JPH0911970A - 補助動力装置付自転車 - Google Patents

補助動力装置付自転車

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Publication number
JPH0911970A
JPH0911970A JP7292507A JP29250795A JPH0911970A JP H0911970 A JPH0911970 A JP H0911970A JP 7292507 A JP7292507 A JP 7292507A JP 29250795 A JP29250795 A JP 29250795A JP H0911970 A JPH0911970 A JP H0911970A
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JP
Japan
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attached
rotational force
hollow shaft
power unit
case
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7292507A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Takayama
敦之 高山
Sakuo Fukumoto
茶伯夫 福本
Yusuke Kinoshita
祐介 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
Application filed by TEC CORP filed Critical TEC CORP
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Publication of JPH0911970A publication Critical patent/JPH0911970A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M6/00Rider propulsion of wheeled vehicles with additional source of power, e.g. combustion engine or electric motor
    • B62M6/40Rider propelled cycles with auxiliary electric motor
    • B62M6/55Rider propelled cycles with auxiliary electric motor power-driven at crank shafts parts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、補助動力装置の取り付けを容易にし
た補助動力装置付自転車を提供することを目的とする。 【解決手段】ケース30の内部に電動機40および動力
伝達手段50等を備えるとともに動力伝達手段50から
の回転力をスプロケット17に伝達する中空軸70をケ
ース30に回転自在に設けた補助動力装置Cの車体Bへ
の取付を、補助動力装置Cの一方側をケース30に設け
た取付金具45と締付金具46(取付具)によってフレ
ーム6に取り付けることにより、他方側を前記中空軸7
0をハンガラグ1に取り付けることにより取り付けるよ
うにした補助動力装置付自転車。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、補助動力装置付
自転車に係り、特に一般用自転車に補助動力装置を取り
付けるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動機を駆動源とした補助動力装
置を備え人力走行の際にこの補助動力装置の回転力を人
力による回転力に付加するようにした補助動力装置付自
転車は、例えば特開平4−358987号公報に記載さ
れている。この公報に記載されている電動モータ付き自
転車つまり補助動力装置付自転車は、その記載から明ら
かなように補助動力装置を取り付ける専用の車体を必要
とするものである。したがって、動力装置を他の一般用
自転車に取り付けることはできないものであり、専用の
車体が必要なことから高価格となってしまい使用者にと
っては経済性の面からも好ましいものではない。
【0003】そこでこの発明の発明者は、一般用自転車
つまり市販されている汎用自転車にその車体自体に何等
変更を加えることなく取り付けられる補助動力装置を開
発したものである。ところで、一般用自転車の車体のフ
レームの形状は、例えばダイヤモンド形、スタッカード
形、ダブルループ形、H形、U形等種々の形状のものが
存在している。このために、前記補助動力装置を取り付
ける場合にはそれぞれ各フレームの形状に合わせて取り
付けしなければならないことから、各フレームに合わせ
た取付手段を必要とすることが判明した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の補
助動力装置付自転車においては、第一の問題として、上
記のように多種にわたる車体のフレームのそれぞれのフ
レーム形状に合わせた取付手段を設けた場合は、多数の
取付手段を必要とするためこれら多数の取付手段を用意
しなければならないという問題が生じる。
【0005】また、第二の問題としては、補助動力装置
を車体に取り付けた際補助動力装置のケースが変形状態
で取り付けられた場合、ケースに取り付けられている各
歯車の軸の平行度が損なわれる等して、各歯車は正常状
態で噛合しなくり、その結果歯車が磨耗してしまう等耐
久性が悪くなり、また、異常な噛合により異常音を伴う
騒音が発生し、さらにまた振動が発生する等が生じるこ
とである。すなわち、補助動力装置は電動機の出力軸か
ら、多数の歯車で構成される動力伝達手段により減速し
てスプロケットに回転力を伝達するようになっており、
これら多数の歯車はケースに取り付けた軸に取り付けら
れ互いに噛合しているものであり、また、車体フレーム
に取付具を介して固定される補助動力装置は、取付具と
車体フレームの被取付部とが常に正確に一致した状態で
取り付けられるとは限らず位置ずれが生じる。この位置
ずれが生じると車体フレームは強固であるため、ケース
は変形状態で車体フレームに取り付けられることにな
り、このためケースに取り付けられている各歯車の軸の
平行度等が損なわれ、各歯車は正常状態で噛合しなく
り、その結果歯車が磨耗してしまう等耐久性が悪くな
り、また、異常な噛合により異常音を伴う騒音が発生
し、さらにまた振動が発生する等の事態が生じることに
なる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の問題を
解決するもので、請求項1記載の発明は上記第一の問題
の解決を目的とするもので、ケースの一方側に設けられ
た電動機と、前記ケース内に配設され前記電動機の回転
力を伝達する動力伝達手段と、前記ケースの他方側に軸
受を介して回転自在に取り付けられ前記動力伝達手段か
ら伝達された回転力をスプロケットに伝達するとともに
車体のハンガラグに取り付けられる中空軸と、この中空
軸の内部に回転自在に設けられるとともに両端部にペダ
ルが設けられたクランクが取り付けられたクランク軸
と、前記ケースの前記一方側に設けられ車体フレームの
パイプに取着される取付具とによって補助動力装置を構
成し、この前記補助動力装置をその一方側を前記パイプ
に取り付けられる取付具によって、他端側を前記ハンガ
ラグに取り付けられる前記中空軸によって前記車体に取
り付けた補助動力装置付自転車としたものであり、ま
た、請求項2記載の発明も上記第一の問題の解決を目的
とするもので、ケースに取り付けられた電動機と、前記
ケース内に配設され前記電動機の回転力を伝達する動力
伝達手段と、前記ケースに軸受を介して回転自在に取り
付けられ前記動力伝達手段から伝達された回転力をスプ
ロケットに伝達するとともに車体のハンガラグに取り付
けられる中空軸と、この中空軸の内部に回転自在に設け
られるとともに両端部にペダルが設けられたクランクが
取り付けられたクランク軸と、前記ケースに設けられ車
体フレームに取着する取付具とによって補助動力装置を
構成し、この補助動力装置を車体フレームに取着される
前記取付具とハンガラグに取り付けられる前記中空軸に
よって前記車体に取り付けた補助動力装置付自転車とし
たものであり、また、請求項3記載の発明は、上記第一
の問題および第二の問題の解決を目的とするもので、請
求項2記載の発明はにおける取付具を前記動力伝達手段
の配設部位から離間した部位に設けた補助動力装置付自
転車としたものである。
【0007】上記のように構成した請求項1記載の発明
および請求項2記載の発明は、補助動力装置を補助動力
