JPH09133899A - 眼鏡フレームの蝶番構造 - Google Patents
眼鏡フレームの蝶番構造Info
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- JPH09133899A JPH09133899A JP31584095A JP31584095A JPH09133899A JP H09133899 A JPH09133899 A JP H09133899A JP 31584095 A JP31584095 A JP 31584095A JP 31584095 A JP31584095 A JP 31584095A JP H09133899 A JPH09133899 A JP H09133899A
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- Japan
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- temple
- slit
- case body
- flange
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 長期間の使用でガタツキが生じる心配がなく
且つ安定したアガキを維持できる等の機能性に優れた眼
鏡フレームの蝶番構造を提供する。 【解決手段】 一方の開口端部の内縁へ内周方向にテン
プル２の胴部を挿通させる開孔を残してフランジ１Ａを
膨出させると共にフランジ１Ａの一部と側面の若干部分
を略Ｕ字状に切欠させて開孔に連通するテンプル２の一
方向側への回動用のスリット１ａ，１ｃを設けた筒状の
ケース体１と、胴部の外周面に螺子部４ｂを設けたテン
プル２と、他方の端部にコイルスプリング５を支持する
支持部３ｃを有する移動部材３と、一方の端部にコイル
スプリング５を支持する支持部４ｃを有する固定部材４
と、且つ夫々の部材間に圧縮状態で配設されるコイルス
プリング５から成る。
且つ安定したアガキを維持できる等の機能性に優れた眼
鏡フレームの蝶番構造を提供する。 【解決手段】 一方の開口端部の内縁へ内周方向にテン
プル２の胴部を挿通させる開孔を残してフランジ１Ａを
膨出させると共にフランジ１Ａの一部と側面の若干部分
を略Ｕ字状に切欠させて開孔に連通するテンプル２の一
方向側への回動用のスリット１ａ，１ｃを設けた筒状の
ケース体１と、胴部の外周面に螺子部４ｂを設けたテン
プル２と、他方の端部にコイルスプリング５を支持する
支持部３ｃを有する移動部材３と、一方の端部にコイル
スプリング５を支持する支持部４ｃを有する固定部材４
と、且つ夫々の部材間に圧縮状態で配設されるコイルス
プリング５から成る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡フレームの蝶番構
造に関するものであり、詳細には、眼鏡フレームのヨロ
イから突出させたエンドピースとテンプルとを所定の方
向に向けて回動自在に結合させる蝶番構造に関する。
造に関するものであり、詳細には、眼鏡フレームのヨロ
イから突出させたエンドピースとテンプルとを所定の方
向に向けて回動自在に結合させる蝶番構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、眼鏡フレームのテンプルは、微小
な螺子部材を利用して蝶番によってヨロイ側のエンドピ
ースに取付けられている。
な螺子部材を利用して蝶番によってヨロイ側のエンドピ
ースに取付けられている。
【０００３】
【本発明が解決しようとする課題】ところで、この種の
眼鏡フレームにおいて、テンプルの開閉時に手で感じる
感触は、眼鏡の取扱性を左右する重要な要因であり、こ
の感触は、主に、レンズを保持するリムのエンドピース
の端部の部材と、テンプルの端部の部材との摩擦抵抗値
