JPH089198B2 - 被覆体の製造方法 - Google Patents

被覆体の製造方法

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JPH089198B2
JPH089198B2 JP1298505A JP29850589A JPH089198B2 JP H089198 B2 JPH089198 B2 JP H089198B2 JP 1298505 A JP1298505 A JP 1298505A JP 29850589 A JP29850589 A JP 29850589A JP H089198 B2 JPH089198 B2 JP H089198B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、表面に硬質の被膜が設けられた被覆体の製
造方法に関し、さらに詳しくは、装飾、表示用等として
被覆用シートが表面に貼付けられ硬化された被覆体の製
造方法に関する。
(従来の技術) 家具、鋼板等の物品表面を保護する場合、あるいは物
品に装飾または表示を施す場合には、シート材料を粘着
剤又は接着剤を用いてそれらの物品表面に貼付ける方法
が一般に採用されている。また、粘着剤や接着剤を用い
ない場合には、例えば、特開昭53−61486号公報に開示
されているように、シート材料を加熱し、軟化した状態
のシート材料を真空成形によつて物品表面に被覆する方
法が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) 接着剤等を用いてシート材料を被着体表面に貼付ける
場合には、シート材料に接着剤等を塗工する工程が必要
となるので、製造工程が複雑となり、また被膜の硬度が
接着剤層の硬さに影響されて被膜の硬度が低下するおそ
れがある。真空成形機を用いてシート材料を被着体表面
に被覆する方法では、接着剤等の塗工工程が不要であつ
て生産性を向上することができ、また用いた接着剤層の
硬さに被膜の硬度が影響されることはないが、この方法
で形成される被膜の接着性は一般に低く、またシート材
料を軟化する必要があるので、比較的柔軟なシート材料
を用いることが必要となり、その結果被膜の硬度が充分
でなく、被膜に傷が付き易いという欠点がある。
本発明は上記従来の欠点を解決するものであり、その
目的とするところは、接着剤等を塗工する必要がなくて
生産性を向上することができ、また硬質の被膜が形成さ
れた被覆体の製造方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の被覆体の製造方法は、重量平均分子量が100,
000〜1,000,000であり常温で固体状の反応性アクリル樹
脂と、ブロツクイソシアネートとを主成分とする熱硬化
性樹脂組成物にて形成される未硬化状態の熱硬化性被覆
用シートを、50℃〜250℃に加熱した被着体の表面に被
覆し、硬化させることを特徴としており、そのことによ
り上記目的が達成される。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の熱硬化性被覆用シートは、未硬化性樹脂組成
物にて形成される未硬化状態の熱硬化性被覆用シートで
あり、熱硬化性樹脂組成物の組成は重量平均分子量が10
0,000〜1,000,000であり常温で固体状の反応性アクリル
樹脂と、ブロツクイソシアネートとを三成分としてい
る。
上記反応性アクリル樹脂は、複数の水酸基、アミノ
基、又は/及びカルボキシル基を有するアクリル系ポリ
マーであり、常温(25℃)で固体状の重合体である。こ
のような反応性アクリル樹脂は、例えば、(メタ)アク
リル酸エステルモノマーと、スチレンモノマーと、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのような水酸基
を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー、2−ア
ミノエチル(メタ)アクリレートのようなアミノ基を有
する(メタ)アクリル酸エステルモノマー又は/及び
(メタ)アクリル酸のようなカルボキシル基を有するモ
ノマーとを共重合させて得られる。反応性アクリル樹脂
の重量平均分子量は、開始剤を用いて重合反応を行う場
合の条件により変化させることが可能であり、本発明に
用いられる反応性アクリル樹脂は、その重量平均分子量
が100,000〜1,000,000の範囲のものが選択される。重量
平均分子量が100,000を下回ると、得られた熱硬化性被
覆用シートはシート形状を保持することが困難となる。
従つて、貼付け作業時の延伸に対して充分な延びが得ら
れず、場合によつては割れやヒビ割れが発生する。逆
に、重量平均分子量が1,000,000を上回ると、ブロツク
イソシアネートと混合された上記樹脂組成物は成形性に