装置に設けた取付具と中空軸とによりフレームのパイプ
とハンガラグに取り付ける構成としたので補助動力装置
を一般用自転車の車体のいずれの形状のフレームに対し
ても取り付けることができるという作用を有するもので
あり、また、請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の発明および請求項2記載の発明の作用に加えて、ケー
スの変形を防止して動力伝達手段を構成する各歯車を正
常に噛合させることができるという作用を有するもので
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の第一の実施の
形態を図1および図9に基づいて説明する。図に示すよ
うに、補助動力装置付自転車(以下単に自転車という)
Aは、自転車本体(以下単に車体という)Bとこの車体
Bに取り付けられた補助動力装置(以下単に動力装置と
いう)Cとから構成されている。そして、前記車体Bは
一般用自転車つまり一般に市販されている汎用自転車か
らなるもので、ハンガラグ1に一端側を固定された立パ
イプ2および下パイプ3と、この下パイプ3の他端側に
固定されたヘッドパイプ4に一端側を固定され他端側を
前記立パイプ2の下方部に固定された上パイプ5とから
なるフレーム6、前記ハンガラグ1に一端側を固定され
たチェーンステー7、前記ヘッドパイプ4に取り付けら
れた前ホーク8、この前ホーク8の上端に取り付けられ
たハンドル9、前記前ホーク8の下端部に取り付けられ
た前輪10、前記立パイプ2の上部に一端側を固定され
他端側を前記チェーンステー7の他端側と後つめを介し
て固定されたバックホーク11、前記チェーンステー7
の他端側に取り付けられた後輪12、前記立パイプ2の
上方に取り付けられたサドル13、前記後輪の上部に設
けた荷受台14等から構成されている。なお、前記前輪
10および後輪12の一部はそれぞれカバー10aおよ
び12aによって覆われている。また、前記ハンガラグ
1には回動自在に後述するクランク軸80が設けられ、
このクランク軸80両端部にはそれぞれペダル81aと
82aが設けられた左クランク81と右クランク82が
取り付けられている。また、前記荷受台14の下部には
バッテリーケース15が取り付けられており、このバッ
テリーケース15内には図示しないバッテリーが着脱可
能に取り付けられている。また、このバッテリーと後述
する電動機40とはリード線16で接続されている。ま
た、走行時の回転力を伝達するスプロケット17と後輪
12のスプロケット18にはチェーン19が架けられて
いる。
【0009】つぎに、前記動力装置Cの構成およびその
組み立て方について説明する。
【0010】まず動力装置Cの構成を図2、図3および
図8に基づいて説明する。図に示すように動力装置C
は、ケース30に取着された電動機40、前記ケース3
0内に配設された前記電動機40の回転力を伝達する動
力伝達手段50、前記電動機40の回転力を伝達するス
プロケット17およびチェーン19を介して後輪のスプ
ロケット18に伝達する中空軸70、人力走行の際前記
クランク81、82からの回転力をスプロケット17、
チェーン19を介して後輪のスプロケツト18に伝達す
るクランク軸80、前記動力伝達手段50と前記クラン
ク軸80および中空軸70に関係してクランク軸80か
らの回転力と動力伝達手段50を介して伝達された電動
機40からの回転力つまり動力を補助して前記中空軸7
0を介してスプロケット17に伝達する回転力切換手段
Tおよび回転力切換手段Tの動作に応じて動作するスイ
ッチ手段Sとから構成されている。
【0011】そして、前記ケース30は一方側を開口し
た有底状に形成された内ケース31と、同じく一方側を
開口した有底状に形成されるとともに開口部に嵌合部3
2aを設けた外ケース32とからなり、前記嵌合部32
aに内ケース31の開口縁31aをシールパッキング3
3aを介して液密的に嵌合して複数の結合ねじ34aと
ナット34bによって結合して構成されている。前記内
ケース31には孔および凹部からなる軸取付部31bお
よび31c、凹部からなる軸受取付部31dおよび貫通
孔31gが形成された凹状の軸受取付部31hが設けら
れており、また、前記外ケース32には前記内ケース3
1に設けられた軸取付部31b、31c、および軸受取
付部31dにそれぞれ対応して凹部からなる軸取付部3
2b、32cおよび軸受取付部32dが設けられてお
り、また、内ケース31に設けた軸受取付部31hの貫
通孔31gに対応して形成された貫通孔32gが形成さ
れた凹部32hが設けられている。なお、この凹部32
hにはパッキング33bが取り付けられている。
【0012】そして、前記内ケース31の取付部31f
には前記電動機40がその出力軸41を挿通孔31eを
挿通してねじ42によって取り付けられており、この電
動機40を覆ってシールパッキング43を介してケース
30の一部を構成するカバー44が内ケース31に図7
に示すようにねじ44aによって取り付けられている。
前記カバー44には前記下パイプ3の下側面に当接する
円弧状面に形成した当接部45aを有するとともに孔4
5bが設けられた取付金具45が取り付けられている。
また、前記出力軸41の先端部には径小のプーリー51
がピン51aによって回り止めされて取り付けられてい
る。
【0013】また、前記内ケース31と外ケース32の
軸取付部31b、32bには、ボールベアリング35
a、35aを介して内ケース31側に歯車52aを有す
る径大なプーリー52が取り付けられた軸35が、ま
た、軸取付部31c、32cには、一端側に前記歯車5
2aと噛合う径大な歯車53aそして他端側に径小な歯
車53bを有する歯車53がニードルベアリング36a
を介して取り付けられた軸36が取り付けられている。
なお、前記プーリー51とプーリー52にはベルト51
bが架けられている。また、前記軸受取付部31dと3
2dには、その両端に取り付けたボールベアリング37
a、37aを嵌合することにより取り付けられた軸37
が設けられており、この軸37の一端側つまり外ケース
32側には前記歯車53の径小な歯車53bと噛合う径
大な歯車54が取り付けられ、他端側には一方向性クラ
ッチ37cを介して径小の歯車55が取り付けられてい
る。前記一方向性クラッチ37cは後述する人力走行の
際にペダル81a、82aのクランク81、82が走行
方向に回転したときは空転するようになっている。ま
た、前記歯車55には電動機40の動力を出力する歯車
56が噛合して設けられている。
【0014】そして、前記プーリー51、52およびこ
の両プーリー51、52に架けられたベルト51a、歯
車52a、歯車53、歯車54、歯車55および歯車5
6によって前記動力伝達手段50が構成されている。
【0015】そして、前記歯車56の中央部には軸孔5
6aが設けられた筒状部56bが設けられており、ま
た、この歯車56の外ケース32側には図3に示すよう
に前記筒状部56bの外周に同心状にかつ放射状に配置
された複数(実施例では6個)の凹部57が形成されて
おり、この凹部57は同図に示す矢印A方向つまり歯車
56が走行時に回転する方向に沿って図4、図5に示す
ように次第に上方つまり側面の表面に向かって次第に上
昇する傾斜面57aが形成されている。また、前記軸孔
56aの内周壁には一般にインボリュートセレーション
とよばれている凹凸条56cが形成されている。また、
歯車56の隣り合う前記凹部57間には複数(実施例で
は3個)の長孔56dが設けられている。
【0016】そして、前記歯車56の前記凹部57が設
けられている側には回転力検出部材58が配設されてお
り、この回転力検出部材58は筒状部58a、この筒状
部58aの一端側つまり前記歯車56側に設けた円板状
部58bからなっており、また、この円板状部58bの
外周部に一体に形成された環状の検出板58eが設けら
れている。そして、前記筒状部58aの内周には一方向
性クラッチ59が取り付けられている。この一方向性ク
ラッチ59の内周には凹凸条59bが形成された嵌合軸
孔59aが設けられており、この嵌合軸孔59aの軸心
は前記歯車56に形成された軸孔56aの軸心と一致し
ている。なお、前記一方向性クラッチ59は前記クラン
ク81、82が走行方向と反対方向に回転したときは空
転するようになっている。また、前記円板状部58bの
前記歯車56に対向した側面には、図3に示すように前
記歯車56に形成した凹部57に対応して形成された断
面楕円状の複数(実施例では6個)の突起58cが形成
され、この突起58cの上端部は図4、図5に示すよう
に短軸方向つまり周方向に沿って曲面状に形成されてい
る。また、この円板状部58bには前記突起58c間に
複数(実施例では3個)の取付孔58dが設けられてい
る。
【0017】そして、前記歯車56に設けた長孔56d
と前記円板状部58bに設けた前記取付孔58dを対応
させて、この長孔56dと取付孔58dとを貫通し、取
付孔58dには固定的に位置決めされるとともに前記長
