JP3827788B2 - 車両用内燃機関の出力トルク制御装置 - Google Patents

車両用内燃機関の出力トルク制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関に設けられた自動変速機の変速時に出力トルクを増減して変速ショックを低減する車両用内燃機関の出力トルク制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用内燃機関の出力トルク制御装置は、アクチュエータにより駆動されるスロットル弁の開度を変更して内燃機関に吸入される空気量を制御することによりエンジン出力トルクを増減する際、目標開度と現在開度との偏差に基づいてフィードバック制御を行う。
【0003】
また、変速ショック低減時には変速パターンに応じてアクチュエータの目標開度を設定する。図43はアクセルペダルを踏み込んでシフトアップする時のエンジン回転数、駆動軸トルク、クラッチ油圧の変化を示すグラフである。この場合、駆動軸トルクが立ち上がるイナーシャ相で目標開度を小さくして変速ショックを低減する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、変速ショック低減時、変速パターンに応じて目標開度を単に設定するだけであるので、変速中のシフトクラッチの油圧変化を考慮しておらず、油の経年変化、各ギヤ段の使用頻度から起こる油圧低下のばらつき及び変速時等の油圧変化速度のばらつきによる締結力変動に対応できなかった。このばらつきの原因としては油温の変化やオイルの劣化などが挙げられる。
【0005】
このため、後段(入り側)のクラッチ油圧の変化がアクチュエータの目標開度の変化よりも遅い場合、クラッチ締結力が小さく、クラッチ滑りを起こしやすい。図44はシフトアップ時におけるクラッチ油圧の変化がアクチュエータの目標開度の変化に比べて遅い場合でのエンジン回転数、駆動軸トルク、クラッチ油圧の変化を示すグラフである。図中点線で示す予測値に対して図中実線で示す実測値の立ち上がりが遅いため、トルクショックが2段で発生する(図中a、b)。
【0006】
図45はシフトアップ時におけるクラッチ油圧の変化がアクチュエータの目標開度の変化より速い場合でのエンジン回転数、駆動軸トルク、クラッチ油圧の変化を示すグラフである。クラッチ油圧の変化がアクチュエータの目標開度の変化に比べて速い場合、イナーシャ相の初期と終了時に引き込みショックが発生して変速ショックの低減効果が損なわれてしまう(図中c、d)。
【0007】
そこで、本発明はシフトクラッチの油圧変化を考慮して変速ショックを低減する車両用内燃機関の出力トルク制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の車両用内燃機関の出力トルク制御装置は、内燃機関に設けられた油圧式自動変速機の変速時、該内燃機関の出力トルクを増減して変速ショックを低減する車両用内燃機関の出力トルク制御装置において、前記内燃機関の吸入空気量を制御する電子制御スロットル弁を駆動するアクチュエータと、前記油圧式自動変速機の変速時における前記スロットル弁開度の目標値を設定する目標値設定手段と、前記油圧式自動変速機の変速用クラッチオイルの状態を推定する推定手段と、前記推定されたクラッチオイルの状態により前記目標値を変更する目標値変更手段とを備え、前記目標値変更手段は、前記目標値に応じて駆動される前記アクチュエータの駆動定数を前記推定された変速用クラッチオイルの状態により変更することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の車両用内燃機関の出力トルク制御装置の実施の形態について説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施の形態に係る内燃エンジン(以下「エンジン」という)及びその出力トルク制御装置の全体の構成図であり、エンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されている。スロットル弁3にはスロットル弁開度(TH)センサ4が連結されており、当該スロットル弁3の開度に応じた電気信号を出力して電子コントロールユニット(以下「ECU」という)5に供給する。
【0014】
また、ECU5にはスロットル弁3を駆動するスロットルアクチュエータ23およびアクセル開度APを検出するアクセル開度(AP)センサ25が接続されており、ECU5はアクセル開度センサ25によって検出されたアクセル開度APに基づいてスロットルアクチュエータ23を駆動する。
【0015】
燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁3との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射の開弁時間が制御される。
【0016】
一方、スロットル弁3の直ぐ下流には管7を介して吸気管内圧力(PB)センサ8が設けられており、この圧力センサ8により電気信号に変換された圧力信号は前記ECU5に供給される。また、その下流には吸気温(TA)センサ9が取付けられており、吸気温TAを検出して対応する電気信号を出力してECU5に供給する。
【0017】
エンジン1の本体に装着されたエンジン水温(TW)センサ10はサーミスタ等から成り、エンジン水温(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を出力してECU5に供給する。
【0018】
エンジン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲には、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置で信号パルス(以下「CYL信号パルス」という)を出力する気筒判別センサ(以下「CYLセンサ」という)13、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)に関し所定クランク角度前のクランク角度位置で(4気筒エンジンではクランク角180゜毎に)TDC信号パルスを発生するNEセンサ12、及び前記TDC信号パルスの周期より短い一定クランク角(例えば30゜)周期で1パルス(以下「CRK信号パルス」という)を発生するクランク角センサ(以下「CRKセンサ」と云う)11が取り付けられており、CYL信号パルスTDC信号パルス及びCRK信号(クランク角信号)パルスはECU5に供給される。
【0019】
エンジン1の各気筒には、点火プラグ19が設けられ、ディストリビュータ18を介してECU5に接続されている。この他、ECU5には周知の自動変速機26が接続されている。
【0020】
