JPH09135830A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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- JPH09135830A JPH09135830A JP29658295A JP29658295A JPH09135830A JP H09135830 A JPH09135830 A JP H09135830A JP 29658295 A JP29658295 A JP 29658295A JP 29658295 A JP29658295 A JP 29658295A JP H09135830 A JPH09135830 A JP H09135830A
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- ultrasonic diagnostic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】断層画像中の血流像でもって血流の変動状態を
も表示することができる超音波診断装置を提供する。 【解決手段】本発明に係る超音波診断装置は、断層画像
中の血流像上に血流の方向及び血流の速度やパワー値を
色相や輝度変換したうえで重ねて表示する機能を備えた
ものであって、心臓の１周期動作に対応した生体信号中
の１点を基準信号として検出する基準信号検出手段１
と、基準信号の検出時からの経過時間を計測する時間計
測手段２と、経過時間に対応した時点ごとにおける血流
の速度またはパワー値に基づいて血流像の色相や輝度を
切り換える表示変換制御手段３とを具備している。な
お、生体信号は心電信号であり、生体信号中の１点は心
電信号中のＲ波であることが好ましい。
も表示することができる超音波診断装置を提供する。 【解決手段】本発明に係る超音波診断装置は、断層画像
中の血流像上に血流の方向及び血流の速度やパワー値を
色相や輝度変換したうえで重ねて表示する機能を備えた
ものであって、心臓の１周期動作に対応した生体信号中
の１点を基準信号として検出する基準信号検出手段１
と、基準信号の検出時からの経過時間を計測する時間計
測手段２と、経過時間に対応した時点ごとにおける血流
の速度またはパワー値に基づいて血流像の色相や輝度を
切り換える表示変換制御手段３とを具備している。な
お、生体信号は心電信号であり、生体信号中の１点は心
電信号中のＲ波であることが好ましい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断装置に係
り、特には、断層画像中の血流像上に血流の方向及び血
流の速度やパワー値を色相や輝度変換したうえで重ねて
表示する機能を備えた超音波診断装置に関する。
り、特には、断層画像中の血流像上に血流の方向及び血
流の速度やパワー値を色相や輝度変換したうえで重ねて
表示する機能を備えた超音波診断装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、超音波診断装置のうちには、
Ｂモードのパルス反射法などを利用して作成された断層
画像上に、ドプラ法によって求められる血流の方向及び
血流の速度やパワー値に基づく色相や輝度を割り当てて
表示する機能を備えたものがあり、この種の超音波診断
装置は図５のブロック図で示すような構成を有するのが
一般的となっている。すなわち、この超音波診断装置に
おいては、探触子１０を介して得られた反射エコー信号
をビーム送受回路１１から信号処理回路１２へと送って
断層像データを作成した後、断層像データメモリ１３で
もって記憶することが行われる。また、ドプラ検波回路
１４でもって反射エコー信号中から抽出した血流に関わ
る信号を利用してパラメータ演算手段１５で血流の速度
及びパワー値を算出した後、算出された速度及びパワー
値のデータは速度データメモリ１６及びパワー値データ
メモリ１７でもって記憶される。
Ｂモードのパルス反射法などを利用して作成された断層
画像上に、ドプラ法によって求められる血流の方向及び
血流の速度やパワー値に基づく色相や輝度を割り当てて
表示する機能を備えたものがあり、この種の超音波診断
装置は図５のブロック図で示すような構成を有するのが
