JPH0915556A - 液晶駆動方法および液晶表示装置 - Google Patents

液晶駆動方法および液晶表示装置

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JPH0915556A
JPH0915556A JP8015422A JP1542296A JPH0915556A JP H0915556 A JPH0915556 A JP H0915556A JP 8015422 A JP8015422 A JP 8015422A JP 1542296 A JP1542296 A JP 1542296A JP H0915556 A JPH0915556 A JP H0915556A
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JP8015422A
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English (en)
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Yasuyuki Kudo
泰幸 工藤
宏之 ▲真▼野
Hiroyuki Mano
Tsutomu Furuhashi
勉 古橋
Toshio Futami
利男 二見
Satoru Tsunekawa
悟 恒川
Tatsuhiro Inuzuka
達裕 犬塚
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Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単純マトリクス形液晶表示装置において、垂直
方向及び水平方向にできる表示むらを低減可能とする液
晶駆動方法および液晶表示装置を提供する。 【解決手段】複数の走査電極とデータ電極とを有する液
晶パネルに対し、走査電極には複数本(n本)ずつ、予
め設定した直交関数に応じた選択電圧を印加し、データ
電極には直交関数と選択走査電極上にある表示データと
の一致数の和に従ったデータ電圧を印加する液晶駆動方
法において、1フレーム期間を複数のブロック期間に分
け、各ブロック期間ごとに、当該ブロック期間で選択す
べき走査電極について選択電圧を出力する選択期間をn
回に分けて所定の間隔をあけて印加するものであり、か
つ、当該ブロックで最初に選択されるn本の走査電極に
対する選択期間に続いて、当該ブロックの残りの走査電
極に対し順次n本ずつ選択電圧を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特に単純マトリクス形液晶表示装置において、低消
費電力かつ高表示品質で駆動可能な、液晶表示装置及び
液晶駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】単純マトリックス形の液晶パネルを有す
る液晶表示装置の駆動方式として、特開平6−6762
8号公報に記載の例のような、複数ライン選択駆動方式
がある。以下では、2ライン選択駆動を行う場合の従来
技術について述べる。
【0003】最初、液晶パネルの行に対応する走査電極
Yi(i=1〜n)には、図2に示すように、2本の走
査電極毎に対し、2t期間ずつ選択電圧を順次シフトさ
せて与える。なお、期間tは、1画面のライン数nとこ
れを全て走査するための時間であるフレーム期間fを用
いると、以下の式で表わされる。
【0004】
【数1】t=(1/n)×f ・・・・・・(1) ここで、液晶パネルに表示すべき画像データを出力する
液晶コントローラの種類によっては、走査電極全てに選
択電圧を印加する表示期間と、どの走査電極にも選択電
極を印加しない帰線期間とから、1フレーム期間を構成
する場合がある。このような場合には、本明細書におけ
る上記フレーム期間fは、前記表示期間に対応し、ま
た、上記期間tは、前記表示期間を1画面中の走査電極
総数で割った値に対応するものとする。
【0005】また、選択電圧のレベルは、非選択電圧レ
ベルに対して、プラス側、マイナス側の2レベルであ
り、この選択電圧の極性は、選択された2本の走査電極
間で互いに直交性を有する関係にある。そこで、2ライ
ン選択駆動方式では、2tの選択期間をt期間ずつ半分
に分け、選択走査電極の一方には選択期間の前半と後半
で極性が異なる選択電圧を与え、他方には選択期間中は
同一極性の選択電圧を与える。
【0006】一方、データ電極には、選択期間で走査電
極に与えられる選択電圧の極性(プラス側を+1、マイ
ナス側を−1とする)、およびその走査電極上の表示デ
ータの値(表示オンを−1、表示オフを+1とする)と
の一致数の和に従った、データ電圧を与える。
【0007】なお、走査電極に与える電圧レベルは、
【0008】
【数2】
【0009】で表され、一方、データ電極に与える電圧
レベルは、
【0010】
【数3】
【0011】で表される。
【0012】以上説明した駆動方法を用いて、図3に示
す液晶パネルの表示を行う場合の駆動波形の例を図4に
示す。なお、図3の横軸はデータ電極Xi(i=1〜
n)の位置に対応するものであり、図4の横軸は時間軸
である。
【0013】単純マトリックス型の液晶パネルでは、液
晶セルに印加される電圧は、走査電極とデータ電極との
電位差である。複数ライン選択駆動方式を用いた場合、
図3の液晶パネルのA点(オフ表示)、B点(オン表
示)、C点(オン表示)に印加される電圧波形は、例え
ば図5に示す様になる。ここで、液晶に印加される電圧
実効値は、図中で網かけを施した部分となる。すなわ
ち、A点(オフ表示)における選択期間の電圧実効値
は、B点(オン表示)およびC点(オン表示)よりも低
く、また、非選択期間の電圧実効値は各点とも同一であ
る。
【0014】液晶は印加電圧実効値で光の透過率が決定
することから、液晶パネルの表示オン、表示オフは、選
択期間の電圧実効値で制御できることがわかる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の複数ラ
イン選択駆動方式を用いた場合、実際には、データ電極
印加波形の変化点において、液晶の容量、電極の抵抗成
分等により、走査電極電圧波形にクロストークと呼ばれ
る波形歪みが発生する。これにより、非選択期間の電圧
実効値が列によって若干異なってくる。例えば、実際の
場合には、図6に示すように、同じ表示オンであるB点
とC点を比較した場合、C点では非選択期間の実効値が
理想状態よりも増加し、B点では反対に減少する。この
ため、C点の方が透過率が高くなる。
【0016】例えば、2ライン選択駆動方法では、図3
に示すような罫線パターンを表示すると、クロストーク
による歪みが1t期間に1回発生し、この歪みによる電
圧実効値のずれが2t期間に1回と高頻度で発生する。
このため、罫線パターン上下方向でできる表示むらが顕
著になり、画質劣化の原因となっていた。
【0017】上記の表示むらを軽減するために、用いる
直交関数の組合せを、例えば図7に示す組合せにするこ
とができる。この場合、図8に示すようにクロストーク
発生頻度は、2t期間に1回となり、電圧実効値のずれ
は4t期間に1回となる。
【0018】しかし、上記直交関数の組合せによって
も、クロストーク発生頻度や電圧実効値のずれの起こる
頻度は、依然として高く、表示むらを完全に解消するこ
とはできない。
【0019】一方、上記クロストークを一旦無視して、
走査電極に対する印加電圧の波形のみに着目すると、図
9に示すように、上記従来の駆動方法では、選択された
2電極間で選択電圧の変動回数が異なるため、選択電圧
変化時の波形鈍りの量に差が生じる。この結果、表示パ
ネルの行によって、液晶印加電圧実効値にずれが生じ、
これが水平方向での表示むらとなって、画質劣化の一因
となっていた。
【0020】また、複数ライン駆動方法においては、走
査電極に印加する選択電圧及びデータ電圧の電圧レベル
が共に直交関数の値により決定されている。このため、
上記表示むら以外の画質項目に関しても、使用する直交
関数により、その良否が大きく左右される。よって、液
晶パネルの表示画質が総合的に最も良くなる直交関数を
設定することが重要な課題となる。
【0021】本発明は、上記のような問題点を鑑みてな
されたものであり、複数ライン選択駆動方法において起
こりうる、画質劣化現象の発生を防止あるいは減少させ
ることができる液晶駆動方法、及びその方法を用いた液
晶表示装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的は、交差する走
査電極とデータ電極との交点で各ドットが構成される液
晶パネルについて、前記走査電極には、非選択電圧を中
点としたプラス側とマイナス側との極性を有する2レベ
ルの選択電圧を、直交関数データの値に従って、n(≧
2)本を1組とした走査電極群毎に印加し、前記データ
電極には、前記選択電圧が印加される走査電極群の各走
査電極上の表示データ値と、当該各走査電極に与えられ
る直交関数データ値との一致数を、当該走査電極群毎に
合計し、当該合計値に応じたデータ電圧を印加する液晶
駆動方法において、1フレーム期間を複数の仮想的なブ
ロック期間に分割し、各ブロック期間ごとに、当該ブロ
ック期間で選択すべき前記走査電極群のすべてについ
て、前記選択電圧を印加している選択期間を、予め定め
た間隔で互いに分離されているn回の分割選択期間に分
け、当該各分割選択期間毎に前記選択電圧を印加するこ
とを特徴とする液晶駆動方法により達成される。
【0023】上記目的は、また、交差する走査電極とデ
ータ電極との交点で各ドットが構成される液晶パネル
と、前記走査電極に、非選択電圧を中点としてプラス側
とマイナス側との極性を有する2レベルの選択電圧を、
直交関数データの値に従って、n(≧2)本を1組とし
た走査電極群毎に印加する走査電圧駆動手段と、前記デ
ータ電極に、前記選択電圧が印加される走査電極群の各
走査電極上の表示データ値と、当該各走査電極に与えら
れる直交関数データ値との一致数を、当該走査電極群毎
に合計し、当該合計値に応じたデータ電圧を印加するデ
ータ電圧駆動手段と、前記液晶パネルを駆動する、前記
走査電圧駆動手段及び前記データ電圧駆動手段の駆動電
圧を発生する電源手段とを有する液晶表示装置におい
て、前記走査電圧駆動手段は、1フレーム期間を複数の
仮想的なブロック期間に分割し、各ブロック期間ごと
に、当該ブロック期間で選択すべき前記走査電極群のす
べてについて、前記選択電圧を印加している選択期間
を、予め定めた間隔で互いに分離されているn回の分割
選択期間に分け、当該各分割選択期間毎に前記選択電圧
を印加することを特徴とする液晶表示装置により達成さ
れる。
【0024】より具体的には、上記発明の液晶表示装置
において、例えば、前記各ブロック期間毎に、当該ブロ
ック期間に含まれている前記走査電極群に関して予め定
められている選択順序に従って、各走査電極群毎の分割
選択期間を設定しても良い。
【0025】また、前記各ブロック期間で最初に選択さ
れるべき前記走査電極群のi(i=1〜n)回目の分割
選択期間に連続して、残りの走査電極群のそれぞれに対
するi回目の分割選択期間を順次設定しても良い。
【0026】また、上記発明の液晶表示装置において
は、例えば、2フレーム期間内で前記各ドットに対して
印加される前記選択電圧の+極性の数と−極性の数とが
同一であり、かつ、液晶パネルの表示が全面同一データ
の場合には、1フレーム期間内で前記各ドットに対して
印加される前記データ電圧の、前記非選択電圧に対する
+極性の数と−極性の数とが同数またはほぼ同数である
ように設定されている直交関数か、あるいは、前記n回
の分割選択期間で印加される前記選択電圧の+と−の極
性の組み合せが、当該直交関数の1完結周期内で、全て
の前記走査電極に対して均等に与えられるように設定さ
れている直交関数を使用する。
【0027】また、液晶パネルの表示において、1ドッ
ト毎に表示オン/表示オフを繰り返す表示領域と、同一
データの表示を行なう背景領域とが存在する場合には、
当該表示領域に対応する前記データ電極への印加電圧波
形の位相が一定の期間毎に切り替わり、当該背景領域に
対応する前記データ電極への印加電圧波形の位相が変化
しないように設定されているか、あるいは、両者の位相
の関係が逆となるように設定されている直交関数を用い
ても良い。
【0028】また、FRC方式を用いて階調表示を行う
場合には、当該階調表示を実現するための単位フレーム
期間の2倍の期間を1単位期間とし、かつ、FRC方式
の単位フレーム期間毎に、当該直交関数の極性を反転す
るよう設定されている直交関数を使用しても良い。
【0029】また、FRC方式を用いて階調表示を行う
