JPH09145169A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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Publication number
JPH09145169A
JPH09145169A JP30013095A JP30013095A JPH09145169A JP H09145169 A JPH09145169 A JP H09145169A JP 30013095 A JP30013095 A JP 30013095A JP 30013095 A JP30013095 A JP 30013095A JP H09145169 A JPH09145169 A JP H09145169A
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JP
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pressure
refrigerant
compressor
circuit
air conditioner
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Application number
JP30013095A
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English (en)
Inventor
Takahiro Suzuki
孝浩 鈴木
Katsuyuki Tsuno
勝之 津野
Masanori Akutsu
正徳 阿久津
Tomohito Koizumi
友人 小泉
Mikiyasu Shinshi
幹泰 進士
Shigeya Ishigaki
茂弥 石垣
Norio Abukawa
則男 虻川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で冷媒回路における異常な高圧の
発生を防止するととともに運転能力の低下を防止するこ
とができる空気調和機を提供する。 【解決手段】 本発明の空気調和機では、冷媒として混
合冷媒を用いた冷媒回路において、圧力センサ2aが圧
縮機の吐出側の所定の高圧を検知すると、圧縮機の吐出
側と吸引側との間を接続するバイパス回路2bを開閉制
御する減圧弁2cを開いて、圧縮機の吐出側の冷媒を吸
い込み側に戻す。これにより、冷媒回路における圧縮機
の吐出圧を低減し、異常な高圧の発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機、凝縮器、
減圧装置、蒸発器等を有する冷媒回路を有する空気調和
機に関し、特に冷媒として特性の異なる冷媒が2種類混
合された混合冷媒を用いた空気調和機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和機の冷媒回路は、圧縮
機、四方切換弁、凝縮器、減圧器、蒸発器を冷媒管で接
続して構成されており、冷媒回路に冷媒を循環させてい
る。
【0003】冷媒回路では、冷媒を圧縮吐出して循環さ
せているため、冷媒回路内には所定の冷媒圧力が発生す
るが、所定の圧力に十分耐え得るような安全設計がされ
ている。しかしながら、外気温度が予想外に上昇したよ
うな場合のように、外部環境等の影響により想定された
圧力以上に冷媒回路内の圧力が異常に高まる場合があ
る。このように冷媒回路内の冷媒圧力が異常に高くなっ
た場合には、冷媒回路の破損等が生じるおそれがあるた
め冷媒回路中に設けた圧力逃がし弁を開放して、圧力を
逃し、冷媒回路内の異常な圧力の高まりを防止してい
る。
【0004】一方、冷媒回路に充填される冷媒として、
従来、塩素基を有するRー12やを用いていたが、地上
上空のオゾン層破壊の潜在性があるため、環境保全の目
的から塩素基の含有量の少ないRー22(クロロジフル
オロメタン)や、塩素基を含まないRー32(ジフルオ
