JPH09150148A - 浸漬濾過膜処理装置 - Google Patents
浸漬濾過膜処理装置Info
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- JPH09150148A JPH09150148A JP7334242A JP33424295A JPH09150148A JP H09150148 A JPH09150148 A JP H09150148A JP 7334242 A JP7334242 A JP 7334242A JP 33424295 A JP33424295 A JP 33424295A JP H09150148 A JPH09150148 A JP H09150148A
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- filter membrane
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】散気手段を用いて濾過膜表面への粘着物の付着
防止や剥離除去を行う浸漬濾過膜処理装置及び洗浄担体
を散気気体で流動化または振動させて濾過膜表面を擦洗
する浸漬濾過膜処理装置において、簡単な装置を配置す
るだけで装置全体が消費する動力費及び設備費を削減す
ることのできる浸漬濾過膜処理装置を提供する。 【解決手段】生物処理槽(1)内に複数の濾過膜モジュ
−ル(3)を並設して汚水中に浸漬配置し、濾過膜モジ
ュ−ル(3)の下方に散気手段(4)を配置して汚水を
生物学的に処理すると共に、生物処理槽内で固液分離す
る浸漬濾過膜処理装置において、濾過膜モジュ−ル
(3)の透過液流路(11)に気液分離器(5)を接続
し、気液分離器の分離気体側を、散気手段(4)に接続
する散気ブロワ(6)のサクション側に接続したことを
特徴とする浸漬濾過膜処理装置である。
防止や剥離除去を行う浸漬濾過膜処理装置及び洗浄担体
を散気気体で流動化または振動させて濾過膜表面を擦洗
する浸漬濾過膜処理装置において、簡単な装置を配置す
るだけで装置全体が消費する動力費及び設備費を削減す
ることのできる浸漬濾過膜処理装置を提供する。 【解決手段】生物処理槽(1)内に複数の濾過膜モジュ
−ル(3)を並設して汚水中に浸漬配置し、濾過膜モジ
ュ−ル(3)の下方に散気手段(4)を配置して汚水を
生物学的に処理すると共に、生物処理槽内で固液分離す
る浸漬濾過膜処理装置において、濾過膜モジュ−ル
(3)の透過液流路(11)に気液分離器(5)を接続
し、気液分離器の分離気体側を、散気手段(4)に接続
する散気ブロワ(6)のサクション側に接続したことを
特徴とする浸漬濾過膜処理装置である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、し尿、下水、食品
排水及び各種産業排水などの有機性廃水を生物学的に処
理すると共に、濾過膜モジュ−ルを浸漬配置して処理槽
内で汚泥と透過液とに分離する浸漬濾過膜処理装置に関
する。
排水及び各種産業排水などの有機性廃水を生物学的に処
理すると共に、濾過膜モジュ−ルを浸漬配置して処理槽
内で汚泥と透過液とに分離する浸漬濾過膜処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機性廃水を活性汚泥処理装置や
硝化・脱窒処理装置などの好気性または嫌気性の生物処
理装置で処理した後の生物処理液を、精密濾過膜や限外
濾過膜を張設した濾過膜モジュ−ルを複数配置した濾過
膜分離装置により、濃縮汚泥と透過液とに分離し、濃縮
汚泥を生物処理槽に循環して高負荷運転を維持し、透過
液を処理液として排出して効率的に有機物を処理する生
物処理装置が用いられている。
硝化・脱窒処理装置などの好気性または嫌気性の生物処
理装置で処理した後の生物処理液を、精密濾過膜や限外
濾過膜を張設した濾過膜モジュ−ルを複数配置した濾過
膜分離装置により、濃縮汚泥と透過液とに分離し、濃縮
汚泥を生物処理槽に循環して高負荷運転を維持し、透過
液を処理液として排出して効率的に有機物を処理する生
物処理装置が用いられている。
【0003】また従来の濾過膜分離装置は、濾過膜表面
に付着した汚泥などのスライムまたはスケ−ルなどの粘
着物の除去のため、薬剤洗浄などを行う必要性から生物
処理槽とは別に配置されているのが一般的であったが、
近年は設置場所や効率の面から、濾過膜への粘着物の付