場合には、前記ブロック期間で選択すべき前記走査電極
群の本数を、FRC方式で空間変調表示を実現するため
の単位ライン数の因数あるいは倍数ではないものとして
も良い。
【0030】
【発明の実施の形態】上述した課題の1つである罫線表
示時の表示むらを低減するためには、データ電極へ印加
する電圧波形の変化頻度を出来るだけ低くすればよい。
これは、走査選択電圧の極性値と表示データ値との一致
数の和が、できるだけ長い期間一定値であればよいこと
を意味する。
【0031】問題となる罫線表示における表示データ値
は、オン又はオフの連続であることから、上記一致数の
和を長期間一定値にするには、走査選択電圧の極性値が
長期間一定であれば良い。
【0032】上記点に着目し、本発明においては、1フ
レーム期間を複数の仮想的なブロック期間に分割し、各
ブロック期間ごとに、当該ブロック期間で選択すべき走
査電極群の全てについて、選択電圧を印加している選択
期間を、予め定めた間隔で互いに分離されている複数の
分割選択期間に分け、当該各分割選択期間毎に、前記選
択電圧を印加するものである。
【0033】例えば、2ライン選択駆動方法に本発明を
適用した場合には、上記のように設定された各ブロック
期間毎に、従来は連続していた2t期間の選択期間を1
tずつ2回に分け、その間隔を1t期間以上空け、この
間隔期間で同じ極性の選択電圧を、順次2走査電極ずつ
シフトして与えるものとする。
【0034】ここで、液晶パネルに表示すべき画像デー
タを出力する液晶コントローラの種類によっては、走査
電極全てに選択電圧を印加する表示期間と、どの走査電
極にも選択電極を印加しない帰線期間とから、1フレー
ム期間を構成する場合がある。このような場合には、本
明細書における上記フレーム期間は、前記表示期間に対
応し、また、上記期間tは、前記表示期間を1画面中の
走査電極総数で割った値に対応するものとする。
【0035】本発明によれば、データ電極へ印加する電
圧波形の変化周期が、2回の選択期間の間隔に比例して
長くなる。この結果、クロストークによる実効値ずれが
低減するため、垂直方向の表示むらを低減することが出
来る。
【0036】さらに、本発明を用いることにより、走査
電極へ印加する電圧波形が、全ての走査電極で、1フレ
ーム期間に同じ回数(4回)だけ変化することとなる。
よって、水平方向の表示むらも低減することが可能であ
る。
【0037】以下、本発明を2ライン選択駆動方式に適
用した、液晶駆動方法及び液晶表示装置の第1の実施形
態を、図1および図10〜図23を用いて説明する。
【0038】最初に、本実施形態の液晶駆動方法につい
て説明する。本実施形態における選択電圧の印加期間の
タイミングの一例を、図1に示す。図1において、斜線
で示した部分が選択電圧を印加する分割選択期間であ
り、2本の走査電極に対し、それぞれ1フレーム期間f
中2回ある。
【0039】本実施形態においては、1フレーム期間を
複数のブロック期間に分割し、各ブロック期間ごとに、
上記分割選択期間を設定するものである。1回の分割選
択期間はそれぞれt期間であり、当該分割選択期間の間
隔は2t期間である。なお、t期間の時間は、上記数1
で示す値とする。
【0040】すなわち、本実施形態での走査電極印加波
形は、例えば最初の走査電極である走査電極Y1、Y2
に1回目の分割選択期間を与えた後、2回目の分割選択
期間が来るまでの間に、次の走査電極Y3、Y4および
その次の走査電極Y3、Y4に対して、1回目の分割選
択期間を与える。
【0041】その後、再び走査電極Y1、Y2に2回目
の分割選択期間を与え、順次走査電極Y3、Y4と、走
査電極Y5、Y6にも、2回目の分割選択期間を与え
る。このように6本の走査電極を1つのブロックとして
考えると、1ブロックに対する選択期間の印加は6t期
間で完了する。そして、走査電極Y7からY12までの
ブロックに対しては、次の6t期間内で、上記走査電極
Y1〜Y6と同じ動作を行い、以後、これを順次繰り返
していく。
【0042】なお、本実施形態で用いる走査電極群の選
択順序では、図1に示すように、空間的に隣合って配置
されている走査電極群が次々に選択されるが、本発明で
の走査電極群の選択順序は、これに限定されるものでは
なく、空間的に隣接しない走査電極群についても予め設
定された順序に従って選択できる構成としても良い。
【0043】本実施形態における選択電圧の極性の組み
合せ条件について、図10〜図12を用いて説明する。
【0044】選択電圧の極性が、非選択電圧に対してプ
ラス側にある場合を+1、マイナス側を−1と考え、奇
数番目の走査電極をYA、偶数番目をYBとすると、選
択電圧の組合せは、図10に示すように、4通りの組み
合せ[0]〜[3]がある。組み合せ[0]〜[3]が
直交する条件を考えた場合、1回目と2回目の選択電圧
の組み合せは、 (1回目、2回目)={[0]、[1]}、{[0]、
[2]}、{[1]、[3]}、{[2]、[3]}、
{[1]、[0]}、{[2]、[0]}、{[3]、
[1]}、{[3]、[2]} の8通りの組み合せがある。
【0045】本実施形態では、データ電極印加波形の変
化に伴う液晶印加電圧実効値のずれの頻度を減少させる
ために、走査電極への印加波形に対し、以下のような2
つの条件を加える。
【0046】すなわち、第1の条件では、上記1回目と
2回目の組合せのうち、1ブロック(図1参照)につき
1種類の組み合せを選択するように規定する。また、第
2の条件では、図11に示すように、あるブロックの最
後の分割選択期間(2回目)と次のブロックの最初の分
割選択期間(1回目)に与えられる選択電圧のレベルの
プラス極性とマイナス極性との数の比が、共に等しくな
るように規定する。
【0047】上記2つの条件を満たす走査電極電圧波形
の一例を図12に示す。本実施形態の走査電圧波形を用
いると、例えば図3に示す様な罫線パターンを表示した
場合、データ電極X2、X3の印加電圧波形は、図12
の下方に示すように、非選択期間において、6t期間に
1回の変化となり、従来方式の2t期間に1回よりも頻
度が減り、よって、垂直方向の表示むらを低減すること
ができる。
【0048】なお、本実施形態において、データ電極へ
の印加波形は、上記従来の技術の欄で説明したように、
周知の複数ライン選択駆動方法と同様な方法に従って設
定されるものとする。すなわち、データ電極へは、選択
電圧が印加される走査電極上の表示データ値と、当該走
査電極に与えられた直交関数のデータ値との一致数を、
前記選択電圧が印加される走査電極毎に合計し、これに
従ったデータ電圧が印加される。
【0049】また、本実施形態によれば、走査電極印加
波形が全ての走査電極で1フレーム期間に4回の変化と
なるため、走査電極印加波形の変化に伴う波形鈍りがラ
イン間で均一化され、水平方向の表示むらを低減するこ
とが可能となる。
【0050】次に、上述した液晶駆動方法を実現する液
晶表示装置の一例について、図13〜図23を用いて説
明する。
【0051】本実施形態の液晶表示装置1300は、図
13に示すように、横mドット、縦nドットで構成され
る液晶パネル1301と、液晶パネル1301を駆動す
る走査ドライバ1302及びデータドライバ1303
と、両ドライバへ給電する電源回路1313とを有す
る。
【0052】走査ドライバ1302及びデータドライバ
1303には、表示データおよび同期信号等が、周知の
液晶ドライバコントローラ1309から与えられる。具
体的には、液晶ドライバコントローラ1309からデー
タドライバ1303へ出力される信号としては、8ビッ
トパラレルの表示データ信号(D7〜D0)1304
と、表示データ信号1304に同期したデータラッチク
ロックCL2信号(1305)と、ラインクロックCL
1信号(1306)と、先頭ラインクロックFLM信号
1307と、表示オフ制御DISPOFF信号1308
とがある。
【0053】表示オフ制御信号1308が“ロー”の場
合、表示が停止される。また、先頭ラインクロック13
07の1周期は1フレーム期間であり、ラインクロック
信号1306の1周期に同期して1ラインのデータが送
られている。
【0054】液晶ドライバコントローラ1309から走
査ドライバ1302へは、上記データドライバ1303
への出力信号のうち、ラインクロック信号1306と、
先頭ラインクロック信号1307と、表示オフ制御信号
1308とが出力される。走査ドライバ1302からデ
ータドライバ1303へは、走査極性信号群1310が
供給される。
【0055】電源回路1313は、走査ドライバ130
1へ電圧群1311を、データドライバ1303へ電圧
群1312をそれぞれ生成して、供給する。電源回路1
313へは、表示システム本体1317から、液晶駆動
電圧群1311、1312の基となる外部電源電圧VC
C1314、VEE1315と、液晶駆動電圧群の電圧
レベルを調節する電圧VCON1316が供給されるも
のとする。
【0056】次に、本実施形態の液晶表示装置1300
の各ブロックの動作を説明する。
【0057】最初、本発明を適用した電源回路1313
の一例について、図14を用いて説明する。図14は本
例の電源回路1313の構成図である。
【0058】本例の電源回路1313は、液晶駆動電圧
群1311として、走査ドライバ電源電圧VyH140
1、VyC1402、VyL1403と、液晶駆動用走
査電圧Vy0(1404)、Vy1(1405)、Vy
2(1406)とを、走査ドライバ1302へ供給す
る。
【0059】また、電源回路1313は、液晶駆動電圧
群1312として、データドライバ電源電圧VxH14
07、VxL1408と、液晶駆動用データ電圧Vx0
(1409)、Vx1(1410)、Vx2(141
1)とを、データドライバ1303へ供給する。
【0060】電源回路1313は、DC−DCコンバー
タ1412を有し、当該DC−DCコンバータ1412
により、走査ドライバ電源電圧1401〜1403、液
晶駆動用走査電圧Vy0(1404)、Vy2(140
6)、およびデータドライバ電源1407〜1408
が、それぞれ生成される。
【0061】また、液晶駆動用データ電圧1409〜1
411および液晶駆動用走査電圧Vy1(1405)
は、走査ドライバ電源電圧VyH(1401)とVyL
(1403)間を、抵抗R1〜R4で分圧することで生
成される。
【0062】なお、抵抗R1〜R4間には、
【0063】
【数4】R1=R4、 R2=R3 という関係がある。また、上記各電圧間には、
【0064】
【数5】VyH=Vy2>Vy1>VyL=Vy0、 Vy2−Vy1=Vy1−Vy0、 VxH>Vx2>Vx1>Vx0>VxL、 Vx2−Vx1=Vx1−Vx0、 Vy1=Vx1 の関係がある。また、各駆動電圧レベルは、上記数2、
数3で与えられる。
【0065】なお、液晶駆動用データ電圧1409〜1
411および液晶駆動用走査電圧Vy1(1405)
は、オペアンプ1413を用いたボルテージフォロア回
路を介して出力され、このオペアンプ1413はデータ
ドライバ電源電圧1407、1408を電源としてい
る。
【0066】次に、本発明を適用した走査ドライバ13
02の一例について図15〜図19を用いて説明する。
図15は走査ドライバ1302の構成図であり、図16
は走査ドライバ102の出力選択電圧の極性を指示する
直交関数、図17は直交関数の組合せ例、図18は走査
ドライバ1302の動作説明図、図19は走査ドライバ
1302の入出力信号のタイミングチャ−トである。
【0067】本例の走査ドライバ1302は、図15に
示すように、入力信号レベルシフタ1501、出力信号
レベルシフタ1502、直交関数発生回路1503、走
査ラインセレクタ1504、走査電圧レベルシフタ15
05、走査電圧デコーダ1506、走査電圧セレクタ1
507、及び走査電圧出力端子Y1〜Ynを有してい
る。走査ドライバ1302は、また、走査極性信号群1
310として、2ビットの直交関数W1信号1508お
よびW2信号1509を出力する。
【0068】入力信号レベルシフタ1501は、Vcc
とGNDレベルの入力信号群を、内部ロジック駆動用電
圧であるVyCとVyLレベルにレベルシフトするため
の回路である。また、出力信号レベルシフタ1502
は、反対に内部ロジックで生成されるVyCとVyLレ
ベルの信号群を、VccとGNDレベルの信号群にレベ
ルシフトするための回路である。
【0069】直交関数発生回路1503は、出力選択電
圧の極性を指示する直交関数を発生する部分であり、先
頭ラインクロックFLM信号1307のカウント値、お
よびラインクロックCL1信号1306のカウント値に
基づき、W1信号1508、W2信号1509を生成し
て出力する。
【0070】直交関数発生回路1503で生成される直
交関数の一例を図16、図17を用いて説明する。図1