一般的となっている。すなわち、この超音波診断装置に
おいては、探触子１０を介して得られた反射エコー信号
をビーム送受回路１１から信号処理回路１２へと送って
断層像データを作成した後、断層像データメモリ１３で
もって記憶することが行われる。また、ドプラ検波回路
１４でもって反射エコー信号中から抽出した血流に関わ
る信号を利用してパラメータ演算手段１５で血流の速度
及びパワー値を算出した後、算出された速度及びパワー
値のデータは速度データメモリ１６及びパワー値データ
メモリ１７でもって記憶される。
【０００３】さらに、色相・輝度変換処理手段１８でも
って色相及び輝度が変換された速度及びパワー値のデー
タは、断層像データメモリ１３内の断層像データととも
にＤＳＣ（デジタルスキャンコンバータ）処理回路１９
へと送られることになり、ＤＳＣ処理回路１９によって
合成された断層画像、すなわち、血流の方向及び血流の
速度やパワー値を色相や輝度変換したうえで重ねて表示
された血流像を含む断層画像は表示モニタ２０の画面上
において表示されることになっている。なお、この際の
探触子１０に向かって近づく方向の血流に対しては赤
（Ｒ）、また、遠ざかる方向の血流に対しては青（Ｂ）
の色相を付与している。
って色相及び輝度が変換された速度及びパワー値のデー
タは、断層像データメモリ１３内の断層像データととも
にＤＳＣ（デジタルスキャンコンバータ）処理回路１９
へと送られることになり、ＤＳＣ処理回路１９によって
合成された断層画像、すなわち、血流の方向及び血流の
速度やパワー値を色相や輝度変換したうえで重ねて表示
された血流像を含む断層画像は表示モニタ２０の画面上
において表示されることになっている。なお、この際の
探触子１０に向かって近づく方向の血流に対しては赤
（Ｒ）、また、遠ざかる方向の血流に対しては青（Ｂ）
の色相を付与している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
超音波診断装置においては、血流の方向及び血流の速度
やパワー値に基づいて色相や輝度を変化させることが行
われているだけであり、速度やパワー値の時間的な変動
が大きい血流であるか否かを表示することは行われてい
なかった。すなわち、速度やパワー値の変動が大きい血
流は動脈流系であり、また、これらの変化が小さい血流
は静脈流系である場合が多いことから、血管の判別など
の必要上、血流の速度やパワー値の変動が大きいか否か
をも区別して表示することが重要と考えられるのである
が、速度やパワー値の変動が大きい血流であるか否かを
示すまでの表示は行われていないのが現状であった。
超音波診断装置においては、血流の方向及び血流の速度
やパワー値に基づいて色相や輝度を変化させることが行
われているだけであり、速度やパワー値の時間的な変動
が大きい血流であるか否かを表示することは行われてい
なかった。すなわち、速度やパワー値の変動が大きい血
流は動脈流系であり、また、これらの変化が小さい血流
は静脈流系である場合が多いことから、血管の判別など
の必要上、血流の速度やパワー値の変動が大きいか否か
をも区別して表示することが重要と考えられるのである
が、速度やパワー値の変動が大きい血流であるか否かを
示すまでの表示は行われていないのが現状であった。
【０００５】本発明は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであり、断層画像中の血流像でもって血流の
変動状態をも表示することができる超音波診断装置の提
供を目的としている。
されたものであり、断層画像中の血流像でもって血流の
変動状態をも表示することができる超音波診断装置の提
供を目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
超音波診断装置は、断層画像中の血流像上に血流の方向
及び血流の速度やパワー値を色相や輝度変換したうえで
重ねて表示する機能を備えたものであって、心臓の１周
期動作に対応した生体信号中の１点を基準信号として検
出する基準信号検出手段と、基準信号の検出時からの経
過時間を計測する時間計測手段と、経過時間に対応した
時点ごとにおける血流の速度またはパワー値に基づいて
血流像の色相や輝度を切り換える表示変換制御手段とを