ロメタン)、Rー125(ペンタフルオロエタン)、R
ー134a(テトラフルオロエタン)あるいはこれらの
混合物等(以下「HFC系冷媒」という)が代替冷媒と
して使用されている。
【0005】冷媒として、このようなHFC系冷媒を用
いた場合には、その混合冷媒の性質として、運転圧力が
従来の単一冷媒(例えばRー22)より高圧であるた
め、冷媒回路に異常な高圧が発生しやすくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような運転時の圧
力が高いHFC系冷媒を冷媒として用いた場合に、従来
の冷媒回路(冷媒管や冷媒機器等)をそのまま使用すれ
ば、冷媒回路の損傷を防止するために上述した圧力逃し
弁が必要になる。
【0007】しかし、運転途中に圧力逃がし弁を開放す
れば、空気調和機としての運転能力は中断され、特に運
転時の圧力が高い混合冷媒を使用した場合にはしばし
ば、圧力逃し弁を開放することとなり、頻繁に運転が中
断されることとなるので好ましくない。
【0008】また、冷媒回路の耐圧を見直すことも考え
られるが、耐圧を見直すことは、冷媒管や冷媒機器等の
構成部品の強度設定の変更を要したり、冷媒管の肉厚が
厚くなり重量が増したり大型化する等の問題点がある。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、簡単な構成で冷媒回路における異常な
高圧の発生を防止するととともに運転能力の低下を防止
することができる空気調和機を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、特性の異なる冷媒が少なくとも2種以上混合された
混合冷媒を、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発器を有する
冷媒回路中に循環させるように構成した空気調和機にお
いて、前記圧縮機の吐出側に設けられ、冷媒圧力を検出
する圧力検出手段と、前記圧縮機の吐出側と吸引側との
間を接続するバイパス回路と、前記バイパス回路を開閉
する減圧弁と、前記圧力検出手段により検知した圧力に
基づいて、前記減圧弁の開度を制御する制御装置とを備
えたものである。
【0011】この請求項1に記載の発明によれば、圧縮
機の吐出側圧力が所定の圧力よりも高い場合には、制御
装置はバイパス回路の減圧弁を開いて、圧縮機から吐出
される冷媒の一部を吸い込み側に逃し、圧縮機の吐出圧
力を相対的に低減させる。これにより、冷媒回路におけ
る異常な高圧の発生を防止し、特に、冷媒として混合冷
媒を用いた場合でも、従来の耐圧設計された冷媒回路を
使用できる。また、運転が中断されることなく、連続的
な運転ができるので、空気調和機の著しい能力低下を防
止できる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記減圧弁は、開度を複数の段階に可
変である多段式の絞り弁又は膨脹弁であり、前記制御装
置は前記圧力検出手段により検出した圧力に基づいて前
記減圧弁を所定の開度で開くものである。
【0013】この請求項2に記載の発明によれば、減圧
弁を検出圧力に応じて所定の開度に設定できるので、高
圧時の減圧の程度を最小限にできる。これによって、空
気調和機の運転能力の低下を最小限度に保持しつつ、冷
媒回路内を所定の圧力に保持することができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、特性の異なる冷
媒が少なくとも2種以上混合された混合冷媒を、圧縮
機、凝縮器、減圧器、蒸発器を有する冷媒回路中に循環
させるように構成した空気調和機において、前記圧縮機
の吐出側と吸引側との間を接続するバイパス回路と、前
記バイパス回路に設けられた、前記吐出側の圧力に応答
して開く圧動弁とを備えるものである。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、冷媒の圧
力を検出する圧力検出手段を必要とせずに、吐出側の圧
力が高くなるとその高まった圧力に応答して弁が開き、
