JPH09120657A

JPH09120657A - ディスクカートリッジとその駆動機構

Info

Publication number: JPH09120657A
Application number: JP7279205A
Authority: JP
Inventors: Masao Okita; 正夫大北; Harutaka Sekiya; 晴隆関谷
Original assignee: Alps Electric Co Ltd; Nintendo Co Ltd; Hitachi Maxell Ltd
Current assignee: Nintendo Co Ltd; Maxell Holdings Ltd; Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 1995-10-26
Filing date: 1995-10-26
Publication date: 1997-05-06
Also published as: DE19644519A1; US5796547A

Abstract

(57)【要約】【課題】チェッキングホール６及び位置決めホール７
を、スピンドル軸の軸方向のみに弾発力を与えるバネ部
材で保持された駆動ピンに適合できるようにしたディス
クカートリッジ１を提供する。【解決手段】中央にハブ３を有するフレキシブルな記
録ディスク２と、記録ディスク２を収納するカートリッ
ジケース４と、ハブ３に設けられたチャッキングホール
６及び位置決めホール７とを備え、ディスクカートリッ
ジ１をディスクカートリッジ駆動機構に搭載して記録デ
ィスク２を回転駆動させる際、チャッキングホール６
は、ディスクカートリッジ駆動機構のスピンドル軸をチ
ャッキングホール６の一隅６（１）に押付けるように働
く一隅６（１）に連なった２つの直線部６（２）、６
（３）を有し、位置決めホール７は、ディスクカートリ
ッジ駆動機構の駆動ピンを記録ディスク回転方向のみに
当接するように働く当接部７（１）を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブルディ
スク及びその駆動機構に係わり、特に、３．５インチフ
ロッピディスク等のフレキシブルディスクのハブに設け
られたチャッキングホールや位置決めホールの形状、及
び、フレキシブルディスク駆動機構の駆動ピンの移動保
持状態をそれぞれ改良したフレキシブルディスク及びそ
の駆動機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】これまでに、３．５インチフロッピディ
スク等のフレキシブルディスクをフレキシブルディスク
駆動機構に装荷して駆動させ、フレキシブルディスクに
情報を記録したり、フレキシブルディスクに記録されて
いる情報を再生することは、コンピュータの分野を始め
とした各種の情報処理の分野において広く利用されてい
ることである。

【０００３】この場合、既知のフレキシブルディスク、
とりわけ、３．５インチフロッピディスクは、中央部に
金属製のハブを有する情報記録ディスクと、金属製のハ
ブを露出した状態で情報記録ディスクを収納させるディ
スクカートリッジと、ディスクカートリッジの一部に設
けられ、情報記録ディスクに対する情報の記録または情
報記録ディスクの記録情報の再生を行う場合にのみ選択
的に開かれるシャッタ部と、金属製のハブに設けられた
チャッキングホール及び位置決めホールとを備えてい
る。

【０００４】一方、既知のフレキシブルディスク、とり
わけ、３．５インチフロッピディスクを装荷するフレキ
シブルディスク駆動機構は、フレキシブルディスクを回
転駆動するスピンドルモータを含む駆動部と、スピンド
ルモータのスピンドル軸に取付けられたフレキシブルデ
ィスク載置部とを備え、フレキシブルディスク載置部
は、中央部分がスピンドル軸の先端を突出させた状態で
スピンドル軸に嵌合され、中央部分にフレキシブルディ
スクに設けたターンテーブルと、ターンテーブルの中央
部分上に載置された磁石板と、ターンテーブルの中央部
分の下側に配置されたバネ部材とを有し、このバネ部材
は、一側で駆動ピンを保持し、駆動ピンの先端がターン
テーブルに設けた孔を挿通してターンテーブル上に突出
させ、かつ、駆動ピンをスピンドル軸方向とターンテー
ブルの円周方向とに移動可能に保持させているものであ
る。

【０００５】ここで、図５は、既知の３．５インチフロ
ッピディスクの構成の一例を示す構成図で、３．５イン
チフロッピディスクを金属製のハブ側から見た背面図を
示すものである。

【０００６】図５に示されるように、３．５インチフロ
ッピディスク４０は、両面に磁気記録層が形成されてい
る薄型の情報記録ディスク４１と、情報記録ディスク４
１の中央部分に設けられた円形状の金属製のハブ４２
と、金属製のハブ４２を露出させた状態で情報記録ディ
スク４１を内部に収納させる略４角形状のディスクカー
トリッジ４３と、ディスクカートリッジ４３の一側縁部
に沿って配置されたシャッタ４４とを備え、金属製のハ
ブ４２の中心部分に略正方形状のチャッキングホール４
５が設けられ、金属製のハブ４２の外周部分には略長方
形状の位置決めホール４６が設けられている。

【０００７】また、図６及び図７は、既知の３．５イン
チフロッピディスクを装荷して駆動させるフロッピディ
スク駆動機構の構成の一例を示す構成図であって、図６
は、フロッピディスク駆動機構を構成する主要部の断面
図であり、図７は、そのターンテーブルの構成を示す分
解斜視図である。

【０００８】図６に示されるように、フロッピディスク
駆動機構５０は、主として、ロータ部５１（１）とステ
ータ部５１（２）とからなるスピンドルモータ５１と、
スピンドルモータ５１のスピンドル（回転）軸５２と、
スピンドル軸５２の先端部に嵌着されたターンテーブル
５３と、ターンテーブル５３の下側に配置されたバネ部
材５４と、バネ部材５４に取付けられ、ターンテーブル
５３の駆動ピン挿通孔５３（１）を通して上側に突出す
る駆動ピン５５とからなっている。そして、スピンドル
軸５２は、軸受５６を介してステータ部５１（２）の中
央に回転自在に支承され、ロータ部５１（１）は、円周
方向に沿って等間隔に分割着磁されたリング状のマグネ
ット５７が配置され、ステータ部５１（２）は、磁性体
ヨーク５８に対向し、かつ、マグネット５７に相対する
ように複数の駆動コイル５８が配置される。ここで、複
数の駆動コイル５８に電流を通流させると、これら駆動
コイル５８が分割着磁され、マグネット５７とヨーク５
８との間の界磁磁束にトルクを発生させ、ステータ部５
１（２）に対してロータ部５１（１）が回転駆動するよ
うになる。

【０００９】また、図７に示されるように、ターンテー
ブル５３は、駆動ピン５５が挿通される駆動ピン挿通孔
５３（１）と、スピンドル軸５２が挿通される中央孔５
３（２）と、バネ部材５４を固定するための鳩目６０を
挿通する取付孔５３（３）とが開設されている。ターン
テーブル５３の上面中央部には、円板形のプラスチック
シート６１が載置され、プラスチックシート６１載置部
の外側にゴム磁石等からなる円環状のチャッキングマグ
ネット６２が貼付される。ターンテーブル５３の下側に
は、鳩目６０によりターンテーブル５３に取付けられた
バネ部材５４が張設配置される。そして、バネ部材５４
の端部に固着された駆動ピン５５は、先端部が駆動ピン
挿通孔５３（１）を通してターンテーブル５３の上側に
突出し、スピンドル軸５２は、先端部が中央孔５３
（２）及びプラスチックシート６１の中央孔（図番な
し）を通してターンテーブル５３の上側に突出してい
る。

【００１０】次いで、図８（ａ）は、ターンテーブルに
３．５インチフロッピディスクを載置した際の主要部の
構成を示す断面図であり、図８（ｂ）乃至（ｄ）は、ス
ピンドル軸に対する３．５インチフロッピディスクのセ
ンターリングが行われる際の動作過程を示す説明図であ
る。

