JPH09130306A - 拡声通話装置およびエコーキャンセラ - Google Patents

拡声通話装置およびエコーキャンセラ

Info

Publication number
JPH09130306A
JPH09130306A JP7284013A JP28401395A JPH09130306A JP H09130306 A JPH09130306 A JP H09130306A JP 7284013 A JP7284013 A JP 7284013A JP 28401395 A JP28401395 A JP 28401395A JP H09130306 A JPH09130306 A JP H09130306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
echo
signal
reception
adaptive filter
sound image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7284013A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3625325B2 (ja
Inventor
Takayuki Taniguchi
隆行 谷口
Shigenobu Minami
重信 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP28401395A priority Critical patent/JP3625325B2/ja
Publication of JPH09130306A publication Critical patent/JPH09130306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3625325B2 publication Critical patent/JP3625325B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2スピーカ、1マイク構成の擬似ステレオ拡
声通話装置において、相手2話者による同時通話時のエ
コーを簡素な構成で打ち消す。 【解決手段】この擬似ステレオ拡声通話装置は、受話検
出手段1により初めに検出された受話チャネルA1を第
1の信号経路3に接続し、次に受話されたチャネルB1
を第2の信号経路4に接続する接続制御手段2と、第1
の信号経路3に接続され、受信チャネルから送信チャネ
ルへ回り込むエコーを推定し、擬似エコーを生成する適
応フィルタ5と、第2の信号経路4に接続され、過去に
適応フィルタ5で収束させ蓄積したフィルタ係数をフィ
ルタ係数蓄積手段7からロードして擬似エコーを生成す
る非適応フィルタ6と、左右のスピーカ10、11の出
力を制御して音像を定位させる受話フィルタ9とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば多地点間通
信会議システムなどに利用される2スピーカ、1マイク
構成の拡声通話装置およびこの装置に用いられるエコー
キャンセラに関する。
【0002】
【従来の技術】遠隔地にいる人同士が、例えば映像、音
声、文書などをネットワークを介して共有し、緊密な協
調作業環境を構築するサービスとして、近年、パーソナ
ルコンピュータ(PC)やワークステーション(WS)
などのマルチメディア端末を利用した多地点間通信会議
システムが注目されている。
【0003】この多地点間通信会議システムでは、遠隔
地にいる人同士があたかも向かい合って会議しているよ
うにモニタの画面でお互いの顔を見ながら会話が行え
る。また一つのドキュメントやアプリケーションを各端
末のディスプレイ上で共有して打ち合わせや協調作業な
どを行うことができる。
【0004】従来の多地点間通信会議システムの端末
は、例えばWSなどにマイクとスピーカを追加装備した
構成であり、この場合、各WSのモニタ上に複数の話者
の画像を表示させてその中の一人が話したときに、相手
話者に話しかけた声をマイクで集音し、通信回線を経由
して遠隔地の端末のスピーカから出力させてTV会議を
行う。
【0005】この際、各端末の会議参加者(聴人)は、
モニタ上の話者の口の動きやスピーカから発生される音
声などから、誰が話しているかを判断することになる。
【0006】この多地点間通信会議システムにおいて、
発言者を音声から認識する上で、あるいは会議をスムー
ズに進行する上で、複数のスピーカを用いて発言者毎に
ことなる位置に音像を定位させることが有効である。
【0007】この場合、聴者側において、各スピーカか
ら出力する音声のレベルや遅延時間を制御することによ
り、画面内の話者に対応する位置に音像を定位させるこ
とができる。
【0008】また現在、この通信会議システムの利便性
からハンズフリーによる拡声通話の要求が強く、スピー
カ出力音声がマイクに回り込んで発生するエコー感やハ
ウリングなどを抑圧する、いわゆるエコーキャンセル技
術(エコーキャンセラ)が考案されている。このエコー
キャンセラと上記擬似ステレオ音声生成技術とを組み合
わせたものに擬似ステレオ拡声通話装置がある。
【0009】この擬似ステレオ拡声通話装置は、図6に
示すように、入力されたモノラル音声信号を音像定位処
理部111、112がそれぞれの伝達関数(以下音像定
位関数とよぶ)GRi(z) 、GLi(z) で演算処理してそれ
ぞれに接続されたスピーカ113、114から出力す
る。このときに音像定位処理部111、112の前段、
あるいは後段からエコーキャンセラ115が得た音声信
号と、スピーカ113、114から発生しマイク116
で集音した音声信号とを減算器117で差し引くことに
よりエコーを打ち消すものである。
【0010】この場合、複数のスピーカ113、114
から音声が出力されると、各音声は聴者に聴きとられる
と共にマイク116にも集音される。このマイク116
には、各音声が異なる方向から入力されるためエコーパ
スが複数となり、これら複数のエコーを抑圧するために
エコーキャンセラ115の処理量が増大したり、話者交
代時に残留エコーが増大するなどの問題が生じる。
【0011】従来の擬似ステレオ拡声通話装置は、図7
に示すように、音像定位処理部111、112の前段の