圧縮機の吐出側の冷媒を吸い込み側に逃す構成であるか
ら、更に、簡単な構成で冷媒回路における圧力の高まり
を防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を添付図面
に基づいて説明する。
【0017】図1は、一般的な家庭用の空気調和機を示
す斜視図である。この種の空気調和機は、室内に配置さ
れる利用側ユニットAと、室外に配置される熱源側ユニ
ットBとからなり、両者は冷媒管300によりつながれ
ている。
【0018】図2は、図1に示す空気調和機の冷凍サイ
クルを示す冷媒回路図である。
【0019】1はモータ部と、このモータ部により駆動
される圧縮部とからなる圧縮機(コンプレッサ)であ
る。本実施例では、後述するようにバイパス回路による
吐出冷媒を戻すことによって冷媒回路の高圧に対処して
いる。
【0020】なお、図示しないが、この圧縮機1から吐
出される冷媒の脈動による振動・騒音を抑えるためにマ
フラーが設けられている。
【0021】3は冷房/暖房運転時の冷媒の流れを切り
替えるための四方切換弁である。4は熱源側熱交換器、
5はキャピラリーチューブ、6はスクリーンフィルタ
ー、7は利用側熱交換器、8はマフラー、9はアキュー
ムレータである。
【0022】ここで、冷媒回路が異常に高圧になるのを
防止するために圧縮機の吐出側の冷媒を圧縮機の吸い込
み側にバイパスさせるバイパス構造について説明する。
【0023】2aは、圧縮機1の吐出側で冷媒圧力を検
出する圧力検出手段としての圧力センサである。また、
2bは、圧縮機1の吐出側と吸引側のアキュームレータ
9との間を接続するバイパス回路、10は電磁開閉弁で
ある。さらに、このバイパス回路2bには圧力センサ2
aで検出された冷媒圧力に基づいてこのバイパス回路2
bを開閉制御する減圧弁、例えば電磁開閉弁10と同様
に、電流制御により多段に切り換えられる絞り弁2cが
設けられている。この圧力センサ2aと絞り弁2cと
は、制御装置41に接続されており、圧力センサ2aの
検知信号に基づいて絞り弁2aの開度を制御するように
なっている。
【0024】このような冷媒回路の構成により、圧縮機
1から吐出される冷媒は、四方切換弁3の切り替わり位
置と電磁開閉弁10の開閉とに応じて、実線の矢印(冷
房運転)、点線の矢印(暖房運転)、実線中点の矢印
(除霜運転)のように、3つのモードに従って、流れる
方向が決まる。
【0025】冷房運転時には、熱源側熱交換器4が凝縮
器として、利用側熱交換器7が蒸発器として機能する。
また暖房運転時には、利用側熱交換器7が凝縮器とし
て、熱源側熱交換器4が蒸発器として機能する。除霜運
転時(暖房運転中)には、圧縮機1から吐出される高温
の冷媒の一部が、熱源側熱交換器4の温度を上昇させる
ために、熱源側熱交換器4に直接供給される。これによ
り、熱源側熱交換器4の温度が上昇し除霜が行われる。
尚、この除霜運転が充分に機能しない時(外気温が特に
低い時など)には逆サイクル除霜(実線矢印の流れ)で
強制的に除霜が行われる。
【0026】図3は、空気調和機の制御回路図である。
図3の中央の一点鎖線を境にして、左側は、利用側ユニ
ットAの制御回路を示し、右側は、熱源側ユニットBの
制御回路を示している。両方の制御回路は、動力線10
0と制御線200とを介してつながれている。
【0027】利用側ユニットAには、整流回路11と、
モータ用の電源供給回路12と、制御用の電源供給回路
13と、モータ駆動回路15と、スイッチ基板17と、
受信回路18aと、表示基板18と、フラップモータ1
9とが設けられる。
【0028】整流回路11はプラグ10aによって供給
される100Vの交流電圧を整流する。モータ用の電源
供給回路12はDCファンモータ16に供給される直流
電圧を10〜36Vの電圧に調整する。このDCファン
モータ16はマイクロコンピュータ14から送られてく
る信号に応じて被調和室内に調和された空気を吹き出す
ためのものである。
【0029】制御用の電源供給回路13は、マイクロコ