6は、直交関数W1信号1508とW2信号1509の
組合せを示したものであり、(W1、W2)=(−1、
−1)、(−1、+1)、(+1、−1)、(+1、+
1)の4通りの組合せがある。図17の例はFLM信号
1307を8進カウント、CL1信号1306を24進
カウントした場合、どのカウント値でどの組み合せ(図
16における組み合せ[0]〜[3])を出力するかを
示している。
【0071】例えば、FLM信号1307のカウント値
が“2”、CL1信号1306のカウント値が“1”の
場合、(W1、W2)=(+1、+1)が直交関数とし
て出力され、FLM信号1307のカウント値が
“7”、CL1信号1306のカウント値が“17”の
場合、(W1、W2)=(−1、+1)が出力される。
【0072】ここで、FLM信号1307のカウント値
で、直交関数の値を切り換える理由は、液晶印加電圧の
交流化を図るためと、フレームレイトコントロール(F
RC)方式で階調表示を行う際、フリッカを防止するた
めである。また、CL1信号1306のカウント値は、
FLM信号1307の“ハイ”期間におけるCL1信号
1306に同期して、“0”にリセットされる。
【0073】なお、表示装置の画質は、上記直交関数の
設定により大きく変化するため、表示装置の用途にあっ
た直交関数を設定することが重要である。この直交関数
の設定方法については後の実施形態(第5〜第7の実施
形態)においてより詳細に説明する。
【0074】走査ラインセレクタ1504は、液晶電圧
出力端子数分の回路から構成され、FLM信号1307
とラインクロックCL1信号1306とから、各走査電
極の選択期間を指示するライン選択信号S1〜Snを出
力する。
【0075】走査電圧レベルシフタ1505は、内部ロ
ジック電源電圧であるVyCとVyLレベルの信号を、
液晶駆動用の高電圧VyHとVyLレベルの電圧に昇圧
する回路である。
【0076】走査電圧デコーダ1506および走査電圧
セレクタ1507は、ライン選択信号と直交関数の組合
せに従い、3レベルの液晶駆動用走査電圧の中から1レ
ベルを選択して出力する。例えば図18に示すように直
交関数(W1あるいはW2)が“−1”の時、選択信号
が“選択”状態ならば、電圧Vy0(1404)が選択
され、選択信号が“非選択”状態ならば電圧Vy1(1
405)が選択される。また、直交関数が“+1”の
時、選択信号が“選択”状態ならば、電圧Vy2(14
06)が選択され、選択信号が“非選択”状態ならば電
圧Vy1(1405)が選択される。また、表示オフ制
御DISPOFF信号1308が“ロー”の場合、ライ
ン選択信号と直交関数の値に関わらず電圧Vy1(14
05)が選択される。
【0077】以上説明した本例の走査ドライバ1302
の動作について、その入出力信号のタイミングの一例を
まとめると図19の様になる。
【0078】次に、本発明を適用したデータドライバ1
03の一例について図20〜図23を用いて説明する。
図20は本例のデータドライバ1303の構成図であ
り、図21はデータドライバ1303の1出力回路あた
り構成図、図22は動作説明図、図23は入出力信号の
タイミングチャ−トである。
【0079】本例のデータドライバ1303は、図20
に示すように、ラッチアドレスセレクタ2001、入力
データラッチ回路A2002〜B2003、クロック制
御回路2004、ラインデータラッチ回路A2005〜
F2010、ラインデータセレクタ2011、演算回路
2012、データ電圧デコーダ2013、データ電圧セ
レクタ2014、及びデータ電圧出力端子X1〜Xmを
有する。
【0080】入力データラッチ回路A2002〜B20
03、ラインデータラッチ回路A2005〜F2010
は、それぞれ、2ライン分(2プレーン)、6ライン分
(6プレーン)のデータをラッチする構成を有してい
る。
【0081】ラッチアドレスセレクタ2001は、入力
データラッチ回路A2002〜B2003のデータ取り
込み信号を生成する回路であり、この信号はラインクロ
ックCL1信号1306でリセットされ、データラッチ
クロックCL2信号1305のカウント値に従って生成
される。
【0082】入力データ取り込み信号は、図21に示す
ようにCLKA信号、CLKB信号からなる。CLKA
信号は入力データラッチ回路A2002の取り込み信
号、CLKB信号は入力データラッチ回路B2003の
取り込み信号となる。ここで、CLKA信号、CLKB
信号は1ラインクロック周期で交互に入力される。
【0083】クロック制御部2004は、ラインデータ
ラッチ回路A2005〜F2010のデータ取り込み信
号を生成する回路であり、この信号は先頭ラインクロッ
クFLM信号1307でリセットされ、ラインクロック
CL1信号1306のカウント値に従って生成される。
ラインデータ取り込み信号は、図21に示すようにCL
KAD信号、CLKBE信号、CLKCF信号からな
る。
【0084】CLKADはラインデータラッチ回路A2
005及びD2008、CLKBEはラインデータラッ
チ回路B2006及びE2009、CLKCFはライン
データラッチ回路C2007及びF2010の取り込み
信号となる。ここで、CLKAD信号、CLKBE信
号、CLKCF信号は2ラインクロック周期で交互に入
力される。
【0085】クロック制御回路2004は、さらに、ラ
インデータセレクタ2011のセレクト信号LSAD、
LSBE、LSCFを生成する。これらの信号は、先頭
ラインクロックFLM信号1307でリセットされ、ラ
インクロックCL1信号1306のカウント値に従って
生成される。
【0086】ラインデータセレクタ2011は、セレク
ト信号LSAD、LSBE、LSCFにより、ラインデ
ータラッチ回路A2005〜F2010の出力データか
ら2個の出力データを選択し、選択データ信号SD1、
SD2として出力する。ここで、セレクト信号LSAD
が“ハイ”の場合、ラインデータラッチ回路A2005
のデータがSD1信号、ラインデータラッチ回路D20
08のデータがSD2となる。また、LSBE信号が
“ハイ”の場合、ラインデータラッチ回路B2006の
データがSD1信号、ラインデータラッチ回路E200
9のデータがSD2信号となる。また、LSCF信号が
“ハイ”の場合、ラインデータラッチ回路C2007の
データがSD1信号、ラインデータラッチ回路F201
0のデータがSD2信号となる。
【0087】演算回路2012は、電圧出力端子数分の
演算回路で構成され、その各回路は、ラインデータセレ
クタ2011の出力であるSD1信号と走査関数W1信
号1508の値、および、SD2信号とW2信号の値を
比較し、各値の一致数の和を2ビットで表わし、各ビッ
トに対応する一致数データDk1、Dk2として出力す
る。
【0088】データ電圧デコーダ2013およびデータ
電圧セレクタ2014は、演算回路2012の出力する
一致数データDkに従い、3レベルの液晶駆動用データ
電圧の中から1レベルを選択して出力する。例えば図2
2に示すように、一致数の値が“0”の時には電圧Vx
0(1409)が選択され、一致数の値が“1”の時に
は電圧Vx1(1410)が選択され、一致の値が
“2”の時には電圧Vx2(1411)が選択されて出
力される。また、表示オフ制御DISPOFF信号13
08が“ロー”の場合、ライン選択信号と直交関数の値
に関わらず、電圧Vx1(1410)が選択される。
【0089】以上説明した、本例のデータドライバ13
03の入出力信号のタイミングについて、図23を用い
て説明する。
【0090】最初、表示データ(D7〜D0)1304
の偶数ラインは、入力データラッチ回路A2002、奇
数ラインは入力データラッチ回路B2003に、それぞ
れCLKA信号、CLKB信号の立上り同期して取り込
まれる。この取り込まれたデータは、CLKAD信号、
CLKBE信号、CLKCF信号の立上りに同期して、
各々のラインデータラッチ回路に取り込まれる。ライン
データラッチ回路に取り込まれた6ライン分のデータ
は、セレクト信号LSAD、LSBE、LSCFによっ
て2ライン分に選択され、この選択データSD1信号、
SD2信号と直交関数W1信号、W2信号との一致数の
和に従ったデータ電圧が出力される。
【0091】なお、正常な画面表示を行なうため、図2
3に示すタイミングは、1フレームあたりのCL1信号
のクロック数に係らず、1ライン目のデータが常にデー
タラッチAに取り込まれる構成とする必要がある。この
ためには、1ライン目のデータ転送時には必ずCLKA
信号の取り込みクロックが発生し、CLKB信号の取り
込みクロックが休止することが条件となる。上記構成を
実現するには、例えば、CL1信号のクロック数をカウ
ントし、そのカウント値と1フレーム当たりのCL1信
号のクロック数とを用いて、各フレームの1ライン目を
判定し、上記条件を満足させる構成とすると良い。
【0092】以上説明したように、本実施形態の液晶表
示装置は、先に説明した液晶駆動方法(図1参照)にお
いて用いる、2回に分けた選択期間を持つ印加電圧波形
を実現することが可能である。
【0093】さらに、本実施形態の液晶駆動方法によれ
ば、例えば走査電極の本数を240本とした場合、走査
電極の印加電圧を35V程度、データ電極の印加電圧を
5V程度とすることができる。このため、印加電圧用の
配線を細くしたり、耐電圧の低い配線を用いることがで
きるため、集積化を進めることが可能となる。よって、
本実施形態によれば、前記両印加電圧をそれぞれ直接駆
動することができる、1チップ化あるいはLSI化され
た走査ドライバおよびデータドライバの提供が可能とな
る。
【0094】本実施形態の液晶表示装置は、選択電圧の
極性を指示する直交関数を走査ドライバ内部で生成し、
この直交関数と表示データとの演算をデータドライバ内
部で行う。したがって、本実施形態の液晶表示装置は、
従来広く採用されている駆動方式である電圧平均化法を
実現するための液晶コントローラとのインターフェース
が可能であり、従来技術の液晶表示装置との互換性があ
り、汎用性が高い。
【0095】さらに、本実施形態を適用している、2ラ
イン選択駆動方式は、電圧平均化法による駆動方式と比
較して、データドライバの駆動電圧が低いため、装置の
低消費電力化が可能である。
【0096】なお、本実施形態では、各分割選択期間の
間隔を2tとして説明したが、本発明ではこれに限られ
たわけではなく、3t以上にすることも可能である。こ
の場合、罫線パターン表示におけるデータ電圧波形の変
化頻度が更に減少するため、表示むらを一層低減するこ
とが可能である。しかし、分割選択期間の間隔を長くと
るにつれ、ラインデータを保持するための容量が増加す
るため、その間隔は1t〜5t程度が望ましい。
【0097】次に、本発明を適用した液晶駆動方法の他
の実施形態を、第2の実施形態として説明する。上記第
1の実施形態では、2ライン選択駆動方法を例とした
が、選択期間を複数回に分けるという概念は、3ライン
以上の選択駆動方法にも適応可能である。以下に、本発
明を4ライン選択駆動方法に対して適用した場合につい
て説明する。
【0098】本実施形態における4ライン選択駆動方法
における走査期間のタイミングの一例を図24に示す。
図24において、斜線で示した部分が選択電圧を印加す
る分割選択期間である。本例では、4本の走査電極を1
組とし、各組が1フレーム期間f中4回選択される。こ
こでは、1回の分割選択期間はそれぞれt期間、当該分
割選択期間の印加間隔は2t期間とし、期間tの時間は
上記数1で示す値とする。
【0099】本実施形態の走査電極への印加波形は、図
24に示すように、例えば最初の走査電極である走査電
極Y1〜Y4に1回目の分割選択期間を与えた後、走査
電極Y1〜Y4に対する2回目の分割選択期間が来るま
での間に、次の走査電極Y5〜Y8およびその次の走査
電極Y9〜Y12に対して、1回目の分割選択期間を与
える。その後、走査電極Y1〜Y4に2回目の分割選択
期間を与えた後、順次走査電極Y5〜Y8、Y9〜Y1
2にも2回目の分割選択期間を与える。この動作を4回
繰り返すことで、走査電極Y1〜Y12への1フレーム
期間中の選択印加期間を完了する。
【0100】このように12本の走査電極を1ブロック
として考えると、1ブロックに対する選択期間の印加
は、12t期間で完了する。そしてY13からY24ま
でのブロックに対しては、次の12t期間内で同じ動作
を行い、以後これを順次繰り返していく。
【0101】本実施形態では、1ブロックにつき1種類
の直交する極性の組み合せを選択すると共に、あるブロ
ックの4回目と次のブロックの1回目に与えられるプラ
ス極性とマイナス極性の数の比は、共に等しくなるよう
に規定する。この条件下では、例えば図3に示す様な罫
