JPH0897516A - 波長安定化外部共振器型ld光源 - Google Patents

波長安定化外部共振器型ld光源

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JPH0897516A
JPH0897516A JP25485494A JP25485494A JPH0897516A JP H0897516 A JPH0897516 A JP H0897516A JP 25485494 A JP25485494 A JP 25485494A JP 25485494 A JP25485494 A JP 25485494A JP H0897516 A JPH0897516 A JP H0897516A
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JP
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temperature
light source
optical system
system base
temperature detection
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JP25485494A
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Minoru Maeda
稔 前田
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Ando Electric Co Ltd
Original Assignee
Ando Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度な温度制御や波長基準になる光学素子
を必要とせず、任意の波長で即座に安定化する波長安定
化外部共振器型LD光源を提供する。 【構成】 片端面に無反射膜が施されたLD光源の外部
鏡として、回折格子は共振器方向に微動する平行移動機
構上に配置され、温度検出素子は光学系ベース台の温度
変化を検出し、平行移動機構上に配置された回折格子の
位置をピエゾ素子で位置制御し、温度変化による共振器
長変化を補正制御して、LD光源の波長を安定化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光コヒーレント通信
・光計測技術分野で使用する外部共振器型LD光源につ
いてのものである。
【0002】
【従来の技術】光コヒーレント通信・光計測技術で使用
するためには、波長可変ができ、狭スペクトル線幅かつ
波長安定度のよい単一モード発振LD光源が必要であ
る。単一モード発振LD光源の構造は、LD素子内部の
導波路に回折格子を形成したモノリシック型LD構造
と、LD素子の外部に回折格子等の反射鏡を配置した外
部共振器型LD構造の2構造に大別できる。
【0003】つぎに、回折格子を使用した外部共振器型
LD光源におけるLD光源の発振波長動作を、図6を参
照して簡単に説明する。図6の1はレーザダイオード
(以下、LD光源という。)、1Aは無反射膜、2はレ
ンズ、3は光アイソレータ、4は回折格子、20はLD
駆動回路である。図6で、LD駆動回路20により駆動
されるLD光源1は例えばファブリペロ型半導体レーザ
を使用し、一方の端面に無反射膜1Aを施し、無反射膜
1Aが施された端面から出射された出射光は、レンズ2
で平行光に変換されて、回折格子4に入射する。この
時、回折格子4とLD光源1の無反射膜1Aが施されて
いない他の一方の端面とで、共振器長Lの外部共振器が
形成され、LD光源1は単一モードで発振し、他の一方
の端面から出射光を出力する。
【0004】LD光源1の発振波長は、下記の式に示す
関係で与えられ、回折格子4のブラッグ波長λb 近傍で
ミラー損失が小さく、かつ光共振器による位相条件のあ
った波長で発振する。 λM =2×n×L/M 位相条件(共振波長)………(1) λb =2×d×sin(θ) /m ブラッグ波長 ………(2)
【0005】なお、式1・2で、λM は外部共振器内の
共振波長、Mは外部共振器内の縦モード数(整数)、L
は外部共振器長、nは外部共振器の屈折率、λb はブラ
ッグ波長、dは回折格子の溝間隔、θは回折格子への入
射角(リトロー配置)、mは回折格子の反射光次数(通
常m=1)である。
【0006】式1・式2の関係から、回折格子4を使用
した外部共振器型LD光源は、回折格子4の角度を変化
させ、回折格子4への入射角θを変化させることによ