具備している。そして、請求項２に係る超音波診断装置
の生体信号は心電信号であり、生体信号中の１点は心電
信号中のＲ波である。
超音波診断装置は、断層画像中の血流像上に血流の方向
及び血流の速度やパワー値を色相や輝度変換したうえで
重ねて表示する機能を備えたものであって、心臓の１周
期動作に対応した生体信号中の１点を基準信号として検
出する基準信号検出手段と、基準信号の検出時からの経
過時間を計測する時間計測手段と、経過時間に対応した
時点ごとにおける血流の速度またはパワー値に基づいて
血流像の色相や輝度を切り換える表示変換制御手段とを
具備している。そして、請求項２に係る超音波診断装置
の生体信号は心電信号であり、生体信号中の１点は心電
信号中のＲ波である。
【０００７】また、請求項３に係る超音波診断装置は、
基準信号の検出時からの心拍数を検出する心拍数検出手
段を具備しており、表示変換制御手段は心拍数に基づい
て血流像の色相や輝度を切り換える経過時間を補正する
ものである。一方、請求項４に係る超音波診断装置は、
血流像の色相や輝度を切り換える経過時間を設定する時
間設定手段を具備しており、表示変換制御手段は時間設
定手段でもって設定された経過時間に基づいて血流像の
色相や輝度を切り換える経過時間を補正するものとなっ
ている。さらに、請求項５に係る超音波診断装置は、請
求項１ないし請求項４記載の超音波診断装置でもって得
られた１フレームごとの断層画像を重畳処理またはフレ
ーム相関処理したうえで表示することを特徴としてい
る。
基準信号の検出時からの心拍数を検出する心拍数検出手
段を具備しており、表示変換制御手段は心拍数に基づい
て血流像の色相や輝度を切り換える経過時間を補正する
ものである。一方、請求項４に係る超音波診断装置は、
血流像の色相や輝度を切り換える経過時間を設定する時
間設定手段を具備しており、表示変換制御手段は時間設
定手段でもって設定された経過時間に基づいて血流像の
色相や輝度を切り換える経過時間を補正するものとなっ
ている。さらに、請求項５に係る超音波診断装置は、請
求項１ないし請求項４記載の超音波診断装置でもって得
られた１フレームごとの断層画像を重畳処理またはフレ
ーム相関処理したうえで表示することを特徴としてい
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【０００９】図１は本実施の形態に係る超音波診断装置
の要部構成を示すブロック図、図２は表示変換制御手段
が内蔵している色相及び輝度の変換テーブルを示す説明
図であり、図３は２つの相違する血流それぞれの変動状
態を模式化して示す説明図、図４はＢモード断層画像中
の血流像を模式化して示す説明図である。そして、この
超音波診断装置は図５で示した従来例と同様の構成を有
しているので、図１において図５と互いに同一または相
当する部品、部分には同一符号を付し、ここでの詳しい
説明は省略する。
の要部構成を示すブロック図、図２は表示変換制御手段
が内蔵している色相及び輝度の変換テーブルを示す説明
図であり、図３は２つの相違する血流それぞれの変動状
態を模式化して示す説明図、図４はＢモード断層画像中
の血流像を模式化して示す説明図である。そして、この
超音波診断装置は図５で示した従来例と同様の構成を有
しているので、図１において図５と互いに同一または相
当する部品、部分には同一符号を付し、ここでの詳しい
説明は省略する。
【００１０】本実施の形態に係る超音波診断装置は、断
層画像中の血流像上に血流の方向及び血流の速度やパワ
ー値を色相や輝度変換したうえで重ねて表示する従来例
同様の機能を備えたものであり、図１で示すように、こ
の超音波診断装置は、心臓の１周期動作に対応した生体
信号中の１点、例えば、心電信号中のＲ波を基準信号と
して検出する基準信号検出手段１と、基準信号の検出時
からの経過時間を計測する時間計測手段２と、経過時間
に対応した時点ごとにおける血流の速度及びパワー値に
基づいて血流像に付与された色相及び輝度を切り換える
表示変換制御手段３とを具備している。なお、ここでの
生体信号が心電信号ではなくて心音や脈波であってもよ
く、また、生体信号中の１点がＲ波でない任意の一点で
あってもよいことは勿論である。
層画像中の血流像上に血流の方向及び血流の速度やパワ
ー値を色相や輝度変換したうえで重ねて表示する従来例