孔56dに遊嵌状態に貫通する中空筒状のスリーブ60
を挿入し、このスリーブ60の内部に取付ボルト61を
挿入するとともに外周にコイルばね62を遊嵌状態に嵌
合し、このコイルばね62を前記円板状部58bと取付
ボルト61のねじ部側に嵌合した係止板63との間に配
設してナット64を締付けて固定する。この状態では前
記コイルばね62の付勢力によって前記歯車56の凹部
57が設けられた側面と円板状部58bの側面とは図4
(A)、図5(A)に示すように圧接状態となってお
り、また、凹部57と突起58cとは同両図に示すよう
に完全に嵌合した状態となっている。
【0018】そして、前記コイルばね62の付勢力の大
きさは、人力走行の際に前記クランク軸80、一方向性
クラッチ59を介して回転力検出部材58に加えられる
回転力が所定値を超えると圧縮し始める大きさに設定さ
れている。つまり、人力走行の際には、前記クランク軸
80の回転に伴って一方向性クラッチ59とともに回転
する回転力検出部材58の回転力が所定値を越えると前
記突起58cが凹部57の傾斜面57aを徐々に上方に
滑って移動し前記歯車56から離反する大きさに設定さ
れているものである。したがって、前記クランク軸80
に加わる回転力が前記所定値以下の場合は前記回転力検
出部材58はコイルばね62の付勢力によって前記歯車
56に圧接状態となりこの状態を維持し、回転力検出部
材58は歯車56と略同期して回転することになる。
【0019】そして、上記した歯車56、回転力検出部
材58および回転力検出部材58と歯車56とを圧接状
態に付勢するコイルばね62とによって前記回転力切換
手段Tを構成している。
【0020】ここで回転力切換手段Tによって回転力が
切り換えられる動作について説明する。上記したように
走行中にクランク81、82からの回転力によって前記
クランク軸80、一方向性クラッチ59を介して回転力
検出部材58は回転するが、回転力検出部材58に加え
られる回転力が所定値以下の場合は前記回転力検出部材
58はコイルばね62の付勢力によって前記歯車56に
圧接状態となっていることから、この回転力は回転力検
出部材58を介して歯車56に伝達されさらにこの歯車
56を介して後に詳述する中空軸70に伝達されるよう
に、また、上り坂における走行等の場合のように前記回
転力が所定値を超えた場合は、後輪12に大きな負荷が
加わり、これに抗して踏み込むペダル81a、82aに
よる回転力がクランク81、82を介して前記クランク
軸80に加えられることにより、一方向性クラッチ59
を介してクランク軸80と共に回転する回転力検出部材
58の回転速度が中空軸70と共に回転する歯車56の
回転速度より速くなり、回転力検出部材58はコイルば
ね62の付勢力に抗してこれを圧縮させながら突起58
cが傾斜面57aに沿って徐々に上方に移動し歯車56
から離反し、この離反に伴って回転力検出部材58に設
けた検出板58eが後述する近接スイッチ25に図2お
よび図8に二点鎖線で示すように接近し近接スイッチ2
5は閉成し前記電動機40が駆動し、この電動機40の
回転力が前記動力伝達手段50の出力歯車である前記歯
車56に伝達されて前記中空軸70に伝達されるように
して電動機40からの回転力を付加つまり補助すること
になるものである。つまり人力走行の場合に平地あるい
は下り坂を走行しているときは、クランク軸80を介し
て回転力検出部材58に加わる回転力は所定値以下であ
るためこの回転力は歯車56を介して中空軸70に伝達
され人力走行がなされ、また、上り坂を走行するときは
大きな回転力を要することになり、その結果前記クラン
ク軸80、回転力検出部材58に加わる回転力が所定値
を超えることになり、回転力検出部材58は歯車56か
ら離反し検出板58eが近接スイッチ25に接近して電
動機40が駆動され、電動機40の回転力は上述したよ
うに歯車56を介して中空軸70に伝達され電動機40
からの回転力が人力による回転力に付加つまり補助され
て走行がなされるものである。
【0021】また、前記ケース30に設けられた前記回
転力検出部材58に設けた検出板58eに対向した外ケ
ース32の内部に前記スイッチ手段Sとしての近接スイ
ッチ25が取付ねじ26aとナット26bによって取り
付けられている。この近接スイッチ25は前記図示しな
いバッテリーと電動機40を電気的に接続する図示しな
い電気回路内の電源スイッチ(不図示)と直列に接続さ
れている。そして、前述したように前記検出板58eが
所定距離まで接近したとき閉成するようになっている。
【0022】つぎに、前記歯車56に形成された軸孔5
6aに嵌合して前記電動機40の動力をスプロケット1
7に伝達する前記中空軸70について説明する。この中
空軸70は内部に貫通孔71を有するとともに一端側に
前記軸孔56aに形成された凹凸条56cと係合する凹
凸条72が形成され前記軸孔56aに嵌合した際に両凹
凸条56c、72の係合によって周方向に回り止めされ
て歯車56と一体に回転するようになっている。また、
他端側の端部外周には凹凸条73が形成されており、こ
の凹凸条73はスプロケット17が取り付けられる取付
部材17aに形成された凹凸条17bに整合するように
形成されている。また、この中空軸70は前記一端側に
形成した凹凸条72が形成された近傍に形成された環状
溝74に取り付けられた係止部材74aに位置決めされ
てボールベアリング77の内輪に圧入して取り付けられ
ており、この中空軸70は前記内ケース31に設けた貫
通孔31gを貫通させるとともに前記ボールベアリング
77の外輪を前記内ケース31に設けた軸受取付部31
hに圧入することによって内ケース31に固着されてい
る。また、この中空軸70の前記環状溝74の近傍に環
状溝75が形成されこの環状溝75にはワッシャー75
bを位置決めする係止部材75aが取り付けられてい
る。
【0023】つぎに、前記中空軸70の貫通孔71に貫
通して取り付けられるクランク軸80について説明す
る。このクランク軸80の一端側には外周を角柱状に形
成した嵌合部83aとこの嵌合部83aに突設したねじ
部83bからなる取付部83が、また、他端側には同様
に外周を角柱状に形成した嵌合部84aとこの嵌合部8
4aに突設したねじ部84bからなる取付部84がそれ
ぞれ形成されている。なお、前記取付部83および84
は前記した一般用自転車の左クランク81および右クラ
ンク82の嵌合部81b、82bに整合する形状および
寸法に形成されている。
【0024】また、クランク軸80には前記一端側の前
記取付部83の内方に隣接した部位に径大部85が設け
られ、この径大部85の外周には前記一方向性クラッチ
59に形成した凹凸条59aと軸方向に移動可能にする
とともに周方向に回り止めするように係合する凹凸条8
5aが形成されている。
【0025】また、前記径大部85から図2および図8
において右方向はこの径大部85より小径とした径小部
86となっており、この径小部86には前記径大部85
に隣接した部位と前記取付部84の内方に位置した部位
とにそれぞれ軸受嵌合部87aと87bとが設けられて
いる。そして、図2および図8において軸受嵌合部87
aの右側および軸受嵌合部87bの左側にはそれぞれ環
状溝90および91が設けられている。そして、図8に
示すように径大部85の側面にはスペーサー92を介し
てワッシャー92aが配設され、また、軸受嵌合部87
aおよび87bにはニードルベアリングからなる軸受9
3aおよび93bが取り付けられ、軸受93aは前記環
状溝90に嵌め込まれた係止部材90aによって軸方向
に抜け止めされたワッシャー90bと前記ワッシャー9
2aとによって位置決めされている。また、軸受87b
は環状溝91に嵌め込まれた係止部材91aによって軸
方向内方への移動を阻止されたワッシャー91bによっ
て内方への移動が阻止されて取り付けられている。ま
た、前記径大部85の図2および図8において左側には
ワッシャー85bが配設されている。また、前記径小部
86の前記取付部84の近傍には環状溝94が設けられ
この環状溝94には係止部材94aによって抜け止めさ
れてワッシャー94bが取り付けられている。
【0026】動力装置Cは以上のように構成されている
が、ここでこの動力装置Cの組立について説明する。
【0027】まず、あらかじめ、クランク軸80にワッ
シャー92a、軸受93a、ワッシャー90bをこの順
で挿入し係止部材90aを環状溝90に嵌め込んで軸受
93aを軸受嵌合部87aに取り付け、また、環状溝9
1に係止部材91aを嵌め込んだ後、ワッシャー91b
で位置決めして軸受93bを軸受嵌合部87bに嵌合し
て取り付け、ついで前記径大部85の凹凸条85aに回
転力検出部材58を取り付けた一方向性クラッチ59の
凹凸条59aを嵌合して取り付け、また、クランク軸8
0の取付部84側から前記歯車56を挿入して前記ワッ
シャー92aを間に位置させて長孔58dと孔56dと
を対応させて回転力検出部材58と歯車56を合わせ、
この状態で前記ボルト61を挿通したスリーブ60を歯