り、LD光源1の発振波長を可変することができる。し
かし、外部共振器型LD光源の波長安定性は、式1の屈
折率nと共振器長Lの変化による共振波長の安定性で左
右され、屈折率変化と共振器長変化をいかに抑えるかに
よってLD光源の波長安定度が決まる。なお、モノリシ
ックLDのブラッグ波長λb は、回折格子4への入射角
sin(θ) の代わりに、共振器の屈折率nが代入される式
となる。
【0007】LD光源の波長安定化には、光源共振器部
全体を高精度に温度制御する方法と、光源の外部に波長
基準になる光学素子(ファブリペロエタロンや吸収線セ
ル)を備え、その光学素子の基準波長に光源の波長をロ
ックする方法がある。
【0008】つぎに、温度制御による外部共振器型半導
体レーザの波長安定化回路の構成を図6に示す。図6の
1はLD光源、2はレンズ、1Aは無反射膜、3は光ア
イソレータ、4は回折格子、5は光学系ベース台、7A
・7Bは温度検出素子、11は温度制御回路、12A・
12Bはペルチェ素子、20はLD駆動回路である。図
6で、LD1とレンズ2と回折格子4は外部共振器型L
D光源を構成し、光学系ベース台5上に構成されてい
る。
【0009】図6で、温度検出素子7AはLD1の近傍
に配置され、LD1の温度変化を検出する。温度制御回
路11は温度検出素子7Aの出力を入力とし、LD1の
近傍に配置されたペルチェ素子12Aを制御して、LD
1が一定の温度になるようにする。同様に、温度検出素
子7Bは光学系ベース台5上の外部共振器側に配置さ
れ、光学系ベース台5の温度変化を検出する。温度制御
回路11は温度検出素子7Bの出力を入力とし、光学系
ベース台5に配置されたペルチェ素子12Bを制御し
て、光学系ベース台5が一定の温度になるようにする。
【0010】以上の動作により、光源共振器部の共振器
長変化の温度依存性を抑えて波長安定化をはかる。図6
に示す回折格子4を使用した従来技術の外部共振器型L
D光源は、IEICE TRANS. COMMUN., VOL.E75-B, NO.6 JU
NE 1992 P521-523にも記載されている。
【0011】つぎに、基準波長による外部共振器型半導
体レーザの波長安定化回路の構成を図7に示す。図7の
6は平行移動機構、8はピエゾ素子、10はピエゾ素子
用電圧制御回路、12Cはペルチェ素子、17はファブ
リペロエタロン、18A・18Bは光検出器、19は光
信号処理回路、22A・22Bはビームスプリッタであ
る。
【0012】図6は波長を安定化するために、LD1の
温度を安定させるとともに、光学系ベース台5の熱膨張
による共振器長の変化を、温度検出素子7Bにより温度
変化を検出し、温度制御回路11によりペルチェ素子1
2Bを制御して温度変化を抑えることにより達成してい
たが、図7は、光学系ベース台5の熱膨張による共振器
長の変化をピエゾ素子8により吸収して、波長を安定化
するものである。
【0013】図7で、LD1の温度制御は、図6と同様
である。回折格子4は平行移動機構6上に固定され、平
行移動機構6にはピエゾ素子8がLD1の光軸方向に固
定されている。ビームスプリッタ22Aは光アイソレー
タ3の出力光の一部を分岐する。ビームスプリッタ22
Bはビームスプリッタ22Aの出力光を分岐し、一方を
光検出器18Bに入射し、他の一方をファブリペロエタ
ロン17を介して光検出器18Aに入射する。ファブリ
ペロエタロン17は、光源の外部に備える波長基準にな
る光学素子である。
【0014】光信号処理回路19はファブリペロエタロ
ン17の共振ピーク波長付近の透過光強度の急激な変化
を検出した光検出器18Aの出力PT と光検出器18B
の出力Pm を入力とし、PT /Pm が一定になるように
ピエゾ素子用電圧制御回路10を制御し、ピエゾ素子8
に電圧を印加して平行移動機構6を平行移動させ、光学
系ベース台5の熱膨張による共振器長の変化を吸収す
る。図7に示すように、光学素子の基準波長に光源の波
長をロックする構成は、昭和63年電子情報通信学会春季
全国大会 C-396等にも記載されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】温度制御による波長安
定化方法は、光源共振器部の共振器長変化の温度依存性
を抑えて波長安定化をはかるものであり、DFB(Distr
ibuted Freedback) −LDやDBR(Distributed Bragg
Reflector) −LD等のモノリシックLD光源であれ
ば、LD素子自体が小さいため、0.01℃以下という
高精度の温度制御ができ波長安定化が行えるが、図6の