【００１１】ここで、図８（ａ）乃至（ｄ）を用い、フ
ロッピディスク駆動装置５０に３．５インチフロッピデ
ィスク４０を装荷駆動させる際、スピンドル軸に対する
３．５インチフロッピディスクのセンターリングが行わ
れる際の動作過程について説明する。

【００１２】図８（ａ）に示されるように、フロッピデ
ィスク駆動装置５０のターンテーブル５３上に３．５イ
ンチフロッピディスク４０を載置させると、ターンテー
ブル５３に貼付けられたチャッキングマグネット６２
に、情報記録ディスク４１の金属製のハブ４２が磁気吸
引され、金属製のハブ４２のチャッキングホール４５内
にスピンドル軸５２の先端部が挿入され、定常時におい
て、金属製のハブ４２の位置決めホール４６内に駆動ピ
ン５５の先端が挿入される。しかるに、３．５インチフ
ロッピディスク４０をターンテーブル５３に載置させた
初期の段階においては、図８（ｂ）に示されるように、
駆動ピン５５は、チャッキングマグネット６２により磁
気吸引された金属製のハブ４２によって、バネ部材５４
の弾発力に抗してターンテーブル５３にある駆動ピン挿
通孔５３（１）内まで押下げられており、金属製のハブ
４２の下部に位置している。このとき、スピンドルモー
タ５１の回転駆動により、ターンテーブル５３が矢印Ａ
方向に回転を始め、ターンテーブル５３の回転により駆
動ピン５５が金属製のハブ４２の位置決めホール４６の
下部に到達すると、図８（ａ）に示されるように、駆動
ピン５５は、バネ部材５４の弾発力により位置決めホー
ル４６内に嵌まり込む。ターンテーブル５３が矢印Ａ方
向にさらに回転すると、図８（ｃ）に示されるように、
駆動ピン５５は、位置決めホール４６の外周側内縁４６
（１）に当接しながら位置決めホール４６の先端側内縁
４６（２）に到達する。位置決めホール４６の外周側内
縁４６（１）に駆動ピン５５が当接している過程で、図
８（ｄ）に示されるように、バネ部材５４の弾発力によ
り、金属製のハブ４２を介して情報記録ディスク４１及
び３．５インチフロッピディスク４０全体が位置決めホ
ール４６の外周側内縁４６（１）方向（矢印Ｂ方向）に
移行し、これによりスピンドル軸５２が位置決めホール
４６から最も離れたチャッキングホール４５の隅部４５
（１）側に押し付けられ、スピンドル軸５２に対する
３．５インチフロッピディスク４０のセンターリングが
行われる。

【００１３】スピンドル軸５２に対する３．５インチフ
ロッピディスク４０のセンターリングが行われた後、ス
ピンドル軸５２を中心として金属製のハブ４２を介して
情報記録ディスク４１が矢印Ａ方向に回転し、その際に
情報記録ディスク４１への情報の記録または情報記録デ
ィスク４１に記録されている情報の再生が行われる。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】前記既知の３．５イン
チフロッピディス４０ク及びフロッピディスク駆動機構
５０は、この３．５インチフロッピディスク４０をフロ
ッピディスク駆動機構５０にチャッキングさせる場合
に、３．５インチフロッピディスク４０側においては、
情報磁気ディスク４１の中央部にある金属製のハブ４２
に、フロッピディスク駆動機構５０側のスピンドル軸５
２が嵌め込まれる略正方形状のチャッキングホール４５
と、同じく、フロッピディスク駆動機構５０側の駆動ピ
ン５５が嵌め込まれる略長方形状の位置決めホール４６
を設け、また、フロッピディスク駆動機構５０側におい
ては、ターンテーブル５３の下部に設けられたバネ部材
５４に、スピンドル軸５２の軸方向とスピンドル軸５２
から遠ざかる方向にそれぞれ移動できるように弾圧保持
された駆動ピン５５を設ける必要がある。

【００１５】そして、前記既知のフロッピディスク駆動
機構５０は、ターンテーブル５３に設けられる駆動ピン
５５として、バネ部材５４を用いて、スピンドル軸５２
の軸方向とスピンドル軸５２から遠ざかる方向にそれぞ
れ移動できるように弾発力を与える構成のものであるた
め、かかる特性を有するバネ部材５４を得ること、特
に、長期間の使用によっても前記特性の維持が可能なバ
ネ部材５４を得ることが難しいという問題を有してい
る。

【００１６】本発明は、かかる問題点を解決するもの
で、その第１の目的は、チェッキングホール及び位置決
めホールを、スピンドル軸の軸方向のみに弾発力を与え
るバネ部材で保持された駆動ピンに適合できるようにし
たフレキシブルディスクを提供することにある。

【００１７】また、本発明の第２の目的は、駆動ピンの
保持部材としてスピンドル軸の軸方向のみに弾発力を与
える簡単な構成のバネ部材を用いるようにしたフレキシ
ブルディスク駆動機構を提供することにある。

【００１８】さらに、本発明の第３の目的は、フレキシ
ブルディスクのチェッキングホール及び位置決めホール
の形状を、スピンドル軸の軸方向のみに弾発力を与える
バネ部材で保持された駆動ピンに適合可能にしたディス
クチャッキング装置を提供することにある。

【００１９】

【課題を解決するための手段】前記第１の目的を達成す
るために、本発明は、中央部にハブを有する情報記録デ
ィスクと、前記情報記録ディスクを収納するディスクカ
ートリッジと、前記ハブに設けられたチャッキングホー
ル及び位置決めホールとを備え、フレキシブルディスク
をフレキシブルディスク駆動機構に搭載して回転駆動さ
せる際に、前記チャッキングホールは、前記フレキシブ
ルディスク駆動機構のスピンドル軸を前記チャッキング
ホールの一隅に押付けるように働く前記一隅に連なった
２つの直線部を有しており、前記位置決めホールは、前
記フレキシブルディスク駆動機構の駆動ピンを前記フレ
キシブルディスク回転方向のみに当接するように働く当
接部を有している第１の手段を備える。

【００２０】そして、この第１の手段において、フレキ
シブルディスクをフレキシブルディスク駆動機構に搭載
して回転駆動させる際に、チャッキングホールは、フレ
キシブルディスク駆動機構のスピンドル軸をチャッキン
グホールの一隅に押付けるように働く一隅に連なった２
つの直線部を有しており、位置決めホールは、フレキシ
ブルディスク駆動機構の駆動ピンをフレキシブルディス
ク回転方向のみに当接するように働く当接部を有してい
るので、スピンドル軸の軸方向のみに移動可能なバネ部
材によって弾圧保持された駆動ピンに充分に適合できる
フレキシブルディスクが得られる。

【００２１】また、前記第２の目的を達成するために、
本発明は、フレキシブルディスクを回転駆動するスピン
ドルモータを含む駆動部と、前記スピンドルモータのス
ピンドル軸に取付けられたフレキシブルディスク載置部
とを備え、前記フレキシブルディスク載置部は、中央部
分が前記スピンドル軸の先端を突出させた状態で前記ス
ピンドル軸に嵌合され、前記中央部分にフレキシブルデ
ィスク支持部を設けたターンテーブルと、前記ターンテ
ーブルの中央部分上に載置された磁石板と、前記ターン
テーブルの中央部分の下側に配置されたバネ部材とを有
し、前記バネ部材は、一側で駆動ピンを保持し、前記駆
動ピンの先端が前記ターンテーブルに設けた孔を挿通し
て前記ターンテーブル上に突出させ、かつ、前記駆動ピ
ンを前記スピンドル軸方向にのみ移動可能に保持してい
る第２の手段を備える。

