JPH09108175A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH09108175A
JPH09108175A JP7271594A JP27159495A JPH09108175A JP H09108175 A JPH09108175 A JP H09108175A JP 7271594 A JP7271594 A JP 7271594A JP 27159495 A JP27159495 A JP 27159495A JP H09108175 A JPH09108175 A JP H09108175A
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spiral
endoscope
tube
channel
flexible
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JP7271594A
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English (en)
Inventor
Yorio Matsui
頼夫 松井
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湾曲部後端の節輪の湾曲可動点から可撓管の
可撓性部分までの軸方向の硬質部分の長さを極力短し、
目的部位までの挿入及び病変部観察時の湾曲操作による
観察範囲の拡大を行う。 【解決手段】 可撓管12は、金属製パイプ14に螺旋
状の切り込み15が形成された螺旋管16にメッシュ1
7が覆われ、その外側に樹脂層18がコーティングされ
ている。挿入部4の湾曲部10と可撓管12との接続部
分20では、可撓管12先端部は外表の樹脂層18が所
定の長さで削除され、その部分に湾曲部10の後端の節
輪24が嵌合固定される。可撓管12内部には、湾曲部
10を湾曲駆動するためのワイヤを嵌合するコイル32
が挿通され、コイル32の先端は可撓管12内側の螺旋
管14における先端の螺旋状の切り込み15がない中空
部34にロー付け固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡、特に螺旋
管を用いた可撓性を有する挿入部に特徴のある内視鏡に
関する。
【0002】
【従来の技術】可撓性を有する挿入部を備える主なる内
視鏡は、挿入部先端に複数連結された節輪からなる湾曲
部と、それに接続される可撓管または可撓管の基端に操
作部を備え、前記操作部からは光源装置や画像信号処理
装置に接続されるユニバーサルコードが延出されてい
る。
【0003】前記可撓管の構造は、例えば特開平1−1
90330号公報に示されるように、その内側に帯状体
が螺旋状形成される螺旋管を備え、その外表に金属ある
いは樹脂線材からなる編み目管を嵌装させると共にさら
にその外表に樹脂膜を形成させている。
【0004】そして前記可撓管の先端には、可撓管内に
挿通される金属線材からなるコイルシースの先端が接合
固定される金属製の環状部材が嵌合固定され、前記環状
部材に湾曲部を形成する節輪の後端が嵌合固定されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように説明した従来の可撓管と湾曲部の接合部の構成で
は、可撓管先端部と湾曲部の後端との間に環状部材を介
在させ、この環状部材もさることながら湾曲部後端の節
輪そのものも、金属からなる中空部材であることから、
この部分での硬質長さが軸方向に長くなってしまうとい
う問題がある。
【0006】このことは、患者体腔内の診断処置を行う
上で目的部位までの挿入操作性や病変部観察時の湾曲操
作に悪影響を及ぼす要因となり得るものである。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、湾曲部後端の節輪の湾曲可動点から可撓管の可
撓性部分までの軸方向の硬質部分の長さを極力短くし、
目的部位までの挿入及び病変部観察時の湾曲操作による
観察範囲の拡大を可能とする内視鏡を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡は、金属
からなる中空管部材に少なくとも一条以上の螺旋状切り
欠きを加工し形成した螺旋管を用いた可撓性を有する可
撓管を備えた内視鏡において、前記螺旋管の少なくとも
一端において前記螺旋状切り欠きは前記螺旋管の端部に
