JPH09100904A - 内燃エンジンの制御装置 - Google Patents

内燃エンジンの制御装置

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JPH09100904A
JPH09100904A JP7279846A JP27984695A JPH09100904A JP H09100904 A JPH09100904 A JP H09100904A JP 7279846 A JP7279846 A JP 7279846A JP 27984695 A JP27984695 A JP 27984695A JP H09100904 A JPH09100904 A JP H09100904A
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combustion engine
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engagement capacity
control device
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和同 澤村
Yoshiharu Saito
吉晴 斎藤
Kenichiro Ishii
健一郎 石井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 自動変速機のシフトアップ時の変速ショック
を低減して運転フィーリングの低下、燃費の悪化や騒
音、振動の増加を回避する内燃機関の制御装置を提供す
る。 【解決手段】 本装置は、車輌に搭載した内燃機関1の
クランク軸20からトルクが伝達されるトルクコンバー
タ22と、これと並列に設けたロックアップクラッチ2
3と、ギヤ機構24と、これ等を制御する油圧制御機構
25とを備える。同制御機構は、同上クラッチの係合/
非係合を切り換えるオンオフ型のソレノイド弁25a
と、同弁がオンされ、係合圧を制御するデューティ制御
型のソレノイド弁25bとを備える。ギヤ機構のギヤ位
置を高速側に変更する時の変速ショックを低減すべく機
関出力トルクを増加させる時に、機関回転数Neが増加
しないように、同上クラッチの締結容量を増加させる。
具体的には、まずソレノイド弁25aをオンにすると共
にソレノイド25bのデューティ比を100%にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機を備え
た内燃エンジンの制御装置に関し、特に自動変速機のシ
フトアップ時のロックアップ機構の締結容量を制御する
自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機付き内燃エンジンを搭
載した車輌では、変速時に変速前後の回転差のために変
速ショックが生じ運転者に不快感を与えていた。この変
速ショックを防止するために、自動変速機のシフトアッ
プ時にスロットルアクチュエータを制御して内燃機関の
出力トルクを増加させた後に、内燃エンジンの出力トル
クを変速前の出力トルクよりも減少させ、その結果、シ
フトアップ時に発生する加速側の加速度の変化、及びそ
れに先立つ減速側の加速度の変化を抑制するようにした
車輌用内燃エンジンの制御装置が提案されている(特開
平5−321707号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、スロットルによる内燃エンジンの
出力トルクを増加させた時にトルクコンバータの特性に
よるトルク変換効率の低下のため、内燃エンジンの回転
数が上昇し(吹き上がり)、運転フィーリングが低下す
ると共に燃費が悪化したり、騒音、振動が増加するとい
う問題がある。
【0004】本発明の目的は、自動変速機のシフトアッ
プ時における変速ショックを低減して運転フィーリング
の低下、燃費の悪化や騒音、振動の増加を回避するよう
にした内燃エンジンの制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の内燃エンジンの制御装置は、トルクコン
バータおよびロックアップ機構を有する自動変速機と、
該自動変速機のシフトアップ時に変速ショックを低減す
べく内燃エンジンの出力トルクを増加させるエンジン出
力トルク増加手段とを備えた内燃エンジンの制御装置に
