JPH09109194A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH09109194A
JPH09109194A JP27270995A JP27270995A JPH09109194A JP H09109194 A JPH09109194 A JP H09109194A JP 27270995 A JP27270995 A JP 27270995A JP 27270995 A JP27270995 A JP 27270995A JP H09109194 A JPH09109194 A JP H09109194A
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JP
Japan
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mold
undercut
core
molded product
molding
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Application number
JP27270995A
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English (en)
Inventor
Ryoji Kitai
亮次 北井
Reijiro Torii
礼二郎 鳥居
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH09109194A publication Critical patent/JPH09109194A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/33Moulds having transversely, e.g. radially, movable mould parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles
    • B29C45/44Removing or ejecting moulded articles for undercut articles
    • B29C2045/4492Removing or ejecting moulded articles for undercut articles preventing damage or deformation of undercut articles during ejection

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品のアンダーカット部に抜き勾配を取
れないような場合であっても、成形サイクルタイムを長
くすることなく、アンダーカット部を確実に離型させる
ことができる比較的簡単な構成の射出成形用金型を提供
する。 【解決手段】 可動型2側に、スライドコアまたは傾
斜ブロック3のアンダーカット成形部3bの存在する面
側に位置するストッパー部2aを設け、離型工程におい
て同可動型からスライドコアまたは傾斜ブロック3が離
れる際には成形品Aのアンダーカット部A2 もしくはそ
の周辺部がスライドコアまたは傾斜ブロック3に伴って
その移動方向に引っ張られるのを上記ストッパー部2a
によって防止する。また、傾斜コアのアンダーカット部
成形側の型面に対向する可動型側の面に、型開き方向と
直交する方向においてはアンダーカットとなり且つ型開
き方向においてはアンダーカットとはならない形状部分
を付与するアンダーカット付与部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンダーカット部
を有する成形品の射出成形に用いられる金型に関する。
【0002】
【従来の技術】アンダーカット部を有する成形品の射出
成形用金型としては、傾斜ブロックを備えたもの、
スライドコアを備えたもの、傾斜コアを備えたものな
どが知られている。
【0003】このうち、の傾斜ブロックを備えた射出
成形用金型は、例えば、図9の(a)〜(c)に示すよ
うに立面リブP1 に孔(アンダーカット部)P2 を有す
る成形品Pや、図10(a)〜(c)に示すように立面
リブQ1 の先端に爪(アンダーカット部)Q2 を有する
成形品Qを成形する際に用いられるもので、これらの各
(b)に示すように、図中の縦方向に開閉される可動型