着を防止する処置を施して、濾過膜モジュ−ルを生物処
理槽内に固定して設けた浸漬濾過膜処理装置が用いられ
てきている。
に付着した汚泥などのスライムまたはスケ−ルなどの粘
着物の除去のため、薬剤洗浄などを行う必要性から生物
処理槽とは別に配置されているのが一般的であったが、
近年は設置場所や効率の面から、濾過膜への粘着物の付
着を防止する処置を施して、濾過膜モジュ−ルを生物処
理槽内に固定して設けた浸漬濾過膜処理装置が用いられ
てきている。
【0004】尚、前記浸漬濾過膜処理装置には、ケ−シ
ング内に回転自在に支承された回転軸の軸方向に円板状
の平膜を複数水平に併設し、平膜を回転させながら濾過
することにより、粘着物の付着防止や剥離除去を行う回
転平膜分離装置及び濾過膜の下方から散気する気体によ
り濾過膜表面を洗浄する装置、更に洗浄担体を散気気体
で流動化または振動させ、濾過膜表面に洗浄担体を接触
させて擦洗する装置なども提案されている。
ング内に回転自在に支承された回転軸の軸方向に円板状
の平膜を複数水平に併設し、平膜を回転させながら濾過
することにより、粘着物の付着防止や剥離除去を行う回
転平膜分離装置及び濾過膜の下方から散気する気体によ
り濾過膜表面を洗浄する装置、更に洗浄担体を散気気体
で流動化または振動させ、濾過膜表面に洗浄担体を接触
させて擦洗する装置なども提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記浸漬濾過
膜処理装置に関するものであり、従来の濾過膜モジュ−
ルを回転させて濾過膜表面への汚泥などの粘着物の付着
防止や剥離除去を行う回転平膜分離装置にあっては、回
転によって乱流を起こし、そのせん断力による付着物の
剥離効果を期待しているが、生物処理液中の汚泥やタン
パク質などの高分子物質は極めて濾過膜表面に付着しや
すく粘着性も強いため剥離しにくく、回転による乱流効
果のみでは期待した程の効果が得られず、短期間にスケ
−ルやスライムが形成される欠点があると共に、可動部
があるため装置が複雑になり、故障の発生頻度も多く保
守作業に専門的な知識が要求され、また回転動力費も嵩
む欠点がある。
膜処理装置に関するものであり、従来の濾過膜モジュ−
ルを回転させて濾過膜表面への汚泥などの粘着物の付着
防止や剥離除去を行う回転平膜分離装置にあっては、回
転によって乱流を起こし、そのせん断力による付着物の
剥離効果を期待しているが、生物処理液中の汚泥やタン
パク質などの高分子物質は極めて濾過膜表面に付着しや
すく粘着性も強いため剥離しにくく、回転による乱流効
果のみでは期待した程の効果が得られず、短期間にスケ
−ルやスライムが形成される欠点があると共に、可動部
があるため装置が複雑になり、故障の発生頻度も多く保
守作業に専門的な知識が要求され、また回転動力費も嵩
む欠点がある。
【0006】また、従来の濾過膜モジュ−ルの下方から
散気する気体により濾過膜表面への付着防止や付着物の
剥離除去を行う浸漬濾過膜処理装置においても、前記回
転平膜分離装置と同様に、気体の散気のみでは付着した
スケ−ルやスライムが剥離しにいため、膜透過液量が減
少し運転を停止して人手などによる洗浄する回数が多く
なり、また散気量が必要以上に多くなって散気手段の動
力費が嵩んでいる。
散気する気体により濾過膜表面への付着防止や付着物の
剥離除去を行う浸漬濾過膜処理装置においても、前記回
転平膜分離装置と同様に、気体の散気のみでは付着した
スケ−ルやスライムが剥離しにいため、膜透過液量が減
少し運転を停止して人手などによる洗浄する回数が多く
なり、また散気量が必要以上に多くなって散気手段の動
力費が嵩んでいる。
【0007】更に、洗浄担体を散気気体で流動化または
振動させて濾過膜表面を擦洗する装置においては、スケ
−ルやスライムの剥離効果が大きく、汚泥の分離効率を
長期間効率的に維持することができるが、透過液吸引用
の減圧装置や散気手段などの動力費をより低減化するこ
とが切望されている。
振動させて濾過膜表面を擦洗する装置においては、スケ
−ルやスライムの剥離効果が大きく、汚泥の分離効率を
長期間効率的に維持することができるが、透過液吸引用
の減圧装置や散気手段などの動力費をより低減化するこ
とが切望されている。
【0008】本発明は前記事情に鑑み、散気手段を用い
て濾過膜表面への粘着物の付着防止や剥離除去を行う浸
漬濾過膜処理装置及び洗浄担体を散気気体で流動化また