ンピュータ14に供給される5Vの直流電圧を発生す
る。モータ駆動回路15は、マイクロコンピュータ14
からの信号に応答して、DCファンモータ16の回転位
置情報に基づいて、ステータ巻線への通電タイミングを
制御して回転速度を制御する。スイッチ基板17は利用
側ユニットAの操作パネルに固定され、このスイッチ基
板17にはオン/オフスイッチ、試運転スイッチ、など
が設けられている。受信回路18aは、ワイヤレスリモ
ートコントローラ60からの遠隔操作信号(例えば、オ
ン/オフ信号、冷房/暖房切り替え信号、或いは室温設
定信号など)を受信する。表示基板18は、空気調和機
の運転状態を表示する。フラップモータ19は、冷/暖
空気の吹き出し方向を変更するフラップを動かすように
機能する。
【0030】さらに、この制御回路には、室温を測定す
るための室温センサ20と、利用側熱交換器の温度を測
定するための熱交換器温度センサ21と、部屋の湿度を
測定するための湿度センサ22とが設けられる。これら
センサによって検出された測定値はA/D変換されてマ
イクロコンピュータ14に取り込まれる。マイクロコン
ピュータ14からの制御信号は、シリアル回路23と端
子板T3 とを通じて、熱源側ユニットBに送られる。ま
た、トライアック26とヒータリレー27とは、ドライ
バー24を通じてマイクロコンピュータ14により制御
され、これによってドライ運転時に使われる再加熱ヒー
タ25に供給する電力を段階的に制御する。
【0031】符号30は、空気調和機の型と特性を示す
特定データを保存した外部ROMである。これらの特定
データは、電源スイッチが入力され且つ操作が停止され
た後に、すぐに外部ROMから取り出される。電源スイ
ッチが入力されたとき、外部ROM30からの特定デー
タの取り出しが完了するまで、ワイヤレスリモートコン
トローラ60からの命令の入力、あるいはON/OFF
スイッチ又は試運転スイッチ(操作は後述する)の状態
の検知はなされない。
【0032】次に、熱源側ユニットBのコントロールサ
ーキットについて説明する。
【0033】熱源側ユニットBにおいて、端子板T´1
、T´2 、T´3 は、それぞれ利用側ユニットAに配
置された端子板T1 、T2 、T3 に接続されている。符
号31は、端子板T´1 とT´2 に平行に接続されたバ
リスタであり、32はノイズフィルタ、34はリアク
タ、35は電圧を倍にする倍電圧整流器、36はノイズ
フィルタである。
【0034】符号39は、端子板T´3 を介して利用側
ユニットAから供給された制御信号を変換するシリアル
サーキットであり、その変換された信号はマイクロコン
ピュータ41へ伝達される。40は、熱源側ユニットB
及び変流器(CT)33内の負荷に供給された電流を検
出する電流検出器であり、DC電圧に電流を整流し、そ
してマイクロコンピュータ41にDC電圧を付与する。
41はマイクロコンピュータ、42はマイクロコンピュ
ータ41の動作用電力を発生させるための切り替え電力
供給回路である。
【0035】符号43は冷凍サイクルのコンプレッサ1
を運転するためのコンプレッサモータであり、44はコ
ンプレッサの吐出側の冷媒の温度を検知する吐出側温度
センサーである。45は速度が3段階に制御され、室外
熱交換器に空気をおくるファンモータであり、四方切換
弁3、電磁弁10は、前述したように冷凍サイクルの冷
媒通路を切り替えるようになっている。また、熱源側ユ
ニットBには、室外温度を検出する室外温度センサ48
が、空気取り入れ口に近接配置されており、室外熱交換
器の温度を検知する室外熱交換器温度センサ49が配置
されている。更に、冷媒圧力を検出する圧力センサ2a
が圧縮機1の吐出側に配置されている。これら温度セン
サ48、49及び圧力センサ2aによって得られた検出
値はA/D変換され、且つマイクロコンピュータ41に
取り入れられる。そして、マイクロコンピュータ41か
らの制御信号に基づいて、絞り弁2cはバイパス回路2
aを開閉制御して、冷媒回路中の冷媒圧力を低下させる
ように切り替え制御されている。