(コア)51、61に対して横方向に移動可能にアンダ
ーカット部成形用の傾斜ブロック52、62を設けた構
成である。そして、離型時には、同図に示す矢印M方向
に傾斜ブロック52、62をそれぞれ移動させることに
より、同ブロックのアンダーカット成形部52a、62
a側の面から立面リブP1 、Q1 を相対的に離反させる
ようになっているが、その場合、同図の各(c)に示す
ように、傾斜ブロック52、62によって成形された立
面リブP1 、Q1 側の側面が傾斜ブロック面に付着した
まま同ブロックの移動方向に引っ張られる結果、離型が
スムーズに行われない場合が生じる。そこで、従来にお
いては、同図の各(d)に示すようにアンダーカット部
となる孔P2 および爪Q2 に、離型抵抗を軽減させるた
めの、いわゆる抜き勾配P3 、Q3 が設けられることが
ある。
【0004】また、のスライドコアを備えた射出成形
用金型は、例えば、図11の(a)に示すように側面R
1 にアンダーカット部となる孔R2 を有する成形体Rを
成形する場合に用いられ、同図の(b)に示すように、
成形後に型開き方向と直交する矢印N方向にスライドコ
ア72を摺動させて成形体Rの側面R1 から離反させる
ことで離型を行うようになっているが、その場合、上記
傾斜ブロックと同様の問題が生じやすい。
【0005】そこで、特開平5−329893号公報や
特開平6−155528号公報では、スライドコア内に
エジェクタピンを備えてなる射出成形用金型が提案され
ている。このうち例えば特開平6−155528号公報
に記載の射出成形用金型は、図12に示すように、スラ
イドコア82内にエジェクタピン83を出没可能に設け
るとともに、このエジェクタピン83を弾性体84によ
り成形体Sから遠ざかる方向に付勢し、型開き時に弾性
体84の付勢力に抗してエジェクタピン83の後端部を
ロッキングブロック85で押圧することにより、同ピン
83の先端側をスライドコア82の型面から突出させて
成形体Sの側面を押すようにしたものである。
【0006】さらに、の傾斜コアを備えた射出成形用
金型は、図13の(a)に示すように、固定型(図示せ
ず)との合わせ部に成形品Tを成形するためのキャビテ
ィを形成する可動型(型板)91に、型開き方向に対し
て所定量だけ傾斜した方向に延びる傾斜コア案内孔91
aを形成し、この傾斜コア案内孔91aに、成形品Tの
アンダーカット部T2 を成形するための傾斜コア92を
摺動可能に挿通して、その傾斜コア92の後端部を突出
し板93に当接させた構成である。そして、成形品Tの
離型工程時には、同図の(b)に示すように、突出し板
93が可動型91側に前進することにより、傾斜コア9
2が可動型91から図中の上方に突出しつつ成形品Tに
対して同図の左横方向に相対的に移動することにより、
成形品Tのアンダーカット部から傾斜コア92が離れて
成形品Tを取り出すことができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の射出成形用金型においては、それぞれ次
のような問題がある。
【0008】すなわち、図9および図10に示したよう
な傾斜ブロックを用いたものでは、当該傾斜ブロックの
離型不良を防止する手段として、上述したようにアンダ
ーカット部に抜き勾配を設けることが行われるが、アン
ダーカット部の形状によってはそのような抜き勾配を取
れない場合があり、その場合は傾斜ブロックの離型不良
を防止できない。
【0009】また、図11に示したようなスライドコア
を用いたものでは、抜き勾配を設ける以外に、図12に
示したように、スライドコアをスライドさせて成形体か
ら離反させる際に、同コアにおけるエジェクターピンで
成形体の側面を押すことによって、比較的スムーズにア
ンダーカット部を離型させることができるが、その反
面、例えばエジェクターピンがその装着孔の壁面等に引
っ掛かって起こるいわゆるピンのカジリや、弾性体の磨
耗あるいは伸縮不良が原因となって、エジェクターピン
の作動不良が生じ、その結果、離型が妨げられるおそれ
がある。しかも、スライドコア内に上記のようなエジェ
クターピンや弾性体等を設けたものでは、金型構造が複
雑化し、コストが高く付くという問題がある。
【0010】さらに、図13に示したような傾斜コア9
2を用いたものでは、成形品自体にあまり剛性が無い場
合や、成形サイクルタイムが短い(従って樹脂の冷却の
ための時間が短い)ために温度が高くて柔らかい状態で
成形品Tが金型から取り出されるような場合、そのアン
