JPH09139508A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

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JPH09139508A
JPH09139508A JP31748995A JP31748995A JPH09139508A JP H09139508 A JPH09139508 A JP H09139508A JP 31748995 A JP31748995 A JP 31748995A JP 31748995 A JP31748995 A JP 31748995A JP H09139508 A JPH09139508 A JP H09139508A
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channel
film
gate electrode
recess
insulating film
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JP31748995A
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English (en)
Inventor
Kyoji Matsubara
享治 松原
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の凹部内に素子を形成することにより凹
凸を緩和して平坦度を向上させることができる薄膜トラ
ンジスタの製造方法を提供すること。 【解決手段】 ガラス基板上の下地絶縁膜又はガラス基
板自体に凹部を形成し、この凹部内にセルフアラインで
ゲート電極を形成し、このゲート電極上にゲート絶縁膜
をかぶせてエッチバックにより凹部外の部分を除去し、
このゲート絶縁膜上にチャネル部及びチャネルストッパ
をセルフアラインで形成し、このチャネル部の側壁に接
するソース部及びドレイン部をセルフアラインで形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアクティブ
マトリックス型表示装置のスイッチング素子として用い
られる薄膜トランジスタの製造方法に関し、更に詳細に
は、基板に素子形成用の凹部を設けてこの凹部内に薄膜
トランジスタを形成することにより平坦化を図った薄膜
トランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、液晶等の表示材料を利用した
アクティブマトリックス型の表示装置においては、各画
素のスイッチング素子として薄膜トランジスタが使用さ
れている。このような薄膜トランジスタについては、例
えば特開昭63−224258号公報等に記載されてい
る。
【0003】この種の薄膜トランジスタは、概略、図1
0に示す手順により製造される。即ち、最初にガラス基
板上に所定形状のゲート電極を形成する(a)。そし
て、CVD(化学気相蒸着法)によりゲート絶縁膜を形
成し(b)、このゲート電極及びゲート絶縁膜上にチャ
ネル部を形成する(c)。次に、このチャネル部上にチ
ャネルストッパ部をプラズマCVDにより形成する
(d)。このチャネルストッパ部は、続くソース・ドレ
イン加工の際のエッチングストッパとなるものである。
そして、チャネル部を所定形状にエッチング加工して
(e)、その上に所定形状のソース・ドレイン部を形成
し(f)、更にその上に所定形状のソース・ドレイン電
極を形成する(g)。ソース・ドレイン部やソース・ド
レイン電極を所定形状にエッチング加工する際に、チャ
ネルストッパ部により、チャネル部がエッチングされる
ことが防がれる。
【0004】かくして製造された薄膜トランジスタは、
図11に示す構造を有している。即ち、透明なガラス基
板50上の一部に所定形状のゲート電極51が配置さ
れ、このゲート電極51はゲート絶縁膜52により覆わ
れている。そして、このゲート絶縁膜52上にチャネル
部53が形成されており、このチャネル部53は、ゲー
ト電極51の両側に所定寸法(S3 )はみ出している。
そして、チャネル部53の上部にゲート電極51より少
し小さいチャネルストッパ部54が設けられている。そ
して、チャネル部53のうちチャネルストッパ部54に
覆われない部分と、チャネルストッパ部54の両端の所
定寸法(S2 )部分と、チャネル部53の外側の所定寸
法(S1 )部分とを覆うソース・ドレイン部55が形成
されている。そしてその上にソース・ドレイン電極56
が設けられている。そして薄膜トランジスタ全体として
の素子高さTは約1μmに及んでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の薄膜
トランジスタの製造方法は、ガラス基板50上に各層を
順次積層して薄膜トランジスタを製造するので、できあ
