JPH09148059A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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Publication number
JPH09148059A
JPH09148059A JP30411895A JP30411895A JPH09148059A JP H09148059 A JPH09148059 A JP H09148059A JP 30411895 A JP30411895 A JP 30411895A JP 30411895 A JP30411895 A JP 30411895A JP H09148059 A JPH09148059 A JP H09148059A
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JP
Japan
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temperature
top plate
induction heating
pot
cooking pot
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Application number
JP30411895A
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English (en)
Inventor
Junichi Miyagawa
純一 宮川
Yoshio Ogino
芳生 荻野
Shinichi Matsuda
眞一 松田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH09148059A publication Critical patent/JPH09148059A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調理鍋の載置用の天板に高価なセラミック硝
子製の天板を使用せず、安価で自由な外装デザインを提
供でき、かつ調理鍋が回転したりせず滑りにくい安全性
の高いものとすること。 【解決手段】 樹脂製の天板11と、前記樹脂製の天板
11の下部に誘導加熱コイル12及び前記誘導加熱コイ
ル12を駆動する駆動回路13を設け、前記樹脂製の天
板11には、前記誘導加熱コイル12と相対する位置に
樹脂製の天板11の上面より上方に突出する鍋載置用の
金属製などのゴトク16を埋め込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上面に調理用の調
理鍋を載置して使用する誘導加熱調理器の天板の構成に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来上面に平面板からなる鍋載置プレ−
トを有する誘導加熱調理器などにおいて、鍋載置プレ−
トは高温の調理鍋を載置することから、耐熱性が高くま
た、使用中のきずや汚れに強いセラミック硝子の平板が
採用されていることが多いものであった。
【0003】図7に従来の誘導加熱調理器の具体的構成
を示す。1はセラミック硝子の平板により構成される鍋
載置プレート、2は樹脂よりなる本体ケ−ス、3は鍋載
置プレートの下部に置かれる誘導加熱コイル等からなる
加熱部であり、4は本体底板である。ここで、前記鍋載
置プレート1には、その下面に温度検知素子5があり、
その周縁を本体ケースとシリコン接着材等で接着固定し
ている。6は調理鍋である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の誘導加熱調理器は次のような課題があった。即ち、
セラミック硝子の平板1は、コストが高くまた硝子板で
あるため、自由な形状を製作することは難しく、調理器
の外装の形状を設計する上で大きな問題となっていた。
また、従来のセラミック硝子の平板1の場合は、調理鍋
6の中央が高温になって外側にそったりすると、点接触
になり、調理鍋6が回転たり、滑り落ちたりするという
心配があり、天ぷら調理等で高温の油を使う調理や、お
好み焼き等の鍋内の調理物を調理コテなどでかき混ぜる
場合の安全性の向上が課題となっていた。また、セラミ
ック硝子の平板1の場合、調理鍋6を載置するための強
度上ある程度の肉厚(約3mm以上)が必要であった。
そのため被調理物の温度をコントロールするための温度
検知装置を設ける場合に、このセラミック硝子の平板1
を介した場合に、間接的な検知になり精度の良い検知が
困難であった。
【0005】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、調理鍋の載置用の天板に高価なセラミック硝子製の