同様の機能を備えたものであり、図１で示すように、こ
の超音波診断装置は、心臓の１周期動作に対応した生体
信号中の１点、例えば、心電信号中のＲ波を基準信号と
して検出する基準信号検出手段１と、基準信号の検出時
からの経過時間を計測する時間計測手段２と、経過時間
に対応した時点ごとにおける血流の速度及びパワー値に
基づいて血流像に付与された色相及び輝度を切り換える
表示変換制御手段３とを具備している。なお、ここでの
生体信号が心電信号ではなくて心音や脈波であってもよ
く、また、生体信号中の１点がＲ波でない任意の一点で
あってもよいことは勿論である。
【００１１】そして、この際における時間計測手段２
は、心電信号中のＲ波を検出した基準信号検出手段１か
ら出力されたトリガ信号に基づいて起動されたうえで心
臓の１周期動作に必要な時間、つまり２つのＲ波を検出
するのに要する時間を所定時間ごと、例えば、２００ms
ecごとに区分して計測するものとなっている。また、表
示変換制御手段３は、図２（ａ）〜（ｄ）のそれぞれで
示す変換テーブル、つまりＲ波の検出直後及びＲ波の検
出時から２００msecずつ経過した時点ごとにおける血流
の方向と流速値（またはパワー値）とによって色相及び
輝度の条件が予め決められた変換テーブルを内蔵したも
のであり、この表示変換制御手段３によっては、超音波
走査時ごとにおけるパラメータ演算手段１５から速度及
びパワー値データメモリ１６，１７を通じて出力されて
きた速度及びパワー値のデータに基づいたうえで血流像
上に色相及び輝度を付与する色相・輝度変換処理手段１
８の処理動作を変換テーブルに基づいて制御することが
行われている。なお、図２で示す変換テーブルは一例で
あるに過ぎず、変換テーブルの数量及び内容が図２に限
定されないことは勿論である。
は、心電信号中のＲ波を検出した基準信号検出手段１か
ら出力されたトリガ信号に基づいて起動されたうえで心
臓の１周期動作に必要な時間、つまり２つのＲ波を検出
するのに要する時間を所定時間ごと、例えば、２００ms
ecごとに区分して計測するものとなっている。また、表
示変換制御手段３は、図２（ａ）〜（ｄ）のそれぞれで
示す変換テーブル、つまりＲ波の検出直後及びＲ波の検
出時から２００msecずつ経過した時点ごとにおける血流
の方向と流速値（またはパワー値）とによって色相及び
輝度の条件が予め決められた変換テーブルを内蔵したも
のであり、この表示変換制御手段３によっては、超音波
走査時ごとにおけるパラメータ演算手段１５から速度及
びパワー値データメモリ１６，１７を通じて出力されて
きた速度及びパワー値のデータに基づいたうえで血流像
上に色相及び輝度を付与する色相・輝度変換処理手段１
８の処理動作を変換テーブルに基づいて制御することが
行われている。なお、図２で示す変換テーブルは一例で
あるに過ぎず、変換テーブルの数量及び内容が図２に限
定されないことは勿論である。
【００１２】すなわち、本実施の形態に係る超音波診断
装置では、血流の方向が探触子１０に向かって近づく場
合、表示変換制御手段３に内蔵された変換テーブル中の
＋記号が付された流速値に基づいて制御された色相・輝
度変換処理手段１８によって断層画像中の血流像上には
流速値の相違によって輝度が異なる赤（Ｒ）の色相が付
与される一方、血流の方向が探触子１０から遠ざかる場
合には変換テーブル中の−記号が付された流速値に基づ
いたうえで輝度の相違する青（Ｂ）の色相が血流像上に
付与されることになる。そして、Ｒ波の検出時から２０
０msecずつの時間が経過するのに従って、図２（ａ）〜
（ｄ）で順次示しているように、血流の方向には関わり
なく、いずれの血流像に付与される色相も赤または青の
単色から緑（Ｇ）が混じった色相へと変化したうえで次
のＲ波が検出される直前の時点では緑の単色となるよう
色相・輝度変換処理手段１８を制御することが表示変換
制御手段３によって行われている。
装置では、血流の方向が探触子１０に向かって近づく場
合、表示変換制御手段３に内蔵された変換テーブル中の
＋記号が付された流速値に基づいて制御された色相・輝
度変換処理手段１８によって断層画像中の血流像上には
流速値の相違によって輝度が異なる赤（Ｒ）の色相が付
与される一方、血流の方向が探触子１０から遠ざかる場