車56の孔56d側から回転力検出部材58の長孔58
dを貫通させて挿入し、ついでスリーブ60にコイルば
ね62を嵌め込み係止板63を介してナット64を取り
付けた状態として準備する。また、出力軸41にプーリ
ー51を取り付けた電動機40を準備する。
【0028】そして、前記内ケース31の軸受取付部3
1hにボールベアリング77の外輪を圧入して固着し、
このボールベアリング77の内輪に環状溝74に位置決
部材74aを取り付けた前記中空軸70を圧入する。つ
いで、この中空軸70の貫通孔71に前記軸受93a、
93b、歯車56、回転力検出部材58が取り付けられ
たクランク軸80を貫通して取り付ける。また、電動機
40をその出力軸41を貫通孔31eに貫通させて取付
部31fにねじ42によって取り付け、また、カバー4
4をパッキング43を介して取り付ける。
【0029】つぎに、内ケース31に歯車53を取り付
けた軸36、プーリー52を取り付けた軸35、歯車5
4、55を取り付けた軸37のそれぞれの一端側を軸取
付部31c、軸取付部31b、軸受取付部31dに取り
付ける。また、前記クランク軸80に取付部83側から
ワッシャー85bを挿入する。また、プーリー51とプ
ーリー52にベルト51aを架ける。
【0030】また、外ケース32に近接スイッチ25を
取り付けるとともに嵌合部32aおよび凹部32hにパ
ッキング33aおよび33bを取り付ける。そして、こ
の外ケース32を、貫通孔32g、軸受取付部32d、
軸取付部32c、軸取付部材32bを内ケース31に取
り付けられたクランク軸80、軸37、軸36および軸
35に対応させ、その嵌合部32aを内ケース31の開
口縁31aに嵌合させて取付ねじ34aとナット34b
とによって結合することによって動力装置Cは組み立て
られる。このように組立状態では図2、図8に示すよう
に前記回転力検出部材58の検出板58eと前記近接ス
イッチ25とは所定距離離間して対向するようになって
いる。このように組み立てられた動力装置Cの全体斜視
図は図7に示す。
【0031】つぎに、上述したように一般用自転車Aの
車体Bのハンガラグ1の貫通孔1aの両端側内周壁に形
成されたねじ部である雌ねじ1bおよび1cにそれぞれ
取り付けられる取付部材110および120について説
明する。
【0032】まず、前記取付部材110は一端側(図2
において右側)を開口した有底筒状に形成されその底壁
111には貫通孔112が設けられ、また、筒状部11
3の外周壁には前記ハンガラグ1の貫通孔1a形成され
た雌ねじ1bに螺合する雄ねじ114が形成され、ま
た、この筒状部113の内側にはニードルベアリングか
らなる軸受115が前記開口から挿入して取り付けられ
ている。また、前記底壁111の外周にはフランジ部1
16が形成されている。そして、この取付部材110は
筒上部113の内側に前記軸受115を収納した後、前
記雌ねじ1bに螺合してハンガラグ1に取り付けられて
いる。この際前記フランジ部116は前記ハンガラグ1
の一端側端部に当接するようになっている。
【0033】つぎに、前記取付部材120は一端側図2
において左側を開口した有底筒状に形成されその底壁1
21には貫通孔122が設けられ、また、筒状部123
の外周壁には前記ハンガラグ1貫通孔1aの一端側の雌
ねじ1cに螺合する雄ねじ124が形成され、また、こ
の筒状部123の内側にはニードルベアリングからなる
軸受125が前記開口から挿入して取り付けられてい
る。そして、この取付部材120は筒状部123の内側
に前記軸受125を収納した後、前記ハンガラグ1の貫
通孔1aの他端側に形成された雌ねじ1cに螺合して取
り付けられている。
【0034】また、前記ハンガラグ1の両端側に互いに
その開口を対向させて取り付けられた前記取付部材11
0および120の間に位置して規制部材130が前記中
空軸70に挿通されて設けられている。この規制部材1
30は前記中空軸70を貫通させる筒状部131とこの
筒状部131の両端に設けられた規制部としての環状鍔
132および133とから構成されている。そして、前
記筒状部131の軸方向の長さ寸法は、中空軸70に取
り付けられた際前記環状鍔132および133が前記両
取付部材110およ120のそれぞれの開口の近傍に位
置するように設定されている。したがって、前記両取付
部材110および120のそれぞれの筒状部113およ
び123に収納された軸受115および125は前記環
状鍔132および133によって軸方向の移動が規制さ
れて筒状部113および123から抜け出すことはない
ようになっている。そして、この規制部材130の取り
付けは例えば前記取付部材110を前記ハンガラグ1の
貫通孔1aの雌ねじ1bに取り付けた後貫通孔1aの雌
ねじ1c側から貫通孔1aにこの規制部材130を挿入
し、ついで取付部材120を前記雌ねじ1cに取り付け
ることによりなされる。また、前記取付部材120は前
記雌ねじ1cに取り付けた後、その筒状部123の外周
に設けられた雄ねじにナット136を螺合することによ
り確実に取り付けられるようになっている。
【0035】上記のようにして前記ハンガラグ1の貫通
孔1aに規制部材130を配設してハンガラグ1の両端
側に取り付けられた取付部材110および120の軸受
115、125には前記動力装置Cの内ケース31から
突出している中空軸70が挿入されている。この中空軸
70は前記環状溝75にはめ込まれた係止部材75aに
よって位置決めされたワッシャー75bによって前記取
付部材110の底壁111の外側面によって図2および
図8において右方向への移動が規制されている。また、
中空軸70の前記凹凸条73に近接した位置に設けた環
状溝76に嵌め込まれた係止部材76aによって位置決
めされたワッシャー76bによって図2および図8にお
いて左方向への移動が規制されている。つまり中空軸7
0はハンガラグ1に取り付けられたときは前記ワッシャ
ー75bと76bによって軸方向の所定クリアランス以
上の移動が規制されている。
【0036】また、図2、図8に示すように前記スプロ
ケット17はその軸受部17aに設けた凹凸条17bを
前記貫通孔1aを貫通して突出している中空軸70の凹
凸条73に嵌合させて取り付けられている。そして、こ
のスプロケット17は中空軸70に取り付けられたとき
は、前記係止部材76aとクランク軸80に設けた環状
溝94に嵌め込まれた係止部材94aによって位置決め
されたワッシャー94bによって軸方向への抜止がされ
て取り付けられている。
【0037】そして、前記クランク軸80の取付部83
にはペダル81aが取り付けられた左クランク81がそ
の嵌合部81bを前記取付部83の嵌合部83aに嵌合
してナット140によって締結されて取り付けられてい
る。また、同様にしてクランク軸80の取付部84には
ペダル82aが取り付けられた右クランク82がその嵌
合部82bを前記取付部84の嵌合部84aに嵌合して
ナット141によって締結されて取り付けられている。
【0038】また、前記スプロケット17とスプロケッ
ト18とに架けられたチェーン19はカバー20によっ
て覆われている。
【0039】つぎに、上記組み立てられた動力装置Cの
自転車つまり一般用自転車の車体Bへの取り付け方につ
いて説明する。
【0040】まず、図示しないが一般用自転車のクラン
ク軸に取り付けられているクランク(実施例においては
左クランク81および右クランク82)をクランク軸か
ら取り外し、ついで、ハンガラグの左右に取り付けられ
ている左わんおよび右わんをハンガラグから取り外して
ハンガラグに取り付けられているその他の部品をすべて
取り除く。この状態としたハンガラグが上記実施例で示
したハンガラグ1である。
【0041】つぎに、ハンガラグ1の一端側の内周壁に
形成された雌ねじ1bに軸受115を収納した取付部材
110を取り付け、ついで規制部材130を貫通孔1a
に挿入した後、他端側の内周壁に形成された雌ねじ1c
に軸受125を収納した取付部材120を取り付ける。
ついで、動力装置Cに組み込まれ外方に突出している中
空軸70の環状溝76から係止部材76aとワッシャー
76bを取り外し、この中空軸70を図6に示すように
つまり図2において左側から挿入してこの中空軸70を
前記軸受115および125に回動自在に取り付け、つ
いで中空軸70にワッシャー76bを嵌合溝76に係止
部材76aを嵌め込んで取り付ける。この状態で中空軸
70は前記ワッシャー75bと76bとによって軸方向
の移動が規制されハンガラグ1に取り付けられる。
【0042】このようにして、中空軸70がハンガラグ
1に取り付けられた状態では、動力装置Cはボールベア
リング77を介して、この中空軸70を軸として図3の
矢印BおよびC方向に回動可能にして取り付けられてい
る。この回動可能に取り付けられた状態から図3に示す
ように動力装置Cを中空軸70を軸として矢印B方向に
前記取付金具45の当接部45aがフレーム6の下パイ
プ3の下側に当接するまで回動させ、ついで図9に示す
