JPH09107722A - 田植機 - Google Patents

田植機

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JPH09107722A
JPH09107722A JP27228295A JP27228295A JPH09107722A JP H09107722 A JPH09107722 A JP H09107722A JP 27228295 A JP27228295 A JP 27228295A JP 27228295 A JP27228295 A JP 27228295A JP H09107722 A JPH09107722 A JP H09107722A
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眞 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の身体の一部や他物の接触による操作
レバーの誤操作、あるいは、その誤操作に伴うラインマ
ーカの不測の作用姿勢への切り換え操作を阻止できるよ
うにして、ラインマーカが不測に作用姿勢側に切り換わ
ることによって生じる虞のある畦や他物との接触による
ラインマーカの破損やラインマーカによる既植苗の押し
倒しなどを回避できるようにする。 【解決手段】 中立位置Nから横方向への操作により、
非作用姿勢Cに切り換えられた左右一対のラインマーカ
11のうち、その操作方向に応じたラインマーカ11の
作用姿勢Dへの切り換えを指令する十字揺動式の操作レ
バー28を備えるとともに、前記中立位置Nを、前記操
作レバー28の各操作方向の交点Xから縦方向に変位さ
せた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗植え付け作業走
行に伴って圃場泥面に次工程での走行指標となる走行ラ
インを形成する左右一対のラインマーカを、その先端が
機体横側方に張り出して圃場泥面に突入する作用姿勢と
圃場泥面から大きく離間して機体横側部に接近する非作
用姿勢とに姿勢切り換え可能に装備するとともに、各ラ
インマーカの非作用姿勢から作用姿勢への切り換えを指
令する操作レバーを備えた田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような田植機においては、
例えば、特開平7‐31231号公報などで開示されて
いるように、左右一対のラインマーカと苗植付装置とを
ワイヤ連係することによって、苗植付装置の所定高さへ
の上昇操作が行われると、その操作に伴う操作ワイヤの
引張操作により各ラインマーカが作用姿勢から非作用姿
勢に切り換えられるように構成するとともに、各ライン
マーカの非作用姿勢への切り換えに伴って各ラインマー
カを非作用姿勢に保持するロック機構を備えることによ
って、操作ワイヤの引張操作が解除される苗植付装置の
苗植え付け作業高さへの下降操作が行われたとしても各
ラインマーカを非作用姿勢に保持できるように構成し、
更に、左右一対のラインマーカを作用姿勢側に付勢する
バネと、各ラインマーカの非作用姿勢から作用姿勢への
切り換えを指令する操作レバーと、操作レバーからの指
令に基づいて指令に応じた側のロック機構によるライン
マーカの非作用姿勢での保持を解除する解除手段とを備
えることによって、操作ワイヤの引張操作が解除された
苗植付装置の苗植え付け作業高さにおいては、操作レバ
ーの揺動操作によりラインマーカの作用姿勢への切り換
えを指令すると、その操作方向に応じたロック機構の解
除操作が行われ、操作レバーの操作方向に応じたライン
マーカを非作用姿勢から作用姿勢に切り換わるように構
成しているものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によると、苗植付装置が下降している状態であれ
ば、操作レバーの一方向への単純な揺動操作によって、
その操作方向に応じた側のロック機構によるラインマー
カの非作用姿勢での保持が自動的に解除されることか
ら、例えば、苗植え付け作業走行中や苗植付装置を下降
させた状態でのメンテナンス作業中などにおいては、作
業者の身体の一部や他物との接触によって操作レバーが