の大きさによって変動するが、螺子部材の締め具合によ
って部材間の摩擦抵抗値が大きく変動する従来型の眼鏡
フレームでは、以下の様な欠点を有していた。
眼鏡フレームにおいて、テンプルの開閉時に手で感じる
感触は、眼鏡の取扱性を左右する重要な要因であり、こ
の感触は、主に、レンズを保持するリムのエンドピース
の端部の部材と、テンプルの端部の部材との摩擦抵抗値
の大きさによって変動するが、螺子部材の締め具合によ
って部材間の摩擦抵抗値が大きく変動する従来型の眼鏡
フレームでは、以下の様な欠点を有していた。
【０００４】第１に、この種の螺子部材は、微小な部品
であるためにフレームの組立てに手間がかかり、また、
開閉具合を調整する作業に熟練を要する。第２に、眼鏡
の使用中にしばしば螺子部材が緩むことがあり、その都
度、調整を繰り返す必要がある。第３に、仮に螺子部材
が緩過ぎればガタツキが生じ、逆に螺子部材をきつく締
め過ぎると、摩擦抵抗値が大きくなり過ぎて開閉具合が
悪くなるだけでなく、この状態で、長期間使用している
と部材の摺合面が摩耗する。この場合、螺子部材の螺合
長に限界があるために、部材の摺合面間に押付力を与え
ることができなくなり、その結果、調整が不可能になっ
て、ガタツキが生じる。第４に、連結部が露出するので
外観意匠が悪い等の欠点である。
であるためにフレームの組立てに手間がかかり、また、
開閉具合を調整する作業に熟練を要する。第２に、眼鏡
の使用中にしばしば螺子部材が緩むことがあり、その都
度、調整を繰り返す必要がある。第３に、仮に螺子部材
が緩過ぎればガタツキが生じ、逆に螺子部材をきつく締
め過ぎると、摩擦抵抗値が大きくなり過ぎて開閉具合が
悪くなるだけでなく、この状態で、長期間使用している
と部材の摺合面が摩耗する。この場合、螺子部材の螺合
長に限界があるために、部材の摺合面間に押付力を与え
ることができなくなり、その結果、調整が不可能になっ
て、ガタツキが生じる。第４に、連結部が露出するので
外観意匠が悪い等の欠点である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、眼鏡フレームの蝶番構造を、一方の開
口端部の内縁へ内周方向にテンプルの胴部を挿通させる
開孔を残してフランジを膨出させると共にこのフランジ
の一部と側面の若干部分を略Ｕ字状に切欠させて開孔に
連通するテンプルの一方向側への回動用のスリットを設
けた筒状のケース体と先端部に球状の摺合面を有する軸
体を膨出させると共にこの軸体から所定の間隔を置いた
胴部の外周面に螺子部を設けたテンプルと、テンプルを
挿入する挿通孔を貫設させると共に一方の端部にケース
体のフランジの外面へ当接させる突当部を有し且つ他方
の端部にコイルスプリングを支持する支持部を有する移
動部材と、テンプルを挿入する挿通孔を貫設させると共
にこの挿通孔の内周面にテンプルの螺子部に螺合する螺
子部を有し且つ一方の端部にコイルスプリングを支持す
る支持部を有する固定部材と、移動部材の支持部と固定
部材の支持部とで支持され且つ夫々の部材間に圧縮状態
で配設されるコイルスプリングとで構成した。
解決するために、眼鏡フレームの蝶番構造を、一方の開
口端部の内縁へ内周方向にテンプルの胴部を挿通させる
開孔を残してフランジを膨出させると共にこのフランジ
の一部と側面の若干部分を略Ｕ字状に切欠させて開孔に
連通するテンプルの一方向側への回動用のスリットを設
けた筒状のケース体と先端部に球状の摺合面を有する軸
体を膨出させると共にこの軸体から所定の間隔を置いた
胴部の外周面に螺子部を設けたテンプルと、テンプルを
挿入する挿通孔を貫設させると共に一方の端部にケース
体のフランジの外面へ当接させる突当部を有し且つ他方
の端部にコイルスプリングを支持する支持部を有する移
動部材と、テンプルを挿入する挿通孔を貫設させると共