線パターンを表示した場合、データ電極X2、X3の印
加電圧波形は、非選択期間において12tに1回の変化
となる。
【0102】したがって、データ電極印加波形の変化に
伴う液晶印加電圧実効値のずれの頻度が減少するため、
水平方向及び垂直方向にできる表示むらを低減すること
ができる。
【0103】上述した本実施形態の電圧波形を実現する
液晶表示装置は、例えば上記第1の実施形態と同様に、
選択電圧の極性を指示する直交関数を走査ドライバ内部
で生成し、この直交関数と表示データとの演算をデータ
ドライバ内部で行う構成により実現可能である。
【0104】次に、本発明を適用した液晶表示装置の他
の実施形態を、第3の実施形態として説明する。
【0105】本実施形態の液晶表示装置は、上記第1の
実施形態のデータドライバに含まれていた演算回路を独
立させた構成のものであり、上記第2の実施形態で説明
したような、同時選択ライン数の増加に伴い、より大き
なラインデータの保持容量が必要となる液晶駆動方法に
も対応可能な液晶表示装置である。
【0106】本実施形態の液晶表示装置1300’は、
図25に示すように、データ演算回路2501、データ
ドライバ2502、走査ドライバ2503以外の構成
は、上記第1の実施形態の液晶表示装置1300と同様
である。上記第1の実施形態の構成と同じ構成について
は、同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0107】本実施形態のデータ演算回路2501は、
例えば上記第1の実施形態である2ライン選択駆動の電
圧波形を実現する場合、図26に示すように、ラインデ
ータラッチ回路2005〜2010、ラインデータセレ
クタ2011、演算回路2012、及びクロック制御回
路2004を有する。
【0108】ラインデータラッチ回路2005〜201
0は、データラッチクロック信号CL2により、1ブロ
ック中で選択される走査電極6ライン分(図1参照)の
表示データを記憶する。ラインデータセレクタ回路20
11は、前記表示データの中から1選択期間に選択電圧
が印加される2ライン分ずつのデータを、上記第1の実
施形態と同じ様に選択する。演算回路2012は、上記
選択されたデータと直交関数との一致数の和を演算した
演算データDA7〜DA0およびDB7〜DB0を出力
する。
【0109】データドライバ2502は、図27に示す
ように、ラッチアドレスセレクタ2001、入力データ
ラッチ回路2002〜2003、ラインデータラッチ回
路2701〜2702、データ電圧デコーダ回路201
3、及びデータ電圧セレクタ2014を有する。
【0110】データドライバ2502では、ラッチアド
レスセレクタ2001、入力データラッチ回路2002
〜2003、及びラインデータラッチ回路2701〜2
702により、データ演算回路2501の出力する演算
データDA7〜DA0およびDB7〜DB0を、データ
ラッチクロック信号CL2により取り込み、1ラインク
ロック周期分のデータを、ラインクロックCL1に同期
してデータ電圧デコーダ2013へ転送する。その後
は、図20に示す上記第1の実施形態のデータドライバ
1303の場合と同様に、データ電圧セレクタ2014
により、3レベルの液晶駆動電圧の中から1電圧を選択
して出力する。
【0111】走査ドライバ2503は、図28に示すよ
うに、直交関数W1、W2のタイミング調整用ラッチ回
路2801が追加されている以外は、図15に示す上記
第1の実施形態の走査ドライバ1302と同じ構成を有
する。
【0112】本実施形態は、液晶表示装置内にデータ演
算回路を設ける構成としたが、本発明の液晶表示装置の
構成はこれに限られたわけではない。例えば図29に示
すように、液晶コントローラ2901内部に、データ演
算回路2501を設ける構成とし、データドライバ25
02では、データ演算回路2501から出力される演算
データ2504を受け入れる構成とすることも可能であ
る。
【0113】また、本実施形態では独立している液晶コ
ントローラ2901を、液晶表示装置内に含む構成とし
ても良い。また、本実施形態では直交関数発生回路を走
査ドライバ内に設ける構成であるが、もちろん、この構
成に限定されるものではなく、例えば、液晶表示装置内
に走査ドライバと独立して設ける構成としても良い。
【0114】上記第2、第3の実施形態では、上記第1
の実施形態と同様に、データ電極印加波形の変化頻度が
減少し、その結果、液晶印加電圧実効値のずれの頻度が
減少する。このため、垂直方向にできる表示むらを低減
することができる。また、走査電極印加波形が、全ての
走査電極で1フレーム期間に同数回だけ変化するため、
走査電極印加波形の変化に伴う波形鈍りがライン間で均
一化され、水平方向にできる表示むらを低減することが
可能である。
【0115】上記駆動方法では、例えば表示オンまたは
オフのデータが連続する罫線表示等で、データ電極印加
波形の変化頻度を従来に比べて低くすることができる。
従って、データ電圧波形の変化に伴う液晶印加電圧実効
値のずれの頻度が減少するため、垂直方向の表示むらを
低減することができる。また、走査電極印加波形が全て
の走査電極で1フレーム期間に同数の変化となるため、
走査電極印加波形の変化に伴う波形鈍りがライン間で均
一化され、水平方向の表示むらを低減することが可能で
ある。
【0116】次に、本発明を適用した液晶駆動方法及び
液晶表示装置の他の実施形態を、第4の実施形態として
説明する。本実施形態は、液晶パネルが全面オン表示の
場合に水平方向に形成される横縞状の表示むらを解消す
るのに好適な方法及び装置である。
【0117】本実施形態の液晶駆動方法について説明す
る。例えば、本発明による2ライン選択駆動方法で、2
回の選択電圧の間隔を1tとする場合、全面オン表示の
走査波形及びデータ波形は、図30のようになる。ここ
で、データ波形X1〜Xmに着目すると、図中の点線長
円で囲まれた領域に示すような実際の電圧変化点では、
波形の鈍りが生じる。
【0118】データ波形鈍りの発生する点で選択電圧を
印加する走査電極群(ライン)では、波形鈍りの影響に
より液晶電圧実効値が増減する。一方、データ波形鈍り
が発生しない点、すなわち電圧変化がない点における、
選択電圧を印加するラインでは、理論上の理想に近い電
圧実効値を得る。
【0119】すなわち、図30に示すように、データ波
形鈍りが発生する点にて、選択電圧が印加される走査電
極は、Y1およびY2(2回目の選択電圧が影響す
る)、Y5およびY6(2回目の選択電圧が影響する)
・・・である。一方、データ波形の変化しない点にて、
選択電圧が印加される走査電極は、Y3およびY4、Y
7およびY8・・・である。さらに、データ波形鈍りの
発生するタイミングは、毎フレーム同じ点であることか
ら、データ鈍りの影響する走査電極は常に同じとなる。
【0120】このため、例えば、Y1およびY2電極の
ラインに加わる電圧実効値と、Y3およびY4ラインに
加わる電圧実効値とでは、若干のずれが生じ、水平方向
に横縞状の表示むらが発生する。
【0121】なお、以上の説明では、全面オン表示、例
えば全面白表示を例にとったが、実際の液晶表示画面上
においては、例えば白又は黒、あるいは単一色でその領
域が広い場合、この横縞状の表示むらが発生する。
【0122】本実施形態では、上記横縞むらを解消する
駆動波形を発生する方法及び装置を提供するものであ
る。
【0123】上記横縞状の表示むらを解消するために
は、例えば上記第1の実施形態と同様に、複数の走査電
極群により1ブロックを構成し、各ブロック毎で各走査
電極群に選択電圧を与える際の順番を入れ換える。より
具体的には、例えば図30に示す選択電圧を与える順番
を、図31に示すように変える。
【0124】このような順番の変更によれば、データ波
形鈍りが発生する点において、選択電圧が印加される走
査電極は、Y3およびY4(2回目の選択電圧が影響す
る)、Y7およびY8(2回目の選択電圧が影響する)
・・・となり、一方、データ波形の変化しない点にて、
選択電圧が印加される走査電極は、Y1およびY2、Y
5およびY6・・・となる。つまり、図31の場合、デ
ータ波形鈍りの影響するラインが、先の図30で示した
ラインと入れ替わっている。
【0125】したがって、図30、図31で示したよう
に、選択電圧波形をフレーム毎に切り替えることによ
り、Y1およびY2電極のラインに加わる電圧実効値
と、Y3およびY4電極のラインに加わる電圧実効値と
を、2フレーム以上の期間で均一化させることが可能と
なる。
【0126】本実施形態の液晶駆動方法は、上記考え方
に基づくもので、図32のタイミングチャートに示すよ
うに、偶数フレームと奇数フレームとにおいて、各ブロ
ック期間(図中点線で示す)中での走査電極群の選択順
序を切り換えるものである。なお、本実施形態の液晶駆
動方法では、ブロックごとの選択順序を切り換える事以
外は、例えば上記第1の実施形態と同様な液晶駆動方法
と同じ方法を用いるものとする。
【0127】次に、上述した本実施形態の液晶駆動方法
を実現する液晶表示装置の構成例について図33〜図4
0を用いて説明する。図33は、本実施形態に係わる走
査ドライバ3301の構成を示すブロック図であり、図
34、図35は走査ドライバ3301のラッチ回路の動
作説明用タイミングチャート、図36、図37は走査ド
ライバ3301の動作説明用タイミングチャートであ
る。図38は本実施形態に係わるデータドライバ380
1の構成を示すブロック図であり、図39、図40はデ
ータドライバ3801の動作説明用タイミングチャート
である。
【0128】本実施形態の液晶表示装置は、走査ドライ
バ及びデータドライバの構成を除いては、例えば上記第
1の実施形態(図13参照)と基本的には同様な構成を
有する。
【0129】本実施形態の走査ドライバ3301は、図
33に示すように、直交関数発生回路3302、ラッチ
回路3303、走査ラインセレクタ3304、及び、ク
ロック制御回路3305を有する。本走査ドライバ33
01に含まれる、その他の構成は上記第1の実施形態で
示した走査ドライバ1302の構成と同じである。ここ
で、走査ドライバ1302と同じ構成については、同じ
符号を付し、その説明は省略する。
【0130】直交関数発生回路3302は、図34のタ
イミングチャートに示すように、FLM信号の“ハイ”
期間中にあるCL1信号の“ハイ”期間を1番目とした
とき、2番目と3番目のCL1信号の間で、選択ライン
切り替え信号を、図中網かけ表示した部分のように、直
交関数W1信号に例えば時分割形式で挿入する。この選
択ライン切り替え信号は、先に述べた、図30、図31
で示されたような、選択電圧波形を切り替える基準とな
る信号であり、本例では1フレーム毎に“ハイ”期間と
“ロー”期間とが切り替わるものとする。
【0131】上記信号はラッチ回路3303にて、1フ
レーム中に1回、3番目のCL1信号と同じタイミング
で“ハイ”となる、CLM2信号の立ち上がり、1フレ
ーム中に1回、4番目のCL1信号と同じタイミングで
“ハイ”となる、CLM3信号の立ち下がりで順にラッ
チされ、Z信号3306として走査ラインセレクタ33
04へ送られる。
【0132】走査ラインセレクタ3304は、上記第1
の実施形態の走査ドライバ1302における走査ライン
セレクタ1504の動作に加え、Z信号3306が“ロ
ー”の場合と“ハイ”の場合とで、ライン選択信号S1
〜Snの“選択状態”の順番を切り替える動作を行う。
【0133】一方、直交関数W1、W2はそれぞれ、図
35のタイミングチャートに示すように、偶数番目のC
L1信号と同じタイミングで“ハイ”となるCLM1信
号の立ち上がり、立ち下がりで順にラッチされ、W1L
信号、W2L信号として、走査電圧レベルシフタ150
5へ送られる。
【0134】以上の動作をまとめると、Z信号3306
が“ロー”の場合は、図36に示すタイミングで各走査
電極の選択電圧が出力され、Z信号3306が“ハイ”
の場合は、図37に示すタイミングで選択電圧が出力さ
れることになる。なお、上記CLM1信号、CLM2信
号、CLM3信号はそれぞれ、クロック制御回路330
5で生成されるものとする。
【0135】次に、本実施形態のデータドライバ380
1を、図38〜図40を用いて説明する。本実施形態の
データドライバ3801は、上記の走査ドライバ330
1のライン選択順序の切り替え動作に合わせて、ライン
データセレクタのセレクト順番を切り替える構成を有し
ている。
【0136】本実施形態のデータドライバ3801は、
図38に示すように、ラッチ回路3802、及びクロッ
ク制御回路3803を有する。データドライバ3801
に含まれるその他の構成は、上記第1の実施形態のデー
タドライバ1303と同じ構成である。ここで、上記第