モノラル音声信号と減算器117で差し引かれた信号と
で学習する適応フィルタ(ADF)121を有してお
り、この適応フィルタ(ADF)121がエコーパスの
音響特性を学習するので、各スピーカ113、114か
ら出力された音声がマイク116へ回り込んだときのエ
コーは消去される。この場合、適応フィルタ(ADF)
121は、1つで済み処理量およびメモリ容量などもモ
ノラル時とほぼ同等である。
【0012】このとき、エコーキャンセラから見た総合
的なエコーパスの音響特性をHi (z) とすると、音響特
性Hi (z) は、次の式(10)で表すことができる。
【0013】 Hi (z) =GRi(z) HR (z) +GLi(z) HL (z) ……式(10) この式(10)から、音像定位関数GRi(z) 、GLi(z)
などがエコーパスの音響特性Hi (z) に含まれることが
解る。
【0014】左右の各スピーカ・マイク間の伝達関数H
R (z) 、HL (z) は、音響特性が定常な限り一定ではあ
るが、音像定位関数GRi(z) 、GLi(z) は、話者が交代
すると、その都度変動する。
【0015】ところで、多地点間通信会議システムにお
いては、会議参加者が多いことから、話者が交代が頻繁
に起こる。
【0016】しかしながら、図7に示した擬似ステレオ
拡声通話装置では、話者交代があると、すなわち、音像
定位関数が変化すると、その都度、エコーパス特性Hi
(z)が変動し、エコーを十分に打ち消せなくなる。
【0017】そこで、図8に示すように、擬似ステレオ
拡声通話装置に複数の適応フィルタ(ADF)122、
123と、それらを加算する加算器124とを用いた線
形結合型のものが考えられる。この線形結合型の場合、
音像定位演算後に、左右の各スピーカ113、114か
らマイク116へのエコーパス一つにつき一つの適応フ
ィルタ(ADF)122、123でエコーが打ち消され
るので、音像定位関数が変化してもエコーパス特性は変
化せず、複数の中のいずれか一つの地点からの受話音声
で一度適応フィルタ(ADF)122、123を収束さ
せれば、その後はエコーパスが変動しない限り、話者が
交代してもエコー打ち消し量の劣化は生じなくなる。但
し、この場合、適応フィルタ(ADF)が1つだけのと
きに比べて2倍の演算量およびメモリ容量が必要にな
り、これがコストアップの要因になる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の擬似
ステレオ拡声通話装置は、モノラル拡声通話装置に比べ
て、話者交代時に残留エコーの増大やメモリ量、演算量
の増大などといった問題が起こる。
【0019】また上述した擬似ステレオ拡声通話装置で
は、単独話者を想定してエコーキャンセラが設けられて
いるため、多地点間通信会議を行うときのように、異な
る2地点の二人が議論を戦わせる状況やある一人が説明
している途中に他の会議参加者が割り込んで質問する状
況など、異なる2地点の話者が同時に話す状況が考慮さ
れておらず、この場合はエコーが打ち消されない。
【0020】そこで、相手2地点同時通話時にもエコー
を打ち消すことができるよう上述した擬似ステレオ拡声
通話装置の構成、つまり複数の適応フィルタ(ADF)
をそのまま適用すると、演算量、メモリ量がそのまま2
倍になり、装置全体が大幅にコストアップするという問
題があった。
【0021】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、多地点間通信する上で話者交代時や同
時通話時などにエコーを打ち消すことができ、従来のも
のと比較して演算量の大幅な増加がなく、これにより装
置全体を比較的ローコストに構成できる拡声通話装置お
よびエコーキャンセラを提供することを目的としてい
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明の拡声通話装置は、複数の
地点からの受話信号を受信する複数の受話チャネルと、
前記個々の受話チャネルに受信された受話信号を検出す
る受話検出手段と、前記受話検出手段により検出された
受話信号の受話数に応じて前記受話信号の受信された受
話チャネルを第1または第2の信号経路のいずれか一方
に接続する接続制御手段と、前記受話音声の音像を音声
毎に異なる位置に定位させるための複数のスピーカと、
前記第1および第2の信号経路を通じて入力された各受
話信号について前記複数のスピーカの出力を制御し、そ
れぞれの受話信号に対応する位置に音像を定位させる音
像定位手段と、発言者の音声を集音するためのマイク
と、前記第1の信号経路に接続され、前記受信チャネル
から前記第1の信号経路、前記音像定位手段、スピーカ
およびマイクを通じて送信チャネル側へ回り込むエコー
パスを推定し擬似エコーを生成する適応フィルタと、前
記適応フィルタにより推定されたエコーパスに対応する
フィルタ係数が蓄積されるエコーパス情報蓄積手段と、
前記第2の信号経路に接続され、前記受信チャネルから
前記第2の信号経路、前記音像定位手段、スピーカおよ
びマイクを通じて送信チャネル側へ回り込むエコーパス
に対応するフィルタ係数を前記エコーパス情報蓄積手段
からロードし前記第2の信号経路を通じて送信チャネル
側へ回り込むエコーを推定し擬似エコーを生成する非適
応フィルタと、前記非適応フィルタおよび適応フィルタ
により生成された各擬似エコーを前記送信チャネルのエ
コー信号から差し引く減算器とを具備したことを特徴と
している。
【0023】この請求項1、5記載の発明の場合、複数
の受信チャネルのうち、受話中の受信チャネルが二つに
なった場合、適応フィルタとこれよりも処理量の少ない
非適応フィルタとを用いて受話チャネルから送話チャネ
ルに回り込むそれぞれのエコーを推定し擬似エコーを生
成し、減算器で送話チャネル側のエコー信号から差し引
きエコーを打ち消す。ここで用いた非適応フィルタは、
フィルタ係数を逐次学習/更新してゆくという処理を行
わないものなので、適応フィルタに比べて演算量が少な
く装置全体を比較的ローコストに構成できる。
【0024】請求項2記載の発明の拡声通話装置は、請
求項1記載の拡声通話装置において、前記音像定位手段
が、前記第1の信号経路を通じて入力された受話信号に
ついて、対応位置に音像を定位させるための各スピーカ