おいて、前記エンジン出力トルク増加手段の作動時に前
記ロックアップ機構の締結容量を増加させる締結容量制
御手段を設けたことを特徴とする。
【0006】請求項2の内燃エンジンの制御装置は、請
求項1の内燃エンジンの制御装置において、前記締結容
量制御手段が、前記ロックアップ機構の締結容量を増加
させた後該増加した締結容量を漸減させるように構成さ
れていることを特徴とする。
【0007】請求項3の内燃エンジンの制御装置は、請
求項2の内燃エンジンの制御装置において、前記締結容
量制御手段は、前記増加した締結容量の漸減開始時期
を、前記シフトアップ時において前記自動変速機のギヤ
機構のクラッチの係合状態に応じて決定することを特徴
とする。
【0008】請求項4の内燃エンジンの制御装置は、請
求項1から3のいずれか1項の内燃エンジンの制御装置
において、前記締結容量制御手段による前記ロックアッ
プ機構の締結容量の増加量は、前記内燃エンジンの出力
トルクの増加量、エンジン回転数および前記自動変速機
のシフトアップのシフトパターンの少なくとも1つに応
じて決定されることを特徴とする。
【0009】請求項5の内燃エンジンの制御装置は、請
求項1から3のいずれか1項の内燃エンジンの制御装置
において、前記締結容量制御手段による前記ロックアッ
プ機構の締結容量の増加量は、前記自動変速機のシフト
アップ直前の前記ロックアップ機構の作動状態および前
記自動変速機のシフトアップのシフトパターンの少なく
とも1つに応じて決定される請求項1記載の内燃エンジ
ンの制御装置。
【0010】請求項6の内燃エンジンの制御装置は、請
求項1から5のいずれか1項の内燃エンジンの制御装置
において、前記エンジントルク出力増加手段は、前記エ
ンジンのスロットル弁の開度を増加する手段を有し、前
記締結容量制御手段による前記ロックアップ機構の締結
容量の増加の開始指令タイミングは前記エンジンの出力
トルクの増加の開始指令タイミングより早いタイミング
に設定される請求項1記載の内燃エンジンの制御装置。
【0011】請求項1の内燃エンジンの制御装置によれ
ば、自動変速機のシフトアップ時にエンジン出力増加手
段が変速ショックを低減すべくエンジンの出力トルクを
増加させるときに、締結容量制御手段がロックアップ機
構の締結容量を増加させるので、シフトアップ時の変速
ショックを低減でき、運転フィーリングの低下、燃費の
悪化や騒音、振動の増加を回避することができる。
【0012】請求項2および3の内燃エンジンの制御装
置によれば、ロックアップ機構の締結容量の急減による
エンジン回転数の変動を回避できる。
【0013】請求項4および5の内燃エンジンの制御装
置によれば、ロックアップ機構の締結容量の増加量が、
より適切に決定される。
【0014】請求項6の内燃エンジンの制御装置によれ
ば、シフトアップ時におけるエンジン回転数の増加開始
タイミングにロックアップ機構の締結容量の増加開始タ
イミングを確実に合わせることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0016】図1は本発明の実施の形態に係る自動変速
機付き内燃エンジン及びその制御装置の構成を示す図で
あり、内燃エンジン1のクランク軸20には自動変速機
21が接続されている。自動変速機21は、クランク軸
20に連結され、ポンプ翼22a及びタービン翼22b
を有するトルクコンバータ22と、ポンプ翼22aとタ
ービン翼22bとを連結するためのロックアップクラッ
チ23と、トルクコンバータ22の出力側に連結される
ギヤ機構24と、ロックアップクラッチ23及びギヤ機
構24の動作を制御する油圧制御機構25とを備えてい
る。ギヤ機構24の出力側はドライブシャフト26を介
して差動装置(ディファレンシャルギヤ)31に接続さ
れている。また、ギヤ機構24内には、1速から4速の
各クラッチ、メインシャフトおよびカウンタシャフトに
架設された変速ギヤ群(いずれも図示せず)が設けられ
ている。
【0017】油圧制御機構25は、ロックアップクラッ
チ23の係合/非係合を切り換えるオンオフ型のソレノ
イド弁(以下「Aソレノイド弁」という)25aと、A
ソレノイド弁25aがオンされ、ロックアップクラッチ
23が係合状態にあるときの係合圧を制御するデューテ
ィ制御型のソレノイド弁(以下「Bソレノイド弁」とい
