、例えば
−600V程度の電圧が印加される。現像ローラ5に
は、感光体1の帯電極性と同極性の電圧が印加されるの
である。
【0014】ここに例示した現像装置4では、トナーと
キャリアを有する二成分系現像剤Dが使用され、この現
像剤Dは現像ケーシング9内に収容されている。そし
て、撹拌パドル10A,10Bの回転により、そのトナ
ーはキャリアとの摩擦により所定の極性、本例では感光
体1の帯電極性と同極性、すなわち負極性に帯電され
る。このように、本例の画像形成装置においては、現像
時におけるトナーの帯電極性が負極性となっている。キ
ャリアを有さない一成分系現像剤を使用する現像装置を
採用してもよい。
【0015】現像ローラ5は図示反時計方向に回転駆動
されるようになっていて、その周面上に担持された現像
剤は、現像ローラ5の回転方向に搬送され、該ローラ5
に対して所定のギャップをあけて対置された現像剤規制
部材15によって掻き取り作用を受ける。現像剤規制部
材15によって搬送量を規制された現像剤は、現像ロー
ラ5と感光体1とが互いに対向した現像部6に向けて運
ばれ、その現像部6において現像剤中のトナーが感光体
1上の静電潜像に静電的に引き寄せられ、その部分に付
着する。すなわち、感光体の帯電極性と同じ負極性に帯
電されたトナーがレーザ光の照射された感光体表面部分
Aに付着し、その静電潜像がトナー像として可視像化さ
れるのである。このように、本例の画像形成装置におい
ては反転現像方式(ネガ・ポジ現像方式)が採用されて
いる。
【0016】感光体1の下位には、転写装置の一例であ
る転写ローラ7が配設されている。転写ローラ7は、感
光体1の回転方向に対して順方向に回転し、この転写ロ
ーラ7と、これが接する感光体1との間の転写部8に向
けて、転写紙16より成る記録媒体が矢印方向Pに送ら
れるようになっていて、転写ローラ7の機能により、感
光体1上に形成されているトナー像が転写紙16上に転
写される。すなわち、電源E3により、転写ローラ7に
対して、感光体1上のトナーの帯電極性と反対の正(プ
ラス)極性電圧、例えば+950Vの電圧が印加され、
このとき、感光体1上の負極性のトナーT(これについ
ては模式的に大きく示してある)が、転写紙16の側に
静電的に引き寄せられ、該転写紙に付着する。感光体1
に対して離間した転写装置、例えばコロナ放電器より成
る転写装置を用いることもできる。
【0017】トナー像を転写された転写紙16は、図示
していない分離装置によって感光体1から分離され、同
じく図示していない定着装置に送られ、ここで転写紙1
6上のトナー像が定着される。
【0018】上述のように、本例の画像形成装置は、回
転駆動される感光体1より成る像担持体と、この像担持
体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、その静電潜
像をトナー像として可視像化する現像装置4と、像担持
体上のトナー像を転写紙6より成る記録媒体に転写する
転写ローラ7より成る転写装置とを有している。
【0019】感光体1上のトナー像は転写部8で転写紙
16に転写されるが、そのトナー像転写後に、感光体1
の表面には転写に寄与しなかったトナーが残留付着して
いる。かかる転写残トナーがクリーニング部14に至る
と、クリーニング部材の一例であるクリーニングローラ
12に一時的に回収される。
【0020】クリーニングローラ12は、剛体より成る
芯部材12aと、その芯部材12aの表面に固設された
導電性又は中抵抗の弾性体12bとを有していて、図示
した例では芯部材12aが丸軸状の導電性金属より成
り、弾性体12bは、その芯部材12aと同心の円筒状
に形成されている。かかる弾性体12bはクリーニング
ケース17に収容され、かつ芯部材12bの各端部がク
リーニングケース17の前後の側壁にそれぞれ回転自在
に支持されている。かかるクリーニングローラ12は、
現像ローラ5、帯電ローラ2、及び転写ローラ7と共
に、感光体1に対して実質的に平行に位置している。
【0021】ここで、図1において、現像部6から転写
部8に向かうトナー像のトナーTは、そのほとんどのも
のが、現像時の帯電極性、すなわち負極性のトナーとな
っている。これに対し、転写ローラ7にはトナー像の転
写時に、現像時のトナー帯電極性と反対の正極性の電圧
が印加されるため、そのトナー像転写後において感光体
1上に残留付着するトナー、すなわち転写残トナーT′
は、正極性のものに負極性のものが混在したトナーとな
