JPH09157512A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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JPH09157512A
JPH09157512A JP32204095A JP32204095A JPH09157512A JP H09157512 A JPH09157512 A JP H09157512A JP 32204095 A JP32204095 A JP 32204095A JP 32204095 A JP32204095 A JP 32204095A JP H09157512 A JPH09157512 A JP H09157512A
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JP
Japan
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weight
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resin
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flame
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Application number
JP32204095A
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English (en)
Inventor
Takashi Chiba
尚 千葉
Masaki Nakajima
正貴 中島
Masanori Higano
正徳 日向野
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)成分として、ポリカーボネート樹脂1
〜99重量%、(B)成分として、グラフト共重合体1
〜50重量%、(C)成分として、他の熱可塑性樹脂0
〜98重量%からなる樹脂成分100重量部に対して、
(D)成分として、燐化合物1〜50重量部、(E)成
分として、フェノール樹脂1〜50重量部、(F)成分
として、蓚酸アニリド系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、
サリチル酸系紫外線吸収剤、シアヌレート系紫外線吸収
剤及び酸化チタン系紫外線安定剤から選択される少なく
とも1種を含む光安定剤0.01〜15重量部を含有す
ることを特徴とする難燃性樹脂組成物。 【効果】 本発明によれば、光及び/又は熱に対する変
色性が改良され、かつ、難燃性も良好な樹脂組成物が提
供されるので、電子・電気製品、OA機器などの用途、
各種部品材料として好適に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は難燃性樹脂組成物に
関するものである。さらに詳しくは、臭素系難燃剤を使
用せずに難燃性及び変色性を改良したポリカーボネート
樹脂とグラフト共重合体を必須成分とする難燃性樹脂組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリカーボネート樹脂とABS樹
脂とを必須成分とする樹脂組成物(以下、PC/ABS
アロイと略す)は、優れた物性バランスと成形加工性の
良さなどから幅広い用途で使用されている。しかし用途
によっては難燃性を有している事が必要となり、これは
特に、電気・電子機器部品、OA・家電機器などの製品
に用いられる場合についていえる。PC/ABSアロイ
に難燃性を付与する方法としては、一般的にハロゲン系
難燃剤を添加するが、混練時及び成形時にハロゲン系難
燃剤の一部が分解、ガス化し、加工機器などを腐食する
点や、ハロゲン系難燃剤の中には、成形加工時や燃焼時
に極めて少量ながら、有毒なブロム化ジベンゾダイオキ
シンやジベンゾフランなどを発生することが指摘されて
いる。この様な欠点を取り除くための方法として、ハロ
ゲン系難燃剤の代わりに、燐化合物とフェノール樹脂等
を、PC/ABSアロイへ添加する事が提案されている
(特開平7-53846 号) 。しかしながら、フェノール樹脂
を含有している為、光や熱によって変色しやすいという
問題点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な課題を背景になされたものであり、成形加工時や燃焼
時の有害物質の発生の恐れが無く、光や熱に対する変色
性が改良され、かつ、優れた難燃性を有するポリカーボ
ネート樹脂、グラフト共重合体及びフェノール樹脂を必
須成分とする難燃性樹脂組成物を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリカー
ボネート樹脂、グラフト共重合体及びフェノール樹脂か
らなる樹脂組成物において、難燃性を低下させることな
く光や熱に対する変色性を改良すべく鋭意研究を重ねた
結果、(1)光に対する変色性の改良には、特定の光安
定剤を配合することが有効であり、(2)熱に対する変
色性の改良には、特定の酸化防止剤と特定の燐系酸化防
止剤からなる熱安定剤を配合することが有効であり、
(3)光及び熱に対する変色性を同時に改良するには、
特定の光安定剤と、特定の酸化防止剤と特定の燐系酸化
防止剤からなる熱安定剤を併用することが有効であり、
また、(4)これらの光安定剤や熱安定剤と共に、イミ
ド化共重合体を配合すると更に光や熱に対する変色性が
改良され、しかも、初期着色も抑制できることを見い出
し本発明に到達した。即ち本発明は、(1)(A)成分
として、ポリカーボネート樹脂1〜99重量%、(B)
成分として、グラフト共重合体1〜50重量%、(C)
成分として、他の熱可塑性樹脂0〜98重量%からなる
樹脂成分100重量部に対して、(D)成分として、燐
化合物1〜50重量部、(E)成分として、フェノール
樹脂1〜50重量部、(F)成分として、蓚酸アニリド
系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸
収剤、シアヌレート系紫外線吸収剤及び酸化チタン系紫
外線安定剤から選択される少なくとも1種を含む光安定
剤0.01〜15重量部を含有することを特徴とする難
燃性樹脂組成物、(2)(1)記載の(A)、(B)、
(C)、(D)、及び(E)の各成分に更に、(G)成
分として、フェノール系酸化防止剤及び/又は硫黄系酸
化防止剤の酸化防止剤と、ホスファイト及び/又はホス
フォナイトの燐系酸化防止剤からなる熱安定剤0.00
1〜5重量部を含有することを特徴とする難燃性樹脂組
成物、(3)(1)記載の(A)、(B)、(C)、
(D)、(E)、及び(F)の各成分に更に、(G)成
分として、フェノール系酸化防止剤及び/又は硫黄系酸
化防止剤の酸化防止剤と、ホスファイト及び/又はホス
フォナイトの燐系酸化防止剤からなる熱安定剤0.00
1〜5重量部を含有することを特徴とする難燃性樹脂組
成物、(4)(C)成分の他の熱可塑性樹脂が、ゴム状
重合体0〜40重量%、芳香族ビニル単量体残基29.