不測に操作された場合であっても、その操作方向に応じ
たロック機構が解除操作され、そのロック機構によって
先端が機体横側部に接近する非作用姿勢に保持されてい
たラインマーカが機体横側方に張り出す状態に切り換え
られる不都合が生じるようになっており、その不都合が
生じることによって、ラインマーカを畦や他物との接触
によって破損させる、あるいは、ラインマーカによって
既植苗を押し倒してしまうなどの不都合が生じる虞があ
った。
【0004】本発明の目的は、作業者の身体の一部や他
物の接触による操作レバーの誤操作、あるいは、その誤
操作に伴うラインマーカの不測の作用姿勢への切り換え
操作を極力阻止できるようにして、ラインマーカが不測
に作用姿勢側に切り換わることによって生じる虞のある
畦や他物との接触によるラインマーカの破損やラインマ
ーカによる既植苗の押し倒しなどを極力回避できるよう
にすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、中立位置
から横方向への操作により、非作用姿勢に切り換えられ
た左右一対のラインマーカのうち、その操作方向に応じ
たラインマーカの作用姿勢への切り換えを指令する十字
揺動式の操作レバーを備えるとともに、前記中立位置
を、前記操作レバーの各操作方向の交点から縦方向に変
位させた。
【0006】上記請求項1記載の発明によると、操作レ
バーの中立位置を、操作レバーの各操作方向の交点から
縦方向に変位させていることによって、ラインマーカの
作用姿勢への切り換えを指令する操作方向となる横方向
への操作レバーの操作は、その前に、操作レバーを横方
向への操作が可能となる位置まで上下方向に操作しない
限り規制されるようになる。つまり、操作レバーは、そ
の中立位置においては横方向への操作が規制されること
から、作業者の身体の一部や他物との接触による操作レ
バーの横方向への誤操作を阻止できるようになり、それ
によって、ラインマーカの不測の作用姿勢への切り換え
操作を阻止できるようになる。
【0007】従って、ラインマーカが不測に作用姿勢側
に切り換わることによって生じる虞のある畦や他物との
接触によるラインマーカの破損やラインマーカによる既
植苗の押し倒しなどを回避できるようになった。
【0008】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
中立位置から横方向への操作により、非作用姿勢に切り
換えられた左右一対のラインマーカのうち、その操作方
向に応じたラインマーカの作用姿勢への切り換えを指令
する操作レバーと、左右いずれか一方のラインマーカが
作用姿勢にある場合には、前記操作レバーからの指令に
基づく他方のラインマーカの作用姿勢への切り換えを阻
止する規制手段とを備えた。
【0009】上記請求項2記載の発明によると、一方の
ラインマーカを作用姿勢に切り換えた苗植え付け作業走
行中において、作業者の身体の一部や他物との接触によ
る操作レバーの誤操作によって他方のラインマーカの作
用姿勢への切り換えが指令されたとしても、規制手段の
作用によって、他方のラインマーカの作用姿勢への切り
換えを阻止できるようになる。
【0010】従って、一方のラインマーカを作用姿勢に
切り換えた苗植え付け作業走行中に他方のラインマーカ
が作用姿勢に切り換わることによって生じる虞のある畦
や他物との接触による他方のラインマーカの破損や他方
のラインマーカによる既植苗の押し倒しなどを回避でき
るようになった。
【0011】本発明のうちの請求項3記載の発明では、
中立位置から横方向への操作により、非作用姿勢に切り
換えられた左右一対のラインマーカのうち、その操作方
向に応じたラインマーカの作用姿勢への切り換えを指令
する操作レバーを備えるとともに、該操作レバーを所定
範囲で弾性屈曲変形自在となるように構成した。
【0012】上記請求項3記載の発明によると、操作レ
バーを所定範囲で弾性屈曲変形自在となるように構成し
ていることによって、作業者の身体の一部や他物との接
触による所定範囲内での操作は、操作レバーの弾性屈曲
変形によって吸収されるようになることから、作業者の
身体の一部や他物との接触による操作レバーの誤操作を
極力阻止できるようになり、それによって、ラインマー
カの不測の作用姿勢への切り換え操作を極力阻止できる
