JPH09110665A - 義歯洗浄剤 - Google Patents

義歯洗浄剤

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JPH09110665A
JPH09110665A JP7294709A JP29470995A JPH09110665A JP H09110665 A JPH09110665 A JP H09110665A JP 7294709 A JP7294709 A JP 7294709A JP 29470995 A JP29470995 A JP 29470995A JP H09110665 A JPH09110665 A JP H09110665A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 義歯汚れ、特に茶渋等のステイン汚れ洗浄力
に優れている上、義歯用金属の変色・腐食防止効果にも
優れ、しかも良好な保存安定性を有する義歯洗浄剤を得
る。 【解決手段】 発泡成分としての有機酸又はその塩を含
有せず、酸素系漂白成分としてモノ過硫酸水素カリウム
(A)と過硼酸ナトリウム(B)とを重量比でA/B=
1/4.1〜1/10、A+B=45重量%以上となる
範囲で配合し、かつ無機縮合リン酸塩を全体の5〜30
重量%配合してなり、1重量%濃度水溶液のpH値を8
〜11とする。上記義歯洗浄剤に平均粒径が0.05〜
2mmの顆粒状アニオン界面活性剤を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、義歯汚れ洗浄力と
義歯用金属の変色・腐食防止作用とを兼ね備え、保存固
化安定性も良好な義歯洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】義歯汚
れには、食物残渣、デンチャープラーク、ステイン(有
色沈着物:茶渋汚れ)等があり、このうち食物残渣、デ
ンチャープラークはブラッシングにより比較的簡単に除
去することができるが、ステインはこれらの方法では除
去し難い。しかし、義歯は、歯のみならず口蓋粘膜や歯
肉の部分が樹脂や金属で造られているため、汚れの対象
となる面積が広く、かつ汚れも目立ち易いので、ステイ
ンの付着は衛生的・美的観点からも好ましいものではな
く、ステインを効果的に除去することができる義歯洗浄
剤が望まれる。
【0003】また、有床義歯の半数を占める部分義歯で
は、クラスプ、バー等の金属部分は歯磨剤等では清掃し
難いため、この点でも義歯洗浄剤の使用が有効である。
【0004】一方、義歯洗浄剤としては、漂白成分とし
て酸素系漂白成分のモノ過硫酸水素カリウム、過硼酸ナ
トリウムを混合・配合したものが知られており、例えば
特開昭47−11596号、特公昭60−35325
号、特開昭55−55110号、特公昭63−2556
4号、特開昭58−180420号、同60−1166
25号、同60−126216号、同61−36216
号、同61−225116号、同63−86799号、
同63−101313号、特開平1−125316号、
同2−22217号公報等に提案されている。
【0005】しかしながら、このような酸素系漂白成分
を配合した義歯洗浄剤は、義歯汚れ洗浄効果と義歯用金
属の黒変・腐食防止作用とを同時に満足させることが難
しいという問題があり、また、保存安定性の点で満足で
きない場合もあった。
【0006】なお、保存安定性の問題については、下記
のような改善策が行われている。即ち、上記酸素系漂白
成分は、モノ過硫酸水素カリウムが酸性物質であり、過
硼酸ナトリウムがアルカリ性物質であるため、吸湿又は
原料中の水分により加水分解を受け易く、化学的に不安
定である。そこで、義歯洗浄剤中での加水分解の抑制及
び過酸化物の安定化のために上記酸素系漂白成分をぼう
硝、珪酸塩等の無機物質やポリビニルピロリドン、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム等の水溶性高分子化
合物によって被覆し、安定化が図られていた。
【0007】しかし、過酸化物の被覆処理は製造コスト
の上昇を招くと共に、製造上の制約が多く、より簡便な
方法が求められていた。
【0008】従って、このような状況の下、上記した問
題点の全てにおいて満足なレベルである義歯洗浄剤の開
発が望まれていた。
【0009】本発明は、上記要望に応えるためなされた