は振動させて濾過膜表面を擦洗する浸漬濾過膜処理装置
において、簡単な装置を配置するだけで装置全体が消費
する動力費及び設備費を削減することのできる浸漬濾過
膜処理装置を提供する目的で成されたものである。
て濾過膜表面への粘着物の付着防止や剥離除去を行う浸
漬濾過膜処理装置及び洗浄担体を散気気体で流動化また
は振動させて濾過膜表面を擦洗する浸漬濾過膜処理装置
において、簡単な装置を配置するだけで装置全体が消費
する動力費及び設備費を削減することのできる浸漬濾過
膜処理装置を提供する目的で成されたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の要旨は、生物処理槽内に複数の濾過膜モジュ
−ルを並設して汚水中に浸漬配置し、濾過膜モジュ−ル
の下方に散気手段を配置して汚水を生物学的に処理する
と共に、生物処理槽内で固液分離する浸漬濾過膜処理装
置において、濾過膜モジュ−ルの透過液流路に気液分離
器を接続し、気液分離器の分離気体側を、散気手段に接
続する散気ブロワのサクション側に接続したことを特徴
とする浸漬濾過膜処理装置であり、従来浸漬濾過膜処理
装置で必ず設けられる減圧装置を不要または減圧装置の
吸引能力を削減し、設備費や動力費を低減したものであ
る。
の本発明の要旨は、生物処理槽内に複数の濾過膜モジュ
−ルを並設して汚水中に浸漬配置し、濾過膜モジュ−ル
の下方に散気手段を配置して汚水を生物学的に処理する
と共に、生物処理槽内で固液分離する浸漬濾過膜処理装
置において、濾過膜モジュ−ルの透過液流路に気液分離
器を接続し、気液分離器の分離気体側を、散気手段に接
続する散気ブロワのサクション側に接続したことを特徴
とする浸漬濾過膜処理装置であり、従来浸漬濾過膜処理
装置で必ず設けられる減圧装置を不要または減圧装置の
吸引能力を削減し、設備費や動力費を低減したものであ
る。
【0010】
【作用】有機性汚水は、処理目的により嫌気性または好
気性の雰囲気に維持された生物処理槽に供給され、散気
手段から噴出した気体や洗浄担体などで、汚水を攪拌及
び循環流動させると共に、微生物の生物学的作用により
有機性汚水中の有機物が分解され、BOD、CODなど
の汚染物質が低減処理されると共に、濾過膜モジュ−ル
の表面も洗浄される。
気性の雰囲気に維持された生物処理槽に供給され、散気
手段から噴出した気体や洗浄担体などで、汚水を攪拌及
び循環流動させると共に、微生物の生物学的作用により
有機性汚水中の有機物が分解され、BOD、CODなど
の汚染物質が低減処理されると共に、濾過膜モジュ−ル
の表面も洗浄される。
【0011】また生物処理された有機性汚水は、散気手
段から供給された気体のエアリフト効果により、濾過膜
ユニットを構成する複数の濾過膜モジュ−ル間を上向流
通する間に、濾過膜により浮遊汚泥が濾過分離され、清
澄な透過液が処理液として得られる。
段から供給された気体のエアリフト効果により、濾過膜
ユニットを構成する複数の濾過膜モジュ−ル間を上向流
通する間に、濾過膜により浮遊汚泥が濾過分離され、清
澄な透過液が処理液として得られる。
【0012】前記生物処理においては、処理を効率的に
行うため高負荷運転されるが、その浮遊汚泥濃度は、1
0,000〜20,000mg/lに維持するのが好ま
しく、更に好ましくは、15,000〜18,000m
g/lである。
行うため高負荷運転されるが、その浮遊汚泥濃度は、1
0,000〜20,000mg/lに維持するのが好ま
しく、更に好ましくは、15,000〜18,000m
g/lである。
【0013】また濾過膜モジュ−ルで濾過処理する運転
を続けると、濾過膜の表面に汚泥やタンパク質などの高
分子物質が付着してスライムやスケ−ルが形成される恐
れがあるが、散気手段から供給される気体及び洗浄担体
を散気気体で流動化または振動させて濾過膜表面を擦洗
することなどにより膜表面が洗浄されるため、長期間膜
表面を清浄に保つことができると共に、汚泥の分離効率
を効率的に維持でき、特に洗浄担体を用いた場合にはそ
の効果が大きくなる。
を続けると、濾過膜の表面に汚泥やタンパク質などの高
分子物質が付着してスライムやスケ−ルが形成される恐
れがあるが、散気手段から供給される気体及び洗浄担体
を散気気体で流動化または振動させて濾過膜表面を擦洗
することなどにより膜表面が洗浄されるため、長期間膜
表面を清浄に保つことができると共に、汚泥の分離効率
を効率的に維持でき、特に洗浄担体を用いた場合にはそ