【００２２】そして、この第２の手段において、ターン
テーブルの中央部分の下側に配置されたバネ部材は、一
側で駆動ピンを保持する場合に、駆動ピンの先端がター
ンテーブルに設けた孔を挿通してターンテーブル上に突
出し、かつ、駆動ピンをスピンドル軸方向にのみ移動可
能に保持するように構成されているので、バネ部材の構
成が既知のこの種のバネ部材に比べて簡素化され、しか
も、長期間の使用に対して所定のバネ機能を維持できる
フレキシブルディスク駆動機構が得られる。

【００２３】さらに、前記第３の目的を達成するため
に、本発明は、フレキシブルディスクをフレキシブルデ
ィスク駆動機構に搭載して回転駆動させる際に、情報記
録ディスクのハブに、前記フレキシブルディスク駆動機
構のスピンドル軸をチャッキングホールの一隅に押付け
るように働く前記一隅に連なる２つの直線部を有するチ
ャッキングホールと、前記フレキシブルディスク駆動機
構の駆動ピンを前記フレキシブルディスク回転方向のみ
に当接するように働く当接部を有する位置決めホールと
を設けた前記フレキシブルディスクを、前記スピンドル
軸及び前記スピンドル軸方向にのみ移動可能に保持され
た前記駆動ピンを有する前記フレキシブルディスク駆動
機構にチャッキングし、前記スピンドル軸を前記チャッ
キングホールの一隅に押付けるとともに、前記駆動ピン
を前記位置決めホールの当接部に当接した状態で前記フ
レキシブルディスクを前記フレキシブルディスク駆動機
構上で回転駆動させ、前記スピンドル軸に対する前記フ
レキシブルディスクのセンターリングを行っている第３
の手段を備える。

【００２４】そして、この第３の手段において、情報記
録ディスクのハブに、スピンドル軸をチャッキングホー
ルの一隅に押付けるように働くこの一隅に連なる２つの
直線部を有するチャッキングホールと、駆動ピンをフレ
キシブルディスク回転方向のみに当接するように働く当
接部を有する位置決めホールとを設けたフレキシブルデ
ィスクを、スピンドル軸及びスピンドル軸方向にのみ移
動可能に保持された駆動ピンを有するフレキシブルディ
スク駆動機構にチャッキングさせ、その際に、スピンド
ル軸をチャッキングホールの一隅に押付けるとともに、
駆動ピンを位置決めホールの当接部に当接した状態でフ
レキシブルディスクを前記フレキシブルディスク駆動機
構上で回転駆動させ、スピンドル軸に対するフレキシブ
ルディスクのセンターリングを行っているので、フレキ
シブルディスクのチェッキングホール及び位置決めホー
ルの形状を、スピンドル軸の軸方向のみに弾発力を与え
るバネ部材で保持された駆動ピンに適合可能なディスク
チャッキング装置が得られる。

【００２５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。

【００２６】図１は、本発明に係わるフレキシブルディ
スクを示す構成図であって、フレキシブルディスクが
３．５インチフロッピディスクである例を示すもので、
３．５インチフロッピディスクを金属製のハブ側から見
た背面図を示すものである。

【００２７】図１に示されるように、３．５インチフロ
ッピディスク１は、両面に磁気記録層が形成されている
薄型の情報記録ディスク２と、情報記録ディスク２の中
央部分に設けられた円形状の金属製のハブ３と、情報記
録ディスク２を内部に収納させる硬質プラスチック等か
らなる略４角形状のディスクカートリッジ４と、ディス
クカートリッジ４の一側縁部に沿って配置されたシャッ
タ５とを備え、金属製のハブ３の中心部分に、隅部６
（１）を形成するように一端が交わった２つの直線部６
（２）、６（３）と、これら２つの直線部６（２）、６
（３）の他端に連結された半円形部６（４）によって構
成される略扇形のチャッキングホール６が設けられ、金
属製のハブ３の外周部分には略正方形状の位置決めホー
ル７が設けられている。そして、この３．５インチフロ
ッピディスク１は、金属製のハブ３に設けられたチャッ
キングホール６及び位置決めホール７の各形状を除け
ば、図５に図示している既知の３．５インチフロッピデ
ィスク４０の構成と同じである。

【００２８】また、図２（ａ）乃至（ｃ）は、図１に図
示された３．５インチフロッピディスクを装荷駆動す
る、本発明のフロッピディスク駆動機構におけるターン
テーブルの構成図であって、図２（ａ）は、ターンテー
ブルにおける上面図、図２（ｂ）は、図２（ａ）におけ
るＡ−Ａ’線部分の断面図、図２（ｃ）は、バネ部材に
おける平面図である。

【００２９】図２（ａ）及び（ｂ）に示されるように、
フロッピディスク駆動機構２０におけるターンテーブル
８は、スピンドル軸９が挿通される中央孔８（１）と、
駆動ピン１０が挿通される駆動ピン挿通孔８（２）と、
バネ部材１１を固定するための鳩目１２を挿通する取付
孔８（３）とが開設されている。ターンテーブル８の上
面中央部にはゴム磁石等からなる円環状のチャッキング
マグネット１３が貼付され、チャッキングマグネット１
３貼付領域に隣接したターンテーブル８の円環状の外側
部分８（４）は、上側にやや膨らんでチャッキングマグ
ネット１３貼付領域と同じ高さになるように構成され、
チャッキングマグネット１３貼付領域とともに３．５イ
ンチフロッピディスク１の載置領域を形成している。タ
ーンテーブル８の下側には、図２（ｃ）に示されるよう
に、中央孔１１（１）と、駆動ピン取付孔１１（２）
と、２つの鳩目取付孔１１（３）を有する円板状のバネ
部材１１が配置され、駆動ピン取付孔１１（２）と２つ
の鳩目取付孔１１（３）は円板状のバネ部材１１の中心
を中心とした同心円上に設けられている。バネ部材１１
は、駆動ピン取付孔１１（２）に駆動ピン９が取付けら
れ、２つの鳩目取付孔１１（３）に取付けられた鳩目１
２によってターンテーブル８の２個所に取付けられる。
このため、バネ部材１１に取付けられた駆動ピン９は、
バネ部材１１の弾発力によってまたは弾発力に抗してス
ピンドル軸９の軸方向のみに移動可能になり、それ以外
の方向には移動しない。駆動ピン１０は、常時、バネ部
材１１の弾発力により、先端部がターンテーブル８の駆
動ピン挿通孔８（２）を通してターンテーブル８の上側
に突出しており、スピンドル軸９は、先端部がターンテ
ーブル８の中央孔８（１）を通してターンテーブル８の
上側に突出している。

【００３０】また、図２（ａ）乃至（ｃ）には、本発明
のフロッピディスク駆動機構２０におけるターンテーブ
ル８を除いた他の構成部分、即ち、スピンドル軸９に連
結されるスピンドル（回転）モータを含んだ構成部分を
図示していないが、本発明に係わるターンテーブル８を
除いたフロッピディスク駆動機構２０の構成部分は、図
６に図示した既知のフロッピディスク駆動機構５０にお
けるターンテーブル５３を除いたフロッピディスク駆動
機構５０の構成部分と全く同じ構成のものが用いられる
ので、ここではターンテーブル８を除いたフロッピディ
スク駆動機構２０の構成部分の図示及びその構成部分の
説明を省略している。

【００３１】次に、図３（ａ）は、ターンテーブル８に
３．５インチフロッピディスク１を載置した際の主要部
の構成を示す断面図であり、図３（ｂ）乃至（ｄ）は、
スピンドル軸９に対する３．５インチフロッピディスク
１のセンターリングが行われる際の動作過程を示す説明
図である。