用の関数演算を行う第1の信号演算部と、前記第2の信
号経路を通じて入力された受話信号について、対応位置
に音像を定位させるための各スピーカ用の関数演算を行
う第2の信号演算部と、前記第1および第2の信号演算
部により演算された同じスピーカに対する演算結果を加
算する複数のからなることを特徴としている。
【0025】この請求項2記載の発明の場合、音像定位
手段に第1の信号演算部と、第2の信号演算部と、それ
ぞれの加算器とが備えられているので、話者が2人にな
った場合でも、それぞれについて音像を定位させること
ができる。
【0026】請求項3記載の発明の拡声通話装置は、請
求項1記載の拡声通話装置において、前記エコー情報蓄
積手段が、前記各音像定位位置に対応した音響特性情報
をフィルタ係数として記憶する複数のメモリを具備した
ことを特徴としている。
【0027】この請求項3記載の発明の場合、音像定位
が変化したときにそのときどきに応じたフィルタ係数の
データを各メモリからロードすることができる。
【0028】請求項4記載の発明の拡声通話装置は、請
求項1記載の拡声通話装置において、前記エコー情報蓄
積手段が、前記適応フィルタにより推定された伝達関数
が定常な区間を単位とした前記音像定位手段の音響特性
を含む過去の複数のエコーパス情報を記憶する第1の記
憶手段と、前記第1の記憶手段により記憶された前記音
像定位手段の音響特性を含む過去の複数のエコーパス情
報から、前記音像定位手段の音響特性を除いたエコーパ
ス情報を求める手段と、前記スピーカからマイクへ至る
エコーパスの数分設けられ、求められた前記音像定位手
段の音響特性を除いたエコーパス情報を記憶する第2の
記憶手段と、前記第2の記憶手段のエコーパス情報を基
に、前記音像定位手段の次の音響特性を含んだエコーパ
ス情報を求める手段とを具備することを特徴としてい
る。
【0029】この請求項4記載の発明の場合、音像定位
手段の音響特性を含む過去の複数のエコーパス情報とし
て、推定伝達関数Hi-1 '(z)、Hi '(z)が第1の記憶手
段に記憶されて、これら推定伝達関数Hi-1 '(z)、
i '(z)から、スピーカ・マイク間の伝達関数HR (z)
、HL (z) が求められ、それぞれが第2の記憶手段に
記憶される。そして上記伝達関数HR (z) 、HL (z) か
ら(i+1) 番目の区間における適応フィルタ5の伝達関数
i+1 '(z)が求められる。
【0030】請求項5記載の発明のエコーキャンセラ
は、複数の受話チャネルに受信された受話信号を検出す
る受話検出手段と、前記受話検出手段により検出された
受話信号の受話数に応じて前記受話信号の受信された受
話チャネルを第1または第2の信号経路のいずれか一方
に接続する接続制御手段と、前記第1の信号経路に接続
され、前記受信チャネルから前記第1の信号経路、スピ
ーカおよびマイクを通じて送信チャネル側へ回り込むエ
コーパスを推定し擬似エコーを生成する適応フィルタ
と、前記適応フィルタにより推定されたエコーパスに対
応するフィルタ係数が蓄積されるエコーパス情報蓄積手
段と、前記第2の信号経路に接続され、前記第2の信号
経路から送信チャネルへ回り込むエコーパスに対応する
フィルタ係数を前記エコーパス情報蓄積手段からロード
し前記第2の信号経路を通じて送信チャネルへ回り込む
エコーパスを推定し擬似エコーを生成する非適応フィル
タと、前記非適応フィルタおよび適応フィルタにより生
成された各擬似エコーを前記送信チャネルのエコー信号
から差し引く減算器とを具備したことを特徴としてい
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0032】図1は本発明の第1の実施形態の擬似ステ
レオ拡声通話装置の構成を示す図である。
【0033】同図において、1は受話検出手段であり、
異なる複数の地点A〜Eなどからのそれぞれの受信チャ
ネルA1〜E1のラインが接続され、その中で受話信号
の受信された受信チャネルを検出する。2は接続制御手
段であり、受話検出手段1により検出された受話中のチ
ャネルを第1の信号経路3に接続する。またある一つの
チャネルが受話中、他のチャネルに新たな受話信号の受
信(割り込み)が発生したときにその割り込みチャネル
を第2の信号経路4に接続する。5は適応フィルタ(A
DF)であり、例えば 200タップ程度のものである。こ
の適応フィルタ5は、受信チャネルから送信チャネルへ
回り込むエコーを学習しつつ推定し擬似エコーを生成す
る。6は非適応フィルタであり、例えば有限インパルス
レスポンスフィルタ(FIRフィルタ)などである。こ
の非適応フィルタ6は、適応フィルタ5と同じタップ数
を有しているものの、適応フィルタ5のようにフィルタ
係数を逐次学習、更新するタイプのフィルタではないの
で、データ処理量としてはその数分の1程度で済む。こ
の非適応フィルタ6は受話中の受信チャネル数が二つに
なった場合に、他からフィルタ係数(受話フィルタ9を
含むエコーパスの特性情報)をロードし、そのフィルタ
係数を用いて回り込みエコーを推定し擬似エコーを生成
する。7はフィルタ係数蓄積手段であり、複数のメモリ
を有しており、適応フィルタ(ADF)5で収束させた
フィルタ係数が各メモリにセーブされたり、フィルタ係
数を適応フィルタ(ADF)5や非適応フィルタ(NA
DF)6などにロードする。8は減算器であり、送話信
号から擬似エコー信号を差し引く。9は音像定位処理手
段としての受話フィルタであり、左右の伝達関数G
Ri(z) 、GLi(z) の演算を行って右側用のスピーカ1
0、左側用のスピーカ11に音声信号を出力し、画面上
の話者の位置に応じて音像を定位させるものである。1
2はマイクであり、この装置のオペレータ(会議参加
者)が他へ話しかけたときの音声を集音するためのもの
である。この擬似ステレオ拡声通話装置内においては、
適応フィルタ(ADF)5および非適応フィルタ(NA
DF)6、フィルタ係数蓄積手段7および減算器8など
からエコーキャンセラが構成されている。
【0034】続いて、図2を参照して上記受話フィルタ
9の構成について説明する。
【0035】同図に示すように、受話フィルタ9は、第
1の信号経路3からの受話信号に対して右側音声を生成
するフィルタ21(伝達関数がG1 Ri(z) )、左側音声