開放されずに閉ざされた状態に形成して構成している。
【0009】本発明の内視鏡では、前記螺旋管の少なく
とも一端において、前記螺旋状切り欠きは前記螺旋管の
端部に開放されずに閉ざされた状態であって、前記螺旋
管の前記螺旋状切り欠きのない部分に、湾曲駆動を行う
ワイヤを挿通させるコイルシースを接合させ、かつ湾曲
部を形成する節輪の後端を嵌合接合させることで、湾曲
部後端の節輪の湾曲可動点から可撓管の可撓性部分まで
の軸方向の硬質部分の長さを極力短くし、目的部位まで
の挿入及び病変部観察時の湾曲操作による観察範囲の拡
大を可能とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0011】図1ないし図10は本発明の一実施の形態
に係わり、図1は内視鏡の構成を示す構成図、図2は図
1の可撓管を構成する螺旋管を説明する第1の説明図、
図3は図1の可撓管を構成する螺旋管を説明する第2の
説明図、図4は図1の湾曲部と可撓管との接続構成を示
す構成図、図5は図1の湾曲部の構成を示す構成図、図
6は図5の節輪の構成を示す構成図、図7は図3の螺旋
管の変形例の構成を示す構成図、図8は図1の湾曲部と
弾性管状体との接続構成を示す構成図、図9は図1の湾
曲部と弾性管状体との接続構成の変形例を示す構成図、
図10は図9の接続構成の組立を説明する説明図であ
る。
【0012】図1に示すように、本実施の形態の内視鏡
2は、体腔内に挿入する軟性の挿入部4と、この挿入部
4の基端に接続される操作部6とを備え、この操作部6
から図示しない光源装置に接続されるユニバーサルコー
ド8が延出する構成となっている。
【0013】前記挿入部4は、内部に照明光を挿入部4
の先端に伝送する光ファイバ(図示せず)と、挿入部4
先端からの像を撮像する撮像素子(図示せず)と、撮像
素子により撮像された画像を伝送するケーブル等の内蔵
物(図示せず)とが配設され、挿入部4の外表に先端側
から後述する複数の節輪が連結される湾曲部10と、そ
の後方に接続される可撓管12から構成される。
【0014】内視鏡4の可撓管12は、基本的に従来の
内視鏡に用いられる可撓管と同様に、図2に示す金属製
パイプ14に、図3に示すような螺旋状の切り込み15
が形成された螺旋管16に金属線、あるいは樹脂線から
なるメッシュ17が覆われ、さらに、その外側に樹脂層
18がコーティングされる外装を有した構造である。
尚、前記金属製パイプ14の両端においては、その中空
が保たれるよう前記切り込み15が端部には到達されな
いよう途中までで留められている。
【0015】図4(a)に示すように、挿入部4の湾曲
部10と可撓管12の接続部分20においては、可撓管
12先端部は外表の樹脂層18が所定の長さで削除され
ており、その部分に先端側に配設される湾曲部10の後
端に節輪24が嵌合固定される。詳しくは図示しない
が、この節輪24と可撓管12とは、ネジによる固定、
カシメによる摩擦固定、接着固定等、種々の固定形態が
選択される。
【0016】ここで、湾曲部10に用いられる節輪24
について説明をする。
【0017】図5は、内視鏡挿入部4の先端側に設けら
れる湾曲部10を構成する節輪24の概略図を示す。湾
曲部10は、図5に示すように、複数の節輪24が連結
して構成されるが、この連結部において、図6(a)に
示すように、一方の節輪24には穴41が、また他方の
節輪24の連結部には凸部42が設けられている。
【0018】そして、節輪24どうしを連結させる際に
は、前記凸部42が一方の節輪24の穴41に嵌まるよ
う節輪24を多少変形させながら連結させていく。ここ
で、嵌合した穴41と凸部42は、互いに回動し得るも
のとなっており、複数連結される節輪24は、湾曲部1
0の湾曲機能を果たす。
【0019】尚、図6(a)に示したように、節輪24
に設ける凸部42を連結部において内側となる節輪24
の連結部より外側に突出させて設けるとしたが、図6
(b)に示すように、節輪24に設ける凸部42を連結
部において外側となる節輪24の連結部より内側に突出
させて設けても良い。凸部42の形状も図6(c)に示
すように、斜面43を設けて、嵌合させやすい工夫を施
すことも考えられる。また嵌合後穴から突出する凸部4
2をかしめる工程を加えてもよい。尚、これら節輪24
は金属粉体の射出成型かあるいは樹脂成型によって作成
することが想定される。
【0020】このように、節輪24を構成することで、
節輪24の組み立て作業も容易となり、製造コストの削
減を図ることが可能となる。
