JP7218394B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、車輪を揺動自在に支持するスイングアームと、スイングアームの上面及び下面に沿って配置され、パワーユニットの駆動力を車輪に伝達するチェーンと、スイングアームに取り付けられ、チェーンに摺接するチェーンスライダーとを備える鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1では、チェーンスライダーは、後端を開放する開ループ状をなし、チェーンスライダーに設けられた突起がスイングアームに設けられた孔部に係合すること及びスイングアームの内壁から内側方に突出する二つの係合部にチェーンスライダーの端部がそれぞれ係合することで、スイングアームに固定される。このため、チェーンスライダーをスイングアームに容易に固定できる。
特許文献2では、車両側面視で閉ループ状に形成されたチェーンスライダーが、スイングアームに嵌まることで固定されている。この構造では、閉ループ状のチェーンスライダーがスイングアームに巻き付くように設けられるため、チェーンスライダーをスイングアームの孔部に係合させなくても、チェーンスライダーをスイングアームに対し良好に固定できる。
特開2004-262282号公報 実公平3-45911号公報
ところで、特許文献1のようにスイングアームの内側に設けられる二つの係合部に開ループ状のチェーンスライダーの端部をそれぞれ係合する場合、係合部が露出せず、外観性が良い。しかし、係合部を視認し難い状態で、開ループ状をなすチェーンスライダーの端部をそれぞれの係合部に組み付けることになり、組み付け作業が煩雑であった。
また、特許文献2のようにチェーンスライダーが閉ループ状である場合、チェーンスライダーをスイングアームに着脱するために車輪を取り外す必要があり、チェーンスライダーの着脱に手間がかかる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両において、チェーンスライダーをスイングアームに容易に着脱できるようにすることを目的とする。
鞍乗り型車両は、車両前後方向に延びて車輪を揺動自在に支持するスイングアームと、前記スイングアームの上面及び下面に沿って配置され、パワーユニットの駆動力を前記車輪に伝達するチェーンと、前記スイングアームに取り付けられ、前記チェーンに摺接するチェーンスライダーとを備える鞍乗り型車両において、前記チェーンスライダーは、前記スイングアームの前記上面に取り付けられる上側スライダー部と、前記スイングアームの前記下面に取り付けられる下側スライダー部と、前記上側スライダー部の後端部と前記下側スライダー部の後端部とを上下に接続する上下接続部とが一体に設けられるとともに、前記上側スライダー部の前端部と前記下側スライダー部の前端部とが互いに分離可能に形成された開ループ状であり、前記スイングアームの前部には、前記スイングアームの表面から外側に突出する係合突起が設けられ、前記上側スライダー部の前記前端部及び前記下側スライダー部の前記前端部は、互いに重なった状態で前記係合突起に係合していることを特徴とする。
また、上述の構成において、前記上側スライダー部の前記前端部は、前記係合突起に係合した前記下側スライダー部の前記前端部に対し外側から重なり、前記係合突起に係合していても良い。
また、上述の構成において、前記上下接続部は、前記スイングアームの車幅方向の内側面に当接しても良い。
さらに、上述の構成において、前記チェーンスライダーは、前記スイングアームの車幅方向の外側面に当接する位置決め部を備えても良い。
また、上述の構成において、前記チェーンスライダーは、前記上側スライダー部及び前記下側スライダー部の少なくとも一方から延出して前記スイングアームの側面に沿う延出部を前記上下接続部の前方に備え、前記延出部は、前記側面に設けられる突出部に係合しても良い。
また、上述の構成において、前記延出部は、前記突出部が挿通される孔部と、前記孔部の周囲に設けられる環状のガイド面とを備え、前記突出部の外周には溝部が設けられ、前記孔部は前記溝部に係合し、前記ガイド面は、前記突出部の先端に向かうに従って小径になるテーパー状であっても良い。
また、上述の構成において、前記チェーンを上方から覆うチェーンカバーが設けられ、前記チェーンカバーは、前記突出部に取り付けられる取付部を備え、前記延出部は、前記取付部によって抜け止めされても良い。
また、上述の構成において、前記係合突起は、前記スイングアームの前面から前方に突出しても良い。
さらに、上述の構成において、前記上側スライダー部の前記前端部及び前記下側スライダー部の前記前端部が重なる重なり部では、前記前端部同士が前記スイングアームの前記前面で車両前後方向に重なっても良い。
鞍乗り型車両は、車両前後方向に延びて車輪を揺動自在に支持するスイングアームと、スイングアームの上面及び下面に沿って配置され、パワーユニットの駆動力を車輪に伝達するチェーンと、スイングアームに取り付けられ、チェーンに摺接するチェーンスライダーとを備え、チェーンスライダーは、スイングアームの上面に取り付けられる上側スライダー部と、スイングアームの下面に取り付けられる下側スライダー部と、上側スライダー部の後端部と下側スライダー部の後端部とを上下に接続する上下接続部とが一体に設けられるとともに、上側スライダー部の前端部と下側スライダー部の前端部とが互いに分離可能に形成された開ループ状であり、スイングアームの前部には、スイングアームの表面から外側に突出する係合突起が設けられ、上側スライダー部の前端部及び下側スライダー部の前端部は、互いに重なった状態で係合突起に係合している。