図2は自動変速機26の構成を示す図である。自動変速機26はエンジン1の出力軸29に連結され、ポンプ翼32a及びタービン翼32bを有するトルクコンバータ32と、ポンプ翼32aとタービン翼32bとを連結するためのロックアップクラッチ33と、トルクコンバータ32の出力側に連結されるギヤ機構34と、ロックアップクラッチ33及びギヤ機構34の動作を制御する油圧制御機構35とを有する。
【0021】
油圧制御機構35は、ロックアップクラッチ33の係合/非係合を切り換えるオンオフ型のソレノイド弁(以下、Aソレノイド弁という)35aと、Aソレノイド弁35aがオンされ、ロックアップクラッチ23が係合状態にあるときの係合圧(締結容量)を制御するデューティ制御型のソレノイド弁(以下、Bソレノイド弁という)35bと、ギヤ機構34のギヤ位置(ギヤ比)を制御する変速アクチュエータ35cとを有する。
【0022】
Aソレノイド弁35a、Bソノレイド弁35b及び変速アクチュエータ35cは、ECU5に接続されている。ECU5は、Aソレノイド弁35a、Bソノレイド弁35bを介してロックアップクラッチ33の係合状態を制御すると共に、変速アクチュエータ35cを介してギヤ機構34のギヤ位置を制御する。
【0023】
また、自動変速機26にはギヤ機構34のギヤ位置IGEARを検出するギヤ位置センサ37、および変速時にギヤ前段(切れ側)のクラッチ油圧および後段(入り側)のクラッチ油圧を検出する油圧センサ40が設けられ、これらの検出信号はECU5に供給される。
【0024】
エンジン1の出力は、出力軸29からトルクコンバータ32、ギヤ機構34、差動装置36を順次経て、左右の駆動輪38,39に伝達される。
【0025】
三元触媒(触媒コンバータ)15はエンジン1の排気管14に配置されており、排気ガス中のHC,CO,NOx等の成分の浄化を行う。排気管14の触媒コンバータ15の上流側には、空燃比センサとしての酸素濃度センサ16(以下「O2センサ16」という)が装着されており、このO2センサ16は排気ガス中の酸素濃度を検出し、その検出値に応じた電気信号を出力しECU5に供給する。また、ECU5には車速Vを検出する車速センサ24が電気的に接続されている。
【0026】
ECU5は各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理回路(以下「CPU」という)、CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶手段、前記燃料噴射弁6及びディストリビュータ18等に駆動信号を供給する出力回路等から構成される。
【0027】
ECU5のCPUは上述の各種エンジンパラメータ信号に基づいて、排気ガス中の酸素濃度に応じた空燃比のフィードバック制御運転領域やオープンループ制御運転領域等の種々のエンジン運転状態を判別するとともに、エンジン運転状態に応じ、数式(1)に基づき、前記TDC信号パルスに同期して燃料噴射弁6の燃料噴射時間Toutを演算する。
【0028】
【数1】
Tout=Ti×KO2×K1+K2
ここに、Tiは基本燃料量、具体的にはエンジン回転数NEと吸気管内圧力PBとに応じて決定される基本燃料噴射時間であり、このTi値を決定するためのTiマップが記憶手段に記憶されている。
【0029】
KO2は、O2センサ16の出力に基づいて算出される空燃比補正係数であり、空燃比フィードバック制御中はO2センサ16の出力に応じてエンジンに供給される混合気の空燃比が目標空燃比に一致するように設定され、オープンループ制御中はエンジン運転状態に応じた所定値に設定される。
【0030】
K1及びK2は夫々各種エンジンパラメータ信号に応じて演算される他の補正係数及び補正変数であり、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加速特性等の諸特性の最適化が図られるような値に設定される。
【0031】
ECU5のCPUはさらに点火時期θIGをエンジン運転状態に応じて算出し、上記Tout値に応じた燃料噴射弁6の駆動信号及びθIG値に応じた点火プラグ19の駆動信号を、出力回路を介して出力する。
【0032】
つぎに、自動変速機26の変速時におけるエンジン出力トルク制御について説明する。図3はECU5によって実行されるエンジン出力トルク制御の処理手順を示すフローチャートである。この処理はタイマにより所定時間毎に繰り返し実行される。まず、ECU5はアクセル開度AP、エンジン回転数NEに応じた目標エンジン出力トルクTECMDをTECMDマップにより検索する(ステップS1)。図4はTECMDマップを示すグラフである。目標エンジン出力トルクTECMDは、アクセル開度APが約20度(deg)以下ではエンジン回転数NEが小さい程大きな値に設定されている。また、エンジン回転数NEが大きい程、アクセル開度APの増加につれて緩やかな立ち上がりを示す値に設定されている。
【0033】
つづいて、変速時におけるシフトショックを低減するためのエンジン出力トルク補正量DTESFTを算出するが(ステップS2)、この算出処理の詳細については後述する。
【0034】
ステップS2で算出されたエンジン出力トルク補正量DTESFTを目標エンジン出力トルクTECMDに加算して補正後の目標エンジン出力トルクTEOBJを算出する(ステップS3)。
【0035】
算出された補正後の目標エンジン出力トルクTEOBJに応じた目標エンジン負荷PBCMDをPBCMDマップから検索する(ステップS4)。図5はPBCMDマップを示すグラフである。目標エンジン負荷PBCMDは、エンジン回転数NEが低い程、かつ目標エンジン出力トルクTEOBJが大きい程大きな値に設定されている。
【0036】
検索された目標エンジン負荷PBCMDに応じたスロットル弁開度のフィードフォワード値THFFをTHFFマップにより検索する(ステップS5)。図6はTHFFマップを示すグラフである。スロットル弁開度のフィードフォワード値THFFはエンジン回転数NEが高い程、かつ目標エンジン負荷PBCMDが大きい程大きな値を示す。
【0037】
目標エンジン負荷PBCMDおよび圧力センサ8により検出された吸気管内圧力(実エンジン負荷)PBからスロットル弁開度のフィードバック値THFBを算出する(ステップS6)。スロットル弁開度のフィードバック値THFBの算出処理については後述する。
【0038】
ステップS5で検索されたスロットル弁開度のフィードフォワード値THFFおよびステップS6で算出されたスロットル弁開度のフィードバック値THFBを加算して目標スロットル弁開度THCMDを算出する(ステップS7)。
【0039】
算出された目標スロットル弁開度THCMDのリミット処理を行う。すなわち、目標スロットル弁開度THCMDが下限値THCMDL(本実施形態では0deg)より小さい場合、目標スロットル弁開度THCMDを下限値THCMDLに設定し、目標スロットル弁開度THCMDが上限値THCMDH(本実施形態では80deg)より大きい場合、目標スロットル弁開度THCMDを上限値THCMDHに設定する(ステップS8〜ステップS11)。
【0040】