る。転写残トナーは、プラスとマイナスの両方の極性の
トナーが混在した状態で、クリーニング部14に移送さ
れるのである。
【0022】本例のクリーニングローラ12は、感光体
1上の転写残トナーT′を回収するとき、図1における
時計方向、すなわち感光体1の回転方向に対してカウン
タ方向に図示していない駆動制御手段により回転駆動さ
れるようになっていて、感光体1の表面に摺擦しながら
回転する。クリーニングローラ12は、自身の表面部分
が、感光体1によって弾性変形させられるように、感光
体1と圧接し、図2に示したように、この圧接部にはニ
ップ領域Nが形成される。このニップ領域Nがクリーニ
ング領域となる。
【0023】かかるニップ領域Nで、正、負両極性の転
写残トナーT′は、クリーニングローラ12に接触しな
がら現像時のトナーと同じ極性(本例では負極性)のト
ナーになるように、摩擦帯電される。転写残トナーT′
が、現像時の帯電極性である負極性に揃えられるのであ
る。
【0024】このように、本例のクリーニングローラ1
2は、感光体1との間で転写残トナーを摩擦帯電して、
トナーが本来の極性である負極性に揃うように当該トナ
ーを摩擦帯電させる機能をも遂行する。すなわち、クリ
ーニングローラ12より成るクリーニング部材は、これ
に向かう転写残トナーが現像時におけるトナーの帯電極
性と反対の極性に帯電されているトナーを含むとき、該
トナーが現像時におけるトナーの帯電極性(本来の極
性)に揃えられるように、該トナーを摩擦帯電するので
ある。クリーニングローラ12の弾性体12bは、トナ
ーに対して、これを本来の極性、本例では負極性に摩擦
帯電させ得る帯電系列の帯電材料で構成されている。
【0025】図1に戻って、感光体1上の転写残トナー
T′をクリーニングローラ12に回収するとき、そのク
リーニングローラ12の芯部材12aには、当該ローラ
12によって摩擦帯電されたトナーの帯電極性と反対の
極性、本例では正極性の電圧、例えば+200Vの電圧
が電圧電源E4により印加される。従って、転写部8を
通過したトナー像転写後の残留トナー、すなわち転写残
トナーT′は、正極性の電圧が印加されたクリーニング
ローラ12に静電的に引き寄せられて、該ローラ12に
付着し、このローラに一時的に回収される。これによ
り、感光体1の表面はクリーニング状態にされる。感光
体1に対して接触回転するクリーニングローラ12に
は、このように、感光体1との間で、感光体上の転写残
トナーが、クリーニングローラ12の方に静電的に吸引
され得る電界が形成されるように、上述の如き電圧が印
加されるのである。
【0026】感光体1の表面がクリーニングローラ12
によってクリーニングされたあと、その表面は、除電装
置の一例である除電ランプ13によって除電作用を受
け、前述した画像形成動作が続けられる。このようにし
て1枚分のトナー像が感光体1上に形成され、これが転
写紙16に転写されるのであるが、このトナー像が形成
される感光体1上の領域が画像形成領域であり、それ以
降の領域が非画像形成領域である。かかる画像形成領域
の感光体回転方向後端が帯電ローラ2を通過すると、こ
のとき、その帯電ローラ2は感光体1の表面から離れる
ようになっている。同時に、スイッチS10が切り換わっ
て、帯電ローラ2への電圧の印加がオフされる。
【0027】上述した画像形成領域後端が現像装置4の
現像ローラ5を通過すると、スイッチS1が切り換えら
れ、現像ローラ5は電圧電源E2の方に接続され、その
現像ローラ5には、トナーが感光体1に付着しないよう
に、トナーの帯電極性と反対の正極性の電圧、例えば+
500Vの電圧が印加される。画像形成領域後端が転写
部8を通過すると、このとき転写ローラ7への電圧印加
が停止される。
【0028】上述のように、図示した画像形成装置にお
いては、転写紙16より成る記録媒体へのトナー像の転
写後に、感光体1上に残留付着する転写残トナーT′
を、感光体1に対して接触回転するクリーニングローラ
12より成るクリーニング部材に一時的に回収する。そ
して、感光体1上の転写残トナーをクリーニングローラ
12へ回収するとき、現像時における極性に帯電したト
ナーを静電的にクリーニングローラ12に転移させるべ
く、クリーニングローラ12に対して、現像時における
トナーの帯電極性と反対極性(本例では正極性)の電圧
を印加するのである。
【0029】このようにクリーニングローラ12に回収