【0036】符号50は利用側ユニットAの外部ROM
30と同様な機能を有する外部ROMである。熱源側ユ
ニットBについての特有のデータは、外部ROM30で
説明したものと同様のものであるが、ROM50に収納
されている。
【0037】熱源側ユニットBと利用側ユニットAの各
制御回路における記号Fは、ヒューズである。
【0038】マイクロコンピュータ(制御回路)14と
41のそれぞれは、予めプログラムを収納したROM、
参照データを収納したRAM、そしてプログラムを演算
するCPUを、同一の容器に収納したものである(イン
テル コーポレーション販売の87C196MC(MC
Sー96シリーズ))。
【0039】次に、冷媒について説明する。
【0040】本実施の形態においては、運転時における
圧力が高い冷媒に適しており、単一冷媒、混合冷媒のい
ずれの冷媒をも使用することもでき、例えば、Rー41
0AやRー410Bが用いられる。Rー410Aは、2
成分系の混合冷媒であり、Rー32を50Wt %、Rー
125を50Wt %の構成であり、沸点は−52.2
℃、露点は−52.2℃である。Rー410Bは、Rー
32を45Wt %、Rー125を55Wt %の構成であ
る。
【0041】このような2成分混合冷媒では、HCFC
ー22の従来の単一冷媒と比較した場合、所定の条件に
おける、コンプレッサの吐出温度がHCFCー22では
66.0℃に対してRー410Aでは73.6℃であ
り、凝縮圧力がHCFCー22では17.35barで
あるのに対してRー410Aでは27.30barであ
り、蒸発圧力がHCFCー22では6.79barであ
るのに対してRー410Aでは10.86barという
特性を有し、冷媒回路全体として、従来のHCFCー2
2の単一冷媒を使用する場合より高い温度であり且つ高
い圧力となる。
【0042】一方、Rー410A及びRー410B等の
混合冷媒を用いた場合には、各成分の冷媒の沸点が近似
しているために、冷媒組成に変化が生じにくく、冷媒組
成の変化によって生じる温度グライド等の問題を考慮す
る必要がない。このために運転中における制御がしやす
くなる。
【0043】次に、本実施の形態における作用を説明す
る。
【0044】冷房運転時には、図2に実線矢印で示すよ
うに、圧縮機1から吐出された冷媒は、マフラー2、四
方切換弁3、熱源側熱交換器(室外熱交換器)4、減圧
器としてのキャピラリチューブ5、スクリーンフィルタ
ー6、利用側熱交換器(室外熱交換器)7、マフラー
8、四方切換弁3、アキュームレータ9の順序で冷媒回
路を循環し、利用側熱交換器7が蒸発器として機能し、
キャピラリチューブ5で減圧される。暖房運転時には、
破線の矢印示すように、圧縮機1から吐出された冷媒
は、マフラー2、四方切換弁3、マフラー8、利用側熱
交換器(室外熱交換器)7、スクリーンフィルター6、
キャピラリチューブ5、熱源側熱交換器(室外熱交換
器)4、四方切換弁3、アキュームレータ9の順序で冷
媒回路を循環し、熱源側熱交換器4が蒸発器として機能
し、キャピラリチューブ5で減圧される。
【0045】本実施の形態では、前述の如く、2成分混
合冷媒であるRー410AやRー410Bを冷媒として
用いているので、単一冷媒を使用した場合に比較して、
運転時における冷媒管内の冷媒圧力が高い。このため、
従来であれば圧力逃がし弁を適宜に開放して冷媒回路の
圧力を規定値以下に抑えていた。そこで、この発明の実
施の形態では従来の圧力逃し弁を用いずに、圧縮機の吐
出側の冷媒を吸い込み側に戻す構成として、冷媒回路内
の異常な高圧の発生を防止している。
【0046】以下に、図4を参照して、冷媒回路の高圧
発生を防止する制御動作について説明する。
【0047】ステップS1では、圧力センサ2aが圧縮
機の吐出圧力を検出し、制御装置41へその検出信号を
送る。圧力センサ2aは、所定時間毎に圧力を検出する
ものでってもよく、または一定の圧力値を越えた場合に
検出信号を発するものであってもよい。本実施の形態で
は、圧縮機の脈動を考慮して、マイコン制御により0.