図7および図8はスロットル弁開度のフィードバック値THFBの算出処理手順を示すフローチャートである。まず、エンジン回転数NEが所定回転数NETHFBL以下であるか否かを判別する(ステップS21)。所定回転数NETHFBLにはヒステリシスが付加され、本実施形態ではその上限値は500rpm、下限値は400rpmに設定されている。エンジン回転数NEが所定回転数NETHFBL以下である場合、つまり低回転で吸気管内圧力PBが安定していないと判別された場合、フィードバック値THFBの積分項(I項)THFBIを値0にリセットし(ステップS22)、フィードバック値THFBを0degに設定して(ステップS23)処理を終了する。
【0041】
ステップS21でエンジン回転数NEが所定回転数NETHFBL以下でない場合、つまり低回転でなく吸気管内圧力PBが安定していると判別された場合、今回の目標エンジン負荷PBCMD(n)から前回の目標エンジン負荷PBCMD(n−1)を減算して目標エンジン負荷の偏差DPBCMDを算出する(ステップS24)。尚、初期値としての目標エンジン負荷PBCMD(0)は値0に設定されている。
【0042】
アクセル開度APが所定開度APFC以上であるか否かを判別する(ステップS25)。所定開度APFCにはヒステリシスが付加され、本実施形態ではその上限値は0.2deg、下限値は0.1degに設定されている。アクセル開度APが所定開度APFCより小さい場合、つまりアクセル開度APが全閉である場合、前述のステップS22に移行しアクセル開度APが全閉であるときにスロットル弁開度THが全閉となるように積分項THFBIを値0にリセットする。
【0043】
一方、ステップS25でアクセル開度APが所定開度APFC以上である場合、フィードバック値THFBの制御定数KP、KIを算出する(ステップS26)。制御定数KP、KIの算出処理ついては後述する。
【0044】
目標エンジン負荷PBCMDから圧力センサ8により検出された吸気管内圧力(実エンジン負荷)PBを減算してエンジン負荷の偏差ERRORを算出する(ステップS27)。算出された偏差ERRORの絶対値が所定偏差ERRORG以上であるか否かを判別する(ステップS28)。所定偏差ERRORGにはヒステリシスが付加され、本実施形態ではその上限値は5mmhg、下限値は3mmhgに設定されている。
【0045】
偏差ERRORの絶対値が所定偏差ERRORGより小さい場合、つまり目標エンジン負荷PBCMDと実エンジン負荷PBがほぼ等しい場合、スロットル弁開度のフィードバック値THFBの算出処理を停止してスロットル弁開度THのハッチングを防止する。一方、偏差ERRORの絶対値が所定偏差ERRORG以上である場合、所定偏差ERRORGに制御定数KPを乗算して比例項THFBPを算出する(ステップS29)。
【0046】
スロットル弁が全開または全閉に近い状態のとき、スロットル弁開度の積分項(I項)の誤積算を防止するために前回値を保持する。すなわち、大気圧PAから吸気管内絶対圧PBAを減算した値(PA−PBA)が所定値DPBWOT以上であるか否かを判別する(ステップS30)。所定値DPBWOTにはヒステリシスが付加され、本実施形態ではその上限値が30mmHg、下限値が10mmHgに設定されている。PA−PBA<DPBWOTである場合、全開に近い状態であるとして後述するステップS38の処理に移行する。
【0047】
また、PA−PBA≧DPBWOTである場合、目標スロットル弁開度THCMDが所定開度THWOT(本実施形態では79deg)以下であるか判別する(ステップS31)。目標スロットル弁開度THCMDが所定開度THWOTより大きい場合、全開に近い状態であるとして後述するステップS38の処理に移行する。
【0048】
一方、目標スロットル弁開度THCMDが所定開度THWOT以下である場合、目標スロットル弁開度THCMDが所定開度THFC(本実施形態では0.1deg)以上であるか否かを判別する(ステップS32)。目標スロットル弁開度THCMDが所定開度THFCより小さい場合、全閉に近い状態であるとして後述するステップS38の処理に移行する。
【0049】
また一方、目標スロットル弁開度THCMDが所定開度THFC以上である場合、積分項KIに偏差ERRORを乗算した値を前回のフィードバック値の積分項THFBI(n−1)に加算して今回のフィードバック値の積分項THFBI(n)を算出する(ステップS33)。
【0050】
算出した積分項THFBIのリミット処理を行う。即ち、積分項THFBIが下限値THFBL以上であるか否かを判別し(ステップS34)、下限値THFBIL(本実施形態では−30deg)より小さい場合、積分項THFBIを下限値THFBILに設定し(ステップS35)、積分項THFBIが上限値THFBIH(本実施形態では30deg)以下であるか判別し(ステップS36)、積分項THFBIが上限値THFBIHより大きい場合、積分項THFBIを上限値THFBIHに設定する(ステップS37)。
【0051】
ステップS29で算出された比例項THFBPに積分項THFBIを加算してフィードバック値THFBを算出し(ステップS38)、処理を終了する。
【0052】
図9は制御定数KP、KIの算出処理手順を示すフローチャートである。目標エンジン負荷の偏差DPBCMDの絶対値が所定値DPBFB以上であるか否かを判別する(ステップS41)。所定値DPBFBにはヒステリシスが付加され、本実施形態ではその上限値、下限値はそれぞれ10mmHg、5mmHgに設定される。
【0053】
偏差DPBCMDの絶対値が所定値DPBFBより小さい場合、そのまま終了し、偏差DPBCMDの僅かの変化により制御定数KI、KPが変動することを防止する。一方、偏差DPBCMDの絶対値が所定値DPBFB以上である場合、偏差DPBCMDが所定値DPB0(本実施形態では0mmHg)以上であるかによりスロットル弁を開方向へ制御すべきか、閉方向へ制御すべきかを判断する(ステップS42)。
【0054】
偏差DPBCMDが所定値DPB0以上である場合、つまり偏差DPBCMDが正の場合にはスロットル弁開度THを開方向へ制御する必要が有り、目標エンジン負荷PBCMD、エンジン回転数NEに応じた補正値KPACC、KIACCをKPACCマップ、KIACCマップにより検索する(ステップS43)。図10はKPACCマップを示すグラフである。図11はKIACCマップを示すグラフである。補正値KPACC、KIACCは、それぞれエンジン回転数NEが大きい程小さな値となり、目標エンジン負荷PBCMDが小さい(負圧が大きい)程大きな値となる。算出された補正値KPACC、KIACCを補正係数KPM、KIMに代入する(ステップS44)。
【0055】