この構成によれば、開ループ状のチェーンスライダーは、スイングアームに取り付けられると、上側スライダー部の前端部及び下側スライダー部の前端部が互いに重なった状態で係合突起に係合し、閉ループ状となる。このため、組み付け時には、開ループ状のチェーンスライダーをスイングアームに係合させることになり、車輪を外すことなく簡単にチェーンスライダーをスイングアームに容易に着脱できる。また、チェーンスライダーは、係合突起に係合すると閉ループ状になるため、ボルト締結や多数の係合部による係合をしなくとも、チェーンスライダーをスイングアームに固定できる。これにより、締結や係合のための孔部をスイングアームに多数設ける必要が無くなる。このため、スイングアームの剛性も確保し易く、スイングアームの形状自由度が高くなり、コンパクト化にも寄与する。
また、上述の構成において、上側スライダー部の前端部は、係合突起に係合した下側スライダー部の前端部に対し外側から重なり、係合突起に係合していても良い。
この構成によれば、上側スライダー部の前端部が下側スライダー部の前端部に対し外側から重なるため、上側スライダー部の前端部と下側スライダー部の前端部との接続部が上方側から見え難くなり、外観性が良い。また、上側スライダー部の前端部と下側スライダー部の前端部との間に上方から塵埃や水等が入り難くなり、チェーンスライダーの防汚性が高い。
また、上述の構成において、上下接続部は、スイングアームの車幅方向の内側面に当接しても良い。
この構成によれば、上下接続部によって、チェーンスライダーの後端部を車幅方向及び前後方向に位置決めできる。また、上下接続部がスイングアームによって車幅方向外側から隠されるため、外観性が良い。
さらに、上述の構成において、チェーンスライダーは、スイングアームの車幅方向の外側面に当接する位置決め部を備えても良い。
この構成によれば、位置決め部によって、チェーンスライダーを車幅方向に位置決めできる。
また、上述の構成において、チェーンスライダーは、上側スライダー部及び下側スライダー部の少なくとも一方から延出してスイングアームの側面に沿う延出部を上下接続部の前方に備え、延出部は、側面に設けられる突出部に係合しても良い。
この構成によれば、スイングアームの側面の突出部に延出部が係合するため、スイングアームに孔部を設けなくとも、幅方向の外側面においてもチェーンスライダーを位置決めできる。
また、上述の構成において、延出部は、突出部が挿通される孔部と、孔部の周囲に設けられる環状のガイド面とを備え、突出部の外周には溝部が設けられ、孔部は溝部に係合し、ガイド面は、突出部の先端に向かうに従って小径になるテーパー状であっても良い。
この構成によれば、延出部は、孔部が突出部の外周の溝部に係合するため、チェーンスライダーを前後方向、車幅方向、及び上下方向に位置決めできる。また、ガイド面がテーパー状であるため、孔部を突出部に容易に組み付けできる。
また、上述の構成において、チェーンを上方から覆うチェーンカバーが設けられ、チェーンカバーは、突出部に取り付けられる取付部を備え、延出部は、取付部によって抜け止めされても良い。
この構成によれば、チェーンカバーが取り付けられる突出部を利用して、チェーンスライダーの延出部を支持できる。また、チェーンカバーの取付部を利用して、簡単な構造で延出部を抜け止めできる。
また、上述の構成において、係合突起は、スイングアームの前面から前方に突出しても良い。
この構成によれば、係合突起は、スイングアームの前面に設けられるため、スイングアームの上面及び下面に沿って配置されるチェーンの邪魔にならない。このため、チェーンに影響せずに係合突起を設けることができる。
さらに、上述の構成において、上側スライダー部の前端部及び下側スライダー部の前端部が重なる重なり部では、前端部同士がスイングアームの前面で車両前後方向に重なっても良い。
この構成によれば、重なり部を、スイングアームの上面及び下面に沿って配置されるチェーンから離すことができ、重なり部へのチェーンの接触を防止できる。
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。 スイングアーム及び後輪の左側面図である。 スイングアーム及び後輪を上方から見た平面図である。 スイングアームの前部を上方から見た平面図である。 チェーンスライダーが取り付けられたスイングアームを上方から見た平面図である。 チェーンスライダーの左側面図である。 チェーンスライダーを車幅方向内側から見た斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18によって左右に操舵自在に支持される。前輪13は、フロントフォーク14の下端部に設けられる車軸13aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
スイングアーム16は、車体フレーム11に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、前輪13と後輪15との間に配置され、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
