JPH09158744A - 過給機のスラスト軸受 - Google Patents

過給機のスラスト軸受

Info

Publication number
JPH09158744A
JPH09158744A JP7320907A JP32090795A JPH09158744A JP H09158744 A JPH09158744 A JP H09158744A JP 7320907 A JP7320907 A JP 7320907A JP 32090795 A JP32090795 A JP 32090795A JP H09158744 A JPH09158744 A JP H09158744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thrust bearing
groove
oil
central housing
seal portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7320907A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Isotani
知之 磯谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP7320907A priority Critical patent/JPH09158744A/ja
Publication of JPH09158744A publication Critical patent/JPH09158744A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/04Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for axial load only
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/23Gas turbine engines
    • F16C2360/24Turbochargers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Supercharger (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール部からのオイルもれを低減できる過給
機のスラスト軸受の提供。 【解決手段】 過給機10のスラスト軸受1の両側面
に、ランド部2の外周に溝4、5をそれぞれ形成したも
のにおいて、コンプレッサー15またはタービン14の
シール部30側の溝4の溝深さを、中央ハウジング11
側の溝5の溝深さ寄り、深くし、中央ハウジング11側
にオイルが流れやすくして、シール部30からのオイル
もれを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボ過給機のス
ラスト軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば特開平6−66150号
公報に開示されているように、ターボ過給機のスラスト
軸受には、その両側面に、回転方向にテーパがつけられ
たオイル巻き込み用のテーパ部をもつランド部が形成さ
れ、ランド部の周辺には、スラストカラーとの干渉を防
止するため、非常に浅い溝が形成されている。この浅い
溝は、スラスト軸受の両側面で、同じ深さとされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の過給機
のスラスト軸受には、つぎの問題があった。 スラスト軸受の中央ハウジング側は中央ハウジング
に全周(切り欠きタイプのスラスト軸受は切り欠き部を
除く)密着しており、またスラストカラーの中央ハウジ
ング側はフローティングベアリングを潤滑するオイルで
充満されているため、閉空間であり、オイルが流れにく
い。スラスト軸受のコンプレッサーのシール部側はスラ
スト軸受とシール部のリテーナとの間に開空間があるた
め、オイルが流れやすい。その結果、スラスト軸受を潤
滑したオイルは、スラスト軸受の中央ハウジング側より
コンプレッサーのシール部側に多く流出しやすく、シー
ル部からの吸気側へのオイルもれも多くなる傾向にあ
る。 スラスト軸受を潤滑したオイルがスラスト軸受のコ
ンプレッサー側に流れる場合、スラストカラーの遠心力
によって、全周に飛散されるが、タービンシャフトより
上側に飛散したものは、壁面に沿って流れて、コンプレ
ッサーのシール部側に流れやすく、それによっても、シ
ール部からの吸気側へのオイルもれが多くなり、オイル