もので、義歯汚れ、特に茶渋等のステイン汚れ洗浄力に
優れている上、義歯用金属の変色・腐食防止効果にも優
れ、しかも良好な保存安定性を有する義歯洗浄剤を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、発泡成分としての有機酸又はその塩を含有せず、汚
れ除去成分として酸素系漂白成分であるモノ過硫酸水素
カリウム(A成分)と過硼酸ナトリウム(B成分)とを
重量比でA/B=1/4.1〜1/10、A+B=45
重量%以上となる範囲で配合すると共に、無機縮合リン
酸塩を全体の5〜30重量%配合し、しかも1重量%濃
度水溶液のpH値を8〜11とすることにより、義歯汚
れ、特に茶渋等のステイン汚れ洗浄力に優れている上、
義歯用金属の変色・腐食防止効果にも優れて部分義歯の
金具にも安心して使え、しかも良好な保存安定性を有す
る義歯洗浄剤が得られること、更に、この義歯洗浄剤に
平均粒径が0.05〜2mmの顆粒状アニオン界面活性
剤を製剤全体の0.2〜8重量%配合することにより、
義歯用金属の変色・腐食防止効果をより向上させること
ができる上、高温、多湿条件下で保存しても固化し難く
なり、長期保存安定性がより向上し得ることを見出し
た。
【0011】この場合、モノ過硫酸水素カリウム(A成
分)と過硼酸ナトリウム(B成分)との併用、更にはこ
れら成分に無機縮合リン酸塩を添加した義歯洗浄剤は、
上記したように種々提案されているが、一般に過酸化物
を配合した義歯洗浄剤は、義歯汚れ洗浄力を向上させる
と、逆に義歯用金属に対する変色・腐食作用(為害性)
も増加させる傾向がある。また、上記A、B成分の併用
系においては、A成分は漂白力が高いが義歯用金属に対
する為害性も高いため、A成分の単独使用は難しい。こ
のため、優れた洗浄力を保証するためにはA成分を過剰
配合することが必要であり、実際に上記した従来の提案
でもA/Bの配合比がA成分過剰となっているものが多
い。更に、義歯用金属への為害性を抑えるためには、実
使用上、上記A/Bの範囲内でA+Bの絶対量を極力抑
えなければならなかった。
【0012】これらに対して、A成分とB成分とを上記
割合でB成分過剰とし、かつA+Bの絶対量を45重量
%以上という漂白成分の高単位配合条件下において、無
機縮合リン酸塩を特定割合で添加し、かつ水溶解時(1
重量%濃度水溶液)のpH値を8〜11とした場合、意
外にも義歯用金属に対する変色・腐食防止効果と優れた
義歯汚れ洗浄力という相反する効果を同時に満足させ得
ることを見出した。
【0013】また、義歯洗浄剤にアニオン界面活性剤を
配合することはよく知られていることであり、例えば特
開昭62−8号、同63−14714号、同63−10
1313号、特開平1−125316号、同2−222
17号公報等に記載されている。
【0014】しかし、上記義歯洗浄剤に特定平均粒径の
顆粒状アニオン界面活性剤を特定量配合した場合、40
℃、75%湿度で3ヶ月保存という高温、多湿条件下で
長期間保存しても粉末又は顆粒製剤の固化を防止し得る
こと、このため上述したように酸素系漂白成分を過酸化
物で被覆処理して漂白成分の安定化を図るといった面倒
な処理が必要なく、安価で簡単な操作で保存安定性に優
れた義歯安定剤が得られるということは、本発明者の新
知見である。
【0015】更に、一般に発泡タイプの義歯洗浄剤は、
クエン酸やスルファミン酸等の有機酸と重曹や炭酸ナト
リウム等のアルカリ性物質を反応させて炭酸ガスを発生
させる酸・アルカリ反応による炭酸ガス発泡方法を採用
している。この作用は、錠剤、顆粒、粉末製剤を崩壊、
分散させ、洗浄成分を容器中に行き渡らせることにあ
る。しかし、上記発泡成分も過酸化物の場合と同様、酸
性物質とアルカリ性物質とからなるため、化学的に不安
定であり、安定化が不十分な場合には保存中にガス発生
を誘発し、品質上好ましくない結果(例えば包装材料の
フクレ)をもたらす場合があった。また、発泡成分の配
合は製剤の嵩を増大させるだけでなく、安定化に伴う処
理は製造の複雑化とコストアップにつながっていた。
【0016】これに対して、本発明洗浄剤は、上記した
炭酸ガス発泡方法ではなく、有機酸無配合下において、
過剰なB成分(アルカリ性)と少量のA成分(酸性)と
を組み合わせ、洗浄剤の1重量%濃度水溶液のpH値を
8〜11に調整することにより、豊かで細かい酸素の泡