ダーカット部T2 が傾斜コア92の型面に密着し、同図
の(b)に示すように傾斜コア92を突き出したときに
成形品Tのアンダーカット部T2 が傾斜コア92に伴っ
て横方向に移動する結果、成形品Tが離型できないとい
う問題が生じる。このような問題を回避するには、傾斜
コアの突出しストロークを長くするか、冷却サイクルを
長くすればよいが、このようにすると成形サイクルタイ
ムが長くなって生産性が低下することになる。なお、実
開昭62−128820号公報には、傾斜コアの内部に
サイドエジェクターピンとその駆動用のリンク機構を設
け、離型工程時にサイドエジェクターピンを突出させて
成形品のアンダーカット部側の面を押すようにした射出
成形用金型が示されているが、この場合も、金型構造の
複雑化やエジェクターピンの作動不良という上記の場合
と同様の問題がある。
【0011】本発明は、以上のような問題に対処するも
ので、成形品のアンダーカット部に抜き勾配を取れない
ような場合であっても、成形サイクルタイムを長くする
ことなく、アンダーカット部を確実に離型させることが
できる比較的簡単な構成の射出成形用金型を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
願の第1発明(請求項1に記載の発明)および第2発明
(請求項2に記載の発明)は、それぞれ次のように構成
したことを特徴とする。
【0013】すなわち、第1発明は、固定型との合わせ
部にキャビティを形成する可動型と、成形品のアンダー
カット部を成形するアンダーカット成形部を有して上記
可動型に対して相対的に進退動可能とされたスライドコ
アまたは傾斜ブロックとを備えてなる射出成形用金型に
おいて、上記可動型側に、スライドコアまたは傾斜ブロ
ックのアンダーカット成形部の存在する面側に位置し、
かつ、離型工程において同可動型からスライドコアまた
は傾斜ブロックが離れる際には成形品のアンダーカット
部もしくはその周辺部がスライドコアまたは傾斜ブロッ
クに伴ってその移動方向に引っ張られるのを防止するス
トッパー部を設けたことを特徴とする。
【0014】また、第2発明は、固定型との合わせ部に
キャビティを形成する可動型に、型開き方向に対して所
定量だけ傾斜した方向に延びる傾斜コア案内孔が形成さ
れているとともに、その傾斜コア案内孔には、成形品の
アンダーカット部を成形するための傾斜コアが備えられ
ており、成形品の離型工程時に傾斜コアが上記案内孔に
案内されて可動型のキャビティ面から上記傾斜方向に突
き出ることにより成形品を離型させるようにした射出成
形用金型において、上記傾斜コアのアンダーカット部成
形側の型面に対向する可動型側の面に、型開き方向と直
交する方向においてはアンダーカットとなり且つ型開き
方向においてはアンダーカットとはならない形状部分を
付与するアンダーカット付与部を設けたことを特徴とす
る。
【0015】<作用>本願第1発明の射出成形用金型に
よれば、スライドコアまたは傾斜ブロックのアンダーカ
ット成形部の存在する面側に位置するストッパー部が可
動型側に設けられており、このストッパー部によって、
離型工程で可動型からスライドコアまたは傾斜ブロック
が離れる際に成形品のアンダーカット部もしくはその周
辺部がスライドコアまたは傾斜ブロックに伴ってその移
動方向に引っ張られることを防止できるので、アンダー
カット部に抜き勾配を形成できないような場合でも、ま
た冷却サイクルひいては成形サイクルを長くしなくて
も、離型をスムーズに行わせることができる。また、ス
ライドコアまたは傾斜ブロックの内部にエジェクタピン
等の突出し機構を設ける必要がないから、金型構造が複
雑なものとならず、エジェクタピンの作動不良も生じる
余地がない。
【0016】また、本願第2発明の射出成形用金型によ
れば、離型工程時に傾斜コアが可動型における案内孔に
案内されて可動型のキャビティ面側に突出することによ
り、成形品を突き出しつつ成形品に対し相対的に横方
向、つまり型開き方向と直交する方向に移動するが、そ
の場合、型開き方向と直交する方向においてはアンダー
カットとなり且つ型開き方向においてはアンダーカット
とはならない形状部分を付与するアンダーカット付与部
が、傾斜コアのアンダーカット部成形側の型面に対向す
る可動型側の面に設けられていることにより、成形品の
アンダーカット部周辺の上記形状部分がそのアンダーカ
ット付与部に保持されたような状態となる。その結果、
