JPH09127121A - 分析システム用データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】システムを利用する各ユーザ自身が、他ユーザ
に対する測定条件ファイルおよびデータファイルの他ユ
ーザに対するアクセス権限をファイル毎に設定でき、フ
ァイルの保護および管理が容易に行うことができ、操作
性の向上に寄与する。 【解決手段】データ処理装置に、測定条件ファイルおよ
びデータファイルに対し、ユーザ自身によるアクセス権
限設定機能を付加することにより、ファイルの保護およ
び管理を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数のユニットか
ら構成される分析装置から構成される分析システム用デ
ータ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ユーザ毎のＩＤコードを用いることによ
り試料の分析データを保護する分析装置が、特開平1−2
50758 号公報に記載されている。特開平1−250758 号公
報には、ユーザのアクセス権限に応じて操作可能な機能
が複数段階に設定されており、ユーザがＩＤコードを入
力すると、このユーザの有するアクセス権限に応じた操
作を行う点、ユーザはこの画面表示を見て自分が操作し
うる範囲の機能を確認し、それに基づいて必要な操作を
行い、これらの各ユーザのシステムに対する権限の範囲
により、各ユーザのデータへのアクセス権限が決められ
る点が示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】特開平1−250758 号公
報によれば、システムに対してユーザが行える操作を制
限するユーザのアクセス権限により、ユーザは自分に許
可されている機能のみを利用でき、この機能に対する制
限によりデータの保護を実現している。ところが、他ユ
ーザが作成した測定条件ファイルやデータファイルであ
っても、ファイルを作成したユーザと同じアクセス権限
を持つユーザであれば容易にアクセスできるため、測定
条件ファイルやデータファイルが他ユーザによって誤っ
て書き換えられる可能性があり、測定条件ファイルやデ
ータファイルに対する保護を十分に行うことができな
い。

【０００４】また、測定条件ファイルやデータファイル
の保護はシステム管理者が設定するユーザアクセス権限
により一意に決定されるため、個々の測定条件ファイル
やデータファイルに対する保護は行うことができない。

【０００５】本発明の目的は、データ処理装置を利用す
る各ユーザが、自らが管理するファイルのアクセス権限
をファイルに対し、直接設定できる機能により、システ
ムを使用する各ユーザ自身が測定条件ファイルおよびデ
ータファイルの保護を容易に行えるデータ処理装置を提
供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題は、データ処理
装置を利用する各ユーザが、それぞれ自らが作成した測
定条件ファイルおよびデータファイルに対し、他ユーザ
のアクセス権をファイルに対し直接設定できる機能を付
加することにより実現できる。

【０００７】本発明によれば、システムを利用する各ユ
ーザが自らが作成した個々の測定条件ファイルおよびデ
ータファイルの他ユーザへのアクセス権を自由に設定で
きるため、他ユーザに対する測定条件およびデータファ
イルの保護や他ユーザへのファイルの開放が自由に設定
でき、測定条件ファイルおよびデータファイルの保護お
よび管理を容易に行うことができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】図４に分析システムを構成するデ
ータ処理装置と分析装置の構成図を示す。

【０００９】データ処理装置４０１は、通信回線４１２
によって、分析装置４０７と接続されている。

【００１０】データ処理装置は、各ファイルを記憶する
ファイル記憶部４０２，表示部404,操作部４０５，外部
通信インタフェース部４０６、そしてこれらを制御する
演算制御部４０９から構成される。

【００１１】分析装置は、データ処理装置から送信され
てくる測定条件パラメータを記憶しているパラメータ記
憶部４０８，外部通信用インタフェース部４１０，分析
部４１１、そしてこれらを制御する演算制御部４０９か
ら構成される。

【００１２】まず、図１に従い、測定条件ファイル作成
処理について説明する。

【００１３】（ステップ１０１）分析システム利用開始
時に、ユーザは各自の有するユーザＩＤを入力する。

【００１４】（ステップ１０２）ステップ１０１で入力
されたユーザＩＤを、図５に示されたユーザＩＤ管理フ
ァイル内に登録されている登録ＩＤと比較し、対応する
ＩＤがあればステップ１０２の処理へ移る。もしも対応
するユーザＩＤが無ければ、ステップ１０１へ戻りユー
ザＩＤの入力待ちとなる。

【００１５】（ステップ１０３）ステップ１０１で入力
されたユーザＩＤを持つユーザ管理下の測定条件ファイ
ルの検索処理を行う。図４に示された測定条件ファイル
管理ファイル内に登録されているファイルを抽出する。

【００１６】（ステップ１０４）ステップ１０１で行っ
た検索処理の結果を判定し、ユーザＩＤに対応する測定
条件ファイルが有れば、ステップ１０７へ、無ければス
テップ１０４へ分岐する。

【００１７】（ステップ１０５〜１０７）ステップ１０
５にて、測定条件ファイル名を新規に入力し、測定条件
ファイルを作成する。

【００１８】ステップ１０６では、作成した測定条件フ
ァイルの他ユーザへのアクセス可能権限を設定し、登録
する。この権限に、他ユーザがこの測定条件ファイルに
アクセスすることが可能か、可能ならファイル参照の
み、ファイルコピー可，編集可能などの権限のいずれか
一つを選択させ、権限を記憶させる（図６）。

