JPH09120721A - Nb3 Sn系化合物超電導導体 - Google Patents

Nb3 Sn系化合物超電導導体

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JPH09120721A
JPH09120721A JP7278598A JP27859895A JPH09120721A JP H09120721 A JPH09120721 A JP H09120721A JP 7278598 A JP7278598 A JP 7278598A JP 27859895 A JP27859895 A JP 27859895A JP H09120721 A JPH09120721 A JP H09120721A
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JP
Japan
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alloy
heat treatment
compound
continuous
matrix
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Pending
Application number
JP7278598A
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English (en)
Inventor
Genzo Iwaki
源三 岩城
Shuji Sakai
修二 酒井
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導体の加工性を低下させずに連続繊維を極細
化することが難しく、臨界電流特性の向上と履歴損失特
性の低減に限界がある。 【解決手段】 連続繊維を0.5〜1.5at%のTa
を含有したNb−Ta合金によって構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はNb3 Sn系化合物
超電導導体に関し、特に、導体の加工性を低下させずに
連続繊維の極細化が図れるようにして、臨界電流特性の
向上と履歴損失特性の低減を図ったNb3 Sn系化合物
超電導導体に関する。
【0002】
【従来の技術】化合物超電導導体として、例えば、Cu
−Sn合金を用いてブロンズ法によって形成されたNb
3 Sn系超電導導体がある。
【0003】従来、この種のNb3 Sn系化合物超電導
導体は、Snを含有したマトリックス中に多数本のNb
の連続繊維を埋設し、これに所定の加工(例えば、熱処
理)を施してNb3 Sn化合物層を形成して構成されて
いる。
【0004】また、Nb3 Sn系化合物超電導導体の製
造では、一般に、Cu−Sn合金マトリックスが冷間に
よる減面加工で著しく硬化し、導体の加工が困難になる
ことから、工程中にCu−Sn合金マトリックスの加工
性を回復させるための中間熱処理として、600℃以上
の焼鈍を冷間加工中に多数回施している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のNb3
Sn系化合物超電導導体によると、上述したCu−Sn
合金マトリックスの中間熱処理によってCu−Sn合金
マトリックスとNb連続繊維の界面に微量のNb3 Sn
系化合物が生成される。このNb3 Sn系化合物はNb
連続繊維の径が大きいものでは全く導体の加工性を阻害
する要因とはならないが、Nb連続繊維の径がミクロン
オーダーになると、Nb連続繊維にネッキングや破断が
発生し、断線回数の増大等から加工性を低下させると共
に臨界電流特性を低下させるという不都合をもたらす。
このため、Nb連続繊維の径を4μm以下にすることが
できなかった。
【0006】従って、本発明の目的は導体の加工性を低
下させずに連続繊維の極細化が図れ、臨界電流特性の向
上と履歴損失特性の低減を図ることができるNb3 Sn
系化合物超電導導体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
み、導体の加工性を低下させずに連続繊維の極細化が図
れ、臨界電流特性の向上と履歴損失特性の低減を図るた
め、連続繊維を0.5〜1.5at%のTaを含有した
Nb−Ta合金によって構成したNb3 Sn系化合物超
電導導体を提供するものである。
【0008】上記連続繊維は、Nb3 Sn系化合物を生
成する最終熱処理前の径が1μm以上、4μm以下であ
る構成を有している。
【0009】また、上記Snを含有したマトリックス
は、Cu−Sn系合金より構成され、Cu−Sn系合金
はSnの他に、Ti,Ni,Ga,Si,Al,Zn,
Ta,Bの少なくとも1種を合計で5at%以下含有し
た構成を有している。
【0010】ここで、連続繊維を構成するNb−Ta合
金のTaの含有量を0.5〜1.5at%にする理由
は、含有量が0.5at%以下では純Nbのものに比べ
て化合物生成抑制効果が現れず、また、含有量が1.5
at%以上では逆に化合物生成促進効果が生じて、化合
物生成量が多くなるからである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のNb3 Sn系化合
物超電導導体について添付図面を参照しながら詳細に説
明する。
【0012】図1には、本発明のNb3 Sn系化合物超
電導導体の最終熱処理前の断面構造が示されている。こ
のNb3 Sn系化合物超電導導体は、Cu−Sn系合金
のマトリックス2中に、Nb−Ta合金の連続繊維を5
5本埋設したサブエレメント線1を361本集合させ、
その外周にTaの拡散バリヤ3とCuの安定化材4を順
次形成して構成されている。
【0013】サブエレメント線1中の連続繊維は、0.
5〜1.5at%のTaを含有したNb−Ta合金より
構成されている。この連続繊維は最終熱処理前の径が1
〜4μmになっている。
【0014】以下、本発明の実施の形態を更に詳細に説
明する。まず、上記構成、つまり、連続繊維のNb−T
a合金のTaの含有量が0.5〜1.5at%である構
成を有する第1及び第2の実施の形態と、連続繊維が純
Nbの比較例1と、連続繊維のNb−Ta合金のTaの
含有量が1.5at%以上の比較例4をそれぞれ表1の
条件に基づいて作成した。即ち、導体径が0.9mm、
繊維本数が19855本、最終熱処理前の連続繊維径が