にこの挿通孔の内周面にテンプルの螺子部に螺合する螺
子部を有し且つ一方の端部にコイルスプリングを支持す
る支持部を有する固定部材と、移動部材の支持部と固定
部材の支持部とで支持され且つ夫々の部材間に圧縮状態
で配設されるコイルスプリングとで構成した。
【０００６】上記の構成において、筒状のケース体の他
方の開口端部は、眼鏡フレームのヨロイ側に突出させた
エンドピースを嵌合させる部位であり、従って、このケ
ース体をジョイントとすることにより、眼鏡フレームに
対して所定の方向に拡開させる耳掛用のテンプルが結合
される。
方の開口端部は、眼鏡フレームのヨロイ側に突出させた
エンドピースを嵌合させる部位であり、従って、このケ
ース体をジョイントとすることにより、眼鏡フレームに
対して所定の方向に拡開させる耳掛用のテンプルが結合
される。
【０００７】この様に構成された本発明の蝶番構造にお
いては、回動軸に螺子部材を使用していないので、長期
間の使用でガタツキが生じる心配がなくなると共に、コ
イルスプリングの作用で長期間に亘り安定したアガキを
維持できる。また、筒状のケース体を使用しているの
で、外観意匠に優れていると共に、組立にも手間がかか
らないのが特徴である。
いては、回動軸に螺子部材を使用していないので、長期
間の使用でガタツキが生じる心配がなくなると共に、コ
イルスプリングの作用で長期間に亘り安定したアガキを
維持できる。また、筒状のケース体を使用しているの
で、外観意匠に優れていると共に、組立にも手間がかか
らないのが特徴である。
【０００８】そして、本発明の蝶番構造では、上記の構
成に加えて、ケース体の開孔を囲むフランジの一方側へ
の回動用スリットに対向する部位を切り欠いてテンプル
の他方向側への回動用スリットを形成する。これは、テ
ンプルを通常の折畳みの動作に加えて反対方向へ若干回
動させる、所謂、ダブルアクションを可能としたもので
ある。
成に加えて、ケース体の開孔を囲むフランジの一方側へ
の回動用スリットに対向する部位を切り欠いてテンプル
の他方向側への回動用スリットを形成する。これは、テ
ンプルを通常の折畳みの動作に加えて反対方向へ若干回
動させる、所謂、ダブルアクションを可能としたもので
ある。
【０００９】更に、本発明は、上記の構成に加えて、ケ
ース体の夫々の回動用スリットと挿通孔とを一体的な細
長のスリットとして形成する一方、テンプルの軸体の基
部へガイド部を設ける。これは、円形の断面を有するテ
ンプルを使用した場合に、ガイド部とスリットの縁部の
当接でテンプルの軸回りの回動を防止するためである。
ース体の夫々の回動用スリットと挿通孔とを一体的な細
長のスリットとして形成する一方、テンプルの軸体の基
部へガイド部を設ける。これは、円形の断面を有するテ
ンプルを使用した場合に、ガイド部とスリットの縁部の
当接でテンプルの軸回りの回動を防止するためである。
【００１０】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明の蝶番構造を詳
細に説明する。
細に説明する。
【００１１】図１は、本発明の眼鏡フレームの蝶番構造
を説明するための一方向側への回動時の要部を側面から
見た断面図であり、図２は、本発明の眼鏡フレームの蝶
番構造を説明するための他方向側への回動時の要部を側
面から見た断面図であり、図３は、本発明の眼鏡フレー
ムの蝶番構造を説明するための要部の底面図であり、図
４は、本発明の眼鏡フレームの蝶番構造を説明するため
の一方向側への回動時の要部の平面図であり、図５は、
本発明の蝶番構造を用いた眼鏡フレームの全体図であ
る。
を説明するための一方向側への回動時の要部を側面から
見た断面図であり、図２は、本発明の眼鏡フレームの蝶
番構造を説明するための他方向側への回動時の要部を側
面から見た断面図であり、図３は、本発明の眼鏡フレー
ムの蝶番構造を説明するための要部の底面図であり、図