【0021】図4(a)に戻り、節輪24と可撓管12
との嵌合部を含めた外表には、湾曲部10の全体におい
てもメッシュ17が被覆し、さらにこのメッシュ17を
弾性管状体26が被覆している。この弾性管状体26は
接続部分20である可撓管12の外表部の糸巻き部30
にて糸巻き固定されると共に、前記糸巻き部30から可
撓管12の樹脂層18表面にかけて接着剤が塗布されて
いる。
【0022】可撓管12内部には、先端側に接続される
湾曲部10を湾曲駆動するためのワイヤを嵌合するコイ
ル32が挿通されており、このコイル32の先端は可撓
管12内側の螺旋管16における先端の中空部34(螺
旋状の切り込み15がない部分:図3参照)にロー付け
固定されている。
【0023】以上説明したように本実施の形態の内視鏡
2によれば、上述した可撓管12を用いることで、図4
(b)に示すような可撓管先端にコイルがロー付け固定
される口金36を設ける従来の構成に比べて、湾曲部1
0と可撓管12との接続部分20における硬質部長を短
かく設定することができ(図4において、L<L1;L
=本実施の形態の硬質部長、L1=従来の硬質部長)、
その結果、内視鏡検査における操作性や患者に対する苦
痛の低減をはかることができる。
【0024】尚、本実施の形態において螺旋管は、上述
した効果を達成するためには、前記した構成に限らず、
図7に示すように、金属製の帯状体44を螺旋状に巻き
成形して、その両端部においては、所定量長さだけ帯状
体44をロー付けによって完全な中空体とし、そのもの
で可撓管を形成させて、湾曲部の節輪との接続や内部の
コイルのロー付け固定を行うように構成しても同様な効
果を得ることができる。
【0025】また、これまで説明してきた構成は一つの
螺旋管での可撓管を示してきたが、これに限らず、螺旋
管が2重、もしくは3重構造でもよく、また内側にのみ
金属製パイプから加工された螺旋管とし、他を従来と同
じ螺旋管とする等の構成でもよい。
【0026】ところで、図1に示す内視鏡2本体におい
ては、上述したように、挿入部4先端に設けられる湾曲
部10にはその外表に柔軟な弾性体(ゴム)からなる前
記弾性管状体26が被覆されている。
【0027】そして、従来と同様に図8に示すように、
湾曲部10の前後端部において前記弾性管状体26の両
端部の糸巻き部30で糸巻きが施され、さらにその糸巻
き部30に接着剤45が塗布され前記弾性管状体26を
固定している。
【0028】このため、前記接着剤45の塗布部が径方
向に膨大してしまうため、外径が太くなってしまう問題
があり、さらに、この作業は大変な手間を要するもので
あるため組立コストを増大させてしまう問題も有してい
る。
【0029】次に、このような問題に解決する、図8の
変形例である湾曲部と弾性管状体との接続構成を図9及
び図10を用いて説明する。
【0030】図9に示すように、湾曲部10は、複数の
節輪24が連結されて構成されており、その外表には金
属線材が編み込まれるメッシュ17が被覆される。さら
にその外表には弾性管状体26が嵌装されるが、この弾
性管状体26は、熱可塑性樹脂のエラストマ(ゴム状弾
性体)からなるもので、その先端側は、内視鏡2の挿入
部4の先端面に取り付けられる硬質樹脂カバー46の側
部に嵌合される。
【0031】また、湾曲部10の後端において、弾性管
状体26後端は、湾曲部10の後方に接続される可撓管
12の外表に嵌装されるが、可撓管12の樹脂層18
は、前記弾性管状体26の嵌装部分において、その膜厚
が薄く削り取られており、弾性管状体26の外表との段
差が生じないようになっている。
【0032】この構成において、前記湾曲部10の先端
側では、弾性管状体26と硬質樹脂カバー46とが、ま
た湾曲部10の後方においては弾性管状体26と可撓管
12と樹脂層18とがそれぞれ熱溶着されている。
【0033】この熱溶着は、図10に示すように、湾曲
部10の弾性管状体26を嵌装し(図10(a))、そ
の後、湾曲部10の前後端に、詳細な図示はしないがヒ
ータも内蔵した圧着治具47を用いて行われ(図10
(b))、数秒間の素早い作業にて組み付けることが可
能となる。さらに、熱溶着による外形の膨脹もなくなり
細径であることを保持することが可能となる。
【0034】以上の構成により、容易な作業で湾曲部1
0に弾性管状体26を被覆し固定させることができ、か
つ外径を膨脹させることを妨げることかできる。
【0035】[付記] (付記項1−1) 金属からなる中空管部材に少なくと