合には変換テーブル中の−記号が付された流速値に基づ
いたうえで輝度の相違する青（Ｂ）の色相が血流像上に
付与されることになる。そして、Ｒ波の検出時から２０
０msecずつの時間が経過するのに従って、図２（ａ）〜
（ｄ）で順次示しているように、血流の方向には関わり
なく、いずれの血流像に付与される色相も赤または青の
単色から緑（Ｇ）が混じった色相へと変化したうえで次
のＲ波が検出される直前の時点では緑の単色となるよう
色相・輝度変換処理手段１８を制御することが表示変換
制御手段３によって行われている。
【００１３】そこで、図３及び図４で模式化して示すよ
うに、ともに同一方向、つまり探触子１０に向かって近
づく方向でありながらも変動状態が大きく異なる２つの
血流Ａ，Ｂが断層画像上における近接した位置に存在し
ており、かつ、血流Ａの流速値が＋３から０へと大きく
変動するのに対し、血流Ｂの流速値が＋１でほぼ一定で
ある場合を一例として考えてみると、これらの血流Ａ，
Ｂでもって表される断層画像中の血流像Ｃ，Ｄは次のよ
うな表示状態となる。なお、この際における図４は妊婦
の子宮部を想定したＢモード画像の一例であり、図４中
の符号Ｃ，Ｄは臍帯動脈及び臍帯静脈、Ｅは子宮前壁、
Ｆは胎児、Ｇは羊水を示しているが、断層画像がＢモー
ド画像のみに限られることはなく、例えば、３次元構成
画像などであっても同様となることは勿論である。
うに、ともに同一方向、つまり探触子１０に向かって近
づく方向でありながらも変動状態が大きく異なる２つの
血流Ａ，Ｂが断層画像上における近接した位置に存在し
ており、かつ、血流Ａの流速値が＋３から０へと大きく
変動するのに対し、血流Ｂの流速値が＋１でほぼ一定で
ある場合を一例として考えてみると、これらの血流Ａ，
Ｂでもって表される断層画像中の血流像Ｃ，Ｄは次のよ
うな表示状態となる。なお、この際における図４は妊婦
の子宮部を想定したＢモード画像の一例であり、図４中
の符号Ｃ，Ｄは臍帯動脈及び臍帯静脈、Ｅは子宮前壁、
Ｆは胎児、Ｇは羊水を示しているが、断層画像がＢモー
ド画像のみに限られることはなく、例えば、３次元構成
画像などであっても同様となることは勿論である。
【００１４】まず、血流Ａに対応した断層画像中の血流
像Ｃ上には、流速値が＋３と大きくなったＲ波の検出直
後において輝度の高い赤（Ｒ＝１９２，Ｇ＝０）が付与
されることになり、かつ、時間の経過に従って流速値が
＋２から＋１へと低下するのに伴って緑が混じった輝度
の低い赤（Ｒ＝８４，Ｇ＝４２）から赤が混じった輝度
のさらに低い緑（Ｒ＝２１，Ｇ＝４２）の色相が付与さ
れた後、次のＲ波が検出される直前の流速値がほぼ０と
なった時点においては無色（Ｒ＝０，Ｇ＝０）が付与さ
れる。一方、血流Ｂに対応した断層画像中の血流像Ｄ上
には、血流Ｂの流速値が＋１のままで変動が少ないた
め、輝度の低い赤（Ｒ＝６４，Ｇ＝０）から緑の混じっ
た輝度の低い赤（Ｒ＝４２，Ｇ＝２１）へと切り換わっ
た色相が付与された後、赤が混じった輝度の低い緑（Ｒ
＝２１，Ｇ＝４２）から輝度の低い緑（Ｒ＝０，Ｇ＝６
４）へと切り換わった色相が付与される。
像Ｃ上には、流速値が＋３と大きくなったＲ波の検出直
後において輝度の高い赤（Ｒ＝１９２，Ｇ＝０）が付与
されることになり、かつ、時間の経過に従って流速値が
＋２から＋１へと低下するのに伴って緑が混じった輝度
の低い赤（Ｒ＝８４，Ｇ＝４２）から赤が混じった輝度
のさらに低い緑（Ｒ＝２１，Ｇ＝４２）の色相が付与さ
れた後、次のＲ波が検出される直前の流速値がほぼ０と
なった時点においては無色（Ｒ＝０，Ｇ＝０）が付与さ
れる。一方、血流Ｂに対応した断層画像中の血流像Ｄ上
には、血流Ｂの流速値が＋１のままで変動が少ないた
め、輝度の低い赤（Ｒ＝６４，Ｇ＝０）から緑の混じっ
た輝度の低い赤（Ｒ＝４２，Ｇ＝２１）へと切り換わっ
た色相が付与された後、赤が混じった輝度の低い緑（Ｒ
＝２１，Ｇ＝４２）から輝度の低い緑（Ｒ＝０，Ｇ＝６
４）へと切り換わった色相が付与される。
【００１５】そして、この際においては、変動の大きな
血流Ａに対応した血流像Ｃの色相が断層画像の１フレー
ム内において輝度の高い赤から無色まで切り換わって表
示されるのに対し、変動の少ない血流Ｂに対応した血流
像Ｄの色相が輝度の低いまま赤から緑へと切り換わりな
がら表示される結果、変動状態の大きな血流であるか否