1の実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、説
明を省略する。
【0137】ラッチ回路3802の動作は、上述した本
実施形態の走査ドライバ3301におけるラッチ回路3
303の動作と同じであり、例えば、走査ドライバ33
01からの直交関数W1、W2信号を受け取り、図3
4、35に示すタイミングでZ信号3804、W1L、
W2L信号を生成し、それぞれクロック制御回路380
3、演算回路2012へ転送する。
【0138】クロック制御回路3803は、走査ドライ
バ3301のクロック制御回路3305と同様にCLM
1信号、CLM2信号、CLM3信号を生成し、さら
に、Z信号3804を受け取り、この信号が“ロー”の
場合と“ハイ”の場合でラインデータセレクタのセレク
ト信号であるLSAD信号、LSBE信号、LSCF信
号の“ハイ”期間を切り替える。
【0139】より具体的には、Z信号3804が“ロ
ー”の場合は、図39に示すタイミングでLSAD信
号、LSBE信号、LSCF信号の“ハイ”期間が出力
され、Z信号3804が“ハイ”の場合は、図40に示
すタイミングでLSAD信号、LSBE信号、LSCF
信号の“ハイ”期間が出力される。
【0140】上記構成によれば、走査ドライバが走査電
極に印加する選択電圧の順番が、フレーム毎に切り替わ
っても、これに対応してデータドライバの出力データの
切り替えを行うため、表示を正しく行うことが可能とな
る。
【0141】以上説明したように、本実施形態の液晶駆
動方法及び液晶表示装置によれば、上述した液晶表示画
面上に、例えば全面オン表示の場合に表れる水平方向に
できる横縞むらを解消することができる。
【0142】なお、本実施形態では、2ライン選択駆動
方法で、2回の選択電圧の間隔を1tとする場合を例に
とったが、本実施形態の方法は他の場合にも適用可能で
ある。例えば、2回の選択電圧の間隔が2tの場合に
は、6つの走査電極を含むブロックにおける選択電圧印
加期間の順番を3フレームで順に切り替えれば良く、ま
た、それ以上の間隔が有る場合も数フレームで選択電圧
の順番を切り替えれば良い。但し、本実施形態では、上
記第1の実施形態のデータドライバと比べ、2回の選択
電圧の間隔が同じ条件では、ラインデータラッチのプレ
ーン数が増大するため、間隔をあまり大きくしないほう
が良い。
【0143】また、本実施形態では、選択電圧の印加順
番を切り替えることにより、液晶表示画面上に表れる横
縞むらを解消する方式としたが、本発明はこの方式に限
られた訳ではない。要は、波形鈍りの影響を特定の走査
電極のみに与えない様にすれば良く、例えば、直交関数
の組み合せ方や、1フレームのデューティー比を工夫す
ることにより、データ波形の変化タイミングをフレーム
毎に異ならせる方法などを用いる構成としても良い。
【0144】また、本実施形態では、選択電圧の印加順
番を規定する信号を、走査ドライバで発生する直交関数
W1に時分割して挿入する方式としたが、これに限られ
た訳でなく、要は走査ドライバで選択電圧を印加するラ
インと、データドライバで選択される表示データのライ
ンの対応がとれる構成としても良い。
【0145】以上に述べてきた本発明の実施形態では、
表示むら低減に関して好適な直交関数の組み合せ方を示
した。一方、本発明による液晶駆動方法では、走査選択
電圧及びデータ電圧の電圧レベルが共に直交関数の値に
より決定されている。このため、表示むら以外の画質項
目に関しても、直交関数により、その良否が大きく左右
される。したがって、総合的に表示品質の最も良くなる
直交関数を設定することが、本発明の駆動方式を実現す
るための重要な課題である。このため、以下では、本発
明の液晶駆動方法に好適な直交関数の設定方法に関する
実施形態について説明する。
【0146】画質劣化に関する現象の一つとして、液晶
印加電圧に直流成分が残留した場合、焼き付きに似た残
像が生じ、液晶セルの寿命を著しく低下させることが知
られている。これを防止するためには、液晶へ印加する
電圧の極性をある一定の期間で反転させる極性反転動作
が必要であり、この動作は、選択期間で与えられる電圧
と非選択期間で与えられる電圧との双方について行う必
要がある。極性反転の周期は、選択期間の電圧について
は1フレーム毎に行ない、非選択期間の電圧については
1フレーム期間内で少なくとも一回以上行なうことが望
ましく、それ以上の周期、例えば非選択期間の電圧が1
フレーム期間全て同じ極性の場合には、フリッカと呼ば
れるちらつき現象が現れ、画質の劣化要因となる。
【0147】上記のようなフリッカの発生し易い全面同
一データ表示(ここでは全面オン表示とする)の場合に
起こるフリッカを、軽減あるいは防止できる液晶印加電
圧の極性反転方法を採用した液晶駆動方法を、本発明の
第5の実施形態として説明する。
【0148】本実施形態では、(1)選択電圧を1フレ
ーム毎に極性反転させること、及び、(2)非選択期間
時に各ドットへ与えられる電圧を1フレーム期間内で少
なくとも一回以上、極性反転させるために、フレーム期
間内におけるデータ電圧の、非選択電圧に対する+極
性、−極性の数がほぼ均等にさせることを目的として直
交関数を設定している。
【0149】最初、上記(1)に述べた、選択電圧を1
フレーム毎に極性反転させる方法について説明する。
【0150】選択電圧の極性の組み合せ条件は、上記第
1の実施形態で述べたように、選択電圧の極性を非選択
電圧に対してプラス側を+1、マイナス側を−1と考
え、奇数番目の走査電極をYA、偶数番目をYBとする
と、4通りの組み合せ(図10における[0]〜
[3])がある。
【0151】次に、組み合せ[0]〜[3]が直交する
条件を考えた場合、1回目と2回目の選択電圧の組み合
せは、 (1回目、2回目)={[0]、[1]}、{[0]、
[2]}、{[1]、[3]}、{[2]、[3]}、
{[1]、[0]}、{[2]、[0]}、{[3]、
[1]}、{[3]、[2]} の8通りある。ここで、この8通りの組み合せのうち、
選択電圧が極性反転する組み合せは、 {[0]、[1]}と{[3]、[2]}、{[1]、
[3]}と{[2]、[0]}、{[1]、[0]}と
{[2]、[3]}、{[3]、[1]}と{[0]、
[2]} となる。
【0152】したがって、選択電圧を1フレーム毎に極
性反転させるためには、あるフレーム期間と次のフレー
ム期間において、上記の反転の組み合せとなるように直
交関数を設定すればよい。
【0153】以上の考え方に従えば、ある走査電極に着
目した場合、必ず2フレーム期間で選択電圧の+と−の
極性が同数印加されるため、選択電圧に関する直流成分
は残留しない。しかし、同時選択される2本の走査電極
(YAとYB)に対し、例えば{[0]、[1]}と
{[3]、[2]}の組み合せが常に与えられる場合、
図41に示すようにYA電極には1フレーム中2回の選
択電圧が常に同じ極性となり、YBでは常に反対の極性
となる。この場合、YAとYBに印加される選択電圧の
周波数特性が異なってくることから、YAとYBライン
における液晶透過率が変化し、横縞の発生する可能性が
ある。
【0154】これを防止するためには、ある2本の走査
電極に印加される選択電圧の周波数特性が等しくなる
様、4フレームで、 {[0]、[1]}と{[3]、[2]}と{[1]、
[3]}と{[2]、[0]} または、 {[1]、[0]}と{[2]、[3]}と{[3]、
[1]}と{[0]、[2]} の組み合せを印加すればよい。この場合の選択電圧波形
を図42に示す。
【0155】次に、上記(2)に述べた、フレーム期間
内におけるデータ電圧の非選択電圧に対する+極性、−
極性の数をほぼ均等にするための直交関数の設定方法を
説明する。
【0156】本発明の原則として上記第1の実施形態で
述べたように、ある走査電極ブロックにおける直交関数
は、上記8種類の組み合せ中の1種類のみであり、次の
ブロックで設定し得る直交関数は、図11に示す組み合
せである。この原則を守りつつ、上記極性反転の条件を
満たすためには、ある走査電極ブロックと次のブロック
において、データ電極印加電圧が極性反転する様に組み
合せればよい。この組合せの例を図43に示す。
【0157】この考え方に従えば、全面同一データ表示
時において、データ電極には1フレーム期間内に+と−
の極性が同数あるいはほぼ同数印加され、非選択電圧に
関する直流成分は残留しない。
【0158】ここで、非選択電圧の極性がほぼ同数とな
るが一致しない場合とは、1フレーム期間が、表示処理
が行われる表示期間と、垂直同期処理等が行われる帰線
期間とによって構成されている場合である。このような
場合には、帰線期間中に出力されるデータ電圧の+と−
の極性数の差が、上記1フレーム期間内におけるデータ
電圧の非選択電圧に対する+と−の極性数の差となる。
【0159】なお、厳密に言えば、上記表示期間中に
は、水平同期のための帰線期間が含まれているが、この
水平帰線期間中でも、通常は選択電圧が印加されてい
る。このため、水平帰線期間は、走査電極を走査するた
めの時間の一部として含めて考慮することができる。
【0160】以上述べてきた直交関数の設定に関し、そ
の設定値の一例を図44に示す。図44では4フレーム
期間と24水平期間を1つの単位として直交関数を設定
している。また、図44を用いて全面同一データ表示を
行なった場合の液晶印加電圧波形は図45の様になる。
【0161】すなわち、図45が示すように、2フレー
ム期間で選択電圧の+と−の極性が同数印加され、ま
た、1フレーム期間内にデータ電圧の非選択電圧に対す
る+と−の極性がほぼ同数印加されることから、上述し
た極性反転を理想的に実現することができる。
【0162】また、4フレーム期間で選択電圧の周波数
特性がどの走査電極に対しても等しくなるため、周波数
特性の差が原因による横縞現象も発生しない。
【0163】なお、図44に示した直交関数を本発明の
液晶表示装置で実現するには、例えば上記第1の実施形
態で示した直交関数発生回路1503のように、先頭ラ
インクロックFLM信号1307のカウント値、および
ラインクロックCL1信号1306のカウント値に基づ
き、W1信号1508、W2信号1509を生成すれば
よい。
【0164】次に、本発明の液晶駆動方法で考えられる
その他の画質劣化の現象についての説明と、この画質劣
化現象を軽減あるいは防止するのに好適な直交関数を用
いた、本発明の第6の実施形態について説明する。
【0165】上記第5の実施形態における直交関数(図
44)を用いた駆動方法で、1ドット毎の市松模様の表
示を行った場合、図46に示すように表示の上下部に表
示むらが発生し、その輝度が列毎に異なって縦縞模様に
見えることがある。本実施形態では、この現象を解決す
ることができる直交関数を採用している。
【0166】最初に、なぜ市松模様で表示上下部の表示
むらが縞になるのかを図47を用いて説明する。図47
は、市松模様表示時における各電極への印加電圧の波形
を示したものであり、XVA、XVBは市松模様部にか
かるデータ電極印加電圧波形、XVCは背景部のデータ
電極印加電圧波形、YVは任意の走査電極印加電圧波形
である。図47に示すように、市松模様の表示では、表
示部自身のデータ電圧の変化方向は隣合う列同士で反対
である。したがって、データ電極電圧変化による走査電
極電圧へのクロストークは、隣合う列同士で相殺し合う
ため、ほとんど発生しない。
【0167】しかし、背景のべた塗り表示部の電圧変化
は全て同一方向であることから、走査電極電圧へのクロ
ストークが発生し、電圧歪みとなる。この背景表示によ
り発生した走査電極電圧歪みは、直交する全てのデータ
電極電圧との電圧実効値を変化させることになる。
【0168】ここで、市松模様にかかるXA列とXB列
について、電圧実効値の変化(図47中の液晶印加電圧
波形のハッチング部)を比べてみると、XA列は電圧実
効値が、理想的な実効値に比較して増加している場合と
減少している場合とを繰り返すのに対して、XB列では
電圧実効値が増加している場合が連続する。このため、
光の透過率に差が生じて表示むらが縦縞に見えるのであ
る。
【0169】これを解消するには、ある一定の期間毎に
XA列とXB列の出力位相が反転し、このとき、背景部
XC列の出力位相は変化しない、あるいは、ある一定の
期間毎にXC列の出力位相が反転し、このとき、XA列
とXB列の出力位相は変化しない様にすればよい。
【0170】つまり、1ドット毎等の表示データが頻繁
に変化する部分のデータ電極印加電圧波形は、その位相
が一定の期間毎に切り替わり、このとき、背景部のべた
ぬり表示部分におけるデータ電極印加電圧波形の位相は
変化しない、もしくは、1ドット毎等の表示データが頻
繁に変化する部分のデータ電極印加電圧波形はその位相