も一条以上の螺旋状切り欠きを加工し形成した螺旋管を
用いた可撓性を有する可撓管を備えた内視鏡において、
前記螺旋管の少なくとも一端において、前記螺旋状切り
欠きは前記螺旋管の端部に開放されずに閉ざされた状態
に形成して構成したことを特徴とする内視鏡。
【0036】(付記項1−2) 前記可撓管の外表に樹
脂膜層を形成して構成したことを特徴とする付記項1−
1に記載の内視鏡。
【0037】(付記項1−3) 前記可撓管を前記螺旋
管に金属あるいは樹脂の線材からなる編み目管を嵌装さ
せると共に、前記編み目管の外表に樹脂膜層を形成して
構成したことを特徴とする付記項1−1に記載の内視
鏡。
【0038】(付記項1−4) 前記可撓管内に挿通さ
れる金属線からなるコイルシースが前記可撓管端部の螺
旋状切り欠きがない部分に接合されていることを特徴と
する付記項1−1に記載の内視鏡。
【0039】(付記項1−5) 前記可撓管の一端に内
視鏡湾曲部を形成する節輪の後端部が嵌合固定されてい
ることを特徴とする付記項1−4に記載の内視鏡。
【0040】(付記項1−6) 金属からなる帯状体を
螺旋状に形成した螺旋管を用いた可撓性を有する可撓管
を備えた内視鏡において、前記螺旋管の少なくとも一端
の軸方向の所定長さだけ帯状体を接合させて中空管形状
に形成させ、前記可撓管を前記螺旋管に金属あるいは樹
脂の線材からなる編み目管を嵌装させると共に、前記編
み目管の外表に樹脂膜層を形成して構成したことを特徴
とする内視鏡。
【0041】(付記項1−7) 前記可撓管内に挿通さ
れる金属線からなるコイルシースが前記可撓管端部の帯
状体を接合した部分に接合されていることを特徴とする
付記項1−6に記載の内視鏡。
【0042】(付記項1−8) 可前記撓管の一端に内
視鏡湾曲部を形成する節輪の後端部が嵌合固定されてい
ることを特徴とする付記項1−7に記載の内視鏡。
【0043】(付記項1−9) 前記螺旋管が2重構成
であることを特徴とする付記項1−1に記載の内視鏡。
【0044】(付記項1−10) 前記2重構成の螺旋
管の内、少なくとも一方は金属からなる帯状体を螺旋状
に形成してなる螺旋管であることを特徴とする付記項1
−9に記載の内視鏡。
【0045】(付記項1−11) 前記螺旋管が3重構
成であることを特徴とする付記項1−1に記載の内視
鏡。
【0046】(付記項1−12) 前記3重構成の螺旋
管の内、少なくとも一方は金属からなる帯状体を螺旋状
に形成してなる螺旋管であることを特徴とする付記項1
−11に記載の内視鏡。
【0047】さて一方、従来より、チャンネル管路を有
する挿入部の先端において、チャンネル開口部に鉗子起
上機構を備え、照明・観察機能を持つ光学視野面が前記
チャンネル開口部に並設される側視内視鏡がある。
【0048】そして、この内視鏡を用いることで、チャ
ンネル管路に挿通される処置具を、十二指腸にあるファ
ータ氏乳頭開口部から胆管あるいは膵管に挿入していく
手法が一般に行われている。
【0049】特に従来においては、例えば実開昭60−
184506号公報に示すように、鉗子起上台に溝を設
け処置具のふらつきを防ぐ工夫が示されている。
【0050】鉗子起上機構を備える側視内視鏡を用いて
十二指腸のファータル乳頭開口部に処置具を挿入させる
場合、処置具はチャンネル管路を挿通することとなる
が、この側視内視鏡のチャンネル管路は、その内径が処
置具の挿通性や体腔内脱気のための吸引量の確保のた
め、処置具を挿通させた状態でもそのすき間が設けられ
るよう大きく設けられている。
【0051】そのため、特に比較的細径の処置具を挿通
させた場合には、チャンネル開口部近傍で処置具が上下
左右に動いている。その位置が、安定せずに乳頭開口部
は入れずらいものとなってしまう。
【0052】この問題について、従来では、実開昭60
−184506号公報に示すように、鉗子起上機構にお
いて、鉗子起上台に処置具の軸方向に沿った溝を設ける
工夫が施されたりしているが、その後方のチャンネル管
路内での処置具のふらつきが処置具先端の方向をふらつ
かせる原因となり、結局、上記問題の解決には致らな
い。
【0053】そこで、処置具を十二指腸乳頭開口部にふ
らつかせることなく、安定した起上台による調整で挿入
させることを可能とする鉗子起上機構を備えた側視内視
鏡について説明する。
【0054】図11ないし図14は安定した起上台によ
る調整で挿入させることを可能とする鉗子起上機構を備
えた側視内視鏡の一実施の形態に係わり、図11は側視
内視鏡の先端の構成を示す構成図、図12は図11の鉗