1マイクロ秒毎に制御装置41に圧力信号を発するよう
になっている。
【0048】尚、マイコン不使用の場合には、圧力セン
サの検出圧力に基づく電圧を平均した平均電圧に整流し
た値を検出した圧力信号として制御装置41に発する構
成とすることが望ましい。
【0049】ステップS2では、制御装置41が圧力サ
ンサ2aからの検出信号に基づいて基準圧力値からの偏
差を演算する。この偏差は、例えば30秒毎に平均値を
算出して得られたものでである。
【0050】ステップS3では、ステップS2で演算し
た偏差に基づいて絞り弁2cの開度を決定する。絞り弁
2cの開度は多段設定が可能であり、本実施の形態で
は、0乃至256段階に制御されている。
【0051】この場合には更に、目標値を複数設定し
て、それぞれの目標値に応じて絞り弁2cの開度を制御
することが望ましい。
【0052】例えば、目標圧力値Aを設定し、目標圧力
値Aに達した場合には、30秒毎に圧力を検出し、検出
した圧力値に応じて10ステップづつ絞り弁2cを開
き、更に検出圧力が目標圧力値Aより高い圧力値Bを検
知した場合には、2又は3秒毎に圧力を検出し、検出し
た圧力値に応じて1ステップづつ開度を開くように制御
する。このような複数の目標値を設定する制御を行え
ば、急激な圧力変化が生じないので、安定した運転をお
こなうことができる。
【0053】尚、圧力目標値としては、冷媒回路の耐圧
安全性は空気調和機の種類等によりことなるが、一般
に、25乃至30Kg/cm2 である場合には、例えば、
目標圧力値Aを20Kg/cm2 とし、目標圧力値Bを2
5Kg/cm2 とする。
【0054】ステップS4では、制御装置41からの開
度指令に基づいて、絞り弁2cが所定の開度に開かれ
る。
【0055】これにより、図2に示されるように、圧縮
機1の吐出側の高圧冷媒は、バイパス回路2bを通って
圧縮機の吸い込み側である低圧側に逃され、相対的に圧
縮機1の吐出圧力が低減され、冷媒回路における高圧の
発生を防止できる。また、複数の上限圧力値に対応し
て、絞り弁2cを多段の開度に制御することにより、圧
力逃し量を最小限にして安定な運転を図るほか、冷暖房
運転時の能力をさらに高めることができる。
【0056】本実施の形態では、上述のように、バイパ
ス回路2cを設けることにより、冷媒回路における異常
な高圧の発生を防止し、特に、冷媒として混合冷媒を用
いた場合でも、従来の耐圧設計された冷媒回路を使用で
きる。また、空気調和機の運転が中断されることなく、
連続的な運転ができる。
【0057】次ぎに、本発明の他の実施の形態について
説明する。
【0058】本発明の第2の実施の形態では、図5に示
すように、バイパス回路2bに、上述の多段の絞り弁2
cにかえて開閉のみをおこなう開閉弁2eを設け、その
低圧側に抵抗を付与するキャピラリチューブ2fを配置
する構成であり、その他の部分は図2に示す上述の実施
の形態と同様な構成を有するものである。
【0059】この第2の実施の形態では、圧力センサ2
aが高圧を検知した場合には、開閉弁2eを開いて圧縮
機1の吸い込み側に、高圧冷媒を戻す構成としても上述
の実施の形態と同様に、運転が中断されることなく冷媒
回路の異常な高圧の発生を防止できる。
【0060】本発明の第3の実施の形態では、圧力セン
サ2aを用いずに、冷媒圧力に応答して弁が開閉して、
高圧冷媒を低圧側に逃す構成をとっている。即ち、図6
に示すように、バイパス回路2bには、受けた圧力に応
答して開閉する圧動膨脹弁2gと低圧側冷媒の戻りを防
止するように所定の抵抗を付与するキャピラリチューブ
2fとを配置した構成を有し、その他の部分は図2に示
す上述の実施の形態と同様な構成を有するものである。
この実施の形態の場合には、圧力センサや制御装置を必
要としないので、高圧の発生を防止する機構を簡単な構
成とすることができる。また、圧動膨脹弁2bの応答圧
力を機種毎に設定することが容易である。
【0061】本発明は、上述した実施の形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能で
ある。
【0062】例えば、圧力センサ2aは圧縮機1の吐出
口付近に配置することに限らず、冷媒回路の高圧側であ
れば同様な効果を得ることができる。
【0063】また、圧力センサ2aに代えて温度センサ
を用い、検知温度に基づいて開閉弁の開度を制御する構
成であっても同様な効果を得ることができる。この場合
には、圧力と温度との関係は冷媒の特性によっても異な
るので、予めおこなった実験データに基づいて温度と圧
力との関係求めておくことが望ましい。更に、第3の実
施の形態で用いた圧力に応答して開閉する圧動膨脹弁に
かえて、熱に応じて作動する熱動膨張弁を使用すること
もできる。
【0064】更に、上述した第1乃至第3の実施の形態