がった薄膜トランジスタは、素子高さTが大きく、薄膜
トランジスタのある箇所とない箇所での凹凸が激しい。
このため、液晶表示装置等に用いた場合の対向電極との
ギャップが素子高さTの分変動するので、ギャップ調整
の精度が低く、対向電極の取付不良が生じやすいという
問題点を有している。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、基板に素子形成用の凹部を設
けこの中に薄膜トランジスタの少なくとも一部を形成す
ることにより、凹凸を緩和して平坦度を向上させること
ができる薄膜トランジスタの製造方法を提供し、もって
薄膜トランジスタと対向電極とのギャップ調整を容易に
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
請求項1の発明に係る薄膜トランジスタの製造方法は、
基板に少なくともゲート電極の深さを有する凹部を形成
する凹部形成工程と、ゲート電極及びこれを覆うゲート
絶縁膜を形成するゲート構造形成工程と、前記ゲート絶
縁膜上にチャネル部及びソース部及びドレイン部を形成
するチャネル構造形成工程とを含み、少なくとも前記ゲ
ート電極が前記凹部内に形成されることを特徴とする。
【0008】この製造方法によれば、凹部形成工程によ
り基板に凹部が形成される。この凹部は、薄膜トランジ
スタのうち少なくともゲート電極をその中に形成するこ
とにより、薄膜トランジスタのある箇所とない箇所との
凹凸の緩和を図るものである。そして、ゲート構造形成
工程により凹部内にゲート電極が形成されゲート絶縁膜
で覆われる。そして、チャネル構造形成工程によりゲー
ト絶縁膜上にチャネル部及びソース部及びドレイン部が
形成され、薄膜トランジスタが製造される。かくして製
造された薄膜トランジスタは、少なくともゲート電極が
凹部内に位置しており、凹凸が凹部の深さ分緩和されて
いる。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に記載す
る薄膜トランジスタの製造方法であって、前記ゲート構
造形成工程で、ゲート電極膜を成膜し、その上に全面レ
ジスト層を形成し、エッチバックにより前記ゲート電極
膜を加工してゲート電極を形成することを特徴とする。
【0010】この製造方法のゲート電極形成工程によれ
ば、凹部形成後にゲート電極膜が成膜される。このゲー
ト電極膜は凹部の内外にわたって基板を覆っており、基
板の凹部に対応した凹凸状をなしている。そして、この
ゲート電極膜上全面にレジスト層が形成される。レジス
ト層も基板及びゲート電極膜の凹凸に対応した凹凸状を
なすが、レジストは塗布時には液体であるため、その凹
凸の程度は基板及びゲート電極膜の凹凸の程度より小さ
い。即ち、凹部内のレジスト層は凹部外のレジスト層よ
り厚くなる。そして、レジスト層とゲート電極膜とが凹
部外において消滅するまでエッチバックを行うと、レジ
スト層が厚い凹部内ではゲート電極膜が残留する。これ
をゲート電極とする。従って、基板に形成された凹部に
よりセルフアラインでゲート電極の位置決め及び加工が
なされ、ゲート電極形成のためのフォトマスクを要しな
い。
【0011】請求項1に係る発明の変形例として、
(1)「基板に少なくともゲート電極及びゲート絶縁膜
の深さを有する凹部を形成する凹部形成工程と、前記凹
部内にゲート電極及びこれを覆うゲート絶縁膜を形成す
るゲート構造形成工程と、前記ゲート絶縁膜上にチャネ
ル部及びソース部及びドレイン部を形成するチャネル構
造形成工程とを含むことを特徴とする薄膜トランジスタ
の製造方法。」がある。
【0012】この製造方法によれば、凹部形成工程によ
り基板に凹部が形成された後、ゲート構造形成工程によ
り凹部内にゲート電極及びゲート絶縁膜が形成され、ゲ
ート電極はゲート絶縁膜で覆われる。その後、チャネル
構造形成工程により絶縁膜上にチャネル部及びソース部
及びドレイン部が形成され、薄膜トランジスタが製造さ
れる。かくして製造された薄膜トランジスタは、少なく
ともゲート電極及びゲート絶縁膜が凹部内に位置してお
り、凹凸が凹部の深さ分緩和されている。
【0013】前記(1)の製造方法のゲート構造形成工
程では、請求項2に係る製造方法のゲート電極形成と同
様の手順で凹部内にゲート絶縁膜を形成して、ゲート電
極を覆うことができる。即ち、「凹部内にゲート電極を
形成した後、ゲート絶縁膜を成膜して前記ゲート電極を
覆い、その上に全面レジスト層を形成し、エッチバック
により前記ゲート絶縁膜を加工して前記凹部内のみに前
記ゲート絶縁膜を残す」のである。
【0014】この場合にゲート絶縁膜が成膜されると、
そのゲート絶縁膜は凹部の内外にわたっており、凹部内
ではゲート電極を覆い、凹部外では基板を覆っている。
従って基板の凹部に対応した凹凸状をなしている。そし
て、このゲート絶縁膜上全面にレジスト層が形成され
る。レジスト層も基板及びゲート絶縁膜の凹凸に対応し
