JPH09117444A - ディジタルx線撮影装置 - Google Patents

ディジタルx線撮影装置

Info

Publication number
JPH09117444A
JPH09117444A JP7303515A JP30351595A JPH09117444A JP H09117444 A JPH09117444 A JP H09117444A JP 7303515 A JP7303515 A JP 7303515A JP 30351595 A JP30351595 A JP 30351595A JP H09117444 A JPH09117444 A JP H09117444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
ray
data
shooting
image pickup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7303515A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Utsuyama
和弘 宇津山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP7303515A priority Critical patent/JPH09117444A/ja
Publication of JPH09117444A publication Critical patent/JPH09117444A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】種々の方向から撮影されて記憶されている多数
のX線画像の中から所望の撮影方向のX線画像を容易に
選び出す。 【解決手段】 この発明のディジタルX線撮影装置は、
X線管2とイメージインテンシファイア3の保持機構4
の各設定角度によって定まる撮影方向を示す多数の情報
をグラフィックモニタ25での同一画面へ纏めて表示す
るとともに、多数の情報の中から所望の撮影方向情報を
マウス26で選択することにより、所望の撮影方向のX
線画像が磁気ディスク13より読みだされてリファレン
ス画像用モニタ18に再生表示される構成となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、種々の撮影方向
からの透過X線像の撮影が行えるとともに、各撮影方向
において得られたX線画像が撮像データとして記憶され
る一方、記憶されているX線画像の再生表示が行える構
成を備えることにより、いわゆる循環器系インターベン
ショナルラジオロジー(以下、適宜「IVR」と略記)
などにも活用することのできるディジタルX線撮影装置
に関し、特に記憶されている多数のX線画像のうちから
所望の撮影方向のX線画像が容易に選び出せるようにす
るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルラジオグラフィとしてのディ
ジタルX線撮影装置は、様々な方向から撮影されたX線
画像を記憶する一方、記憶された多数のX線画像の中か
ら必要なものを取り出してきて表示することができるの
で、いわゆる循環器系IVRなどの高度な医療技術にも
活用されたりして、診断・治療など医療現場で大いに威
力を発揮している。
【0003】循環器系IVRは、血管等に造影剤を注入
した状態で種々の撮影方向から透過X線像を予め撮影・
記憶するとともに、記憶しておいた多数のX線画像の中
から所望の撮影方向のX線画像を再生表示して観察しな
がら、血管内に生じている血栓などに対する医療処置を
施すといういわば直接的な血管内治療というようなもの
である。
【0004】ディジタルX線撮影装置は、被検体(患
者)を挟んで対向支持されたX線管とイメージインテン
シファイアとを種々の角度に設定可能な保持機構を備え
ていて、保持機構の設定角度を次々に変えながら適当な
設定角度で透過X線像を撮影するとともに撮像データを
磁気ディスクなどへ取り込むことにより、種々の撮影方
向からのX線画像を記憶する。つまり、撮影方向の異な
るX線画像をあらかじめ多数記憶して準備するわけであ
る。そして、透過X線像の撮影に続いて行われる被検体
の血管内治療の際、検査室で施療中の医師から操作室の
撮影技師(オペレータ)に対して所望の撮影方向のX線
画像を口頭で指定する。そうすると、オペレータは記憶
された多数のX線画像の中から医師の指定に該当するX
線画像を選び出し、検査室に置かれた画像用モニタへ再
生表示する。医師は画像用モニタに映し出されたX線画