消費量が多くなる傾向にある。上記はスラスト軸受がコ
ンプレッサー側に配置された場合であるが、スラスト軸
受がタービン側に配置される場合はタービン側のシール
部からの排気へのオイルのもれとなる。本発明の目的
は、オイルを、コンプレッサーあるいはタービンのシー
ル部側へよりも中央ハウシング側に流れやすくし、シー
ル部からのオイルのもれを少なくしてオイル消費量を低
減することができる過給機のスラスト軸受を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) 両側面に周方向にテーパがつけられたテーパ部
をもつランド部を形成し、該ランド部の外周部に周方向
に延びる溝を形成した過給機のスラスト軸受において、
中央ハウジング側の溝をコンプレッサーあるいはタービ
ンのシール部側の溝より溝深さ大とした過給機のスラス
ト軸受。 (2) 両側面に周方向にテーパがつけられたテーパ部
をもつランド部を形成し、該ランド部の外周部に周方向
に延びる溝を形成した過給機のスラスト軸受において、
コンプレッサーあるいはタービンのシール部側の溝の、
スラスト軸受中心より上側の部分の溝深さをスラスト軸
受中心より下側の部分の溝深さ以下とした過給機のスラ
スト軸受。 (3) コンプレッサーあるいはタービンのシール部側
の溝の、スラスト軸受中心より上側の部分の溝深さをス
ラスト軸受中心より下側の部分の溝深さ以下とした
(1)記載の過給機のスラスト軸受。 (4) 前記中央ハウジング側の溝と前記コンプレッサ
ーあるいはタービンのシール部側の溝とを連通する連通
穴を有する(1)記載の過給機のスラスト軸受。
【0005】上記(1)のスラスト軸受では、中央ハウ
ジング側の溝をシール部側より深くしたので、オイルは
中央ハウジング側の溝の方により多く流出し、シール部
へのオイルが低減され、シール部からのオイルもれも低
減する。通常のスラスト軸受ではランド部を潤滑したオ
イルがシール部側に流れた場合、中心より上側のオイル
はスラストカラーの遠心力により上側に飛散し、重力に
より落下して一部はシール部の方に流れるが、上記
(2)のスラスト軸受では、シール部側の溝がスラスト
軸受の中心より下側の部分を深くしてあるので、ランド
部から排出されるオイルは抵抗の小さい溝下側部分に流
れようとし、スラストカラーによって飛散されてシール
部の方に流れるオイルが少なくなり、それだけシール部
からのオイルもれが低減される。上記(3)のスラスト
軸受では、上記(1)のスラスト軸受の作用と上記
(2)のスラスト軸受の作用との和の作用が得られる。
上記(4)のスラスト軸受では、中央ハウジング側の溝
がシール部側の溝より断面積が大のため溝内圧力はシー
ル部側の溝の方が高くなり、オイルは連通穴を通ってシ
ール部側の溝から中央ハウジング側の溝に流れる。その
結果、シール部へ流れるオイルが低減され、シール部か
らのオイルもれも低減する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施例に係る過
給機のスラスト軸受を図面を参照して説明する。図1お
よび図2は本発明の第1実施例を示しており、図3およ
び図4は本発明の第3実施例を示しており、図5は本発
明の第3実施例を示しており、図6は本発明の第4実施
例を示しており、図7は本発明の第5実施例を示してお
り、図8および図9は本発明の何れの実施例にも適用可
能な過給機の全体構造と要部の拡大を示している。本発
明の全実施例にわたって共通する部分には本発明の全実
施例にわたって同じ符号を付してある。
【0007】まず、本発明の全実施例に共通な部分の構
造、作用を、たとえば図1および図2、および図8およ
び図9を参照して説明する。ターボ過給機10は、図8
および図9に示すように、中央ハウジング11と、中央
ハウジング11の軸方向一端に連結されたコンプレッサ
ーハウジングと、中央ハウジング11の軸方向他端に連
結されたタービンハウジングと、を有する。タービンハ
ウジング内には内燃機関からの排気によって回転駆動さ
れるタービン14が回転可能に設けられ、コンプレッサ
ーハウジング内には内燃機関への新気を圧縮して内燃機
関に過給するコンプレッサー15が回転可能に設けられ
ている。タービン14とコンプレッサー15とは軸16
によって連結されており、軸16はフローティング軸受
17、18により、中央ハウジング11に、回転自在に
支持されている。軸受17、18は、中央ハウジング1
1に形成されたオイル通路19からのオイルにより潤滑
される。
【0008】軸16は、そのスラスト荷重を、スラスト
軸受1によって受けられる。スラスト軸受1は、中央ハ
ウジング11の中央部よりコンプレッサ15側またはタ
