JPH0912813A - 塩素含有樹脂組成物 - Google Patents
塩素含有樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0912813A JPH0912813A JP7198979A JP19897995A JPH0912813A JP H0912813 A JPH0912813 A JP H0912813A JP 7198979 A JP7198979 A JP 7198979A JP 19897995 A JP19897995 A JP 19897995A JP H0912813 A JPH0912813 A JP H0912813A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin composition
- acetoguanamine
- benzoguanamine
- chlorine
- containing resin
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
塩素含有樹脂組成物
【目 的】銅化合物添加による耐熱性低下を抑制する塩
素含有樹脂組成物及び無機顔料を添加することによって
おこるビルドアップを防止する塩素含有樹脂組成物を提
供することを目的とする。 【構 成】銅化合物及びアセトグアナミン又はベンゾグ
アナミンを含有する塩素含有樹脂組成物と無機顔料及び
アセトグアナミン又はベンゾグアナミンを含有する塩素
含有樹脂組成物。
素含有樹脂組成物及び無機顔料を添加することによって
おこるビルドアップを防止する塩素含有樹脂組成物を提
供することを目的とする。 【構 成】銅化合物及びアセトグアナミン又はベンゾグ
アナミンを含有する塩素含有樹脂組成物と無機顔料及び
アセトグアナミン又はベンゾグアナミンを含有する塩素
含有樹脂組成物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は銅化合物を添加したとき
の耐熱性低下を抑制した塩素含有樹脂組成物に関するこ
と及び無機顔料を添加したときのビルドアップを防止し
た塩素含有樹脂組成物に関する。
の耐熱性低下を抑制した塩素含有樹脂組成物に関するこ
と及び無機顔料を添加したときのビルドアップを防止し
た塩素含有樹脂組成物に関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする問題点】塩素含有樹脂製品を
製造するにあたり、チョーキング等の問題で銅化合物を
塩素含有樹脂に使用することがあるが、この場合銅化合
物は塩素含有樹脂の耐熱性を低下させることがある。ま
た、無機顔料を添加することによってビルドアップがお
こることがある。
製造するにあたり、チョーキング等の問題で銅化合物を
塩素含有樹脂に使用することがあるが、この場合銅化合
物は塩素含有樹脂の耐熱性を低下させることがある。ま
た、無機顔料を添加することによってビルドアップがお
こることがある。
【０００３】本発明は、かかる現象を防止するための目
的でなされたものである。
的でなされたものである。
【０００４】
【問題点を解決するための手段】本発明は、 （１） 銅化合物及びアセトグアナミン又はベンゾグア
ナミンを含有する塩素含有樹脂組成物 （２） 鉛系安定剤、カルシウム−亜鉛系安定剤、錫系
安定剤の少なくとも１種と銅化合物及びアセトグアナミ
ン又はベンゾグアナミンを含有する塩素含有樹脂組成物 （３） 無機顔料及びアセトグアナミン又はベンゾグア
ナミンを含有する塩素含有樹脂組成物 （４） 鉛系安定剤、カルシウム−亜鉛系安定剤、錫系
安定剤の少なくとも１種と無機顔料及びアセトグアナミ
ン又はベンゾグアナミンを含有する塩素含有樹脂組成物 である。
ナミンを含有する塩素含有樹脂組成物 （２） 鉛系安定剤、カルシウム−亜鉛系安定剤、錫系
安定剤の少なくとも１種と銅化合物及びアセトグアナミ
ン又はベンゾグアナミンを含有する塩素含有樹脂組成物 （３） 無機顔料及びアセトグアナミン又はベンゾグア
ナミンを含有する塩素含有樹脂組成物 （４） 鉛系安定剤、カルシウム−亜鉛系安定剤、錫系
安定剤の少なくとも１種と無機顔料及びアセトグアナミ
ン又はベンゾグアナミンを含有する塩素含有樹脂組成物 である。
【０００５】特公平１−４４２１１に示されている様に
硬質の鉛配合に於いて銅化合物は白化防止効果はあるが
耐熱性が極めて悪く、使用困難であると説明されてい
る。本発明はこのことに着目し、銅化合物に併用する薬
剤を検討した結果アセトグアナミン又はベンゾグアナミ