４は、本発明の眼鏡フレームの蝶番構造を説明するため
の一方向側への回動時の要部の平面図であり、図５は、
本発明の蝶番構造を用いた眼鏡フレームの全体図であ
る。
【００１２】本発明は、眼鏡フレームのヨロイ７から突
出させたエンドピース７Ａとテンプル２とを所定の方向
に向けて回動自在に結合させる蝶番構造に関するもので
あって、請求項１に記載のものは、一方の開口端部の内
縁へ内周方向にテンプル２の胴部を挿通させる開孔１ｂ
を残してフランジ１Ａを膨出させると共に該フランジ１
Ａの一部と側面の若干部分を略Ｕ字状に切欠させて前記
開孔１ｂに連通するテンプル２の一方向側への回動用の
スリット１ａを設けた筒状のケース体１と、先端部に球
状の摺合面を有する軸体２ａを膨出させると共に該軸体
２ａから所定の間隔を置いた胴部の外周面に螺子部２ｂ
を設けたテンプル２と、テンプル２を挿入する挿通孔３
ａを貫設させると共に一方の端部に前記ケース体１のフ
ランジ１Ａの外面へ当接させる突当部３ｂを有し且つ他
方の端部にコイルスプリング５を支持する支持部３ｃを
有する移動部材３と、テンプル２を挿入する挿通孔４ａ
を貫設させると共に該挿通孔４ａの内周面に前記テンプ
ル２の螺子部２ｂに螺合する螺子部４ｂを有し且つ一方
の端部にコイルスプリング５を支持する支持部４ｃを有
する固定部材４と、前記移動部材３の支持部３ｃと固定
部材４の支持部４ｃとで支持され且つ夫々の部材３．４
間に圧縮状態で配設されるコイルスプリング５から成る
ことを要旨とし、請求項２に記載のものは、ケース体１
の開孔１ｂを囲むフランジ１Ａの前記回動用スリット１
ａに対向する部位を切り欠いてテンプル２の他方向側へ
の回動用スリット１ｃを形成したことを要旨とし、請求
項３に記載のものは、ケース体１の夫々の回動用スリッ
ト１ａ．１ｃと開孔１ｂとが一体的なスリットとして形
成されていることを要旨とし、請求項４に記載のもの
は、ケース体１の夫々の回動用スリット１ａ．１ｃと開
孔１ｂとを一体的な細長のスリットとして形成すると共
に、前記テンプル２の軸体２ａの基部へ該テンプル２の
軸回りの回動を防止するガイド部２ｃを設けたことを要
旨とする。
出させたエンドピース７Ａとテンプル２とを所定の方向
に向けて回動自在に結合させる蝶番構造に関するもので
あって、請求項１に記載のものは、一方の開口端部の内
縁へ内周方向にテンプル２の胴部を挿通させる開孔１ｂ
を残してフランジ１Ａを膨出させると共に該フランジ１
Ａの一部と側面の若干部分を略Ｕ字状に切欠させて前記
開孔１ｂに連通するテンプル２の一方向側への回動用の
スリット１ａを設けた筒状のケース体１と、先端部に球
状の摺合面を有する軸体２ａを膨出させると共に該軸体
２ａから所定の間隔を置いた胴部の外周面に螺子部２ｂ
を設けたテンプル２と、テンプル２を挿入する挿通孔３
ａを貫設させると共に一方の端部に前記ケース体１のフ
ランジ１Ａの外面へ当接させる突当部３ｂを有し且つ他
方の端部にコイルスプリング５を支持する支持部３ｃを
有する移動部材３と、テンプル２を挿入する挿通孔４ａ
を貫設させると共に該挿通孔４ａの内周面に前記テンプ
ル２の螺子部２ｂに螺合する螺子部４ｂを有し且つ一方
の端部にコイルスプリング５を支持する支持部４ｃを有
する固定部材４と、前記移動部材３の支持部３ｃと固定
部材４の支持部４ｃとで支持され且つ夫々の部材３．４
間に圧縮状態で配設されるコイルスプリング５から成る
ことを要旨とし、請求項２に記載のものは、ケース体１
の開孔１ｂを囲むフランジ１Ａの前記回動用スリット１
ａに対向する部位を切り欠いてテンプル２の他方向側へ
の回動用スリット１ｃを形成したことを要旨とし、請求
項３に記載のものは、ケース体１の夫々の回動用スリッ
ト１ａ．１ｃと開孔１ｂとが一体的なスリットとして形
成されていることを要旨とし、請求項４に記載のもの
は、ケース体１の夫々の回動用スリット１ａ．１ｃと開