ービン14側の何れかに設けられるが、以下ではコンプ
レッサ15側に設けられた場合を例にとって説明する。
タービン14側に設けられた場合も以下の説明に準じ
る。スラスト軸受1は、回転しないようにピン20によ
り中央ハウジング11に止められており、軸方向には中
央ハウジング11とシールプレート21によって挟まれ
て固定されており、シールプレート21は、スラスト軸
受1と反対方向に動かないようにスナップリング22に
より中央ハウジング11に結合されている。軸16には
スラストカラー23が圧入等により固定されている。ス
ラスト軸受1は、その両側面においてスラストカラー2
3と摺動接触しており、軸16にかかるスラスト力をス
ラストカラー23を介して受ける。スラスト軸受1の摺
動面には、スラスト軸受1に形成されかつ中央ハウジン
グ11に形成されたオイル通路19に連通する凹溝2
4、スラスト軸受1内に形成されかつ凹溝24に連通す
るオイル通路25、スラスト軸受1の両側面にわたって
延びかつオイル通路25に連通するオイル通路26を介
して、オイル通路19からのオイルが供給され、摺動面
を潤滑する。
【0009】中央ハウジング11には、スラスト軸受1
の側面のうち中央ハウジング11側の側面に対応する部
分に、スラスト軸受1の摺動面を潤滑したオイルを、フ
ローティング軸受17部位に排出するオイル通路27が
設けられている。また、スラスト軸受1よりも中央ハウ
ジング11と反対側(図示例ではコンプレッサー15
側)には、軸16に圧入等により固定されたブッシュ2
8とシールプレート21との間をシールするシール材2
9を含むシール部30が設けられており、オイルのシー
ル部30を通しての給気または排気へのもれを防止して
いる。スラスト軸受1とシール部30との間は空間部が
設けられており、この空間部には、スラスト軸受1の側
面のうちシール部30側の側面を潤滑したオイルを集め
て中央ハウジング内のオイル出口へと導くオイルガイド
プレート31が配置されている。
【0010】スラスト軸受1の両側面でスラストカラー
23と摺動接触する部分には、図1、図2に示すよい
に、スラスト軸受1の周方向にテーパがつけられた複数
のテーパ部3をもつランド部2が形成されている。テー
パの方向は回転方向にスラストクリアランスが縮まる方
向とされている。テーパ部3は楔効果によってオイルを
巻き込み、スラスト軸受1の必要な負荷容量を出してい
る。スラスト軸受1の両側面でランド部2の外周および
複数のテーパ部3間には、スラスト軸受の側面とスラス
トカラー23との干渉を避けるために、テーパ部3より
も凹とされた溝4、5(中央ハウジング11側の溝が4
で、シール部30側の溝が5)が形成されている。溝
4、5は下方に開口している。
【0011】作用については、中央ハウジング11のオ
イル通路19からのオイルは、オイル溝24、オイル通
路25、26を通してスラスト軸受1の両側面に供給さ
れる。軸16およびスラストカラー23が回転すると、
テーパ部3のオイル巻き込み効果によってテーパ部3と
それに対向するスラストカラー23との間にオイルが巻
き込まれ、スラスト軸受の負荷容量が出される。このオ
イルは、スラスト軸受1の両側面において外周部の溝
4、5へと排出され、溝4、5の下部開口端から中央ハ
ウジング11内空間へと排出される。中央ハウジング1
1側の溝4に排出されたオイルの一部はオイル通路27
を通してフローティング軸受17部位への排出される。
シール部30側の溝5に排出されたオイルの一部は、ス
ラストカラー23の回転によってオイルに与えられる遠
心力によって周囲に飛散されるが、飛散オイルの大部分
はオイルガイドプレート31によって集められて、中央
ハウジング11内空間へと排出される。オイルガイドプ
レート31部位を通り抜けたオイルはシール部30側へ
と流れるが、シール部30によって給気または排気側に
抜けることが抑制される。
【0012】つぎに、本発明の各実施例に特有な構成、
作用を説明する。本発明の第1実施例においては、図1
および図2に示すように、スラスト軸受1は下部をスラ
スト軸受中心を中心にして扇状に切りかかれている。ス
ラスト軸受1の両側面に形成された溝4、5は、ランド
部2の外周、およびテーパ部3間に形成されている。溝
4、5はスラスト軸受1の下部の扇状に切欠き部12で
下方に開口している。そして、溝4、5のうち、中央ハ
ウジング11側の溝4は、シール部30側の溝5より
も、溝深さ(軸方向の凹み量)を大(深い)とされてい
る。本発明の第1実施例の作用については、オイル軸受
1に形成したオイル通路26を通してオイル軸受1の両
側摺動面に供給されるオイルは、溝4、5の深さを変え