の効果が大きくなる。
【0014】更に、濾過膜モジュ−ルの透過液流路に気
液分離器を接続し、散気手段に接続する散気ブロワのサ
クション側に気液分離器の分離気体側を接続したことに
より、散気手段に気体を供給する散気ブロワのサクショ
ン側に発生する−300〜−500mmHgの減圧を、
濾過膜モジュ−ルの透過側の吸引に用いることができ、
透過側に設けられる減圧装置が不要となり、設備費や動
力費が低減される。
液分離器を接続し、散気手段に接続する散気ブロワのサ
クション側に気液分離器の分離気体側を接続したことに
より、散気手段に気体を供給する散気ブロワのサクショ
ン側に発生する−300〜−500mmHgの減圧を、
濾過膜モジュ−ルの透過側の吸引に用いることができ、
透過側に設けられる減圧装置が不要となり、設備費や動
力費が低減される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の一実施の形態の浸漬濾過
膜処理装置の系統図である。
いて説明する。図1は本発明の一実施の形態の浸漬濾過
膜処理装置の系統図である。
【0016】1は、上端面が開口され、上部に有機性汚
水の供給流路10、下部に汚泥抜き出し流路16、底部
に気体を噴出する散気手段4を配設し、また内部汚水中
にはケ−シング内に複数の板状の濾過膜モジュ−ル3を
立設して水平方向に並設した浸漬膜ユニット2を浸漬配
置した生物処理槽である。
水の供給流路10、下部に汚泥抜き出し流路16、底部
に気体を噴出する散気手段4を配設し、また内部汚水中
にはケ−シング内に複数の板状の濾過膜モジュ−ル3を
立設して水平方向に並設した浸漬膜ユニット2を浸漬配
置した生物処理槽である。
【0017】尚、前記生物処理槽1は、活性汚泥による
好気性の生物処理槽であるが、本生物処理槽1は好気性
の硝化槽でも、また嫌気性の脱窒槽などでもよく、更
に、単一処理槽で嫌気、好気を繰り返して処理する槽
や、処理槽内を区画または生物処理槽を複数別置して好
気性及び嫌気性処理を組み合わせて生物学的な脱窒・脱
燐効果の向上を図った槽などでもよい。
好気性の生物処理槽であるが、本生物処理槽1は好気性
の硝化槽でも、また嫌気性の脱窒槽などでもよく、更
に、単一処理槽で嫌気、好気を繰り返して処理する槽
や、処理槽内を区画または生物処理槽を複数別置して好
気性及び嫌気性処理を組み合わせて生物学的な脱窒・脱
燐効果の向上を図った槽などでもよい。
【0018】また散気手段4で噴出する気体は、好気性
雰囲気では空気などの酸素含有気体が用いられ、また嫌
気性雰囲気では、生物処理で得られた発生ガスや窒素ガ
スなどの不活性気体が用いられる。尚、嫌気性雰囲気の
場合には生物処理槽1の上端面を閉鎖した密閉構造とす
るのが好ましい。
雰囲気では空気などの酸素含有気体が用いられ、また嫌
気性雰囲気では、生物処理で得られた発生ガスや窒素ガ
スなどの不活性気体が用いられる。尚、嫌気性雰囲気の
場合には生物処理槽1の上端面を閉鎖した密閉構造とす
るのが好ましい。
【0019】本実施の形態では、ケ−シング内に立設し
て複数の板状の濾過膜モジュ−ル3を水平方向に並設し
て成る浸漬膜ユニット2を、生物処理槽1内に設置して
いるが、濾過膜モジュ−ル3の並設枚数や浸漬膜ユニッ
ト2の設置数及び透過液抜き出し量などは、処理する原
水の処理量や性状などにより適宜に決定される。
て複数の板状の濾過膜モジュ−ル3を水平方向に並設し
て成る浸漬膜ユニット2を、生物処理槽1内に設置して
いるが、濾過膜モジュ−ル3の並設枚数や浸漬膜ユニッ
ト2の設置数及び透過液抜き出し量などは、処理する原
水の処理量や性状などにより適宜に決定される。
【0020】また、濾過膜モジュ−ル3は、ポリエチレ
ン系、セルロ−スアセテ−ト系、芳香族ポリアミド系及
びポリスフォン系などの有機膜で孔径が0.1〜1μm
の精密濾過膜や分画分子量数万〜数10万程度の限外濾
過膜などを不織布成形体の表面に前記膜を張設した矩形
板状の濾過膜モジュ−ルであるが、中空糸、円筒状や円
板状などの濾過膜モジュ−ル、またはセラミックス膜な
どの無機材料の濾過膜モジュ−ルでもよい。
ン系、セルロ−スアセテ−ト系、芳香族ポリアミド系及
びポリスフォン系などの有機膜で孔径が0.1〜1μm
の精密濾過膜や分画分子量数万〜数10万程度の限外濾
過膜などを不織布成形体の表面に前記膜を張設した矩形
板状の濾過膜モジュ−ルであるが、中空糸、円筒状や円