また、鞍乗り型車両10は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダー26と、後輪15を上方から覆うリアフェンダー27と、乗員が足を載せるステップ28と、パワーユニット12が使用する燃料を蓄える燃料タンク29とを備える。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
フロントフレーム19は、ヘッドパイプ18から後下方に延びる左右一対のメインフレーム19aと、メインフレーム19aの後端部から下方に延びるピボットフレーム19bと、ヘッドパイプ18においてメインフレーム19aの前端の下方の位置から下方に延びる左右一対のダウンフレーム19cとを備える。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11及びパワーユニット12等によって構成される車体を覆う車体カバー30を備える。
パワーユニット12の出力軸12aは、クランクケース23の後部から車幅方向外側に突出する。出力軸12aにはドライブスプロケット31が固定される。
後輪15(車輪)にはドリブンスプロケット32が固定される。
上記駆動力伝達部材は、ドライブスプロケット31とドリブンスプロケット32とを接続する無端状のチェーン33である。
スイングアーム16には、チェーン33を上方側から覆うチェーンカバー34が取り付けられる。
鞍乗り型車両10は、スイングアーム16と車体との間に掛け渡されるクッションユニット35を備える。
クッションユニット35は、上下方向に延在する棒状である。クッションユニット35の上端部は、車体に接続される。クッションユニット35の下端部は、リンク機構36を介してスイングアーム16に接続される。
図2は、スイングアーム16及び後輪15の左側面図である。図3は、スイングアーム16及び後輪15を上方から見た平面図である。
図2及び図3を参照し、スイングアーム16は、車両前後方向に延びる左右一対のアーム部41,42と、アーム部41,42の前端部に設けられるピボット連結部43と、ピボット連結部43の後方で左右のアーム部41,42を車幅方向(左右方向)に接続するクロスメンバー44とを備える。
後輪15は、クロスメンバー44の後方において左右のアーム部41,42の間に配置される。後輪15は、アーム部41,42の後端部を車幅方向に接続する車軸15aに支持される。
ドリブンスプロケット32は、後輪15における左右の一方側(左側)の側面に設けられる。
チェーン33は、左右の一方側(左側)のアーム部41に沿って車両前後方向に延びる。
スイングアーム16には、チェーン33を受けるチェーンスライダー60が取り付けられる。チェーンカバー34は、アーム部41に沿って設けられる。
図4は、スイングアーム16の前部を上方から見た平面図である。
図2~図4を参照し、ピボット連結部43は、車幅方向に延びる筒状部材である。ピボット連結部43は、アーム部41,42の前端部を車幅方向に接続する。
ピボット軸22は、ピボット連結部43の筒内に挿入される。ピボット軸22は、ピボット連結部43の筒内に配置されるベアリング(不図示)を介してピボット連結部43を支持する。
ピボット連結部43は、左右一対のピボットフレーム19b(図1)の間に挟まれた状態で、ピボット軸22に支持される。
アーム部41,42は、車両側面視で後下がりに直線状に延びる。
左側のアーム部41は、ピボット連結部43に接続される前アーム部41aと、前アーム部41aの後端から後方に延出する後アーム部41bとを備える。
左右の他方側(右側)のアーム部42は、ピボット連結部43の後面に接続される前アーム部42aと、前アーム部42aの後端から後方に延出する後アーム部42bとを備える。
後アーム部41b及び後アーム部42bは、車両前後方向に延びるパイプ材である。後アーム部41b及び後アーム部42bは、例えば金属の押し出し加工や引き抜き加工によって製造される角型のパイプ材である。
後アーム部41bの後端部及び後アーム部42bの後端部には、車軸15aを支持するブロック状のエンドピース45がそれぞれ結合される。
スイングアーム16は、ピボット連結部43と、ピボット連結部43の後方に配置される前側中空部材46と、後アーム部41b及び後アーム部42bと、エンドピース45とを例えば溶接で接合することで形成される。
前側中空部材46は、前アーム部41a、前アーム部42a、及びクロスメンバー44を構成する。
前アーム部41aの前端及び前アーム部42aの前端は、ピボット連結部43の後面に接続される。クロスメンバー44は、前アーム部41aの後部及び前アーム部42aの後部を車幅方向に接続する。
前側中空部材46は、前側中空部材46の上部を構成する上側分割体46aと、前側中空部材46の下部を構成する下側分割体46bとを上下に接合することで、中空のケース状に形成される。上側分割体46aと下側分割体46bとの分割面46cは、車両側面視で、アーム部41,42の軸方向に直線状に延びる。
上側分割体46a及び下側分割体46bは、板材をプレス加工して製造されるプレス加工品である。前アーム部41a及び前アーム部42aは、角型のパイプ状である。
後アーム部41b及び後アーム部42bの前端部は、前側中空部材46の後部に接続され、後アーム部41b及び後アーム部42bは、前側中空部材46から後方に延びる。
クロスメンバー44は、後アーム部41bの前端部及び後アーム部42bの前端部にも接続され、後アーム部41bと後アーム部42bとを車幅方向に接続する。