う)25bと、ギヤ機構24のギヤ位置(ギヤ比)を制
御する変速アクチュエータ25cとを備えている。Aソ
レノイド弁25a、Bソレノイド弁25b及び変速アク
チュエータ25cは、自動変速機制御用の電子コントロ
ールユニット(以下「ECU]という)2に接続されて
おり、ECU2はAソレノイド弁25a及びBソレノイ
ド弁25bを介してロックアップクラッチ23の係合状
態の制御を行うとともに、変速アクチュエータ25cを
介してギヤ機構24にギヤ位置(変速段)の制御を行
う。
【0018】自動変速機21には、ギヤ機構24のギヤ
位置NGRATを検出するギヤ位置センサ27が設けら
れており、その検出信号はECU2に供給される。
【0019】エンジン1の出力は、クランク軸20から
トルクコンバータ22、ギヤ機構24、ドライブシャフ
ト26、差動装置31を順次経て、左右の駆動輪32、
33に伝達され、これらを駆動する。また、自動変速機
21の出力側には、当該車両の車速VPを検出する車速
センサ28が設けらており、その検出信号はECU2に
供給される。
【0020】ECU2には、吸気管1aの途中に設けら
れたスロットル弁1bの開度θTHを検出するスロット
ル弁開度センサ3と、エンジン冷却水温TWを検出する
エンジン水温センサ4と、エンジン回転数NEを検出す
るエンジン回転数センサ5が接続されており、これらの
センサの検出信号がECU2に供給される。エンジン回
転数センサ5は、クランク軸20の所定角度回転毎(4
気筒エンジンの場合180°回転毎)に所定クランク角
度位置でTDC信号パルスを出力し、ECU2に供給す
る。
【0021】また、そのスロットル弁1bには例えば電
動モータからなるスロットルアクチュエータ34が連結
されており、スロットルアクチュエータ34は、ECU
2に接続されている。更に、ECU2には、当該車両の
アクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセル開度」と
いう)θAPを検出するアクセル開度センサ35が接続
されており、その検出した信号が供給される。そして、
ECU2はアクセル開度θAP等に応じて、スロットル
弁開度θTHを制御する。すなわち、本実施の形態では
アクセルペダルとスロットル弁1bとは、機械的に連結
されておらず、アクセル開度θAP及び他の運転状態に
応じてスロットル弁開度θTHが制御される。
【0022】ECU2にはさらに自動変速機21の動作
モードを選択するためのシフトレバー位置(以下「シフ
ト位置」という)を検出するシフト位置センサ36が接
続されており、その検出信号がECU2に供給される。
なお、本実施の形態では、ドライブレンジとして、1速
から4速の範囲でギヤ位置を自動的に選択するD4レン
ジと、1速から3速の範囲でギヤ位置を自動的に選択す
るD3レンジとが設けられている。
【0023】なお、ECU2は、エンジン1に供給する
燃料量(燃料噴射弁の開弁時間)及び点火時期等を制御
する図示しないエンジン制御用電子コントロールユニッ
トと接続されており、制御パラメータ情報を相互に伝達
するように構成されている。
【0024】ECU2は、上述した各種センサからの入
力信号波形を整形して電圧レベルを所定レベルに修正
し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機
能を有する入力回路と、中央処理回路(CPU)と、該
CPUで実行される各種演算プログラムや後述する各種
マップ及び演算結果等を記憶するROM及びRAMから
なる記憶回路と、Aソレノイド弁25a、Bソレノイド
弁25b及び変速アクチュエータ25cに駆動信号を出
力する出力回路とを備えており、各種センサの検出信号
に基づいてロックアップクラッチ23の係合状態、ギヤ
位置及びスロットル弁開度θTHの制御を行う。なお、
以下にフローチャートを参照して説明する処理は、EC
U2のCPUで実行されるものである。
【0025】以下、上記のように構成した内燃エンジン
の制御装置の作用をシフトアップの一形態として2速か
ら3速にシフトアップする場合を例にとって説明する。
【0026】図2は、本発明の実施の形態に係る内燃エ
ンジンの制御装置のタイミングチャートである。
【0027】図2において、時刻t1にて2速から3速
への変速信号(シフトアップ信号)UPがECU2から
変速アクチュエータ25cに出力されると(図2