ようにこの取付金具45と対向させて下パイプ3を上側
から挟む締付金具46を2本のねじ47とナット47a
で締付けて取り付ける。このように動力装置Cは片方側
つまり他方側を中空軸70をハンガラグ1に挿入して取
り付けることにより、また、一方側を取付金具45と締
付金具46とによって取り付けることにより車体Bに固
定的に取り付けられるものである。そして、動力装置C
は、他方側をこの他方側に設けた中空軸70によってハ
ンガラグ1に取り付け、また、一方側をこの中空軸70
を軸として前記取付金具45がパイプ3に当接するまで
回動つせて位置決めした後、取付金具45と締付金具4
6とによって取り付けるものであることから、車体Bの
フレーム6の形状がどのような形式のものであっても取
り付けることができる。つまり、前記他方側はハンガラ
グ1に取り付けられる中空軸70よって一義的に位置決
めされるものの一方側はこの中空軸70回転中心として
任意の位置に位置決めすることができることから、いず
れの形状のフレームにも自由に取り付けることができる
ものである。そして、前記取付金具45と締付金具46
とは取付具を構成されるものである。なお、実施例では
取付金具45と締付金具46とを分離する構成とした
が、これは取付金具45と締付金具46の互いに対応す
る一端側を回動自在なヒンジ構造として両者を連結する
ようにしてもよい。
【0043】そして、車体Bに動力装置Cを取り付けた
後、前記クランク軸80の取付部83および84に前記
取り外した左クランク81および右クランク82を取り
付けることによりすべての組み立ては完了する。
【0044】つぎに、上記のように構成された補助動力
装置付自転車の動作について説明する。まず、図示しな
い前記バッテリーと電動機40とを接続する電気回路に
前記近接イッチ25と直列接続されている電源スイッチ
を閉成状態とする。
【0045】そして、自転車に乗り運転する。そして、
平地あるいは下り坂を走行している場合は、上述したよ
うにクランク軸80を介して回転力検出部材58に加わ
る回転力は所定値以下であるため、回転力検出部材58
はコイルばね62の付勢力により歯車56と略同期して
回転する。そして、クランク軸80の回転力は歯車56
を介して中空軸70に伝達され人力走行がなされる。ま
た、上り坂を走行するときは大きな回転力を要すること
になり、その結果前記クランク軸80、回転力検出部材
58に加わる回転力が所定値を超えることになる。つま
り、回転力検出部材58はチェーン19を介して後輪1
2に伝達するスプロケット18に回転力を伝える中空軸
70に負荷がかかるため、回転力検出部材58は歯車5
6の回転より速く回転することになり、その結果図4
(B)、図5(B)に示すように突起58cは歯車56
の凹部57の傾斜面57aに沿って移動しコイルばね6
2の付勢力に抗して図2、図8に二点鎖線で示すように
歯車56から離反する。その結果検出板58eが徐々に
近接スイッチ25に接近し、所定距離まで接近するとこ
の近接スイッチ25が閉成し電動機40は駆動する。電
動機40が駆動するとこの回転力は動力伝達手段50の
歯車56を介して中空軸70に伝達される。その結果歯
車56にはクランク軸80を介して伝達される人力によ
る回転力と動力装置Cつまり電動機40からの回転力が
相乗して加わり、この相乗された回転力によって中空軸
70、スプロケット17、チェーン19およびスプロケ
ット18を介して後輪12に伝達されるものである。つ
まり、上り坂を走行するときのように前記クランク軸8
0に加わる負荷が大きくなると上記したように、人力に
よる回転力に加えて動力装置Cからの回転力が付加され
る、つまり人力走行の際に動力装置Cから回転力が補助
されることになり、上り坂であっても楽に走行できるも
のである。
【0046】そして、再び平地等の走行となると回転力
検出部材58はコイルばね62の付勢力によって歯車5
6に圧接状態とされ両者は略同期して回転するととも
に、検出板58eは近接スイッチ25から離反し近接ス
イッチ25は開成して電動機40は停止する。つまり動
力装置Cからの回転力の補助は絶たれることになり、人
力による回転力のみの走行となる。
【0047】以上説明したように、上記補助動力装置付
自転車は一般用自転車に何等変更を要することなく取り
付けることができるものであり、また、補助動力装置C
の車体Bへの取り付けは種々の形式のフレームに対して
も何等特別な取付具を要することなくしかも簡単に取り
付けることができるものである。
【0048】なお、上記実施例では、フレーム6の下パ
イプ3を取付具を構成する取付金具45と締付金具46
で上下方向から挾持するようにしたが、前記下パイプ3
の外径に対応する円弧面を互いに対向して形成した一対
の取付金具により取付具を構成し、この一対の取付金具
の一端を前記ケース30に設け、前記下パイプ3を左右
方向から挾持し他端側をねじ止めするようにしてもよ
く、この取付具は要は動力装置Cをフレーム6のパイプ
に取り付ける機能を有するものであればどのように構成
してもよいものである。
【0049】また、上記実施例では取付金具をケース3
0に設けるようにしているが、これは電動機に取り付け
るようにしてもよく、この場合の電動機の筐体はケース
30の一部を構成することになることはいうまでもな
い。
【0050】つぎに、の発明の第二の実施の形態を図1
1ないし図14に基づいて説明する。なお、車体Bは第
一の実施の形態と同様な構成であるのでその図は省略す
る。また、車体Bの構成等第一の実施の形態と同一構成
部分については、第一の実施の形態における符号と同一
符号を付すこととし、特に説明を要する場合を除きその
説明は省略する。
【0051】図に示すように、この実施の形態の自転車
A1は、第一の実施の形態と同様車体Bとこの車体Bに
取り付けられた動力装置C1とから構成されている。
【0052】つぎに、前記動力装置C1の構成およびこ
の動力装置C1の車体Bへの取り付け方について説明す
る。
【0053】まず、動力装置C1の構成を図10および
図11に基づいて説明する。図に示すように動力装置C
1は、ケース230に取着された電動機240、前記ケ
ース230内に配設され前記電動機240の回転力つま
り動力を伝達する動力伝達手段250とから構成されて
いる。
【0054】そして、前記ケース230は、ケース本体
231とケース蓋232とから構成され、ケース本体2
31には電動機240を取り付ける取付部231a、第
一の軸受取付部231b、中央部に貫通孔231cを有
した第二の軸受取付部231dがそれぞれ形成されてお
り、また、ケース蓋232には前記第一の軸受取付部2
31b、貫通孔231cにそれぞれ対応した軸受取付部
232a、貫通孔232bが形成されている。そして、
ケース本体231とケース蓋232とは動力伝達手段2
50等を収納した状態で複数の取付ねじ233によって
一体的に結合されるようになっている。
【0055】また、ケース本体231の後方つまり前記
貫通孔231cを挟んで後述する歯車255の反対側の
部位にチェーンステー7に取り付けるための取付部23
1fが形成されたている。この取付部231fには2個
のねじ挿通孔231eが形成されている。なお、このね
じ挿通孔231eは長孔形状に形成され、後述するよう
に動力装置C1を車体Bに取り付ける際に、車体Bによ
ってチェーンステー7の位置が異なる場合に後述する中
空軸280を中心にして周方向に回動して位置決め調整
ができるようになっている。なお、前記ねじ挿通孔23
1eは長孔形状に形成するのではなく、周方向に回動し
て位置決め調整ができるよう複数組形成する構成とする
こともできる。
【0056】また、前記ケース本体231には電動機2
40の取付部231aの側方に位置して、図示しない電
気回路部品を収納する回路部品収納部231gが設けら
れている。
【0057】つぎに、前記動力伝達手段250は、前記
電動機240の出力軸241の先端部に取り付けられた
歯車242、この歯車242と噛合する径大な歯車25
1、この歯車251と同軸に設けられた径小な歯車25
2、固定軸253cに回転自在に取り付けられ前記歯車
252と噛合する径大な歯車253aとこの歯車253
aと一体の傘歯車253bとからなる歯車253、傘歯
車253bと噛合する傘歯車254と、この傘歯車25
4とが取り付けられている軸と同じ軸254aに取り付
けられた歯車255とから構成されている。また、前記
歯車255には駆動歯車256が噛合している。そし
て、前記傘歯車254と歯車255とが取り付けられて
いる軸254aの両端にはボールベアリングからなる軸
受254c、254dが取り付けられ、これら軸受25
4c、254dは前記ケース本体231およびケース蓋
232にそれぞれ設けた第一の軸受取付部231bおよ
び軸受取付部232aに取り付けられている。また、前
記歯車255と前記軸254aに一方向性クラッチ25
4bを介して取り付けられている。この一方向性クラッ