後アーム部41b及び後アーム部42bは、平面視で、後方に向かうに従って車幅方向外側に位置するように傾斜している。
スイングアーム16の前部には、ピボット連結部43、クロスメンバー44、及び左右の前アーム部41a,42aによって囲まれた開放部47が設けられる。
クロスメンバー44の下面には、リンク機構36が接続されるリンク接続部44aが設けられる。
クッションユニット35(図1)は、開放部47を通ってスイングアーム16の下方に延び、リンク機構36に接続される。
図4を参照し、アーム部41の上面41cには、孔51a,51bが設けられる。前側の孔51aは、前アーム部41aに設けられ、後側の孔51bは、後アーム部41bに設けられる。
クロスメンバー44の上面においてアーム部41の近傍には、上方に突出する係合片44bが設けられる。
アーム部41の車幅方向の外側面41d(側面)には車幅方向外側に突出する突出部52が設けられる。突出部52は、前アーム部41aにおいて上側分割体46aの部分に設けられる。
突出部52は、車幅方向に延びる円筒状の軸である。
突出部52の外周には、この外周を一周する環状の溝部52aが設けられる。溝部52aは、突出部52の軸方向の中間部に設けられる。
突出部52の内周には、ねじ孔52bが設けられる。
ピボット連結部43は、円筒状であるため、ピボット連結部43の前面43aは、円弧状である。前面43aは、スイングアーム16の前面である。
図2~図4を参照し、スイングアーム16は、前面43aの表面から前方の外側に突出する係合突起55を備える。係合突起55は、板厚方向を車幅方向に指向させて配置される板状である。
係合突起55は、前面43aから前方に延出する前方延出部56と、前方延出部56の前端部から上下方向に突出する爪部57とを備える。
爪部57は、前方延出部56から上方に突出する上側爪部57aと、前方延出部56から下方に突出する下側爪部57bとを備える。
係合突起55は、車幅方向において、左側のアーム部41の前端部と同じ位置に配置される。
図1及び図2を参照し、チェーン33の上部33aは、アーム部41の上面41cに沿って上面41cの上方を前後に延びる。
チェーン33の下部33bは、アーム部41の下面41eに沿って下面41eの上方を前後に延びる。
パワーユニット12の駆動力によって鞍乗り型車両10が走行する際は、上部33aは前方に進み、下部33bは後方に進む。
上部33aは、上面41cに上方から重なり、下部33bは下面41eに下方から重なる。
図2及び図3を参照し、チェーンカバー34は、チェーン33の上部33aを車幅方向外側から覆う外壁部34aと、上部33aを車幅方向内側から覆う内壁部34bと、外壁部34aの上端と内壁部34bの上端とを車幅方向に接続する上壁部34cとを備える。
外壁部34aの前端部の下端部には、スイングアーム16に取り付けられる取付部34dが設けられる。
取付部34dは、取付部34dの孔に対し車幅方向外側から挿通される締結具48によって、アーム部41の突出部52の外端面に締結される。締結具48は、突出部52のねじ孔52bに螺合する。
また、チェーンカバー34は、内壁部34bの下端部が係合片44bに係合することで、スイングアーム16に固定される。
さらに、また、チェーンカバー34の後端部は、アーム部41の後端部に設けられるステー41f(図2)に締結される。
図5は、チェーンスライダー60が取り付けられたスイングアーム16を上方から見た平面図である。図6は、チェーンスライダー60の左側面図である。図7は、チェーンスライダー60を車幅方向内側から見た斜視図である。
図2及び図5~図7を参照し、チェーンスライダー60は、左側のアーム部41に取り付けられる。
チェーンスライダー60は、チェーン33を上下方向に受けて、チェーン33対し摺接する。チェーンスライダー60は、アーム部41をチェーン33から保護する。また、チェーンスライダー60は、チェーン33がスムーズに走行するように、チェーン33に対する摩擦が小さい素材で構成される。
チェーンスライダー60は、アーム部41の上面41cに取り付けられる上側スライダー部61と、アーム部41の下面41eに取り付けられる下側スライダー部62と、上側スライダー部61の後端部61aと下側スライダー部62の後端部62aとを上下に接続する上下接続部63とが一体に設けられている。
また、チェーンスライダー60は、上側スライダー部61の前端部61bと下側スライダー部62の前端部62bとが分離可能に形成された開ループ状である。
上側スライダー部61は、上面41cに沿って車両前後方向に長く延びる帯状である。上側スライダー部61の下面は、上面41cに当接する。
下側スライダー部62は、下面41eに沿って車両前後方向に長く延びる帯状である。下側スライダー部62の上面は、下面41eに当接する。
上下接続部63は、アーム部41の車幅方向の内側面41gに沿って上下に長く延びる帯状である。
上下接続部63は、上側スライダー部61の後端部61aにおける車幅方向内側の端部と、下側スライダー部62の後端部62aにおける車幅方向内側の端部とを上下に接続する。
上側スライダー部61の前端部61bは、ピボット連結部43の前面43aに沿うように配置される。上側スライダー部61の前端部61bは、前面43aに沿って円弧状に湾曲しながら前下方に延びる。前端部61bの下端61cは、車両側面視で、ピボット連結部43の中心43b(図2)よりも下方に位置する。中心43bは、スイングアーム16の揺動中心である。