天板を使用せずに、安価で自由な外装デザインを提供で
き、かつ調理鍋が回転したりせず、滑りにくい安全性の
高い誘導加熱調理器の天板構成を実現することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の手段は、樹脂製の天板と、前記樹脂製の天板
の下部に誘導加熱コイル及び前記誘導加熱コイルを駆動
する駆動回路を設け、前記樹脂製の天板には、前記誘導
加熱コイルと相対する位置に樹脂製の天板の上面より上
方に突出する鍋載置用の金属製などのゴトクを埋め込ん
だことである。
【0007】また、第2の手段は、前記樹脂製の天板に
埋め込んだゴトクは金属製等の熱伝導性大なる部材で構
成し、前記ゴトクの下面には、調理鍋の温度検知を行う
温度検知装置を配設させたことである。
【0008】また、第3の手段は、前記樹脂製の天板に
放射状に配置したゴトクの内側中央部には、前記ゴトク
の高さよりその受熱板の表面を低めに設定した温度検知
装置を前記樹脂製の天板より上方に突出して形成したこ
とである。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、調理鍋の
天板に高価なセラミック硝子製の天板を使用せずに、安
価な樹脂製の天板と金属製等のゴトクとの組み合わせで
行い、硝子製の天板と異なり成形加工で自由な外装デザ
インを提供できる誘導加熱調理器の天板を提供するもの
である。また従来セラミック硝子の平板の場合は、調理
鍋の中央が高温になって外側にそったりすると、点接触
になり、調理鍋が回転し、また滑り落ちるという心配が
あったが、調理鍋は金属製のゴトクの上に載置されるた
め、安定度が増加し、したがって、天ぷら時の高温油等
や調理用のコテの操作時調理鍋の移動による火傷を防止
でき、安全性の高い調理器を提供できる。
【0010】請求項2記載の発明は、従来セラミック硝
子を介して行っていた調理鍋の温度検知を、熱伝導製の
大なる金属製のゴトクを介して行うことにより、温度検
知精度や応答性を飛躍的に向上できる温度検知手段を実
現し、従来の誘導加熱調理器では、不可能であった高性
能な温度検知装置を有する誘導加熱調理器を提供するも
のである。特に金属製ゴトクの場合は、平面状のセラミ
ック硝子の平板と異なり、鍋底がそったりしていても、
必ずゴトクに鍋底が接触するため、温度検知がより、確
実となる。
【0011】請求項3記載の発明は、従来の平面板のセ
ラミック硝子を介した温度検知に比べ、温度検知装置が
天板表面に露出するため、温度検知精度が向上する。特
に従来のセラミック硝子の天板においては、調理鍋の載
置面がセラミック硝子の表面であったため、底の中央の
温度だけでなく、調理鍋の接地面からの温度影響も受け
ていた。したがって、そり調理鍋等の場合で接地面が異
なると検知温度が変化するという不具合があった。しか
し本構成の場合は、調理鍋はゴトク上に置いており、接
地面の温度は中央の温度検知部には伝導しない。そし
て、調理鍋の中央の平均的な温度のみ検知することがで
きるため、調理鍋の内容物によって、局部的に温度低下
や上昇が起こっても、検知温度がばらつくことがない。
また、温度検知装置の高さを金属製ゴトクより、下方に
したため、鍋底が温度検知装置部に乗り上げて、回転し
たりすることがない。このことは、天ぷら調理等で、調
理鍋の載置が不安定になって、調理器から滑り落ちて、
不安全になるのを防ぐ作用がある。そして、温度検知装
置の高さを金属製硝子より、下方にしたため、鍋底が温
度検知装置部に乗り上げて、回転したりすることがな
い。このことは、天ぷら調理等で、調理鍋の載置が不安
定になって、調理器から滑り落ちて、不安全になるのを
防ぐ作用がある。
【0012】また、温度検知装置を、金属製のゴトク下
面と中央部の2箇所に設けた場合は、それぞれの単独の
温度検知装置に置ける欠点を補って、より高精度の温度
検知精度を実現できる。すなわち、金属製ゴトクの下部
に設けた温度検知装置に置いては、鍋底との熱伝導製は
向上するが鍋底の温度ばらつきがある。しかし、中央部
の温度検知装置を併用することにより、その温度を補正
することができる。さらに、2つの温度検知装置を設け
たことにより、調理鍋のそりの有無を検知して、そりの
状態に応じた温度調節を行うことが可能となる。すなわ
ち、鍋底のそりが大きく、中央部が上方にそって、中央
部の温度検知装置との距離が大きくなると、温度上昇が
少なくなり、金属ゴトク部に置いた温度検知装置との温
度差が大きくなるため、この両者を比較することによ
り、調理鍋のそりの有無が判るのである。調理鍋のそり
のレベルが判れば、前記温度補正がより適切に行える。
このことは、そり調理鍋においても天ぷら料理等での少
量の油を使用した場合での油発火等を確実に防止できる
ものである。