(過硼酸ナトリウムが分解して発生する酸素)を洗浄容
器全体に素早く行き渡らせることができ、このように豊
かで細かい酸素の泡の浸透は漂白力の源泉である活性酸
素を含み、活性酸素が洗浄容器中に効率的かつ瞬時に行
き渡り、このため洗浄力も向上し得るという効果も有す
ることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0017】従って、本発明は、発泡成分としての有機
酸又はその塩を含有せず、酸素系漂白成分としてモノ過
硫酸水素カリウム(A)と過硼酸ナトリウム(B)とを
重量比でA/B=1/4.1〜1/10、A+B=45
重量%以上となる範囲で含有し、かつ無機縮合リン酸塩
を全体の5〜30重量%含有してなり、1重量%濃度水
溶液のpH値が8〜11であることを特徴とする義歯洗
浄剤、及びこの義歯洗浄剤に平均粒径が0.05〜2m
mの顆粒状アニオン界面活性剤を配合した義歯洗浄剤を
提供する。
【0018】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の義歯洗浄剤は、酸素系漂白成分としてモノ
過硫酸水素カリウム(A成分)及び過硼酸ナトリウム
(B成分)と、無機リン酸縮合塩とを含有するものであ
る。
【0019】本発明洗浄剤において、上記2種類の酸素
系漂白剤の配合割合は、義歯用金属の黒変防止及び保存
安定性上はB成分がA成分より過剰となるように配合す
るものであるが、洗浄力をも考慮してA成分/B成分の
配合比が重量比で1/4.1〜1/10、好ましくは1
/4.5〜1/9、より好ましくは1/5.1〜1/8
とする。また、上記配合比において、A及びB成分の合
計配合量は、洗浄剤全体の45重量%以上、好ましくは
50〜70重量%の範囲とする必要がある。A成分/B
成分の配合比が1/4.1を超える場合は、義歯用金属
に対する腐食変色作用が大きくなり、好ましくない。ま
た、洗浄剤の保存安定性も悪くなる。配合比が1/10
に満たない場合は、高い洗浄性能が発揮されず、水に投
下した際の発泡性も弱い。更に、A,B両成分の合計配
合量が45重量%に満たず、かつA成分/B成分の配合
比が1/4.1を超える場合、高い洗浄力が発揮されな
い。
【0020】なお、上記配合条件下において、A成分の
モノ過硫酸水素カリウムの配合量は、洗浄剤全体の1〜
19重量%、特に5〜15重量%が好ましい。配合量が
1重量%未満では、水に投与した際の発泡性が弱く、顆
粒製剤が均一に溶解しないため、満足な洗浄力が得られ
ない場合があり、19重量%を超えると義歯用金属の黒
変発生の危険性が生じる場合がある。
【0021】また、B成分の過硼酸ナトリウムの配合量
は、洗浄剤全体の31〜80重量%、特に35〜60重
量%が好ましい。配合量が31重量%未満では、活性酸
素量が少なく十分な洗浄力が得られない場合があり、6
0重量%を超えると、洗浄効果が飽和に達するためそれ
以上の添加は無意味となる場合がある。
【0022】次に、無機縮合リン酸塩としては、例えば
ピロリン酸ナトリウム、酸性ポリリン酸ナトリウム等が
挙げられ、これらを単独で又は2種類以上を混合して使
用することができる。
【0023】上記無機縮合リン酸塩の配合量は、洗浄剤
全体の5〜30重量%、好ましくは8〜20重量%であ
る。無機縮合リン酸塩の配合量が5重量%未満の場合
は、義歯用金属に対する変色・腐食抑制効果が十分でな
く、30重量%を超えると効果が飽和に達するため意味
がない。
【0024】更に、本発明の義歯洗浄剤には、顆粒状の
アニオン界面活性剤を配合することが好ましい。この場
合、アニオン界面活性剤としては、例えばラウリル硫酸
ナトリウム、EO付加アルキルエーテル硫酸ナトリウム
等の硫酸エステル系界面活性剤、ドデシルベンゼンスル
フォン酸ナトリウム、α−オレイルスルフォン酸ナトリ
ウム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム等のス
ルフォン酸系界面活性剤、ラウロイルサルコシンナトリ
ウム等のカルボン酸系界面活性剤、EO付加アルキルエ
ーテルリン酸ナトリウム等のリン酸系界面活性剤などが
挙げられる。
【0025】上記顆粒状アニオン界面活性剤の平均粒径
は0.05〜2mm、特に0.1〜1.5mm、とりわ
け0.2〜1mmが好適である。平均粒径が0.05m
mに満たなくても、2mmを超えても満足な保存時の固
化防止効果が得られない場合があり、保存安定性上適度