像を見ながら適切な医療処置を施してゆく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディジタルX線撮影装置の場合、記憶された多数のX線
画像の中から医師の指示に該当するX線画像をオペレー
タが選び出すことは容易でない。
【0006】オペレータが医師の指示に該当するX線画
像を選び出す場合、各撮影方向の代表的X線画像を操作
用モニタの画面に多数並べて同時表示(マルチ表示)し
たり、代表的X線画像を操作用モニタの画面に1枚ずつ
次々に表示(ページ送り表示)したりして、該当するX
線画像を探している。ただ、医師によるX線画像の指定
は撮影方向に相応する角度数字の告知により行われる。
一方、画像用モニタにはX線画像が映し出されるだけで
医師の告げる角度数字に対応する撮影データが表示され
ているわけではない。したがって、オペレータは、自ら
の解剖学的知識に基づき多数のX線画像の中から医師の
指定に該当するものを見つけ出さなければならない。し
かし、X線画像の撮影方向を画像から判定するには熟練
が必要であり、所望の撮影方向のX線画像を直ちに見つ
け出すということは容易でない。しかも、循環器系IV
Rなどの場合、医療処置を手際よく済ませなければなら
ず、それには、医師が指定するX線画像が、速やかに医
師の眼前に再生表示されることが不可欠となってくる。
【0007】この発明は、上記事情に鑑み、種々の方向
から撮影されて記憶されている多数のX線画像の中から
所望の撮影方向のX線画像を容易に選び出すことのでき
るディジタルX線撮影装置を提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するため、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明に係るディジタルX線撮影装置は、被検体
を挟んで対向支持されたX線管とイメージインテンシフ
ァイアとを種々の角度に設定可能な保持機構と、前記被
検体へのX線照射に伴って前記イメージインテンシファ
イアから出力されるX線可視像をディジタル化して撮像
データを得る映像信号検出手段と、前記撮像データを取
り込んで記憶するデータ記憶手段と、データ記憶手段よ
り読み出された撮像データを入力しX線画像として画像
用モニタに表示する画像表示手段とを備えたディジタル
X線撮影装置において、前記各撮像データの取り込み時
の保持機構の各設定角度を検出する角度検出手段と、前
記角度検出で検出された設定角度によって定まる撮影方
向をそれぞれ示す複数の撮影方向情報を操作用モニタに
おける同一画面へ纏めて表示する撮影方向表示手段と、
前記操作用モニタに表示された撮影方向情報のうちから
所望の情報を選択する撮影方向選択手段とを備えるとと
もに、前記データ記憶手段は各撮像データを前記撮影方
向情報と対応づけて記憶し、かつ、前記撮影方向選択手
段によって選択された撮影方向情報に対応した撮像デー
タを前記データ記憶手段から読み出して前記画像表示手
段に与える読み出し制御手段とを備えたものである。
【0009】
【作用】この発明に係るのディジタルX線撮影装置の作
用は次のとおりである。先ず、種々の撮影方向からの透
過X線像の撮影と撮影されたX線画像の記憶が次のよう
にして行われる。X線管とイメージインテンシファイア
の保持機構を種々の角度に設定しながら、被検体にX線
を照射してイメージインテンシファイアで可視化された
透過X線像を観察する一方、適当な設定角度では、映像
信号検出手段からディジタル化されたかたちで得られる
撮像データを、角度検出で検出された保持機構の角度に
よって定まる撮影方向との対応づけをしながらデータ記
憶手段に取り込んでゆく。その結果、種々の撮影方向の
X線画像が撮影方向との対応がつけられたかたちで多数
記憶されることになる。
【0010】そして、上のようにして記憶された多数の
X線画像の中から所望の撮影方向のX線画像を選び出す
場合は次のようにする。この発明の装置では、撮影方向
表示手段により、各撮像データの取り込み時の保持機構
の各設定角度によって定まる撮影方向をそれぞれ示す多
数の撮影方向情報が操作用モニタにおける同一画面へ纏
めて表示される。オペレータは、撮影方向選択手段を用
いて、操作用モニタの画面に表示された多数の撮影方向
情報のうちから所望の撮影方向と照合する情報を選択す
る。そうすると選択された撮影方向情報に対応づけられ
ている撮像データが、読み出し制御手段によってデータ
記憶手段から読み出されて画像表示手段へ送り込まれる
結果、画像用モニタの画面には所望の撮影方向のX線画
像が速やかに映し出される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の一実施例を説明する。図1は、この発明のディジ