【0013】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。 (実施の形態1)本発明の第1の実施の形態を図1、図
2に基づき説明する。図において10は加熱調理器本体
であり、樹脂製の天板11とこの樹脂製の天板11の下
部には誘導加熱コイル12、駆動回路部13から構成さ
れる加熱部14が構成されている。前記樹脂製の天板1
1はシリコン樹脂等の耐熱性樹脂から構成される。15
は前記樹脂製の天板11と嵌合し前記加熱部14を支持
する本体底板である。前記樹脂製の天板11の中央部に
は、前記誘導加熱コイル12と相対する位置に金属製な
どの硬質の部材で形成されたゴトク18が放射状に埋め
込まれており、その上面は前記樹脂製の天板11の上面
より上方に突出している。17は前記前記ゴトク18の
上に載置される金属製の調理鍋である。
【0014】以上の構成において、駆動回路13から供
給された高周波電流が誘導加熱コイル12に流れると、
この誘導加熱コイル12から磁力線が発生して、樹脂製
の天板11を透過して、上方に置かれた調理鍋17の底
面を加熱する。この時、調理鍋17はゴトク18の上に
載置されており、樹脂製の天板11には直接接触しない
ため、調理鍋の鍋底17a等で傷を付けられることがな
い。また、高温の調理鍋17が樹脂製の天板11に直接
接触しないため、セラミック硝子ほどの耐熱性を必要と
しない。これは、他の加熱調理器例えば、電熱こんろ等
の本体のヒーター部自体が発熱する調理器とは異なり、
誘導加熱コイルなどの加熱部自体が発熱せず、本体外部
の調理鍋自体が発熱する誘導加熱調理器の特徴を生かし
てはじめて、実現できるものである。そして、金属製な
どのゴトク18と樹脂製の天板11の組み合わせで、誘
導加熱調理器本体10の天板を構成しているため、従来
のような平面板からなるセラミック硝子の平板の天板の
構成にくらべ、樹脂製の天板であるため、成形により、
自由な外形を形成出来ると共に、本体の外装ケースと一
体に成形出来るため、部品点数の削減がはかれ、しか
も、従来のセラミック硝子と外装ケースを接着固定する
というような作業も不要となる。したがって、外形デザ
インが容易になることと高価なセラミック硝子製の天板
を使用しないため、安価な誘導加熱調理器の天板を提供
することができる。
【0015】また、従来セラミック硝子の平板の場合
は、調理鍋の中央が高温になって外側にそったりする
と、点接触になり、調理鍋17が回転し、また滑り落ち
るという心配があったが、調理鍋17は複数のゴトク1
8の上に載置されるため、単一の点接触とはならず安定
の良い載置が可能になる。したがって、天ぷら時の高温
油等やコテ等の操作時に調理鍋17が移動するのを防止
でき、安全性の高い調理器を提供できる。
【0016】本実施の形態において、前記ゴトク18は
アルミや銅の金属製としたが、樹脂より耐熱性があり、
硬質な傷のつき難い材質であればセラミックや陶器など
の非金属でも良い。
【0017】(実施の形態2)本発明の第2の発明の実
施の形態を図3、図4に基づき説明する。図3におい
て、樹脂製の天板11に埋め込まれた熱伝導性大なる金
属製のゴトク18の下部には、サーミスタなどからなる
温度検知素子19を温度検知支持体20により、密着保
持しており、この温度検知素子19は前記駆動回路13
に接続されて、この温度検知素子19の出力により、誘
導加熱コイル12への通電を制御している。この温度検
知素子19は、必要に応じて前記複数の金属製のゴトク
18の所定場所に配接されている。
【0018】以上の構成において、前記駆動回路13か
ら供給された高周波電流が誘導加熱コイル12に流れる
と、この誘導加熱コイル12から磁力線が発生して、樹
脂製の天板11を透過して、上方に置かれた調理鍋17
の底面を加熱する。鍋底17aの温度は、金属製のゴト
ク18を介して下方に置いた温度検知素子19に伝わ
り、各温度に対応した出力を駆動回路に送る。ここで調
理鍋17の内部に水等の調理物が有る場合は、鍋底17
aの温度もそれに応じた温度となり、この温度を検知す
ることにより、空鍋の検知や、油温、水の沸騰等を検知
することができる。この温度検知素子19からの出力に
応じて、誘導加熱コイル12への通電を制御することに
より、天ぷら時の油温を所定の油温に安定させたり、過
熱を防いで安全性を向上させることが出来る。特に、従
来のセラミック硝子を介して行っていた調理鍋17の温
度検知を熱伝導性の大なる金属製のゴトク18を介して
行うことにより、温度検知精度を飛躍的に向上できる。
セラミック硝子の熱伝導率は0.0048cal/c
m,s,℃であり、アルミ、銅等の金属の熱伝導率は
0.53〜0.94cal/cm,s,℃で100倍程
度の差があり、この差が温度検知精度や応答性に大きく
影響をする。従って、本構成により、従来のセラミック
硝子を天板に用いた誘導加熱調理器では、不可能であっ