【００３２】図３（ａ）乃至（ｄ）を用い、フロッピデ
ィスク駆動機構２０に３．５インチフロッピディスク１
を装荷駆動させる際に、スピンドル軸９に対する３．５
インチフロッピディスク１のセンターリングが行われる
際の動作過程について説明する。

【００３３】図３（ａ）に示されるように、フロッピデ
ィスク駆動機構２０のターンテーブル８上に３．５イン
チフロッピディスク１を載置させると、ターンテーブル
８に貼付けられたチャッキングマグネット１３に、情報
記録ディスク２の金属製のハブ３が磁気吸引され、金属
製のハブ３のチャッキングホール６内にスピンドル軸９
の先端部が挿入され、定常時になると、金属製のハブ３
の位置決めホール７内に駆動ピン１０の先端が挿入され
るようになる。ところが、３．５インチフロッピディス
ク１をターンテーブル８に載置させた初期の段階におい
ては、例えば、図３（ｂ）に示されるように、駆動ピン
１０は、チャッキングマグネット１３により磁気吸引さ
れた金属製のハブ３に押され、バネ部材１１の弾発力に
抗してターンテーブル８にある駆動ピン挿通孔８（２）
内まで押下げられ、金属製のハブ３の下側に位置してい
る。

【００３４】このとき、スピンドルモータ（図示なし）
の回転駆動によってターンテーブル８が矢印Ａ方向に回
転を始め、このターンテーブル８の回転によって、図３
（ｃ）に示されるように、駆動ピン１０が金属製のハブ
３の位置決めホール７の下部近傍にまで到達すると、図
３（ａ）に示されるように、駆動ピン１０は、バネ部材
１１の弾発力によって位置決めホール７内に嵌まり込
み、それに続くターンテーブル８の矢印Ａ方向への回転
により、位置決めホール７の先端側内縁７（１）に当接
するようになる。その後にターンテーブル８が矢印Ａ方
向にさらに回転すると、図３（ｄ）に示されるように、
駆動ピン１０が位置決めホール７の先端側内縁７（１）
を当接した状態で強く押し、その反動により、スピンド
ル軸９がチャッキングホール６の２つの直線部６
（２）、６（３）によって形成された一隅６（１）側に
押し込められるようになる。このため、金属製のハブ３
を介して情報記録ディスク２及び３．５インチフロッピ
ディスク１全体が図３（ｄ）に示されるような位置に移
行するようになり、スピンドル軸９に対する３．５イン
チフロッピディスク１のセンターリングが行われる。

【００３５】本発明においても、スピンドル軸９に対す
る３．５インチフロッピディスク１のセンターリングが
行われた後、スピンドル軸９を中心として金属製のハブ
３を介して情報記録ディスク２が矢印Ａ方向に回転し、
その回転に伴い、情報記録ディスク２への情報の記録ま
たは情報記録ディスク２に記録されている情報の再生が
行われる。

【００３６】続いて、図４（ａ）乃至（ｆ）は、本発明
のフロッピディスク１に対して使用可能なチャッキング
ホール６及び位置決めホール７の各形状の種々の組む合
わせ例を示す平面図である。

【００３７】その第１の組み合わせ例は、図４（ａ）に
示されるように、チャッキングホール６として、一隅６
（１）に連なる２つの直線部６（２）、６（３）がなす
角度が約９０度の扇形形状のものが用いられ、位置決め
ホール７として、略正方形状のものが用いられている前
述の例である。

【００３８】その第２の組み合わせ例は、図４（ｂ）に
示されるように、チャッキングホール６として、一隅６
（１）に連なる２つの直線部６（２）、６（３）がなす
角度が約９０度の略正方形状のものが用いられ、位置決
めホール７として、略正方形状のものが用いられている
例である。

【００３９】その第３の組み合わせ例は、図４（ｃ）に
示されるように、チャッキングホール６として、一隅６
（１）に連なる２つの直線部６（２）、６（３）がなす
角度が約６０度の扇形形状のものが用いられ、位置決め
ホール７として、略正方形状のものが用いられ、かつ、
駆動ピン１０として横断面が長方形のものが用いられて
いる例である。

【００４０】その第４の組み合わせ例は、図４（ｄ）に
示されるように、チャッキングホール６として、一隅６
（１）に連なる２つの直線部６（２）、６（３）がなす
角度が約９０度の略正方形状のものが用いられ、位置決
めホール７として、略丸形形状のものが用いられている
例である。

【００４１】その第５の組み合わせ例は、図４（ｅ）に
示されるように、チャッキングホール６として、一隅６
（１）に連なる２つの直線部６（２）、６（３）がなす
角度が約６０度の扇形形状のものが用いられ、位置決め
ホール７として、半円弧形状のものが用いられている例
である。

【００４２】その第６の組み合わせ例は、図４（ｆ）に
示されるように、チャッキングホール６として、一隅６
（１）に連なる２つの直線部６（２）、６（３）がなす
角度が約９０度の扇形形状のものが用いられ、位置決め
ホール７として、１／４円弧形状のものが用いられてい
る例である。

【００４３】この他にも、チャッキングホール６の形状
としては、一隅６（１）に連なる２つの直線部６
（２）、６（３）を有し、これら２つの直線部６
（２）、６（３）のなす角度が３０度以上で９０度以下
であれば、どのような形状のものでもよく、また、位置
決めホール７の形状としては、駆動ピン１０が当接する
先端側内縁７（１）を有するものであれば、どのような
形状のものであってもよい。

【００４４】以上の説明においては、情報記録ディスク
２の中央部分に設けられた円形状のハブ３が金属製のも
ので構成されている例を示したが、ハブ３は金属製のも
のである必要はなく、硬質の材料であれば、他の材料で
構成してもよいことは勿論である。

【００４５】また、以上の説明においては、フレキシブ
ルディスクが３．５インチフロッピディスクであり、し
かも、フレキシブルディスク駆動機構が３．５インチフ
ロッピディスク駆動機構である例を示したが、本発明に
よるフレキシブルディスク及びフレキシブルディスク駆
動機構は、３．５インチフロッピディスク及び３．５イ
ンチフロッピディスク駆動機構である場合に限られるも
のではなく、３．５インチフロッピディスク及び３．５
インチフロッピディスク駆動機構に類似のフレキシブル
ディスク及びフレキシブルディスク駆動機構であれば、
本発明が適用可能であることは勿論である。

【００４６】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項１乃
至３に記載の発明によれば、フレキシブルディスク１を
フレキシブルディスク駆動機構２０に搭載して回転駆動
させる際に、チャッキングホール６は、フレキシブルデ
ィスク駆動機構２０のスピンドル軸９をチャッキングホ
ール６の一隅６（１）に押付けるように働く一隅６
（１）に連なった２つの直線部６（２）、６（３）を有
しており、位置決めホール７は、フレキシブルディスク
駆動機構２０の駆動ピン１０をフレキシブルディスク回
転方向のみに当接するように働く当接部７（１）を有し
ているので、スピンドル軸９の軸方向のみに移動可能な
バネ部材１１によって弾圧保持された駆動ピン１０に充
分に適合できるフレキシブルディスク１が得られるとい
う効果がある。

【００４７】また、請求項４乃至５に記載の発明によれ
ば、ターンテーブルの中央部分の下側に配置されたバネ
部材１１は、一側で駆動ピン１０を保持する場合に、駆
動ピン１１の先端がターンテーブル８に設けた孔８
（２）を挿通してターンテーブル８上に突出し、かつ、
駆動ピン１０をスピンドル軸９方向にのみ移動可能に保
持するように構成されているので、バネ部材１１の構成
が既知のこの種のバネ部材に比べて簡素化され、しか
も、長期間の使用に対して所定のバネ機能を維持できる
フレキシブルディスク駆動機構２０が得られるという効
果がある。