かが断層画像中の血流像Ｃ，Ｄに付与される色相でもっ
て表示されていることになる。なお、本実施の形態にあ
っては、心電信号中のＲ波を基準信号としていることか
ら変動の大きな血流Ａに対応した血流像Ｃが赤に偏った
状態で表示されているが、２つのＲ波の中間点を基準信
号とした場合には、変動の大きな血流Ａに対応した血流
像Ｃが緑に偏った状態で表示される。
血流Ａに対応した血流像Ｃの色相が断層画像の１フレー
ム内において輝度の高い赤から無色まで切り換わって表
示されるのに対し、変動の少ない血流Ｂに対応した血流
像Ｄの色相が輝度の低いまま赤から緑へと切り換わりな
がら表示される結果、変動状態の大きな血流であるか否
かが断層画像中の血流像Ｃ，Ｄに付与される色相でもっ
て表示されていることになる。なお、本実施の形態にあ
っては、心電信号中のＲ波を基準信号としていることか
ら変動の大きな血流Ａに対応した血流像Ｃが赤に偏った
状態で表示されているが、２つのＲ波の中間点を基準信
号とした場合には、変動の大きな血流Ａに対応した血流
像Ｃが緑に偏った状態で表示される。
【００１６】ところで、本実施の形態に係る超音波診断
装置では、心臓の１周期動作に必要な時間を時間計測手
段２でもって計測しているが、心拍数が大きい場合に
は、血流における速度やパワー値の変化する時間周期が
短くなるので、色相及び輝度を速い時間変化によって切
り換えるよう制御する必要がある。そして、このような
制御を行うためには、図１で示すように、基準信号の検
出時からの心拍数を検出する心拍数検出手段４を時間計
測手段２に代えて設けたうえ、基準信号検出手段１に対
して接続された心拍数検出手段４でもって検出された心
拍数に基づいて表示変換制御手段３が血流像の色相及び
輝度を切り換える際の経過時間を補正することが行われ
る。
装置では、心臓の１周期動作に必要な時間を時間計測手
段２でもって計測しているが、心拍数が大きい場合に
は、血流における速度やパワー値の変化する時間周期が
短くなるので、色相及び輝度を速い時間変化によって切
り換えるよう制御する必要がある。そして、このような
制御を行うためには、図１で示すように、基準信号の検
出時からの心拍数を検出する心拍数検出手段４を時間計
測手段２に代えて設けたうえ、基準信号検出手段１に対
して接続された心拍数検出手段４でもって検出された心
拍数に基づいて表示変換制御手段３が血流像の色相及び
輝度を切り換える際の経過時間を補正することが行われ
る。
【００１７】また、血流像の色相及び輝度を切り換える
際の経過時間を手動操作によって設定する時間設定手段
５を別途設けておいたうえ、この時間設定手段５でもっ
て任意に設定された経過時間に基づいて表示変換制御手
段３が血流像の色相及び輝度を切り換える経過時間を補
正する構成としてもよい。さらにまた、本実施の形態に
おいては、速度やパワー値の変動が大きな血流であるか
否かを１フレームの断層画像で表示することを行ってい
るが、例えば、１フレームごと作成された複数の断層画
像を重畳処理またはフレーム相関処理して表示すること
も考えられる。
際の経過時間を手動操作によって設定する時間設定手段
５を別途設けておいたうえ、この時間設定手段５でもっ
て任意に設定された経過時間に基づいて表示変換制御手
段３が血流像の色相及び輝度を切り換える経過時間を補
正する構成としてもよい。さらにまた、本実施の形態に
おいては、速度やパワー値の変動が大きな血流であるか
否かを１フレームの断層画像で表示することを行ってい
るが、例えば、１フレームごと作成された複数の断層画
像を重畳処理またはフレーム相関処理して表示すること
も考えられる。
【００１８】すなわち、重畳処理またはフレーム相関処
理でもってＲＧＢそれぞれの最大値をホールドしたうえ
で表示する際には、Ｒ波検出後における各経過時間ごと
の血流の流速値が＋３のまま一定であれば、Ｒ＝１９
２，Ｇ＝１９２，Ｂ＝０となるので、断層画像中の血流
像には赤と緑とを混合して得られた輝度の高い色相が付
与される一方、Ｒ波検出直後のみが＋３の流速値であっ
て以後の流速値が０となる血流に対応した断層画像中の
血流像には、Ｒ＝１９２，Ｇ＝０，Ｂ＝０となる結果、
輝度の高い赤が付与されることになる。そして、このこ
とによっては、表示モニタ２０の画面上に表示された断