た凹凸状をなすが、レジストは塗布時には液体であるた
め、その凹凸の程度はゲート絶縁膜の凹凸の程度より小
さい。即ち、凹部内のレジスト層は凹部外のレジスト層
より厚くなる。そして、レジスト層とゲート絶縁膜とが
凹部外において消滅するまでエッチバックを行うと、レ
ジスト層が厚い凹部内ではゲート絶縁膜が残留し、ゲー
ト電極はゲート絶縁膜に覆われたままとなる。従って、
基板に形成された凹部によりセルフアラインでゲート絶
縁膜の位置決め及び加工がなされ、ゲート絶縁膜加工の
ためのフォトマスクを要しない。
【0015】また前記(1)の製造方法のゲート構造形
成工程では、ゲート電極形成及びゲート絶縁膜形成を共
に請求項2に係る製造方法のゲート電極形成と同様の手
順で行うこともできる。即ち、「ゲート電極膜を成膜
し、その上に全面レジスト層を形成し、エッチバックに
より前記ゲート電極膜を加工してゲート電極を形成し、
ゲート絶縁膜を成膜して前記ゲート電極を覆い、その上
に全面レジスト層を形成し、エッチバックにより前記ゲ
ート絶縁膜を加工して前記凹部内のみに前記ゲート絶縁
膜を残す」のである。
【0016】この場合には、ゲート電極の位置決め及び
加工とゲート絶縁膜の位置決め及び加工とが共に、基板
に形成された凹部によりセルフアラインでなされ、ゲー
ト構造形成工程のためのフォトマスクを要しない。
【0017】また、前記(1)の製造方法の更なる変形
例として、(2)「基板に少なくともゲート電極及びゲ
ート絶縁膜及びチャネル部の深さを有する凹部を形成す
る凹部形成工程と、前記凹部内にゲート電極及びこれを
覆うゲート絶縁膜を形成するゲート構造形成工程と、前
記ゲート絶縁膜上にチャネル部及びソース部及びドレイ
ン部を形成するチャネル構造形成工程とを含み、前記チ
ャネル構造形成工程で形成されるもののうち少なくとも
前記チャネル部が前記凹部内に形成されることを特徴と
する薄膜トランジスタの製造方法。」がある。
【0018】この製造方法によれば、ゲート電極及びゲ
ート絶縁膜の他、チャネル部も基板の凹部内に形成され
る。従って、製造された薄膜トランジスタは、少なくと
もゲート電極、ゲート絶縁膜及びチャネル部が凹部内に
位置しており、凹凸が凹部の深さ分緩和されている。
【0019】また、前記(2)の発明におけるチャネル
構造形成工程では、「チャネル膜を成膜し、その上にチ
ャネルストッパ膜を成膜し、その上に全面レジスト層を
形成し、エッチバックにより前記チャネルストッパ膜を
加工してチャネルストッパを形成し、エッチングにより
前記チャネル膜を加工してチャネル部とし、前記チャネ
ル部の側壁に接するソース部及びドレイン部を形成す
る」ことができる。
【0020】この場合にチャネル膜が成膜されると、そ
のチャネル膜は凹部の内外にわたっており、凹部内では
ゲート絶縁膜を覆い、凹部外では基板を覆っている。従
って基板の凹部に対応した凹凸状をなしている。そして
その上にチャネルストッパ膜が成膜されると、そのチャ
ネルストッパ膜は凹部の内外にわたってチャネル膜を覆
っている。従ってチャネル膜の凹部に対応した凹凸状を
なしている。そして、このチャネルストッパ膜上全面に
レジスト層が形成される。レジスト層もチャネルストッ
パ膜の凹凸に対応した凹凸状をなすが、レジストは塗布
時には液体であるため、その凹凸の程度はチャネルスト
ッパ膜の凹凸の程度より小さい。即ち、凹部内のレジス
ト層は凹部外のレジスト層より厚くなる。そして、レジ
スト層とチャネルストッパ膜とが凹部外において消滅す
るまで、チャネル膜がエッチングされない条件でエッチ
バックを行うと、レジスト層が厚い凹部内ではチャネル
ストッパ膜が残留しチャネルストッパとなる。従って、
基板に形成された凹部によりセルフアラインでチャネル
ストッパの位置決め及び加工がなされ、チャネルストッ
パ形成のためのフォトマスクを要しない。
【0021】そして、チャネル膜がエッチングされチャ
ネルストッパがエッチングされない条件でエッチングを
行うと、チャネルストッパがマスクとして作用するの
で、チャネル膜のうちチャネルストッパに覆われない部
分が除去され、チャネルストッパに覆われた部分が残り
チャネル部となる。これにより、凹部内にチャネル部と
チャネルストッパとを積層したものが形成され、チャネ
ル部の両側壁が露出している。従って、チャネルストッ
パによりセルフアラインでチャネル部の位置決め及び加
工がなされ、チャネル部形成のためのフォトマスクを要
しない。そして、チャネル部の両側壁に接するソース部
及びドレイン部を形成する。かくして製造された薄膜ト
ランジスタは、チャネル部とソース部及びドレイン部と
のコンタクトがチャネル部側壁でとられている。
【0022】前記各製造方法における凹部形成工程で
は、例えばガラス基板のような、基板として供給されて
いるものそのものの表面を加工して凹部を形成してもよ
く、また、基板の表面に凹部形成のための層を形成して