成形品のアンダーカット部は、上記横方向に相対的に移
動する傾斜コアからスムーズに離れるから、アンダーカ
ット部に抜き勾配を形成できないような場合でも、また
冷却サイクルひいては成形サイクルを長くしなくても、
離型不良を確実に防止することができる。また、この場
合も、エジェクタピン等の突出し機構を設ける必要がな
いから、金型構造が複雑なものとならず、エジェクタピ
ンの作動不良も生じる余地がない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。まず、本願第1発明の射出成形用金型の好
ましい実施の形態の一例について説明する。この例は、
図1の(a)〜(c)に示すように、立面リブA1 を有
する成形品A2 を成形する場合に関するもので、この場
合の立面リブA1 には角孔(アンダーカット部)A2
形成されている。図1の(b)はその成形時におけるア
ンダーカット部周辺の金型構造を示す要部断面図、
(c)は金型から成形品を離型させる際の状態を示す要
部断面図である。
【0018】同図の(b)および(c)に示す射出成形
用金型は、固定側型板(固定型)1に対して相対的に図
中の縦方向に開閉可能とされて同型板1との合わせ部に
キャビティを形成するコア(可動型)2と、このコア2
に対して相対的に進退動させ得るように図中の横方向に
スライド可能とされた傾斜ブロック3とを有する。この
うち、傾斜ブロック3には、コア2と対向する面3a側
に上記アンダーカット部(角孔)A2 を成形するための
凸状のアンダーカット成形部3bが設けられている。
【0019】そして、この射出成形用金型におけるコア
2には、本発明の特徴部分として、同コア2と対向する
傾斜ブッロク3の面側、すなわちアンダーカット成形部
3bが存在する傾斜ブロック面3a側に位置するように
ストッパー部2aが設けられている。このストッパー部
2aは、型閉じ状態においては(b)に示すように、傾
斜ブロック面3aとともに成形品Aの立面リブA1 を成
形する型面の一部を形成するが((a)の立面リブA1
において鎖線で示した部分A3 が成形時にストッパー部
2aの型面が位置する部分に相当する)、離型工程にお
いては(c)に示すごとく、傾斜ブロック3が同図
(c)の矢印K方向にスライドしてコア2から離れる際
に、傾斜ブロック3側において成形品Aにおける立面リ
ブA1 の先端側に当接した状態となることにより、同リ
ブA1 が傾斜ブロック3に伴って矢印K方向に移動する
ことを防止しうるようになっている。
【0020】この射出成形用金型によれば、離型工程で
コア2から傾斜ブロック3が離れる際に成形品Aのアン
ダーカット部A2 もしくは立面リブA1 が傾斜ブロック
3に伴ってその移動方向(K方向)に引っ張られること
が、コア2に設けられたストッパー部2aによって確実
に防止できるので、成形品Aのアンダーカット部A2
抜き勾配を設けなくても、離型をスムーズに行わせるこ
とができる。したがって、アンダーカット部A2 に抜き
勾配を設けることができないような場合でも、傾斜ブロ
ック3からの離型不良を確実に防止できる。また、傾斜
ブロック3の内部にエジェクタピン等の突出し機構を設
ける必要がないから、金型構造が複雑なものとならず、
エジェクタピンの作動不良も生じる余地がなくなる。
【0021】次に、本願第1発明金型の他の実施形態の
例について説明する。上記の例は立面リブに角孔を有す
る場合に関するものであったが、この例は、図2(a)
〜(c)に示すように、成形体Bの側面B1 に角孔(ア
ンダーカット部)B2 を有する場合に関する。
【0022】この場合に用いられる射出成形用金型は、
同図(b)に示すように、固定側型板(固定型)11と
の合わせ部にキャビティを形成するコア12と、型開き
方向と直交する方向(図中の横方向)にスライドするこ
とによりコア12に対して相対的に進退動可能とされた
スライドコア13とを有し、このスライドコア13にお
けるコア12との対向面13aに、上記角孔B2 を成形
するための凸状のアンダーカット成形部13bが設けら
れている。そして、コア12には、スライドコア13に
おいてアンダーカット成形部13bが存在する上記対向
面13a側に位置するようにストッパー部12aが設け
られており、同図(c)に示すように、離型工程でスラ
イドコア13が同図の矢印L方向にスライドしてコア1
2から離れる際に、アンダーカット部B2 の存在する成
形体側面B1 の端部のL方向への変移をストッパー部1