を生成するフィルタ22(伝達関数がG1 Li(z) )、第
2の信号経路4からの受話信号に対して右側音声を生成
するフィルタ23(伝達関数がG2 Ri(z) )、左側音声
を生成するフィルタ24(伝達関数がG2 Li(z) )、右
側音声同志の演算結果を加算しスピーカ10に出力する
加算器25、左側音声同志の演算結果を加算しスピーカ
11に出力する加算器26などを有している。
【0036】次に、図3を参照して上記フィルタ係数蓄
積手段7の構成について詳細に説明する。
【0037】同図に示すように、フィルタ係数蓄積手段
7は、受話チャネルA1〜E1に対応した擬似エコーの
フィルタ係数である推定伝達関数HA'(z) 〜HE'(z) を
蓄積するための複数のメモリ31〜35を有している。
【0038】続いて、図4を参照してフィルタ係数蓄積
手段7と適応フィルタ5との関係について説明する。
【0039】同図に示すように、上記フィルタ係数蓄積
手段7内の、例えば推定伝達関数HA'(z) 用のメモリ3
1と適応フィルタ5間においては、信号経路3からの受
話信号X(データX0〜X99 )は、適応フィルタ5内の係
数メモリ(図示せず)の 0番地から99番地に蓄積され、
また適応フィルタ5内の係数メモリの 100番地から 199
番地にフィルタ係数h0〜h99 が蓄積され、互いの間で畳
み込み演算が行われ、その演算結果がYとして出力され
る。そして、メモリ31の 200番地のデータが適応フィ
ルタ5内の係数メモリの 100番地にロードされ、 201番
地のデータが 101番地にロードされ、あるいは逆に適応
フィルタ5内の係数メモリの 100番地のデータがメモリ
31の 200番地にセーブされるなどといったことが行わ
れる。
【0040】すなわち、A地点からの受話の場合、メモ
リ31から適応フィルタ5内の係数メモリにデータをロ
ードし、A地点からの音声で、フィルタ係数を収束させ
(学習を行い)、相手がA地点以外に切り替わったと
き、適応フィルタ5内の係数メモリのデータをメモリ3
1にセーブし、新たな地点に対応するメモリから、適応
フィルタ5内の係数メモリにデータをロードする。この
係数を用いて適応フィルタ5の学習を継続する。
【0041】次に、この擬似ステレオ拡声通話装置の動
作について説明する。
【0042】この擬似ステレオ拡声通話装置の場合、例
えばA地点などからの受話信号が受話チャネルA1に入
力されると、受話検出手段1がそれを検出し、接続制御
手段2が第1の信号経路3に接続し、第1の信号経路3
を通じて受話フィルタ9と適応フィルタ5とに受話信号
が入力される。受話フィルタ9では、受話検出手段1に
より検出された受話チャネルA1から、どの位置に音像
を定位させるべきかが判るので、その位置に音像を定位
させるよう伝達関数の演算がなされて各スピーカ10、
11への利得が制御される。そして各スピーカ10、1
1から出力された音声は、エコー信号としてマイク12
で集音されて減算器8に伝送される。
【0043】一方、適応フィルタ5では、入力された受
話信号を基に対応するフィルタ係数がフィルタ係数蓄積
手段7からロードされて、受信チャネルA1から送信チ
ャネル13へ回り込むエコーが推定され、擬似エコーが
生成されてそれが減算器8に出力される。
【0044】そして減算器8において、擬似エコーと集
音されたエコーとが差し引かれて、その差信号が適応フ
ィルタ5にフィードバックされ、適応フィルタ5は、そ
の差信号がなくなるように、つまりエコーを収束させる
ように学習し、信号経路3に入力される音声がチャネル
A1以外の音声になったとき、それを新たなフィルタ係
数として、フィルタ係数蓄積手段7にセーブする。
【0045】ここで、例えばチャネルA1での受話中
に、B地点からの受話信号がチャネルB1に受信される
ことがある。
【0046】この場合、地点Bからの受話信号がチャネ
ルB1に受信されると、受話検出手段1がそれを検出
し、接続制御手段2によりチャネルB1が第2の信号経
路4に接続され、その受話信号は、第2の信号経路4を
通じて受話フィルタ9と非適応フィルタ6とに入力され
る。
【0047】受話フィルタ9では、受話検出手段1によ
り検出された受話チャネルB1の所定の位置に音像を定
位させるよう音像定位のための関数演算を行い、左右そ
れぞれのにおいて、二つの出力信号が加算されて、各ス
ピーカ10、11の出力が制御される。そして各スピー
カ10、11から出力された音声は、エコーとしてマイ
ク12で集音されて減算器8に伝送される。
【0048】この場合、地点数分のフィルタ係数用メモ
リが必要となるものの、モノラル型エコーキャンセラを
用いた場合と同等の処理量でエコーを打ち消すことので
きる2スピーカ、1マイク構成の擬似ステレオ拡声通話
装置を構成することができる。
【0049】また上記以外にも、例えばチャネルA1の
受話終了後、直ちにチャネルB1に受話信号が受信され
ることがある。この場合、接続制御手段2は、受話が終
了して空いた第1の信号経路3にチャネルB1を接続す
る。
【0050】すると、第1の信号経路3上の適応フィル
タ5は、A地点からの受話信号で収束させたフィルタ係
数を一旦フィルタ係数蓄積手段7内のA地点用メモリ3
1にセーブした後、代わりにB地点用メモリ32からフ
ィルタ係数をロードして、その後、B地点からの受話信
号での学習を行う。
【0051】すなわち、チャネルB1に受話信号が受信
された場合であっても、適応フィルタ5が空いていれ
ば、適応フィルタ5により擬似エコーが生成されるの
で、エコーを確実に打ち消すことができる。
【0052】このようにこの実施形態の擬似ステレオ拡
声通話装置によれば、エコーキャンセラの中核部品とし
て、フィルタ係数が逐次最適な値に更新される適応フィ
ルタ5と、ロードされたフィルタ係数によりフィルタリ
ング演算を行う非適応フィルタ6とを組み合わせて利用
することにより、多くのチャネルA1〜E1の中で同時
に2者が通話するときのエコーを適時打ち消すことがで
き、複数の話者が交替しながら通話する多地点間通信会
議システムなどに用いる端末、つまり擬似ステレオ拡声
通話装置をローコストに構成できる。
【0053】従来は音像定位位置が2カ所の場合、単一
のエコーキャンセラではエコーを抑えきれなかったが、
適応フィルタ5の他にローコストな非適応フィルタ6