ンを併用する事によって銅化合物の白化防止効果を助長
し、銅化合物による塩素含有樹脂の耐熱性低下を抑制す
るという効果を見出すと共に、無樹顔料を添加すること
によっておこるビルドアップの防止にも効果を見出し
た。
硬質の鉛配合に於いて銅化合物は白化防止効果はあるが
耐熱性が極めて悪く、使用困難であると説明されてい
る。本発明はこのことに着目し、銅化合物に併用する薬
剤を検討した結果アセトグアナミン又はベンゾグアナミ
ンを併用する事によって銅化合物の白化防止効果を助長
し、銅化合物による塩素含有樹脂の耐熱性低下を抑制す
るという効果を見出すと共に、無樹顔料を添加すること
によっておこるビルドアップの防止にも効果を見出し
た。
【０００６】アセトグアナミン又はベンゾグアナミンを
添加する事によって銅化合物が各種パイプ、雨樋等に使
用されていても塩素含有樹脂組成物の耐熱性低下を抑制
する効果を発揮すると共に安定剤の種類に関係なく、鉛
系配合、Ｃａ−Ｚｎ系配合、有樹錫系配合のいずれにも
効果があることが判明した。また、安定剤の種類に関係
なく、鉛系配合、Ｃａ−Ｚｎ系配合、有機錫系配合に無
機顔料を添加することによっておこるビルドアップの防
止にも効果を見出した。その作用機構については明白で
はないが銅イオンにアセトグアナミン又はベンゾグアナ
ミンがキレートし、銅イオンによる耐熱性低下作用を抑
制すると考えられる。ビルドアップの作用機構について
は明白ではない。本発明でいう塩素含有樹脂とは塩化ビ
ニル樹脂単独重合体、塩化ビニル樹脂を主体とする他樹
脂との共重合体、又は塩化ビニル樹脂と他樹脂とのポリ
マーブレンドをいう。
添加する事によって銅化合物が各種パイプ、雨樋等に使
用されていても塩素含有樹脂組成物の耐熱性低下を抑制
する効果を発揮すると共に安定剤の種類に関係なく、鉛
系配合、Ｃａ−Ｚｎ系配合、有樹錫系配合のいずれにも
効果があることが判明した。また、安定剤の種類に関係
なく、鉛系配合、Ｃａ−Ｚｎ系配合、有機錫系配合に無
機顔料を添加することによっておこるビルドアップの防
止にも効果を見出した。その作用機構については明白で
はないが銅イオンにアセトグアナミン又はベンゾグアナ
ミンがキレートし、銅イオンによる耐熱性低下作用を抑
制すると考えられる。ビルドアップの作用機構について
は明白ではない。本発明でいう塩素含有樹脂とは塩化ビ
ニル樹脂単独重合体、塩化ビニル樹脂を主体とする他樹
脂との共重合体、又は塩化ビニル樹脂と他樹脂とのポリ
マーブレンドをいう。
【０００７】鉛系配合とはステアリン酸鉛を主安定剤と
し、ワックス類等を併用したものである。Ｃａ−Ｚｎ系
配合とはステアリン酸カルシウムとステアリン酸亜鉛を
主安定剤とし、ワックス類等を併用したものである。有
機錫系配合とはアルキル錫マレート、アルキル錫メルカ
プタイト等を主安定剤とし、ステアリン酸カルシウム、
ワックス類等を併用したものである。
し、ワックス類等を併用したものである。Ｃａ−Ｚｎ系
配合とはステアリン酸カルシウムとステアリン酸亜鉛を
主安定剤とし、ワックス類等を併用したものである。有
機錫系配合とはアルキル錫マレート、アルキル錫メルカ
プタイト等を主安定剤とし、ステアリン酸カルシウム、
ワックス類等を併用したものである。
【０００８】アセトグアナミンとは白色の粉末でありｍ
ｐが２７３℃，ベンゾグアナミンとは白色の粉末であり
ｍｐが２２８℃と高いので塩素含有樹脂の成形加工温度
（１５０〜２００℃）では融熔しない。従って、塩素含
有樹脂中に出来るかぎり微分散させるため微粉末状のも
のが好ましい。使用量は塩素含有樹脂１００重量部に対
して０．０１０重量部以上であり、好ましくは０．０１
０〜３重量部の範囲である。０．０１０重量部以下では
耐熱性低下及びビルドアップの防止効果が少なく３重量
部以上では不経済である。
ｐが２７３℃，ベンゾグアナミンとは白色の粉末であり
ｍｐが２２８℃と高いので塩素含有樹脂の成形加工温度
（１５０〜２００℃）では融熔しない。従って、塩素含
有樹脂中に出来るかぎり微分散させるため微粉末状のも
のが好ましい。使用量は塩素含有樹脂１００重量部に対
して０．０１０重量部以上であり、好ましくは０．０１
０〜３重量部の範囲である。０．０１０重量部以下では
耐熱性低下及びビルドアップの防止効果が少なく３重量
部以上では不経済である。
【０００９】本発明は、その他必要に応じて、例えば架
橋剤、充填剤、金属不活性剤、加工助剤、プレートアウ
ト防止剤、滑剤、補強剤等、通常塩素含有樹脂に添加す
る添加剤を包含させることができる。
橋剤、充填剤、金属不活性剤、加工助剤、プレートアウ