【００４８】さらに、請求項６に記載の発明によれば、
情報記録ディスク２のハブ３に、スピンドル軸９をチャ
ッキングホール６の一隅６（１）に押付けるように働く
この一隅６（１）に連なる２つの直線部６（２）、６
（３）を有するチャッキングホール６と、駆動ピン１０
をフレキシブルディスク回転方向のみに当接するように
働く当接部７（１）を有する位置決めホール７とを設け
たフレキシブルディスク１を、スピンドル軸９及びスピ
ンドル軸９方向にのみ移動可能に保持された駆動ピン１
０を有するフレキシブルディスク駆動機構２０にチャッ
キングさせ、その際に、スピンドル軸９をチャッキング
ホール６の一隅６（１）に押付けるとともに、駆動ピン
１０を位置決めホール７の当接部７（１）に当接した状
態でフレキシブルディスク１をフレキシブルディスク駆
動機構２０上で回転駆動させ、スピンドル軸９に対する
フレキシブルディスク１のセンターリングを行っている
ので、フレキシブルディスク１のチェッキングホール６
及び位置決めホール７の形状を、スピンドル軸９の軸方
向のみに弾発力を与えるバネ部材１１で保持された駆動
ピン１０に適合可能なディスクチャッキング装置が得ら
れるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わるフレキシブルディスクを示す構
成図である。

【図２】図１に図示された３．５インチフロッピディス
クを装荷駆動する、本発明のフロッピディスク駆動機構
におけるターンテーブルの構成図である。

【図３】本発明のディスクチャッキング装置において、
ターンテーブルにフロッピディスクを載置した際の主要
部の構成を示す断面図及びスピンドル軸に対するフロッ
ピディスクのセンターリングが行われる際の動作過程を
示す説明図である。

【図４】本発明のフロッピディスクに対して使用可能な
チャッキングホール及び位置決めホールの各形状の種々
の組む合わせ例を示す平面図である。

【図５】既知の３．５インチフロッピディスクの構成の
一例を示す構成図である。

【図６】既知のフロッピディスク駆動機構を構成する主
要部の断面図である。

【図７】既知のフロッピディスク駆動機構におけるター
ンテーブルの構成を示す分解斜視図である。

【図８】既知のディスクチャッキング装置において、タ
ーンテーブルにフロッピディスクを載置した際の主要部
の構成を示す断面図及びスピンドル軸に対するフロッピ
ディスクのセンターリングが行われる際の動作過程を示
す説明図である。

【符号の説明】

１３．５インチフロッピディスク（フレキシブルディ
スク）２情報記録ディスク３金属製のハブ４ディスクカートリッジ５シャッタ６チェッキングホール６（１）一隅６（２）、６（３）直線部６（４）半円形部円弧部７位置決めホール７（１）先端側内縁（当接部）８ターンテーブル８（１）中央孔８（２）駆動ピン挿通孔８（３）取付孔９スピンドル軸１０駆動ピン１１バネ部材１１（１）中央孔１１（２）駆動ピン取付孔１１（３）鳩目取付孔１２鳩目１３チャッキングマグネット２０フロッピディスク駆動機構

【手続補正書】

【提出日】平成８年５月１６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【発明の名称】ディスクカートリッジとその駆動機構

【特許請求の範囲】

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクカートリ
ッジ及びその駆動機構に係わり、特に、３．５インチフ
ロッピディスク等のディスクカートリッジにおけるフレ
キシブルな記録ディスクのハブに設けられたチャッキン
グホールや位置決めホールの形状、及び、ディスクカー
トリッジ駆動機構の駆動ピンの移動保持状態をそれぞれ
改良したディスクカートリッジ及びその駆動機構に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】これまでに、３．５インチフロッピディ
スク等のディスクカートリッジをディスクカートリッジ
駆動機構に装荷して駆動させ、ディスクカートリッジ内
のフレキシブルな記録ディスクに情報を記録したり、フ
レキシブルな記録ディスクに記録されている情報を再生
することは、コンピュータの分野を始めとした各種の情
報処理の分野において広く利用されていることである。

【０００３】この場合、既知のディスクカートリッジ、
とりわけ、３．５インチフロッピディスクは、中央部に
金属製のハブを有するフレキシブルな記録ディスクと、
金属製のハブを露出した状態で記録ディスクを収納させ
るカートリッジケースと、カートリッジケースの一部に
設けられ、記録ディスクに対する情報の記録または記録
ディスクの記録情報の再生を行う場合にのみ選択的に開
かれるシャッタ部と、金属製のハブに設けられたチャッ
キングホール及び位置決めホールとを備えている。

【０００４】一方、既知のディスクカートリッジ、とり
わけ、３．５インチフロッピディスクを装荷するディス
クカートリッジ駆動機構は、ディスクカートリッジ内の
フレキシブルな記録ディスクを回転駆動するスピンドル
モータを含む駆動部と、スピンドルモータのスピンドル
軸に取付けられたディスクカートリッジ載置部とを備
え、ディスクカートリッジ載置部は、中央部分がスピン
ドル軸の先端を突出させた状態でスピンドル軸に嵌合さ
れたターンテーブルと、ターンテーブルの中央部分上に
載置された磁石板と、ターンテーブルの中央部分の下側
に配置されたバネ部材とを有し、このバネ部材は、一側
で駆動ピンを保持し、駆動ピンの先端がターンテーブル
に設けた孔を挿通してターンテーブル上に突出させ、か
つ、駆動ピンをスピンドル軸方向とターンテーブルの円
周方向とに移動可能に保持させているものである。

【０００６】図５に示されるように、３．５インチフロ
ッピディスク４０は、両面に磁気記録層が形成されてい
る薄型のフレキシブルな記録ディスク４１と、記録ディ
スク４１の中央部分に設けられた円形状の金属製のハブ
４２と、金属製のハブ４２を露出させた状態で記録ディ
スク４１を内部に収納させる略４角形状のカートリッジ
ケース４３と、カートリッジケース４３の一側縁部に沿
って配置されたシャッタ４４とを備え、金属製のハブ４
２の中心部分に略正方形状のチャッキングホール４５が
設けられ、金属製のハブ４２の外周部分には略長方形状
の位置決めホール４６が設けられている。

【００１２】図８（ａ）に示されるように、フロッピデ
ィスク駆動装置５０のターンテーブル５３上に３．５イ
ンチフロッピディスク４０を載置させると、ターンテー
ブル５３に貼付けられたチャッキングマグネット６２
に、フレキシブルな記録ディスク４１の金属製のハブ４
２が磁気吸引され、金属製のハブ４２のチャッキングホ
ール４５内にスピンドル軸５２の先端部が挿入され、定
常時において、金属製のハブ４２の位置決めホール４６
内に駆動ピン５５の先端が挿入される。しかるに、３．
５インチフロッピディスク４０をターンテーブル５３に
載置させた初期の段階においては、図８（ｂ）に示され
るように、駆動ピン５５は、チャッキングマグネット６
２により磁気吸引された金属製のハブ４２によって、バ
ネ部材５４の弾発力に抗してターンテーブル５３にある
駆動ピン挿通孔５３（１）内まで押下げられており、金
属製のハブ４２の下部に位置している。このとき、スピ
ンドルモータ５１の回転駆動により、ターンテーブル５
３が矢印Ａ方向に回転を始め、ターンテーブル５３の回
転により駆動ピン５５が金属製のハブ４２の位置決めホ
ール４６の下部に到達すると、図８（ａ）に示されるよ
うに、駆動ピン５５は、バネ部材５４の弾発力により位
置決めホール４６内に嵌まり込む。ターンテーブル５３
が矢印Ａ方向にさらに回転すると、図８（ｃ）に示され
るように、駆動ピン５５は、位置決めホール４６の外周
側内縁４６（１）に当接しながら位置決めホール４６の
先端側内縁４６（２）に到達する。位置決めホール４６
の外周側内縁４６（１）に駆動ピン５５が当接している
過程で、図８（ｄ）に示されるように、バネ部材５４の
弾発力により、金属製のハブ４２を介して記録ディスク
４１及び３．５インチフロッピディスク４０全体が位置
決めホール４６の外周側内縁４６（１）方向（矢印Ｂ方
向）に移行し、これによりスピンドル軸５２が位置決め
ホール４６から最も離れたチャッキングホール４５の隅
部４５（１）側に押し付けられ、スピンドル軸５２に対
する３．５インチフロッピディスク４０のセンターリン
グが行われる。