約1.90μm、銅対非銅部断面積比が1.6:1のも
のを作成した。
【表1】
【0015】これらの導体は静水圧押出を用いたダブル
スタッキング法で製作し、製作時の押出温度は各段階共
通の400℃とし、押出ビレット径約27.5mmに対
して押出比5.3で実施した。また、引抜伸線における
中間熱処理条件は600℃×30分とし、熱処理減面率
を35〜40%とした。
【0016】次に、中間熱処理によって第1及び第2の
実施の形態、及び比較例1、2の導体に生成されたNb
3 Sn化合物層の量を比較するために、Nb3 Sn生成
最終熱処理前のこれらの導体に対して磁化の強さの温度
変化を測定し、Nb,或いはNb−Ta合金のTc(約
9K)直上における磁化の強さを測定した。測定は温度
を変化させて磁化の強さが測定可能なSQUIDを装着
した高感度磁化測定装置によって行った。この時の試料
印加磁場は0.01Tであり、測定温度は20Kから
4.5Kであった。
【0017】図2にその測定結果を示す。ここで、磁化
の強さとは中間熱処理で化合物が生成しないと仮定した
場合の連続繊維の単位体積当たりの磁気モーメントを指
す。この図から判るように、Nb−Ta合金中のTaの
濃度が0.5〜1.5at%の範囲内の第1及び第2の
実施の形態は、中間熱処理における化合物生成量を純N
bのものより約50%低減することができる。また、T
a濃度が高くなると逆に化合物生成促進効果が現れ、化
合物生成量が多くなる。
【0018】この後、第1及び第2の実施の形態、及び
比較例1,2の導体に、650℃×200時間のNb3
Sn化合物生成熱処理を施した導体の臨界電流特性をそ
れぞれ考察した。図3にその考察結果を示す。この図か
ら判るように、10T、11T、12Tの各磁場での臨
界電流は、中間熱処理で生成された化合物生成量に密接
に関係している。つまり、Nb−Ta合金中のTaの濃
度が0.5〜1.5at%の範囲内の第1及び第2の実
施の形態は、比較例1、2に比べて大幅に臨界電流が向
上している。
【0019】最後に、これら第1及び第2の実施の形
態、及び比較例1、2の導体の5Tにおける有効繊維径
を測定した。図4にその測定結果を示す。この図から判
るように、中間熱処理における化合物生成量が少ない第
1及び第2の実施の形態の導体は、比較例1、2の導体
に比較して線径が50%程小さくなっている。これは有
効繊維径の増大の一因とされる化合物層による繊維のリ
ボン状変形が発生し難かったものと考えられる。
【0020】しかし、図2から判るように、本発明のN
b−Ta合金の組成範囲内であっても、中間熱処理にお
ける化合物生成を完全に防止することはできない。従っ
て、本発明の効果は連続繊維径に限界が存在する。そこ
で、第2の実施の形態の導体を同じ中間熱処理条件,熱
処理間減面率で線径0.4mm(連続繊維径0.84μ
m)まで引抜き、前述した方法で中間熱処理における化
合物生成量と連続繊維径の関係を調べたところ、Nb−
Ta合金のTc直上の磁化が連続繊維径が1μm以下で
は十分な臨界電流が得られない値になった。また、連続
繊維径が4μm以上では、中間熱処理における化合物生
成において特性にほとんど影響を及ばさないことが同様
な測定から判った。このことから連続繊維径が1μm以
上,4 μm以下であることが最も望ましい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のNb3
n系化合物超電導導体によると、連続繊維を0.5〜
1.5at%のTaを含有したNb−Ta合金によって
構成したため、導体の加工性を低下させずに連続繊維の
極細化が図れ、臨界電流特性の向上と履歴損失特性の低
減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のNb3 Sn系化合物超電導導体の最終
熱処理前の構造を示す断面図。
【図2】NbへのTaの含有量とNbのTc直上の磁化
の強さの関係を表すグラフ。
【図3】NbへのTaの含有量と臨界電流の関係を表す
グラフ。
【図4】NbへのTaの含有量と5Tにおける有効繊維
系の関係を表すグラフ。
【符号の説明】
1 サブエレメント線 2 マトリックス 3 拡散バリヤ 4 安定化材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Snを含有したマトリックス中にNbを
    含有した多数本の連続繊維を埋設し、熱処理等を施して
    Nb3 Sn系化合物層を形成してなるNb3Sn系化合
    物超電導導体において、 前記連続繊維は、0.5〜1.5at%のTaを含有し
    たNb−Ta合金より構成されていることを特徴とする
    Nb3 Sn系化合物超電導導体。
  2. 【請求項2】 前記連続繊維は、前記Nb3 Sn系化合
    物を生成する最終熱処理前の径が1μm以上、4μm以
    下である構成の請求項1のNb3 Sn系化合物超電導導
    体。
  3. 【請求項3】 前記Snを含有したマトリックスは、C
    u−Sn系合金より構成され、 前記Cu−Sn系合金は、Snの他にTi,Ni,G
    a,Si,Al,Zn,Ta,Bの少なくとも1種を合
    計で5at%以下含有している構成の請求項1のNb3
    Sn系化合物超電導導体。
JP7278598A 1995-10-26 1995-10-26 Nb3 Sn系化合物超電導導体 Pending JPH09120721A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007165152A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Hitachi Cable Ltd Nb3Sn超電導線用芯線、Nb3Sn超電導線及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007165152A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Hitachi Cable Ltd Nb3Sn超電導線用芯線、Nb3Sn超電導線及びその製造方法
JP4687438B2 (ja) * 2005-12-14 2011-05-25 日立電線株式会社 Nb3Sn超電導線用芯線、Nb3Sn超電導線及びその製造方法

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