一方、ステップS42で偏差DPBCMDが所定値DPB0より小さい場合、つまり偏差DPBCMDが負の場合にはスロットル弁開度THを閉方向へ制御する必要が有り、目標エンジン負荷PBCMD、エンジン回転数NEに応じた補正値KPDEC、KIDECをKPDECマップ、KIDECマップにより検索する(ステップS45)。図12はKPDECマップを示すグラフである。図13はKIDECマップを示すグラフである。補正値KPDEC、KIDECは、それぞれエンジン回転数NEが大きい程小さな値となり、エンジン負荷PBCMDが小さい(負圧が大きい)程小さな値となる。
【0056】
エンジン出力トルク補正量DTESFTが値0と等しいか否か、つまり変速時のシフトショック低減中であるか否かを判別する(ステップS47)。エンジン出力トルク補正量DTESFTが値0でなく、シフトショック低減中である場合、自動変速機26のクラッチオイルの油温を代表する冷却水温TWに応じた補正係数KPSFT、KISFTをそれぞれKPSFTマップ、KISFTマップにより検索する(ステップS48)。図14は冷却水温TWに応じたKPSFTマップ、KISFTマップを示すグラフである。補正係数KPSFT、KISFTはともに冷却水温TWが高い程、小さな値に設定されている。
【0057】
後述する処理によって算出されたシフト油圧変化量DPRSATに応じた補正係数KPPRS、KIPRSをKPPRSマップ、KIPRSマップにより検索する(ステップS49)。図15はシフト油圧変化量DPRSATに応じたKPPRSマップ、KIPRSマップを示すグラフである。
【0058】
一方、ステップS47でエンジン出力トルク補正量DTESFTが値0に等しくシフトショック低減中でない場合、補正係数KPSFT、KISFTを値1.0に設定し(ステップS50)、補正係数KPPRS、KIPRSを値1.0に設定し(ステップS51)、ステップS52の処理に移行する。
【0059】
補正係数KPM、KPSFT、KPPRSを乗算して制御定数KPを算出し(ステップS52)、補正係数KIM、KISFT、KIPRSを乗算して制御定数KIを算出し(ステップS53)、処理を終了する。
【0060】
このように算出された制御定数KP、KIはスロットル弁開度を調節するアクチュエータ23の駆動定数であり、上記処理手順によりクラッチオイルの油温、クラッチ油圧に応じて変更される。
【0061】
つぎに、上記ステップS2における変速時のエンジン出力トルク補正量DTESFTの算出について説明するが、始めに変速パターンを判別する処理を行う。
【0062】
図16はECU5によって実行される変速時のパターン判別処理手順を示すフローチャートである。まず、次段シフト(最適シフト)位置SFTCMDを選択する(ステップS61)。次段シフト位置SFTCMDを選択する処理については後述する。つづいて、シフトクラッチ締結比ECLを算出する(ステップS62)。シフトクラッチ締結比ECLを算出する処理については後述する。
【0063】
ステップS61でシフトチェンジ中であるとき値1にセットされるフラグFSFTCNGが値1であるか否かを判別する(ステップS63)。フラグFSFTCNGが値1でない場合、つまりシフトチェンジ中でない場合、シフトショック低減処理に用いられる初期値を設定し(ステップS64)、処理を終了する。
【0064】
一方、ステップS63でフラグFSFTCNGが値1でシフトチェンジ中である場合、ステップS61でアップシフトであるとき値1にセットされるフラグFUPSFTが値1であるか否かを判別する(ステップS65)。フラグFUPSFTが値1である場合、目標エンジン出力トルクTECMDが所定トルクTECMD0(本実施形態では所定トルクTECMD0は値0である)以上であるか否かを判別する(ステップS66)。
【0065】
目標エンジン出力トルクTECMDが所定トルクTECMD0以上である場合、パワーオン時、つまり運転者がアクセルペダルを踏み込んで加速する時のアップシフトであると判別し、パワーオンアップシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFT、シフト油圧変化量DPRSATを算出する(ステップS67)。パワーオンアップシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFT、シフト油圧変化量DPRSATの算出処理手順については後述する。
【0066】
一方、ステップS66で目標エンジン出力トルクTECMDが所定トルクTECMD0より小さい場合、パワーオフ時、つまり運転者がアクセルペダルを踏み込まずに坂道などで加速する時のアップシフトであると判別し、パワーオフアップシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFT、シフト油圧変化量DPRSATを算出する(ステップS68)。パワーオフアップシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFT、シフト油圧変化量DPRSATの算出処理手順については後述する。
【0067】
また一方、ステップS65でフラグFUPSFTが値0でダウンシフトである場合、パワーオンダウンシフト時およびパワーオフダウンシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFT、シフト油圧変化量DPRSATを算出する(ステップS69)。パワーオンダウンシフト時およびパワーオフダウンシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFT、シフト油圧変化量DPRSATの算出処理手順については後述する。
【0068】
図17はシフトショック低減処理に用いられる初期値の設定処理手順を示すフローチャートである。まず、変速直前の目標エンジン出力トルクTECMDSに現在の目標エンジン出力トルクTECMDを設定する(ステップS71)。トルク相時間計測タイマtmPRSATに値0を設定し(ステップS72)、処理を終了する。
【0069】
図18は次段シフト位置SFTCMDの選択処理手順を示すフローチャートである。まず、セレクタがドライブ(D)レンジであるか否かを判別する(ステップS81)。セレクタがDレンジである場合、シフトマップ位置SFTMMをSFTMMマップから検索する(ステップS82)。図19はSFTMMマップを示すグラフである。シフトマップ位置SFTMMはアクセル開度APおよび車速Vに応じて設定されている。図中、実線はアップシフト(1→2UP、2→3UP、3→4UP)を示し、破線はダウンシフト(4→3DN、3→2DN、2→1DN)を示す。
【0070】
シフトチェンジ中であるか否か、つまりフラグFSFTCNG=1であるか否かを判別する(ステップS83)。フラグFSFTCNG=1でシフトチェンジ中である場合、そのまま処理を終了する。一方、フラグFSFTCNG=0でシフトチェンジ中でない場合、シフトマップ値SFTMMを次段シフトSFTCMDに設定する(ステップS84)。
【0071】