(補助エコーキャンセラ)を設けたことで、2者同時通
話区間については、それぞれのフィルタ5、6でエコー
を打ち消すことができる。但し補助エコーキャンセラの
フィルタ係数は、フィルタ係数蓄積手段7からロードす
るだけなのでエコーパスの音響特性変動に適時追随する
ことはできないが、スピーカ−マイク間の音響特性にさ
ほど大きな変化がなければ、エコーを十分抑えることが
できる。またこの実施形態の擬似ステレオ拡声通話装置
の受話フィルタ9による音像定位制御は、演算の容易な
利得制御なので、モノラルエコーキャンセラ並の処理量
で擬似ステレオ音声を再生できる。
【0054】次に、図5を参照して上記フィルタ係数蓄
積手段7を変形した例について説明する。
【0055】上記フィルタ係数蓄積手段7の構成の場
合、会議参加者の分だけメモリの数が必要となる。この
ため会議参加者が多くなると、それだけメモリを増設す
ることになりコストアップする。
【0056】そこで、このコストアップを抑えるために
フィルタ係数蓄積手段を変形することが考えられる。
【0057】この場合、同図に示すように、フィルタ係
数蓄積手段50は、音声定位関数が定常となっている
(i-1)番目の区間における適応フィルタ5の推定伝達関
数Hi- 1 '(z)を蓄積するメモリ52と、同様にi 番目の
区間の推定伝達関数Hi '(z)を記憶するメモリ51と、
これら推定伝達関数Hi-1 '(z)、Hi '(z)から、スピー
カ・マイク間の伝達関数HR (z) 、HL (z) を求め(分
解処理)、これらスピーカ・マイク間の伝達関数H
R (z) 、HL (z) から(i+1) 番目の区間における適応フ
ィルタ5の伝達関数Hi+1 '(z)の初期値を求める(合成
処理)分解合成処理部53と、スピーカ・マイク間伝達
関数HR (z) 、HL (z) を記憶する2つのメモリ54、
55とから構成されている。この係数蓄積手段50を有
するエコーキャンセラを推定伝達関数分解合成型エコー
キャンセラという。
【0058】この場合、適応フィルタ5で推定された過
去2区間の推定伝達関数Hi-1 '(z)、Hi '(z)をメモリ
51、52に蓄積しておき、これらからスピーカ・マイ
ク間伝達関数HR (z) 、HL (z) を求めてメモリ54、
55に記憶するので、比較的安価にエコーキャンセラを
構成できる。
【0059】以下、この推定伝達関数分解合成型エコー
キャンセラによる推定伝達関数の演算方法について説明
する。
【0060】まず、音像定位関数が定常な区間を単位と
したi 番目の区間を考えてみる。
【0061】適応フィルタ5で推定された過去2区間
(i 区間、i-1 区間)の伝達関数をそれぞれ推定伝達関
数Hi-1 '(z)、Hi '(z)とすると、エコーパスが定常
で、推定が正確であると仮定すれば、この推定音響特
性、すなわち推定伝達関数は、音像定位関数とは独立な
スピーカ・マイク間伝達関数HR (z) 、HL (z) を用い
て次式のように表すことができる。
【0062】 Hi '(z) =GRi(z) HR (z) +GLi(z) HL (z) Hi-1 '(z)=GRi-1(z) HR (z) +GLi-1(z) HL (z) …………式(1) 伝達関数の分解合成による複数エコーパスのエコーキャ
ンセラは、この関係を利用して、単一のエコーキャンセ
ラで得た複数の過去の伝達関数を基にスピーカ・マイク
間の伝達関数を求める。
【0063】 HR (z) =D(z) -1( GLi-1(z) HR (z) −GLi(z) HL (z) ) HL (z) =D(z) -1(−GRi-1(z) HR (z) +GRi(z) HL (z) ) 但しD(z) =GRi(z) GLi-1(z) −GLi(z) GRi-1(z) …………式(2) そして、(i-1) 区間で新たな音像定位関数が得られたと
き、 Hi+1 '(z)=GRi+1(z) HR (z) +GLi+1(z) HL (z) …………式(3) なる演算により、i+1 区間のエコーキャンセラのフィル
タ初期値を得ることができる。これら複数のフィルタ係
数を各フィルタで用いることにより、話者交代によるエ
コー打ち消し量の劣化が生じないエコーキャンセラを実
現できる。
【0064】一般に、音像定位制御法としては、遅延制
御あるいは利得制御などがあるが、ここでは、比較的演
算が簡単な利得制御の場合について説明する。
【0065】この場合、音像定位関数は、 GRi(z) =gRi,GLi(z) =gLi …………式(4) なので、HR (z) ,HL (z) は、次式で求められる。
【0066】 HR (z) =1/D( gLi-1R (z) −gLiL (z) ) HL (z) =1/D(−gRi-1R (z) +gRiL (z) ) 但しD=gRiLi-1−gLiRi-1 …………式(5) この推定伝達関数分解合成型エコーキャンセラを使用し
た場合、次のような効果が見込める。
【0067】すなわち、図3に示したフィルタ係数蓄積
手段7の場合は、初めて受信する相手との通話開始時は
初期学習するまでの間、エコー打ち消し量の劣化が発生
するが、フィルタ係数蓄積手段50とした場合、相手の
全地点からの通話が一通り終わらなくても二地点(すな
わち二つの定常状態)での学習を行えば、その後は初期
学習に伴うエコー打ち消しの劣化は生じない。またスピ
ーカ・マイク間でのエコーパスが変化しても、変化後、
二地点を再度学習すれば、その後は上記同様に話者交代
によるエコー打ち消し量の劣化は生じない。
【0068】なお上記実施形態の拡声通話装置では、適
応フィルタ5、非適応フィルタ6および受話フィルタ9
への信号経路が二本(第1の信号経路3および第2の信
号経路4)なので、同時に3種類以上の音像定位関数に
対しては、エコーを打ち消すことができない。
【0069】そこで、異なる三地点以上からの通話に対
しては、処理量が許せる範囲で、固定FIRフィルタな
どの非適応フィルタをさらに追加することも考えられ
る。
【0070】すなわち、第2の信号経路4や非適応フィ
ルタ6などが複数個になった場合も考えられる。
【0071】このように処理量の少ないデジタルフィル
タを増設することにより、実際のアプリケーションにお
ける同時通話の発生頻度とコストとの兼ね合いで最適対