【００１３】スピンドル軸５２に対する３．５インチフ
ロッピディスク４０のセンターリングが行われた後、ス
ピンドル軸５２を中心として金属製のハブ４２を介して
フレキシブルな記録ディスク４１が矢印Ａ方向に回転
し、その際に記録ディスク４１への情報の記録または記
録ディスク４１に記録されている情報の再生が行われ
る。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】前記既知の３．５イン
チフロッピディス４０ク及びフロッピディスク駆動機構
５０は、この３．５インチフロッピディスク４０をフロ
ッピディスク駆動機構５０にチャッキングさせる場合
に、３．５インチフロッピディスク４０側においては、
フレキシブルな記録ディスク４１の中央部にある金属製
のハブ４２に、フロッピディスク駆動機構５０側のスピ
ンドル軸５２が嵌め込まれる略正方形状のチャッキング
ホール４５と、同じく、フロッピディスク駆動機構５０
側の駆動ピン５５が嵌め込まれる略長方形状の位置決め
ホール４６を設け、また、フロッピディスク駆動機構５
０側においては、ターンテーブル５３の下部に設けられ
たバネ部材５４に、スピンドル軸５２の軸方向とスピン
ドル軸５２から遠ざかる方向にそれぞれ移動できるよう
に弾圧保持された駆動ピン５５を設ける必要がある。

【００１６】本発明は、かかる問題点を解決するもの
で、その第１の目的は、チェッキングホール及び位置決
めホールを、スピンドル軸の軸方向のみに弾発力を与え
るバネ部材で保持された駆動ピンに適合できるようにし
たディスクカートリッジを提供することにある。

【００１７】また、本発明の第２の目的は、駆動ピンの
保持部材としてスピンドル軸の軸方向のみに弾発力を与
える簡単な構成のバネ部材を用いるようにしたディスク
カートリッジ駆動機構を提供することにある。

【００１８】さらに、本発明の第３の目的は、フレキシ
ブルな記録ディスクのチェッキングホール及び位置決め
ホールの形状を、スピンドル軸の軸方向のみに弾発力を
与えるバネ部材で保持された駆動ピンに適合可能にした
ディスクチャッキング装置を提供することにある。

【００１９】

【課題を解決するための手段】前記第１の目的を達成す
るために、本発明は、中央部にハブを有するフレキシブ
ルな記録ディスクと、前記記録ディスクを収納するカー
トリッジケースと、前記ハブに設けられたチャッキング
ホール及び位置決めホールとを備え、ディスクカートリ
ッジをディスクカートリッジ駆動機構に搭載して前記記
録ディスクを回転駆動させる際に、前記チャッキングホ
ールは、前記ディスクカートリッジ駆動機構のスピンド
ル軸を前記チャッキングホールの一隅に押付けるように
働く前記一隅に連なった２つの直線部を有しており、前
記位置決めホールは、前記ディスクカートリッジ駆動機
構の駆動ピンを前記記録ディスク回転方向のみに当接す
るように働く当接部を有している第１の手段を備える。

【００２０】そして、この第１の手段において、ディス
クカートリッジをディスクカートリッジ駆動機構に搭載
して回転駆動させる際に、チャッキングホールは、ディ
スクカートリッジ駆動機構のスピンドル軸をチャッキン
グホールの一隅に押付けるように働く一隅に連なった２
つの直線部を有しており、位置決めホールは、ディスク
カートリッジ駆動機構の駆動ピンをフレキシブルな記録
ディスク回転方向のみに当接するように働く当接部を有
しているので、スピンドル軸の軸方向のみに移動可能な
バネ部材によって弾圧保持された駆動ピンに充分に適合
できるディスクカートリッジが得られる。

【００２１】また、前記第２の目的を達成するために、
本発明は、フレキシブルな記録ディスクを回転駆動する
スピンドルモータを含む駆動部と、前記スピンドルモー
タのスピンドル軸に取付けられたディスクカートリッジ
載置部とを備え、前記ディスクカートリッジ載置部は、
中央部分が前記スピンドル軸の先端を突出させた状態で
前記スピンドル軸に嵌合され、前記中央部分にディスク
カートリッジ支持部を設けたターンテーブルと、前記タ
ーンテーブルの中央部分上に載置された磁石板と、前記
ターンテーブルの中央部分の下側に配置されたバネ部材
とを有し、前記バネ部材は、一側で駆動ピンを保持し、
前記駆動ピンの先端が前記ターンテーブルに設けた孔を
挿通して前記ターンテーブル上に突出させ、かつ、前記
駆動ピンを前記スピンドル軸方向にのみ移動可能に保持
している第２の手段を備える。

【００２２】そして、この第２の手段において、ターン
テーブルの中央部分の下側に配置されたバネ部材は、一
側で駆動ピンを保持する場合に、駆動ピンの先端がター
ンテーブルに設けた孔を挿通してターンテーブル上に突
出し、かつ、駆動ピンをスピンドル軸方向にのみ移動可
能に保持するように構成されているので、バネ部材の構
成が既知のこの種のバネ部材に比べて簡素化され、しか
も、長期間の使用に対して所定のバネ機能を維持できる
ディスクカートリッジ駆動機構が得られる。

【００２３】さらに、前記第３の目的を達成するため
に、本発明は、ディスクカートリッジをディスクカート
リッジ駆動機構に搭載して回転駆動させる際に、フレキ
シブルな記録ディスクのハブに、前記ディスクカートリ
ッジ駆動機構のスピンドル軸をチャッキングホールの一
隅に押付けるように働く前記一隅に連なる２つの直線部
を有するチャッキングホールと、前記ディスクカートリ
ッジ駆動機構の駆動ピンを前記記録ディスク回転方向の
みに当接するように働く当接部を有する位置決めホール
とを設けた前記ディスクカートリッジを、前記スピンド
ル軸及び前記スピンドル軸方向にのみ移動可能に保持さ
れた前記駆動ピンを有する前記ディスクカートリッジ駆
動機構にチャッキングし、前記スピンドル軸を前記チャ
ッキングホールの一隅に押付けるとともに、前記駆動ピ
ンを前記位置決めホールの当接部に当接した状態で前記
記録ディスクを前記ディスクカートリッジ駆動機構上で
回転駆動させ、前記スピンドル軸に対する前記記録ディ
スクのセンターリングを行っている第３の手段を備え
る。

【００２４】そして、この第３の手段において、フレキ
シブルな記録ディスクのハブに、スピンドル軸をチャッ
キングホールの一隅に押付けるように働くこの一隅に連
なる２つの直線部を有するチャッキングホールと、駆動
ピンをフレキシブルな記録ディスク回転方向のみに当接
するように働く当接部を有する位置決めホールとを設け
たディスクカートリッジを、スピンドル軸及びスピンド
ル軸方向にのみ移動可能に保持された駆動ピンを有する
ディスクカートリッジ駆動機構にチャッキングさせ、そ
の際に、スピンドル軸をチャッキングホールの一隅に押
付けるとともに、駆動ピンを位置決めホールの当接部に
当接した状態でフレキシブルな記録ディスクを前記ディ
スクカートリッジ駆動機構上で回転駆動させ、スピンド
ル軸に対するフレキシブルな記録ディスクのセンターリ
ングを行っているので、フレキシブルな記録ディスクの
チェッキングホール及び位置決めホールの形状を、スピ
ンドル軸の軸方向のみに弾発力を与えるバネ部材で保持
された駆動ピンに適合可能なディスクチャッキング装置
が得られる。