たことにより、深さが深い溝(中央ハウジング11側の
溝)4の方により多く流れようとし、深さが浅い溝(シ
ール部30側の溝)5に流出するオイルの量は低減され
る。そのため、シール部30へと流れるオイル量が低減
し、シール部30を通り抜けて給気または排気へともれ
るオイル量も低減する。したがって、オイル消費が減少
する。なお、溝4の深さ大による通路断面積大のより溝
4を通る時の流れ抵抗は小となっており、中央ハウジン
グ11側の溝4に流出したオイルは、大部分が溝4の下
方開口部から容易に流出し、エンジンオイルパンにもど
る。
【0013】本発明の第2実施例においては、図3およ
び図4に示すように、スラスト軸受1は周方向に連続し
ていて、扇状の切り欠きをもたない。しかし、ランド部
2の外周の溝4、5が下方に開口するように、ランド部
2の外周でスラスト軸受1はカットされている。ランド
部2が周方向に切りかかれていないので、スラストカラ
ー回転時に切りかき部からの空気の巻き込みはない。ス
ラスト軸受1の両側面に形成された溝4、5は、ランド
部2の外周側に形成されている。テーパ部3間には溝
4、5は形成されていない。溝4、5はスラスト軸受1
の下部のカット部13で下方に開口している。そして、
溝4、5のうち、中央ハウジング11側の溝4は、シー
ル部30側の溝5よりも、溝深さ(軸方向の凹み量)を
大(深い)とされている。本発明の第2実施例の作用に
ついては、オイル軸受1に形成したオイル通路26を通
してオイル軸受1の両側摺動面に供給されるオイルは、
溝4、5の深さを変えたことにより、深さが深い溝(中
央ハウジング11側の溝)4の方により多く流れようと
し、深さが浅い溝(シール部30側の溝)5に流出する
オイルの量は低減される。そのため、シール部30へと
流れるオイル量が低減し、シール部30を通り抜けて給
気または排気へともれるオイル量も低減する。したがっ
て、オイル消費が減少する。なお、溝4の深さ大による
通路断面積大のより溝4を通る時の流れ抵抗は小となっ
ており、中央ハウジング11側の溝4に流出したオイル
は、大部分が溝4の下方開口部から容易に流出し、エン
ジンオイルパンにもどる。
【0014】本発明の第3実施例においては、図5に示
すように、スラスト軸受1の、シール部30側の溝5の
うち、スラスト軸受1の中心(軸16の中心と同じ位
置)より上側の部分5aの溝深さを、スラスト軸受1の
中心より下側の部分5bの溝深さより浅くしてある。両
部分5a,5bは傾斜面5cによって接続されている。
本発明の第3実施例の作用について説明する。通常のス
ラスト軸受ではランド部を潤滑したオイルがシール部側
に流れた場合、スラスト軸受中心より上側のオイルはス
ラストカラーの遠心力により上側に飛散し、重力により
落下して一部はシール部の方に流れるが、本発明の第3
実施例のスラスト軸受では、シール部側の溝5がスラス
ト軸受の中心より下側の部分5bを深くしてあるので、
ランド部2から排出されるオイルは抵抗の小さい溝下側
部分5bに流れようとし、スラストカラー23によって
上側に飛散されてシール部30の方に流れるオイルが少
なくなり、それだけシール部30からのオイルもれが低
減される。
【0015】本発明の第4実施例においては、図6に示
すように、第1または第2実施例(図1または図3)の
ように中央ハウジング11側の溝4深さをシール部30
側の溝5深さより深くしたスラスト軸受1において、シ
ール部30側の溝5のうち、スラスト軸受1の中心(軸
16の中心と同じ位置)より上側の部分5aの溝深さ
を、スラスト軸受1の中心より下側の部分5bの溝深さ
より浅くしてある。両部分5a,5bは傾斜面5cによ
って接続されている。すなわち、第1実施例または第2
実施例と、第3実施例を組み合わせたものである。本発
明の第4実施例の作用は、溝4の深さを溝5の深さより
深くしたことにより溝4の方により多くのオイルが流れ
る作用と、溝5のスラスト軸受中心より下側の部分の溝
深さを深くしたことにより下側により多くオイルが流れ
る作用とにより、シール部30の方に流れるオイルが少
なくなり、それだけシール部30からのオイルもれが低
減される。
【0016】本発明の第5実施例においては、図7に示
すように、第1または第2実施例(図1または図3)の
ように中央ハウジング11側の溝4深さをシール部30
側の溝5深さより深くしたスラスト軸受1において、両
側の溝4、5をスラスト軸受1を軸方向に貫通する連通
穴6によって連通してある。本発明の第5実施例の作用
については、溝深さの浅い溝5内の圧力は溝深さの深い
溝4内の圧力より大となるため、シール部30側の溝5
から中央ハウジング11側の溝4への、連通穴6を通し
てのオイルの流れが生じる。その結果、シール部30の