応が可能である。
【0072】また本発明は、相手話者の画像をモニタ上
で確認できるTV会議システムのみでなく、画面上には
話者が表示されず、共有のドキュメントや図形などが画
面上にある協調ワークの通信会議や、モニター画面の存
在しないシステム、つまり音声会議などにも適用でき
る。
【0073】また上記実施形態では、最も単純な2スピ
ーカ、1マイク型の形態について説明したが、スピーカ
を三つ以上としたり、また入力側のマイクを複数にする
などの応用が可能である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、2
スピーカ、1マイク構成の拡声通話装置において、複数
の会議参加者の中のある発言者からの音声を擬似ステレ
オで再生する中で、2者の同時通話や話者交代などが生
じ、エコーパス特性の変動が生じた場合に、適応フィル
タと非適応フィルタとによってエコーを打ち消すことが
できる。
【0075】また2人目の話者に対する非適応フィルタ
は、適応フィルタのようにフィルタ係数の自動更新を行
わないので、従来のものと比較して演算量の大幅な増加
がなく、したがって装置全体を比較的ローコストに構成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る擬似ステレオ拡声通話装置の実施
形態を示す図。
【図2】この擬似ステレオ拡声通話装置の受話フィルタ
の詳細構成を示す図。
【図3】この擬似ステレオ拡声通話装置のフィルタ係数
蓄積手段の詳細構成を示す図。
【図4】図3のフィルタ係数蓄積手段と適応フィルタと
の関係を示す図。
【図5】図3のフィルタ係数蓄積手段の変形例を示す
図。
【図6】従来の擬似ステレオ拡声通話装置を示す図。
【図7】従来の擬似ステレオ拡声通話装置にモノラルエ
コーキャンセラを適用した例を示す図。
【図8】従来の擬似ステレオ拡声通話装置に線形結合型
エコーキャンセラを適用した例を示す図。
【符号の説明】
1…受話検出手段、2…接続制御手段、3…第1の信号
経路、4…第2の信号経路、5…適応フィルタ(AD
F)、6…非適応フィルタ(NADF)、7、50…フ
ィルタ係数蓄積制御手段、8…減算器、9…受話フィル
タ、31〜35…メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04M 3/56 G10K 11/16 H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の地点からの受話信号を受信する複
    数の受話チャネルと、 前記個々の受話チャネルに受信された受話信号を検出す
    る受話検出手段と、 前記受話検出手段により検出された受話信号の受話数に
    応じて前記受話信号の受信された受話チャネルを第1ま
    たは第2の信号経路のいずれか一方に接続する接続制御
    手段と、 前記受話音声の音像を音声毎に異なる位置に定位させる
    ための複数のスピーカと、 前記第1および第2の信号経路を通じて入力された各受
    話信号について前記複数のスピーカの出力を制御し、そ
    れぞれの受話信号に対応する位置に音像を定位させる音
    像定位手段と、 発言者の音声を集音するためのマイクと、 前記第1の信号経路に接続され、前記受信チャネルから
    前記第1の信号経路、前記音像定位手段、スピーカおよ
    びマイクを通じて送信チャネル側へ回り込むエコーパス
    を推定し擬似エコーを生成する適応フィルタと、 前記適応フィルタにより推定されたエコーパスに対応す
    るフィルタ係数が蓄積されるエコーパス情報蓄積手段
    と、 前記第2の信号経路に接続され、前記受信チャネルから
    前記第2の信号経路、前記音像定位手段、スピーカおよ
    びマイクを通じて送信チャネル側へ回り込むエコーパス
    に対応するフィルタ係数を前記エコーパス情報蓄積手段
    からロードし前記第2の信号経路を通じて送信チャネル
    側へ回り込むエコーを推定し擬似エコーを生成する非適
    応フィルタと、 前記非適応フィルタおよび適応フィルタにより生成され
    た各擬似エコーを前記送信チャネルのエコー信号から差
    し引く減算器とを具備したことを特徴とする拡声通話装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の拡声通話装置において、 前記音像定位手段が、 前記第1の信号経路を通じて入力された受話信号につい
    て、対応位置に音像を定位させるための各スピーカ用の
    関数演算を行う第1の信号演算部と、 前記第2の信号経路を通じて入力された受話信号につい
    て、対応位置に音像を定位させるための各スピーカ用の
    関数演算を行う第2の信号演算部と、 前記第1および第2の信号演算部により演算された同じ
    スピーカに対する演算結果を加算する複数の加算器とか
    らなることを特徴とする拡声通話装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の拡声通話装置において、 前記エコーパス情報蓄積手段が、 前記各音像定位位置に対応した音響特性情報をフィルタ
    係数として記憶する複数のメモリを具備したことを特徴
    とする拡声通話装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の拡声通話装置において、 前記エコーパス情報蓄積手段が、 前記適応フィルタにより推定された伝達関数が定常な区
    間を単位とした前記音像定位手段の音響特性を含む過去
    の複数のエコーパス情報を記憶する第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段により記憶された前記音像定位手段
    の音響特性を含む過去の複数のエコーパス情報から、前
    記音像定位手段の音響特性を除いたエコーパス情報を求
    める手段と、 前記スピーカからマイクへ至るエコーパスの数分設けら
    れ、求められた前記音像定位手段の音響特性を除いたエ
    コーパス情報を記憶する第2の記憶手段と、 前記第2の記憶手段のエコーパス情報を基に、前記音像
    定位手段の次の音響特性を含んだエコーパス情報を求め