下側スライダー部62の前端部62bは、ピボット連結部43の前面43aに沿うように配置される。下側スライダー部62の前端部62bは、前面43aに沿って円弧状に湾曲しながら前上方に延びる。前端部62bの上端62cは、車両側面視で、中心43bよりも上方に位置する。
上側スライダー部61の前端部61bと下側スライダー部62の前端部62bとは互いに重なって接触することができる。
図6及び図7に示すように、チェーンスライダー60は、単体の状態において、前端部61b及び前端部62bが重なることで、上側スライダー部61、上下接続部63、及び下側スライダー部62によってループ状に形成される。
しかし、チェーンスライダー60は、単体の状態では、前端部61bと前端部62bとは接続されておらず、前端部61bと前端部62bとは分離している。すなわち、チェーンスライダー60は、前端部61bと前端部62bとが接続されていない開ループ状である。
チェーンスライダー60は、ゴム等のエラストマー、または合成樹脂で構成されるため、可撓性が高い。このため、チェーンスライダー60を容易に変形させて、前端部61bと前端部62bとを分離させることができる。
チェーンスライダー60のループ形状は、車両側面視で車両前後方向に長く延びる長方形状である。
図2及び図5~図7を参照し、上側スライダー部61の前端部61bと下側スライダー部62の前端部62bとは、ピボット連結部43の前面43aで車両前後方向に重なる。
詳細には、下側スライダー部62の前端部62bは、ピボット連結部43の前面43aと上側スライダー部61の前端部61bとの間に挟まれている。すなわち、下側スライダー部62の前端部62bは、ピボット連結部43の前面43aを前方から覆い、上側スライダー部61の前端部61bは、下側スライダー部62の前端部62bを前方から覆う。
上側スライダー部61の前端部61bには、前端部61bを板厚方向に貫通する外側係合孔61dが設けられる。外側係合孔61dは、図2の状態では、前端部61bを車両前後方向に貫通する。外側係合孔61dは、上下方向に長いスリット状の孔である。
下側スライダー部62の前端部62bには、前端部62bを板厚方向に貫通する内側係合孔62dが設けられる。内側係合孔62dは、図2の状態では、前端部62bを車両前後方向に貫通する。内側係合孔62dは、上下方向に長いスリット状の孔である。
内側係合孔62dは、外側係合孔61dよりも上下方向及び車幅方向に大きい孔である。
内側係合孔62dと外側係合孔61dとは連通する。内側係合孔62d及び外側係合孔61dには、係合突起55が係合する。
図2、図6及び図7を参照し、チェーンスライダー60は、アーム部41の車幅方向の外側面41dに当接する上側位置決め部65(位置決め部)及び下側位置決め部66(位置決め部)を備える。
上側位置決め部65は、上側スライダー部61の下面から下方に延出する突起である。上側スライダー部61の下面は、ループ状のチェーンスライダー60の内周面60aである。
上側位置決め部65は、上側スライダー部61の下面において車幅方向外側に寄せて配置される。上側位置決め部65は、上側スライダー部61の前部において前後に並んで複数設けられる。
上側位置決め部65は、車両前後方向でピボット連結部43とチェーンカバー34との間に配置され、前アーム部41aの外側面41dの上部に当接する。
下側位置決め部66は、下側スライダー部62の上面から上方に延出する突起である。下側スライダー部62の上面は、内周面60aである。
下側位置決め部66は、下側スライダー部62の上面において車幅方向外側に寄せて配置される。下側スライダー部62は、下側スライダー部62の前部において前後に並んで複数設けられる。
下側スライダー部62は、車両前後方向でピボット連結部43とチェーンカバー34との間に配置され、前アーム部41aの外側面41dの下部に当接する。
また、チェーンスライダー60は、下側位置決め部66の上面から上方に延出する延出部67を備える。延出部67は、上下に長い板状部である。
延出部67は、下側スライダー部62の上面において車幅方向外側に寄せて配置される。下側スライダー部62は、下側スライダー部62の前後の中間部に設けられ、下側位置決め部66の後方に位置する。
延出部67は、アーム部41の外側面41dの車幅方向外側に位置し、外側面41dに沿って上方に延びる。延出部67は、アーム部41の突出部52に固定される固定部68を上端部に備える。固定部68は、上側スライダー部61に下方から近接する。
固定部68は、固定部68を車幅方向に貫通する孔部68aと、孔部の周囲に設けられる環状のガイド面68bとを備える。
固定部68は、孔部68aに突出部52が挿通されることで突出部52に取り付けられる。孔部68aは、突出部52の外周の溝部52aに係合する。
ガイド面68bは、アーム部41の外側面41dに車幅方向外側から対向する面である。ガイド面68bは、突出部52の先端に向かうに従って小径になるテーパー状である。
固定部68を突出部52に嵌合させる際には、テーパー状のガイド面68bが突出部52の先端部に当たる。このため、固定部68を突出部52に嵌合させ易い。
さらに、チェーンスライダー60は、上側スライダー部61の下面から下方に突出する上側突起69a,69bと、下側スライダー部62の上面から上方に突出する下側突起70とを備える。