タルX線撮影装置の一実施例の概略構成をあらわすブロ
ック図である。実施例のディジタルX線撮影装置では、
被検体(患者)Mが天板1の上に仰臥した状態でX線撮
影がなされる。X線管2とイメージインテンシファイア
3とは、天板1の上に仰臥する被検体(患者)Mを間に
挟むようにして、例えばC型アームのような保持機構4
に対向状態に支持されている。保持機構4は、X線管2
とイメージインテンシファイア3とを対向支持した状態
で、それらを被検体Mの体軸方向(図中のS方向)、体
軸回り(図中のO方向)、垂直軸回り(図中のC方向)
などに回動させて種々の角度に設定することができ、種
々の撮影方向の(透視)X線画像が得られる構成となっ
ている。
【0012】X線管2には高圧発生器5が接続されてお
り、IVRを行う医師が天板1の近くに配されたハンド
スイッチ6を押したり、フットスイッチ7を踏んだりす
ることにより高圧発生器5からX線管2に高電圧が印加
され、X線が被検体Mに曝射される。
【0013】また、イメージインテンシファイア3に
は、テレビカメラ8が接続されている。被検体Mを透過
したX線はイメージインテンシファイア3で可視光に変
換増倍され、テレビカメラ8により撮影される。テレビ
カメラ8には、その出力した信号を増幅するなどの処理
を行うCCU(カメラコントロールユニット)9が接続
されている。このCCU9には、増幅などの処理がなさ
れた出力信号をディジタル信号に変換するA/D(アナ
ログ→ディジタル)変換器10が接続されている。つま
り、イメージインテンシファイア3のあとからA/D変
換器10までの間が映像信号検出手段となっており、X
線照射がなされた時にディジタル化されたかたちで撮像
データがA/D(アナログ→ディジタル)変換器10か
ら得られることになる。
【0014】このA/D変換器10には、ディジタル化
された信号のノイズ低減や、エッジ強調等のフィルタリ
ング処理などを行う画像処理部11が接続されている。
さらに、画像処理部11の後段には、画像処理されたデ
ィジタル信号をアナログ信号に変換するD/A(ディジ
タル→アナログ)変換器14を介して、透視X線画像を
リアルタイムで表示する透視画像表示用モニタ15が接
続されている。
【0015】また、A/D変換器10には、スイッチ1
2を介して磁気ディスク(データ記憶手段)13が接続
されている。スイッチ12は、ハンドスイッチ6が押さ
れると閉状態(ON状態)となる。スイッチ12が閉状
態になると磁気ディスク13による撮像データの取り込
み・記憶がなされ、スイッチ12が開状態になると撮像
データの取り込み・記憶が停止される。そして、詳しく
は後述するが、磁気ディスク13では、各撮像データが
撮影方向情報と対応づけられて記憶される構成となって
いる。
【0016】さらに、磁気ディスク13には、強調処理
等を行う画像処理部16と後続のD/A変換器17を介
して、記憶されたX線画像を表示するリファレンス画像
用モニタ(画像用モニタ)18が接続されている。な
お、磁気ディスク13への撮像データの取り込み手段
や、磁気ディスク13からの所望の撮像データの読み出
し制御手段は、HD(ハードディスク)19に格納され
た制御プログラムとCPU20を中心に構成されてい
る。
【0017】ディジタルX線撮影装置における保持機構
4の設定角度は、操作部21からコントロールすること
ができる。操作部21でS方向やO方向ないしC方向に
おける回転角度を指示すれば、各方向の回転角度が指示
どおりとなるように電動モータが作動する。また、ロー
タリーエンコーダーなどを用いた回転角度検出機構22
により、各方向の回転角度が検出されて、保持機構4の
設定角度を示す情報として操作部側へ常に送り出されて
いる。実施例の場合、設定角度情報はS方向とO方向お
よびC方向の各方向ひとつづつ計3つの角度信号からな
る。
【0018】そして、操作側では、撮影方向表示手段に
より、各撮像データの取り込み時の保持機構4の各設定
角度によって定まる撮影方向をそれぞれ示す多数の撮影
方向情報をグラフィックモニタ(操作用モニタ)25に
おける同一画面へ纏めて表示される構成となっている。
この撮影方向表示手段はこの発明の特徴であり、以下に
より具体的に説明する。
【0019】ここで制御する撮影方向を決定する回転角
はS方向とO方向のふたつであるとする。O方向の回転
角については、図2に示すように、被検体Mを縦正面側
(被検体Mと向き合う方向)からみて右へ回転した場合
をRAO角度とし、左へ回転した場合をLAO角度とす
る。S方向の回転角については、図3に示すように、被
検体Mを横正面にみて頭の方へ回転する場合をCr(ク