されたトナーは、次いで、感光体1上の、次の潜像形成
に影響のない表面部分に再付着される。すなわち、トナ
ー像が転写紙16に転写された後の画像形成領域後端が
クリーニングローラ12を通過したとき、スイッチS2
が切り換えられ、クリーニングローラ12は電圧電源E
5の方に接続され、そのクリーニングローラ12の芯部
材12aには、クリーニングローラによって摩擦帯電さ
れたトナーの帯電極性と同じ負極性の、例えば−300
0Vの電圧が印加される。回転するクリーニングローラ
12と感光体1の非画像形成領域との間には、クリーニ
ングローラ12上のトナーが感光体1の方に放出される
方向の電界が形成されるのである。
【0030】かかる電界によって、クリーニングローラ
12上に一時的に回収されたトナーは、感光体1上の非
画像形成領域に再付着して戻される。感光体1上に再付
着したトナーは、引き続く感光体1の回転により、除電
ランプ13及び感光体1から離れた帯電ローラ2の下を
通過し、現像装置4に至る。このとき、その現像ローラ
5には、前述のように、現像時のトナーの帯電極性と反
対の正極性の電圧が印加されているので、感光体1上に
再付着した負極性のトナーは、その現像ローラ5の側に
静電的に移行し、現像装置内の現像剤中に回収される。
【0031】上述のように、クリーニングローラ12に
一時的に回収したトナーを感光体1より成る像担持体上
に再付着させ、更に、像担持体表面に再付着させたトナ
ーを現像装置4で静電的に回収する。現像装置4に回収
されたトナーは、その現像装置4において再利用され
る。このようにして、廃棄トナーをなくすことができ、
しかもクリーニングローラで回収したトナーを現像装置
へ戻すトナー搬送パイプなどを設ける必要もない。画像
形成動作が連続して行われるときは、上述のトナー回収
と、その再付着動作が所定回数繰返される。
【0032】クリーニングローラ12に回収されたトナ
ーは、感光体1上の画像形成領域の後端近傍の非画像形
成領域に再付着するので、その再付着トナーによって、
上述した画像形成動作時の静電潜像はもとより、次に形
成される静電潜像にも影響が与えられることはない。感
光体1上の、次の潜像形成に影響のない表面部分に回収
したトナーが再付着されるのである。いずれの静電潜像
も、再付着トナーによって邪魔されることなく感光体上
に形成されるような感光体表面部分に、クリーニングロ
ーラ12からのトナーが再付着する。画像形成領域内の
後部に、クリーニングローラ12からのトナーを再付着
させるように構成することも可能である。
【0033】以上のように、クリーニング部材に、現像
時におけるトナーの帯電極性と反対の極性のバイアス電
圧を印加することによって、像担持体上の転写残トナー
をクリーニング部材に静電的に転移させることができ、
これにより、転写残トナーをクリーニング部材の方に回
収することができ、また、その回収後に、クリーニング
部材に印加するバイアス電圧の極性を切り換え、クリー
ニング部材に、現像時におけるトナーの帯電極性と同じ
極性のバイアス電圧を印加することにより、クリーニン
グ部材に回収したトナーを像担持体に静電的に転移させ
ることができるのである。これにより、回収トナーを像
担持体の方に再付着させることができ、更に、再付着し
たトナーを現像装置に回収することができる。
【0034】ここで、先にも説明したように、転写部8
を通過した感光体1上の転写残トナーT′には、現像時
におけるトナーの帯電極性と逆極性に帯電したトナー
(異常極性トナーという)が混在しており、本例では、
かかる異常極性トナーを、クリーニングローラ12との
摩擦帯電によって、現像時のトナーの帯電極性と同極性
に揃えるようにしている。
【0035】しかしながら、図2に示したニップ領域N
に存する転写残トナーの帯電極性を完全に揃えることは
難しく、一部、現像時におけるトナーの帯電極性と反対
の帯電極性のままになっているトナー、すなわち、異常
極性トナーも存在する。トナー回収時に、クリーニング
ローラ12には前述したように現像時におけるトナーの
帯電極性と反対極性の電圧が印加され、現像時における
帯電極性になっているトナーがクリーニングローラ12
に静電的に転移して、該ローラ12に回収されるのであ
るが、このとき、現像時における帯電極性と反対の極性
になっているトナー(異常極性トナー)も、クリーニン
グローラ12から受ける機械的掻き取り力により、クリ
ーニングローラ12に付着してしまう。かかる異常極性