チ254bは前記電動機240の回転力を自転車が正規
に走行するつまり前進方向に走行するように前記駆動歯
車256に伝達するように前記歯車255を回転させる
が、逆方向には空転するように機能するものである。つ
まり一方向性クラッチ254bは後述する人力走行の際
にペダル81a、82aが取り付けられているクランク
81、82が走行方向に回転したときは空転するように
機能するものである。
【0058】そして、前記駆動歯車256の中央部には
軸孔256aが形成されており、この軸孔256aには
インボリュートセレーションとよばれている凹凸条25
6cが形成されている。また、歯車256のケース蓋2
32側の側面には軸孔256aの外周に図11に示すよ
うに同心状に配置された複数(実施例では3個)の突起
部257が形成されており、この突起部257は図14
に示す矢印方向つまり駆動歯車256が走行時に回転す
る方向に沿って同図に示すように上方に向かって次第に
上昇する傾斜面257aが形成されている。また、駆動
歯車256の前記ケース蓋232側の側面には、図11
に示すように前記隣接する突起部257の間に位置して
軸孔256aと同心状に配置された複数(実施例では3
個設けられており、図11では2個のみ図示)の後述す
る駆動スプリング260の一端側を規制するL字状の規
制部材258が形成されている。
【0059】つぎに、前記駆動歯車256に形成された
軸孔256aに嵌合して、動力伝達手段250を介して
伝達される前記電動機240の動力をスプロケット17
に伝達する中空軸270について説明する。この中空軸
270は内部に貫通孔271を有するとともに一端側に
前記軸孔256aに形成された凹凸条256cと係合す
る凹凸条272が形成され、前記軸孔256aに嵌合し
た状態では両凹凸条256c、272の係合によって周
方向に回り止めされて駆動歯車256と一体に回転する
ようになっている。また、他端側の端部外周には凹凸条
273が形成されており、この凹凸条273はスプロケ
ット17が取り付けられる取付部材17aに形成された
凹凸条17bに整合するように形成されている。また、
この中空軸270は前記一端側に形成した凹凸条272
が形成された近傍をボールベアリング277の内輪に圧
入して取り付けられており、この中空軸270は前記ケ
ース本体231に設けた貫通孔231cを貫通させると
ともに前記ボールベアリング277の外輪を前記ケース
本体231に設けた前記第二の軸受取付部231dに圧
入することによってケース本体231に取り付けられる
ようになっている。
【0060】つぎに、前記中空軸270の貫通孔271
に貫通して取り付けられるクランク軸280について説
明する。このクランク軸280の一端側には第一の実施
の形態における中空軸70と同様に外周を角柱状に形成
した嵌合部283aとこの嵌合部283aに突設した図
示しないねじ部とからなる取付部283が、また、他端
側には同様に外周を角柱状に形成した嵌合部284aと
この嵌合部284aに突設した図示しないねじ部とから
なる取付部284がそれぞれ形成されている。なお、第
一の実施の形態と同様、前記取付部283および284
は前記した一般用自転車の左クランク81および右クラ
ンク82の嵌合部81b、82bに整合する形状および
寸法に形成されている。
【0061】また、前記クランク軸280には、前記中
空軸270に取り付けられた駆動歯車256に接近した
部位に一方向性クラッチ285が取り付けられ、この一
方向性クラッチ285を介してクランク軸280には回
転力検出部材290が取り付けられている。前記一方向
性クラッチ285はクランク軸280が後述する人力走
行の際にペダル81a、82aが取り付けられたクラン
ク81、82によって走行方向に回転させられる場合は
前記回転力検出部材290を回転させ、これとは逆にク
ランク軸280が回転したときは空転するように機能す
るものである。また、前記回転力検出部材290の前記
ケース蓋232側には前記駆動歯車256の側面との間
に空間を形成するように所定距離離間して形成された円
盤形のフランジ部291が形成されている。そして、こ
のフランジ部291の駆動歯車256側の面には、図1
1に示すように前記駆動スプリング260の他端側に当
接して圧縮する圧縮部292が形成されている。そし
て、前記L字状の規制部材258と前記圧縮部292と
の間に前記駆動スプリング260が収納されている。
【0062】そして、この駆動スプリング260の付勢
力の大きさは、人力走行の際に前記クランク軸280、
一方向性クラッチ285を介して回転力検出部材290
に加えられる回転力が所定値を超えると圧縮し始める大
きさに設定されている。すなわち、走行中に後輪12に
大きな負荷が加わりこれに抗して踏み込むペダル81
a、82aによる回転力がクランク81、82を介して
前記クランク軸280に加えられることにより、クラン
ク軸280と共に回転する回転力検出部材290が駆動
スプリング260を徐々に圧縮して駆動歯車256より
先行して回転し相対的に移動する大きさに設定されてい
るものである。つまり、人力走行の際には、前記クラン
ク軸280の回転に伴って一方向性クラッチ285とと
もに回転する回転力検出部材290の回転力が所定値を
超えると駆動歯車256と相対移動が生じる大きさに設
定されているものである。
【0063】したがって、前記クランク軸280に加わ
る回転力が所定値を超えない場合は、回転力検出部材2
90はほとんど圧縮されない状態に維持されている駆動
スプリング260を介して回転力検出部材290と同期
して回転することになる。
【0064】また、回転力検出部材290のフランジ部
291には、図11、図14に示すように前記駆動歯車
256の側面に形成した突起部257に対応する部位に
貫通孔293が3個(図10、図14では1個のみ図
示)形成されている。
【0065】また、前記フランジ部291には、このフ
ランジ部291に対して接離可能にして偏位プレート2
95が取り付けられている。この偏位プレート295は
前記それぞれの貫通孔293に対応して一体的に取り付
けられるとともに先端部には鍔部296aが形成された
スライド軸296が設けられており、このスライド軸2
96を前記貫通孔293に貫通させるとともに、前記フ
ランジ部291の内面つまり駆動歯車256との対向面
と前記鍔部296aとの間に常時は偏位プレート295
をフランジ部291に圧接する方向に付勢するコイルス
プリング297を介して、偏位プレート295はフラン
ジ部291に接離可能に取り付けられているものであ
る。
【0066】そして、前記駆動歯車256、回転力検出
部材290、駆動スプリング260および偏位プレート
295は、回転力切換手段を構成しクランク軸280の
回転力を軸方向の力に変換するものである。
【0067】ここで、トルクを軸方向の力に変換するつ
まり回転力を切換える原理について説明する。まず、ペ
ダル81a、82aのクランク81、82によって走行
方向の回転力が前記クランク軸280に加わると、この
トルクはクランク軸280に取り付けられている一方向
性クラッチ285を介して回転力検出部材290に伝達
され回転力検出部材290は回転する。回転力検出部材
290が回転すると、この回転に伴って回転力検出部材
290に形成した圧縮部292と駆動歯車256の規制
部材258との間に配設された駆動スプリング260を
介して、回転力検出部材290のトルクは駆動歯車25
6に伝達され、さらにこのトルクは駆動歯車256を介
して前記中空軸270に伝達され、そして、スプロケッ
ト17、チェーン19を介して後輪12が駆動されて自
転車A1は走行する。
【0068】そして、走行中に登り坂を走行する等の状
態となった場合には、それまで以上にペダル81a、8
2aを強く踏み込まなくてはならなくなる。そして、ペ
ダル81a、82aを強く踏み込むことは、このペダル
81a、82aによって回転するクランク軸280に一
方向性クラッチ285を介して取り付けられている回転
力検出部材290と中空軸270と一体に回転する駆動
歯車256との間に相対移動が生じることになる。つま
り、中空軸270に大きな負荷が掛かった状態でペダル
81a、82aを強く踏み込むことにより、回転力検出
部材290と駆動歯車256との間に設けた駆動スプリ
ング260は圧縮され、前記回転力検出部材290は駆
動歯車256より先行して回転することになる。その結
果前記回転力検出部材290に接離可能に設けられた偏
位プレート295のスライド軸296の先端部は駆動歯
車256に設けた突起部257の傾斜面257aに沿っ
て上方に移動し、この移動に伴ってコイルスプリング2
97は圧縮され、偏位プレート295は駆動歯車256
からクランク軸280の軸方向に沿って図10に二点鎖
線で示す位置まで離反つまり移動し、このことによって
クランク軸280のトルクは軸方向の力に変換つまり切
換えられるものである。
【0069】そして、偏位プレート295が図10に二