ラニアル)角度とし、足元の方へ回転する場合をCd
(コーダル)角度とする。つまり、RAO、LAO、C
r、Cdという角度で撮影方向が指定できるようにして
おくのである。そして、図4に示すように、これらRA
O、LAO、CrおよびCdの角度を等間隔に目盛った
直線を直交させた撮影方向表示用座標軸をグラフィック
モニタ25の画面に表示する。
【0020】一方、回転角度検出機構22からはO方向
角度信号およびS方向角度信号が操作側へ常時送られて
来ており、磁気ディスク13への撮像データの取り込み
が行われる場合に、O方向角度信号およびS方向角度信
号をRAOやLAO、CrやCdという撮影方向を定め
る角度に換算すると同時に撮像データの取り込み順番と
対応つけてメモリ23に記憶する。具体的には、図6に
示すように、取り込み順番を示す数値データと角度とを
対にしてテーブルのかたちで取り込み順に格納してい
る。結果的に、撮像データの取り込み順番を示す数値デ
ータは、保持機構4の設定角度、すなわち撮影方向と対
応づけられていることになる。
【0021】他方、RAOやLAO、CrやCdの角度
に換算された設定角度(すなわち撮影方向情報)は、図
5に示すように、グラフィックコントローラ(GC)2
4を介してグラフィックモニタ25の座標軸におけるR
AOやLAO、CrやCdの各直交軸における座標に相
応する位置へ、適当な形状(図5では丸形)で表示され
る。表示の際、丸形のマークの中には取り込み順を示す
数字データも入れられて、例えば「」というかたちで
各撮影方向情報として表示されるのである。撮像データ
の取り込みが行われる度に同じことが繰り返される。結
果的には、図5に示すように、撮像データそれぞれの取
り込み時の保持機構4の各設定角度によって定まる撮影
方向情報がグラフィックモニタ25の同一画面へ纏めて
表示される。取り込み順を示す数字がグラフィックモニ
タ25の画面に表示されていると、撮影方向の履歴が画
面を見ただけでわかるという利点もある。
【0022】なお、撮影中はメモリ23への取り込みだ
けを行い、グラフィックモニタ25への表示はしないよ
うにしてもよい。また、同じ設定角度で何度も撮像デー
タの取り込みが行われた場合は、丸形マークを少しずら
せ重ねて表示するようにする。第5番目の撮像データの
取り込みと第6番目の撮像データの取り込みが同じ設定
角度の場合、例えば、図5の右上の「」のところに示
すように、「」を「」の後ろへ重ねるようにする。
6の数字は見えないが、記憶されているX線画像の撮影
方向は明示されるから特に問題は起こらない。また、撮
影方向情報として取り込み順を示す数字データのない丸
形マークだけのものを用いてもよい。丸形マークの表示
だけでも、記憶されているX線画像の撮影方向は全て明
示されることになる。
【0023】上記の各角度信号からRAOやLAO、C
rやCdの角度への換算や換算された角度と取り込み順
のメモリ23への記憶、グラフィックモニタ25への座
標軸の表示さらには座標軸への丸形マーク書き込みなど
を行う各手段は、HD(ハードディスク)19に格納さ
れた制御プログラムとCPU20とによって主に構成さ
れる。
【0024】また、磁気ディスク13へ取り込まれる各
撮像データに関しても、図7に示すように、取り込み順
を示す数値データが付随するかたちで記憶がなされる。
そして、取り込み順を示す数値データが撮影方向と対応
付けられていることは上に述べたとおりである。したが
って、取り込み順を示す数値データが付随した状態で取
り込まれている各撮像データも、撮影方向と対応づけら
れて磁気ディスク13に記憶されていることになる。な
お、磁気ディスク13へ取り込まれる各撮像データにR
AOやLAO、CrやCdの角度情報を付随させて、撮
像データと撮影方向とを直接的に対応づけたかたちで磁
気ディスク13に記憶させるようにしてもよい。
【0025】以上のようにしてX線撮影が進行してX線
画像の記憶と各撮影方向情報の記憶などが終了する。種
々の方向から撮影されて記憶されたX線画像の再生表示
は次のようにして行われる。まず、図5に示すように、
記憶された多数のX線画像の撮影方向情報をグラフィッ
クモニタ25の同一画面へ纏めて表示する。
【0026】そして、必要なX線画像の撮影方向が「L
AO60°,Cr58°」という場合、マウス26を操
作してグラフィックモニタ25の画面のRAO用直交軸
の60°およびCr用直交軸の58°のところにある
「」にポインティングマーク(矢印)mを移動させて
から、マウス(撮影方向選択手段)26によりクリック
して撮影方向を選択する。そうすると、グラフィックコ
ントローラ24と接続している、画像データの読み出し