構成では、ベース台5上の光学系全体を正確に温度制御
するのは困難であり、波長安定度が悪くなる。
【0016】また、図7の構成では、ファブリペロエタ
ロン17はLD光源と同じく温度依存性があるため、温
度検出素子7Dによる温度検出と、ファブリペロエタロ
ン17の温度を一定にするためのペルチェ素子12Cに
よる高精度の温度制御を必要とし、また、LD光源の共
振波長と同じく、ファブリペロエタロン17の共振器長
で決まる共振ピーク波長間隔を持つため、ファブリペロ
エタロン17のピーク波長以外での波長安定化は行えな
い。制御温度を変化させれば、安定化できる波長はどこ
でも可能となるが、温度が安定するまで時間がかかり、
すぐに波長安定化ができないという問題がある。
【0017】この発明は、光学系ベース台5全体を高精
度に温度制御することなく、また、ファブリペロエタロ
ン17のような光学素子を使用した時のように、ファブ
リペロエタロン17の共振器長で決まる共振ピーク波長
だけの波長安定化ではなく、簡単な構成で、任意の波長
で即座に安定化を行う外部共振器型LD光源を提供する
ことを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明は、一方の端面に無反射膜1Aを施し、L
D駆動回路20により駆動するLD光源1と、LD光源
1の出射光を平行光に変換するレンズ2と、無反射膜1
Aが施された端面から出射された出射光を入射する回折
格子4とを光学系ベース台5上に備え、回折格子4とL
D光源1の無反射膜1Aが施されていない他の一方の端
面とで外部共振器を形成し、LD光源1の近傍に設ける
温度検出素子7Aで温度を検出して温度制御回路11に
よりペルチェ素子12Aを制御してLD光源1の温度変
化を抑えて他の一方の端面から出射光を出力する外部共
振器型LD光源において、光学系ベース台5に固定し、
回折格子4を共振器方向に移動する平行移動機構6と、
光学系ベース台5上に設け、光学系ベース台5の温度を
検出する温度検出素子7Bと、温度検出素子7Bの出力
を入力とする温度検出信号処理回路9と、温度検出信号
処理回路9の出力を入力とし、ピエゾ素子8の電圧を制
御するピエゾ素子用電圧制御回路10と、ピエゾ素子用
電圧制御回路10の出力を入力とし、平行移動機構6を
共振器方向に駆動するピエゾ素子8を備え、光学系ベー
ス台5の温度変化を検出し、ピエゾ素子8により平行移
動機構6を駆動して共振器長の変化を吸収し、波長を安
定化する。
【0019】また、光学系ベース台5上に設け、光学系
ベース台5の温度を検出する温度検出素子7Bと、温度
検出素子7Bの出力を入力とする温度検出信号処理回路
9と、LD光源1と回折格子4の間に配置し、LD光源
1の出射光を透過する平行平面基板13と、温度検出信
号処理回路9の出力を入力とする角度調整駆動回路15
と、平行平面基板13を備えて光学系ベース台5上に固
定し、角度調整駆動回路15の出力を入力とする角度調
整機構14を備え、光学系ベース台5の温度変化を検出
し、角度調整機構14により平行平面基板13の角度を
制御して共振器長の変化を吸収し、波長を安定化する。
【0020】あるいは、一方の端面に無反射膜1Aを施
し、LD駆動回路20により駆動するLD光源1と、L
D光源1の出射光を平行光に変換するレンズ2と、無反
射膜1Aが施された端面から出射された出射光を入射す
るビームスプリッタ16と、ビームスプリッタ16の反
射光を反射する反射鏡21と、ビームスプリッタ16を
透過した反射鏡21の反射光を入射する回折格子4とを
光学系ベース台5上に備え、LD光源1の近傍に設ける
第1の温度検出素子7Aで温度を検出して温度制御回路
11によりペルチェ素子12Aを制御してLD光源1の
温度変化を抑えて他の一方の端面から出射光を出力する
外部共振器型LD光源において、光学系ベース台5に固
定し、反射鏡21を共振器方向に移動する平行移動機構
6と、光学系ベース台5の温度を検出する温度検出素子
7Bと、温度検出素子7Bの出力を入力とする温度検出
信号処理回路9と、温度検出信号処理回路9の出力を入
力とし、ピエゾ素子8の電圧を制御するピエゾ素子用電
圧制御回路10と、ピエゾ素子用電圧制御回路10の出
力を入力とし、平行移動機構6を共振器方向に駆動する
ピエゾ素子8を備え、光学系ベース台5の温度変化を検
出し、ピエゾ素子8により平行移動機構6を駆動して共
振器長の変化を吸収し、波長を安定化する。
【0021】さらに、光学系ベース台5上に複数の温度
検出素子を設け、光学系ベース台5の温度を複数部分で
検出し、温度検出信号処理回路9は各温度検出素子の出