板状などの濾過膜モジュ−ル、またはセラミックス膜な
どの無機材料の濾過膜モジュ−ルでもよい。
【0021】前記濾過膜モジュ−ル3には、それぞれの
濾過膜3から排出される透過液をまとめて排出する透過
液流路11が接続され、透過液流路11の他端は気液分
離器5に接続されている。
濾過膜3から排出される透過液をまとめて排出する透過
液流路11が接続され、透過液流路11の他端は気液分
離器5に接続されている。
【0022】更に、気液分離器5の分離気体側は、気体
吸引流路12により散気手段に接続する散気ブロワ6の
サクション側に接続しており、また分離液側は分離液排
出流路13により分離液が気液分離器5内の液のヘッド
差を吸引圧よりも大きくして排出されるように、分離液
タンク7に接続されている。尚、気体吸引流路12に吸
引能力の比較的小さい減圧装置を接続し、スタ−トアッ
プ時などに併用する構成としてもよい。
吸引流路12により散気手段に接続する散気ブロワ6の
サクション側に接続しており、また分離液側は分離液排
出流路13により分離液が気液分離器5内の液のヘッド
差を吸引圧よりも大きくして排出されるように、分離液
タンク7に接続されている。尚、気体吸引流路12に吸
引能力の比較的小さい減圧装置を接続し、スタ−トアッ
プ時などに併用する構成としてもよい。
【0023】4は生物処理槽1の底部に配置され、散気
ブロワ6から供給される気体を噴出して汚水の流動を惹
起し、生物活性に必要な酸素を供給すると共に、濾過膜
表面へのスケ−ルやスライムの付着防止や剥離除去を行
う散気手段であるが、本散気手段4は生物活性に必要な
酸素を供給する散気手段と、濾過膜表面へのスケ−ルや
スライムの付着防止や付着物の剥離除去を行う散気手段
とを夫々配置するのも好ましい。
ブロワ6から供給される気体を噴出して汚水の流動を惹
起し、生物活性に必要な酸素を供給すると共に、濾過膜
表面へのスケ−ルやスライムの付着防止や剥離除去を行
う散気手段であるが、本散気手段4は生物活性に必要な
酸素を供給する散気手段と、濾過膜表面へのスケ−ルや
スライムの付着防止や付着物の剥離除去を行う散気手段
とを夫々配置するのも好ましい。
【0024】また、前記気体吸引流路12には散気ブロ
ワ6による吸引圧の調整や散気手段4からの散気量を調
整するための気体供給流路14が流路の途中に接続され
るのが好ましい。
ワ6による吸引圧の調整や散気手段4からの散気量を調
整するための気体供給流路14が流路の途中に接続され
るのが好ましい。
【0025】尚、生物処理槽1内または浸漬膜ユニット
2の複数の濾過膜モジュ−ル3間に洗浄用の担体を充填
または配設し、洗浄担体を散気気体で流動化または振動
させて濾過膜表面を擦洗する浸漬濾過膜処理装置にあっ
て、その洗浄担体は、ポリエチレン、ポリプロピレンま
たは塩化ビニルなどの球状、筒状またはスポンジ状など
の合成樹脂、天然繊維を不織粒状化した天然繊維粒及び
活性炭などでもよいが、多数の細い合成繊維を集束した
長繊維束を濾過膜モジュ−ル3間に縦通配置するのが好
ましい。
2の複数の濾過膜モジュ−ル3間に洗浄用の担体を充填
または配設し、洗浄担体を散気気体で流動化または振動
させて濾過膜表面を擦洗する浸漬濾過膜処理装置にあっ
て、その洗浄担体は、ポリエチレン、ポリプロピレンま
たは塩化ビニルなどの球状、筒状またはスポンジ状など
の合成樹脂、天然繊維を不織粒状化した天然繊維粒及び
活性炭などでもよいが、多数の細い合成繊維を集束した
長繊維束を濾過膜モジュ−ル3間に縦通配置するのが好
ましい。
【0026】以下に上記構成の浸漬濾過膜処理装置の作
用について述べる。有機性汚水を汚水供給流路10から
好気性の生物処理槽1に供給し、散気手段4から噴出し
た空気で汚水を攪拌及び循環流動させ、微生物の生物学
的作用により有機性汚水中の有機物を分解し、BODや
CODなどの汚染物質を低減処理すると共に、濾過膜モ
ジュ−ル3の濾過膜表面を洗浄する。
用について述べる。有機性汚水を汚水供給流路10から
好気性の生物処理槽1に供給し、散気手段4から噴出し
た空気で汚水を攪拌及び循環流動させ、微生物の生物学
的作用により有機性汚水中の有機物を分解し、BODや
CODなどの汚染物質を低減処理すると共に、濾過膜モ
ジュ−ル3の濾過膜表面を洗浄する。
【0027】また生物処理された有機性汚水は、散気手
段4から供給された気体のエアリフト効果により、濾過
膜ユニット2の複数の濾過膜モジュ−ル3間を上向流通