ト防止剤、滑剤、補強剤等、通常塩素含有樹脂に添加す
る添加剤を包含させることができる。
【００１０】以下本発明の実施例を詳細に説明する。 実施例１〜３、比較例１ 硬質鉛配合の組成物として下記の配合で耐熱性テストし
た。 銅化合物 変量重量部 アセトグアナミン 変量重量部 又はベンゾグアナミン 上記成分を混合後１６０℃に加熱したテスト用２本ロー
ルで５分間混練後取り出し、１６５℃に加熱したプレス
機で１ｍｍ厚のシートを作成し、このシートをギヤーオ
ーブン中で１９０℃で３０分の条件で熱安定性を比較し
た。硬質鉛配合組成による評価テスト結果を表−１に示
した。
た。 銅化合物 変量重量部 アセトグアナミン 変量重量部 又はベンゾグアナミン 上記成分を混合後１６０℃に加熱したテスト用２本ロー
ルで５分間混練後取り出し、１６５℃に加熱したプレス
機で１ｍｍ厚のシートを作成し、このシートをギヤーオ
ーブン中で１９０℃で３０分の条件で熱安定性を比較し
た。硬質鉛配合組成による評価テスト結果を表−１に示
した。
【００１１】実施例４〜６、比較例２ 硬質Ｃａ−Ｚｎ系配合の組成物として下記の配合で耐熱
性テストした。 銅化合物 変量重量部 アセトグアナミン 変量重量部 又はベンゾグアナミン テストピース作成及び評価テストは実施例（１〜３）と
全く同様の方法で行った。その結果を表−２に示した。
性テストした。 銅化合物 変量重量部 アセトグアナミン 変量重量部 又はベンゾグアナミン テストピース作成及び評価テストは実施例（１〜３）と
全く同様の方法で行った。その結果を表−２に示した。
【００１２】実施例７〜９、比較例３ 硬質錫系配合の組成物として下記の配合でテストした。 銅化合物 変量重量部 アセトグアナミン 変量重量部 又はベンゾグアナミン テストピース作成及び評価テストは実施例（４〜６）と
全く同様の方法で行った。その結果を表−３に示した。
全く同様の方法で行った。その結果を表−３に示した。
【００１３】
【表−１】
【００１４】
【表−２】
【００１５】
【表−３】
【００１６】本発明にかかわる塩素含有樹脂組成物は優
れた耐熱性とビルドアップ防止効果がある。
れた耐熱性とビルドアップ防止効果がある。
Claims (4)
- 【請求項１】銅化合物及びアセトグアナミン又はベンゾ
グアナミンを含有する塩素含有樹脂組成物 - 【請求項２】鉛系安定剤、カルシウム−亜鉛系安定剤、
錫系安定剤の少なくとも１種と銅化合物及びアセトグア
ナミン又はベンゾグアナミンを含有する塩素含有樹脂組
成物 - 【請求項３】無機顔料及びアセトグアナミン又はベンゾ
グアナミンを含有する塩素含有樹脂組成物 - 【請求項４】鉛系安定剤、カルシウム−亜鉛系安定剤、
錫系安定剤の少なくとも１種と無機顔料及びアセトグア
ナミン又はベンゾグアナミンを含有する塩素含有樹脂組
成物
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7198979A JPH0912813A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 塩素含有樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7198979A JPH0912813A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 塩素含有樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0912813A true JPH0912813A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=16400110
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7198979A Pending JPH0912813A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 塩素含有樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0912813A (ja) |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP7198979A patent/JPH0912813A/ja active Pending
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