点鎖線で示す位置まで移動すると、第一の実施の形態と
同様にケース蓋232に取り付けられたスイッチ手段S
である近接スイッチは、前記偏位プレート295によっ
て押圧されて閉成し、このス近接イッチ225の閉成に
よって前記電動機240は駆動するものである。
【0070】なお、登り坂の走行から平坦面の走行に変
わった場合は、前記駆動スプリング260の復元力によ
り所定状態に復帰し、回転力検出部材290と駆動歯車
256との相対的移動はなくなり、スライド軸296は
前記突起部257の傾斜面257aから下方に移動し偏
位プレート295は、前記回転力検出部材290と接触
状態に保持される。この結果前記近接スイッチ225は
開成して前記電動機240は停止する。
【0071】つぎに、前記電動機40の駆動力の後輪1
2への伝達について説明する。
【0072】人力走行により登り坂等を走行すると、上
述したようにペダル81a、82aの踏込力が大きくな
り所定値を超えると、前記駆動歯車256に対して回転
力検出部材290が先行して回転して両者に相対移動が
生じ、その結果偏位プレート295のスライド軸296
の先端部は駆動歯車256に設けた突起部257の傾斜
面257aを上方に移動し、偏位プレート295は駆動
歯車256から離反する方向に移動する。その結果前記
近接スイッチ225が閉成され前記電動機240は駆動
つまり回転する。
【0073】電動機240が回転すると、出力軸241
に設けられた歯車242から、前記動力伝達手段250
を介して駆動歯車256に伝達され、この駆動歯車25
6を介して中空軸270に伝達され、この中空軸270
に取り付けられているスプロケット17、チェーン19
を介して後輪12に伝達されるものである。つまりペダ
ル81a、82aを踏み込むことによってクランク軸2
80に伝達される人力によるトルクに前記電動機240
の回転力つまり動力が補助されて自転車A1は走行する
ものである。
【0074】ここで、前記動力装置C1の組み立て方に
ついて説明する。あらかじめ回転力検出部材290を取
り付けた一方向性クラッチ285にクランク軸280を
取り付けた状態として準備する。
【0075】そして、前記ケース本体231に出力軸2
41に歯車242を取り付けた電動機240を取り付
け、また、このケース本体231に前記動力伝達手段2
50を構成する各歯車251ないし255を所定位置に
配設し、また、あらかじめボールベアリング277が圧
入された中空軸270を前記ボールベアリング277を
第二の軸受取付部231dに圧入してケース本体231
に取り付ける。また、近接スイッチ225をケース蓋2
32に取り付ける。
【0076】そして、前記中空軸270に形成した凹凸
条272に駆動歯車256の凹凸条256aを嵌合し、
ついで前記クランク軸280を中空軸270の貫通孔2
71内にニードルベアリング273a、273bを介し
て挿入する。この挿入の際に駆動スプリング260を駆
動歯車256に形成した規制部材258と回転力検出部
材290に形成した圧縮部292との間に配設する。そ
して、この状態のケース本体231にケース蓋232を
貫通孔232bにクランク軸280を挿通してケース本
体231にねじ233によって取り付けることによって
動力装置C1は組み立てられる。
【0077】つぎに、このように組み立てられた動力装
置C1の車体Bへの取り付けについて説明する。
【0078】動力装置C1の車体Bへの取り付けは、ま
ず、第一の実施の形態と同様に車体Bのクランク軸に取
り付けられているクランク(実施例においては左クラン
ク81および右クランク82)をクランク軸から取り外
し、ついで、ハンガラグの左右に取り付けられている左
わんおよび右わんをハンガラグから取り外してハンガラ
グに取り付けられているその他の部品をすべて取り除
く。
【0079】つぎに、第一の実施の形態と同様に、ハン
ガラグ1の一端側の内周壁に形成された雌ねじ1bに軸
受315を収納した取付部材310を取り付け、ついで
規制部材330を貫通孔1aに挿入した後、他端側の内
周壁に形成された雌ねじ1cに軸受325を収納した取
付部材320を取り付ける。ついで、動力装置C1に組
み込まれ外方に突出している前記中空軸270を、図1
0において左側から挿入し前記軸受315および325
に回動自在に軸支させ、ついで中空軸270にワッシャ
ー276bを介して嵌合溝276に係止部材276aを
嵌め込んで取り付ける。この状態で中空軸270は前記
ワッシャー276bと前記中空軸270に係止部材27
5aに位置決めされて取り付けられ取付部材310の端
面側に位置するワッシヤー275bとによって軸方向の
移動が規制されハンガラグ1に取り付けられる。ついで
中空軸280に形成されている凹凸条273に取付部材
17aを介してスプロケット17を取り付ける。
【0080】このようにして、中空軸270がハンガラ
グ1に取り付けられた状態では、動力装置C1はボール
ベアリング277を介して、この中空軸270を軸とし
て図11の矢印イおよびロ方向に回動可能なっている。
そして、回動可能に取り付けられている動力装置C1を
中空軸70を軸としていずれかの方向に回転させて前記
ケース本体231に形成した取付部231fを、図13
に示すようにチェーンステー7の一方側と対応するよう
に位置決めし、このチェーンステー7の一方側と前記取
付部231fとの間に緩衝体236を介在させ、そし
て、チェーンステー7の他方側に締付金具237を位置
決めした後、取付部231fと締付金具237とでチェ
ーンステー7を挟持するように両者を取付ねじ237a
とナット237bとで固定する。
【0081】このようにして動力装置C1は、車体Bに
一方はハンガラグ1に挿入して取り付けられた中空軸2
70により、他方はチェーンステー7に取り付けられ取
付部231fと締付金具237とによって車体Bに固定
的に取り付けられるものである。そして、動力装置C1
は、一方を中空軸270によってハンガラグ1に取り付
け、また、他方をこの中空軸270を軸として前記取付
部231fをチェーンステー7に対応する位置まで回動
させて位置決めした後、緩衝体236を介して、取付部
231fと締付金具237とによって取り付けるもので
あることから、車体Bのフレーム6の形状がどのような
形式のものであっても取り付けることができる。つま
り、一方はハンガラグ1に取り付けられる中空軸270
よって一義的に位置決めされるものの他方はこの中空軸
270を回転中心として任意の位置に位置決めすること
ができることから、いずれの形状のフレームにも自由に
取り付けることができるものである。なお、前記取付部
231fと締付金具237とは取付具を構成しているも
のである。そして、車体Bに動力装置C1を取り付けた
後、前記クランク軸280の取付部283および284
にペダル81a、82aが取り付けられた左クランク8
1および右クランク82をナット283b、284bに
よって取り付けることにより全ての組み立ては完了す
る。
【0082】つぎに、上記のように構成された補助動力
装置付自転車の動作について説明する。まず、前記バッ
テリーと電動機240とを接続する電気回路に前記近接
スイッチ225からなるスイッチ手段Sと直列接続され
ている図示しない電源スイッチを閉成状態とする。
【0083】そして、自転車に乗り運転する。そして、
平地あるいは下り坂を走行している場合は、上述したよ
うにクランク軸280を介して駆動歯車256に加わる
回転力所定値を超えていないため、駆動歯車256と回
転力検出部材290との間に配設されている駆動スプリ
ング260は圧縮されることがなく、したがって、駆動
歯車256と回転力検出部材290とは同期して回転
し、偏位プレート295は移動することなく回転力検出
部材290とともに回転することから、偏位プレート2
95は移動しないため近接スイッチ225は開成状態を
維持しており、電動機240は駆動することはなく電動
機240からの動力は出力されず、したがって走行力は
補助はされず、ペダル81a、82aを踏み込むことに
よりクランク軸81、82を介して付与されるクランク
軸280の回転力は駆動歯車256、中空軸270、ス
プロケット17、チェーン19を介して後輪12に伝達
され人力走行がなされる。
【0084】また、登り坂を走行するときは大きな回転
力を要することになり、その結果ペダル81a、82a
を強く踏み込むことになり、前記クランク軸280およ
び回転力検出部材290に加わる回転力が大きくなって
所定値を超えることになる。つまり、駆動歯車256に
は、チェーン19を介して後輪12に伝達するスプロケ
ット17に回転力を伝える中空軸270に加わる負荷が
大きくなるため、回転力検出部材290は駆動歯車25
6の回転より速く回転することになり、その結果駆動ス
プリング260は圧縮され回転力検出部材290は駆動
歯車256より先行して回転し、偏位プレート295の
スライド軸296は駆動歯車256の突起部257の斜
面257aに沿って上方に移動し、偏位プレート295