ようになる。
【0013】従って、ラインマーカが不測に作用姿勢側
に切り換わることによって生じる虞のある畦や他物との
接触によるラインマーカの破損やラインマーカによる既
植苗の押し倒しなどを極力回避できるようになった。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、乗用型田植機の全体側
面が示されており、この田植機は、左右一対ずつの前車
輪1と後車輪2、ならびに、操縦部3などを備えた乗用
型の走行機体4の後部に、マット状苗を複数列に載置す
る苗載台5、苗載台5上のマット状苗から苗を切り取っ
て圃場へ植え付ける植付機構6、ならびに、植付機構6
による苗植え付け箇所に対して整地作用を施す整地フロ
ート7などを備えた苗植付装置8を、平行四連リンク機
構9を介して油圧式のリフトシリンダ10の作動により
駆動昇降自在となるように連結することによって構成さ
れている。
【0015】図1〜図4に示すように、走行機体4の前
部には、苗植え付け作業走行に伴って圃場泥面に次工程
での走行指標となる走行ラインを形成する左右一対のラ
インマーカ11が装備されている。各ラインマーカ11
は、走行機体4前部の左右両横側部に配備された支持フ
レーム12に縦軸芯P1周りに揺動自在に枢着された第
一アーム13、第一アームの遊端に斜め軸芯P2周りに
揺動自在に枢着された第二アーム14、および、第一ア
ーム13と第二アーム14とが一直線上に並ぶ姿勢では
先端が圃場泥面に突入する状態となるように第二アーム
14の遊端に装着された第三アーム15などによって構
成されている。
【0016】ラインマーカ11の構成について詳述する
と、第一アーム13は、支持フレーム12と第一アーム
13とにわたって架設された第一コイルバネ16によっ
て、その遊端が走行機体4の前部側に位置する状態とな
る方向に付勢されている。また、第一アーム13には、
支持フレーム12に装備された係止板17との係合によ
り、第一コイルバネ16の付勢に抗して、第一アーム1
3をその遊端が走行機体4の横側方に張り出す姿勢に保
持する係止レバー18が、第一アーム13から操縦部3
に向けて延出する状態に装備されている。そして、係止
レバー18を操作して係止レバー18と係止板17との
係合を解除すると、第一アーム13は、第一コイルバネ
16の付勢によって、走行機体4の前横側部で走行機体
4の前後方向に沿う姿勢に保持されるようになってい
る。第二アーム14は、第一アーム13と第二アーム1
4とにわたって架設された第二コイルバネ19によっ
て、第一アーム13と一直線上に並ぶ状態となる方向に
付勢されている。また、第二アーム14は、操作ワイヤ
20を介して平行四連リンク機構9に連係されており、
苗植付装置8の所定高さへの上昇操作に伴って操作ワイ
ヤ20が引張操作されると、第二コイルバネ19の付勢
に抗して、その遊端が上方に位置する起立姿勢に切り換
わるようになっている。平行四連リンク機構9と操作ワ
イヤ20との間には、融通部21aを備えた連係リンク
機構21が介装されており、操作ワイヤ20は、苗植付
装置8の所定範囲内での昇降操作では操作されないよう
になっている。第二アーム14と操作ワイヤ20との間
には、苗植付装置8の下降操作により操作ワイヤ20の
引張操作が解除された状態でも第二アーム14を起立姿
勢に保持するロック機構Lが介装されている。ロック機
構Lは、第二アーム14と操作ワイヤ20とを連係する
とともに凹状の係合部22aが形成された連係ロッド2
2、第二アーム14の起立姿勢においては係合部22a
に係合するとともにその係合が保持される状態に第三コ
イルバネ23により付勢された係合金具24、および、
連係ロッド22をその長手方向に摺動自在に支持すると
ともに係合金具24を上下揺動自在に枢支するように第
一アーム13から上方に向けて延設された支持ブラケッ
ト25によって構成されている。支持ブラケット25に
は、第三コイルバネ23の付勢に抗して係合金具24を
係合部22aとの係合を解除する方向に操作する電磁ソ
レノイド26が装備されている。
【0017】つまり、ラインマーカ11は、操縦部3か
らの係止レバー18の操作により、図2において一点鎖
線で示すように第一アーム13が走行機体4の前横側部