トナーが、感光体1からのトナー回収動作中に感光体1
に転移してしまうと、画像上の地汚れや帯電ローラ2の
汚れなどが生じ易くなる。
【0036】そこで、本例の画像形成装置は、図2に示
すように、転写残トナーT′を感光体1からクリーニン
グローラ12へ回収するとき、先にも説明したように、
感光体1とクリーニングローラ12との接触領域、すな
わち、これらが圧接するニップ領域Nにおいて、両者が
互いに反対方向(カウンタ方向)に移動するように、そ
のクリーニングローラ12の回転方向を制御し、且つそ
のクリーニングローラ12の1回転未満の回転で、感光
体1上の転写残トナーをクリーニングローラ12に回収
するように、クリーニングローラ12の回転を制御する
図示していない駆動制御手段を有している。クリーニン
グローラ12の1回転未満の回転で、感光体1上の転写
残トナーの回収動作を終了するのである。
【0037】この構成により、クリーニングローラ12
に回収されたトナーは、そのトナー回収動作中に、再び
感光体1に接触することはない。しかも、クリーニング
ローラ12上に回収された異常極性トナーが、そのトナ
ー回収動作中に、クリーニング後の感光体1の表面に静
電的に移行することを防止できる。
【0038】もしも転写残トナーの回収時に、クリーニ
ングローラ12を、図2に鎖線矢印bで示すように、感
光体1とのニップ領域Nにおいて、両者が同じ方向に移
動する向きに回転させたとすると、感光体1の回転方向
下流側のクリーニングローラ12上に回収トナーT″が
存在することになり、このトナーT″が正極性に帯電し
たままの異常極性トナーであったとすると、クリーニン
グローラ12は、トナー回収時に、それと同じ正極性の
電圧が印加されているので、そのプラス極性のトナー
T″が感光体1の方に静電的に引かれ、感光体表面に付
着してしまう。このようになると、感光体1のクリーニ
ング不良が発生し、また帯電ローラ2にそのトナーが付
着して、引き続き形成されるトナー像に地汚れが発生す
る。
【0039】このような不具合を除去すべく、前述のよ
うにクリーニングローラ12が感光体1の回転方向に対
してカウンタ方向、すなわち図2における実線矢印aの
方向に回転するように、両者の回転方向を設定している
のである。また、その際、クリーニングローラ12を1
回転以上回転させて、感光体1からの転写残トナーの回
収を行えば、クリーニングローラ12に回収されたトナ
ー中に正極性に帯電した異常極性トナーT″が存在する
と、これが再び感光体1に近づき、又はこれに接したと
き、当該トナーT″が感光体1上に付着して感光体1の
クリーニング不良が発生する。このため、本例では、ク
リーニングローラ12を1回転未満で回転駆動する間
で、感光体1からクリーニングローラ12へのトナー回
収動作を終了させているのである。
【0040】上記構成によると、クリーニングローラ1
2に回収された現像時における帯電極性と反対の極性に
なっているトナー(異常極性トナー)を感光体1の方に
移行させにくくすることができる。
【0041】クリーニングローラ12上の回収トナーを
感光体1に再付着させるときのクリーニングローラ12
の回転方向はいずれであってもよく、本例では感光体1
とのニップ領域Nにおいて、クリーニングローラ12と
感光体1が同じ方向(図2の鎖線矢印bの向き)に回転
するようにクリーニングローラ12の回転方向を制御
し、しかもその回転速度をトナー回収時よりも高め、感
光体1の周速よりも高速で回転させ、短時間で、効率よ
くトナーを感光体1へ再付着させるようにしている。
【0042】以上説明したように、図示した画像形成装
置は、トナー像転写後の感光体1上の転写残トナーを一
時的に回収し、次いでその回収したトナーを、感光体1
上の次の静電潜像の形成に影響のない表面部分に再付着
させるクリーニングローラ12より成るクリーニング部
材を具備しており、そのクリーニングローラ12は、感
光体1の表面に当接する弾性体12bを有し、該弾性体
12bの表面が感光体1の表面に当接して、転写残トナ
ーの回収と、その回収トナーの感光体表面への再付着を
行うように構成されている。
【0043】ここで、先にも説明したように、従来提案
されているこの種の画像形成装置においては、クリーニ
ングローラを構成する弾性体が、表面に多数のセル穴が
露出した発泡体により構成されていた。このため、感光
体上の転写残トナーを回収すべく、クリーニングローラ
が回転しながら、その弾性体表面が感光体表面に当接す