この層を加工して凹部を形成してもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。本実施の形態においては、
液晶表示装置のスイッチング素子として用いるため、透
明なガラス基板上に多数の薄膜トランジスタを製造し、
マトリックス状に配置されるようにする。ただし便宜
上、図には1つの薄膜トランジスタのみを示す。
【0024】本実施の形態では、図9に示す概略手順に
より薄膜トランジスタを製造する。即ち、まず基板に薄
膜トランジスタ形成場所である凹部を形成し(S1)、
そしてその凹部内にゲート電極を形成し(S2)、ゲー
ト絶縁膜を形成してゲート電極を覆い(S3)、そして
ゲート絶縁膜上にチャネル膜を成膜し(S4)、チャネ
ル膜上にチャネルストッパを形成し(S5)、チャネル
ストッパをマスクとしてチャネル膜を加工してチャネル
部を形成し(S6)、ソース・ドレイン部を形成し(S
7)、ソース・ドレイン電極を形成する(S8)。以
下、各工程における構造断面図を示して詳細に説明す
る。
【0025】まず、凹部の形成(図9中S1)について
説明する。ガラス基板をよく洗浄してその表面上に下地
絶縁膜を成膜し、この下地絶縁膜をフォトリソグラフィ
及びエッチングにより加工して部分的に全厚にわたり除
去し、除去した箇所を凹部とする。この状態を図1に示
す。図1によれば、凹部11の箇所ではガラス基板50
が露出しており、それ以外の箇所では下地絶縁膜12が
ガラス基板50を覆っている。
【0026】ここにおいて、下地絶縁膜12の成膜は、
常圧CVD法により厚さ800nmの酸化シリコン(S
iO2 )膜を形成することにより行う。そして、フォト
リソグラフィでレジストマスクを作成した後のエッチン
グは、4フッ化メタン(CF4)−3フッ化メタン(C
HF3)混合ガスで上方からイオンエッチングをかける
ことにより行う。このエッチングを、レジストマスクの
ない箇所の下地絶縁膜12が消滅するまで行い、そして
レジストマスクを除去すると図1の状態となる。従って
凹部11の深さDは、下地絶縁膜12の膜厚と等しく8
00nmである。凹部11の幅は2μm程度とする。
【0027】次に、凹部11の内部へのゲート電極の形
成(図9中S2)について、図2により説明する。まず
全面にゲート電極の材質であるモリブデン(Mo)のゲ
ート電極膜13aをスパッタ法により成膜する。膜厚は
200nmとする。このとき、図2(a)に示すよう
に、下地絶縁膜12の上面(以下、「外部」という)ば
かりでなく、凹部11の底面(ガラス基板50)や側壁
にも成膜される。そして、このゲート電極膜13a上に
フォトレジストを1μmの厚さで塗布し、全面露光す
る。すると図2(b)に示すように、ゲート電極膜13
a全体がレジストマスク14で覆われる。フォトレジス
トが塗布時点では液体であるために表面張力が作用し、
凹部11の箇所にできるレジストマスク14の窪み14
aの深さは、凹部11の深さより浅くなる。従って、凹
部11の箇所におけるレジストマスク14の厚さT2
は、外部におけるレジストマスク14の厚さT1 (1μ
m)より厚くなる。このレジストマスク14は、続くエ
ッチング処理においてエッチバックレジストとして作用
する。
【0028】そして上方から、レジストマスク14及び
ゲート電極膜13aを腐食し下地絶縁膜12を腐食しな
い条件で異方性エッチングを行う。具体的には、臭化水
素(HBr)−塩素(Cl2 )混合ガスで上方からイオ
ンエッチングをかける。このとき、外部のほうが凹部1
1の内部よりレジストマスク14が厚いので、エッチン
グにより外部においてレジストマスク14が消滅して
も、凹部11の内部にはレジストマスク14が残留して
いる(図2(c))。この後凹部11の内部においてレ
ジストマスク14が消滅するまでエッチングを続行する
と、外部及び側壁上端部分のゲート電極膜13aが消滅
し、図2(d)に示すようにゲート電極膜13aが凹部
11の内部のみに残留する状態となる。
【0029】かくして、エッチバックにより、フォトマ
スクを用いることなく、凹部11の形状に基づくセルフ
アラインでゲート電極13が形成される。なお、凹部1
1の内部のレジストマスク14が完全に消滅するより先
にゲート電極13が図2(d)の形状になる場合には、
エッチングをその時点で停止し、残ったレジストマスク
14をアッシング等により除去する。
【0030】かかるゲート電極13の形成において、ゲ
ート電極膜13aの材質、即ちゲート電極13の材質
は、モリブデンの他にも、成膜及びエッチングが可能で
導電性のある材質なら何でもよく、アルミニウム(A
l)、タングステン(W)、クロム(Cr)、タンタル
(Ta)、鉄(Fe)、等の金属や、高不純物濃度の多
結晶又はアモルファスシリコン(Si)、酸化インジウ
ム−酸化錫(ITO)が挙げられる。また成膜方法は、
スパッタ法ばかりでなくCVD法で成膜可能なものはC
VD法で成膜してもよい。また、エッチバックレジスト