で走行機体4の前後方向に沿う姿勢となる格納姿勢A
と、図2および図3において実線で示すように第一アー
ム13の先端が走行機体4の横側方に張り出す状態とな
る作業姿勢Bとに切り換えられるようになっている。ま
た、作業姿勢Bにおいては、苗植付装置8の所定高さへ
の上昇操作により、図2および図3において二点鎖線で
示すように第二アーム14が起立して第三アーム15の
先端が圃場泥面から大きく離間しながら機体横側部に接
近する非作用姿勢Cに切り換えられ、苗植付装置8が苗
植え付け作業高さに位置する状態でのロック機構Lの解
除操作により、図2および図3において実線で示すよう
に第二アーム14が第一アーム13と一直線上に並ぶ状
態に張り出して第三アーム15の先端が圃場泥面に突入
する作用姿勢Dに切り換えられるようになっている。
【0018】図1および図5に示すように、苗植付装置
8の昇降操作ならびに各ロック機構Lの解除操作は、操
縦部3に装備された操縦ハンドル27の右横側部に配設
された操作レバー28からの指令に基づいて行われるよ
うになっている。操作レバー28は、上下方向(縦方
向)と前後方向(横方向の一例)とに揺動操作可能な十
字揺動式で中立復帰型に構成されるとともに、その揺動
支点部に各操作方向への揺動操作を検出するレバースイ
ッチ28aが装備されており、操作方向に応じた各指令
を走行機体4に搭載された制御装置29へ出力するよう
になっている。制御装置29は、操作レバー28からの
指令が入力されると、その指令に基づく制御作動を実行
するように構成されている。
【0019】詳述すると、操作レバー28は、上方への
揺動操作が行われ、その操作をレバースイッチ28aに
より検出すると、苗植付装置8を所定高さへ上昇させる
上昇指令を制御装置29へ出力し、下方への一回目の揺
動操作が行われ、その操作をレバースイッチ28aによ
り検出すると、苗植付装置8を苗植え付け作業高さへ下
降させる下降指令を制御装置29へ出力し、下方への二
回目の揺動操作が行われ、その操作をレバースイッチ2
8aにより検出すると、苗植付装置8による苗植え付け
作動を開始させる植付開始指令を制御装置29へ出力す
るようになっている。また、前方への揺動操作が行わ
れ、その操作をレバースイッチ28aにより検出する
と、左側のラインマーカ11を非作用姿勢Cから作用姿
勢Dに切り換える左マーカ作動指令を制御装置29へ出
力し、後方への揺動操作が行われ、その操作をレバース
イッチ28aにより検出すると、右側のラインマーカ1
1を非作用姿勢Cから作用姿勢Dに切り換える右マーカ
作動指令を制御装置29へ出力するようになっている。
【0020】一方、制御装置29は、操作レバー28か
らの上昇指令が入力されると、クラッチモータ30の作
動を制御して走行機体4から苗植付装置8への伝動を断
続する植付クラッチ31の切り操作を行うことによって
苗植付装置8の苗植え付け作動を停止させるとともに、
その停止後に、リフトシリンダ10に対する作動油の流
動状態を切り換える電磁制御弁32の作動を制御して苗
植付装置8を所定高さへ上昇させる上昇操作を行い、操
作レバー28からの下降指令が入力されると、電磁制御
弁32の作動を制御して苗植付装置8を苗植え付け作業
高さへ下降させる下降操作を行い、操作レバー28から
の植付開始指令が入力されると、クラッチモータ30の
作動を制御して苗植付装置8の苗植え付け作動を開始さ
せる植付クラッチ31の入り操作を行うようになってい
る。また、操作レバー28からの左マーカ作動指令が入
力されると、左側の電磁ソレノイド26の作動を制御し
て左側のラインマーカ11を作用姿勢Dに切り換える左
側のロック機構Lの解除操作を行い、操作レバー28か
らの右マーカ作動指令が入力されると、右側の電磁ソレ
ノイド26の作動を制御して右側のラインマーカ11を
作用姿勢Dに切り換える右側のロック機構Lの解除操作
を行うようになっている。尚、各ラインマーカ11の作
用姿勢Dから非作用姿勢Cへの切り換え操作は、先述し
たように、苗植付装置8の所定高さへの上昇操作に連動
して行われるようになっている。尚、図5に示す符号S
は、平行四連リンク機構9の操作角を検出する回転式の
ポテンショメータからなる角度センサである。
【0021】図6および図7に示すように、操作レバー
28は、その中立位置Nが操作レバー28の各操作方向
の交点Xから下方に変位されており、中立位置Nから前
後方向への揺動操作は、その前に一旦、操作レバー28
を各操作方向の交点Xまで押し上げないと行えないよう
になっている。つまり、操作レバー28は、その中立位
置Nにおいては、各ラインマーカ11の作用姿勢Dへの
切り換えを指令する操作方向となる前後方向への揺動操
作が規制されており、作業者の身体の一部や他物との接
触による前後方向への誤操作が阻止されるようになって
いる。そして、この構成によって、ラインマーカ11が
不測に非作用姿勢Cから作用姿勢Dに切り換え操作され
ることを阻止することができ、もって、ラインマーカ1
1が不測に作用姿勢D側に切り換わることによって生じ
る虞のある畦や他物との接触によるラインマーカ11の
破損やラインマーカ11による既植苗の押し倒しなどを
回避することができるのである。
【0022】〔別実施形態〕以下、本発明の別の実施の
形態を列記する。 図8に示すように、操作レバー28の中立位置Nを
操作レバー28の各操作方向の交点Xから上方に変位さ
せることによって、各ラインマーカ11の作用姿勢Dへ
の切り換えを指令する操作方向となる前後方向への揺動
操作を規制して、作業者の身体の一部や他物との接触に
よる前後方向への誤操作を阻止するようにしてもよい。
【0023】 操作レバー28の中立位置Nを操作レ
バー28の各操作方向の交点Xから縦方向に変位させる
構成に代えて、左右いずれか一方のラインマーカ11が
作用姿勢Dにある場合には、操作レバー11からの指令
に基づく他方のラインマーカ11の作用姿勢Dへの切り
換えを阻止する規制手段29Aを備える構成としてもよ
い。
【0024】上記規制手段29Aの構成について説明す
ると、図5に示すように、規制手段29Aは、制御装置
29に制御プログラムとして備えられるものであり、図
9のフローチャートに示すように、操作レバー28から
左マーカ作動指令または右マーカ作動指令が指令された
か否かを判断し〔ステップ#1〕、操作レバー28から
左マーカ作動指令または右マーカ作動指令が指令された
場合には、その時点でフラグがセットされているか否か
を判断し〔ステップ#2〕、フラグがセットされていな
い場合には、操作レバー28からの指令に基づいた制御
装置29の制御作動による指令に応じた側のラインマー
カ11の作用姿勢Dへの切り換え操作を実行させるとと
もに〔ステップ#3〕、それに伴ってフラグをセットす
る〔ステップ#4〕。ステップ#2において既にフラグ
がセットされている場合には、操作レバー28からの指
令に基づいた制御装置29の制御作動による指令に応じ
た側のラインマーカ11の作用姿勢Dへの切り換え操作
の実行を阻止する〔ステップ#5〕。ステップ#1にお
いて操作レバー28から左マーカ作動指令または右マー
カ作動指令が指令されていない場合には、操作レバー2
8から上昇指令が指令されたか否かを判断し〔ステップ
#6〕、操作レバー28から上昇指令が指令された場合
には、その指令に基づいた制御装置29の制御作動によ
る苗植付装置8の所定高さへの上昇操作に連動して行わ
れるラインマーカ11の非作用姿勢Cへの切り換え操作
に伴ってフラグをリセットする〔ステップ#7〕、とい
った一連の制御作動を実行するように構成されている。
【0025】つまり、上記構成により、一方のラインマ
ーカ11を作用姿勢Dに切り換えた苗植え付け作業走行
中において、作業者の身体の一部や他物との接触による
操作レバー28の誤操作によって他方のラインマーカ1
1の作用姿勢Dへの切り換えが指令されたとしても、他
方のラインマーカ11の作用姿勢Dへの切り換え操作を
阻止できるようになり、これによって、一方のラインマ
ーカ11を作用姿勢Dに切り換えた苗植え付け作業走行
中に他方のラインマーカ11が作用姿勢Dに切り換わる
ことによって生じる虞のある畦や他物との接触による他
方のラインマーカ11の破損や他方のラインマーカ11
による既植苗の押し倒しなどを回避できるのである。
【0026】尚、この構成においては、十字揺動式の操
作レバー28に代えて、縦方向または横方向のみに揺動
操作可能に構成された操作レバー28を一対備えるよう
にしてもよい。
【0027】 操作レバー28の中立位置Nを操作レ