5〜69.5重量%、不飽和ジカルボン酸イミド単量体
残基30〜60重量%、不飽和ジカルボン酸無水物残基
0.5〜15重量%及びこれら以外のビニル単量体残基
0〜40重量%からなるイミド化共重合体であることを
特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の難燃性樹
脂組成物である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明をさらに詳細に説明
する。本発明における(A)ポリカーボネート樹脂は、
2価フェノールとホスゲンまたは炭酸ジエステルの反応
により製造することができる。2価フェノールとして
は、ハイドロキノン、4,4−ジヒドロキシジフェニ
ル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ケトン等、またはこれらの核アルキル化誘導体が上
げられるが、好ましくはビスフェノール類、特に好まし
くは2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
である。これらの2価フェノールのホモポリマーまた
は、2種以上のコポリマーあるいはこれらのブレンド品
であってもよい。必要にならば分岐化剤(通常は多官能
性の芳香族化合物)も2価フェノールとホスゲンまたは
炭酸ジエステルと反応させて得られるランダムに分岐し
たポリカーボネートも含まれる。これらの多官能性の芳
香族化合物はカルボキシ、ヒドロキシ、カルボン酸無水
物、ハロホルミル及びこれらの組み合わせといったよう
な官能基を少なくとも3個含有する。分岐剤として用い
られる具体例としては、トリメリト酸無水物、トリメリ
ト酸、4−クロロホルミルフタル酸無水物、ピロメリト
酸、フロログルシン、没食子酸、没食子酸プロピル、メ
リト酸、トリメシン酸及びベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸等が挙げられる。
【0006】本発明における(B)グラフト共重合体と
は、ガラス転移温度が10℃以下のエラストマー100
重量部の存在下、芳香族ビニル単量体、(メタ)アクリ
ル酸エステル単量体、シアン化ビニル単量体、不飽和ジ
カルボン酸イミド単量体等の少なくとも1種からなる単
量体5〜2000重量部を(共)重合させて得るこがで
きる。また、エポキシ基、アミノ基や酸無水物基等を有
するガラス転移温度が10℃以下のエラストマー100
重量部と前記官能基と反応するアミノ基、ウレイド基、
イソシアネート基、カルボキシル基、酸無水物基、水酸
基、メルカプト基、オキサゾリン基等の官能基を有する
芳香族ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル、シ
アン化ビニル化合物、マレイミド系化合物等の少なくと
も1種を含有する(共)重合体10〜2000重量部と
を押出し反応させて得るこもできる。
【0007】ガラス転移温度が10℃以下のエラストマ
ーとしては、例えば、ポリブタジエン、ブタジエン−ス
チレン共重合体、ブタジエン−スチレンブロック共重合
体、水素添加ブタジエン−スチレンブロック共重合体、
ブタジエン−アクリロニトリル共重合体等のブタジエン
系ゴムや、アクリル系ゴム、エチレン−プロピレン(ジ
エン成分)共重合体、イソブチレン−イソプレン共重合
体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、水素添加
スチレン−イソプレンブロック共重合体、ポリウレタン
系ゴム、ポリアミド系ゴム、シリコーン系ゴム等が挙げ
られる。またシリコーン系ゴムとアクリル系ゴムから成
る複合ゴムやブタジエン系ゴムとアクリル系ゴムから成
る複合ゴムも用いることができる。本発明において好ま
しくは、ポリブタジエン、ブタジエン−スチレン共重合
体、アクリル系ゴム、エチレン−プロピレン(ジエン成
分)共重合体、シリコーン系ゴム等が用いられる。
【0008】本発明の(B)グラフト共重合体に使用で
きる芳香族ビニル単量体としては、スチレン、αーメチ
ルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、ヒ
ドロキシスチレン、ハロスチレン、スチレンスルホン酸
ナトリウム等が挙げられ、好ましくは、スチレン、α−
メチルスチレンである。(メタ)アクリル酸エステル単
量体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタアクリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘ
キシル等が挙げられ、好ましくは、メタクリル酸メチル
等が用いられる。シアン化ビニル単量体としては、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、フマロニトリル、
α−クロロアクリロニトリル等が挙げられ、好ましく
は、アクリロニトリルが用いられる。不飽和ジカルボン
酸イミド単量体としては、マレイミド、N−メチルマレ
イミド、N−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミ
ド、N−ヘキシルマレイミド、N−シクロヘキシルマレ
イミド、N−フェニルマレイミド、N−(4−ヒドロキ
シフェニル)マレイミド、N−(アルキル置換フェニ
ル)マレイミド等が挙げられ、好ましくは、Nーフェニ
ルマレイミド、マレイミド等が用いられる。
【0009】グラフト共重合体の中のガラス転移温度が
10℃以下のエラストマーの割合は、5〜95重量%の
範囲で用いられるのが好ましく、より好ましくは10〜
90重量%の範囲である。ゴム質重合体の割合が5重量
%未満であると耐衝撃性が十分でなく、95重量%を越
えるとグラフト率、樹脂の表面光沢性、成形加工性、難
燃性が低下する。グラフト共重合体のグラフト率は、好
ましくは5〜150重量%更に好ましくは10〜120
重量%である。グラフト率が5重量%未満であると十分
な耐衝撃性が得られず、150重量%を越えると燃焼時
のドリッピングが起こり易くなる。
【0010】また(B)グラフト共重合体として、コア
/シェル型共重合体を用いることも可能である。この場
合コアとしてはポリブタジエン、ポリイソプレン、アク
リル系ゴム、シリコーン系ゴムとアクリル系ゴムから成
る複合ゴム等の前記ゴム質重合体を包含する。シェル構