方に流れるオイルが少なくなり、それだけシール部30
からのオイルもれが低減される。
【0017】
【発明の効果】請求項1(本発明の第1、第2実施例に
対応)のスラスト軸受によれば、中央ハウジング側の溝
をシール部側より深くしたので、オイルは抵抗が少なく
なった中央ハウジング側の溝の方により多く流出し、シ
ール部へのオイルが低減され、シール部からのオイルも
れも低減する。請求項2(本発明の第3実施例に対応)
のスラスト軸受によれば、シール部側の溝がスラスト軸
受の中心より下側の部分を上側の部分より深くしてある
ので、ランド部から排出されるオイルは抵抗の小さい溝
下側部分に流れようとし、スラストカラーによって飛散
されてシール部の方に流れるオイルが少なくなり、それ
だけシール部からのオイルもれが低減される。請求項3
(本発明の第4実施例に対応)のスラスト軸受によれ
ば、上記請求項1のスラスト軸受の効果と上記請求項2
のスラスト軸受の効果との和の効果が得られる。請求項
4(本発明の第5実施例に対応)のスラスト軸受によれ
ば、中央ハウジング側の溝がシール部側の溝より断面積
が大のため溝内圧力がシール部側の溝の方が高くなり、
オイルは連通穴を通ってシール部側の溝から中央ハウジ
ング側の溝に流れる。その結果、シール部へ流れるオイ
ルが低減され、シール部からのオイルもれも低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の過給機のスラスト軸受の
中央ハウジング側から見た正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】本発明の第2実施例の過給機のスラスト軸受の
中央ハウジング側から見た正面図である。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明の第3実施例の過給機のスラスト軸受
の、図1のC−C線に沿って見た場合に対応する、断面
図である。
【図6】本発明の第4実施例の過給機のスラスト軸受
の、図1のC−C線に沿って見た場合に対応する、断面
図である。
【図7】本発明の第5実施例の過給機のスラスト軸受
の、図1のC−C線に沿って見た場合に対応する、断面
図である。
【図8】本発明の何れの実施例にも適用可能な、過給機
の全体断面図である。
【図9】図8の過給機のうち、スラスト軸受とその近傍
部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 スラスト軸受 2 ランド部 3 テーパ部 4 溝(中央ハウジング側の溝) 5 溝(シール部側の溝) 5a 溝5のうちスラスト軸受中心より上側の部分 5b 溝5のうちスラスト軸受中心より下側の部分 6 連通穴 10 過給機 11 中央ハウジング 14 タービン 15 コンプレッサー 16 軸 23 スラストカラー 30 シール部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側面に周方向にテーパがつけられたテ
    ーパ部をもつランド部を形成し、該ランド部の外周部に
    周方向に延びる溝を形成した過給機のスラスト軸受にお
    いて、中央ハウジング側の溝をコンプレッサーあるいは
    タービンのシール部側の溝より溝深さ大としたことを特
    徴とする過給機のスラスト軸受。
  2. 【請求項2】 両側面に周方向にテーパがつけられたテ
    ーパ部をもつランド部を形成し、該ランド部の外周部に
    周方向に延びる溝を形成した過給機のスラスト軸受にお
    いて、コンプレッサーあるいはタービンのシール部側の
    溝の、スラスト軸受中心より上部の溝深さをスラスト軸
    受中心より下部の溝深さ以下としたことを特徴とする過
    給機のスラスト軸受。
  3. 【請求項3】 コンプレッサーあるいはタービンのシー
    ル部側の溝の、スラスト軸受中心より上部の溝深さをス
    ラスト軸受中心より下部の溝深さ以下とした請求項1記
    載の過給機のスラスト軸受。
  4. 【請求項4】 前記中央ハウジング側の溝と前記コンプ
    レッサーあるいはタービンのシール部側の溝とを連通す
    る連通穴を有する請求項1記載の過給機のスラスト軸
    受。