2aで規制することにより、その成形体側面B1 がスラ
イドコア3側に引っ張られるのを防止するようになって
いる。なお、同図(a)に示した成形体Bの側面B1
おいて鎖線で示した部分B3 が成形時にストッパー部1
2aの型面が位置する部分に相当する。
【0023】この射出成形用金型によれば、成形後にス
ライドコア13が図2(c)の矢印L方向にスライドし
てコア12から離れる際に、成形体Bの側面B1 がスラ
イドコア13側に引っ張られても、その引っ張り方向に
おいて成形体側面B1 の端部が、コア12に設けられて
いるストッパー部12aによって規制されるので、スラ
イドコア13のアンダーカット成形部13bが成形体側
面B1 のアンダーカット部B2 からスムーズに抜けるこ
とになる。したがって、アンダーカット部B2に抜き勾
配を形成できないような場合でも、離型をスムーズに行
わせることができる。また、スライドコア13の内部に
エジェクタピン等の突出し機構を設ける必要がないか
ら、金型構造が複雑なものとならず、エジェクタピンの
作動不良も生じる余地がない。
【0024】次に、本願第2発明の実施の形態について
説明する。図3および図4は、本発明射出成形用金型
を、その型閉じ状態および型開き状態でそれぞれ示す断
面図である。これらの図に示すように、この射出成形用
金型20は、基本的にはパーティングラインPLを境と
して図中の上方に位置する固定側30と下方に位置する
可動側40とに分かれ、これらの合わせ部に、成形品C
を成形するためのキャビティが形成されるようになって
いる。なお、この場合の成形品Cには、図5および図6
にも示すように、その内壁部分C1 に丸孔(アンダーカ
ット部)C2 が形成されている。
【0025】固定側30には、射出成形機の固定盤(図
示せず)に取り付けられる取付け板31と、キャビティ
面を有する型板32とが備えられている。一方、可動側
40には、キャビティ面を有する型板41と、この型板
41を受ける受け板42と、射出成形機の可動盤(図示
せず)に取り付けられる取付け板43と、この取付け板
43と受け板42との間に形成された空間内に配置され
且つ型開閉方向(図中の縦方向)に移動可能とされた一
対の突出し板44、44’とが備えられている。また、
可動側型板41および受け板42には、型開き方向に対
して傾斜した方向に延びる傾斜コア案内孔41cが貫通
状態に設けられ、この案内孔41cに、傾斜コア45が
摺動自在に挿通されている。
【0026】この傾斜コア45は、先端部(図中の上端
部)が型閉じ状態で可動側型板41とともにキャビティ
を形成し、その先端部の一側面が上記成形体Cの内壁部
分C 1 を成形するための型面45aとされ、同型面45
a側に、成形体Cの内壁部分C1 におけるアンダーカッ
ト部C2 を成形する凸状のアンダーカット成形部45b
が設けられている。また、この傾斜コア45の後端部
(図中の下端部)は、図中上側の突出し板44に設けら
れた孔44aに遊嵌された状態で図中下側の突出し板4
4’に当接されている。そして、成形品Cの離型工程時
には、上下の突出し板44、44’が受け板42側に向
けて前進することにより、傾斜コア45が可動側型板4
1から固定側30に向けて突出しながら成形品Cに対し
て同図の左方向に相対的に移動することにより、成形品
Cが可動側型板41から離型されるとともに、成形品C
のアンダーカット部C2 から傾斜コア45が離れて成形
品Cを取り出しうるようになっている。
【0027】以上の構成に加えて、この射出成形用金型
20においては、本発明の特徴部分として、傾斜コア4
5のアンダーカット付与部45b側の型面45aと対向
すると対向する可動側型板41の型壁部分(以下、内壁
成形部という)41aに、図5に示すような所定形状の
アンダーカット付与部41bが設けられている。このア
ンダーカット付与部41bは、可動側型板41の内壁成
形部41aの両側部に設けられており、図6に示すよう
に、成形品Cにおけるアンダーカット部C2 を有するの
内壁部分C1 の両側部に、型開き方向と直交する方向に
おいてはアンダーカットとなり且つ型開き方向において
はアンダーカットとはならない形状部分C3 、C3 を付
与しうるようになっている。この場合の形状部分C
3 は、具体的には、それぞれ、成形品Cの内壁部分C1
の両側部に沿って図中の上下方向(型開き方向)に延
び、それと直交する方向の断面形状が、可動側型板41
の内壁成形部41a側に突出するL状(内壁部分C1
側部を含めるとコ状)とされている。