制御手段としてのCPU20は、メモリ23に記憶され
た画像取り込み順と角度情報の対応テーブル(図6)を
参照することにより、「LAO60°,Cr58°」の
撮影方向のX線画像の取り込み順番が第5番目のX線画
像であることを認識する。そして、直ちに、磁気ディス
ク13の中の取り込み順番の『第5番』が記憶されてい
る撮像データファイルEの中の撮像データが読み出され
て、画像処理部16へ送り込まれて処理される。処理さ
れた撮像データはD−A変換器17を介してリファレン
ス画像用モニタ18に送られて、「LAO60°,Cr
58°」の撮影方向のX線画像が画面に表示される。な
お、磁気ディスク13に記憶される撮像データに撮影方
向情報が付随している場合は、マウス26で選択された
撮影方向に基づいて、所望の撮像データを検索して読み
出すようにしてもよい。
【0027】上記では、S方向とO方向の回転角度で決
まる撮影方向の場合について説明したが、S方向とC方
向の回転角度で決まる撮影方向の場合や、あるいは、O
方向とC方向の回転角度で決まる撮影方向の場合につい
ても同様である。
【0028】以上の構成のディジタルX線撮影装置の動
作を、循環器系IVRの医療処置を実施する場合を例に
とって、図8のフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0029】〔ステップS1〕 天板1に仰臥された被
検体Mへの造影剤の注入前後において、X線管2とイメ
ージインテンシファイア3の保持機構4による設定角度
を順次変えながら、透視画像表示用モニタ15の画面に
映し出されたX線画像を観察するとともに、適当と判定
される設定角度では撮像データを取り込んでX線画像と
して磁気ディスク13に記憶してゆく(術前撮影)。勿
論、必要な撮影方向情報は磁気ディスク13やメモリ2
3にも記憶される。特に循環器系IVRでは、血管が複
雑に入り組んでいるため、1つの撮影方向だけでなく種
々の撮影方向のX線画像が必要となるので、撮影方向の
異なる多数のX線画像を記憶することになる。
【0030】〔ステップS2〕 術前撮影の後、術前撮
影により発見された血管内の血栓に対する医療処置を医
師が開始する一方、オペレータは、図5に示すように、
種々の方向から撮影されて記憶されている多数のX線画
像の撮影方向情報をグラフィックモニタ25の同一画面
へ纏めて表示する。
【0031】〔ステップS3〕 治療中、医師が必要な
X線画像の撮影方向を適宜にオペレータに指定する。こ
こで、「LAO60°,Cr58°」という撮影方向の
指定があったとする。
【0032】〔ステップS4〕 オペレータはグラフィ
ックモニタ25の画面に映し出された画面を見て、医師
の指定する「LAO60°,Cr58°」の座標位置に
表示されている「」をマウス26でクリックして、指
定の撮影方向に相応する撮影方向情報を選択する。
【0033】〔ステップS5〕 マウス26による撮影
方向情報の選択がなされると、CPU20がメモリ23
を参照して、その撮影方向の画像が第5番目の撮像デー
タをあることを認識し、続いて、磁気ディスク13から
第5番目の撮像データが読みだされて画像処理部16等
を通してリファレンス画像用モニタ18に送られる。そ
うすると、医師の居る検査室のリファレンス画像用モニ
タ18の画面に「LAO60°,Cr58°」の撮影方
向のX線画像が映し出されるから、医師は適切なX線画
像を見て速やかに医療処置を行う。
【0034】〔ステップS8〕 必要ならば、治療が終
わったあと、被検体Mの血管内に造影剤を再注入して、
再びX線撮影を行って患部の観察を行ったり、X線画像
の記録を行う。
【0035】この発明は、以下のように変形実施するこ
とが可能である。 (1)実施例の場合は、RAO、LAO、CrおよびC
dという撮影方向を定める角度を等間隔に目盛った直線
を直交軸とした座標軸の上に撮像方向情報が表示される
構成であったが、例えば、心臓を3次元で描いた立体図
の上に撮影方向を示す矢印が撮影方向情報として表示さ
れるというような構成のものが他の実施例として挙げら
れる。
【0036】(2)実施例の場合は、撮影方向選択手段
としてマウス26が用いられていたが、操作部21のキ
ー操作によって撮影方向情報の選択を行う撮影方向選択
手段が用いられてもよいし、両撮影方向選択手段が併設
されているものも変形実施例となる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明のディジタルX線撮影装置によれば、操作用モニタに
おける同一画面へ纏めて表示された多数の撮影方向情報
の中から所望の撮影方向と照合する情報を選択するだけ