【００２５】

【００２６】図１は、本発明に係わるディスクカートリ
ッジを示す構成図であって、ディスクカートリッジが
３．５インチフロッピディスクである例を示すもので、
３．５インチフロッピディスクを金属製のハブ側から見
た背面図を示すものである。

【００２７】図１に示されるように、３．５インチフロ
ッピディスク１は、両面に磁気記録層が形成されている
薄型のフレキシブルな記録ディスク２と、記録ディスク
２の中央部分に設けられた円形状の金属製のハブ３と、
記録ディスク２を内部に収納させる硬質プラスチック等
からなる略４角形状のカートリッジケース４と、カート
リッジケース４の一側縁部に沿って配置されたシャッタ
５とを備え、金属製のハブ３の中心部分に、隅部６
（１）を形成するように一端が交わった２つの直線部６
（２）、６（３）と、これら２つの直線部６（２）、６
（３）の他端に連結された半円形部６（４）によって構
成される略扇形のチャッキングホール６が設けられ、金
属製のハブ３の外周部分には略正方形状の位置決めホー
ル７が設けられている。そして、この３．５インチフロ
ッピディスク１は、金属製のハブ３に設けられたチャッ
キングホール６及び位置決めホール７の各形状を除け
ば、図５に図示している既知の３．５インチフロッピデ
ィスク４０の構成と同じである。

【００２８】また、図２（ａ）乃至（ｃ）は、図１に図
示された３．５インチフロッピディスクを装荷駆動す
る、本発明のディスクカートリッジ（フロッピディス
ク）駆動機構におけるターンテーブルの構成図であっ
て、図２（ａ）は、ターンテーブルにおける上面図、図
２（ｂ）は、図２（ａ）におけるＡ−Ａ’線部分の断面
図、図２（ｃ）は、バネ部材における平面図である。

【００３０】また、図２（ａ）乃至（ｃ）には、本発明
のディスクカートリッジ（フロッピディスク）駆動機構
２０におけるターンテーブル８を除いた他の構成部分、
即ち、スピンドル軸９に連結されるスピンドル（回転）
モータを含んだ構成部分を図示していないが、本発明に
係わるターンテーブル８を除いたフロッピディスク駆動
機構２０の構成部分は、図６に図示した既知のフロッピ
ディスク駆動機構５０におけるターンテーブル５３を除
いたフロッピディスク駆動機構５０の構成部分と全く同
じ構成のものが用いられるので、ここではターンテーブ
ル８を除いたディスクカートリッジ（フロッピディス
ク）駆動機構２０の構成部分の図示及びその構成部分の
説明を省略している。

【００３２】図３（ａ）乃至（ｄ）を用い、ディスクカ
ートリッジ（フロッピディスク）駆動機構２０に３．５
インチフロッピディスク１を装荷駆動させる際に、スピ
ンドル軸９に対する３．５インチフロッピディスク１の
センターリングが行われる際の動作過程について説明す
る。

【００３３】図３（ａ）に示されるように、フロッピデ
ィスク駆動機構２０のターンテーブル８上に３．５イン
チフロッピディスク１を載置させると、ターンテーブル
８に貼付けられたチャッキングマグネット１３に、フレ
キシブルな記録ディスク２の金属製のハブ３が磁気吸引
され、金属製のハブ３のチャッキングホール６内にスピ
ンドル軸９の先端部が挿入され、定常時になると、金属
製のハブ３の位置決めホール７内に駆動ピン１０の先端
が挿入されるようになる。ところが、３．５インチフロ
ッピディスク１をターンテーブル８に載置させた初期の
段階においては、例えば、図３（ｂ）に示されるよう
に、駆動ピン１０は、チャッキングマグネット１３によ
り磁気吸引された金属製のハブ３に押され、バネ部材１
１の弾発力に抗してターンテーブル８にある駆動ピン挿
通孔８（２）内まで押下げられ、金属製のハブ３の下側
に位置している。

【００３４】このとき、スピンドルモータ（図示なし）
の回転駆動によってターンテーブル８が矢印Ａ方向に回
転を始め、このターンテーブル８の回転によって、図３
（ｃ）に示されるように、駆動ピン１０が金属製のハブ
３の位置決めホール７の下部近傍にまで到達すると、図
３（ａ）に示されるように、駆動ピン１０は、バネ部材
１１の弾発力によって位置決めホール７内に嵌まり込
み、それに続くターンテーブル８の矢印Ａ方向への回転
により、位置決めホール７の先端側内縁７（１）に当接
するようになる。その後にターンテーブル８が矢印Ａ方
向にさらに回転すると、図３（ｄ）に示されるように、
駆動ピン１０が位置決めホール７の先端側内縁７（１）
を当接した状態で強く押し、その反動により、スピンド
ル軸９がチャッキングホール６の２つの直線部６
（２）、６（３）によって形成された一隅６（１）側に
押し込められるようになる。このため、金属製のハブ３
を介してフレキシブルな記録ディスク２及び３．５イン
チフロッピディスク１全体が図３（ｄ）に示されるよう
な位置に移行するようになり、スピンドル軸９に対する
３．５インチフロッピディスク１のセンターリングが行
われる。

【００３５】本発明においても、スピンドル軸９に対す
る３．５インチフロッピディスク１のセンターリングが
行われた後、スピンドル軸９を中心として金属製のハブ
３を介してフレキシブルな記録ディスク２が矢印Ａ方向
に回転し、その回転に伴い、記録ディスク２への情報の
記録または記録ディスク２に記録されている情報の再生
が行われる。

【００３６】続いて、図４（ａ）乃至（ｆ）は、本発明
のディスクカートリッジ（フロッピディスク）１に対し
て使用可能なチャッキングホール６及び位置決めホール
７の各形状の種々の組む合わせ例を示す平面図である。

【００４４】以上の説明においては、フレキシブルな記
録ディスク２の中央部分に設けられた円形状のハブ３が
金属製のもので構成されている例を示したが、ハブ３は
金属製のものである必要はなく、硬質の材料であれば、
他の材料で構成してもよいことは勿論である。

【００４５】また、以上の説明においては、ディスクカ
ートリッジが３．５インチフロッピディスクであり、し
かも、ディスクカートリッジ駆動機構が３．５インチフ
ロッピディスク駆動機構である例を示したが、本発明に
よるディスクカートリッジ及びディスクカートリッジ駆
動機構は、３．５インチフロッピディスク及び３．５イ
ンチフロッピディスク駆動機構である場合に限られるも
のではなく、３．５インチフロッピディスク及び３．５
インチフロッピディスク駆動機構に類似のディスクカー
トリッジ及びディスクカートリッジ駆動機構であれば、
本発明が適用可能であることは勿論である。

【００４６】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項１乃
至３に記載の発明によれば、ディスクカートリッジ１を
ディスクカートリッジ駆動機構２０に搭載して回転駆動
させる際に、チャッキングホール６は、ディスクカート
リッジ駆動機構２０のスピンドル軸９をチャッキングホ
ール６の一隅６（１）に押付けるように働く一隅６
（１）に連なった２つの直線部６（２）、６（３）を有
しており、位置決めホール７は、ディスクカートリッジ
駆動機構２０の駆動ピン１０をフレキシブルな記録ディ
スク回転方向のみに当接するように働く当接部７（１）
を有しているので、スピンドル軸９の軸方向のみに移動
可能なバネ部材１１によって弾圧保持された駆動ピン１
０に充分に適合できるディスクカートリッジ１が得られ
るという効果がある。