【0028】次に、この射出成形用金型20の成形後の
離型時における動作とともにその作用を説明する。成形
完了後、金型20を開いた図4の状態で、上下の突出し
板44、44’を可動側受け板42の方向に前進させる
と、突出し板44’に後端部が当接された傾斜コア45
は、傾斜コア案内孔41cに案内されて可動側型板41
から図中の上方側に突出して、図7に示すように成形品
Cを上方に突き出しつつ成形品Cに対し相対的に横方
向、つまり型開き方向と直交する同図の左方向に移動す
る。これにより、成形品Cのアンダーカット部C2 が傾
斜コア41のアンダーカット成形部45bから離れて成
形品Cを取り出しうるようになるのであるが、その場
合、例えば成形品自体にあまり剛性がなかったり、成形
品の温度が高くて柔らかかったりすると、成形品のアン
ダーカット部が傾斜コアに密着しやすくなるため、従来
においては成形品の離型不良が生じていた。
【0029】しかし、本発明の射出成形用金型20によ
れば、図5に示すように、傾斜コア45のアンダーカッ
ト成形部45b側の型面45aと対向する可動側型板4
1の内壁成形部41aに所定形状のアンダーカット付与
部41bが設けられているため、成形時においては、こ
のアンダーカット付与部41bによって、成形品Cにお
ける内壁部分C1 の両側部に、型開き方向と直交する方
向においてはアンダーカットとなり且つ型開き方向にお
いてはアンダーカットとはならない図6に示すような形
状部分C3 、C3 が成形される。したがって、成形後に
上述のようにして傾斜コア45を突き出した際には、図
5に示したように、上記成形品Cにおけ形状部分C3
3 が可動側型板41の内壁成形部41aにおけるアン
ダーカット付与部41bと係合した状態となっており、
その結果として、成形品Cは図7に示すように型開き方
向には移動するが、これと直交する同図の左方向、つま
り傾斜コア45側には移動しなくなる。これにより、成
形品Cに対する突出し時にアンダーカット部C2 が図8
に示すように傾斜コア45からスムーズに離れて、離型
不良が防止されることになる。こうして、本発明金型2
0によれば、傾斜コアの突出しストロークを長くしたり
成形品を充分に冷却すべく冷却サイクルを長くしたりし
なくても、さらにはアンダーカット部離型用のエジェク
タピン等の突出し機構を別途設けなくても、離型をスム
ーズに行わせることが可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本願の第1発明によれ
ば、離型時に成形品のアンダーカット部もしくはその周
辺部がスライドコアまたは傾斜ブロックに伴ってその移
動方向に引っ張られることが、可動型に設けたストッパ
ー部によって確実に防止できるので、成形品のアンダー
カット部に抜き勾配を形成できないような場合でも、ま
た冷却サイクルタイムひいては成形サイクルタイムを長
くしなくても、離型をスムーズに行わせることができ
る。
【0031】また、本願の第2発明によれば、傾斜コア
のアンダーカット部成形側の型面に対向する可動型側の
面に設けられたアンダーカット付与部によって、型開き
方向と直交する方向においてはアンダーカットとなり且
つ型開き方向においてはアンダーカットとはならない形
状部分が成形品に付与されるので、成形品に対する突出
し時に成形品のアンダーカット部が傾斜コアからスムー
ズに離れて、離型不良が防止されることになる。したが
って、突出しストロークを長くしたり成形サイクルタイ
ムを長くしたりしなくても、離型をスムーズに行わせる
ことができる。
【0032】そして、上記のいずれの発明においても、
スライドコアまたは傾斜ブロックの内部にエジェクタピ
ン等の突出し機構を設ける必要がないから、金型構造が
複雑なものとならず、エジェクタピンの作動不良も生じ
る余地がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1発明の射出成形用金型の一実施形態を
示すもので、(a)は同金型によって成形される成形体
のアンダーカット部周辺を示す斜視図、(b)はその成
形時におけるアンダーカット部周辺の金型構造を示す断
面図、(c)はその離型時における同じく断面図
【図2】本願第1発明の射出成形金型の他の実施形態を
示すもので、(a)は同金型によって成形される成形体
のアンダーカット部周辺を示す斜視図、(b)はその成
形時におけるアンダーカット部周辺の金型構造を示す断