JP7320907A 1995-12-08 1995-12-08 過給機のスラスト軸受 Pending JPH09158744A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7320907A JPH09158744A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 過給機のスラスト軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7320907A JPH09158744A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 過給機のスラスト軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09158744A true JPH09158744A (ja) 1997-06-17

Family

ID=18126606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7320907A Pending JPH09158744A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 過給機のスラスト軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09158744A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6962443B2 (en) * 2001-03-05 2005-11-08 Sankyo Seiki Mfg. Co., Ltd. Fluid dynamic pressure bearing apparatus
KR101024361B1 (ko) * 2009-04-20 2011-03-23 (주)계양정밀 스러스트베어링
JP2014101826A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Ihi Corp 過給機
KR20150002839A (ko) * 2012-04-24 2015-01-07 보르그워너 인코퍼레이티드 터보차저를 위한 테이퍼-랜드 스러스트 베어링

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6962443B2 (en) * 2001-03-05 2005-11-08 Sankyo Seiki Mfg. Co., Ltd. Fluid dynamic pressure bearing apparatus
KR101024361B1 (ko) * 2009-04-20 2011-03-23 (주)계양정밀 스러스트베어링
KR20150002839A (ko) * 2012-04-24 2015-01-07 보르그워너 인코퍼레이티드 터보차저를 위한 테이퍼-랜드 스러스트 베어링
JP2014101826A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Ihi Corp 過給機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4664605A (en) Oil sealing deflector
JPH0530972B2 (ja)
JPH09158744A (ja) 過給機のスラスト軸受
JPH01318781A (ja) 油作動コンプライアンス機構をもつスクロール圧縮機
JPH0151912B2 (ja)
JPS58206826A (ja) タ−ボチヤ−ジヤ
JPS59215921A (ja) 排気タ−ボ過給器の遠心式・潤滑油ポンプ
JP3252046B2 (ja) ターボチャージャの非接触シール装置
JPH0123658B2 (ja)
JP4314627B2 (ja) 過給機の軸受装置
JP3301548B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP3956507B2 (ja) 可変容量ターボチャージャ
JPS6211355Y2 (ja)
JPS59229078A (ja) 回転圧縮機
JP2000110577A (ja) 過給機の軸受装置
JPH06336986A (ja) スクロール圧縮機の給油機構
JPH0752339Y2 (ja) 過給機
JPS5856339Y2 (ja) タ−ボ過給機
JP2005315113A (ja) ターボチャージャ
US4648818A (en) Rotary sleeve bearing apparatus for a rotary compressor
CN213235216U (zh) 一种用于涡轮增压器的新型密封止推结构
JP4043233B2 (ja) 気体圧縮機
JPH0544553Y2 (ja)
JPS6132109Y2 (ja)
JP6503586B1 (ja) 過給機