としては、フォトレジストのレジストマスク14の代わ
りにスピンコータで形成するSOG膜でもよい。このよ
うに他の材質を用いる場合は、エッチング条件もそれに
応じたものとする。
【0031】次に、ゲート電極13上へのゲート絶縁膜
の形成(図9中S3)について、図3により説明する。
まず全面にゲート絶縁膜の材質である窒化シリコン(S
iNX )の薄膜15aをプラズマCVDにより成膜す
る。膜厚は200nmとする。このとき、図3(a)に
示すように、外部ばかりでなく凹部11の底面(ゲート
電極13)や側壁にも成膜される。そして、この窒化シ
リコン膜15a上にフォトレジストを1μmの厚さで塗
布し、全面露光する。すると図3(b)に示すように、
窒化シリコン膜15a全体がレジストマスク16で覆わ
れる。レジストマスク14の場合(図2(b))と同様
に凹部11の箇所にできるレジストマスク16の厚さT
3 は、外部におけるレジストマスク16の厚さT4 より
厚くなる。このレジストマスク16は、続くエッチング
処理においてエッチバックレジストとして作用する。
【0032】そして上方から、レジストマスク16及び
窒化シリコン膜15aを腐食し下地絶縁膜12を腐食し
ない条件で異方性エッチングを行う。具体的には、CF
4 ガスで上方からイオンエッチングをかける。このと
き、外部のほうが凹部11の内部よりレジストマスク1
6が厚いので、レジストマスク14及びゲート電極13
のエッチングの場合と同様に、エッチングにより外部に
おけるレジストマスク16が先に消滅する。その後凹部
11の内部におけるレジストマスク16が消滅するまで
エッチングを続行すると、外部の窒化シリコン膜15a
が消滅し、図3(c)に示すように窒化シリコン膜15
aが凹部11の内部のみに残留する状態となり、これを
ゲート絶縁膜15とする。
【0033】かくして、エッチバックにより、フォトマ
スクを用いることなく、凹部11の形状に基づくセルフ
アラインでゲート絶縁膜15が形成され、ゲート電極1
3はこれに覆われる。なお、凹部11の内部のレジスト
マスク16が完全に消滅するより先にゲート絶縁膜15
が図3(c)の形状になる場合には、エッチングをその
時点で停止し、残ったレジストマスク16をアッシング
等により除去する。
【0034】かかるゲート絶縁膜15の形成において、
ゲート絶縁膜15の材質は、窒化シリコンの他にも、成
膜及びエッチングが可能で絶縁性のある安定した材質で
あって下地絶縁膜12と異なるものなら何でもよく、ま
た成膜方法もプラズマCVD以外のCVDやスパッタ法
でもよい。例えばポリイミドや、あるいはSOG膜でも
よい。また、下地絶縁膜12として酸化シリコン以外の
ものを用いる場合には、ゲート絶縁膜15として酸化シ
リコンを用いてもよい。また、エッチバックレジストと
しては、ゲート絶縁膜15としてSOG膜を用いる場合
を除き、フォトレジストのレジストマスク16の代わり
にSOG膜でもよい。このように他の材質を用いる場合
は、エッチング条件もそれに応じたものとする。
【0035】次に、ゲート絶縁膜15上へのチャネル部
の形成(図9中S4〜S6)について、図4により説明
する。まず全面にチャネル部の材質であるアモルファス
シリコン(Si)のチャネル膜17aを減圧CVDによ
り成膜する(図9中S4)。次いでそのチャネル膜17
a上全面に窒化シリコンのチャネルストッパ膜18aを
プラズマCVDにより成膜する。膜厚は共に200nm
とする。このとき、図4(a)に示すように、外部とゲ
ート絶縁膜15とが共に、チャネル膜17a及びチャネ
ルストッパ膜18aの2重層に覆われる。そして、この
チャネルストッパ膜18a上にフォトレジストを1μm
の厚さで塗布し、全面露光する。すると図4(b)に示
すように、チャネルストッパ膜18a全体がレジストマ
スク19で覆われる。レジストマスク14、16の場合
(図2(b)、図3(b))と同様に凹部11の箇所に
できるレジストマスク19の厚さT5 は、外部における
レジストマスク19の厚さT6 より厚くなる。このレジ
ストマスク19は、続くエッチング処理においてエッチ
バックレジストとして作用する。
【0036】そして上方から、レジストマスク19及び
チャネルストッパ膜18aを腐食しチャネル膜17aを
腐食しない条件で異方性エッチングを行う。具体的に
は、4フッ化メタン−3フッ化メタン混合ガスで上方か
らイオンエッチングをかける。このとき、外部のほうが
凹部11の内部よりレジストマスク19が厚いので、レ
ジストマスク14及びゲート電極13、レジストマスク
16及びゲート絶縁膜15のエッチングの場合と同様
に、エッチングにより外部におけるレジストマスク19
が先に消滅する。その後凹部11の内部におけるレジス
トマスク19が消滅するまでエッチングを続行すると、
外部のチャネルストッパ膜18aが消滅し、図4(c)
に示すようにチャネルストッパ膜18aが凹部11の内
部のみに残留する状態となり、これをチャネルストッパ
18とする(図9中S5)。なお、凹部11の内部のレ
ジストマスク19が完全に消滅するより先にチャネルス
トッパ18が図4(c)の形状になる場合には、エッチ
ングをその時点で停止し、残ったレジストマスク19を
アッシング等により除去する。
【0037】そして、少し湿式エッチングをかけてチャ
ネルストッパ18のエッジ部分を落としてから、チャネ
ル膜17aを腐食しチャネルストッパ18、ゲート絶縁
膜15、及び下地絶縁膜12を腐食しない条件で上方か
ら異方性エッチングを行う。具体的には、臭化水素−塩
素混合ガスで上方からイオンエッチングをかける。する
と、チャネル膜17aのうちチャネルストッパ18に覆
われた部分のみが残留し、他の部分は消滅する。従って
図4(d)に示すように凹部11の領域内に、チャネル
ストッパ18に上面を覆われたチャネル部17が形成さ
れる。かくして、エッチバックにより、フォトマスクを
用いることなく、凹部11の形状に基づくセルフアライ
ンでチャネル部17が形成される(図9中S6)。この
チャネル部17は、両側壁の面が露出している。
【0038】かかるチャネル部17の形成において、チ
ャネル部17の材質は、アモルファスシリコンの他、多
結晶シリコンでもよい。また、低濃度ならば不純物を添
加してもよい。また、チャネルストッパ18の材質はチ
ャネル部17の保護膜として機能するものであれば窒化
シリコン以外に例えば酸化シリコンでもよく、そして成
膜方法としては、CVDの代わりにスパッタ法を用いて
もよい。また、エッチバックレジストとしては、フォト
レジストのレジストマスク19の代わりにSOG膜でも
よい。ただし、このように他の材質を用いる場合には、
エッチング条件もそれに応じたものとする。
【0039】次に、チャネル部17の両側面に接するソ
ース・ドレイン部の形成(図9中S7)について、図5
により説明する。まず全面にソース・ドレイン部の材質
である多結晶シリコンのソース・ドレイン膜20aを減
圧CVDにより成膜する。膜厚は200nmとする。こ
のとき、図5(a)に示すように、下地絶縁膜12、凹
部11内のゲート絶縁膜15、チャネル部17及びチャ
ネルストッパ18の側壁、チャネルストッパ18の上面
のすべてがソース・ドレイン膜20aに覆われる。この
ソース・ドレイン膜20aの成膜は、下地絶縁膜12や
チャネルストッパ18上面に対し上向きに進行するだけ
でなく、チャネル部17及びチャネルストッパ18の側
壁に対し横向きにも進行する。このため、チャネル部1
7及びチャネルストッパ18の側壁近傍におけるソース
・ドレイン膜20aの上下方向の膜厚T7 は、外部やチ
ャネルストッパ18上における膜厚T8 (200nm)
よりかなり厚くなる。
【0040】そしてこのソース・ドレイン膜20aに、
導電性付与のための不純物を導入する。この不純物は、
シリコンにキャリア(自由電子又はホール)を与えるド
ーパントであって、n形(自由電子)のものとしてリン
(P)、砒素(As)等や、p形(ホール)のものとし
て硼素(B)、ガリウム(Ga)等がある。この不純物
の導入は、イオン注入や、気相拡散、固相拡散等により
行う。または、成膜後に導入する代わりに成膜時に含有
させてもよい。
【0041】そして上方から、ソース・ドレイン膜20
aを腐食し下地絶縁膜12及びチャネルストッパ18及
びゲート絶縁膜15を腐食しない条件で異方性エッチン
グを行う。具体的には、臭化水素−塩素混合ガスで上方
からイオンエッチングをかける。このエッチングを、下
地絶縁膜12上及びチャネルストッパ18上のソース・
ドレイン膜20aが消滅するまで行いそこで停止する
と、上下方向に厚いチャネル部17及びチャネルストッ
パ18の両側壁近傍の部分にソース・ドレイン膜20a
が残る(図5(b))。この残った部分はそれぞれチャ
ネル部17の側壁に接しており、薄膜トランジスタのソ
ース・ドレイン部20、20となる。かくして、フォト
マスクを用いることなく、チャネル部17及びチャネル
ストッパ18の形状に基づくセルフアラインでソース・
ドレイン部20、20が形成される。
【0042】かかるソース・ドレイン部20、20の形
成において、ソース・ドレイン部20、20の材質は、
多結晶シリコンの他、アモルファスシリコンやチタンシ
リサイド(TiSi)、タングステンシリサイド(WS
i)等でもよい。またその成膜方法も、減圧CVD以外
のCVDやスパッタ法でもよい。ただし、このように他
の材質を用いる場合には、エッチング条件もそれに応じ
たものとする。
【0043】次に、ソース・ドレイン部20、20との
オーミックコンタクトをとるソース・ドレイン電極を形
成する(図9中S8)。まず、全面にソース・ドレイン
電極の材質であるアルミニウムの薄膜を成膜する。そし
てこの薄膜を、ソース・ドレイン部20、20の上部の
部分を残すようにフォトリソグラフィ及びエッチングに
より加工して、残った部分をソース・ドレイン電極2
1、21とする。この状態を図6に示す。
【0044】ここにおいて、アルミニウムの薄膜の成膜
はスパッタ法により行い、膜厚は800nmとする。そ
して、フォトリソグラフィでレジストマスクを作成した
後のエッチングは、アルミニウムの薄膜を腐食しレジス
トマスク及びチャネルストッパ18及び下地絶縁膜12
を腐食しない条件で異方性エッチングを行う。具体的に
は、臭化水素−塩素混合ガスで上方からイオンエッチン
グをかける。このエッチングを、レジストマスクのない
箇所のアルミニウムの薄膜が消滅するまで行い、そして
レジストマスクを除去した状態が図6に示されている。
【0045】かかるソース・ドレイン電極21、21の
形成において、ソース・ドレイン電極21、21のの材
質は、アルミニウムの他にも、成膜及びエッチングが可
能で導電性のある材質なら何でもよく、モリブデン、タ
ングステン、クロム、タンタル、鉄、ITO等が使用可
能である。また成膜方法は、スパッタ法ばかりでなくC
VD法で成膜可能なものはCVD法で成膜してもよい。
このように他の材質を用いる場合は、エッチング条件も
それに応じたものとする。
【0046】次に、保護膜を形成して全体を覆う。保護
膜の形成は、プラズマCVDにより窒化シリコンを1μ
m成膜して行う。図7に、保護膜22を形成した状態を
示す。この保護膜の材質は、窒化シリコンの他、酸化シ
リコンやポリイミド等でもよく、成膜方法もプラズマC
VD以外のCVDやスパッタ法でもよい。また、スピン
コータで作成したSOG膜でもよい。
【0047】かくして製造された薄膜トランジスタは、
図7に示すように、ゲート電極13と、ゲート絶縁膜1
5によりゲート電極13から絶縁されたチャネル部17
と、チャネル部17の両即壁に接して設けられたソース
・ドレイン部20、20とを有しており、これらがガラ
ス基板50と下地絶縁膜12とにより形成される凹部の
中に配置されている。
【0048】この薄膜トランジスタでは、チャネル部1
7が不純物導入がされていないか又は低不純物濃度の半
導体であり高抵抗であるために、ソース・ドレイン部2
0、20間の通常時の導通はオフとなっている。このた
め、ソース・ドレイン電極21、21によりソース・ド
レイン部20、20間に電圧を印加しても電流は流れな
い。しかし、ゲート電極13に電圧Vg を印加すると、
その電界効果によりチャネル部17のキャリア濃度が上
昇してその抵抗が減少する。そして、ゲート電圧Vg
所定の閾値電圧Vthに達すると、ソース・ドレイン部2
0、20間の導通がオンとなる。この状態ではソース・
ドレイン電極21、21によりソース・ドレイン部2
0、20間に電圧を印加すると電流が流れる。即ち、ゲ
ート電圧V g をコントロールすることにより、ソース・
ドレイン部20、20間の電流を制御することができ
る。従って、液晶表示装置のスイッチング素子として使
用することができる。
【0049】ここにおいてこの薄膜トランジスタでは、
ソース・ドレイン部20、20の形成が、チャネルスト
ッパ18及びチャネル部17に基づくセルフアラインに
より行われ、このためソース・ドレイン部20、20が
チャネル部17の側壁面に確実に接しているので、ソー
ス・ドレイン部20、20のサイズが小さくても、チャ
ネル部17とソース・ドレイン部20、20とのコンタ
クト抵抗が小さい。また、ゲート電極13が凹部内全幅
にわたり形成され、チャネル部17が下地絶縁膜12に
基づくセルフアラインにより凹部内中央に形成されてい
るので、ゲート電圧Vg の電界効果がチャネル部17全
体に及ぶ。このためオン時のチャネル抵抗が小さい。
【0050】次に、本実施の形態の変形例について説明
する。この変形例は、ガラス基板50に、下地絶縁膜1
2を形成することなくじかにエッチングを施して凹部を
形成し、この凹部内に前記と同様の手順により薄膜トラ
ンジスタを作成することを特徴とする。これにより、図
8に示すような構造の薄膜トランジスタが得られる。図
8のものでは、ガラス基板50自体に凹部が形成されそ
の中に薄膜トランジスタが配置されており、薄膜トラン
ジスタそのものは図7のものと変わるところはない。
【0051】以上詳細に説明したように、本実施の形態
とその変形例とによれば、ガラス基板50上に形成した
下地絶縁膜12又はガラス基板50そのものに凹部を形
成し、この凹部内に薄膜トランジスタの各構成部分を積
層して薄膜トランジスタを製造するので、薄膜トランジ
スタによる縦方向の凹凸が凹部の深さの分緩和され、基
板全体としての平坦化が図られている。従って、液晶表
示装置に用いる場合の対向電極とのギャップ調整を高精
度で行うことができ、対向電極の取付不良が生じない。
【0052】また、凹部が形成されると、この凹部の形
状に基づくセルフアラインによりゲート電極13、ゲー
ト絶縁膜15、チャネル部17、チャネルストッパ18
の加工が行われ、そしてチャネル部17及びチャネルス
トッパ18の形状に基づくセルフアラインによりソース
・ドレイン部20、20の加工が行われるので、フォト
マスクは凹部の加工用のものとソース・ドレイン電極2
1、21の加工用のものとの2枚だけで済む。このた
め、フォト工程が非常に簡略でプロセスコストが低い。
【0053】また、このように薄膜トランジスタの各層
をフォトマスクを用いずセルフアラインで加工するの
で、チャネル部17とソース・ドレイン部20、20と
のコンタクトがチャネル部17の側壁で確実にとられる
と共に、チャネル部17がゲート電極13の中央に形成
される。従って、各層の重ね合わせのための余計なマー
ジンをとる必要がなく、従来より20%程度小さいサイ
ズの薄膜トランジスタを作製することができる。
【0054】以上実施の形態について説明したが、本発
明は前記実施の形態及びその変形例に何ら限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設
計変更ができることはいうまでもないことである。
【0055】例えば前記実施の形態では、凹部の深さ
を、ゲート電極13、ゲート絶縁膜15、チャネル部1
7、チャネルストッパ18の厚さの合計である800n
mとし、ソース・ドレイン電極21、21を除いた薄膜
トランジスタ本体部分が凹部の深さ内に納まるようにし
たが、凹部をさらに深くして、ソース・ドレイン電極2
1、21をも凹部の深さ内に納めてもよい。この場合に
は本発明の主たる目的である平坦化が更に徹底される。
その一方、凹部を浅くして、薄膜トランジスタの一部分
のみ(例えば、ゲート電極13のみ、ゲート電極13及
びゲート絶縁膜15のみ、等)が凹部の深さ内に納まる
ようにすることも考えられる。この場合でも全く凹部を
形成しない従来の製造方法の場合よりは平坦なものが作
製される。
【0056】また、ガラス基板50上に下地絶縁膜12
を形成してこれに凹部を形成する場合において、図1の
説明では下地絶縁膜12を部分的に全厚除去して凹部1
1を形成することとしたが、凹部11においても下地絶
縁膜12が少し残るようにしてもよい。また、ガラス基
板に替えて石英やサファイアの基板を用いてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上より、本発明に係る薄膜トランジス
タの製造方法によれば、基板に素子形成用の凹部を設け
この中に薄膜トランジスタの少なくとも一部を形成する
ので、凹凸を緩和して平坦度を向上させることができ、
薄膜トランジスタと対向電極とのギャップ調整を容易に
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板上の下地絶縁膜に凹部を形成した状態を示
す図である。
【図2】凹部内へのゲート電極の形成を説明する図であ
る。
【図3】ゲート電極上へのゲート絶縁膜の形成を説明す
る図である。
【図4】ゲート絶縁膜上へのチャネル部の形成を説明す
る図である。
【図5】チャネル部の両側面に接するソース・ドレイン
部の形成を説明する図である。
【図6】ソース・ドレイン電極を形成した状態を示す図
である。
【図7】保護膜を形成した状態を示す図である。
【図8】基板自体に凹部を形成して薄膜トランジスタを
作製した状態を示す図である。
【図9】実施の形態に係る薄膜トランジスタの製造方法
の概略手順を示す図である。
【図10】従来の薄膜トランジスタの製造方法の概略手
順を示す図である。
【図11】従来の薄膜トランジスタの概略構成を示す図
である。
【符号の説明】
11 凹部 12 下地絶縁膜 13 ゲート電極 13a ゲート電極膜 14 全面レジスト層 15 ゲート絶縁膜 17 チャネル部 20 ソース・ドレイン部 50 基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜トランジスタの製造方法において、 基板に少なくともゲート電極の深さを有する凹部を形成
    する凹部形成工程と、 ゲート電極及びこれを覆うゲート絶縁膜を形成するゲー
    ト構造形成工程と、 前記ゲート絶縁膜上にチャネル部及びソース部及びドレ
    イン部を形成するチャネル構造形成工程とを含み、 少なくとも前記ゲート電極が前記凹部内に形成されるこ
    とを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する薄膜トランジスタの
    製造方法において、 前記ゲート構造形成工程で、 ゲート電極膜を成膜し、 その上に全面レジスト層を形成し、 エッチバックにより前記ゲート電極膜を加工してゲート
    電極を形成することを特徴とする薄膜トランジスタの製
    造方法。
JP31748995A 1995-11-10 1995-11-10 薄膜トランジスタの製造方法 Pending JPH09139508A (ja)

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