た高性能な温度検知装置を有する誘導加熱調理器を提供
することができる。
【0019】(実施の形態3)本発明の第3の発明の実
施の形態を図4、図5に基づき説明する。図3におい
て、樹脂製の天板11に放射上に配置した金属製のゴト
ク18の内側中央部には、内部に温度検知素子21を封
入した金属製の受熱板22からなる中央温度検知装置2
3が構成されている。ここで、前記受熱板22は前記樹
脂製の天板11より上方に露出し、前記金属製のゴトク
18の高さよりその上面を低めに設定してるものであ
る。
【0020】以上の構成において、鍋底17aの中央の
温度は、直接金属製の受熱板22を介して、温度検知素
子21に伝わり、温度検知出力を駆動回路13に入力す
る。このような構成においては、従来の平面板のセラミ
ック硝子を介した温度検知に比べ、中央温度検知装置2
3が樹脂性の天板11の表面に露出しているため、温度
検知精度が向上する。特に、従来のセラミック硝子の天
板においては、調理鍋17の載置面がセラミック硝子の
表面であったため、鍋底の中央の温度だけでなく、調理
鍋17の接地面からの温度影響も受けていた。したがっ
て、そり調理鍋等の場合で接地面が異なると検知温度が
変化するという不具合があった。しかし本構成の場合
は、調理鍋は金属製のゴトク18上に置いており、接地
面の温度は中央温度検知装置23には伝導しない。そし
て、調理鍋17の中央の平均的な温度のみ検知すること
ができるため、調理鍋17の内容物によって、局部的に
温度低下や上昇が起こっても検知温度がばらつくことが
ない。また中央温度検知装置23の高さを金属製のゴト
ク18より下方にしたため、鍋底が中央温度検知装置2
3の受熱板22に乗り上げて、回転したりすることがな
い。このことは、天ぷら調理等で、調理鍋17の載置が
不安定になって、調理器から滑り落ちて、不安全になる
のを防ぐ作用もある。
【0021】(実施の形態4)本発明の第4の発明の実
施の形態を図5、図6に基づき説明する。樹脂製の天板
11に放射状に埋め込んだ複数の金属製のゴトク18の
下面には、内部に温度検知素子19を封入した温度検知
装置20を密着させ、かつ、前記金属製のゴトク18の
内側中央部には、内部に温度検知素子21を封入した金
属製の受熱板22からなる中央温度検知装置23が形成
されている。そしてこの中央温度検知装置22の金属製
受熱板21の上面は前記金属製のゴトク18の高さより
低めに設定してかつ、樹脂製の天板11より突出して形
成したものである。
【0022】以上の構成において、温度検知装置を、複
数の金属製のゴトク18の下面と中央部の2箇所に設け
たことにより、それぞれの単独の温度検知装置に置ける
欠点を補って、より高精度の温度検知精度を実現でき
る。すなわち、金属製のゴトク18の下部に設けた温度
検知装置20においては、鍋底17aとの熱伝導性は向
上するが鍋底の温度ばらつきがある。しかし、中央部の
中央温度検知装置23を併用することにより、その温度
を補正することができる。すなわち、金属製のゴトク1
8の下部に配置した温度検知素子19からの出力と中央
部の温度検知素子21からの出力を平均することによ
り、鍋底全体の温度分布を平均化して駆動回路13に出
力できるため、この出力で通電を制御すれば、単一の温
度検知装置からの出力からの制御に比べ、調理物の遍在
による、温度ばらつきを小さくできる。また、鍋底の中
央部と周辺部に二種類の温度検知装置を設けたことによ
り、鍋そりの有無を検知して、その状態に応じた温度調
節を行うことが可能となる。すなわち、鍋底のそりが大
きく、中央部が上方にそって、中央部の中央温度検知装
置23との距離が大きくなると温度上昇が少なくなり、
金属製のゴトク18に置いた温度検知装置20との温度
差が大きくなるため、この両者を比較することにより、
調理鍋17の鍋そりの有無が判るのである。調理鍋17
の鍋そりのレベルが判れば、温度検知出力の温度補正が
可能となり、適切な温度検出が可能となる。すなわち、
極端に中央部の温度と周辺部の温度が異なれば、鍋そり
が大と判断し、中央部の温度は実際の温度とは異なって
いると判断して、その分中央部の温度を高くして、温度
補正を行うことができる。
【0023】
【発明の効果】このように、請求項1記載の発明によれ
ば、調理鍋の天板に高価なセラミック硝子製の天板を使
用せずに、安価な樹脂製の天板と金属製などのゴトクの
組み合わせでを行い、硝子製の天板と異なり成形加工
で、自由な外装デザインを提供できる誘導加熱調理器の
天板を提供することができ、また調理鍋が複数のゴトク
の上に載置されるため、従来のセラミック硝子の平板の
場合は、調理鍋の外そりにより点接触になり、調理鍋が
回転したり、滑り落ちるという問題をなくし、調理鍋の
載置安定を向上することができる。
【0024】また、請求項2記載の発明によれば、従来