次段シフトSFTCMDが4速(th)であるか否かを判別する(ステップS85)。次段シフトSFTCMDが4速(th)でない場合、エンジン回転数NEが所定回転数NESFTH(本実施形態では6000rpm)を越えてオーバレブであるか否かを判別する(ステップS86)。オーバレブである場合、次段シフト位置SFTCMDを一段アップする(ステップS87)。
【0072】
一方、エンジン回転数NEが所定回転数NESFTH以下でオーバレブでない場合、そのまま処理を終了する。また、ステップS85で次段シフト位置SFTCMDが4速である場合、シフトアップできないので、ステップS86、S87のオーバレブ判断を行わない。
【0073】
次段シフト位置SFTCMDが前段シフト位置SFTCD0と等しいか否かを判別する(ステップS88)。等しい場合、そのまま処理を終了する。一方、等しくない場合、シフトチェンジ発生中であることを示すフラグFSFTCNGを値1に設定する(ステップS89)。シフトパターンSFTPTを検索する(ステップS90)。図20はシフトパターンSFTPTを示す図である。
【0074】
次段シフト位置SFTCMDが前段シフト位置SFTCMD0より大きいか否かを判別する(ステップS91)。次段シフト位置SFTCMDが前段シフト位置SFTCMD0より大きい場合、アップシフトであるとしてフラグFUPSFTを値1に設定して(ステップS92)処理を終了する。次段シフト位置SFTCMDが前段シフト位置SFTCD0より小さい場合、ダウンシフトであるとしてフラグFUPSFTを値0に設定して(ステップS93)処理を終了する。
【0075】
一方、ステップS81でセレクタがDレンジでない場合、セレクタがマニュアルレンジであるか否かを判別する(ステップS94)。セレクタがマニュアルレンジでない場合、次段シフト位置SFTDMDを1速(st)に設定して(ステップS95)処理を終了する。一方、セレクタがマニュアルレンジである場合、セレクタ位置に応じたシフトマップ位置SFTMMを検索して(ステップS96)ステップS83の処理に移行する。
【0076】
図21はシフトクラッチ締結比ECLの算出処理手順を示すフローチャートである。シフトクラッチ締結比ECLは自動変速機26の入出力軸回転数比であり、変速中のシフトクラッチの締結状態を示す。
【0077】
まず、シフトチェンジ時の状態を示すシフトモードSFTMODEを前回シフトモードSFTMODE0に設定する(ステップS101)。自動変速機の入力側のメインシャフト回転数NMが0rpmであるか否かを判別する(ステップS102)。0rpmでない場合、出力側のカウンタシャフト回転数NCが0rpmであるか否かを判別する(ステップS103)。
【0078】
0rpmでない場合、数式2にしたがってシフトクラッチ締結比ECLを算出する(ステップS104)。
【0079】
【数2】
ECL=NC×GRESIO/NM
ここで、定数GRESIOはシフト位置に応じて決定される値である。図22はシフト位置SFTCMDに応じた定数GRESIOを示す図である。
【0080】
フラグFSFTCNGが値1でシフトチェンジ中であるか否かを判別する(ステップS105)。フラグFSFTCNGが値1でシフトチェンジ中である場合、シフトモードSFTMODE=02でイナーシャ相であるか否かを判別する(ステップS106)。イナーシャ相でない場合、アップシフトフラグFUPSFTが値1であるか否かを判別する(ステップS107)。
【0081】
アップシフトフラグFUPSFTが値1である場合、シフトクラッチ締結比ECLが所定値ECLUP(本実施形態では1.01)より小さいか否かを判別する(ステップS108)。所定値ECLUPより小さい場合、トルク相であるとしてシフトモードSFTMODE=01に設定し(ステップS109)、処理を終了する。また、所定値ECLUP以上である場合、イナーシャ相であるとしてシフトモードSFTMODE=02に設定し(ステップS110)、シフト位置に応じた設定値GRESIOを設定し(ステップS111)、処理を終了する。
【0082】
一方、ステップS107でフラグFUPSFTが値0である場合、シフトクラッチ締結比ECLが所定値ECLDN以下であるか否かを判別し(ステップS112)、所定値ECLDN以下である場合、ステップS110に移行しイナーシャ相であるとして前述の処理を行い、所定値ECLDNより大きい場合、ステップS109に移行しトルク相であるとして前述の処理を行う。
【0083】
また、ステップS106でシフトモードSFTMODE=02でイナーシャ相である場合、フラグFUPSFTが値1であるか否かを判別する(ステップS113)。フラグFUPSFTが値1である場合、シフトクラッチ締結比ECLが所定値ECLUPS以下であるか否かを判別する(ステップS114)。シフトクラッチ締結比ECLが所定値ECLUPS以下である場合、ステップS111に移行しステップS111の処理を行う。フラグFUPSFTが値0である場合、シフトクラッチ締結比ECLが所定値ECLDNS(本実施形態では0.99)より小さいか否かを判別する(ステップS115)。所定値ECLDNSより小さい場合、次段シフト位置SFTDMDを前段シフト位置SFTCMD0に設定し(ステップS116)、ステップS111の処理に移行する。シフトクラッチ締結比ECLが所定値ECLDNS以上である場合、そのままステップS111の処理に移行する。
【0084】
一方、ステップS105でフラグFSFTCNG=0でシフトチェンジ中でない場合、シフトモードSFTMODEを値00に設定して(ステップS117)ステップS116の処理に移行する。また、ステップS103で出力側のカウンタシャフト回転数NCが0rpmである場合、シフトクラッチ締結比ECLに値0を設定し(ステップS118)、ステップS117の処理に移行する。さらに、ステップS102で入力側のメインシャフト回転数NMが0rpmである場合、シフトクラッチ締結比ECLに値2を設定し(ステップS119)、ステップS117の処理に移行する。
【0085】
図23はアップシフト時のシフトクラッチ締結比ECLなどの変化を示すタイミングチャートである。アップシフト時、シフトクラッチ締結比ECLはトルク相で値1を示し、トルク相からイナーシャ相に変わる時に一時的に値1より大きくなり、シフトクラッチが締結し始めると小さな値から徐々に値1に戻る。図24はダウンシフト時のシフトクラッチ締結比ECLなどの変化を示すタイミングチャートである。ダウンシフト時、シフトクラッチ締結比ECLはトルク相で値1を示し、トルク相からイナーシャ相に変わる時に一時的に値1より小さくなり、シフトクラッチが締結し始めると大きな値から徐々に値1に戻る。
【0086】
図25はステップS67におけるパワーオンアップシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFTの算出処理手順を示すフローチャートである。まず、シフトモードSFTMODE=02でイナーシャ相であるか否かを判別する(ステップS121)。
【0087】