層画像中の各血流が動脈流系であるか静脈流系であるか
の判定が容易になり、臓器内における血流それぞれの走
行パターンを認識するのに役立つという利点が得られ
る。
理でもってＲＧＢそれぞれの最大値をホールドしたうえ
で表示する際には、Ｒ波検出後における各経過時間ごと
の血流の流速値が＋３のまま一定であれば、Ｒ＝１９
２，Ｇ＝１９２，Ｂ＝０となるので、断層画像中の血流
像には赤と緑とを混合して得られた輝度の高い色相が付
与される一方、Ｒ波検出直後のみが＋３の流速値であっ
て以後の流速値が０となる血流に対応した断層画像中の
血流像には、Ｒ＝１９２，Ｇ＝０，Ｂ＝０となる結果、
輝度の高い赤が付与されることになる。そして、このこ
とによっては、表示モニタ２０の画面上に表示された断
層画像中の各血流が動脈流系であるか静脈流系であるか
の判定が容易になり、臓器内における血流それぞれの走
行パターンを認識するのに役立つという利点が得られ
る。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る超音
波診断装置によれば、断層画像中の血流像でもって血流
の時間的な変動状態を表示することが可能となり、血流
の変動が大きい血流像であるか血流の変動が少ない血流
像であるかを区別したうえで表示できるという効果が得
られる。
波診断装置によれば、断層画像中の血流像でもって血流
の時間的な変動状態を表示することが可能となり、血流
の変動が大きい血流像であるか血流の変動が少ない血流
像であるかを区別したうえで表示できるという効果が得
られる。
【図１】本実施の形態に係る超音波診断装置の要部構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図２】表示変換制御手段が内蔵している色相及び輝度
の変換テーブルを示す説明図である。
の変換テーブルを示す説明図である。
【図３】２つの相違する血流それぞれの変動状態を模式
化して示す説明図である。
化して示す説明図である。
【図４】断層画像中の血流像を模式化して示す説明図で
ある。
ある。
【図５】従来例に係る超音波診断装置の要部構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
１ 基準信号検出手段 ２ 時間計測手段 ３ 表示変換制御手段
Claims (5)
- 【請求項１】断層画像上に血流の方向及び血流の速度や
パワー値を色相や輝度変換したうえで重ねて表示する機
能を備えた超音波診断装置であって、 心臓の１周期動作に対応した生体信号中の１点を基準信
号として検出する基準信号検出手段と、基準信号の検出
時からの経過時間を計測する時間計測手段と、経過時間
に対応した時点ごとにおける血流の速度またはパワー値
に基づいて血流像の色相や輝度を切り換える表示変換制
御手段とを具備していることを特徴とする超音波診断装
置。 - 【請求項２】請求項１記載の超音波診断装置であって、 生体信号は心電信号であり、生体信号中の１点は心電信
号中のＲ波であることを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項３】請求項１もしくは請求項２記載の超音波診
断装置であって、 基準信号の検出時からの心拍数を検出する心拍数検出手
段を具備しており、表示変換制御手段は心拍数に基づい
て血流像の色相や輝度を切り換える経過時間を補正する
ものであることを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項４】請求項１もしくは請求項２記載の超音波診
断装置であって、 血流像の色相や輝度を切り換える経過時間を設定する時
間設定手段を具備しており、表示変換制御手段は時間設
定手段でもって設定された経過時間に基づいて血流像の
色相や輝度を切り換える経過時間を補正するものである
ことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項５】請求項１ないし請求項４記載の超音波診断
装置でもって得られた１フレームごとの断層画像を重畳
処理またはフレーム相関処理したうえで表示することを