    る手段とを具備したことを特徴とする請求項1記載の拡
    声通話装置。
  5. 【請求項5】 複数の受話チャネルに受信された受話信
    号を検出する受話検出手段と、 前記受話検出手段により検出された受話信号の受話数に
    応じて前記受話信号の受信された受話チャネルを第1ま
    たは第2の信号経路のいずれか一方に接続する接続制御
    手段と、 前記第1の信号経路に接続され、前記受信チャネルから
    前記第1の信号経路、スピーカおよびマイクを通じて送
    信チャネル側へ回り込むエコーパスを推定し擬似エコー
    を生成する適応フィルタと、 前記適応フィルタにより推定されたエコーパスに対応す
    るフィルタ係数が蓄積されるエコーパス情報蓄積手段
    と、 前記第2の信号経路に接続され、前記第2の信号経路か
    ら送信チャネルへ回り込むエコーパスに対応するフィル
    タ係数を前記エコーパス情報蓄積手段からロードし前記
    第2の信号経路を通じて送信チャネルへ回り込むエコー
    パスを推定し擬似エコーを生成する非適応フィルタと、 前記非適応フィルタおよび適応フィルタにより生成され
    た各擬似エコーを前記送信チャネルのエコー信号から差
    し引く減算器とを具備したことを特徴とするエコーキャ
    ンセラ。
JP28401395A 1995-10-31 1995-10-31 拡声通話装置およびエコーキャンセラ Expired - Fee Related JP3625325B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28401395A JP3625325B2 (ja) 1995-10-31 1995-10-31 拡声通話装置およびエコーキャンセラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28401395A JP3625325B2 (ja) 1995-10-31 1995-10-31 拡声通話装置およびエコーキャンセラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09130306A true JPH09130306A (ja) 1997-05-16
JP3625325B2 JP3625325B2 (ja) 2005-03-02

Family

ID=17673173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28401395A Expired - Fee Related JP3625325B2 (ja) 1995-10-31 1995-10-31 拡声通話装置およびエコーキャンセラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3625325B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003039115A3 (de) * 2001-10-27 2003-12-24 Grundig Ag Vorrichtung und verfahren zur mehrkanaligen akustischen echokompensation mit variabler kanalzahl
US7035397B2 (en) * 2001-09-14 2006-04-25 Agere Systems Inc. System and method for updating filter coefficients and echo canceller including same
US7191124B2 (en) 2001-09-27 2007-03-13 Nissan Motor Co., Ltd. Voice input and output apparatus with balancing among sound pressures at control points in a sound field
JP2007251406A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Yamaha Corp 音声信号送受信装置及び音声会議装置
WO2009150776A1 (ja) * 2008-06-11 2009-12-17 三菱電機株式会社 エコーキャンセラ
US7660425B1 (en) 1999-05-25 2010-02-09 British Telecommunications Plc Acoustic echo cancellation
WO2013127412A1 (de) * 2012-03-02 2013-09-06 Siemens Enterprise Communications Gmbh & Co.Kg Bidirektionales kommunikationssystem und verfahren zur kompensation unerwünschter rückkopplungen in dem bidirektionalen kommunikationssystem
JP2015130606A (ja) * 2014-01-08 2015-07-16 富士通株式会社 音声通信装置および音響補正プログラム

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7660425B1 (en) 1999-05-25 2010-02-09 British Telecommunications Plc Acoustic echo cancellation
US7035397B2 (en) * 2001-09-14 2006-04-25 Agere Systems Inc. System and method for updating filter coefficients and echo canceller including same
US7191124B2 (en) 2001-09-27 2007-03-13 Nissan Motor Co., Ltd. Voice input and output apparatus with balancing among sound pressures at control points in a sound field