が変化せず、このとき、背景部のべたぬり表示部分にお
けるデータ電極印加電圧波形の位相は一定の期間毎に切
り替わる、ような直交関数を設定すればよい。
【0171】この考え方に従って設定した本実施形態の
直交関数を、図48に示す。この直交関数は、上記第5
の実施形態の直交関数に比べ、水平期間の完結周期を4
8水平期間に拡張している。この直交関数を用いて市松
模様表示時における各電極への印加電圧の波形を示した
ものが図49である。
【0172】図49から分かる様に、XA列、XB列の
出力位相が24水平期間毎に反転し、その結果、クロス
トークによる電圧実効値の増減が48水平期間の中でX
A列、XB列共に等しくなる。
【0173】さらに、本実施形態の直交関数では、上記
第5の実施形態のものと同様に、2フレーム期間で選択
電圧の+と−の極性が同数印加され、また、1フレーム
期間内に+と−の極性がほぼ同数印加されることから、
極性反転を理想的に実現することができ、また、4フレ
ーム期間で選択電圧の周波数特性がどの走査電極に対し
ても等しくなるため、周波数特性の差が原因による横縞
現象も発生しない。
【0174】次に、単純マトリクス形液晶表示装置の代
表的な階調表示技術である、Frame Rate C
ontroll方式(以下、FRC方式と呼ぶ)を、本
発明の液晶駆動方法に適用する場合に好適な直交関数を
設定した、本発明の第7の実施形態について説明する。
【0175】FRC方式は、数フレームを1つの単位と
して、この単位で表示するオンとオフの割合を替えるこ
とで階調表示を得る方法である。例えば、4フレームを
1つの単位とした場合、 [オンとオフの割合]=[0:4]、[1:3]、
[2:2]、[3:1]、[4:0] の5通りの階調表示を得ることが可能となる。
【0176】本実施形態は、本発明の液晶駆動方法でF
RC方式による階調表示を行なう際に考えられる画質劣
化を防止するものである。
【0177】上記第5、第6の実施形態における直交関
数は、4フレームを1つの単位として設定しているが、
これに対し、市販の液晶コントローラは4、8、16フ
レームを1つの単位としたFRC方式が多い。このと
き、例えば4フレームが1つの単位とし、[オンとオフ
の割合]=[1:3]であるFRC方式を考えると、図
50に示すように、表示オンとなるフレームでは、必ず
選択電圧の極性が負となる。
【0178】表示オン時の選択電圧実効値(図中斜線ハ
ッチングで表示)は、表示オフ時の電圧実効値(図中網
状ハッチングで表示)よりも大きいことから、表示オン
時の選択電圧極性が必ず負となる場合、液晶には負極性
側の直流成分が印加されることになる。このため、焼き
付きに似た画質劣化現象の可能性があると共に、液晶セ
ルの寿命を短くする恐れがある。
【0179】この問題を解決するために、本実施形態に
おける直交関数の考え方としては、FRC方式で階調表
示を実現するための単位フレーム期間に対し、直交関数
はその2倍の期間を1単位期間とし、かつ、FRC方式
の単位フレーム期間毎に、直交関数の極性を反転してい
る、ことを条件としていればよい。この考え方に従って
直交関数を設定すると、例えば上記FRCの場合では、
図51で示すように最初の4フレームで生じた直流成分
を、次の4フレームでキャンセルすることができる。
【0180】上記を実現するために、本実施形態におい
ては、例えば、図52に示すような設定値を備える直交
関数を用いる。なお、本実施形態の直交関数は、32フ
レームを1つの単位としているが、これは市販の液晶コ
ントローラのFRC方式が、16フレーム期間を単位フ
レームとしたものが多いことを考慮したためである。さ
らに、4フレーム期間、8フレーム期間を単位フレーム
期間としたFRC方式を考慮して、16フレーム期間で
極性が切り替わると同時にこれらの期間でも直交関数の
極性が切り替わる様に設定されている。
【0181】ところで、FRC方式は、例えば[1:
3]の中間調をFRC方式で表示する場合、図53に示
す様に表示全部を同時にオン/オフさせると、フリッカ
が発生する。このため、図54に示すように中間調表示
部分をある表示パターン(以下、階調パターンと呼ぶ)
で表示し、フレーム毎に階調パターンの位相を変化させ
る、空間変調と呼ばれる表示方法が一般的である。そし
て、この階調パターンは、一般に、あるライン数を1つ
の単位として構成されている。
【0182】ここで、この階調パターンを構成するライ
ン数と、本発明の駆動方式における走査ブロックを構成
するライン数(直交関数の変化周期を決定する)とは、
画質に及ぼす影響に対して密接な関係がある。
【0183】例えば、これらのライン数が一致、あるい
は、階調パターン構成ライン数が走査ブロックのライン
数の倍数である場合、縦方向の雨降りに似たちらつき現
象が発生し易くなる。この原因は階調パターンを表示す
ることにより、1フレーム期間中に与えられるデータ電
圧の、非選択電圧に対する+と−の極性の数にアンバラ
ンスが生じ、このアンバランスが大きい場合には一時的
に液晶に直流成分が印加されるためである。
【0184】このちらつき現象を確認するため、本実施
形態での直交関数(図52)を用いて、Chips&T
echnology社の液晶コントローラ66540に
よるFRC表示(階調パターン構成ライン数:32)を
行なった。その結果、ある階調表示パターンにおいて、
走査ブロックに4ラインが含まれる場合の駆動方法では
ちらちき現象が確認され、走査ブロックに6ラインが含
まれている場合の駆動方法ではちらちき現象が発生しな
かった。
【0185】この違いが現れた階調パターンについて、
非選択電圧の+と−の極性数のアンバランスの度合を示
したグラフが図55(4ライン走査ブロック駆動)、図
56(6ライン走査ブロック駆動)である。両グラフに
おいて、横軸はフレーム時間であり、縦軸はアンバラン
スすなわち1フレーム期間中の直流成分のレベルであ
る。グラフは、任意に選択された4本の縦ラインについ
て検出された、直流成分のレベルをそれぞれ示してい
る。
【0186】図55から、走査ブロックが4ラインの駆
動では1フレーム期間中の直流成分のレベルが全体的に
高いのに対し、走査ブロックが6ラインの駆動では低く
抑えられていることが分かる。このように、階調パター
ン構成ライン数が走査ブロックライン数の倍数である場
合、上記極性数のアンバランスは増長され、そうでない
場合にはアンバランスが抑制されることが確認できた。
【0187】以上のことから、本発明の駆動方式でFR
C方式による階調表示を行なう場合、ちらつき現象を抑
制するためには、階調パターン構成ライン数を走査ブロ
ックライン数の倍数かつ因数にならない数に設定するこ
とが必要である。ここで、FRC方式の階調パターン構
成ライン数は、通常2のべき乗(2、4、8、16)で
あることが多いため、走査ブロックライン数は6、1
0、12ライン等とすればよい。
【0188】以上、上記第5〜7の実施形態において述
べてきた直交関数を使用することにより、液晶パネルの
表示において発生することがある画質劣化現象を減少ま
たは防止することができ、より高画質で表示を行うこと
が可能となる。
【0189】なお、上述した実施形態で説明されている
液晶表示装置では、予め設定されている単一の直交関数
を用いる構成となっているが、例えば、複数の直交関数
を予め記憶しておくメモリを備えると共に、外部からの
直交関数を選択するための指示を受け付け、当該指示に
応じて前記メモリから1つの直交関数を読み出す手段を
備えることにより、当該読みだした直交関数を用いる構
成としても良い。
【0190】
【発明の効果】本発明によれば、複数ライン選択駆動方
式において起こりうる、画質劣化現象の発生を防止ある
いは減少させることができる液晶駆動方法、及びその方
法を用いた液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶駆動方法の一実施形態における走
査選択期間の一例を示すタイムチャートである。
【図2】従来の走査選択期間を示すタイムチャートであ
る。
【図3】液晶パネル上の表示オン、表示オフの一例を表
す説明図である。
【図4】従来の液晶印加電圧の一例を示すタイムチャー
トである。
【図5】液晶パネル上の各点における、従来の液晶印加
電圧の一例を示すタイムチャートである。
【図6】液晶パネル上の各点における、従来の液晶印加
電圧の一例(実際の状態)を示すタイムチャートであ
る。
【図7】従来の液晶印加電圧の他の例を示すタイムチャ
ートである。
【図8】垂直方向にできる表示むらに対応する、従来の
液晶印加電圧の一例を示すタイムチャートである。
【図9】水平方向にできる表示むらに対応する、従来の
液晶印加電圧の一例を示すタイムチャートである。
【図10】第1の実施形態に係わる走査選択電圧の極性
の組み合せを示す説明図である。
【図11】第1の実施形態に係わる走査選択電圧の極性
の組み合せを示す説明図である。
【図12】第1の実施形態の液晶印加電圧の一例を示す
タイムチャートである。
【図13】第1の実施形態の液晶表示装置の構成の一例
を示すブロック図である。
【図14】図13の電源回路の構成例を示すブロック図
である。
【図15】図13の走査ドライバの構成例を示すブロッ
ク図である。
【図16】図13の走査ドライバ内部で発生する直交関
数を示すタイムチャートである。
【図17】図16の直交関数の組合せを示す説明図であ
る。
【図18】図13の走査ドライバの動作説明用タイムチ
ャートである。
【図19】図13の走査ドライバの動作説明用タイムチ
ャートである。
【図20】図13のデータドライバの構成例を示すブロ
ック図である。
【図21】図13のデータドライバの1出力に対応する
要部構成例を示すブロック図である。
【図22】図13のデータドライバの動作説明用タイム
チャートである。
【図23】図13のデータドライバの動作説明用タイム
チャートである。
【図24】第2の実施形態の液晶駆動方法における走査
選択期間の一例を示すタイムチャートである。
【図25】第3の実施形態の液晶表示装置の構成を示す
ブロック図である。
【図26】図25のデータ演算回路の構成例を示すブロ
ック図である。
【図27】図25のデータドライバの構成例を示すブロ
ック図である。
【図28】図25の走査ドライバの構成例を示すブロッ
ク図である。
【図29】本発明による液晶表示装置の他の実施形態の
構成を示すブロック図である。
【図30】第4の実施形態の液晶印加電圧の一例を示す
タイムチャートである。
【図31】第4の実施形態の液晶印加電圧の一例を示す
タイムチャートである。
【図32】第4の実施形態の液晶駆動方法における走査
選択期間の一例を示すタイムチャートである。
【図33】第4の実施形態の液晶表示装置における走査
ドライバの構成例を示すブロック図である。
【図34】図33の走査ドライバのラッチ回路の動作説
明用タイムチャートである。
【図35】図33の走査ドライバのラッチ回路の動作説
明用タイムチャートである。
【図36】図33の走査ドライバの動作説明用タイムチ
ャートである。
【図37】図33の走査ドライバの動作説明用タイムチ
ャートである。
【図38】第4の実施形態の液晶表示装置におけるデー
タドライバの構成例を示すブロック図である。
【図39】図38のデータドライバの動作説明用タイム
チャートである。
【図40】図38のデータドライバの動作説明用タイム
チャートである。
【図41】画質劣化の現象が表れる液晶印加電圧の波形
例を示すタイムチャートである。
【図42】第5の実施形態に係わる液晶印加電圧波形を
示すタイムチャートである。
【図43】第5の実施形態に係わる直交関数の組み合せ
を示す説明図である。
【図44】第5の実施形態に係わる直交関数を示す説明
図である。
【図45】図45(1):第5の実施形態に係わるnフ
レームでの液晶印加電圧波形を示すタイムチャートであ
る。 図45(2):第5の実施形態に係わる(n+1)フレ
ームでの液晶印加電圧波形を示すタイムチャートであ
る。 図45(3):第5の実施形態に係わる(n+2)フレ
ームでの液晶印加電圧波形を示すタイムチャートであ
る。 図45(4):第5の実施形態に係わる(n+3)フレ
ームでの液晶印加電圧波形を示すタイムチャートであ
る。
【図46】表示むらが表れる場合の表示パターン例を示
す説明図である。
【図47】図46のパターンを表示した場合の液晶印加
電圧波形を示すタイムチャートである。
【図48】第6の実施形態に係わる直交関数を示す図で
ある。
【図49】第6の実施形態に係わる液晶印加電圧波形を
示すタイムチャートである。
【図50】画質劣化現象が表れる可能性のある場合の液
晶印加電圧波形を示すタイムチャートである。
【図51】第7の実施形態に係わる液晶印加電圧波形を