成物質は好ましくは前記芳香族ビニル単量体及び(メ
タ)アクリル酸エステル単量体の混合物から得られる共
重合体や(メタ)アクリル酸エステルのみから得られる
重合体等からなるが、必要ならば、アクリル酸ビニル、
メタクリル酸ビニル、ブチレンジアクリレート、ブチレ
ンジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタ
クリレート、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼン、
トリビニルベンゼン等の架橋性単量体をさらに併用する
こともできるが、これらに限定されるものではない。
【0011】本発明において特に好ましいグラフト共重
合体の具体例で述べると、ABSグラフト共重合体、A
ESグラフト共重合体、AASグラフト共重合体、MB
Sのコア・シェル型共重合体、シリコーン及びアクリル
ゴムからなる複合ゴムをコアとしポリメタクリル酸メチ
ルをシェルとする共重合体等を挙げることができる。
【0012】グラフト共重合体の製造方法には、特に制
限はなく塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合、押
出機内での反応等の公知の方法を使用できる。乳化重合
の場合、ゴム粒径を制御しやすい長所があるが、ナトリ
ウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の不純物
が残り易いが、これら不純物が少ない方が望ましい。
【0013】本発明における(C)他の熱可塑性樹脂と
しては、芳香族ビニル単量体を必須成分とする単量体を
共重合して得られる共重合体、ポリエステル、ポリアリ
レート、ポリアミド、ポリフェニレンオキシド等が挙げ
られる。芳香族ビニル単量体を必須成分とする単量体を
共重合して得られる共重合体の単量体の割合は、芳香族
ビニル化合物/シアン化ビニル単量体、(メタ)アクリ
ル酸エステル単量体、不飽和ジカルボン酸イミド単量
体、不飽和(ジ)カルボン酸(無水物)単量体、不飽和
カルボン酸アミド単量体等から選ばれる1種以上の単量
体=10/90〜99/1(重量比)、好ましくは、1
5/85〜95/5(重量比)の範囲である。なお、こ
れらの芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体、
(メタ)アクリル酸エステル単量体、不飽和ジカルボン
酸イミド単量体は、(B)グラフト共重合体で例示され
たものでよく、不飽和(ジ)カルボン酸(無水物)単量
体としては、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、無
水マレイン酸、マレイン酸、イタコン酸無水物、シトラ
コン酸無水物、アコニット酸無水物、イタコン酸モノメ
チル及びフマル酸モノメチル等が挙げられ、不飽和カル
ボン酸アミド単量体としては、アクリル酸アミド、メタ
クリル酸アミド、ジメチルアクリルアミド及びジエチル
アクリルアミド等が挙げられ、これらの中では無水マレ
イン酸やメタクリル酸アミドが好ましい。いずれの単量
体も単独又は2種以上併用して用いることができる。こ
れらの共重合体の製造方法には特に制約がなく塊状重
合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などの公知の方法が
使用できる。
【0014】ポリエステルとしては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリシク
ロヘキサンジメチレンテレフタレート等が挙げられる。
ポリアリレートとしては、ビスフェノールAや4,4’
−ジヒドロキシ−ジフェニルエーテル等のビスフェノー
ルとイソフタル酸、テレフタル酸等の2塩基酸またはそ
の誘導体から合成される芳香族ポリエステルやp−ヒド
ロキシ安息香酸/ビスフェノール/テレフタル酸、p−
ヒドロキシ安息香酸/6−ヒドロキシ−2−ナフタレン
カルボン酸/テレフタル酸、p−ヒドロキシ安息香酸/
ポリブチレンテレフタレート等の液晶性ポリエステル等
が挙げられる。
【0015】ポリアミドとしては、6−ナイロン、6,
6−ナイロン、4,6−ナイロン、10−ナイロン等の
脂肪族ナイロンやメタキシリレンジアミン/アジピン
酸、ポリフタルアミド、ヘキサメチレンジアミン/テレ
フタル酸/カプロラクタム、ヘキサメチレンジアミン/
テレフタル酸/イソフタル酸、ヘキサメチレンジアミン
/テレフタル酸/アジピン酸等の芳香族ナイロン等が挙
げられる。
【0016】ポリフェニレンオキシドとしては、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、
2,6−ジメチル−1,4−フェニル/2,3,6−ト
リメチル−1,4−フェノール共重合体及び前2者にそ
れぞれスチレンをグラフト重合したグラフト共重合体が
挙げられる。
【0017】好ましい(C)他の熱可塑性樹脂の具体例
としては、α−メチルスチレン/アクリロニトリル共重
合体、スチレン/アクリロニトリル共重合体、スチレン
/アクリロニトリル/メタクリル酸メチル共重合体、ス
チレン/N−フェニルマレイミド共重合体、スチレン/
N−フェニルマレイミド/アクリロニトリル共重合体、
スチレン/N−フェニルマレイミド/無水マレイン酸共
重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ビスフェノールA/フタル酸からなるポ
リアリレート、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェ
ニレン)エーテル、メタキシレンジアミン/アジピン酸
からなるポリアミドが挙げられる。
【0018】特に好ましい(C)他の熱可塑性樹脂とし
ては、ゴム状重合体0〜40重量%、芳香族ビニル単量
体残基29.5〜69.5重量%、不飽和ジカルボン酸
イミド単量体残基30〜60重量%、不飽和ジカルボン
酸無水物残基0.5〜15重量%及びこれら以外のビニ
ル単量体残0〜40重量%からなるイミド化共重合体で
ある。これら以外のビニル単量体としては、前述のシア
ン化ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステル単量体
及び不飽和カルボン酸アミド単量体等が挙げられる。特
に好ましいイミド化共重合体において、芳香族ビニル単
量体残基の割合が、29.5重量%未満もしくは69.