セラミック硝子を介して行っていた調理鍋の温度検知
を、熱伝導性の大なる金属製のゴトクを介して行うこと
により、温度検知精度や応答性を飛躍的に向上できる温
度検知手段を実現し、従来の誘導加熱調理器では、不可
能であった高性能な温度検知装置を有する誘導加熱調理
器を提供することができる。特に金属製のゴトクの場合
は、平面状のセラミック硝子の平板と異なり、鍋底がそ
ったりしていても、必ず金属ゴトクに鍋底が接触するた
め、温度検知がより確実となる。
【0025】また、請求項3記載の発明によれば、従来
の平面板のセラミック硝子を介した温度検知に比べ、温
度検知装置が天板表面に露出するため、温度検知精度が
向上する。特に従来のセラミック硝子の天板において
は、調理鍋の載置面がセラミック硝子の表面であったた
め、鍋底の中央の温度だけでなく、調理鍋の接地面から
の温度影響も受けており、そり鍋等の場合で接地面が異
なると検知温度が変化するという不具合があったが、調
理鍋を金属製のゴトク上に置くことにより、接地面の温
度は中央の温度検知部には伝導せず、調理鍋の中央の平
均的な温度のみを検知するため、前記金属製のゴトクの
下方に温度検知装置を設けた場合等のように、その取付
場所により温度ばらつきが出来るのを防止でき、検知精
度が向上する。また、温度検知装置の高さを金属製のゴ
トクより下方にしたため、鍋底が温度検知装置部に乗り
上げて回転したりすることがない。このことは、天ぷら
調理等で、調理鍋の載置が不安定になって、調理器から
滑り落ちて、不安全になるのを防ぐ効果がある。
【0026】さらに、温度検知装置を金属製のゴトク下
面と中央部の2箇所に設ければ、それぞれの単独の温度
検知装置に置ける欠点を補って、より高精度の温度検知
精度を実現できる。すなわち、金属製のゴトクの下部に
設けた温度検知装置に置いては、鍋底との熱伝導性は向
上するが調理鍋の底の温度ばらつきがある。しかし、中
央部の温度検知装置を併用することにより、その温度を
補正することができ、さらに、調理鍋のそりの有無を検
知して、そりの状態に応じた温度調節を行うことが可能
となる。調理鍋のそりのレベルが判れば、そりのレベル
に応じた温度補正がより適切に行えるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す誘導加熱調理
器の断面図
【図2】同、誘導加熱調理器の斜視図
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す誘導加熱調理
器の要部断面図
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す誘導加熱調理
器の要部断面図
【図5】同、誘導加熱調理器の斜視図
【図6】本発明の第4の実施の形態を示す誘導加熱調理
器の要部断面図
【図7】従来例の誘導加熱調理器の断面図
【符号の説明】
10 加熱調理器本体 11 樹脂製の天板 12 誘導加熱コイル 13 駆動回路 17 調理鍋 18 ゴトク 19 温度検知素子 22 受熱板 23 中央温度検知装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製の天板と、前記樹脂製の天板の下
    部に設けられた誘導加熱コイルと、前記樹脂製の天板に
    埋め込まれた鍋載置用のゴトクとを備え、前記ゴトク
    は、樹脂製の天板の上面より上方に突出し、かつ前記誘
    導加熱コイルと相対する位置に配されてなる誘導加熱調
    理器。
  2. 【請求項2】 ゴトクは、金属製等の熱伝導性大なる部
    材で構成され、その下面に調理鍋の温度検知を行う温度
    検知装置を配してなる請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】 ゴトクは、放射状に配置され、前記ゴト
    クの内側中央部には、前記ゴトクの上面より低く樹脂製
    の天板より上方に突出する中央温度検知装置を設けてな
    る請求項1または2記載の誘導加熱調理器。
JP30411895A 1995-11-22 1995-11-22 誘導加熱調理器 Pending JPH09148059A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006207962A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Osaka Gas Co Ltd コンロ
JP2009301878A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Toshiba Corp 誘導加熱調理器
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