子起上台及びチャンネル開口部における軸方向断面を示
す断面図、図13は図12のA−A線断面及びB−B線
断面を示す断面図、図14は図11の側視内視鏡の作用
を説明する説明図である。
【0055】図11に示すように、鉗子起上装置を備え
る側視内視鏡50の挿入部51の先端には、側方に向か
って照明と観察を行う光学面52と、光学面52の横に
可動式の鉗子起上台53を備えるチャンネル開口部54
が配設されている。この鉗子起上台53及びチャンネル
開口部54における軸方向断面を図12に示す。
【0056】図12に示すように、チャンネル開口部5
4に連通した処置具の挿通および吸引操作を行うチャン
ネル55は、挿入部51に内蔵されるチャンネルチュー
ブ56で形成され、前記チャンネルチューブ56は先端
構成部57に接合されるパイプ58に嵌合固定され、パ
イプ58の内腔及び先端構成部57内のチャンネル管路
59に連通してチャンネル開口部54とつながってい
る。前記チャンネル開口部54には、手元側からワイヤ
(図示せず)の進退操作によって可動される前記鉗子起
上台53が備えられている。
【0057】図12におけるA−A線断面である図13
(a)に示すように、前記先端構成部57は、光学面5
2に対して観察像及び照明光を伝送する観察光学系60
と照明光学系61とが配設されると共に、前記のチュン
ネルチューブ56の内腔やチャンネル開口部54に連通
するチャンネル管路59が形成されている。
【0058】先端構成部57に形成されるチャンネル管
路59は、先端側のチャンネル開口部54から後側のチ
ャンネルチャーブ56が嵌合されるパイプ58の先端側
にかけて、その断面が図上横方向にチャンネルチャーブ
56の直径よりも幅が狭められており、その縦方向つま
り処置具の起上方向の幅より小さい寸法となっている。
そして、後方のパイプ58において、図12で点線で示
される円腔状の形状となり、同じく円腔形状のチャンネ
ルチューブ56へと続いている。
【0059】ここで、前記先端構成部57に形成される
チャンネル管路59は、チャンネルチューブ56で定め
られる円腔形状の横方向をチャンネルチャーブ56の直
径よりも狭くしたのみとしたが、図13(b)に示すよ
うに,起上方向と一致する縦方向にはその幅を大きくす
るよう形成してもよい。
【0060】また、先端構成部57の後側に接合するパ
イプ58の断面形状も、図12におけるB−B線断面で
ある図13(c)に示すように、前述の先端構成部57
に形成するチャンネル管路59の形状に合わせ、そこに
チャンネルチューブ56を弾性的に変形させながら嵌合
固定させてもよい。
【0061】上記のように構成した側視内視鏡50を、
図14に示すように、経口的に十二指腸71まで挿入す
る。そして、十二指腸71にあるファータ氏乳頭開口部
72を視野にとらえた後、手元側操作部に設けられる鉗
子口(図示せず)から処置具73をチャンネル55内に
挿通していき、先端のチャンネル開口部54から処置具
73先端を突出させる。次いで、鉗子起上台53を手元
側での操作によって可動させ処置具73の先端の向きを
前記ファータ氏乳頭開口部72に向けて調整しながら挿
入させていく。
【0062】この時、挿入部51におけるチャンネル5
5の内径は、挿通する処置具73の外径より、余裕を持
って大きくなっており、その処置具73の挿通性や吸引
時の吸引量を確保されているが、先端構成部57に形成
するチャンネル管路59では、起上させる方向の垂直方
向にその幅がせばめられているので、処置具73が前記
起上方向の垂直方向にはふらつくことなく安定した位置
で乳頭72に挿入することが可能となる。
【0063】また、内視鏡50のチャンネル55に処置
具73を挿通させた状態にて体腔内を脱気させるため
に、チャンネル55を通じて吸引を行うが、その際、前
記先端構成部57に形成するチャンネル管路59におい
て、起上方向には処置具73とのすき間が設けられてい
るので、吸引量の確保がなされるようになっている。
【0064】以上のように、上述した構成による鉗子起
上を備えた側視内視鏡50を用いることで、鉗子起上台
53の操作により、例えば処置具73をファータ氏乳頭
開口部72に挿入する際に処置具73の先端がふらつく
ことなく、安定した状態で確実に挿入することができ、
かつチャンネル55を通じた吸引を確保することができ
る。
【0065】[付記] (付記項2−1) チャンネル管路を有する挿入部の先
端に鉗子起上部を備える側視内視鏡において、前記鉗子