5重量%を超えたり、ゴム状重合体の割合が40重量%
を超えたり、これら以外のビニル単量体の割合が40重
量%を超えたりすると、(A)ポリカーボネート樹脂や
(B)グラフト共重合体との相溶性が損なわれるので、
成形品に層剥離等の外観不良が発生しやすくなる短所が
現れる。
【0019】不飽和ジカルボン酸無水物残基の割合が、
0.5重量%未満であると初期着色を抑制する効果が乏
しくなり、一方、15重量%を超えるとイミド化共重合
体そのものの安定性が低下する為、光や熱に対する変色
性の改良効果が不十分になる。また、不飽和ジカルボン
酸イミド単量体残基の割合が30重量%未満であった
り、60重量%を超えると、仮に、不飽和ジカルボン酸
無水物残基の割合が0.5〜15重量%の範囲にあって
も、(A)ポリカーボネート樹脂や(B)グラフト共重
合体との相溶性が不足したり、イミド化共重合体そのも
のの熱安定性が不足する為、光や熱に対する変色性の改
良効果が低下する。
【0020】イミド化共重合体の製法としては、第1の
製法として必要ならばゴム状重合体の存在下、芳香族ビ
ニル単量体、不飽和ジカルボン酸イミド単量体、不飽和
ジカルボン酸無水物およびこれらと共重合可能なビニル
単量体混合物を共重合させる方法、第2の製法として必
要ならばゴム状重合体の存在下、芳香族ビニル単量体、
不飽和ジカルボン酸無水物およびこれらと共重合可能な
ビニル単量体混合物を共重合させた重合体にアンモニア
及び/又は第1級アミンを反応させて酸無水物基の40
〜99モル%をイミド基に変換させる方法が挙げられ、
いずれの方法によってもイミド化共重合体を得ることが
できる。
【0021】イミド化反応の温度は、約80〜350℃
であり、好ましくは100〜300℃である。80℃未
満の場合には反応速度が遅く、反応に長時間を要して実
用的でない。一方、350℃を超える場合には、重合体
の熱分解による物性低下をきたす。酸無水物残基量の調
整は、酸無水物基に対して添加するアンモニア及び/又
は第1級アミンのモル当量によって行われる。
【0022】また、溶液状態でイミド化する場合の溶剤
としては、アセトン、メチルエチルケトン、イソブチル
ケトン、アセトフェノン、テトラヒドロフラン及びジメ
チルホルムアミド等があり、これらの中ではメチルエチ
ルケトンやメチルイソブチルケトンが好ましい。非水性
媒体中での懸濁状態でイミド化する時の非水性媒体とし
ては、ヘプタン、ヘキサン、ペンタン、オクタン、2−
メチルペンタン及びシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素
が挙げられる(A)イミド化共重合体に必要なら使用さ
れるゴム状重合体としては、例えば、ポリブタジエン、
ブタジエン−スチレン共重合体、ブタジエン−スチレン
ブロック共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重
合体、ポリイソプレン、イソプレン−スチレン共重合
体、イソブチレン−イソプレン共重合体、水素添加ブタ
ジエン−スチレンブロック共重合体、水素添加イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体等のブタジエン系ゴム
や、アクリル系ゴム、エチレン−プロピレン(ジエン成
分)共重合体等が挙げられる。
【0023】本発明において(A)ポリカーボネート樹
脂、(B)グラフト共重合体及び(C)他の熱可塑性樹
脂の配合割合は、(A)成分:(B)成分:(C)成分
=1〜99:1〜50:0〜98重量%、好ましくは、
3〜97:2〜40:0〜95重量%、特に好ましく
は、5〜95:3〜30:0〜90重量%である。
(A)ポリカーボネート樹脂の配合割合が1重量%未満
であると、難燃性や耐衝撃性が低下する短所が現れ、一
方、99重量%を超えると成形性が低下したり衝撃強度
の厚み依存性が大きくなりすぎる短所が顕著になる。 (B)グラフト共重合体の配合割合が1重量%未満であ
ると、衝撃強度が不足し、逆に、50重量%を超えると
難燃性や耐熱性が低下する短所が顕著になる。 (C)他の熱可塑性樹脂の配合割合が多いほど成形性が
良好になる傾向があるが、98重量%を超えると衝撃強
度が低下する短所が現れる。
【0024】本発明では更に必要に応じて、難燃性や耐
衝撃性等の物性を阻害しない範囲で、(A)ポリカーボ
ネート樹脂、(B)グラフト共重合体及び(C)他の熱
可塑性樹脂以外の熱可塑性樹脂を含有することもでき
る。それらの中の代表的なものを例示すれば、(変性)
ポリエチレン、(変性)ポリプロピレン、(変性)エチ
レン・プロピレン共重合樹脂、ポリメチルペンテン、ポ
リフェニレンスルフィド、ポリアセタール、ポリエーテ
ルエステルアミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリメタクリル酸メチル等が挙げられ
る。これらの樹脂は2種以上を組み合わせて使用するこ
とも可能である。
【0025】本発明で用いられる(D)燐化合物は、燐
原子を有する化合物であれば特に制限はなく、燐酸エス
テル、トリフェニルホスフィンオキシド、トリクレジル
ホスフィンオキシド、メタンホスホン酸ジフェニル、フ
ェニルホスホン酸ジエチル、ホスファゼン化合物、赤燐
等を挙げることができる。好ましくは一般式(I)で表
される有機燐化合物が用いられる。
【化1】 (式中、R1 、R2 及びR3 は互いに独立して、水素原
子または有機基を表すがR1 =R2 =R3 =Hの場合を
除く。Xは2価以上の有機基を表し、Yは酸素原または
硫黄原子、Zはアルコキシ基またはメルカプト基を表
す。pは0または1であり、qは1〜30の整数、rは
0以上の整数、nは1を表す。しかし、これらに限定さ
れるものではない。) 上記式において、有機基とは例えば、置換されていても
いなくてもよいアルキル基、シクロアルキル基、アリー
ル基などがあてられる。また、置換されている場合、置
換基としては例えばアルキル基、アルコキシ基、アルキ
ルチオ基等が挙げられ、またこれらの置換基を組み合わ
せた基(例えばアリールアルコキシアルキル基など)ま
たはこれらの置換基を酸素原子、硫黄原子、窒素原子な
どにより結合して組み合わせた基(例えば、アリールス
ルホニルアリール基など)を置換基として用いてもよ
い。
【0026】また、2価以上の有機基とは上記した有機
基から、炭素原子に結合している水素原子の一個以上を
除いてできる2価以上の基を意味する。例えばアルキレ
ン基、及び好ましくは(置換)フェニレン基、多核フェ
ノール類例えばビスフェノール類から誘導されるものが
挙げられ2以上の遊離原子価の相対的位置は任意であ
る。特に好ましいものとして、ヒドロキノン、レゾルシ
ノール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[ビスフ
ェノールA]、ジヒドロキシジフェニル、p,p’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、ジヒドロキシナフタレ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)サルファイド、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ケトンなどが挙げられる。
【0027】これらの燐化合物を例示すると、燐酸エス
テルとしては、トリメチルホスフート、トリエチルホス
フェート、トリブチルホスフェート、トリ(2−エチル
ヘキシル)ホスフェート、トリブトキシエチルホスフェ
ート、トリオレイルホスフェート、トリフェニルホスフ
ェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホ
スフェート、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェ
ート、トリス(o−フェニルフェニル)ホスフェート、
トリス(p−フェニルフェニル)ホスフェート、トリナ
フチルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート
キシレニルジフェニルホスフェート、ジフェニル(2−
エチルヘキシル)ホスフェート、ジ(イソプロピルフェ
ニル)フェニルホスフェート、o−フェニルフェニルジ
クレジルホスフェート、ジブチルホスフェート、モノブ
チルホスフート、ジ−2−エチルヘキシルホスフェー
ト、モノイソデシルホスフェート、2−アクリロイルオ
キシエチルアシッドホスフェート、2−メタクリロイル
オキシエチルアシッドホスフェート、ジフェニル−2−
アクリロイルオキシエチルホスフェート、ジフェニル−
2−メタクリロイルオキシエチルホスフェート等及びこ
れらの縮合物、例えばレゾルシノールビス(ジフェニル
ホスフェートレゾルシノールビス(ジクレジルホスフェ
ート)、レゾルシノールビス(ジキシレニルホスフェー
ト)、ハイドロキノンビス(ジフェニルホスフェー
ト)、ハイドロキノンビス(ジクレジルホスフェー
ト)、ハイドロキノンビス(ジキシレニルホスフェー
ト)、ビフェノールビス(ジキシレニルホスフェー
ト)、ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェー
ト)、ビスフェノールAビス(ジクレジルホスフェー
ト)等のビスホスフェートやポリホスフェートオリゴマ
ー等が挙げられる。
【0028】またトリフェニルホスフェートやトリクレ
ジルホスフェートやそれらの縮合燐酸エステル等に1個
または2個以上のフェノール性水酸基を含有した、ヒド
ロキシル基含有芳香族系燐酸エステルも燐化合物として
用いることができる。ヒドロキシル基含有芳香族系燐酸
エステルとしては、ジフェニルレゾルシノールホスフェ
ート、フェニルジレゾルシノールホスフェート、ジクレ
ジルレゾルシノールホスフェート等が挙げられる。
【0029】本発明では有機燐化合物として燐酸エステ
ルが好ましく用いられ、その中でも特に好ましくはトリ
フェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、ト
リキシレニルホスフェート、トリス(イソプロピルフェ
ニル)ホスフェート、クレジルジフェニルホスフェー
ト、キシレニルジフェニルホスフェート、ジ(イソプロ
ピルフェニル)フェニルホスフェート等のモノホスフェ
ートや、レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェー
ト)、ビスフェノールAビス(ジクレジルホスフェー
ト)等のビスホスフェート等が挙げられる。これら燐化
合物は1種のみ用いても良いし、2種以上組み合わせて
用いることもできる。
【0030】これらの燐化合物の配合量は、(A)ポリ
カーボネート樹脂、(B)グラフト共重合体、(C)他
の熱可塑性樹脂からなる樹脂成分100重量部に対して
1〜50重量部、好ましくは3〜40重量部、更に好ま
しくは5〜30重量部である。1重量部よりも少ない量
では充分な難燃化効果が得られず、50重量部よりも多
い量では、得られる組成物の耐熱性および耐衝撃性の著
しい低下、成型加工時の揮発分の増加等の弊害を生じ
る。
【0031】本発明で用いられる(E)フェノール樹脂
は、フェノール類とアルデヒド類を酸性又はアルカリ性
触媒下で反応させて得られる。フェノール類としては、
フェノール、クレゾール、キシレノール、エチルフノー
ル、プロピルフェノール、ブチルフェノール、アミルフ
ェノール、ノニルフェノール、フェニルフェノール、フ
ェノキシフェノール、ハイドロキノン、レゾルシノー
ル、ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、ビス(ヒドロキシフェニ
ル)ペンタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ケトン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
サルファイド、ジヒドロキシナフタレン、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン等、及びこれらの混合物が
挙げられる。
【0032】アルデヒド類としては、ホルムアルデヒ
ド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、グリオ
キサール等が挙げられる。また一分子中に少なくともフ
ェノール性水酸基を一個有する芳香族モノアルデヒドも
用いることができる。このような芳香族モノアルデヒド
として、o−ヒドロキシベンズアルデヒド、m−ヒドロ
キシベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒ
ド、β−レゾルシルアルデヒド、バニリン等が挙げられ
る。
【0033】ケトン類としては、アセトン等が挙げられ
る。これらアルデヒド及び/又はケトン類は1種のみ用
いても良いし、2種以上組み合わせて用いることもでき
る。
【0034】本発明では、フェノール樹脂としてレゾー
ル型、ノボラック型のどちらも使用することが可能であ
るが、好ましくはノボラック型フェノール樹脂が用いら
れる。本発明で用いられるノボラック型フェノール樹脂
は、上記フェノール類と上記アルデヒド及び/又はケト
ン類を酸触媒下、公知の方法で反応させて得られる。ま
た本発明においては、上記アルデヒド及び/又はケトン
類の一部、或いは全部をジシクロペンタジエンに置き換
え、上記フェノール類と反応させて得られるノボラック
型フェノール樹脂も用いることができる。更に本発明で
は、上記アルデヒド及び/又はケトン類の一部、或いは
全部をアラルキルハライド及び/又はアラルキルアルコ
ール誘導体に置き換え、上記フェノール類と反応させて
得られるノボラック型フェノール樹脂も用いることがで
きる。
【0035】本発明におけるアラルキルハライド及び/
又はアラルキルアルコール誘導体は、一般式(II)
【化2】 式中、Rは塩素、臭素等のハロゲン原子、水酸基、また
はアルコキシ基である化合物であり、アルコキシ基とし
ては炭素数4以下の低級アルコキシ基が好ましい。好ま
しく使用されるアラルキルハライドとしては、α,α’
−ジクロロ−p−キシレン、α,α’−ジブロモ−p−
キシレン、α,α’−ジヨード−p−キシレン等が挙げ
られ、また好ましく使用されるアラルキルアルコール誘
導体としては、α,α’−ジヒドロキシ−p−キシレ
ン、α,α’−ジメトキシ−p−キシレン、α,α’−
ジエトキシ−p−キシレン、α,α’−ジプロポキシ−
p−キシレン、α,α’−ジ−n−ブトキシ−p−キシ
レン、αα’−ジ−sec−ブトキシ−p−キシレン、
α,α’−ジ−イソブトキシ−p−キシレン等が挙げら
れる。これらフェノール樹脂は1種のみ用いても良い
し、2種以上組み合わせて用いることもできる。
【0036】これらのフェノール樹脂の配合量は、
(A)ポリカーボネート樹脂、(B)グラフト共重合
体、(C)他の熱可塑性樹脂からなる樹脂成分100重
量部に対して1〜50重量部、好ましくは3〜40重量
部、更に好ましくは5〜30重量部である。1重量部よ
りも少ない量では充分な滴下防止効果が得られず、50
重量部よりも多い量では、得られる樹脂組成物の耐衝撃
性の著しい低下等の弊害を生じる場合がある。
【0037】本発明において、光に対する変色性改良の
為の(F)光安定剤は、蓚酸アニリド系紫外線吸収剤、
ベゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫
外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、シアノアクリ
レート系紫外線吸収剤及び酸化チタン系紫外線安定剤か
ら選択される少なくとも1種を含有することを特徴とす
る光安定剤である。
【0038】好ましい光安定剤の具体例として、2−エ
トキシ−5−t−ブチル−2’−エチル蓚酸ビスアニリ
ド、2−エトキシ−2’−エチル蓚酸ビスアニリド、2
−エトキシ−4’−イソデシルフェニル蓚酸ビスアニリ
ド等の蓚酸アニリド系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒド
ロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキ
シ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジアミルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−3’−
(3”,4”,5”,6”−テトラヒドロ・フタルイミ
ドメチル)−5’−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾー
ル、2,2’−メチレンビス〔4−(1,1,3,3−
テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾー
ル−2−イル)フェノール〕等のベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−
カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線
吸収剤、フェニルサリシレート、p−t−ブチルフェニ
ルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレート等
のサリチル酸系紫外線吸収剤、2−エチルヘキシル−2
−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、エチル
−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート等の
シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ルチル型酸化チタ
ン、アナターゼ型酸化チタン、アルミナ、シリカやシラ
ンカップリング剤やチタン系カップリング剤等の表面処
理剤で処理された酸化チタン等の酸化チタン系紫外線安
定剤等が挙げられる。
【0039】これらの光安定剤は、単独で使用してもよ
く、勿論、併用することもできる。さらに必要ならば、
他の光安定剤、例えば、ヒンダードアミン系安定剤、外
線安定剤、ニッケル系紫外線安定剤及び酸化亜鉛等の顔
料を併用することができる。が、他の光安定剤等を併用
する場合、本発明における(F)成分である光安定剤の
添加量の2倍量以下の添加量になるように割合で併用す
ることが望ましい。他の光安定剤の量が本発明における
(F)成分である光安定剤の2倍量を超えると、難燃性
や衝撃強度等の低下が顕著になる。
【0040】(F)光安定剤の添加量は、(A)〜
(C)からなる樹脂成分100重量部に対して、0.0
1〜15重量部、好ましくは、0.02〜12重量部、
特に好ましくは、0.03〜10重量部である。(F)
光安定剤の添加量が、0.01重量部未満では、光に対
する変色性の改良効果が乏しく、15重量部を超えると
耐熱性や衝撃強度等の機械物性が低下したり、場合によ
っては、難燃性が低下する傾向が顕著になる。
【0041】本発明において熱に対する変色性改良の為
の(G)熱安定剤は、フェノール系酸化防止剤及び/又
は硫黄系酸化防止剤の酸化防止剤と、ホスファイト及び
/又はホスフォナイトの燐系酸化防止剤からなる熱安定
剤である。
【0042】フェノール系酸化防止剤としては、2,6
−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキ
シアニゾール、2,6−ジ−t−ブチルー4−エチルフ
ェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等のモノフ
ェノール系酸化防止剤、2,2’−メチレン−ビス(4
−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メ
チレン−ビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、4,4’−ブチリデン−ビス(3−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、3,9−〔1,1
−ジメチル−2−〔β−(3−t−ブチル−4−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕エチ
ル〕2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕
ウンデカン等のビスフェノール系酸化防止剤、1,1,
3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブ
チルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,
4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)ベンゼン、テトラキス−〔メチレン−3
−(3’,5’−ジーt−ブチル−4’−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕メタン、ビス〔3,3’−ビ
ス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブ
チリックアシッド〕グリコールエステル、1,3,5−
トリス(3’,5’−ジーt−ブチル−4’−ヒドロキ
シベンジル)−S−トリアジン−2,4,6−(1H,
3H,5H)トリオン、トコフェロール類等の高分子型
フェノール系酸化防止剤が挙げられる。
【0043】硫黄系酸化防止剤としては、ジトリデシル
−3,3’−チオジプロピオネート、ジラウリル−3,
3’−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,
3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’
−チオジプロピオネート、ジオクチル−3,3’−チオ
ジプロピオネート等が挙げられる。ホスファイトは、一
般式(III)で表されるものであり、
【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 は互いに独立に炭素数1〜2
5の炭化水素基を示す。)もしくは、一般式(IV)
【化4】 (式中、R4 、R6 は互いに独立に炭素数1〜25の炭
化水素基を示す。)具体的には、トリメチルホスファイ
ト、トリエチルホスファイト、トリブチルホスファイ
ト、トリ(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリブ
トキシエチルホスファイト、トリオクチルホスファイ
ト、トリデシルホスファイト、トリオレイルホスファイ
ト、トリステアリルホスファイト、トリフェニルホスフ
ァイト、トリクレジルホスファイト、トリキシレニルホ
スファイト、トリス(イソプロピルフェニル)ホスファ
イト、トリスノニルフェニルホスファイェト、トリス
(o−フェニルフェニル)ホスファイト、トリス(p−
フェニルフニル)ホスファイト、トリナフチルホスファ