るとき、その弾性体を構成する発泡体のセル穴中にトナ
ーが多量に埋まり込むように入り込んでしまう。このた
め、クリーニングローラ上の回収トナーを感光体表面に
再付着させるとき、セル穴に入り込んだトナーが感光体
に移行せず、ここに堆積するおそれがあった。
【0044】特に、図2に示したようにクリーニングロ
ーラと感光体とのニップ領域において、トナーを所定の
極性に摩擦帯電させ、その帯電トナーをクリーニングロ
ーラに静電的に移行させるように構成した場合、クリー
ニングローラの弾性体が発泡体より成ると、そのセル穴
に入り込んだトナーを所定の極性に摩擦帯電させること
ができなくなる。このため、そのセル穴中に、所定の極
性に帯電していない異常極性トナーが存在することにな
る。従って、回収トナーを感光体へ再付着させるべく、
クリーニングローラ12に対して、トナーの所定の帯電
極性と同極性の電圧を印加したとき、その印加電圧の極
性と、セル穴に入り込んだ異常極性トナーの帯電極性は
互いに反対極性となる。このため、そのトナーは増々感
光体の方へ移行しにくくなり、クリーニングローラ上に
残留するようになる。
【0045】このようにして、クリーニングローラ上に
捕捉されたトナーが堆積してくると、そのトナーがクリ
ーニングローラの表面に固着し、これによってクリーニ
ングローラの見かけ上の体積固有抵抗率が漸次増大し、
クリーニングローラへの電圧印加効果が低減する。これ
によって、クリーニングローラによる感光体のクリーニ
ング性能が低下し、感光体上に形成されるトナー像の地
汚れが著しくなる。しかもクリーニングローラから感光
体へのトナー再付着性能も低下するので、増々クリーニ
ングローラ上にトナーが残留する結果となる。図1に示
した画像形成装置のように、帯電装置として感光体の表
面に接触する帯電ローラを用いた場合には、感光体に対
するクリーニング性能が低下すると、クリーニングロー
ラに回収されずに、そのクリーニングローラを通過した
トナーが帯電ローラに付着し、これによってその機能が
低下し、しかも当該ローラに付着したトナーが再度感光
体上に付着して地汚れを起こすことになる。
【0046】そこで、本例の画像形成装置においては、
クリーニングローラを構成する弾性体12bの表面に従
来のセル穴の如き大きな凹部が形成されることがないよ
うに、その表面が従来の弾性体よりも平滑に形成されて
いる。より具体的に示すと、弾性体12bの表面粗さ
を、その弾性体表面が感光体表面に当接した状態で、当
該弾性体表面に実質的に凹凸が形成されないか、又はそ
の凹部の深さがトナー粒子の粒径以下となるように設定
したのである。弾性体12bを、例えば、発泡体ではな
く、非発泡のソリッドゴムなどによって構成することに
より、その表面を上述の如く平滑に仕上げることができ
る。
【0047】上記構成によれば、弾性体12bの表面が
感光体表面に当接したとき、両者間のトナーが多量に入
り込むような凹部が弾性体表面に存在しないので、その
トナーがクリーニングローラ12の表面に捕捉されてし
まうことはない。また、感光体1に当接した弾性体12
bの表面に微小な凹凸があったとしても、その凹部の深
さはトナー粒径以下であるため、この凹部にトナー粒子
が入り込んでも、感光体1への回収トナーの再付着時
に、そのトナーは感光体1の表面に確実に接触して掻き
取り作用を受け、よって当該トナーを感光体1の方へ効
率よく再移転させることができる。また感光体1上の転
写残トナーの回収時に、トナーは弾性体表面の凹部に多
量に入り込むようなことはないので、クリーニングロー
ラ12上のトナーはそのクリーニングローラ表面に確実
に接触する。このため、当該トナーを所定の極性、本例
では負極性に効率よく摩擦帯電させることができ、クリ
ーニングローラ12に対してそのトナーの帯電極性と同
極性の電圧を印加して、回収トナーを感光体1に再付着
させるとき、効率よく当該トナーを感光体1の表面に移
行させることができる。
【0048】このようにして、本例の画像形成装置にお
いては、クリーニングローラ12の表面にトナーが堆積
して固着することを防止でき、クリーニングローラの体
積固有抵抗率が増大することを防止できる。長期に亘っ
て感光体上の転写残トナーを効率よく回収除去でき、感
光体上に形成されるトナー像の地汚れ発生を防止できる
のである。
【0049】なお、感光体1に接触していないフリー状
態での弾性体12bの表面粗さは問題とされない。トナ
ーがクリーニングローラ表面に捕捉されて付着するか否
か、或いはそのクリーニングローラ上の回収トナーを感
光体1に再付着させることができるか否かは、クリーニ
ングローラ12と感光体1がニップ領域で互いに接触
し、弾性体12bが感光体1から圧力を受けているとき
にだけ問題になるからである。従って、弾性体12bが
感光体1に当接していないフリー状態での弾性体表面の
粗さはいかなるものであってもよく、要は、弾性体12
bの表面と感光体表面が当接したときに、その弾性体表
面が前述の条件を満たしていればよいのである。
【0050】かかる条件を満たすように弾性体12bの
表面を形成するには、前述のように弾性体12bを非発
泡のソリッドゴムなどによって構成することのほか、例
えば、弾性体12bを発泡体により構成すると共に、そ
の表面を仕上げ加工して当該表面に平滑なスキン層を形
成する方法なども採用することができる。
【0051】本発明は、クリーニング部材としてローラ
状のものの他、無端ベルト状のものなどを用いる画像形
成装置、或いは、像担持体としてドラム状のものの他
に、無端ベルト状のものを用いる画像形成装置にも適用
できる。また、記録媒体として中間転写体を用い、像担
持体から、この中間転写体にトナー像を転写し、次いで
これを転写材に転写する形式の画像形成装置にも適用で
きる。また、本発明は、帯電装置によって像担持体を帯
電した後、その表面への像露光時に光の照射されない部
分によって静電潜像を形成し、その潜像電位の極性と反
対の極性に帯電されたトナーを当該静電潜像に付着させ
て現像を行う所謂、ポジ・ポジ現像方式の画像形成装置
にも適用できる。
【0052】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、クリーニング部材によって転写残トナーをクリーニ
ング部材に回収し、この回収したトナーを像担持体に再
付着させ、次いで、再付着したトナーを現像装置に回収
する画像形成装置において、クリーニング部材上にトナ
ーが多量に残留してこれが固着することにより、クリー
ニング部材による像担持体のクリーニング性能が低下す
る不具合を抑え、像担持体に形成されるトナー像の地汚
れ発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態例の画像形成装置の部分断面
説明図であって、感光体とクリーニングローラ上のトナ
ーを模式化して大きく示した図である。
【図2】感光体とクリーニングローラとの間で、トナー
の帯電極性を揃えることを説明するための、両者の摩擦
接触部とトナーを拡大して模式的に示した説明図であ
る。
【符号の説明】
4 現像装置 12b 弾性体 T′ トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉井 雅子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される像担持体と、該担持体上
    に静電潜像を形成する潜像形成手段と、その静電潜像を
    トナー像として可視像化する現像装置と、像担持体上の
    トナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像転
    写後の像担持体上の転写残トナーを一時的に回収し、次
    いでその回収したトナーを、像担持体上の、次の静電潜
    像の形成に影響のない表面部分に再付着させるクリーニ
    ング部材とを具備し、像担持体表面に再付着させたトナ
    ーを現像装置において回収すると共に、前記クリーニン
    グ部材が、像担持体の表面に当接する弾性体を有し、該
    弾性体の表面が像担持体の表面に当接して、前記転写残
    トナーの回収と、その回収トナーの像担持体表面への再
    付着を行う画像形成装置において、 前記クリーニング部材を構成する弾性体の表面粗さを、
    その弾性体表面が像担持体の表面に当接した状態で、当
    該弾性体表面に実質的に凹凸が形成されないか、又はそ
    の凹部の深さがトナー粒子の粒径以下となるように設定
    したことを特徴とする画像形成装置。
JP34475395A 1995-12-07 1995-12-07 画像形成装置 Pending JPH09160460A (ja)

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