する間に、濾過膜により浮遊汚泥が濾過分離され、清澄
な透過液が処理液として得られる。
段4から供給された気体のエアリフト効果により、濾過
膜ユニット2の複数の濾過膜モジュ−ル3間を上向流通
する間に、濾過膜により浮遊汚泥が濾過分離され、清澄
な透過液が処理液として得られる。
【0028】前記処理においては、通常高負荷運転がお
こなわれるため、浮遊汚泥濃度は、10,000〜2
0,000mg/lが好ましく、更に好ましくは、1
5,000〜18,000mg/lであり、過剰に増殖
した浮遊汚泥は適宜に汚泥抜き出し流路16から系外に
排出されたのち、図示しない汚泥処理装置で処理され
る。
こなわれるため、浮遊汚泥濃度は、10,000〜2
0,000mg/lが好ましく、更に好ましくは、1
5,000〜18,000mg/lであり、過剰に増殖
した浮遊汚泥は適宜に汚泥抜き出し流路16から系外に
排出されたのち、図示しない汚泥処理装置で処理され
る。
【0029】また濾過膜モジュ−ル3で濾過処理する運
転を続けると、濾過膜の表面に汚泥やタンパク質などの
高分子物質が付着してスライムやスケ−ルが形成される
恐れがあるが、散気手段から供給される気体及び洗浄担
体を散気気体で流動化または振動させて濾過膜表面を擦
洗することにより膜表面が洗浄されるため、スケ−ルが
極めて形成されにくくなり、特に洗浄担体を用いた場合
には顕著な効果が得られる。
転を続けると、濾過膜の表面に汚泥やタンパク質などの
高分子物質が付着してスライムやスケ−ルが形成される
恐れがあるが、散気手段から供給される気体及び洗浄担
体を散気気体で流動化または振動させて濾過膜表面を擦
洗することにより膜表面が洗浄されるため、スケ−ルが
極めて形成されにくくなり、特に洗浄担体を用いた場合
には顕著な効果が得られる。
【0030】更に、濾過膜モジュ−ル3の透過液流路1
1に接続した気液分離器5により、透過液と液中に混合
した空気とが分離され、分離液は分離液排出流路13か
ら分離液タンク7に供給されたのち、処理液として処理
液排出流路15から系外に排出される。
1に接続した気液分離器5により、透過液と液中に混合
した空気とが分離され、分離液は分離液排出流路13か
ら分離液タンク7に供給されたのち、処理液として処理
液排出流路15から系外に排出される。
【0031】尚、前記においては、気液分離器5の分離
気体側が気体吸引流路12により散気手段4に接続する
散気ブロワ6のサクション側に接続しているため、透過
膜モジュ−ル3の透過液側が減圧され濾過が行われる。
尚、散気ブロワ6で発生する減圧は通常−300〜50
0mmHg程度であるため、気体供給流路14に設けた
流量調節弁により吸引圧及び散気量が調節されるが、そ
の吸引圧力は通常−100〜−300mmHgが好まし
く、また気体吸引流路12に吸引能力の比較的小さい減
圧装置を接続して、スタ−トアップ時などに併用しても
よい。
気体側が気体吸引流路12により散気手段4に接続する
散気ブロワ6のサクション側に接続しているため、透過
膜モジュ−ル3の透過液側が減圧され濾過が行われる。
尚、散気ブロワ6で発生する減圧は通常−300〜50
0mmHg程度であるため、気体供給流路14に設けた
流量調節弁により吸引圧及び散気量が調節されるが、そ
の吸引圧力は通常−100〜−300mmHgが好まし
く、また気体吸引流路12に吸引能力の比較的小さい減
圧装置を接続して、スタ−トアップ時などに併用しても
よい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、浸漬濾過膜処理装置におい
て、濾過膜モジュ−ルの透過液流路に気液分離器を接続
し、散気手段に接続する散気ブロワのサクション側に気
液分離器の分離気体側を接続したことにより、散気手段
に気体を供給する散気ブロワのサクション側に発生する
減圧を、濾過膜モジュ−ルの透過液の吸引に用いること
ができ、透過液側に設けられる減圧装置が不要となり、
設備費や動力費が低減される。
て、濾過膜モジュ−ルの透過液流路に気液分離器を接続
し、散気手段に接続する散気ブロワのサクション側に気
液分離器の分離気体側を接続したことにより、散気手段
に気体を供給する散気ブロワのサクション側に発生する
減圧を、濾過膜モジュ−ルの透過液の吸引に用いること
ができ、透過液側に設けられる減圧装置が不要となり、
設備費や動力費が低減される。
【図1】本発明の一実施の形態の浸漬濾過膜処理装置の