イト、クレジルジフェニルホスファイト、キシレニルジ
フェニルホスファイト、4,4’−ブチリデン−ビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシ
ル)ホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ジフェ
ニル(2−エチルヘキシル)ホスファイト、ジ(イソプ
ロピルフェニル)フェニホスファイト、o−フェニルフ
ェニルジクレジルホスファイト、ジブチルホスファイ
ト、モノブチルホスファイト、ジ−2−エチルヘキシル
ホスファイト、モノイソデシルホスファイト及びこれら
の縮合物、ビス(トリデシル)ペンタエリスリトールジ
ホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリトールジホ
スファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、ビス(ジ−t−ブチルフェニル)
ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(ジ−t−
ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジ
ホスファイト、ビス(オクタデシル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、水添ビスフェノールAペンタエリ
スリトールホスファイトポリマー等が挙げられる。好ま
しくは、トリオクチルホスファイト、トリデシルホスフ
ァイト、トリオレイルホスファイト、トリステアリルホ
スファイト、トリフェニルホスファイト、ビス(トリデ
シル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(オ
クタデシルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホ
スファイト、ビス(ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイト等である。
【0044】ホスフォナイトは、一般式(V)で表現さ
れるものであり、
【化5】 (式中、R1 、R2 、R3 は互いに独立に炭素数1〜2
5の炭化水素基を示す。なお、R3 は2もしくは3価の
炭素数1〜25の炭化水素基でもよい。)具体例とし
て、ジフェニル フェニルホスフォナイト、ジノニルフ
ェニル オクチルホスフォナイト、テトラキス(2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)1,4−フェニレン−ジ−
ホスフォナイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)4,4’−ビフェニレン−ジ−ホスフォナイ
ト、10−デシロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−ホスファフェナンスレン等が挙げられる。
【0045】本発明における(G)熱安定剤において、
フェノール系酸化防止剤及び/又は硫黄系酸化防止剤の
酸化防止剤と、ホスファイト及び/又はホスフォナイト
の燐系酸化防止剤の比率は、10/90〜90/10重
量比、好ましくは、20/80〜80/20重量比、特
に好ましくは、30/70〜70/30重量比である。
比率が10/90未満であると、成形時の初期着色は少
ないが、高温下に放置した場合の変色防止効果が乏しく
なる。一方、比率が90/10を超えると、成形時の初
期着色が悪化する傾向がある。
【0046】本発明の(G)熱安定剤の添加量は、
(A)〜(C)からなる樹脂成分100重量部に対し
て、0.001〜5重量部、好ましくは、0.003〜
4重量部、特に好ましくは、0.005〜3重量部であ
る。(G)熱安定剤の添加量が、0.001重量部未満
では、熱に対する変色性の改良効果が乏しく、5重量部
を超えると耐熱性や衝撃強度等の機械物性が低下した
り、場合によっては、難燃性が低下する傾向が顕著にな
る。
【0047】本発明の難燃性樹脂組成物は、臭素或いは
塩素を含有する化合物を難燃化成分として使用せずに、
優れた難燃効果を発現するものであるが、通常用いられ
る公知の難燃化添加剤を併用することもできる。難燃化
添加剤は、通常難燃化効果を有するものであれば特に制
限はなく、塩素或いは臭素含有化合物、アンチモン化合
物、窒素含有化合物、硼素化合物、シリコーン化合物、
熱膨張性グラファイト、金属酸化物、金属水酸化物、ア
ルカリ(土類)金属塩、フッ素系樹脂、スルホン酸化合
物等の難燃化添加剤が使用できる。これら難燃化添加剤
は1種のみ用いても良いし、2種以上組み合わせて用い
ることも可能である。
【0048】樹脂及び難燃剤等の混合方法には特別の制
限はなく、これらを均一に混合できる手段であればいず
れの手段をも採用できる。例えば、押出機、ヘンシェル
型ミキサー、バンバリーミキサー、ニーダー、加熱ロー
ルなど各種の混合用機械による混合、混練等が適宜採用
できる。
【0049】この際、必要に応じて難燃性を阻害しない
範囲でその効果が発現する量の種々の充填材や添加剤等
を配合できる。それらを例示するとガラス繊維、アスベ
スト、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維、チタン酸カリ
ウムウイスカー繊維、金属繊維、セラミックス繊維、ボ
ロンウイスカー繊維等の繊維状充填材、マイカ、シリ
カ、タルク、クレー、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、
ガラスバルーン、ガラスフレーク等の充填材や、離型
剤、滑剤、可塑剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、老化防止
剤、染(顔)料等の添加剤等が挙げられる。更にはポリ
マーブレンドの特性を向上させるための衝撃強度改良
剤、相溶化成分等も配合することができる。
【0050】
【実施例】本発明をさらに説明するために以下に実施例
を挙げるが、これらの実施例はいかなる意味においても
本発明を制限するものではない。 実施例1〜24、比較例1〜8 表1〜表3に示した配合で、ヘンシェルミキサーで混合
撹拌し、ベント付き30mmφ2軸押出機(池貝鉄工社
製、PCM−30)を使用し、220〜280℃で溶融
混練押出しし、ペレタイザーによりペレット化した。こ
のようにして得たペレットを十分乾燥した後、射出成形
にて試験片を作成し、以下の方法により評価・測定し
た。 (1)加熱変形温度 :ASTM D648に準拠
し、荷重18.6 kg/cm2 で測定した。 (2)アイゾット衝撃強度:ASTM D256に準拠
し、23℃で1/8インチ厚み、ノッチ付き試験片を用
いて測定した。 (3)難燃性 :UL−94試験法に準拠
し、1/16インチ厚みの試験片を使用して評価した。 (4)色差の測定 :ミノルタ製色彩色差計CR
−200bを使用し、標準白板を基準に、JIS K7
105に従い、色差△Eを測定した。△Eが小さい方が
着色が少なく好ましい。 初期着色 :成形直後のUL−94試験片をアル
ミホイルで包み保管していたものを測定した。 光変色性 :UL−94試験片を ATLAS
UVCONUV−1型 UV−600を使用し、設定温
度20℃で48時間照射後の△Eを測定した。 熱変色性 :UL−94試験片を送風乾燥機中
で、120℃×48時間熱処理後の△Eを測定した。 それらの結果を同じく表1〜表3に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】尚、表1〜表3中の使用した樹脂、燐化合
物、フェノール樹脂、光安定剤及び熱安定剤等は以下の