は回転力検出部材290から離反するように移動する。
偏位プレート295が移動すると前記近接スイッチ22
5が閉成状態となり、電動機240が駆動する。電動機
240が駆動すると電動機240の回転力つまり動力は
動力伝達手段250を介して駆動歯車256に伝達さ
れ、このトルクは駆動歯車256を介して、中空軸27
0、スプロケット17、チェーン19を介して後輪12
に伝達される。この電動機240からの回転力はペダル
81a、82aの踏み込みによってクランク軸80に伝
達される人力による回転力に付加されるものである。つ
まり人力による回転力が所定値を超えたときに電動機2
40の動力が補助されるものであり、したがって、登り
坂等の大きなトルクを要する場合も、楽に走行がなされ
るものである。
【0085】そして、再び平地等の走行となると回転力
検出部材290は駆動スプリング260の付勢力によっ
て元の状態に復帰し相対移動のない状態で駆動歯車25
6と同期して回転するとともに、偏位プレート295は
近接スイッチ225から離反し近接スイッチ225は開
成して電動機240は停止する。つまり動力装置C1か
らの回転力の補助は絶たれることになり、人力による回
転力のみの走行となる。
【0086】以上説明したように、上記補助動力装置付
自転車は一般用自転車に何等変更を要することなく取り
付けることができるものであり、また、動力装置C1の
車体Bへの取り付けは種々の形式のフレームに対しても
何等特別な取付具を要することなくしかも簡単に取り付
けることができるものである。
【0087】なお、この実施の形態においては、動力装
置C1の車体Bへの取り付けは、ケース本体231に形
成した取付部231fによってチェーンステー7に取り
付けるように構成したが、これは図15に示すように立
パイプ2に対応する位置に取付部238aを形成し、こ
の取付部238aと立パイプ2との間に緩衝体238c
を介して取付金具238bをねじ238dで取り付ける
ように構成してもよく、また、図16に示すように下パ
イプ3に対応する位置に取付部239aを形成し、この
取付部239aと下パイプ3との間に緩衝体239cを
介して取付金具239bをねじ239dで取り付けるよ
うに構成してもよいものである。
【0088】また、上記第二の実施の形態のように動力
装置C1の車体Bへの取り付けを、チェーンステー7に
対応する位置に形成したケース本体231に設けた取付
部231fによってチェーンステイー7に取り付けるよ
うに構成した場合、および図15に示すように立パイプ
2に対応する位置に取付部238aを形成し、この取付
部238aによって立パイプ2に取り付けるように構成
した場合は、いずれの場合も、取付部231fおよび取
付部238aは動力伝達手段250を構成する歯車25
1ないし255が設けられている位置つまり部位から離
間した部位に形成されているため、ケース本体231つ
まり動力装置C1がチェーンステー7あるいは立パイプ
2を介して車体Bに固定して取り付けられた際に、ケー
ス本体231が締付応力によって変形することはなく、
したがって、前記各歯車251ないし255の各軸の平
行度等の位置関係のずれが生じることはなく、各歯車2
51ないし255の噛合は常に正常状態に維持されるこ
とから、異常な噛合によって生じる摩耗、異常音を伴う
騒音、振動度の発生を防止できるものである。また、取
付部231fおよび取付部238aの形成されている部
位は、中空軸270の近傍であるため、車体Bの取り付
けの際中空軸270を固定点としてケース本体231に
発生する前記締付応力を小さくできるものである。
【0089】図16を含め上記動力装置C1の車体Bへ
の取り付けは緩衝体236、238c、239cを介し
て取り付けるようにしていることから、前記緩衝体23
6ないし239cによって前記締付応力は吸収されるこ
とからケース本体231の変形を小さくできるものであ
る。
【0090】
【発明の効果】この発明は上記のように構成したので、
請求項1記載の発明および請求項2記載の発明は、補助
用動力装置を一般用自転車の車体に何等変更を加えるこ
とを要することなく取り付けることができるとともに、
補助動力装置Cの車体Bへの取り付けは種々の形式のフ
レームに対しても何等特別な取付具を要することなく、
しかも簡単かつ確実に取り付けることができるという効
果を有するものである。
【0091】また、請求項3記載の発明は、上記請求項
1記載の発明および請求項2記載の発明の効果に加え
て、ケースの変形を防止して動力伝達手段を構成する各
歯車を正常に噛合させることができるという効果を奏す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補助動力装置付自転車の第一の実施の
形態の全体を示す図。
【図2】上記実施の形態の車体に補助動力装置を取り付
けた状態の断面図(電動機の出力軸、歯車およびクラン
ク軸の軸心を通る直線で展開した展開断面図)。
【図3】上記実施の形態の一部を断面し補助動力装置の
車体への取付状態を示す図。
【図4】上記実施の形態の出力歯車と回転力切換部材の
凹部と突起との関係を示した一部を断面した斜視図。
【図5】上記実施の形態の出力歯車と回転力切換部材の
凹部と突起との関係を示した一部断面図。
【図6】上記実施の形態の動力装置と車体への取り付け
方を示す分解図。
【図7】上記実施の形態の動力装置の全体斜視図。
【図8】上記実施の実施の形態の動力装置の車体への取
付状態を示す部分拡大図。
【図9】上記実施の形態の動力装置を取付具によってフ
レームに取り付けた状態を示す断面図(取付金具の両孔
の中心を通る線で断面した断面図)。
【図10】本発明の補助動力装置付自転車の第二の実施
の形態における車体に補助動力装置を取り付けた状態の
断面図。
【図11】上記第二の実施の形態の補助動力装置の一部
を断面した側面図。
【図12】上記第二の実施の形態の補助動力装置を車体
に取り付けた状態を上方から見た図。
【図13】上記第二の実施の形態の補助動力装置を車体
のチェーンステーへの取り付け状態を示す図。に
【図14】上記第二の実施の形態の回転力切換手段の動
作を示す図。
【図15】上記第二の実施の形態の補助動力装置の車体
への取り付け方の他の実施の形態を示す図。
【図16】上記第二の実施の形態の補助動力装置の車体
への取り付け方のさらに他の実施の形態を示す図。
【符号の説明】
A、A1 補助動力装置付自転車 B 自転車(車体) C、C1 補助動力装置 1 ハンガラグ 17 スプロケット 30、230 ケース 40、240 電動機 45、231f 取付金具(取付具の一部) 46、237 締付金具(取付具の一部) 50、250 動力伝達手段 70、270 中空軸 77、277 ボールベアリング(軸受) 80、280 クランク軸 81 左クランク 82 右クランク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケースの一方側に設けられた電動機と、前
    記ケース内に配設され前記電動機の回転力を伝達する動
    力伝達手段と、前記ケースの他方側に軸受を介して回転
    自在に取り付けられ前記動力伝達手段から伝達された回
    転力をスプロケットに伝達するとともに車体のハンガラ
    グに取り付けられる中空軸と、この中空軸の内部に回転
    自在に設けられるとともに両端部にペダルが設けられた
    クランクが取り付けられたクランク軸と、前記ケースの
    前記一方側に設けられ車体フレームのパイプに取着され
    る取付具とによって補助動力装置を構成し、この前記補
    助動力装置をその一方側を前記パイプに取り付けられる
    取付具によって、他端側を前記ハンガラグに取り付けら
    れる前記中空軸によって前記車体に取り付けたことを特
    徴とする補助動力装置付自転車。
  2. 【請求項2】ケースに取り付けられた電動機と、前記ケ
    ース内に配設され前記電動機の回転力を伝達する動力伝
    達手段と、前記ケースに軸受を介して回転自在に取り付
    けられ前記動力伝達手段から伝達された回転力をスプロ
    ケットに伝達するとともに車体のハンガラグに取り付け
    られる中空軸と、この中空軸の内部に回転自在に設けら
    れるとともに両端部にペダルが設けられたクランクが取
    り付けられたクランク軸と、前記ケースに設けられ車体
    フレームに取着する取付具とによって補助動力装置を構
    成し、この補助動力装置を車体フレームに取着される前
    記取付具とハンガラグに取り付けられる前記中空軸によ
    って前記車体に取り付けたことを特徴とする補助動力装
    置付自転車。
  3. 【請求項3】前記取付具を前記動力伝達手段の配設部位
    から離間した部位に設けたことを特徴とする請求項2記
    載の補助動力装置付自転車。
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