系統図
系統図
1:生物処理槽 2:浸漬膜ユニット 3:濾過膜モジュ−ル 4:散気手段 5:気液分離器 6:散気ブロワ 7:分離液タンク 10:汚水供給流路 11:透過液流路 12:気体吸引流路 13:分離液排出流路 14:気体供給流路 15:処理液排出流路 16:汚泥抜き出し流路
フロントページの続き (72)発明者 三枝 哲 神奈川県川崎市川崎区大川町2番1号 三 菱化工機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】生物処理槽内に複数の濾過膜モジュ−ルを
並設して汚水中に浸漬配置し、濾過膜モジュ−ルの下方
に散気手段を配置して汚水を生物学的に処理すると共
に、生物処理槽内で固液分離する浸漬濾過膜処理装置に
おいて、濾過膜モジュ−ルの透過液流路に気液分離器を
接続し、気液分離器の分離気体側を、散気手段に接続す
る散気ブロワのサクション側に接続したことを特徴とす
る浸漬濾過膜処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7334242A JPH09150148A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 浸漬濾過膜処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7334242A JPH09150148A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 浸漬濾過膜処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09150148A true JPH09150148A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18275141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7334242A Pending JPH09150148A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 浸漬濾過膜処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09150148A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003053378A (ja) * | 2001-08-13 | 2003-02-25 | Ngk Insulators Ltd | 分離膜を用いた水処理方法および装置 |
KR100869204B1 (ko) * | 2001-10-22 | 2008-11-18 | 세번 트렌트 워터 퍼리피케이션, 인코포레이티드 | 생물학적 필터의 자동 탈기 방법 |
WO2014196151A1 (ja) * | 2013-06-03 | 2014-12-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 排水処理装置 |
JP2017056371A (ja) * | 2015-09-14 | 2017-03-23 | 国立大学法人北海道大学 | ろ過装置の運転方法 |
CN113735254A (zh) * | 2021-09-30 | 2021-12-03 | 合肥工业大学 | 一种利用生物膜法处理污水的设备及其实现方法 |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP7334242A patent/JPH09150148A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003053378A (ja) * | 2001-08-13 | 2003-02-25 | Ngk Insulators Ltd | 分離膜を用いた水処理方法および装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040205 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040216 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040706 |