通りである。 (A)ポリカーボネート樹脂 帝人化成社製PC樹脂パンライトK-1300W (B)グラフト共重合体 グラフト共重合体(1):ポリブタジエンラテックス8
0部(平均粒径320μm 、固形分濃度50%)にアク
リロニトリル18部、スチレン42部をグラフト共重合
して得られたラテックスを酸水溶液で析出・水洗・ろ過
・乾燥して得られた粉末 グラフト共重合体(2):コアとしてのシリコーン・ア
クリル系複合ゴム85部にポリメタクリル酸メチル15
部のシェルの構造を有するグラフト共重合体 (C)他の熱可塑性樹脂 熱可塑性樹脂(1):アクリロニトリル/スチレン(2
8/72比)混合物を懸濁重合して得られた共重合体 熱可塑性樹脂(2):撹拌機を備えたオートクレーブ中
にスチレン60部、メチルエチルケトン50部を仕込
み、系内を窒素ガスで置換した後温度を85℃に昇温
し、無水マレイン酸40部とベンゾイルパーオキシド
0.15部をメチルエチルケトン250部に溶解した溶
液を8時間で連続的に添加した。添加後、さらに3時間
温度を85℃に保った。ここで得られた共重合体溶液に
無水マレイン酸に対して、0.90モル当量のアニリン
及びトリエチルアミン0.3部を加え、140℃で7時
間反応させた後、室温まで冷却し、激しく撹拌したメタ
ノール1500部に注ぎ析出、濾別、乾燥しイミド化共
重合体を得た。 (D)燐化合物 大八化学工業社製トリフェニルホスフェート(TPP) (E)フェノール樹脂 フェノール樹脂(1):フェノールノボラック樹脂 軟
化点92℃ フェノール樹脂(2):フェノールアラルキル樹脂とし
て、p−キシレン変性ノボラック樹脂 重量平均分子量
1700 (F)光安定剤 光安定剤(1):蓚酸アニリド系紫外線吸収剤(2−エ
トキシ−2−エチル蓚酸ビスアニリド) 光安定剤(2):ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
〔2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール〕 光安定剤(3):ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2−
ヒドロキシ4−メトキシベンゾフェノン) 光安定剤(4):サリチル酸系紫外線吸収剤(p−t−
ブチルフェニルサリシレート) 光安定剤(5):シアヌレート系紫外線吸収剤(エチル
−2−シアノ−3,3−ジフェニル・アクリレート) 光安定剤(6):酸化チタン系紫外線安定剤(テイカ社
製JR−405) 光安定剤(7):ヒンダードアミン系紫外線安定剤〔ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
セバケート〕 光安定剤(8):酸化亜鉛系顔料(平均粒径0.4μm
の亜鉛華) (G)熱安定剤 熱安定剤(1):フェノール系酸化防止剤{テトラキス
−〔メチレンー3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−
4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン} 熱安定剤(2):硫黄系酸化防止剤(ジラウリル チオ
ジプロピオネート) 熱安定剤(3):ホスファイト〔サイクリックネオペン
タンテトライルビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイト〕 熱安定剤(4):ホスフォナイ〔テトラキス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)4,4’−ビフェニリレン−
ジ−ホスフォナイト〕 その他の添加剤 スルホン酸化合物:ドデシルベンゼンスルホン酸
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、(1)ポリカーボネー
ト樹脂、グラフト共重合体、燐化合物、フェノール樹脂
を必須成分とし、必要ならば、他の熱可塑性樹脂を含有
する樹脂組成物において、更に、特定の光安定剤を添加
することにより、光に対する変色性を改良することがで
きる。 (2)特定の酸化防止剤と、特定の燐系酸化防止剤とか
らなる熱安定剤を添加することにより、熱に対する変色
性を改良することができる。 (3)本発明の光安定剤と熱安定剤とを併用することに
より、光及び熱に対する変色性を同時に改良することが
できる。 (4)更に、他の熱可塑性樹脂としてイミド化共重合体
を使用することにより、光及び/又は熱に対する変色性
が一層改良される。 (5)光及び/又は熱に対する変色性が改良され、か
つ、難燃性も良好な樹脂組成物が提供されるので、電子
・電気製品、OA機器などの用途、各種部品材料として
好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/00 LSY C08L 101/00 LSY //(C08L 69/00 51:00 101:00 61:06)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)成分として、ポリカーボネート樹
    脂1〜99重量%、(B)成分として、グラフト共重合
    体1〜50重量%、(C)成分として、他の熱可塑性樹
    脂0〜98重量%からなる樹脂成分100重量部に対し
    て、(D)成分として、燐化合物1〜50重量部、
    (E)成分として、フェノール樹脂1〜50重量部、
    (F)成分として、蓚酸アニリド系紫外線吸収剤、ベン
    ゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外
    線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、シアヌレート系
    紫外線吸収剤及び酸化チタン系紫外線安定剤から選択さ
    れる少なくとも1種を含む光安定剤0.01〜15重量
    部を含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の(A)、(B)、
    (C)、(D)、及び(E)の各成分に更に、(G)成
    分として、フェノール系酸化防止剤及び/又は硫黄系酸
    化防止剤の酸化防止剤と、ホスファイト及び/又はホス
    フォナイトの燐系酸化防止剤からなる熱安定剤0.00
    1〜5重量部を含有することを特徴とする難燃性樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の(A)、(B)、
    (C)、(D)、(E)、及び(F)の各成分に更に、
    (G)成分として、フェノール系酸化防止剤及び/又は
    硫黄系酸化防止剤の酸化防止剤と、ホスファイト及び/
    又はホスフォナイトの燐系酸化防止剤からなる熱安定剤
    0.001〜5重量部を含有することを特徴とする難燃
    性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (C)成分の他の熱可塑性樹脂が、ゴム
    状重合体0〜40重量%、芳香族ビニル単量体残基2
    9.5〜69.5重量%、不飽和ジカルボン酸イミド単
    量体残基30〜60重量%、不飽和ジカルボン酸無水物
    残基0.5〜15重量%及びこれら以外のビニル単量体
    残基0〜40重量%からなるイミド化共重合体であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の難燃性
    樹脂組成物。
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