イナーシャ相でない場合、トルク相時間計測タイマtmPRSATをカウントアップする(ステップS122)。油圧センサ40により後段(入り側)のクラッチ油圧PRESSFTを読み取り、シフト油圧PRSATに設定する(ステップS123)。設定されたシフト油圧PRSATをトルク相時間計測タイマtmPRSATの値で除算してシフト油圧変化量実測値DPRSATAを算出する(ステップS124)。
【0088】
エンジン出力トルク補正量DTESFTを0kgmに設定し(ステップS125)、冷却水温TWに応じたシフト油圧変化量DPRSATを値1.0に設定して(ステップS126)処理を終了する。
【0089】
一方、ステップS121でシフトモードSFTMODE=02でイナーシャ相であると判別された場合、前回のシフトモードSFTMODE0=02で前回イナーシャ相であったか否かを判別する(ステップS127)。前回イナーシャ相でなく、始めてのイナーシャ相である場合、シフトパターンSFTPTに応じたしきい値ECLUPTを検索する(ステップS128)。図26はしきい値ECLUPTを示す図である。シフトパターンSFTPTが高い程、しきい値ECLUPTは大きな値を示す。
【0090】
シフトパターンSFTPT、変速直前の目標エンジン出力トルクTECMDS、車速Vに応じたエンジン出力トルク補正量DTESFTを検索する(ステップS129)。図27はエンジン出力トルク補正量DTESFTのマップを示すグラフである。エンジン出力トルク補正量DTESFTは目標エンジン出力トルクTECMDが大きい程小さな値に設定され、車速Vが大きい程小さな値に設定されている。また、エンジン出力トルク補正量DTESFTのマップはシフトパターン(1→2UP、2→3UP、3→4UP)毎に設けられている。
【0091】
シフトパターンSFTPT、変速直前の目標エンジン出力トルクTECMDS、車速Vに応じたシフト油圧変化量基準マップ値DPRSATMを検索する(ステップS130)。図28はシフト油圧変化量基準マップ値DPRSATMのマップを示すグラフである。シフト油圧変化量基準マップ値DPRSATMは変速直前の目標エンジン出力トルクTECMDSが大きい程大きな値に設定され、車速Vが大きい程大きな値に設定されている。シフト油圧変化量基準マップ値DPRSATMのマップはシフトパターン(1→2UP、2→3UP、3→4UP)毎に設けられている。
【0092】
シフトパターンSFTPT、冷却水温TWに応じた温度補正係数KTWDPRSATを検索する(ステップS131)。図29は温度補正係数KTWDPRSATのマップを示すグラフである。温度補正係数KTWDPRSATは冷却水温TWが高い程小さな値に設定されている。温度補正係数KTWDPRSATのマップはシフトパターン(1→2UP、2→3UP、3→4UP)毎に設けられている。
【0093】
ステップS130で検索されたシフト油圧変化量基準マップ値DPRSATMにステップS131で検索された温度補正係数KTWDPRSATを乗算してシフト油圧変化量基準値DPRSATBを算出する(ステップS132)。算出されたシフト油圧変化量基準値DPRSATBでシフト油圧変化量実測値DPRSATAを除算してシフト油圧変化量DPRSATを算出する(ステップS133)。
【0094】
ステップS129で算出されたエンジン出力トルク補正量DTESFTにステップS133で算出されたシフト油圧変化量DPRSATを乗算して新たなエンジン出力トルク補正量DTESFTを算出する(ステップS135)。
【0095】
一方、ステップS127で前回シフトモードSFTMODE0=02で前回イナーシャ相である場合、つまり2回目以降である場合、シフトクラッチ締結比ECLがしきい値ECLUPT以下であるか否かを判別し(ステップS136)、しきい値ECLUPT以下である場合、そのまま処理を終了し、しきい値ECLUPTを越えている場合、変速終了であるとして変速中であることを示すフラグFSFTCNGを値0にリセットし(ステップS137)、エンジン出力トルク補正量DTESFTを0kgmに設定し(ステップS138)、シフト油圧変化量DPRSATを値1.0に設定し(ステップS139)、処理を終了する。
【0096】
図30はパワーオンアップシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFTなどの変化を示すタイミングチャートである。図25に示す処理により、イナーシャ相に入る直前の後段(入り側)のクラッチ油圧の立ち上がりや油温に応じて設定されたエンジン出力トルク補正量DTESFTはイナーシャ相で一定である。
【0097】
図31はステップS68におけるパワーオフアップシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFTを算出する処理手順を示すフローチャートである。パワーオフアップシフト時、つまりアクセルペダル25を踏み込んでいないときに坂道などで加速する変速時では、まず、シフトモードSFTMODE=01でトルク相であるか否かを判別する(ステップS141)。
【0098】
トルク相である場合、前回トルク相であったか否かを判別し(ステップS142)、前回トルク相でない場合、トルク相計測ホールドタイマtmDTESFTをセットする(ステップS143)。
【0099】
シフトパターンSFTPT、変速直前の目標エンジン出力トルクTECMDS、車速Vに応じたエンジン出力トルク補正量DTESFTを検索する(ステップS144)。図32はエンジン出力トルク補正量DTESFTのマップを示すグラフである。エンジン出力トルク補正量DTESFTは変速直前の目標エンジン出力トルクTECMDSが小さい程大きな値に設定され、車速Vが大きい程大きな値に設定されている。また、エンジン出力トルク補正量DTESFTのマップはシフトパターン(1→2UP、2→3UP、3→4UP)毎に設けられている。
【0100】
油圧センサ40により前段(切り側)のシフト油圧PRESSFT0を読み取り、シフト油圧PRSATに設定する(ステップS145)。シフトパターンSFTPT、変速直前の目標エンジン出力トルクTECMDS、車速Vに応じたシフト油圧基準マップ値PRSATMを検索する(ステップS146)。図33はシフト油圧基準マップ値PRSATMのマップを示すグラフである。シフト油圧基準マップ値PRSATMは変速直前の目標エンジン出力トルクTECMDSが小さい程大きな値に設定され、車速Vが大きい程大きな値に設定されている。シフト油圧基準マップ値PRSATMのマップはシフトパターン(1→2UP、2→3UP、3→4UP)毎に設けられている。
【0101】
シフトパターンSFTPT、冷却水温TWに応じた温度補正係数KTWPRSATを検索する(ステップS147)。図34は冷却水温TWに応じた温度補正係数KTWPRSATのマップを示すグラフである。温度補正係数KTWPRSAは冷却水温TWが高い程小さな値に設定されている。検索された温度補正係数KTWPRSATをステップS146で検索されたシフト油圧基準マップ値PRSATMに乗算してシフト油圧基準値PRSATBを算出する(ステップS148)。