(a))、ギヤ機構24の2速側クラッチの油圧が下が
り始めると共に(図2(i))、3速側クラッチの油圧
が上がり始める(図2(j))。これにより、2速側ク
ラッチが滑り始めると共に、時刻t3で3速側クラッチ
が係合し始め、2速側クラッチ及び3速側クラッチの双
方が連結されているが滑っている状態にある、いわゆる
「ともがみ」の状態(トルク相)が開始する。この「と
もがみ」状態は時刻t4まで続く。時刻t4以後は、2
速側クラッチが完全に切り離され、3速側クラッチが滑
りながら時刻t6で完全に係合する(図2(i)
(j))。時刻t4の判定方法については後述する。
【0028】もし、時刻t4以後、エンジントルク(図
2(e))に関して何の処理もしなければ、ドライブシ
ャフト26のトルクは、図2(c)の破線で示すよう
に、時刻t3〜t4では低くなり、時刻t4〜t5では
高くなり、時刻t6以降では低くなるようなトルク変動
を引き起こす。
【0029】そこで、図2(c)の破線で示されるドラ
イブシャフト26のトルク変動を相殺するために、エン
ジントルクを時刻t3から増加させ(図2(e))、2
速側クラッチが完全に非係合になる時刻t4で急減さ
せ、3速クラッチの係合が完了する時刻t6以後は再び
増加させて、ドライブシャフト26のトルクが一定とな
るように(図2(c)の実線)エンジントルクを調整す
る(図2(e))。エンジントルクの増加は、本実施の
形態ではスロットルアクチュエータ34によりスロット
ル弁1bの開度を増加することにより行われる。
【0030】エンジントルク増加量は、シミュレーショ
ンや実験データなどによって推定することが可能であ
り、エンジン出力増加の制御が行われる直前のエンジン
出力の状態や、シフトアップのシフトパターン(1速か
ら2速、2速から3速、3速から4速)に依存して決定
される。
【0031】ここに、エンジントルク(図2(e))の
増加開始時期(時刻t3)は、変速信号UP発生時の時
刻t1からエンジントルク制御用ディレイタイマにより
計時される設定時間ΔTe(t3−t1)が経過したと
きとされる。
【0032】ところが上述のようにドライブシャフト2
6のトルク(図2(c))を一定にすべくエンジントル
ク(図2(e))を増減すると、エンジン回転数Neが
図2(d)の破線で示すように吹き上がって過大とな
る。この結果、運転者の運転フィーリングが悪くなると
共に、振動、騒音の増加、燃費の悪化を生起する。
【0033】本実施の形態によれば、このシフトアップ
時のエンジン回転数Neの吹き上がりを抑制するべくロ
ックアップクラッチ23の締結容量をエンジン回転数N
eの吹き上がり開始時の時刻t3から増大させる(図2
(h))。具体的には、時刻t2でAソレノイド25a
への駆動信号LCAをオン、Bソレノイド25bへの駆
動信号LCBをデューティ比100%に設定する(図2
(f)(g))。すなわち、変速信号UPの発生からロ
ックアップ制御用ディレイタイマLCBTRの設定時間
ΔTl経過後にAソレノイド25a(図2(f))及び
Bソレノイド25b(図2(g))が作動が開始する。
但し、Bソレノイド25b(図2(g))の立ち上がり
を段階的に行って、ロックアップクラッチ23の締結容
量の急激な増大を防止する。エンジントルクの増加(図
2(e))は、エンジントルク制御用ディレイタイマに
よる設定時間ΔTe後(時刻t3)において、スロット
ルアクチュエータ34によるスロットル弁1bの開度変
更によって瞬時に行われるのに対し、ロックアップクラ
ッチ23の締結容量の増大は、油圧制御系に特有の応答
遅れがあるので、Aソレノイド25aおよびBソレノイ
ド25bの作動開始は、時刻t3より早めの時刻t2と
している。ロックアップ制御用ディレイタイマLCBT
Rの設定時間ΔT1は、ロックアップクラッチ23の締
結容量の増加状態(図2(f))がエンジントルクの増
加状態(図2(e))に適合するように設定される。こ
れにより、ロックアップクラッチ23が係合してエンジ
ンの出力トルクを吸収し、エンジン回転数Neの増加が
抑制される。
【0034】ロックアップクラッチ23の締結容量の増
加量は、エンジンの出力トルクの増加量とエンジン回転
数Ne及びシフトアップのシフトパターン(1速から2
速、2速から3速、3速から4速)に依存して決定され
る。実際は、予め実験などによって求めたデータから変
速信号UPの発生直前のロックアップクラッチ23の作
動状態(オン/オフ)とシフトアップのシフトパターン
(1速から2速、2速から3速、3速から4速)とに応
じたテーブル等に基づいて決定される。
【0035】時刻t4以降は、Bソレノイド25bのデ
ューティ比は100%から漸減させえられる。ロックア
ップクラッチ23の締結容量の急減によるエンジン回転
数Neの変動を回避するためである。ここに、ロックア
ップクラッチ23の締結容量増大の終了時期(図2
(g))は、エンジントルクの増加制御終了時期(図2
(e))と同じタイミング(時刻t4)である。因み
に、時刻t4では、2速側クラッチが非係合となり、3
速側クラッチは滑り量が所定量以下の係合状態となる
(イナーシャ相)(図2(i)(j))。
【0036】以下、図2(b)を参照しながら時刻t4
の判定方法について説明する。図2(b)は、ギヤ機構
24のカウンタシャフトの回転数Ncに対するメインシ
ャフトの回転数Nmの比に各ギヤ位置におけるギヤ比r
を乗じた値ECL(Nm/Nc×r)の時間的変化を示
すグラフである。このECLは各変速モード毎に算出さ
れ、各変速モードにおけるECLは、ギヤ機構24の各
クラッチが直結の場合は1を示す。ギヤ機構24の各ク
ラッチが滑っているときは、ECLの値はその滑り量の
増大に応じて1との差が大きくなる。
【0037】図2(b)において、2速から3速へのシ
フトアップ時に、2速側クラッチが非係合になり始め
る、すなわちイナーシャ相に入ると、エンジン負荷が減
少してメインシャフトの回転数Nmが上昇するので、2
速モードにおけるECLは大きくなる。2速モードにお
けるECLが、所定値、例えば1.05に達したとき、
時刻t4と判定する。尚、時刻t4にてECL算出モー
ドが2速モードから3速モードに切り換えるられる。
【0038】斯くして、時刻t4で、前述のように2速
側クラッチが非係合となると共に3速クラッチが係合し
たと判定されると、エンジントルクが急減するように制
御される(図2(e)(i)(j))。
【0039】次に、時刻t5でAソレノイド25aはオ
フにされると共にBソレノイド25bはデューティ比が
0%とされ(図2(f)(g))、ロックアップクラッ
チ23は非係合となる。また、時刻t5から所定時間経
過後の時刻t6で3速側クラッチが完全に係合し、シフ
トアップは完了する。
【0040】時刻t4は、上記の説明ではECLの値に
応じて判定しているが、変速信号UPオンの時期(時刻
t1)からのタイマの計時によって判定してもよい。
【0041】なお、エンジントルクの制御手段は、スロ
ットルアクチュエータ34によるスロットル1bの開度
制御の他に、点火時期制御(θig)又は燃料噴射量制
御(FI)の態様が考えられる。しかしながら、燃費、
エミッション、ノッキングの発生等を考慮し、さらにト
ルク増加量が大きい場合の応答性を考慮すると本実施の
形態のようにスロットルアクチュエータ34よるスロッ
トル1bの開度制御によるのが好ましい。
【0042】以下、ロックアップクラッチ23の締結容
量の増大処理について、図3を参照しながら説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る内燃エンジンの制御
装置の作動を示すフローチャートである。
【0043】まず、ステップS1で変速信号UPが立ち
上がっていることを「1」で示す変速信号オンフラグF
UPが1であるか否かを判定し、その答が肯定(YE
S)の場合、すなわち変速信号オンフラグFUPが1で
あり、変速信号UPが立ち上がった場合(図2(a)で
時刻t1)、ECLの算出モードが2速モードから3速
モードに切り換えられたことを「1」で示すECLオン
フラグFECLONが1であるか否かを判定する(ステ
ップS2)。
【0044】ステップS2で、判定の結果が否定(N
O)の場合、すなわちECLオンフラグFECLONが
0であり、ECLの算出モードがまだ2速モードから3
速モードに切り換わっていない場合、所定時間ΔTlを
計時するロックアップクラッチ制御用ディレイタイマL
CBTMRのカウンタが0か否かを判定し(ステップS
3)、0の場合、すなわち図2で時刻t2のとき、Aソ
レノイド25aが動作中であることを「1」で示すロッ
クアップクラッチ動作フラグLCASOLを1に設定す
ると共に、自動変速機のデューティ比指令値LCBAT
にデューティ比増加分LCSFTを加算してその和をB
ソレノイド25bのデューティ比LCBDUTYとして
設定する(ステップS4)。ここで、自動変速機のデュ
ーティ比指令値LCBATは、エンジン運転パラメータ
等によりロックアップマップから算出される。
【0045】次に、上記算出されたBソレノイド25b
のデューティ比LCBDUTYのリミットチェックを行
い、デューティ比LCBDUTYが100%を越える場
合は、100%とし、越えない場合はそのまま保持し
(ステップS5)。本処理を終了する。
【0046】一方、ステップS1で、判定の結果が否定
(NO)の場合、すなわち変速信号オンフラグFUPが
1でなく、変速信号UPが立ち上がっていない場合(図
2(a)の時刻t1以前又は時刻t6以降)、ロックア
ップクラッチ制御用ディレイタイマLCBTMRの設定
値をAソレノイド25aの自動変速機のオン/オフ指令
値LCAAT及びエンジン回転数Neから決定されるテ
ーブル値により更新する(ステップS6)。次に、Aソ
レノイド25aのオン/オフ(LCASOL)を自動変
速機のオン/オフ指令値LCAATにより制御すると共
にBソレノイド25bのデューティ比LCBDUTYを
自動変速機のデューティ比指令値LCBATにより制御
し(ステップS7)、本処理を終了する。
【0047】ステップS2で、判定の結果が肯定(YE
S)の場合、すなわちECLオンフラグFECLONが
1であり、ECLの算出モードが2速モードから3速モ
ードに切り換わった場合(図2の時刻t4)、Bソレノ
イド25bによるデューティ比LCBDUTYがBソレ
ノイド25bの自動変速機のデューティ比指令値LCB
ATとBソレノイド25bのデューティ比減算値DDU
TYとの和より小さいか否かを判定し(ステップS
8)、等しいか大きい場合は、Bソレノイドのデューテ
ィ比LCBDUTYを漸減するために、Bソレノイド2
5bのデューティ比LCBDUTYからデューティ比減
算値DDUTYを減算し(ステップS9)、本処理を終
了する。ステップS8で、判定の結果が肯定(YE
S)、すなわちBソレノイド25bによるデューティ比
LCBDUTYが自動変速機のデューティ比指令値LC
BATとデューティ比減算値DDUTYとの合計より小
さい場合は、Bソレノイド25bのデューティ比の漸減
が終了したとしてステップS7に進み、Aソレノイド2
5aのオン/オフ(LCASOL)を自動変速機のオン
/オフ指令値LCAATにより制御すると共にBソレノ
イド25bのデューティ比LCBDUTYを自動変速機
のデューティ比指令値LCBATにより制御し、本処理
を終了する。
【0048】ステップS3で、判定の結果が否定(N
O)の場合、すなわち、ロックアップクラッチ制御用デ
ィレイタイマLCBTMRのカウントが0でなく、図2
で時刻t2以前の場合、ロックアップクラッチ制御用デ
ィレイタイマLCBTMRを1だけ減算して、本処理を
終了する。
【0049】上記本発明の実施の形態によれば、ギヤ機
構24が2速から3速にシフトアップするときの変速シ
ョックを低減すべくエンジン1の出力トルクを増加させ
るときに(図3の時刻t3)、ロックアップクラッチ2
3の締結容量を増加させるので、変速ショックを低減で
き、運転フィーリングの低下、燃費の悪化や騒音、振動
の増加を回避することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の内燃エ
ンジンの制御装置によれば、エンジン出力トルク増加手
段が、自動変速機のシフトアップ時に変速ショックを低
減すべくエンジンの出力トルクを増加させるときに、締
結容量制御手段がロックアップ機構の締結容量を増加さ
せるので、変速ショックを低減でき、運転フィーリング
の低下、燃費の悪化や騒音、振動の増加を回避すること
ができる。
【0051】請求項2および3の内燃エンジンの制御装
置によれば、ロックアップ機構の締結容量の急減による
エンジン回転数の変動を回避できる。
【0052】請求項4および5の内燃エンジンの制御装
置によれば、ロックアップ機構の締結容量の増加量が、
より適切に決定される。
【0053】請求項6の内燃エンジンの制御装置によれ
ば、シフトアップ時におけるエンジン回転数の増加開始
タイミングにロックアップ機構の締結容量の増加開始タ