な粒径を選ぶことが大切である。
【0026】上記顆粒状アニオン界面活性剤の配合量
は、洗浄剤全体の0.2〜8重量%、特に0.5〜5重
量%が好適であり、配合量が0.2重量%に満たないと
洗浄剤の固化防止効果が十分でなくなる場合があり、8
重量%を超えると洗浄容器中の泡消えが悪くなってしま
う場合がある。
【0027】本発明の義歯洗浄剤には、上記成分以外に
その他の任意成分を添加することができる。具体的に
は、上記アニオン界面活性剤以外の界面活性剤、例えば
EO付加アルキルエーテル等のアルキルエーテル系ノニ
オン界面活性剤、EO付加ノニルフェニルエーテル等の
アルキルフェニルエーテル、ジアルキルエーテル系のノ
ニオン界面活性剤などのノニオン界面活性剤を挙げるこ
とができる。このアニオン界面活性剤以外の界面活性剤
の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲とすることが
望ましい。
【0028】なお、本発明では、上記したようにB成分
の分解で発生する酸素の泡が洗浄時に発生するので、通
常義歯洗浄剤に発泡成分として配合されるクエン酸、ス
ルファミン酸等の有機酸及びその塩を配合しない。
【0029】本発明の歯磨洗浄剤には、更に酵素を配合
することができ、酵素としては、例えばアルカリプロテ
アーゼ、デキストラナーゼ、β−1,3−グルカナー
ゼ、ムタナーゼ、アミラーゼ等を挙げることができる。
上記酵素の添加量は、洗浄剤全体の0.01〜10重量
%の範囲が好適である。
【0030】また、任意成分として例えばポリビニルピ
ロリドン、乳糖、アビセル等の結合剤、各種香料、色素
などを配合することもできる。なお、これら任意成分の
添加量は本発明の効果を妨げない範囲で通常量とするこ
とができる。
【0031】本発明の義歯洗浄剤は、液状として調製し
ても、あるいは必要に応じて粉末、顆粒、錠剤の剤型に
調製し、使用時に溶剤で溶解して液状として使用する形
態としてもよいが、洗浄性能及び皮膚に対する為害性を
考慮して水溶解時のpH値(1重量%濃度水溶液のpH
値)が8〜11、好ましくは9〜10.5となるように
調整することが必要である。水溶解時のpH値が8未満
では十分な洗浄力が得られず、pH値が11を超えると
アルカリによる手・指に対する安全性が問題となる。本
発明洗浄剤は、このように使用に際して水に投入直後か
ら洗浄終了に至るまで上記pH範囲を示すことにより、
優れた洗浄力と皮膚に対する安全性を両立し得るもので
ある。
【0032】
【発明の効果】本発明の義歯洗浄剤は、義歯汚れ、特に
茶渋等のステイン汚れ洗浄力に優れている上、義歯用金
属の変色・腐食防止効果にも優れ、しかも良好な保存安
定性を有するもので、義歯の洗浄に有効に使用すること
ができる。
【0033】
【実施例】以下、実験例及び実施例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の%はいずれも重量%であ
る。また、水溶解時のpHは、洗浄剤の1重量%濃度水
溶液のpHを示す。
【0034】〔実験例1〕表1に示す義歯洗浄剤を調製
し、下記方法で義歯用金属の変色抑制効果を評価した。
結果を表1に示す。 (1)義歯用金属の変色抑制効果 金銀パラジウム合金片(10mm×10mm)の表面を
サンドブラストで研磨して酸化表面を除去し、研磨面の
色差(E1)を測定した。次に、150mlの蒸留水
(25℃)を満たしたビーカー中に金銀パラジウム合金
片を吊るした後、表2に示す洗浄剤サンプル3gを投与
し、25℃に保ちながら2時間の洗浄を行った。洗浄後
の金属片を水洗し、乾燥させ、色差(E2)を測定し、
下記式に従って変色度(△E)を算出し、下記基準で評
価した。 変色度:△E=E2−E1評価基準 ○:3未満 △:3以上〜6未満 ×:6以上 表1の結果より、本発明の義歯洗浄剤は、義歯用金属の
変色抑制効果に優れていることが確認された。
【0035】
【表1】
【0036】〔実験例2〕表2に示す組成の義歯洗浄剤
を調製し、下記方法で経時固化防止効果を評価した。結
果を表2に示す。経時固化防止効果の評価方法 各組成の洗浄剤100gを250mlプラボトルに入
れ、このプラボトルの蓋に直径1mmの穴を開け、40
℃,RH75%の恒温恒湿室に保存した。3ヶ月経過後
に取り出し、次の評価基準に従って評価した。評価基準 ○:固化しない △:やや固化する ×:固化する 表2の結果より、本発明の義歯洗浄剤は保存固化安定性