孔１ｂとを一体的な細長のスリットとして形成すると共
に、前記テンプル２の軸体２ａの基部へ該テンプル２の
軸回りの回動を防止するガイド部２ｃを設けたことを要
旨とする。
【００１３】即ち、本発明の蝶番構造は、図１乃至図５
に図示の如く、金属製等の筒状のケース体１をテンプル
２と、一対のレンズ９をリム６で支持させた眼鏡フレー
ムにおけるヨロイ７側に突出させたエンドピース７Ａと
のジョイント部材として使用したものであり、加えて、
テンプル２をケース体１に回動自在に結合させるため
に、移動部材３、固定部材４、コイルスプリング５を使
用したものである。
に図示の如く、金属製等の筒状のケース体１をテンプル
２と、一対のレンズ９をリム６で支持させた眼鏡フレー
ムにおけるヨロイ７側に突出させたエンドピース７Ａと
のジョイント部材として使用したものであり、加えて、
テンプル２をケース体１に回動自在に結合させるため
に、移動部材３、固定部材４、コイルスプリング５を使
用したものである。
【００１４】前記筒状のケース体１は、図１及び図２に
図示の如く、一方の開口端部の内縁へ内周方向にテンプ
ル２の胴部を挿通させる開孔１ｂを残してフランジ１Ａ
を膨出させると共に、該フランジ１Ａの一部と側面の若
干部分を略Ｕ字状に切欠させて前記開孔１ｂに連通する
テンプル２の一方向側への回動用のスリット１ａと、開
孔１ｂを囲むフランジ１Ａのスリット１ａに対向する部
位を切り欠いてテンプル２の他方向側への回動用スリッ
ト１ｃを形成してあり、これ等の回動用スリット１ａ．
１ｃと開孔１ｂは、一体的な細長のスリットとして形成
されている
図示の如く、一方の開口端部の内縁へ内周方向にテンプ
ル２の胴部を挿通させる開孔１ｂを残してフランジ１Ａ
を膨出させると共に、該フランジ１Ａの一部と側面の若
干部分を略Ｕ字状に切欠させて前記開孔１ｂに連通する
テンプル２の一方向側への回動用のスリット１ａと、開
孔１ｂを囲むフランジ１Ａのスリット１ａに対向する部
位を切り欠いてテンプル２の他方向側への回動用スリッ
ト１ｃを形成してあり、これ等の回動用スリット１ａ．
１ｃと開孔１ｂは、一体的な細長のスリットとして形成
されている
【００１５】尚、この筒状のケース体１の他方の開口端
部は、眼鏡フレームのヨロイ７側に突出させたエンドピ
ース７Ａを嵌挿させる部位である。
部は、眼鏡フレームのヨロイ７側に突出させたエンドピ
ース７Ａを嵌挿させる部位である。
【００１６】一方、前記テンプル２は、一方の先端部に
球状の摺合面を有する軸体２ａを膨出してあり、該軸体
２ａから所定の間隔を置いた胴部の外周面に螺子部２ｂ
を設けていて、螺子部２ｂ側の延長部は、モダン８を形
成する部位となっている。また、テンプル２の軸体２ａ
の基部には両側に平坦面を有するガイド部２ｃを設けて
いる。
球状の摺合面を有する軸体２ａを膨出してあり、該軸体
２ａから所定の間隔を置いた胴部の外周面に螺子部２ｂ
を設けていて、螺子部２ｂ側の延長部は、モダン８を形
成する部位となっている。また、テンプル２の軸体２ａ
の基部には両側に平坦面を有するガイド部２ｃを設けて
いる。
【００１７】そして、上記の如く構成したテンプル２を
ケース体１に組付けるには、軸体２ａを膨出させていな
いテンプル２を、一旦、ケース体１の開孔１ｂから挿入
してケース体１の他方側の開口端部から先端部を露出さ
せ、この状態で、先端部をプレス成形して軸体２ａとガ
イド部２ｃを形成し、次いで、テンプル２のガイド部２
ｃケース体１の開孔１ｂに嵌まる状態にまで引き付けて
組付ける。尚、この際、テンプル２の軸体２ａは、ケー
ス体１のフランジ１Ａの内面で抜け止められる。
ケース体１に組付けるには、軸体２ａを膨出させていな
いテンプル２を、一旦、ケース体１の開孔１ｂから挿入
してケース体１の他方側の開口端部から先端部を露出さ
せ、この状態で、先端部をプレス成形して軸体２ａとガ