バー28の各操作方向の交点Xから縦方向に変位させる
構成に代えて、図10の(イ)または(ロ)に示すよう
に、操作レバー28を所定範囲で弾性屈曲変形自在とな
るように構成してもよい。図10の(イ)における符号
33は、操作レバー28の所定範囲内での弾性屈曲変形
を十字方向で許容するコイルバネである。また、図10
の(ロ)における符号34は、操作レバー28の所定範
囲内での弾性屈曲変形を横方向(マーカ作動指令方向)
でのみ許容する板バネである。
【0028】つまり、上記構成によって、作業者の身体
の一部や他物との接触による所定範囲内での操作は、操
作レバー28の弾性屈曲変形によって吸収されるように
なることから、作業者の身体の一部や他物との接触によ
る操作レバー28の誤操作を極力阻止できるようにな
り、それによって、ラインマーカ11の不測の作用姿勢
Dへの切り換え操作を極力阻止できるのであり、もっ
て、ラインマーカ11が不測に作用姿勢D側に切り換わ
ることによって生じる虞のある畦や他物との接触による
ラインマーカ11の破損やラインマーカ11による既植
苗の押し倒しなどを極力回避できるのである。
【0029】ちなみに、この構成においても、十字揺動
式の操作レバー28に代えて、縦方向または横方向のみ
に揺動操作可能に構成された操作レバー28を一対備え
るようにしてもよい。
【0030】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】ラインマーカの構成を示す乗用型田植機左前部
の平面図
【図3】ラインマーカの構成を示す乗用型田植機左前部
の正面図
【図4】ラインマーカの構成および平行四連リンク機構
との連係を示す連係図
【図5】制御構成を示すブロック図
【図6】操作レバーの操作方向と中立位置との関係を示
す操縦ハンドルの右側面図
【図7】操作レバーの操作方向と中立位置との関係を示
す操作レバーの操作経路図
【図8】別実施形態における操作レバーの操作方向と中
立位置との関係を示す操作レバーの操作経路図
【図9】別実施形態における規制手段の制御作動を示す
フローチャート
【図10】別実施形態における操作レバーの構成を示す
斜視図
【符号の説明】
11 ラインマーカ 28 操作レバー 29A 規制手段 C 非作用姿勢 D 作用姿勢 N 中立位置 X 交点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中立位置(N)から横方向への操作によ
    り、非作用姿勢(C)に切り換えられた左右一対のライ
    ンマーカ(11)のうち、その操作方向に応じたライン
    マーカ(11)の作用姿勢(D)への切り換えを指令す
    る十字揺動式の操作レバー(28)を備えるとともに、
    前記中立位置(N)を、前記操作レバー(28)の各操
    作方向の交点(X)から縦方向に変位させてある田植
    機。
  2. 【請求項2】 中立位置(N)から横方向への操作によ
    り、非作用姿勢(C)に切り換えられた左右一対のライ
    ンマーカ(11)のうち、その操作方向に応じたライン
    マーカ(11)の作用姿勢(D)への切り換えを指令す
    る操作レバー(28)と、左右いずれか一方のラインマ
    ーカ(11)が作用姿勢(D)にある場合には、前記操
    作レバー(28)からの指令に基づく他方のラインマー
    カ(11)の作用姿勢(D)への切り換えを阻止する規
    制手段(29A)とを備えてある田植機。
  3. 【請求項3】 中立位置(N)から横方向への操作によ
    り、非作用姿勢(C)に切り換えられた左右一対のライ
    ンマーカ(11)のうち、その操作方向に応じたライン
    マーカ(11)の作用姿勢(D)への切り換えを指令す
    る操作レバー(28)を備えるとともに、該操作レバー
    (28)を所定範囲で弾性屈曲変形自在となるように構
    成してある田植機。
JP27228295A 1995-10-20 1995-10-20 田植機 Expired - Fee Related JP3540870B2 (ja)

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