WO2003039115A3 (de) * 2001-10-27 2003-12-24 Grundig Ag Vorrichtung und verfahren zur mehrkanaligen akustischen echokompensation mit variabler kanalzahl
US7062041B2 (en) * 2001-10-27 2006-06-13 Grundig Multimedia B.V. Device and method for carrying out multichannel acoustic echo cancellation with a variable number of channels
JP2007251406A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Yamaha Corp 音声信号送受信装置及び音声会議装置
JP4552876B2 (ja) * 2006-03-14 2010-09-29 ヤマハ株式会社 音声信号送受信装置及び音声会議装置
WO2009150776A1 (ja) * 2008-06-11 2009-12-17 三菱電機株式会社 エコーキャンセラ
US8130941B2 (en) 2008-06-11 2012-03-06 Mitsubishi Electric Corporation Echo canceler
US8644494B2 (en) 2008-06-11 2014-02-04 Mitsubishi Electric Corporation Echo canceler
US8644495B2 (en) 2008-06-11 2014-02-04 Mitsubishi Electric Corporation Echo canceler
WO2013127412A1 (de) * 2012-03-02 2013-09-06 Siemens Enterprise Communications Gmbh & Co.Kg Bidirektionales kommunikationssystem und verfahren zur kompensation unerwünschter rückkopplungen in dem bidirektionalen kommunikationssystem
US9338304B2 (en) 2012-03-02 2016-05-10 Unify Gmbh & Co. Kg Bidirectional communication system and method for compensating for undesired feedback in the bidirectional communication system
JP2015130606A (ja) * 2014-01-08 2015-07-16 富士通株式会社 音声通信装置および音響補正プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3625325B2 (ja) 2005-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6931123B1 (en) Echo cancellation
JP3199155B2 (ja) 反響消去装置
US20090046866A1 (en) Apparatus capable of performing acoustic echo cancellation and a method thereof
US7477735B2 (en) System and method for enhanced stereo audio
EP1700465B1 (en) System and method for enchanced subjective stereo audio
JP5032669B2 (ja) 音声信号のエコーキャンセルのための方法及び装置
US20090253418A1 (en) System for conference call and corresponding devices, method and program products
US6532289B1 (en) Method and device for echo suppression
KR20040019362A (ko) 후처리기로서 멀티 마이크로폰 에코 억제기를 가지는 음향보강 시스템
JPH10190848A (ja) 音響エコーキャンセル方法とそのシステム
JP5034607B2 (ja) 音響エコーキャンセラシステム
US20050047609A1 (en) Device and method for carrying out multichannel acoustic echo cancellation with a variable number of channels
JP3625325B2 (ja) 拡声通話装置およびエコーキャンセラ
JP3385221B2 (ja) エコーキャンセラ
KR20150053621A (ko) 영상 회의 시스템에서의 음향 반향 제거 장치 및 방법
JP2000115351A (ja) 音響エコーキャンセラを備えた通信システム
JP2861888B2 (ja) エコー・ノイズキャンセラおよびエコー・ノイズ消去方法
JP2938076B2 (ja) エコーキャンセラー装置
JP3403655B2 (ja) サブバンド適応フィルタを用いた未知システムの同定方法および装置
JPH1023172A (ja) エコー除去装置
JP3355594B2 (ja) エコーキャンセラ装置
JP2007124163A (ja) 通話装置
JP3442535B2 (ja) エコーキャンセラ
JP2001189795A (ja) 通信装置
JPH07226961A (ja) 拡声通信システム及び反響消去装置を有する交換機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041129

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees