JPH09158934A - 磁性を有するナット体 - Google Patents
磁性を有するナット体Info
- Publication number
- JPH09158934A JPH09158934A JP34892995A JP34892995A JPH09158934A JP H09158934 A JPH09158934 A JP H09158934A JP 34892995 A JP34892995 A JP 34892995A JP 34892995 A JP34892995 A JP 34892995A JP H09158934 A JPH09158934 A JP H09158934A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw
- nut body
- unit
- nut
- polygonal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】構造体に被締結体を締結する場合、作業スペー
スの狭い場所でも容易に締結でき、かつ構造体のねじ穴
が不要で強度的に優れたナット体を提供する。 【構成】締結片と非締結片の少なくてもニ辺を有する構
造体の裏側にナット体を当接してねじ締結するものにお
いて、ナット体を磁力を有する材質の多角体1AAとこ
の多角体1AAとは別材質の金属体1BBで構成し、さ
らにこのナット体のねじ穴は、多角体の各角部に対して
その非中央点である偏芯位置に設けたものである。
スの狭い場所でも容易に締結でき、かつ構造体のねじ穴
が不要で強度的に優れたナット体を提供する。 【構成】締結片と非締結片の少なくてもニ辺を有する構
造体の裏側にナット体を当接してねじ締結するものにお
いて、ナット体を磁力を有する材質の多角体1AAとこ
の多角体1AAとは別材質の金属体1BBで構成し、さ
らにこのナット体のねじ穴は、多角体の各角部に対して
その非中央点である偏芯位置に設けたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造物の締結用に使用
されるナット体の構成に関する。
されるナット体の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ナット体を使用してボルト体を締
結するには、締結される構造体の合計板厚寸法より長い
ボルト体のねじ部分にナット体を締め込むか、ナット体
をスパナ等の道具で回り止めをしながらボルトの頭部を
締め付けるのが普通であり、このナット体は六角鋼にタ
ップ穴をあけたものが用いられていた。
結するには、締結される構造体の合計板厚寸法より長い
ボルト体のねじ部分にナット体を締め込むか、ナット体
をスパナ等の道具で回り止めをしながらボルトの頭部を
締め付けるのが普通であり、このナット体は六角鋼にタ
ップ穴をあけたものが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の締結方法で
は、ナット体部分に道具を使用するための作業スペース
が必要となるため、被締結構造体の裏側が隠れていて道
具の操作スペースが足りない場所では締結作業が困難で
あった。また、ボルト体を構造体にねじ込む構造では、
ねじ込みと緩めの繰りかえしにより、ねじ穴の摩耗が進
行し、その寿命が問題となっていた。さらに、ナット体
を磁性体(焼結合金等)としたものでは、ねじ穴の摩耗
と割れ等の破損が懸念されていた。
は、ナット体部分に道具を使用するための作業スペース
が必要となるため、被締結構造体の裏側が隠れていて道
具の操作スペースが足りない場所では締結作業が困難で
あった。また、ボルト体を構造体にねじ込む構造では、
ねじ込みと緩めの繰りかえしにより、ねじ穴の摩耗が進
行し、その寿命が問題となっていた。さらに、ナット体
を磁性体(焼結合金等)としたものでは、ねじ穴の摩耗
と割れ等の破損が懸念されていた。
【0004】本発明の目的は、作業スペースの狭い場所
でも容易に締結できる上に構造体のねじ穴を不要とする
一方、摩耗や破損がしにくい、強度的に優れたナット体
を提供することにある。
でも容易に締結できる上に構造体のねじ穴を不要とする
一方、摩耗や破損がしにくい、強度的に優れたナット体
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するために
本発明は、ボルト等のねじ体を締結するために設けられ
る構造体が、ねじ体側の締結片とこれに連らなる非締結
片の少なくてもニ辺を有し、この締結片の裏側にナット
体を当接してねじ体を締結するものにおいて、前記ナッ
ト体を、前記締結片の裏側に当接される側を磁力を有す
る多角体で構成する一方、このナット体のねじ穴部分を
前記多角体とは別材質の金属体で構成し、さらにこのね
じ穴は、多角体の角部に対してその非中央点の偏芯位置
に設けてある。また、前記ナット体は、前記締結片のね
じ通し穴の裏側において、このねじ通し穴の中心に、前
記ねじ穴の中心を一致させる一方、前記多角体の一つの
角部が前記非締結片に接触する取付状態としたものであ
る。
本発明は、ボルト等のねじ体を締結するために設けられ
る構造体が、ねじ体側の締結片とこれに連らなる非締結
片の少なくてもニ辺を有し、この締結片の裏側にナット
体を当接してねじ体を締結するものにおいて、前記ナッ
ト体を、前記締結片の裏側に当接される側を磁力を有す
る多角体で構成する一方、このナット体のねじ穴部分を
前記多角体とは別材質の金属体で構成し、さらにこのね
じ穴は、多角体の角部に対してその非中央点の偏芯位置
に設けてある。また、前記ナット体は、前記締結片のね
じ通し穴の裏側において、このねじ通し穴の中心に、前
記ねじ穴の中心を一致させる一方、前記多角体の一つの
角部が前記非締結片に接触する取付状態としたものであ
る。
【0006】
【作用】本発明のナット体は、前記締結片の裏側に当接
される側を磁性を有する多角体としているため構造体の
ねじ通し穴位置にナット体のねじ穴を合わせれば、その
磁力によって構造体に吸着する。また、ねじ穴部分を金
属体としているため、磁性を有する多角体に直接ねじ穴
を設けるものに比べてねじ穴の摩耗寿命が長い上にねじ
の締結力に対する破損度合も全体が粉末を固着した磁性
材であるものに比べて格投に向上する利点がある。この
構造は、構造体やナット体の周囲に作業スペースがない
場合でもねじ体を締結することができ、特に、構造体や
ナット体がほとんど隠れるような締結条件に対して有効
である。また、構造体にはねじ穴を設けない構造である
ため、それの摩滅寿命を心配する必要はない。
される側を磁性を有する多角体としているため構造体の
ねじ通し穴位置にナット体のねじ穴を合わせれば、その
磁力によって構造体に吸着する。また、ねじ穴部分を金
属体としているため、磁性を有する多角体に直接ねじ穴
を設けるものに比べてねじ穴の摩耗寿命が長い上にねじ
の締結力に対する破損度合も全体が粉末を固着した磁性
材であるものに比べて格投に向上する利点がある。この
構造は、構造体やナット体の周囲に作業スペースがない
場合でもねじ体を締結することができ、特に、構造体や
ナット体がほとんど隠れるような締結条件に対して有効
である。また、構造体にはねじ穴を設けない構造である
ため、それの摩滅寿命を心配する必要はない。
【0007】さらに、このナット体は多角体で構成さ
れ、その各角部に対してねじ穴が非中央点の偏芯位置に
あって、ねじ穴から各角部までの寸法が異なることか
ら、少なくても一つの角部を構造体の非締結片に接触さ
せることが出来、ねじ体に強い締結回転力を与えてもナ
ット体が空転したり、緩む方向の悪作用が生じることは
ない。
れ、その各角部に対してねじ穴が非中央点の偏芯位置に
あって、ねじ穴から各角部までの寸法が異なることか
ら、少なくても一つの角部を構造体の非締結片に接触さ
せることが出来、ねじ体に強い締結回転力を与えてもナ
ット体が空転したり、緩む方向の悪作用が生じることは
ない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1、図2及び図
3により説明する。図1において、本発明の一実施例の
ナット体1は、幅W、縦Hが数mm〜数cm、合計板厚
Tが数一で符号A、B、C、Dの各角部を面取りした磁
性を有する材質の多角体1AAとこれと類似形状の金属
体1BBの複層体が密着接合されて構成されており、こ
れらの、各角部からは距離a、b、c、dと各々異なる
位置で多角体1AA側にはにねじ通し穴1Aa、金属体
1BB側にはねじ穴1Bbが各々同芯で明けられてい
る。ここで、ナット体1を使って、構造体2に例えば断
面コ字形の被締結体3をねじ固定する場合を図2のよう
な組合わせの例で説明すれば、締結片2Aのねじ通し穴
2aから非締結片2Bまでの寸法を目測し、この寸法に
近い距離である例えば距離cの角部Cを非締結片2Bに
接触させ、この状態でねじ通し穴2aの穴中心にねじ通
し穴1Aaとねじ穴1Bbを合わせてから多角体1AA
の磁力で吸着させる。次に被締結体3のねじ通し穴3a
にねじ体4を差し込み、ねじ込むとねじ体4の先端がね
じ通し穴1Aaを通過し、ねじ穴1Bbにねじ込まれて
締結、固定されるものである。この図2の状態を裏側か
ら見ると図3のようになる。すなわち、ねじ体4の回転
力である矢印Xの力が作用し、この時角部Cが非締結片
2Bに接触してロック状態となって回転力が阻止され、
ねじ込みが確実に行なわれる。
3により説明する。図1において、本発明の一実施例の
ナット体1は、幅W、縦Hが数mm〜数cm、合計板厚
Tが数一で符号A、B、C、Dの各角部を面取りした磁
性を有する材質の多角体1AAとこれと類似形状の金属
体1BBの複層体が密着接合されて構成されており、こ
れらの、各角部からは距離a、b、c、dと各々異なる
位置で多角体1AA側にはにねじ通し穴1Aa、金属体
1BB側にはねじ穴1Bbが各々同芯で明けられてい
る。ここで、ナット体1を使って、構造体2に例えば断
面コ字形の被締結体3をねじ固定する場合を図2のよう
な組合わせの例で説明すれば、締結片2Aのねじ通し穴
2aから非締結片2Bまでの寸法を目測し、この寸法に
近い距離である例えば距離cの角部Cを非締結片2Bに
接触させ、この状態でねじ通し穴2aの穴中心にねじ通
し穴1Aaとねじ穴1Bbを合わせてから多角体1AA
の磁力で吸着させる。次に被締結体3のねじ通し穴3a
にねじ体4を差し込み、ねじ込むとねじ体4の先端がね
じ通し穴1Aaを通過し、ねじ穴1Bbにねじ込まれて
締結、固定されるものである。この図2の状態を裏側か
ら見ると図3のようになる。すなわち、ねじ体4の回転
力である矢印Xの力が作用し、この時角部Cが非締結片
2Bに接触してロック状態となって回転力が阻止され、
ねじ込みが確実に行なわれる。
【0009】なお、図4に示したのは本発明の他の実施
例であり、このナット体10は上記金属体1BBを通常
の金属製ナット体11に置きかえて構成したもので、こ
れのねじ穴11aを使ってねじ固定する構成である。こ
れでも上記本発明の構成と同様の効果を発揮する。
例であり、このナット体10は上記金属体1BBを通常
の金属製ナット体11に置きかえて構成したもので、こ
れのねじ穴11aを使ってねじ固定する構成である。こ
れでも上記本発明の構成と同様の効果を発揮する。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、ねじ込み作業スペース
の狭い場所でも容易に締結でき、かつ構造体のねじ穴が
不要で強度的にも優れたナット体を提供できる。
の狭い場所でも容易に締結でき、かつ構造体のねじ穴が
不要で強度的にも優れたナット体を提供できる。
【図1】本発明の一実施例のナット体の単体斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明の一実施例のナット体の組込み状態の断
面図である。
面図である。
【図3】図2のA矢視の裏面を示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示すナット体単体の一部
を断面した斜視図である。
を断面した斜視図である。
1、10…ナット体、1AA…磁性を有する多角体、1
BB…金属体、2…構造体、2A…締結片、2B…非締
結片、3…被締結体 1Aa,2a,3a…ねじ通し穴、1Bb、11a…ね
じ穴、4…ねじ体、A,B,C,D…角部
BB…金属体、2…構造体、2A…締結片、2B…非締
結片、3…被締結体 1Aa,2a,3a…ねじ通し穴、1Bb、11a…ね
じ穴、4…ねじ体、A,B,C,D…角部
Claims (2)
- 【請求項1】ボルト等のねじ体を締結するために設けら
れる構造体が、ねじ体側の締結片とこの締結片に連らな
る非締結片の少なくてもニ辺を有し、この締結片のねじ
通し穴の裏側にナット体を当接してねじ体を締結するも
のにおいて、前記ナット体を、磁力を有する多角体で構
成する一方、このナット体のねじ穴部分を前記多角体と
は別材質の金属体で構成し、さらにこのねじ穴は、多角
体の各角部に対してその非中央点の偏芯位置に設けられ
ていることを特徴とする磁性を有するナット体。 - 【請求項2】前記ナット体は、前記締結片のねじ通し穴
の裏側において、このねじ通し穴の中心に、前記ねじ穴
の中心を一致させる一方、前記多角体の一つの角部が前
記非締結片に接触する取付け状態とすることを特徴とす
る請求項1記載の磁性を有するナット体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34892995A JPH09158934A (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 磁性を有するナット体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34892995A JPH09158934A (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 磁性を有するナット体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09158934A true JPH09158934A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18400340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34892995A Pending JPH09158934A (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 磁性を有するナット体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09158934A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008086170A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Honda Motor Co Ltd | 電気接続箱の固定構造 |
GB2449906A (en) * | 2007-06-07 | 2008-12-10 | Zagonda Ltd | Fastener with magnet and mechanical coupling requiring rotation to release |
-
1995
- 1995-12-08 JP JP34892995A patent/JPH09158934A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008086170A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Honda Motor Co Ltd | 電気接続箱の固定構造 |
GB2449906A (en) * | 2007-06-07 | 2008-12-10 | Zagonda Ltd | Fastener with magnet and mechanical coupling requiring rotation to release |
US8516665B2 (en) | 2007-06-07 | 2013-08-27 | Zagonda Limited | Fastener |
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