【0102】
ステップS145で設定されたシフト油圧PRSATをシフト油圧基準値PRSATBで除算してシフト油圧変化量DPRSATを算出する(ステップS149)。ステップS144で算出されたエンジン出力トルク補正量DTESFTにステップS149で算出されたシフト油圧変化量DPRSATを乗算して新たなエンジン出力トルク補正量DTESFTを算出する(ステップS150)。
【0103】
一方、ステップS142で前回トルク相である場合、トルク相計測ホールドタイマtmDTESFTが終了しているか否かを判別する(ステップS151)。トルク相計測ホールドタイマtmDTESFTが終了していない場合、そのまま終了し、終了している場合、エンジン出力トルク補正量DTESFTを減算項DDTESFTで減算し(ステップS152)、減算されたエンジン出力トルク補正量DTESFTが0kgmより大きいか否かを判別する(ステップS153)。
【0104】
エンジン出力トルク補正量DTESFTが0kgmより大きい場合、そのまま終了し、減算されたエンジン出力トルク補正量DTESFTが0kgm以下である場合、エンジン出力トルク補正量DTESFTを0kgmに設定し(ステップS154)、シフト油圧変化量DPRSATを値1.0に設定して(ステップS155)処理を終了する。また、ステップS141でトルク相でない場合、ステップS154に移行して同様の処理を行う。
【0105】
図35はパワーオフアップシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFTなどの変化を示すタイミングチャートである。図31の処理により、トルク相に入ると直ちにクラッチ油圧および油温に応じてエンジン出力トルク補正量DTESFTは設定され、トルク相で徐々に減算される。
【0106】
図36はステップS69におけるダウンシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFTの算出処理手順を示すフローチャートである。まず、SFTMODE=02でイナーシャ相にあるか否かを判別する(ステップS161)。トルク相である場合、トルク相時間計測タイマtmPRSATをカウントアップする(ステップS162)。
【0107】
油圧センサ40により後段(入り側)のシフト油圧PRSATを読み取り(ステップS163)、読み取ったシフト油圧PRSATをトルク相時間計測タイマtmPRSATで除算してシフト油圧変化量実測値DPRSATAを算出する(ステップS164)。
【0108】
エンジン出力トルク補正量DTESFTを値0に設定し(ステップS165)、シフト油圧変化量DPRSATを値1.0に設定し(ステップS166)、処理を終了する。
【0109】
一方、ステップS161でイナーシャ相である場合、前回イナーシャ相であるか否かを判別する(ステップS167)。前回イナーシャ相でない場合、シフトパターンSFTPTに応じたしきい値ECLDNTを検索する(ステップS168)。図37はシフトパターンSFTPTに応じたしきい値ECLDNTを示す図である。
【0110】
シフトパターンSFTPT、変速直前の目標エンジン出力トルクTECMDS、車速Vに応じたエンジン出力トルク補正量DTESFTを検索する(ステップS169)。図38はエンジン出力トルク補正量DTESFTのマップを示すグラフである。エンジン出力トルク補正量DTESFTは変速直前の目標エンジン出力トルクTECMDSが大きい程小さな値に設定され、車速Vが大きい程その絶対値は大きな値に設定される。さらに、エンジン出力トルク補正量DTESFTのマップはシフトパターン(1→2UP、2→3UP、3→4UP)毎に設けられている。
【0111】
シフトパターンSFTPT、変速直前の目標エンジン出力トルクTECMDS、車速Vに応じたシフト油圧変化量基準マップ値DPRSATMを検索する(ステップS170)。図39はシフト油圧変化量基準マップ値DPRSATMのマップを示すグラフである。シフト油圧変化量基準マップ値DPRSATMは変速直前の目標エンジン出力トルクTECMDSが大きい程大きな値に設定され、車速Vが大きい程大きな値に設定されている。シフト油圧変化量基準マップ値DPRSATMのマップはシフトパターン(1→2UP、2→3UP、3→4UP)毎に設けられている。
【0112】
シフトパターンSFTPT、冷却水温TWに応じた温度補正係数KTWDPRSATを検索する(ステップS171)。図40は温度補正係数KTWDPRSATのマップを示すグラフである。温度補正係数KTWDPRSATは冷却水温TWが高い程小さな値に設定されている。温度補正係数KTWDPRSATのマップはシフトパターン(1→2UP、2→3UP、3→4UP)毎に設けられている。
【0113】
ステップS170で検索されたシフト油圧変化量基準マップ値DPRSATMにステップS171で検索された温度補正係数KTWDPRSATを乗算してシフト油圧変化量基準値DPRSATBを算出する(ステップS172)。算出されたシフト油圧変化量基準値DPRSATBでシフト油圧変化量実測値DPRSATAを除算してシフト油圧変化量DPRSATを算出する(ステップS173)。
【0114】
ステップS169で算出されたエンジン出力トルク補正量DTESFTにステップS173で算出されたシフト油圧変化量DPRSATを乗算して新たなエンジン出力トルク補正量DTESFTを算出する(ステップS174)。
【0115】
一方、ステップS167で前回シフトモードSFTMODE0=02で前回イナーシャ相である場合、つまり2回目以降である場合、シフトクラッチ締結比ECLがしきい値ECLUPT以上であるか否かを判別し(ステップS175)、しきい値ECLUPT以上である場合、そのまま処理を終了し、しきい値ECLUPTより小さい場合、変速終了であるとして変速中であることを示すフラグFSFTCNGを値0にリセットし(ステップS176)、エンジン出力トルク補正量DTESFTを0kgmに設定し(ステップS177)、シフト油圧変化量DPRSATを値1.0に設定して(ステップS178)処理を終了する。
【0116】
図41はパワーオンダウンシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFTなどの変化を示すタイミングチャートである。図42はパワーオフダウンシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFTなどの変化を示すタイミングチャートである。図36の処理により、イナーシャ相に入る直前の後段(入り側)のクラッチ油圧の立ち上がりおよび油温に応じてエンジン出力トルク補正量DTESFTは設定される。
【0117】