力を入力とし、平均値によりピエゾ素子8を制御し、光
学系ベース台5の共振器方向に発生している温度分布を
補正する。
【0022】
【作用】つぎに、この発明による第1の実施例の構成図
を図1に示す。図1の1はLD光源、2はレンズ、3は
光アイソレータ、4は回折格子、5は光学系ベース台、
6は平行移動機構、7A・7Bは温度検出素子、8はピ
エゾ素子、9は温度検出信号処理回路、10はピエゾ素
子用電圧制御回路、11は温度制御回路、12Aはペル
チェ素子、20はLD駆動回路である。
【0023】図1で、LD光源1は一方の端面に無反射
膜1Aを施され、無反射膜1A端面側からの出射光は、
レンズ2によって平行光に変換される。レンズ2は波面
収差が小さい非球面レンズや組み合わせレンズを使用す
ることが好ましい。LD光源1とレンズ2および光アイ
ソレータ3のLD部には、サーミスタや熱電対等の温度
検出素子7Aとペルチェ素子12Aが取り付けられ、温
度制御回路11で精度良く温度制御される。また無反射
膜1A側に回折格子4が備えられ、無反射膜1Aが施さ
れていないLD1の端面とで外部共振器が形成されてい
る。回折格子4は、リニアステージや平行板バネ機構等
により構成される平行移動機構6上に設置され、ピエゾ
素子8により共振器方向に微動する。
【0024】温度検出素子7Bは光学系ベース台5上に
固定し、光学系ベース台の温度を検出して、検出信号は
温度検出信号処理回路9に入力する。温度検出信号処理
回路9は、光学系ベース台5の基準温度での温度検出信
号の値と、温度変化による温度検出信号の値とを比較演
算して出力する。ピエゾ素子用電圧制御回路10は温度
検出信号処理回路9の出力を入力とし、ピエゾ素子8に
電圧を入力して平行移動機構6を共振器方向に微動制御
する。
【0025】これにより、温度変化で光学系ベース台5
が熱膨張変化した分の共振器長変化量を、ピエゾ素子8
の補正制御によって回折格子4を位置調整するので、共
振器長変化は吸収され、LD光源1の発振波長は安定化
される。なお、回折格子6に図示を省略した角度調整機
構を備え、回折格子6の角度調整を行うことにより、波
長可変LD光源とすることができる。
【0026】つぎに、この発明の他の実施例の構成を図
2に示す。図2は、図1のピエゾ素子8とピエゾ素子用
電圧制御回路10のかわりに、回折格子4とレンズ2と
の間の共振器上に両面無反射膜が施された平行平面基板
13を角度を持って挿入したものである。平行平面基板
13は角度調整機構14により角度が調整される構成と
している。図2で、光学系ベース台5には温度検出素子
7Bが備えられ、温度検出素子7Bの信号は温度検出信
号処理回路9で処理され、角度調整駆動回路15で角度
調整機構14を駆動する。角度調整機構14は角度調整
駆動回路15からの制御信号で平行平面基板13の角度
を調整する。
【0027】平行平面基板13は、例えばガラス板のよ
うな光を透過するものであり、厚さをL1 、屈折率をn
とすると、平行平面基板13を透過する光学的距離L=
nL1 となるので、平行平面基板13を傾けることによ
り、光が透過する物理的距離を変化させ、温度変化で光
学系ベース台5が熱膨張変化した分の共振器長変化量
を、平行平面基板13の角度変化により補正し、LD光
源1の発振波長の安定化を行う。
【0028】つぎに、この発明による他の実施例の構成
を図3に示す。図3は、回折格子4とビームスプリッタ
16と反射鏡21とで外部共振反射器を形成し、無反射
膜1A側の外部鏡として配置している。無反射膜1A側
からの平行光は、ビームスプリッタ21で外部共振反射
器で共振され、再度ビームスプリッタでLD光源1に帰
還し、LD光源1のスペクトル線幅を狭線幅化する。
【0029】反射鏡21は平行移動機構6上に配置さ
れ、共振器方向にピエゾ素子8で微動できるようになっ
おり、温度検出素子7Bで光学系ベース台5の温度を検
出し、温度検出信号処理回路9とピエゾ素子用電圧制御
回路10を介してピエゾ素子を制御し、平行移動機構6
を共振器方向に微動制御する。そのため、温度変化によ
り光学系ベース台5が熱膨張変化した分の共振器長変化
量を、ピエゾ素子8を制御して反射鏡21の位置を調整
することにより、LD光源1の発振波長を安定化し、狭
スペクトル線幅を得る。
【0030】図4は、図1の構成において光学系ベース
台5に複数の温度検出素子を設けた例を示したもので、
光学系ベース台5に温度分布があり、均一に温度変化し
ない場合に有効である。図4では、光学系ベース台5の
回折格子4の近傍に温度検出素子7Cを設けて測定点1
とし、LD光源1の近傍に温度検出素子7Bを設けて測