【００１９】ステップ１０５〜１０６の処理を継続させ
るか否かをステップ１０７でユーザに問い合わせ、測定
条件ファイルの追加を行う場合、再度ステップ１０５〜
106を行う。

【００２０】（ステップ１０８）登録されている測定条
件ファイルのうち、ステップ１０３で選択された測定条
件ファイル一覧を表示し、分析に用いる測定条件ファイ
ルの選択を促す。データ処理装置は、測定条件ファイル
を検索する際、ステップ１０１で入力されたユーザＩＤ
を含む測定条件ファイルのみを一覧に表示するため、他
ユーザへアクセス禁止というアクセス権限になっている
測定条件ファイルは表示されない。従って、他ユーザの
測定条件のうち、アクセス禁止となっているファイルが
保護されるとともに、他ユーザアクセス可としているフ
ァイルのアクセスは可能であるため、測定条件ファイル
の共用も可能である。

【００２１】次に、測定終了後におけるデータファイル
へのアクセス権限の設定処理について、図２に従って説
明する。

【００２２】（ステップ２０１）測定処理終了後、デー
タ処理装置が分析装置からデータを取り込む。

【００２３】（ステップ２０２）データ取込完了後、デ
ータファイルに対する他ユーザへのアクセス可能範囲権
限を設定するため、アクセス権限を入力する。

【００２４】（ステップ２０３）入力された権限を、デ
ータファイルに記録する。他ユーザがこのデータファイ
ルにアクセスすることが可能か、可能ならファイル参照
のみ、ファイルコピー可，再計算可能などの権限を記録
する（図７）。

【００２５】また、測定条件ファイルおよびデータファ
イルへのアクセス権限の設定は、測定条件ファイル作成
時および測定完了時の他に、アクセス権限再設定処理に
おいても行うことができる。これについて、図３に従い
説明する。

【００２６】（ステップ３０１）アクセス権限を再設定
するファイルの種類（測定条件ファイルおよびデータフ
ァイル）を指定する。

【００２７】（ステップ３０２）システム利用開始時に
入力されるユーザＩＤを含む測定条件ファイルまたはデ
ータファイルを検索する。

【００２８】（ステップ３０３）ステップ３０２におけ
る検索処理の結果、該当するファイルがある場合はステ
ップ３０４へ分岐し、該当ファイル一つも無い場合は、
ステップ３０１の処理分岐し、入力待ち状態となる。

【００２９】（ステップ３０４）ステップ３０２での検
索処理結果の該当ファイル一覧を表示し、アクセス権限
を変更するファイルの選択を促す。

【００３０】（ステップ３０５）ステップ３０４で表示
された該当ファイルからの、アクセス権限変更対象とす
るファイルのユーザの選択待ち処理を行う。

【００３１】（ステップ３０６）ステップ３０５で選択
されたファイルに対し、変更前のアクセス権限を表示
し、変更後のアクセス権限入力を促し、入力値をファイ
ルに記録する。

【００３２】（ステップ３０７）ステップ３０６で入力
されたファイルの他にアクセス権限設定を行いたいファ
イルがある場合、ステップ３０１へ戻り、ステップ３０
２から３０６までの処理を再び行う。

【００３３】

【発明の効果】本発明によれば、システムを利用する各
ユーザ自身が、他ユーザに対する測定条件およびデータ
ファイルのアクセス権限をファイル毎に設定できるた
め、測定条件ファイルおよびデータファイルに対し、フ
ァイル保護および管理を容易に行うことができ、操作性
を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】測定条件ファイル作成処理のフローチャート。

【図２】測定終了時におけるデータファイルへのアクセ
ス権限設定処理のフローチャート。

【図３】測定条件およびデータファイルへのアクセス権
限再設定処理のフローチャート。

【図４】システムブロック図。

【図５】ユーザＩＤ管理ファイル内部の説明図。

【図６】測定条件ファイル内部の説明図。

【図７】データファイル内部の説明図。

【符号の説明】

４０１…データ処理装置、４０２…測定条件ファイルお
よびユーザＩＤ管理ファイル記憶部、４０３，４０９…
演算制御部、４０４…表示部、４０５…操作部、４０
６，４１０…外部通信用インタフェース部、４０７…分
析装置、４０８…パラメータ記憶部、４１１…分析部、
４１２…通信回線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】測定条件の設定，データ測定，測定データ
   の解析，解析結果の出力，装置条件およびデータ処理パ
   ラメータから構成される測定条件ファイルおよびデータ
   ファイルの保存機能，分析装置システムの制御およびそ
   のための動作用パラメータの設定機能を有するデータ処
   理装置において、システムを利用しているユーザ自身
   が、自らが設定した測定条件ファイルおよびその測定条
   件ファイルを使って測定した結果を記録したデータファ
   イルに、ユーザ自身が他ユーザのアクセス権限を設定で
   きる機能を有することを特徴とする分析システム用デー
   タ処理装置。