特徴とする超音波診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29658295A JPH09135830A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29658295A JPH09135830A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 超音波診断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09135830A true JPH09135830A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17835419
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29658295A Pending JPH09135830A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09135830A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5529797A (en) * | 1994-09-06 | 1996-06-25 | Mckee Foods Corporation | Method for continuously producing discrete wrapped baked dough products |
| US6245018B1 (en) | 1997-12-15 | 2001-06-12 | Medison Co., Ltd. | Ultrasonic color doppler imaging system capable of discriminating artery and vein |
| KR100500809B1 (ko) * | 2001-02-01 | 2005-07-12 | 지이 메디컬 시스템즈 글로발 테크놀러지 캄파니 엘엘씨 | 혈류 촬상 장치와 초음파 진단 장치 |
| US20100125201A1 (en) * | 2008-11-18 | 2010-05-20 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Ultrasound imaging apparatus |
| WO2013183651A1 (ja) * | 2012-06-05 | 2013-12-12 | 株式会社東芝 | 超音波診断装置及び画像処理装置 |
| KR20150104457A (ko) * | 2014-03-05 | 2015-09-15 | 삼성메디슨 주식회사 | 선택 정보에 기초하여 관심 영역에 포함된 혈류에 대한 정보를 출력하는 방법, 장치 및 시스템. |
-
1995
- 1995-11-15 JP JP29658295A patent/JPH09135830A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN103648398A (zh) * | 2012-06-05 | 2014-03-19 | 株式会社东芝 | 超声波诊断装置及图像处理装置 |
| US20150087980A1 (en) * | 2012-06-05 | 2015-03-26 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Ultrasound diagnosis apparatus and image processing apparatus |
| US11672506B2 (en) | 2012-06-05 | 2023-06-13 | Canon Medical Systems Corporation | Ultrasound diagnosis apparatus and image processing apparatus |
| KR20150104457A (ko) * | 2014-03-05 | 2015-09-15 | 삼성메디슨 주식회사 | 선택 정보에 기초하여 관심 영역에 포함된 혈류에 대한 정보를 출력하는 방법, 장치 및 시스템. |
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