イミングを確実に合わせることができる 請求項2および3の内燃エンジンの制御装置によれば、
ロックアップ機構の締結容量の急減によるエンジン回転
数の変動を回避できる。
【0054】請求項4および5の内燃エンジンの制御装
置によれば、ロックアップ機構の締結容量の増加量が、
より適切に決定される。
【0055】請求項6の内燃エンジンの制御装置によれ
ば、シフトアップ時におけるエンジン回転数の増加開始
タイミングにロックアップ機構の締結容量の増加開始タ
イミングを確実に合わせることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる車両に搭載され
た自動変速機付き内燃エンジン及びその制御装置の構成
を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る内燃エンジンの制
御装置の作動を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の実施の一形態に係る内燃エンジンの制
御装置の作動を示すローチャートである。
【符号の説明】
1 内燃エンジン 2 電子コントロールユニット 3 スロットル弁開度センサ 5 エンジン回転数センサ 21 自動変速機 22 トルクコンバータ 23 ロックアップクラッチ 24 ギヤ機構 25 油圧制御機構 30 アクセル開度センサ 31 スロットルアクチュエータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクコンバータおよびロックアップ機
    構を有する自動変速機と、該自動変速機のシフトアップ
    時に変速ショックを低減すべく内燃エンジンの出力トル
    クを増加させるエンジン出力トルク増加手段とを備えた
    内燃エンジンの制御装置において、前記エンジン出力ト
    ルク増加手段の作動時に前記ロックアップ機構の締結容
    量を増加させる締結容量制御手段を設けたことを特徴と
    する内燃エンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記締結容量制御手段は、前記ロックア
    ップ機構の締結容量を増加させた後該増加した締結容量
    を漸減させるように構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の内燃エンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記締結容量制御手段は、前記増加した
    締結容量の漸減開始時期を、前記シフトアップ時におい
    て前記自動変速機のギヤ機構のクラッチの係合状態に応
    じて決定することを特徴とする請求項2記載の内燃エン
    ジンの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記締結容量制御手段による前記ロック
    アップ機構の締結容量の増加量は、前記内燃エンジンの
    出力トルクの増加量、エンジン回転数および前記自動変
    速機のシフトアップのシフトパターンの少なくとも1つ
    に応じて決定されることを特徴とする請求項1から3項
    のいずれか1項記載の内燃エンジンの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記締結容量制御手段による前記ロック
    アップ機構の締結容量の増加量は、前記自動変速機のシ
    フトアップ直前の前記ロックアップ機構の作動状態およ
    び前記自動変速機のシフトアップのシフトパターンの少
    なくとも1つに応じて決定されることを特徴とする請求
    項1から3項のいずれか1項記載の内燃エンジンの制御
    装置。
  6. 【請求項6】 前記エンジン出力トルク増加手段は、前
    記エンジンのスロットル弁の開度を増加する手段を有
    し、前記締結容量制御手段による前記ロックアップ機構
    の締結容量の増加の開始指令タイミングは前記内燃エン
    ジンの出力トルクの増加の開始指令タイミングより早い
    タイミングに設定されることを特徴とする請求項1から
    5項のいずれか1項記載の内燃エンジンの制御装置。
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