イド部２ｃを形成し、次いで、テンプル２のガイド部２
ｃケース体１の開孔１ｂに嵌まる状態にまで引き付けて
組付ける。尚、この際、テンプル２の軸体２ａは、ケー
ス体１のフランジ１Ａの内面で抜け止められる。
【００１８】前記移動部材３は、図示の如く、筒状のケ
ース体１の端面に当接させた金属製等の部材から成り、
軸方向にテンプル２を挿入する挿通孔３ａが貫設されて
いる。そして、一方の端部に前記ケース体１のフランジ
１Ａの外面へ当接させる平坦面とした突当部３ｂを有
し、他方のややテーパーとした端部には、コイルスプリ
ング５を支持する平坦面とした支持部３ｃを有してい
る。
ース体１の端面に当接させた金属製等の部材から成り、
軸方向にテンプル２を挿入する挿通孔３ａが貫設されて
いる。そして、一方の端部に前記ケース体１のフランジ
１Ａの外面へ当接させる平坦面とした突当部３ｂを有
し、他方のややテーパーとした端部には、コイルスプリ
ング５を支持する平坦面とした支持部３ｃを有してい
る。
【００１９】前記固定部材４は、図示の如く、テンプル
２の螺子部２ｂに螺合させた金属製等の部材から成り、
軸方向にテンプル２を挿入する挿通孔４ａと該挿通孔４
ａの内周面に前記テンプル２の螺子部２ｂに螺合する螺
子部４ｂを設けている。そして、前記移動部材３と同様
に、一方の端部には、コイルスプリング５を支持する平
坦面とした支持部４ｃを有している。
２の螺子部２ｂに螺合させた金属製等の部材から成り、
軸方向にテンプル２を挿入する挿通孔４ａと該挿通孔４
ａの内周面に前記テンプル２の螺子部２ｂに螺合する螺
子部４ｂを設けている。そして、前記移動部材３と同様
に、一方の端部には、コイルスプリング５を支持する平
坦面とした支持部４ｃを有している。
【００２０】前記移動部材３と固定部材４の間隔は、所
定のバネ長のコイルスプリング５を圧縮した間隔となっ
ており、該コイルスプリング５は、圧縮状態で夫々の部
材３．４の支持部３ｃ・４ｃで支持されて、夫々の部材
３．４を軸方向に付勢している。
定のバネ長のコイルスプリング５を圧縮した間隔となっ
ており、該コイルスプリング５は、圧縮状態で夫々の部
材３．４の支持部３ｃ・４ｃで支持されて、夫々の部材
３．４を軸方向に付勢している。
【００２１】上記の如く構成した本発明の蝶番構造にお
いて、筒状のケース体１とテンプル２は、図３に図示の
如く、コイルスプリング５により移動部材３を介して同
軸上に付勢されているので、通常は、この位置で静止し
ている。
いて、筒状のケース体１とテンプル２は、図３に図示の
如く、コイルスプリング５により移動部材３を介して同
軸上に付勢されているので、通常は、この位置で静止し
ている。
【００２２】そして、テンプル２のモダン８側を持った
手で内側に折畳みの操作を行うと、図１に図示の如く、
テンプル２は、先端部に球状の摺合面を有する軸体２ａ
を膨出させているので、該軸体２ａが筒状のケース体１
のフランジ１Ａの内面で摺動すると共に、前記移動部材
３の突当部３ｂとケース体１のフランジ１Ａの外面との
摺合で、該移動部材３を固定部材４側へ押し上げる。そ
して、テンプル２の先端部は、開孔１ｂに連通する一方
向側への回動用のスリット１ａに沿って回動する。
手で内側に折畳みの操作を行うと、図１に図示の如く、
テンプル２は、先端部に球状の摺合面を有する軸体２ａ
を膨出させているので、該軸体２ａが筒状のケース体１
のフランジ１Ａの内面で摺動すると共に、前記移動部材
３の突当部３ｂとケース体１のフランジ１Ａの外面との
摺合で、該移動部材３を固定部材４側へ押し上げる。そ
して、テンプル２の先端部は、開孔１ｂに連通する一方
向側への回動用のスリット１ａに沿って回動する。
【００２３】また、図２に図示の如く、眼鏡フレームを
顔に装着する際には、テンプル２のモダン８側が外側に
開こうとするが、この場合も同様に、テンプル２の軸体