において、バイパス回路は、圧縮機1内に内臓する構成
としてもよく、また、冷媒回路の高圧側から低圧側に冷
媒を逃すものであればよく、圧縮機1の吐出口と吸い込
み口付とをバイパスさせるものに限るものではない。
【0065】減圧弁として、電流制御により開度が変化
する減圧弁を用いれば、連続的で滑らかな運転をしつ
つ、冷媒回路における異常な高圧を防止できる。
【0066】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、混合冷
媒を冷媒回路中に循環させるように構成した空気調和機
において、圧力検出手段により検知した冷媒圧力に基づ
いて、バイパス回路の減圧弁の開度を制御する構成であ
るから、冷媒圧力が高くなった場合に圧縮機から吐出さ
れる冷媒の一部を吸い込み側に逃し、冷媒回路の異常な
高圧の発生を防止できる。また、従来の耐圧設計された
冷媒回路を使用でき、また、運転が中断されることな
く、連続的な運転を継続できる、空気調和機の著しい能
力低下を防止できる。
【0067】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明に加えて、減圧弁を検出圧力に応じて所定
の開度に設定できるので、高圧時の減圧量を最小限にで
きる。これによって、空気調和機の運転能力の低下を最
小限度に保持しつつ、冷媒回路内を所定の圧力に保持す
ることができる。
【0068】請求項3に記載の発明によれば、冷媒の圧
力を検出する圧力検出手段を必要とせずに、吐出側の圧
力が高くなるとその高まった圧力に応答して弁が開い
て、圧縮機の吐出側の冷媒を吸い込み側に逃す構成であ
るから、更に、簡単な構成で冷媒回路における圧力の高
まりを防止できる。
【0069】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される空気調和機の
斜視図である。
【図2】図1に示す空気調和機の冷媒回路図である。
【図3】図1に示す空気調和機の制御回路図である。
【図4】図2の冷媒回路の制御動作を示すフローチャー
トである。
【図5】他の実施の形態による冷媒回路の主要部を示す
回路図である。
【図6】他の実施の形態による冷媒回路の主要部を示す
回路図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2a 圧力センサ 2b バイパス回路 2c 絞り弁(減圧弁) 2e 開閉弁(減圧弁) 2g 圧動膨脹弁(圧動弁) 41 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 友人 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 進士 幹泰 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 石垣 茂弥 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 虻川 則男 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特性の異なる冷媒が少なくとも2種以上
    混合された混合冷媒を、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発
    器を有する冷媒回路中に循環させるように構成した空気
    調和機において、 前記圧縮機の吐出側に設けられ、冷媒圧力を検出する圧
    力検出手段と、前記圧縮機の吐出側と吸引側との間を接
    続するバイパス回路と、前記バイパス回路を開閉する減
    圧弁と、前記圧力検出手段により検知した圧力に基づい
    て、前記減圧弁の開度を制御する制御装置とを備えるこ
    とを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記減圧弁は、開度を複数の段階に可変
    である多段式の絞り弁又は膨脹弁であり、前記制御装置
    は前記圧力検出手段により検出した圧力に基づいて前記
    減圧弁を所定の開度で開くことを特徴とする請求項1に
    記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 特性の異なる冷媒が少なくとも2種以上
    混合された混合冷媒を、圧縮機、凝縮器、減圧器、蒸発
    器を有する冷媒回路中に循環させるように構成した空気
    調和機において、 前記圧縮機の吐出側と吸引側との間を接続するバイパス
    回路と、前記バイパス回路に設けられた、前記吐出側の
    圧力に応答して開く圧動弁とを備えることを特徴とする
    空気調和機。
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