示すタイムチャートである。
【図52】第7の実施形態に係わる直交関数を示す説明
図である。
【図53】従来のFRC方式による表示方法の一例を示
す説明図である。
【図54】従来のFRC方式による表示方法の一例を示
す説明図である。
【図55】第7の実施形態を4ライン走査ブロック駆動
に適用したFRC方式における液晶電圧の特性を示すグ
ラフである。
【図56】第7の実施形態を6ライン走査ブロック駆動
に適用したFRC方式における液晶電圧の特性を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1301…液晶パネル 1302…データドライバ 1303…走査ドライバ 1304…表示データ 1305…データラッチクロック 1306…ラインクロック 1307…先頭ラインクロック 1308…表示オフ制御信号 1313…電源回路 1314…液晶駆動基準電圧 1315…液晶駆動基準電圧 1316…液晶駆動電圧制御用電圧 1503…直交関数発生回路 2002…入力データラッチ回路A 2003…入力データラッチ回路B 2004…クロック制御回路 2005…ラインデータラッチ回路A 2006…ラインデータラッチ回路B 2007…ラインデータラッチ回路C 2008…ラインデータラッチ回路D 2009…ラインデータラッチ回路E 2010…ラインデータラッチ回路F 2011…ラインデータセレクタ 2012…演算回路 2501…データ演算回路 2901…液晶コントローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古橋 勉 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 二見 利男 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 恒川 悟 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 犬塚 達裕 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交差する走査電極とデータ電極との交点で
    各ドットが構成される液晶パネルについて、 前記走査電極には、非選択電圧を中点としたプラス側と
    マイナス側との極性を有する2レベルの選択電圧を、直
    交関数データの値に従って、n(≧2)本を1組とした
    走査電極群毎に印加し、 前記データ電極には、前記選択電圧が印加される走査電
    極群の各走査電極上の表示データ値と、当該各走査電極
    に与えられる直交関数データ値との一致数を、当該走査
    電極群毎に合計し、当該合計値に応じたデータ電圧を印
    加する、液晶駆動方法において、 1フレーム期間を複数の仮想的なブロック期間に分割
    し、 各ブロック期間ごとに、当該ブロック期間で選択すべき
    前記走査電極群のすべてについて、前記選択電圧を印加
    している選択期間を、予め定めた間隔で互いに分離され
    ている、n回の分割選択期間に分け、 当該ブロック期間で最初に選択される前記走査電極群の
    i(i=1〜n)回目の分割選択期間に連続して、残り
    の走査電極群のそれぞれに対するi回目の分割選択期間
    を順次設定することを特徴とする液晶駆動方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記各ブロック期間で、最初に選択される前記走査電極
    群から連続して順次設定される一連の分割選択期間に対
    応して、当該ブロック期間で選択すべき前記走査電極群
    の全てに対し順次連続して行なわれる電圧印加動作は、
    1回の前記分割選択期間と前記予め定めた間隔との和を
    1周期として、各ブロック期間中にn回づつ繰り返され
    ることを特徴とする液晶駆動方法。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記分割選択期間のそれぞれは、前記1フレーム期間を
    前記液晶パネルを構成する前記走査電極の総数で割った
    期間tであり、 前記予め定めた間隔とは、期間tの整数倍であることを
    特徴とする液晶駆動方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、 i回目の前記分割選択期間で各走査電極に印加される電
    圧レベルは、当該走査電極に対し当該フレーム期間で印
    加されるべき前記選択電圧レベルのうちの、当該選択電
    圧に対応する選択期間をn当分割した場合に得られる第
    i番目の分割期間での電圧レベルであることを特徴とす
    る液晶駆動方法。
  5. 【請求項5】請求項2において、 前記各走査電極群に対し前記分割選択期間毎に印加され
    る電圧レベルの組み合せは、前記各ブロック期間でn回
    繰り返される前記電圧印加動作のそれぞれで、共通であ
    ることを特徴とする液晶駆動方法。
  6. 【請求項6】請求項2または5において、 あるブロック期間の最後の分割選択期間と、次のブロッ
    ク期間の最初の分割選択期間とでは、前記走査電極群に
    印加される電圧レベルに含まれるプラス側レベルの数と
    マイナス側レベルの数との比が等しいことを特徴とする
    液晶駆動方法。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記各ブロック期間で、最初に選択される前記走査電極
    群を、フレームごとに切り替えることを特徴とする液晶
    駆動方法。
  8. 【請求項8】請求項1において、 前記各ブロック期間で選択される走査電極群に対する前
    記分割選択期間の設定順序を、フレームごとに替えるこ
    とを特徴とする液晶駆動方法。
  9. 【請求項9】交差する走査電極とデータ電極との交点で
    各ドットが構成される液晶パネルと、前記走査電極に、
    非選択電圧を中点としてプラス側とマイナス側との極性
    を有する2レベルの選択電圧を、直交関数データの値に
    従って、n(≧2)本を1組とした走査電極群毎に印加
    する走査電圧駆動手段と、前記データ電極に、前記選択
    電圧が印加される走査電極群の各走査電極上の表示デー
    タ値と、当該各走査電極に与えられる直交関数データ値
    との一致数を、当該走査電極群毎に合計し、当該合計値
    に応じたデータ電圧を印加するデータ電圧駆動手段と、
    前記液晶パネルを駆動する、前記走査電圧駆動手段及び
    前記データ電圧駆動手段の駆動電圧を発生する電源手段
    とを有する液晶表示装置において、 前記走査電圧駆動手段は、1フレーム期間を複数の仮想
    的なブロック期間に分割し、各ブロック期間ごとに、当
    該ブロック期間で選択すべき前記走査電極群のすべてに
    ついて、前記選択電圧を印加している選択期間を、予め
    定めた間隔で互いに分離されているn回の分割選択期間
    に分け、当該ブロック期間で最初に選択される前記走査
    電極群のi(i=1〜n)回目の分割選択期間に連続し
    て、残りの走査電極群のそれぞれに対するi回目の分割
    選択期間を順次設定することを特徴とする液晶表示装
    置。
  10. 【請求項10】請求項9において、 前記分割選択期間のそれぞれは、前記1フレーム期間を
    前記液晶パネルを構成する前記走査電極の総数で割った
    期間tであり、 前記予め定めた間隔とは、期間tの整数倍であることを
    特徴とする液晶表示装置。
  11. 【請求項11】請求項9において、 前記データ電圧駆動手段は、 入力される、表示データ値および直交関数データ値との
    一致数を、前記走査電極群毎に合計する演算部と、 前記演算部での合計値に応じたデータ電圧を、前記デー
    タ電極のそれぞれへ印加する駆動部とを有することを特
    徴とする液晶表示装置。
  12. 【請求項12】請求項9において、 前記電源手段は、 DCーDCコンバータと出力アンプとを有し、 外部から供給される単一電源から、前記走査電圧駆動手
    段およびデータ電圧駆動手段の駆動電圧を発生すると共
    に、外部から入力されるコントロール電圧のレベルに応
    じて、前記走査電圧駆動手段が発生する前記選択電圧を
    制御することを特徴とする液晶表示装置。
  13. 【請求項13】請求項9において、 前記走査電圧駆動手段は、 入力される表示同期信号群から、前記直交関数データを
    生成する直交関数生成手段と、 前記表示同期信号群から、前記選択電圧の出力端子を指
    示するための走査ライン選択信号を生成する走査ライン
    選択手段と、 前記走査ライン選択信号と前記直交関数データとの値に
    従い、前記各走査電極毎に、前記2レベルの選択電圧お
    よび非選択電圧のうち1つを選択して印加する電圧選択
    手段とを有し、 前記走査ライン選択手段は、1フレーム期間を複数の仮
    想的なブロック期間に分割し、各ブロック期間ごとに、
    当該ブロック期間で選択すべき前記走査電極のすべてに
    ついて複数本ずつ順次選択する前記走査ライン選択信号
    を、複数回繰り返して生成することを特徴とする液晶表
    示装置。
  14. 【請求項14】請求項9において、 前記データ電圧駆動手段は、 入力される表示同期信号群に応じて、前記表示データを
    順次取り込み、複数ライン分の前記表示データをラッチ
    するデータラッチ手段と、 前記表示同期信号群から、データ取り込み信号及びセレ
    クト信号を生成するクロック制御手段と、 前記データ取り込み信号に応じて、前記データラッチ手
    段からの出力を取り込み、複数ライン分の前記出力をラ
    ッチするラインデータラッチ手段と、 前記セレクト信号に応じて、前記ラインデータラッチ手
    段からの出力を選択し、選択データとして出力するライ
    ンデータセレクト手段と、 前記選択データと、入力される直交関数データ値との一
    致数を合計する演算手段と、 前記演算手段による合計値に応じたデータ電圧を選択
    し、当該選択されたデータ電圧を、前記データ電極毎に
    印加する電圧セレクタ手段とを有することを特徴とする
    液晶表示装置。
  15. 【請求項15】請求項9において、 前記走査電圧駆動手段は、前記各ブロック期間での前記
    分割選択期間の設定順序をフレームごとに替えることを
    特徴とする液晶表示装置。
  16. 【請求項16】請求項15において、 前記走査電圧駆動手段は、前記各ブロック期間での前記
    分割選択期間の設定順序をフレームごとに替えるための
    ライン切換信号を発生するライン切換信号発生手段を有
    することを特徴とする液晶表示装置。
  17. 【請求項17】請求項16において、 前記データ電圧駆動手段は、前記ライン切換信号により
    フレームごとに換えられる前記分割選択期間の設定順序
    に対応して、前記表示データ値と直交関数データ値との
    一致数が合計されるべき前記走査電極群を順次選択する
    ラインデータ選択手段を有することを特徴とする液晶表
    示装置。
  18. 【請求項18】交差する走査電極とデータ電極との交点
    で各ドットが構成される液晶パネルを、2ライン選択駆
    動方法により駆動させる、走査電圧駆動手段および前記
    データ電圧駆動手段の駆動電圧を発生する電源装置であ
    ってDCーDCコンバータと出力アンプとを有し、 外部から供給される単一電源から、前記走査電圧駆動手
    段およびデータ電圧駆動手段の駆動電圧を発生すると共
    に、外部から入力されるコントロール電圧のレベルに応
    じて、前記走査電圧駆動手段が発生する前記選択電圧を
    制御することを特徴とする電源装置。
  19. 【請求項19】液晶パネルを駆動する複数の走査電極群
    に対して、非選択電圧を中点としてプラス側とマイナス
    側と極性を有する2レベルの選択電圧を、直交関数デー
    タの値に従って出力する、複数の出力端子を有する液晶
    パネル用走査電圧駆動装置であって、 入力される表示同期信号群から、前記直交関数データを
    生成する直交関数生成手段と、 前記表示同期信号群から、前記選択電圧の出力端子を指
    示するための走査ライン選択信号を生成する走査ライン
    選択手段と、 前記走査ライン選択信号と前記直交関数データとの値に
    従い、前記各出力端子毎に、前記2レベルの選択電圧お
    よび非選択電圧のうち1つを選択して出力する電圧選択