２ａが筒状のケース体１のフランジ１Ａの内面で摺動す
ると共に、前記移動部材３の突当部３ｂとケース体１の
フランジ１Ａの外面との摺合で、該移動部材３を固定部
材４側へ押し上げ、テンプル２の先端部は、開孔１ｂに
連通する他方向側への回動用スリット１ｃに沿って回動
するものである。
顔に装着する際には、テンプル２のモダン８側が外側に
開こうとするが、この場合も同様に、テンプル２の軸体
２ａが筒状のケース体１のフランジ１Ａの内面で摺動す
ると共に、前記移動部材３の突当部３ｂとケース体１の
フランジ１Ａの外面との摺合で、該移動部材３を固定部
材４側へ押し上げ、テンプル２の先端部は、開孔１ｂに
連通する他方向側への回動用スリット１ｃに沿って回動
するものである。
【００２４】尚、上記の各操作において、テンプル２の
軸体２ａの基部には両側に平坦面を有するガイド部２ｃ
が突設されているので、このガイド部２ｃと開孔１ｂ並
びに夫々の回動用スリット１ａ．１ｃとが当接して、テ
ンプル２の軸回り回動が防止される。
軸体２ａの基部には両側に平坦面を有するガイド部２ｃ
が突設されているので、このガイド部２ｃと開孔１ｂ並
びに夫々の回動用スリット１ａ．１ｃとが当接して、テ
ンプル２の軸回り回動が防止される。
【発明の効果】本発明の蝶番構造は、前述の如く構成し
たため、螺子部材を使用した眼鏡フレームの様に長期間
の使用でガタツキが生じる心配がなくなり、コイルスプ
リングの作用で長期間に亘り安定したアガキを維持でき
る。そして、筒状のケース体を使用しているので、外観
意匠に優れていると共に、組立に手間がかからず、経済
的である。加えて、この蝶番構造におけるテンプルは、
通常の折畳みの動作に加えて反対方向への回動動作がで
きるので、ダブルアクションを可能としたために、機能
性にも優れた画期的で且つ有意義な発明である。
たため、螺子部材を使用した眼鏡フレームの様に長期間
の使用でガタツキが生じる心配がなくなり、コイルスプ
リングの作用で長期間に亘り安定したアガキを維持でき
る。そして、筒状のケース体を使用しているので、外観
意匠に優れていると共に、組立に手間がかからず、経済
的である。加えて、この蝶番構造におけるテンプルは、
通常の折畳みの動作に加えて反対方向への回動動作がで
きるので、ダブルアクションを可能としたために、機能
性にも優れた画期的で且つ有意義な発明である。
【図１】本発明の眼鏡フレームの蝶番構造を説明するた
めの一方向側への回動時の要部を側面から見た断面図で
ある。
めの一方向側への回動時の要部を側面から見た断面図で
ある。
【図２】本発明の眼鏡フレームの蝶番構造を説明するた
めの他方向側への回動時の要部を側面から見た断面図で
ある。
めの他方向側への回動時の要部を側面から見た断面図で
ある。
【図３】本発明の眼鏡フレームの蝶番構造を説明するた
めの要部の底面図である。
めの要部の底面図である。
【図４】本発明の眼鏡フレームの蝶番構造を説明するた
めの一方向側への回動時の要部の平面図である。
めの一方向側への回動時の要部の平面図である。
【図５】本発明の蝶番構造を用いた眼鏡フレームの全体
図である。
図である。
１ ケース体 １Ａ フランジ １ａ 回動用スリット １ｂ 開孔 １ｃ 回動用スリット ２ テンプル ２ａ 軸体 ２ｂ 螺子部 ２ｃ ガイド部 ３ 移動部材 ３ａ 挿通孔 ３ｂ 突当部 ３ｃ 支持部 ４ 固定部材 ４ａ 挿通孔 ４ｂ 螺子部 ４ｃ 支持部 ５ コイルスプリング ６ リム ７ ヨロイ ７Ａ エンドピース ８ モダン ９ レンズ
Claims (4)
- 【請求項１】一方の開口端部の内縁へ内周方向にテンプ
ルの胴部を挿通させる開孔を残してフランジを膨出させ
ると共に該フランジの一部と側面の若干部分を略Ｕ字状
に切欠させて前記開孔に連通するテンプルの一方向側へ
の回動用のスリットを設けた筒状のケース体と、先端部