に優れていることがわかった。
【0037】
【表2】
【0038】〔実験例3〕表3に示す組成の義歯洗浄剤
を調製し、下記方法でタンニンステイン(茶渋)洗浄力
を評価した。結果を表3に示す。 (1)タンニンステイン(茶渋)汚垢の作成 アクリル白板(20mm×20mm)の表面をサンドブ
ラストで粗面研磨した後、この板をアルブミン溶液、タ
ンニン水溶液(日本茶、コーヒー、紅茶の抽出液)、塩
化第二鉄溶液に順次浸漬することを繰り返し、タンニン
ステイン汚垢チップを作成した。 (2)洗浄力評価 アクリル白板の色差(E1)と、上記のようにして作成
したタンニンステイン汚垢チップの色差(E2)を測定
した。150mlの蒸留水(25℃)で満たしたビーカ
ー中にE2のタンニンステイン汚垢チップを吊るし、表
1に示す洗浄剤サンプル3gを投与し、25℃に保ちな
がら30分間の洗浄試験を行った。
【0039】次に、洗浄後の汚垢チップを水洗し、乾燥
させて色差(E3)を測定し、下記式に従って洗浄率を
算出した。結果を表3に示す。 タンニンステイン洗浄率(%)=〔(E3−E2)/
(E1−E2)〕×100 表3の結果より、本発明の義歯洗浄剤は、タンニンステ
イン(茶渋)洗浄力に優れ、特に短時間でのスピード洗
浄効果に優れていることが確認された。
【0040】
【表3】
【0041】〔実施例1〕 モノ過硫酸水素カリウム 8% 過硼酸ナトリウム 48 トリポリリン酸ナトリウム 14 ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム顆粒 0.8 (平均粒径0.1〜0.8mm) 重曹 バランス 炭酸ナトリウム 5 アルカラーゼ 1 色素 微量粉末香料 1 計 100.0% (水溶解時のpH9.65)
【0042】〔実施例2〕 モノ過硫酸水素カリウム 10% 過硼酸ナトリウム 50 トリポリリン酸ナトリウム 20 ラウリル硫酸ナトリウム顆粒 1.5 (平均粒径0.5〜2mm) 炭酸ナトリウム バランス アルカラーゼ 0.5 デキストラナーゼ 0.5 色素 微量粉末香料 1 計 100.0% (水溶解時のpH10.4)
【0043】〔実施例3〕 モノ過硫酸水素カリウム 12% 過硼酸ナトリウム 48 ピロリン酸2水素2ナトリウム 10 ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム顆粒 2 (平均粒径0.05〜0.5mm) 重曹 バランス アルカラーゼ 1 色素 微量粉末香料 1 計 100.0% (水溶解時のpH9.2)
【0044】〔実施例4〕 モノ過硫酸水素カリウム 5% 過硼酸ナトリウム 50 トリポリリン酸ナトリウム 15 ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム顆粒 1 (平均粒径0.1〜1.5mm) 炭酸ナトリウム バランス アルカラーゼ 1 色素 微量粉末香料 1 計 100.0% (水溶解時のpH10.65)
【0045】〔実施例5〕 モノ過硫酸水素カリウム 15% 過硼酸ナトリウム 63 トリポリリン酸ナトリウム 10 ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム顆粒 1 (平均粒径0.1〜1.5mm) 重曹 バランス 炭酸ナトリウム 5 アルカラーゼ 1 デキストラナーゼ 0.5 色素 微量粉末香料 1 計 100.0% (水溶解時のpH9.9)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡成分としての有機酸又はその塩を含
    有せず、酸素系漂白成分としてモノ過硫酸水素カリウム
    (A)と過硼酸ナトリウム(B)とを重量比でA/B=
    1/4.1〜1/10、A+B=45重量%以上となる
    範囲で含有し、かつ無機縮合リン酸塩を全体の5〜30
    重量%含有してなり、1重量%濃度水溶液のpH値が8
    〜11であることを特徴とする義歯洗浄剤。
  2. 【請求項2】 平均粒径が0.05〜2mmの顆粒状ア
    ニオン界面活性剤を洗浄剤全体の0.2〜8重量%配合
    してなる請求項1記載の義歯洗浄剤。
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