    手段とを有し、 前記走査ライン選択手段は、1フレーム期間を複数の仮
    想的なブロック期間に分割し、各ブロック期間ごとに、
    当該ブロック期間で選択すべき前記出力端子のすべてに
    ついて複数本ずつ順次選択する前記走査ライン選択信号
    を、複数回繰り返して生成することを特徴とする走査電
    圧駆動装置。
  20. 【請求項20】液晶パネルを駆動する複数のデータ電極
    群に対して、入力される表示データ値および直交関数デ
    ータ値との一致数を合計し、当該合計値に応じたデータ
    電圧を出力する、複数の出力端子を有する液晶パネル用
    データ電圧駆動装置であって、 入力される表示同期信号群に応じて、前記表示データを
    順次取り込み、複数ライン分の前記表示データをラッチ
    するデータラッチ手段と、 前記表示同期信号群から、データ取り込み信号及びセレ
    クト信号を生成するクロック制御手段と、 前記データ取り込み信号に応じて、前記データラッチ手
    段からの出力を取り込み、複数ライン分の前記出力をラ
    ッチするラインデータラッチ手段と、 前記セレクト信号に応じて、前記ラインデータラッチ手
    段からの出力を選択し、選択データとして出力するライ
    ンデータセレクト手段と、 前記選択データと、入力される直交関数データ値との一
    致数を合計する演算手段と、 前記演算手段による合計値に応じたデータ電圧を選択
    し、当該選択されたデータ電圧を、前記出力端子毎に出
    力する電圧セレクタ手段とを有することを特徴とするデ
    ータ電圧駆動装置。
  21. 【請求項21】交差する走査電極とデータ電極との交点
    で各ドットが構成される液晶パネルについて、 前記走査電極には、非選択電圧を中点としたプラス側と
    マイナス側との極性を有する2レベルの選択電圧を、直
    交関数データの値に従って、n(≧2)本を1組とした
    走査電極群毎に印加し、 前記データ電極には、前記選択電圧が印加される走査電
    極群の各走査電極上の表示データ値と、当該各走査電極
    に与えられる直交関数データ値との一致数を、当該走査
    電極群毎に合計し、当該合計値に応じたデータ電圧を印
    加する、液晶駆動方法において、 1フレーム期間を複数の仮想的なブロック期間に分割
    し、 各ブロック期間ごとに、当該ブロック期間で選択すべき
    前記走査電極群のすべてについて、前記選択電圧を印加
    している選択期間を、予め定めた間隔で互いに分離され
    ているn回の分割選択期間に分け、当該各分割選択期間
    毎に前記選択電圧を印加することを特徴とする液晶駆動
    方法。
  22. 【請求項22】交差する走査電極とデータ電極との交点
    で各ドットが構成される液晶パネルと、前記走査電極
    に、非選択電圧を中点としてプラス側とマイナス側との
    極性を有する2レベルの選択電圧を、直交関数データの
    値に従って、n(≧2)本を1組とした走査電極群毎に
    印加する走査電圧駆動手段と、前記データ電極に、前記
    選択電圧が印加される走査電極群の各走査電極上の表示
    データ値と、当該各走査電極に与えられる直交関数デー
    タ値との一致数を、当該走査電極群毎に合計し、当該合
    計値に応じたデータ電圧を印加するデータ電圧駆動手段
    と、前記液晶パネルを駆動する、前記走査電圧駆動手段
    及び前記データ電圧駆動手段の駆動電圧を発生する電源
    手段とを有する液晶表示装置において、 前記走査電圧駆動手段は、1フレーム期間を複数の仮想
    的なブロック期間に分割し、各ブロック期間ごとに、当
    該ブロック期間で選択すべき前記走査電極群のすべてに
    ついて、前記選択電圧を印加している選択期間を、予め
    定めた間隔で互いに分離されているn回の分割選択期間
    に分け、当該各分割選択期間毎に前記選択電圧を印加す
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  23. 【請求項23】請求項22において、 前記走査電圧駆動手段は、前記各ブロック期間毎に、当
    該ブロック期間に含まれている前記走査電極群に関して
    予め定められている選択順序に従って、各走査電極群毎
    の分割選択期間を設定することを特徴とする液晶表示装
    置。
  24. 【請求項24】請求項23において、 前記走査電圧駆動手段は、前記各ブロック期間で最初に
    選択されるべき前記走査電極群のi(i=1〜n)回目
    の分割選択期間に連続して、残りの走査電極群のそれぞ
    れに対するi回目の分割選択期間を順次設定することを
    特徴とする液晶表示装置。
  25. 【請求項25】請求項22において、 前記走査電圧駆動手段は、当該装置で使用する直交関数
    を設定する直交関数設定手段を備えるものであり、 前記直交関数設定手段により設定される直交関数では、
    2フレーム期間内で前記各ドットに対して印加される前
    記選択電圧のプラス極性の数とマイナス極性の数とが同
    一であり、かつ、前記液晶パネルの表示が全面同一デー
    タ表示の場合に、1フレーム期間内で前記各ドットに対
    して印加される前記データ電圧の、前記非選択電圧に対
    するプラス極性の数とマイナス極性の数との差が、予め
    定めた範囲内であることを特徴とする液晶表示装置。
  26. 【請求項26】請求項22において、 前記走査電圧駆動手段は、当該装置で使用する直交関数
    を設定する直交関数設定手段を備えるものであり、 前記直交関数設定手段により設定される直交関数では、
    前記n回の分割選択期間で前記各ドットに対して印加さ
    れる前記選択電圧のプラスとマイナスの極性の組み合せ
    が、当該直交関数の1完結周期内で、前記走査電極の全
    てに対して均等に与えられることを特徴とする液晶表示
    装置。
  27. 【請求項27】請求項22において、 前記走査電圧駆動手段は、当該装置で使用する直交関数
    を設定する直交関数設定手段を備えるものであり、 前記直交関数設定手段により設定される直交関数では、
    当該液晶パネルの表示において1ドット毎に表示オン/
    表示オフを繰り返す表示領域と同一データの表示を行な
    う背景領域とが存在する場合に、前記表示領域に対応す
    る前記データ電極への印加電圧波形の位相及び前記背景
    領域に対応する前記データ電極への印加電圧波形の位相
    のうち、一方が一定の期間毎に切り替わり、他方が変化
    しないことを特徴とする液晶表示装置。
  28. 【請求項28】請求項22において、 前記走査電圧駆動手段は、当該装置で使用する直交関数
    を設定する直交関数設定手段を備えるものであり、 前記直交関数設定手段により設定される直交関数では、
    FRC方式で階調表示を実現するための単位フレーム期
    間の2倍の期間を1単位期間とし、かつ、FRC方式の
    単位フレーム期間毎に、当該直交関数の極性を反転する
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  29. 【請求項29】請求項22において、 前記ブロック期間で選択すべき前記走査電極群の本数
    は、FRC方式で空間変調表示を実現するための単位ラ
    イン数の因数ではなく、かつ、その倍数でもないことを
    特徴とする液晶表示装置。
  30. 【請求項30】請求項22において、 前記1フレーム期間は、当該液晶パネルに備えられてい
    る走査電極の全てに選択電圧を印加するための期間であ
    る表示期間と、どの走査電極にも選択電圧を印加しない
    期間である帰線期間とを有して構成されるものであり、 前記ブロック期間は、前記表示期間を複数に分割するこ
    とにより得られるものであり、 前記分割選択期間のそれぞれは、前記表示期間を前記走
    査電極の総数で割った期間tであり、 前記予め定めた間隔とは、期間tの整数倍であることを
    特徴とする液晶表示装置。
  31. 【請求項31】請求項30において、 前記走査電圧駆動手段は、当該装置で使用する直交関数
    を設定する直交関数設定手段を備えるものであり、 前記直交関数設定手段により設定される直交関数では、 2フレーム期間内で前記各ドットに対して印加される前
    記選択電圧のプラス極性の数とマイナス極性の数とが同
    一であり、かつ、当該液晶パネルの表示が全面同一デー
    タ表示の場合に、1フレーム期間内で前記各ドットに対
    して印加される前記データ電圧の前記非選択電圧に対す
    るプラス極性の数とマイナス極性の数との差が、予め定
    めた範囲内であり、 かつ、前記n回の分割選択期間で前記各ドットに対して
    印加される前記選択電圧のプラスとマイナスの極性の組
    み合せが、当該直交関数の1完結周期内で、全ての前記
    走査電極に対して均等に与えられ、 かつ、当該液晶パネルの表示において1ドット毎に表示
    オン/表示オフを繰り返す表示領域と同一データの表示
    を行なう背景領域とが存在する場合に、前記表示領域に
    対応する前記データ電極への印加電圧波形の位相及び前
    記背景領域に対応する前記データ電極への印加電圧波形
    の位相のうち、一方の位相が一定の期間毎に切り替わ
    り、他方の位相が変化せず、 かつ、FRC方式で階調表示を実現するための単位フレ
    ーム期間の2倍の期間を1単位期間とし、かつ、FRC
    方式の単位フレーム期間毎に、当該直交関数の極性を反
    転することを特徴とする液晶表示装置。
  32. 【請求項32】請求項24において、 前記各ブロック期間で、最初に選択される前記走査電極
    群から連続して順次設定される一連の分割選択期間に対
    応して、当該ブロック期間で選択すべき前記走査電極群
    の全てに対し順次連続して行なわれる電圧印加動作は、
    1回の前記分割選択期間と前記予め定めた間隔との和を
    1周期として、各ブロック期間中にn回づつ繰り返され
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  33. 【請求項33】請求項32において、 i回目の前記分割選択期間で各走査電極に印加される電
    圧レベルは、当該走査電極に対し当該フレーム期間で印
    加されるべき前記選択電圧レベルのうちの、当該選択電
    圧に対応する選択期間をn当分割した場合に得られる第
    i番目の分割期間での電圧レベルであることを特徴とす
    る液晶表示装置。
  34. 【請求項34】請求項32において、 前記各走査電極群に対し前記分割選択期間毎に印加され
    る電圧レベルの組み合せは、前記各ブロック期間でn回
    繰り返される前記電圧印加動作のそれぞれで、共通であ
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  35. 【請求項35】請求項32または34において、 あるブロック期間の最後の分割選択期間と、次のブロッ
    ク期間の最初の分割選択期間とでは、前記走査電極群に
    印加される電圧レベルに含まれるプラス側レベルの数と
    マイナス側レベルの数との比が等しいことを特徴とする
    液晶表示装置。
  36. 【請求項36】請求項22において、 前記各ブロック期間で、最初に選択される前記走査電極
    群を、フレームごとに切り替えることを特徴とする液晶
    表示装置。
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JP8015422A Pending JPH0915556A (ja) 1995-04-27 1996-01-31 液晶駆動方法および液晶表示装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100494678B1 (ko) * 1998-06-29 2005-09-02 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 액정 표시 장치의 구동방법
JP2013088807A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 ▲し▼創電子股▲ふん▼有限公司 液晶表示装置の駆動方法及びその駆動回路

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