定点2として温度検出している。
【0031】図5は図4の構成により得られる測定点ご
との温度特性図である。図5で、各測定点の特性を温度
検出信号処理回路9の処理で平均値を求め、平均値での
温度変化による共振器長変化として共振器長補正を行っ
ている。
【0032】
【実施例】つぎに、この発明による具体的な実施例を図
1を参照して説明する。図1で、光学系ベース台5に線
膨張係数α=約1.2×10-5/℃の鉄系材を使用し、発振
波長1550nm付近、外部共振器長30mmの場合と
すると、温度1℃当たりの共振器長変化量ΔLと波長変
化量Δλは、ΔL=360nm、Δλ=18.6pm
(光周波数ではΔf=2.32GHz)となる。また、光学系ベ
ース台5の温度変化を0.1℃に制御できた場合では、
ΔL=36nm、Δλ=1.86pm(Δf=232MHz)が
得られる。さらに、光学系ベース台5に線膨張係数のよ
り小さいインバー材(α=約0.2×10ー5/℃)を使用し
て、0.1℃の温度制御ができた場合は、ΔL=6n
m、Δλ=0.31pm(Δf=38.7MHz)となる。
【0033】光学系ベース台5の温度変化を検出する温
度検出素子7Bは、0.01℃以下の測定温度分解能を
持ち、また平行移動機構6を微動するピエゾ素子8は、
5μm〜百数十μmの変位量とnm単位の位置決め分解
能を持つので、LD光源1の共振器変化量はnm単位で
補正が可能であり、波長変化量としてΔλ<0.1pm
が得られる。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、外部共振器が構成さ
れている光学系ベース台の温度変化による熱膨張分の共
振器長変化を、高精度の温度制御回路を使用せずに補正
するので、光学系ベース台全体を精度良く温度制御する
必要がなく、LD光源の発振波長の安定化する構成を簡
単にすることができる。また、波長可変できるLD光源
の場合でも、外部共振器が構成されている光学系ベース
台の温度変化による熱膨張分の共振器長変化を、波長基
準になる光学素子使用せずに補正するので、共振ピーク
波長のみでの波長安定化ではなく、可変できる波長帯の
任意の波長で即座に波長を安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の構成図である。
【図2】この発明の第2の実施例の構成図である。
【図3】この発明の他の実施例の構成図である。
【図4】図1の複数の温度検出素子を設けた例を示す図
である。
【図5】図4の構成により得られる測定点ごとの温度特
性図である。
【図6】回折格子を使用した外部共振器型LD光源にお
けるLD光源の発振波長動作の説明図である。
【図7】基準波長による波長安定化外部共振器型LD光
源の構成図である。
【符号の説明】
1 LD光源 1A 無反射膜 2 レンズ 3 光アイソレータ 4 回折格子 5 光学系ベース台 6 平行移動機構 7A〜7C 温度検出素子 8 ピエゾ素子 9 温度検出信号処理回路 10 ピエゾ素子用電圧制御回路 11 温度制御回路 12 ペルチェ素子 13 平行平面基板 14 角度調整機構 15 角度調整駆動回路 16 ビームスプリッタ 17 ファブリペロエタロン 18A・18B 光検出器 19 光信号処理回路 20 LD駆動回路 21 反射鏡 22A・22B ビームスプリッタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端面に無反射膜(1A)を施し、LD
    駆動回路(20)により駆動するLD光源(1) と、LD光源
    (1) の出射光を平行光に変換するレンズ(2)と、無反射
    膜(1A)が施された端面から出射された出射光を入射する
    回折格子(4)とを光学系ベース台(5) 上に備え、回折格
    子(4) とLD光源(1) の無反射膜(1A)が施されていない
    他の一方の端面とで外部共振器を形成し、LD光源(1)
    の近傍に設ける第1の温度検出素子(7A)で温度を検出し
    て温度制御回路(11)によりペルチェ素子(12A) を制御し
    てLD光源(1) の温度変化を抑えて他の一方の端面から
    出射光を出力する外部共振器型LD光源において、 光学系ベース台(5) に固定し、回折格子(4) を共振器方
    向に移動する平行移動機構(6) と、 光学系ベース台(5) 上に設け、光学系ベース台(5) の温
    度を検出する第2の温度検出素子(7B)と、 第2の温度検出素子(7B)の出力を入力とする温度検出信