面図、(c)はその離型時における同じく断面図
【図3】本願第2発明の射出成形用金型の実施形態を示
すもので、同金型の型閉じ状態を示す断面図
【図4】同金型の型開き状態を示す断面図
【図5】図6のX−X線で切断して成形品のアンダーカ
ット部周辺とその成形時における同周辺の金型配置を示
す断面図
【図6】成形品のアンダーカット部周辺の構造を拡大し
て示す拡大斜視図
【図7】本願第2発明金型における離型工程を示す断面
【図8】その離型後の状態を示す断面図
【図9】傾斜ブロックを備えた従来の射出成形用金型を
用いてアンダーカット部(孔)を有する立面リブを成形
する場合において、その離型時に生じる問題点を示すた
めに使用した説明図
【図10】傾斜ブロックを備えた従来の射出成形用金型
を用いてアンダーカット部(爪)を有する立面リブを成
形する場合において、その離型時に生じる問題点を示す
ために使用した説明図
【図11】スライドコアを備えた従来の射出成形用金型
を用いて側面にアンダーカット部(孔)を有する成形体
を成形する場合において、その離型時に生じる問題点を
示すために使用した説明図
【図12】スライドコア内にエジェクタ機構を備えた従
来の射出成形用金型の一例を示す断面図
【図13】傾斜ピンを備えた従来の射出成形用金型の構
造とその問題点を示すために使用したもので、(a)は
同金型の離型工程開始前の状態を示す断面図、(b)は
その開始後の状態を示す断面図
【符号の説明】
1、11、32・・・固定型(32・・・固定側型板) 2、12、41・・・可動型(2、12・・・コア、4
1・・・可動側型板) 2a、12a・・・ストッパー部 3・・・傾斜ブロック 3b、13b・・・アンダーカット成形部 13・・・スライドコア 41a・・・傾斜コアのアンダーカット部成形側の型面
に対向する可動型側の面(内壁成形部) 41b・・・アンダーカット部付与部 41c・・・傾斜コア案内孔 45・・・傾斜コア 45a・・・傾斜コアのアンダーカット部成形側の型面 A、B、C・・・成形品 A2 、B2 、C2 ・・・アンダーカット部 C3 ・・・型開き方向と直交する方向においてはアンダ
ーカットとなり且つ型開き方向においてはアンダーカッ
トとはならない形状部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型との合わせ部にキャビティを形成
    する可動型と、成形品のアンダーカット部を成形するア
    ンダーカット成形部を有して上記可動型に対して相対的
    に進退動可能とされたスライドコアまたは傾斜ブロック
    とを備えてなる射出成形用金型であって、上記可動型側
    には、スライドコアまたは傾斜ブロックにおけるアンダ
    ーカット成形部の存在する面側に位置し、かつ、離型工
    程において同可動型からスライドコアまたは傾斜ブロッ
    クが離れる際には成形品のアンダーカット部もしくはそ
    の周辺部がスライドコアまたは傾斜ブロックに伴ってそ
    の移動方向に引っ張られるのを防止するストッパー部が
    設けられていることを特徴とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 固定型との合わせ部にキャビティを形成
    する可動型に、型開き方向に対して所定量だけ傾斜した
    方向に延びる傾斜コア案内孔が形成されているととも
    に、その傾斜コア案内孔には、成形品のアンダーカット
    部を成形するための傾斜コアが備えられており、成形品
    の離型工程時に傾斜コアが上記案内孔に案内されて可動
    型のキャビティ面から上記傾斜方向に突き出ることによ
    り成形品を離型させるようにした射出成形用金型であっ
    て、上記傾斜コアのアンダーカット部成形側の型面に対
    向する可動型側の面に、型開き方向と直交する方向にお
    いてはアンダーカットとなり且つ型開き方向においては
    アンダーカットとはならない形状部分を付与するアンダ
    ーカット付与部を設けたことを特徴とする射出成形用金
    型。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN109130109A (zh) * 2018-07-26 2019-01-04 杜弗尼工程机械(苏州)有限公司 一种具有滑块的塑胶模斜顶结构

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