で所望の撮影方向のX線画像を取り出せる構成となって
いることから、解剖学的知識に関する習熟やX線画像か
ら撮影方向を判定する技術に関する熟練がないオペレー
タにでも、種々の方向から撮影されて記憶されている多
数のX線画像の中から所望の撮影方向のX線画像を容易
に選び出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るディジタルX線撮影装置の要部構
成を示すブロック図である。
【図2】X線撮影の方向を示すRAO角度、LAO角度
を説明する模式図である。
【図3】X線撮影の方向を示すCr角度、Cd角度を説
明する模式図である。
【図4】X線画像の撮影方向情報表示用の座標軸におけ
る情報書き込み前の状態を示す平面図である。
【図5】X線画像の撮影方向情報表示用の座標軸におけ
る情報書き込み後の状態を示す平面図である。
【図6】メモリ23の記憶内容例を示す模式図である。
【図7】磁気ディスク13の記憶内容例を示す模式図で
ある。
【図8】循環器系IVRの医療処置の実施の流れを示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1…天板 2…X線管 3…イメージインテンシファイア 4…保持機構 13…データ記憶手段としての磁気ディスク 18…画像用モニタとしてのリファレンス画像用モニタ 20…読み出し制御手段としてのCPU 22…角度検出手段としての回転角度検出機構 25…操作用モニタとしてのグラフィックモニタ 26…撮影方向選択手段としてのマウス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を挟んで対向支持されたX線管と
    イメージインテンシファイアとを種々の角度に設定可能
    な保持機構と、前記被検体へのX線照射に伴って前記イ
    メージインテンシファイアから出力されるX線可視像を
    ディジタル化して撮像データを得る映像信号検出手段
    と、前記撮像データを取り込んで記憶するデータ記憶手
    段と、データ記憶手段より読み出された撮像データを入
    力しX線画像として画像用モニタに表示する画像表示手
    段とを備えたディジタルX線撮影装置において、前記各
    撮像データの取り込み時の保持機構の各設定角度を検出
    する角度検出手段と、前記角度検出で検出された設定角
    度によって定まる撮影方向をそれぞれ示す複数の撮影方
    向情報を操作用モニタにおける同一画面へ纏めて表示す
    る撮影方向表示手段と、前記操作用モニタに表示された
    撮影方向情報のうちから所望の情報を選択する撮影方向
    選択手段とを備えるとともに、前記データ記憶手段は各
    撮像データを前記撮影方向情報と対応づけて記憶し、か
    つ、前記撮影方向選択手段によって選択された撮影方向
    情報に対応した撮像データを前記データ記憶手段から読
    み出して前記画像表示手段に与える読み出し制御手段と
    を備えたことを特徴とするディジタルX線撮影装置。
JP7303515A 1995-10-26 1995-10-26 ディジタルx線撮影装置 Pending JPH09117444A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7303515A JPH09117444A (ja) 1995-10-26 1995-10-26 ディジタルx線撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7303515A JPH09117444A (ja) 1995-10-26 1995-10-26 ディジタルx線撮影装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09117444A true JPH09117444A (ja) 1997-05-06

Family

ID=17921917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7303515A Pending JPH09117444A (ja) 1995-10-26 1995-10-26 ディジタルx線撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09117444A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002065654A (ja) * 2000-06-05 2002-03-05 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 多重ビューポイントによる画像収集のための方法及びデバイス