    号処理回路(9) と、 温度検出信号処理回路(9) の出力を入力とし、ピエゾ素
    子(8) の電圧を制御するピエゾ素子用電圧制御回路(10)
    と、 ピエゾ素子用電圧制御回路(10)の出力を入力とし、平行
    移動機構(6) を共振器方向に駆動するピエゾ素子(8) を
    備え、 光学系ベース台(5) の温度変化を検出し、ピエゾ素子
    (8) により平行移動機構(6) を駆動して共振器長の変化
    を吸収し、波長を安定化することを特徴とする波長安定
    化外部共振器型LD光源。
  2. 【請求項2】 一方の端面に無反射膜(1A)を施し、LD
    駆動回路(20)により駆動するLD光源(1) と、LD光源
    (1) の出射光を平行光に変換するレンズ(2)と、無反射
    膜(1A)が施された端面から出射された出射光を入射する
    回折格子(4)とを光学系ベース台(5) 上に備え、回折格
    子(4) とLD光源(1) の無反射膜(1A)が施されていない
    他の一方の端面とで外部共振器を形成し、LD光源(1)
    の近傍に設ける第1の温度検出素子(7A)で温度を検出し
    て温度制御回路(11)によりペルチェ素子(12A) を制御し
    てLD光源(1) の温度変化を抑えて他の一方の端面から
    出射光を出力する外部共振器型LD光源において、 光学系ベース台(5) 上に設け、光学系ベース台(5) の温
    度を検出する第2の温度検出素子(7B)と、 第2の温度検出素子(7B)の出力を入力とする温度検出信
    号処理回路(9) と、 LD光源(1) と回折格子(4) の間に配置し、LD光源
    (1) の出射光を透過する平行平面基板(13)と、 温度検出信号処理回路(9) の出力を入力とする角度調整
    駆動回路(15)と、 平行平面基板(13)を備えて光学系ベース台(5) 上に固定
    し、角度調整駆動回路(15)の出力を入力とする角度調整
    機構(14)を備え、 光学系ベース台(5) の温度変化を検出し、角度調整機構
    (14)により平行平面基板(13)の角度を制御して共振器長
    の変化を吸収し、波長を安定化することを特徴とする波
    長安定化外部共振器型LD光源。
  3. 【請求項3】 一方の端面に無反射膜(1A)を施し、LD
    駆動回路(20)により駆動するLD光源(1) と、LD光源
    (1) の出射光を平行光に変換するレンズ(2)と、無反射
    膜(1A)が施された端面から出射された出射光を入射する
    ビームスプリッタ(16)と、ビームスプリッタ(16)の反射
    光を反射する反射鏡(21)と、ビームスプリッタ(16)を透
    過した反射鏡(21)の反射光を入射する回折格子(4) とを
    光学系ベース台(5) 上に備え、LD光源(1) の近傍に設
    ける第1の温度検出素子(7A)で温度を検出して温度制御
    回路(11)によりペルチェ素子(12A) を制御してLD光源
    (1) の温度変化を抑えて他の一方の端面から出射光を出
    力する外部共振器型LD光源において、 光学系ベース台(5) に固定し、反射鏡(21)を共振器方向
    に移動する平行移動機構(6) と、 光学系ベース台(5) の温度を検出する第2の温度検出素
    子(7B)と、 第2の温度検出素子(7B)の出力を入力とする温度検出信
    号処理回路(9) と、 温度検出信号処理回路(9) の出力を入力とし、ピエゾ素
    子(8) の電圧を制御するピエゾ素子用電圧制御回路(10)
    と、 ピエゾ素子用電圧制御回路(10)の出力を入力とし、平行
    移動機構(6) を共振器方向に駆動するピエゾ素子(8) を
    備え、 光学系ベース台(5) の温度変化を検出し、ピエゾ素子
    (8) により平行移動機構(6) を駆動して共振器長の変化
    を吸収し、波長を安定化することを特徴とする波長安定
    化外部共振器型LD光源。
  4. 【請求項4】 光学系ベース台(5) 上に複数の温度検出
    素子を設け、光学系ベース台(5) の温度を複数部分で検
    出し、温度検出信号処理回路(9) は各温度検出素子の出
    力を入力とし、平均値によりピエゾ素子(8) を制御し、
    光学系ベース台(5) の共振器方向に発生している温度分
    布を補正する請求項1〜3に記載の波長安定化外部共振
    器型LD光源。
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