上側突起69aは、上側スライダー部61の前部に設けられ、上側突起69bは、上側スライダー部61の後部に設けられる。上側突起69a,69bは、上側位置決め部65に対し車幅方向内側に位置する。上側突起69aはアーム部41の孔51a(図2)に係合し、上側突起69bは、孔51bに係合する。
下側突起70は、下側スライダー部62の前部に設けられる。下側突起70は、下側位置決め部66に対し車幅方向内側に位置する。
下側突起70は、アーム部41の下面41eに設けられた孔(不図示)に係合する。
ここで、チェーンスライダー60をスイングアーム16に取り付ける手順の一例を説明する。
まず、チェーンスライダー60は、上側スライダー部61と下側スライダー部62とを上下方向に開くことで、前端部61bと前端部62bとが上下方向に離間した状態とされる。
次いで、チェーンスライダー60は、前端部61bと前端部62bとの間にクロスメンバー44及びアーム部41を通すようにして、アーム部41にセットされる。
上側スライダー部61は、上側突起69a,69bが孔51a,51bに係合することで、アーム部41の上面41cに固定される。
また、上側スライダー部61は、上側位置決め部65がアーム部41の外側面41dに車幅方向外側から当接することで、車幅方向に位置決めされる。
下側スライダー部62は、下側突起70がアーム部41の下面41eの上記孔に係合することで、下面41eに固定される。
また、下側スライダー部62は、下側位置決め部66がアーム部41の外側面41dに車幅方向外側から当接することで、車幅方向に位置決めされる。
さらに、下側スライダー部62は、延出部67の固定部68がアーム部41の突出部52の溝部52aに係合することで、突出部52に固定される。固定部68は、突出部52の外端面に締結されるチェーンカバー34の取付部34dによって抜け止めされる。
チェーンスライダー60は、上下接続部63がアーム部41の内側面41gに当接することで、車幅方向及び車両前後方向に位置決めされる。内側面41gは、後方に向かうに従って車幅方向外側に位置するように傾斜しているため、上下接続部63を車幅方向及び車両前後方向に位置決めできる。上下接続部63は、クロスメンバー44の後方に位置する。
上側スライダー部61の前端部61b及び下側スライダー部62の前端部62bは、ピボット連結部43の前面43aに位置する。前面43aでは、前端部61bと前端部62bとが互いに重なる重なり部71が形成される。
重なり部71では、前端部61bと前端部62bとが車両前後方向に重なり、前端部61bが前端部62bに前方から重なる。重なり部71では、前端部61bの板厚は、前端部62bの板厚よりも小さい。
ピボット連結部43の前面43aの係合突起55は、重なり部71において内側係合孔62d及び外側係合孔61dに後方から係合する。
係合突起55は、内側係合孔62d及び外側係合孔61dを前方に貫通し、係合突起55の先端部の爪部57は、前端部61bに対し前方に突出する。爪部57は、外側係合孔61dを上下に押し広げるようにして外側係合孔61dに挿通される。
爪部57の上下の幅は、外側係合孔61dの上下の幅よりも大きい。このため、前端部61b及び前端部62bを、爪部57によって、係合突起55bに対し抜け止めできる。
係合突起55が内側係合孔62d及び外側係合孔61dに係合することで、前端部61bと前端部62bとは互いに接続される。この状態では、チェーンスライダー60は、閉ループ状となる。閉ループ状となったチェーンスライダー60は、前端部61b及び前端部62bがピボット連結部43の前面43aに当接することで、車両前後方向に位置決めされる。
また、内側係合孔62d及び外側係合孔61dに係合した係合突起55bは、重なり部71を、車両前後方向、車幅方向、及び上下方向に位置決めする。
チェーンスライダー60は、単体では、前端部61bと前端部62bとを分離可能な開ループ状であるため、後輪15がスイングアーム16に取り付けられた状態であっても、スイングアーム16に取り付けられることができる。
チェーンスライダー60は、係合突起55が前端部61b及び前端部62bに係合すると、閉ループ状になる。このため、チェーンスライダー60は、スイングアーム16に巻き付くようにして、スイングアーム16に強固に固定される。
従って、上側突起69a,69bが係合する孔51a,51b及び下側突起70が係合する上記孔を削減でき、スイングアーム16の剛性を向上できる。
図1及び図2を参照し、重なり部71及び係合突起55は、上下方向でチェーン33の上部33aと下部33bとの間、且つ、車両前後方向でドライブスプロケット31とピボット連結部43との間に配置され、チェーン33の走行ルートから遠い位置にある。このため、チェーン33が重なり部71及び係合突起55に接触することが防止され、チェーンスライダー60をスイングアーム16に適切に固定できる。また、重なり部71及び係合突起55が、チェーン33の走行の邪魔にならない。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、鞍乗り型車両10は、車両前後方向に延びて後輪15を揺動自在に支持するスイングアーム16と、スイングアーム16の上面41c及び下面41eに沿って配置され、パワーユニット12の駆動力を後輪3に伝達するチェーン33と、スイングアーム16に取り付けられ、チェーン33に摺接するチェーンスライダー60とを備える。チェーンスライダー60は、スイングアーム16の上面41cに取り付けられる上側スライダー部61と、スイングアーム16の下面41eに取り付けられる下側スライダー部62と、上側スライダー部61の後端部61aと下側スライダー部62の後端部62aとを上下に接続する上下接続部63とが一体に設けられるとともに、上側スライダー部61の前端部61bと下側スライダー部62の前端部62bとが互いに分離可能に形成された開ループ状であり、スイングアーム16の前部には、スイングアーム16の表面から外側に突出する係合突起55が設けられ、上側スライダー部61の前端部61b及び下側スライダー部62の前端部62bは、互いに重なった状態で係合突起55に係合している。