に球状の摺合面を有する軸体を膨出させると共に該軸体
から所定の間隔を置いた胴部の外周面に螺子部を設けた
テンプルと、テンプルを挿入する挿通孔を貫設させると
共に一方の端部に前記ケース体のフランジの外面へ当接
させる突当部を有し且つ他方の端部にコイルスプリング
を支持する支持部を有する移動部材と、テンプルを挿入
する挿通孔を貫設させると共に該挿通孔の内周面に前記
テンプルの螺子部に螺合する螺子部を有し且つ一方の端
部にコイルスプリングを支持する支持部を有する固定部
材と、前記移動部材の支持部と固定部材の支持部とで支
持され且つ夫々の部材間に圧縮状態で配設されるコイル
スプリングから成ることを特徴とする眼鏡フレームの蝶
番構造。 - 【請求項２】前記ケース体の開孔を囲むフランジの前記
スリットに対向する部位を切り欠いてテンプルの他方向
側への回動用スリットを形成したことを特徴とする特許
請求の範囲の請求項１に記載の眼鏡フレームの蝶番構
造。 - 【請求項３】前記ケース体の夫々の回動用スリットと挿
通孔とが一体的なスリットとして形成されていることを
特徴とする特許請求の範囲の請求項１及び請求項２に記
載の眼鏡フレームの蝶番構造。 - 【請求項４】前記ケース体の夫々の回動用スリットと挿
通孔とを一体的な細長のスリットとして形成すると共
に、前記テンプルの軸体の基部へ該テンプルの軸回りの
回動を防止するガイド部を設けたことを特徴とする請求
項１乃至請求項３に記載の眼鏡フレームの蝶番構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31584095A JPH09133899A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 眼鏡フレームの蝶番構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31584095A JPH09133899A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 眼鏡フレームの蝶番構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09133899A true JPH09133899A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=18070218
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31584095A Pending JPH09133899A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 眼鏡フレームの蝶番構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09133899A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104460035A (zh) * | 2013-11-27 | 2015-03-25 | 赵菁 | 一种装有窄小镜片的老花镜 |
-
1995
- 1995-11-10 JP JP31584095A patent/JPH09133899A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104460035A (zh) * | 2013-11-27 | 2015-03-25 | 赵菁 | 一种装有窄小镜片的老花镜 |
| CN104460035B (zh) * | 2013-11-27 | 2016-06-01 | 赵菁 | 一种装有窄小镜片的老花镜 |
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