【００４７】また、請求項４乃至５に記載の発明によれ
ば、ターンテーブルの中央部分の下側に配置されたバネ
部材１１は、一側で駆動ピン１０を保持する場合に、駆
動ピン１１の先端がターンテーブル８に設けた孔８
（２）を挿通してターンテーブル８上に突出し、かつ、
駆動ピン１０をスピンドル軸９方向にのみ移動可能に保
持するように構成されているので、バネ部材１１の構成
が既知のこの種のバネ部材に比べて簡素化され、しか
も、長期間の使用に対して所定のバネ機能を維持できる
ディスクカートリッジ駆動機構２０が得られるという効
果がある。

【００４８】さらに、請求項６に記載の発明によれば、
フレキシブルな記録ディスク２のハブ３に、スピンドル
軸９をチャッキングホール６の一隅６（１）に押付ける
ように働くこの一隅６（１）に連なる２つの直線部６
（２）、６（３）を有するチャッキングホール６と、駆
動ピン１０をフレキシブルな記録ディスク回転方向のみ
に当接するように働く当接部７（１）を有する位置決め
ホール７とを設けたディスクカートリッジ１を、スピン
ドル軸９及びスピンドル軸９方向にのみ移動可能に保持
された駆動ピン１０を有するディスクカートリッジ駆動
機構２０にチャッキングさせ、その際に、スピンドル軸
９をチャッキングホール６の一隅６（１）に押付けると
ともに、駆動ピン１０を位置決めホール７の当接部７
（１）に当接した状態でディスクカートリッジ１をディ
スクカートリッジ駆動機構２０上で回転駆動させ、スピ
ンドル軸９に対するフレキシブルな記録ディスク２のセ
ンターリングを行っているので、ディスクカートリッジ
１の記録ディスク２に対するチェッキングホール６及び
位置決めホール７の形状を、スピンドル軸９の軸方向の
みに弾発力を与えるバネ部材１１で保持された駆動ピン
１０に適合可能なディスクチャッキング装置が得られる
という効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わるディスクカートリッジ（３．５
インチフロッピディスク）を示す構成図である。

【図２】図１に図示された３．５インチフロッピディス
クを装荷駆動する、本発明のディスクカートリッジ（フ
ロッピディスク）駆動機構におけるターンテーブルの構
成図である。

【図３】本発明のディスクチャッキング装置において、
ターンテーブルにディスクカートリッジ（フロッピディ
スク）を載置した際の主要部の構成を示す断面図及びス
ピンドル軸に対する記録ディスクのセンターリングが行
われる際の動作過程を示す説明図である。

【図４】本発明のディスクカートリッジ（３．５インチ
フロッピディスク）に対して使用可能なチャッキングホ
ール及び位置決めホールの各形状の種々の組む合わせ例
を示す平面図である。

【符号の説明】１ディスクカートリッジ（３．５インチフロッピディ
スク）２フレキシブルな記録ディスク３金属製のハブ４カートリッジケース５シャッタ６チェッキングホール６（１）一隅６（２）、６（３）直線部６（４）半円形部円弧部７位置決めホール７（１）先端側内縁（当接部）８ターンテーブル８（１）中央孔８（２）駆動ピン挿通孔８（３）取付孔９スピンドル軸１０駆動ピン１１バネ部材１１（１）中央孔１１（２）駆動ピン取付孔１１（３）鳩目取付孔１２鳩目１３チャッキングマグネット２０ディスクカートリッジ（フロッピディスク）駆動
機構

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者大北正夫東京都大田区雪谷大塚町１番７号アルプス電気株式会社内 (72)発明者関谷晴隆東京都大田区雪谷大塚町１番７号アルプス電気株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】中央部にハブを有する情報記録ディスク
と、前記情報記録ディスクを収納するディスクカートリ
ッジと、前記ハブに設けられたチャッキングホール及び
位置決めホールとを備え、フレキシブルディスクをフレ
キシブルディスク駆動機構に搭載して回転駆動させる際
に、前記チャッキングホールは、前記フレキシブルディ
スク駆動機構のスピンドル軸を前記チャッキングホール
の一隅に押付けるように働く前記一隅に連なった２つの
直線部を有しており、前記位置決めホールは、前記フレ
キシブルディスク駆動機構の駆動ピンを前記フレキシブ
ルディスク回転方向のみに当接するように働く当接部を
有していることを特徴とするフレキシブルディスク。
【請求項２】前記チャッキングホールは、前記２つの
直線部のなす角度が３０度以上で９０度以内であること
を特徴とする請求項１に記載のフレキシブルディスク。
【請求項３】前記フレキシブルディスクは、３．５イ
ンチフロッピディスクあることを特徴とする請求項１乃
至２のいずれかに記載のフレキシブルディスク。
【請求項４】フレキシブルディスクを回転駆動するス
ピンドルモータを含む駆動部と、前記スピンドルモータ
のスピンドル軸に取付けられたフレキシブルディスク載
置部とを備え、前記フレキシブルディスク載置部は、中
央部分が前記スピンドル軸の先端を突出させた状態で前
記スピンドル軸に嵌合され、前記中央部分にフレキシブ
ルディスク支持部を設けたターンテーブルと、前記ター
ンテーブルの中央部分上に載置された磁石板と、前記タ
ーンテーブルの中央部分の下側に配置されたバネ部材と
を有し、前記バネ部材は、一側で駆動ピンを保持し、前
記駆動ピンの先端が前記ターンテーブルに設けた孔を挿
通して前記ターンテーブル上に突出させ、かつ、前記駆
動ピンを前記スピンドル軸方向にのみ移動可能に保持し
ていることを特徴とするフレキシブルディスク駆動機
構。
【請求項５】前記フレキシブルディスクは、３．５イ
ンチフロッピディスクであり、前記フレキシブルディス
ク駆動機構は、３．５インチフロッピディスク駆動機構
であることを特徴とする請求項４に記載のフレキシブル
ディスク駆動機構。
【請求項６】フレキシブルディスクをフレキシブルデ
ィスク駆動機構に搭載して回転駆動させる際に、情報記
録ディスクのハブに、前記フレキシブルディスク駆動機
構のスピンドル軸をチャッキングホールの一隅に押付け
るように働く前記一隅に連なる２つの直線部を有するチ
ャッキングホールと、前記フレキシブルディスク駆動機
構の駆動ピンを前記フレキシブルディスク回転方向のみ
に当接するように働く当接部を有する位置決めホールと
を設けた前記フレキシブルディスクを、前記スピンドル
軸及び前記スピンドル軸方向にのみ移動可能に保持され
た前記駆動ピンを有する前記フレキシブルディスク駆動
機構にチャッキングし、前記スピンドル軸を前記チャッ
キングホールの一隅に押付けるとともに、前記駆動ピン
を前記位置決めホールの当接部に当接した状態で前記フ
レキシブルディスクを前記フレキシブルディスク駆動機
構上で回転駆動させ、前記スピンドル軸に対する前記フ
レキシブルディスクのセンターリングを行っていること
を特徴とするディスクチャッキング装置。
【請求項７】前記フレキシブルディスクは、３．５イ
ンチフロッピディスクあり、前記フレキシブルディスク
駆動機構は、３．５インチフロッピディスク駆動機構で
あることを特徴とする請求項６に記載のディスクチャッ
キング装置。