この構成によれば、開ループ状のチェーンスライダー60は、スイングアーム16に取り付けられると、上側スライダー部61の前端61b部及び下側スライダー部62の前端部62bが互いに重なった状態で係合突起55に係合し、閉ループ状となる。このため、組み付け時には、開ループ状のチェーンスライダー60をスイングアーム16に係合させることになり、後輪15を外すことなく簡単にチェーンスライダー60をスイングアーム16に容易に着脱できる。また、チェーンスライダー60は、係合突起55に係合すると閉ループ状になるため、ボルト締結や多数の係合部による係合をしなくとも、チェーンスライダー60をスイングアーム16に固定できる。これにより、締結や係合のための孔部をスイングアーム16に多数設ける必要が無くなる。このため、スイングアーム16の剛性も確保し易く、スイングアーム16の形状自由度が高くなり、コンパクト化にも寄与する。
また、上側スライダー部61の前端部61bは、係合突起55に係合した下側スライダー部62の前端部62bに対し外側から重なり、係合突起55に係合している。
この構成によれば、上側スライダー部61の前端部61bが下側スライダー部62の前端部62bに対し外側から重なるため、上側スライダー部61の前端部61bと下側スライダー部62の前端部62bとの接続部が上方側から見え難くなり、外観性が良い。また、上側スライダー部61の前端部61bと下側スライダー部62の前端部62bとの間に上方から塵埃や水等が入り難くなり、チェーンスライダー60の防汚性が高い。
また、上下接続部63は、スイングアーム16の車幅方向の内側面41gに当接する。
この構成によれば、上下接続部63によって、チェーンスライダー60の後端部を車幅方向及び前後方向に位置決めできる。また、上下接続部63がスイングアーム16によって車幅方向外側から隠されるため、外観性が良い。
さらに、チェーンスライダー60は、スイングアーム16の車幅方向の外側面41dに当接する位置決め部として、上側位置決め部65及び下側位置決め部66を備える。
この構成によれば、上側位置決め部65及び下側位置決め部66によって、チェーンスライダー60を車幅方向に位置決めできる。
また、チェーンスライダー60は、下側スライダー部62から延出してスイングアーム16の外側面41dに沿う延出部67を上下接続部63の前方に備え、延出部67は、外側面41dに設けられる突出部52に係合する。
この構成によれば、スイングアーム16の外側面41dの突出部52に延出部67が係合するため、スイングアーム16に孔部を設けなくとも、幅方向の外側面においてもチェーンスライダー60を位置決めできる。
また、延出部67は、突出部52が挿通される孔部68aと、孔部68aの周囲に設けられる環状のガイド面68bとを備え、突出部52の外周には溝部52aが設けられ、孔部68aは溝部52aに係合し、ガイド面68bは、突出部52の先端に向かうに従って小径になるテーパー状である。
この構成によれば、延出部67は、孔部68aが突出部52の外周の溝部52aに係合するため、チェーンスライダー60を前後方向、車幅方向、及び上下方向に位置決めできる。また、ガイド面68bがテーパー状であるため、孔部68aを突出部52に容易に組み付けできる。
また、チェーン33を上方から覆うチェーンカバー34が設けられ、チェーンカバー34は、突出部52に取り付けられる取付部34dを備え、延出部67は、取付部34dによって抜け止めされる。
この構成によれば、チェーンカバー34が取り付けられる突出部52を利用して、チェーンスライダー60の延出部67を支持できる。また、チェーンカバー34の取付部34dを利用して、簡単な構造で延出部67を抜け止めできる。
また、係合突起55は、スイングアーム16の前面43aから前方に突出する。
この構成によれば、係合突起55は、スイングアーム16の前面43aに設けられるため、スイングアーム16の上面41c及び下面41eに沿って配置されるチェーン33の邪魔にならない。このため、チェーン33に影響せずに係合突起55を設けることができる。
さらに、上側スライダー部61の前端部61b及び下側スライダー部62の前端部62bが重なる重なり部71では、前端部61b,62b同士がスイングアーム16の前面43aで車両前後方向に重なる。
この構成によれば、重なり部71を、スイングアーム16の上面41c及び下面41eに沿って配置されるチェーン33から離すことができ、重なり部71へのチェーン33の接触を防止できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、延出部67は、下側スライダー部62から延出するものとして説明したが、延出部67は、上側スライダー部61及び下側スライダー部62の少なくとも一方から延出すれば良い。例えば、延出部67は、上側スライダー部61から下方に延出しても良い。