JP2005533593A (ja) * 2002-07-25 2005-11-10 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 最適化された視野マップ
JP2013233413A (ja) * 2012-04-09 2013-11-21 Toshiba Corp X線診断装置
JP2014168571A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Toshiba Corp X線診断装置
JP2018114361A (ja) * 2012-04-09 2018-07-26 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線診断装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002065654A (ja) * 2000-06-05 2002-03-05 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 多重ビューポイントによる画像収集のための方法及びデバイス
JP2005533593A (ja) * 2002-07-25 2005-11-10 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 最適化された視野マップ
JP4662766B2 (ja) * 2002-07-25 2011-03-30 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 最適化視野マップを生成する方法および画像化システム並びにコンピューターワークステーション及びコンピューター読取可能媒体
JP2013233413A (ja) * 2012-04-09 2013-11-21 Toshiba Corp X線診断装置
JP2018114361A (ja) * 2012-04-09 2018-07-26 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線診断装置
JP2014168571A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Toshiba Corp X線診断装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6922971B2 (ja) コンソール及びプログラム
JP4460180B2 (ja) 医用画像読影支援装置、医用画像読影支援処理用プログラム及びそのプログラムの記録媒体
JP5022667B2 (ja) 医用画像処理装置及び医用画像処理方法
JPH04215743A (ja) X線検査装置の作動方法および装置
WO2014156796A1 (ja) 放射線撮影装置、放射線撮影方法、放射線撮影制御プログラム
JP2012081180A (ja) 医用画像診断装置及び医用画像処理方法
JP2506301B2 (ja) ディジタルx線撮影装置
JPH10127622A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
JPH105206A (ja) ディジタルx線撮影装置
JP4331444B2 (ja) 医用画像診断装置の撮影条件設定装置
JPH09117444A (ja) ディジタルx線撮影装置
JP4626414B2 (ja) X線診断装置
JPH11244272A (ja) X線撮影装置
JPH10155778A (ja) X線画像診断装置
JPH0687854B2 (ja) X線ct装置
JPH08238232A (ja) X線撮影装置
JP4597334B2 (ja) 画像診断装置
US20070286334A1 (en) Radiography device for recording dynamic processes and associated recording method
JP2001087228A (ja) 読影支援装置
JPH05161635A (ja) X線診断シートシステム
JP2002224097A (ja) 三次元画像表示システム
JPH01181846A (ja) X線診断装置
JP5614965B2 (ja) X線画像診断装置
JP5172244B2 (ja) 医用画像撮影装置及び医用画像撮影システム
JP2009189556A (ja) 画像処理装置、x線装置、切替装置及び画像処理方法