本実施の形態における出力トルク制御装置では、前段(切れ側)あるいは後段(入り側)のクラッチ油圧の変化量および油温に応じてエンジン出力トルク補正量DTESFTおよび制御定数KI、KPを設定するので、シフトクラッチの油圧変化に応じて吸入空気量を制御することができ、シフトクラッチの油圧変化を考慮して変速ショックを低減できる。
【0118】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の車両用内燃機関の出力トルク制御装置によれば、シフトクラッチの油圧変化を考慮して変速ショックを低減することができる。
【0120】
また、内燃機関に吸入される空気量の変化をシフトクラッチの油圧変化に同期させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る内燃エンジン及びその出力トルク制御装置の全体の構成図である。
【図2】自動変速機26の構成を示す図である。
【図3】ECU5によって実行されるエンジン出力トルク制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】TECMDマップを示すグラフである。
【図5】PBCMDマップを示すグラフである。
【図6】THFFマップを示すグラフである。
【図7】スロットル弁開度のフィードバック値THFBの算出処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図7につづくスロットル弁開度のフィードバック値THFBの算出処理手順を示すフローチャートである。
【図9】制御定数KP、KIの算出処理手順を示すフローチャートである。
【図10】KPACCマップを示すグラフである。
【図11】KIACCマップを示すグラフである。
【図12】KPDECマップを示すグラフである。
【図13】KIDECマップを示すグラフである。
【図14】冷却水温TWに応じたKPSFTマップ、KISFTマップを示すグラフである。
【図15】シフト油圧変化量DPRSATに応じたKPPRSマップ、KIPRSマップを示すグラフである。
【図16】ECU5によって実行される変速時のパターン判別処理手順を示すフローチャートである。
【図17】シフトショック低減処理に用いられる初期値の設定処理手順を示すフローチャートである。
【図18】次段シフト位置SFTCMDの選択処理手順を示すフローチャートである。
【図19】SFTMMマップを示すグラフである。
【図20】シフトパターンSFTPTを示す図である。
【図21】シフトクラッチ締結比ECLの算出処理手順を示すフローチャートである。
【図22】シフト位置SFTCMDに応じた定数GRESIOを示す図である。
【図23】アップシフト時のシフトクラッチ締結比ECLなどの変化を示すタイミングチャートである。
【図24】ダウンシフト時のシフトクラッチ締結比ECLなどの変化を示すタイミングチャートである。
【図25】ステップS67におけるパワーオンアップシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFTの算出処理手順を示すフローチャートである。
【図26】しきい値ECLUPTを示す図である。
【図27】エンジン出力トルク補正量DTESFTのマップを示すグラフである。
【図28】シフト油圧変化量基準マップ値DPRSATMのマップを示すグラフである。
【図29】温度補正係数KTWDPRSATのマップを示すグラフである。
【図30】パワーオンアップシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFTなどの変化を示すタイミングチャートである。
【図31】ステップS68におけるパワーオフアップシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFTを算出する処理手順を示すフローチャートである。
【図32】エンジン出力トルク補正量DTESFTのマップを示すグラフである。
【図33】シフト油圧基準マップ値PRSATMのマップを示すグラフである。
【図34】冷却水温TWに応じた温度補正係数KTWPRSATのマップを示すグラフである。
【図35】パワーオフアップシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFTなどの変化を示すタイミングチャートである。
【図36】ステップS69におけるダウンシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFTの算出処理手順を示すフローチャートである。
【図37】シフトパターンSFTPTに応じたしきい値ECLDNTを示す図である。
【図38】エンジン出力トルク補正量DTESFTのマップを示すグラフである。
【図39】シフト油圧変化量基準マップ値DPRSATMのマップを示すグラフである。
【図40】温度補正係数KTWDPRSATのマップを示すグラフである。
【図41】パワーオンダウンシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFTなどの変化を示すタイミングチャートである。
【図42】パワーオフダウンシフト時のエンジン出力トルク補正量DTESFTなどの変化を示すタイミングチャートである。
【図43】アクセルペダルを踏み込んでシフトアップする時のエンジン回転数、駆動軸トルク、クラッチ油圧の変化を示すグラフである。
【図44】シフトアップ時におけるクラッチ油圧の変化がアクチュエータの目標開度の変化に比べて遅い場合でのエンジン回転数、駆動軸トルク、クラッチ油圧の変化を示すグラフである。
【図45】シフトアップ時におけるクラッチ油圧の変化がアクチュエータの目標開度の変化より速い場合でのエンジン回転数、駆動軸トルク、クラッチ油圧の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 内燃エンジン
3 スロットル弁
5 ECU
8 圧力センサ
10 エンジン水温センサ
25 アクセル開度センサ
26 自動変速機
40 油圧センサ

Claims (1)

  1. 内燃機関に設けられた油圧式自動変速機の変速時、該内燃機関の出力トルクを増減して変速ショックを低減する車両用内燃機関の出力トルク制御装置において、
    前記内燃機関の吸入空気量を制御する電子制御スロットル弁を駆動するアクチュエータと、
    前記油圧式自動変速機の変速時における前記スロットル弁開度の目標値を設定する目標値設定手段と、
    前記油圧式自動変速機の変速用クラッチオイルの状態を推定する推定手段と、
    前記推定されたクラッチオイルの状態により前記目標値を変更する目標値変更手段とを備え、
    前記目標値変更手段は、前記目標値に応じて駆動される前記アクチュエータの駆動定数を前記推定された変速用クラッチオイルの状態により変更することを特徴とする車両用内燃機関の出力トルク制御装置。
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