起上部に連通するチャンネル開口部近傍の前記チャンネ
ル管路の断面形状が異形であることを特徴とする側視内
視鏡。
【0066】(付記項2−2) 前記内視鏡チャンネル
開口部近傍の前記チャンネル管路の断面形状において、
前記鉗子起上部の作動方向の垂直方向の幅より前記鉗子
起上部の作動方向の幅が大きく形成されていることを特
徴とする付記項2−1に記載の側視内視鏡。
【0067】(付記項2−3) 前記内視鏡チャンネル
開口部近傍の前記チャンネルの管路断面形状において、
前記鉗子起上部の作動方向の垂直方向の幅が前記挿入部
内のほぼ全長にわたって形成される前記チャンネル管路
の内径より小さいことを特徴とする付記項2−2に記載
の側視内視鏡。
【0068】(付記項2−4) 前記内視鏡チャンネル
開口部近傍の前記チャンネル管路の断面形状において、
前記鉗子起上部の作動方向の幅が前記挿入部内のほぼ全
長にわたって形成される前記チャンネル管路の内径より
大きいことを特徴とする付記項2−3に記載の側視内視
鏡。
【0069】(付記項2−5) 前記チャンネル開口部
を備える先端構成部に形成される前記チャンネル管路の
断面形状が、前記鉗子起上部の作動方向に垂直方向の幅
より前記鉗子起上部の作動方向の幅が大きく形成されて
いることを特徴とする付記項2−3に記載の側視内視
鏡。
【0070】(付記項2−6) 前記チャンネル開口部
を備える先端構成部に形成される前記チャンネル管路に
連通するように、前記先端構成部に接続される中空部材
のチャンネル管路の断面形状が、前記鉗子起上部の作動
方向の垂直方向の幅より前記鉗子起上の作動方向の幅が
大きく形成されていることを特徴とする付記項2−3に
記載の側視内視鏡。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内視鏡によ
れば、螺旋管の少なくとも一端において、螺旋状切り欠
きは螺旋管の端部に開放されずに閉ざされた状態であっ
て、前記螺旋管の前記螺旋状切り欠きのない部分に、湾
曲駆動を行うワイヤを挿通させるコイルシースを接合さ
せ、かつ湾曲部を形成する節輪の後端を嵌合接合させて
いるので、湾曲部後端の節輪の湾曲可動点から可撓管の
可撓性部分までの軸方向の硬質部分の長さを極力短くで
き、目的部位までの挿入及び病変部観察時の湾曲操作に
よる観察範囲の拡大を行うことができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る内視鏡の構成を示
す構成図
【図2】図1の可撓管を構成する螺旋管を説明する第1
の説明図
【図3】図1の可撓管を構成する螺旋管を説明する第2
の説明図
【図4】図1の湾曲部と可撓管との接続構成を示す構成
【図5】図1の湾曲部の構成を示す構成図
【図6】図5の節輪の構成を示す構成図
【図7】図3の螺旋管の変形例の構成を示す構成図
【図8】図1の湾曲部と弾性管状体との接続構成を示す
構成図
【図9】図1の湾曲部と弾性管状体との接続構成の変形
例を示す構成図
【図10】図9の接続構成の組立を説明する説明図
【図11】安定した起上台による調整で挿入させること
を可能とする鉗子起上機構を備えた側視内視鏡の一実施
の形態に係る側視内視鏡の先端の構成を示す構成図
【図12】図11の鉗子起上台及びチャンネル開口部に
おける軸方向断面を示す断面図
【図13】図12のA−A線断面及びB−B線伝面を示
す断面図
【図14】図11の側視内視鏡の作用を説明する説明図
【符号の説明】
2…内視鏡 4…挿入部 6…操作部 8…ユニバーサルコード 10…湾曲部 12…可撓管 14…金属製パイプ 15…切り込み 16…螺旋管 17…メッシュ 18…樹脂層 20…接続部分 24…節輪 26…弾性管状体 30…糸巻き部 32…コイル 34…中空部 41…穴 42…凸部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属からなる中空管部材に少なくとも一
    条以上の螺旋状切り欠きを加工し形成した螺旋管を用い
    た可撓性を有する可撓管を備えた内視鏡において、 前記螺旋管の少なくとも一端において、前記螺旋状切り
    欠きは前記螺旋管の端部に開放されずに閉ざされた状態
    に形成して構成したことを特徴とする内視鏡。
JP7271594A 1995-10-19 1995-10-19 内視鏡 Withdrawn JPH09108175A (ja)

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