また、上記実施の形態では、鞍乗り型車両10として自動二輪車を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の車両及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
10 鞍乗り型車両
12 パワーユニット
15 後輪(車輪)
16 スイングアーム
33 チェーン
34 チェーンカバー
34d 取付部
41c 上面
41d 外側面(側面)
41e 下面
41g 内側面
43a 前面
52 突出部
52a 溝部
55 係合突起
60 チェーンスライダー
61 上側スライダー部
61a 後端部
61b 前端部
62 下側スライダー部
62a 後端部
62b 前端部
63 上下接続部
65 上側位置決め部(位置決め部)
66 下側位置決め部(位置決め部)
67 延出部
68a 孔部
68b ガイド面
71 重なり部

Claims (9)

  1. 車両前後方向に延びて車輪(15)を揺動自在に支持するスイングアーム(16)と、前記スイングアーム(16)の上面(41c)及び下面(41e)に沿って配置され、パワーユニット(12)の駆動力を前記車輪(15)に伝達するチェーン(33)と、前記スイングアーム(16)に取り付けられ、前記チェーン(33)に摺接するチェーンスライダー(60)とを備える鞍乗り型車両において、
    前記チェーンスライダー(60)は、前記スイングアーム(16)の前記上面(41c)に取り付けられる上側スライダー部(61)と、前記スイングアーム(16)の前記下面(41e)に取り付けられる下側スライダー部(62)と、前記上側スライダー部(61)の後端部(61a)と前記下側スライダー部(62)の後端部(62a)とを上下に接続する上下接続部(63)とが一体に設けられるとともに、前記上側スライダー部(61)の前端部(61b)と前記下側スライダー部(62)の前端部(62b)とが互いに分離可能に形成された開ループ状であり、
    前記スイングアーム(16)の前部には、前記スイングアーム(16)の表面から外側に突出する係合突起(55)が設けられ、
    前記上側スライダー部(61)の前記前端部(61b)及び前記下側スライダー部(61)の前記前端部(62b)は、互いに重なった状態で前記係合突起(55)に係合していることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記上側スライダー部(61)の前記前端部(61b)は、前記係合突起(55)に係合した前記下側スライダー部(62)の前記前端部(62b)に対し外側から重なり、前記係合突起(55)に係合していることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記上下接続部(63)は、前記スイングアーム(16)の車幅方向の内側面(41g)に当接することを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記チェーンスライダー(60)は、前記スイングアーム(16)の車幅方向の外側面(41d)に当接する位置決め部(65,66)を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記チェーンスライダー(60)は、前記上側スライダー部(61)及び前記下側スライダー部(62)の少なくとも一方から延出して前記スイングアーム(16)の側面(41d)に沿う延出部(67)を前記上下接続部(63)の前方に備え、
    前記延出部(67)は、前記側面(41d)に設けられる突出部(52)に係合することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記延出部(67)は、前記突出部(52)が挿通される孔部(68a)と、前記孔部(68a)の周囲に設けられる環状のガイド面(68b)とを備え、
    前記突出部(52)の外周には溝部(52a)が設けられ、
    前記孔部(68a)は前記溝部(52a)に係合し、前記ガイド面(68b)は、前記突出部(52)の先端に向かうに従って小径になるテーパー状であることを特徴とする請求項5記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記チェーン(33)を上方から覆うチェーンカバー(34)が設けられ、前記チェーンカバー(34)は、前記突出部(52)に取り付けられる取付部(34d)を備え、
    前記延出部(67)は、前記取付部(34d)によって抜け止めされることを特徴とする請求項5または6記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記係合突起(55)は、前記スイングアーム(16)の前面(43a)から前方に突出することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  9. 前記上側スライダー部(61)の前記前端部(61b)及び前記下側スライダー部(62)の前記前端部(62b)が重なる重なり部(71)では、前記前端部(61b,62b)同士が前記スイングアーム(16)の前記前面(43a)で車両前後方向に重なることを特徴とする請求項8記載の鞍乗り型車両。
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