劣り、被覆用シートを調製することが困難となる。
上記ブロツクイソシアネートは、反応性アクリル樹脂
を硬化させるために、加熱反応型硬化剤として用いられ
る。ここで、ブロツクイソシアネートとは、分子内に二
個以上のイソシアネート基を持つイソシアネート化合物
のイソシアネート基を、フエノール、オキシム、ε−カ
プロラクタム、マロン酸エステルなどのブロツク剤でブ
ロツクした化合物を意味する。上記イソシアネート化合
物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフ
エニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネートなどの単量
体、またはこれらのトリメチロールプロパン付加体、イ
ソシアヌレート変性体、カルボジイミド変性体などがあ
る。ブロツクイソシアネートは、加熱により上記ブロツ
ク剤が脱離し、生じたイソシアネート基が反応性アクリ
ル樹脂の官能基(水酸基とアミノ基とカルボキシル基と
の総和。官能基価は水酸基価とアミノ基価と酸価の総和
であり、アミノ基価は、重合時に添加するアミノ基の量
を水酸基価と同様に計算もしくは、アミノ基を亜硝酸と
反応させ水酸基に変えて定量した値。酸価は、重合時に
添加するカルボキシル基の量を水酸基の量と同様に計算
もしくは、カルボキシル基をKOH等で定量した値)と架
橋反応を起こす。ブロツクイソシアネートの含有量は、
反応性アクリル樹脂に含まれる官能基(水酸基とアミノ
基とカルボキシル基との総和。官能基価は水酸基価とア
ミノ基価と酸価の総和であり、アミノ基価は、重合時に
添加するアミノ基の量を水酸基価と同様に計算もしく
は、アミノ基を亜硝酸と反応させ水酸基に変えて定量し
た値、酸価は、重合時に添加するカルボキシル基の量を
水酸基の量と同様に計算もしくは、カルボキシル基をKO
H等で定量した値)と、ブロツクイソシアネートに含ま
れるイソシアネート基との比が0.5〜1.5となるような範
囲に調整されるのが好ましく、さらに好ましくは0.8〜
1.2の範囲である。
また、熱硬化性樹脂組成物には、室温で固体状の熱可
塑性樹脂、反応性アクリルオリゴマーのような反応性オ
リゴマー、充填剤、老化防止剤、着色剤などが含有され
てもよい。
熱硬化性樹脂組成物が室温で固体状の熱可塑性樹脂を
含有する場合には、熱硬化性被覆用シートの可撓性を向
上させてシートの取り扱い時にヒビ割れ等の発生を減少
させ、取り扱い性を良くすることができる。熱可塑性樹
脂としては、反応性アクリル樹脂と相溶性が良い、例え
ば、アクリル系、ポリエステル系、ポリフツ化ビニリデ
ン系、スチレン系、ポリ塩化ビニル系樹脂などが好適に
使用される。熱可塑性樹脂は、反応性アクリル樹脂の固
形分100重量部に対して1〜30重量部添加されるのが好
ましく、より好ましくは5〜20重量部である。熱可塑性
樹脂の添加量が1重量部より少なくなると可撓性の向上
があまり望めず、また添加量が30重量部より多くなると
シートの展延性、硬度が劣るようになる。
熱硬化性樹脂組成物がアクリルポリオールオリゴマー
を含有する場合には、上記熱可塑性樹脂と同様に熱硬化
性被覆用シートの可撓性を向上させてシートの取り扱い
性を良くすることができる。このアクリルポリオールオ
リゴマーは、前述のアクリルポリオール同様複数の水酸
基を有するアクリル系ポリマーであり、常温で固体、も
しくは固溶体状の重合体が好ましい。このようなアクリ
ルポリオールオリゴマーは、例えば、(メタ)アクリル
酸エステルモノマーと、スチレン誘導体モノマーと、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのような水酸
基を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマーとを共
重合させて得られる。アクリルポリオールオリゴマー
は、主としてアクリレート繰り返し単位からなり、その
分子鎖に水酸基を有するオリゴマーであつて、重量平均
分子量が1,000〜10,000のものが好適に用いられる。反
応性アクリルオリゴマーの重量平均分子量が1,000を下
回ると、得られた熱硬化性被覆用シートの柔軟性が低下
し、貼付け作業時に割れや、ヒビを生じ易い。逆に、重
量平均分子量が10,000を上回ると、可塑化効果がでなく
なる。また、反応性アクリルオリゴマーは、反応性アク
リル樹脂の固形分100重量部に対して、1〜100重量部添
加されるのが好ましく、より好ましくは1〜50重量部で
ある。オリゴマーの添加量が1重量部より少なくなると
熱硬化性被覆シートの柔軟性が乏しくなる。逆に、オリ
ゴマーの添加量が100重量部より多くなると粘度が低下
して流動性が高くなるため、シート形状を保持すること
が困難となる。
上記反応性アクリルオリゴマーと熱可塑性樹肪は単独
で使用されてもよいし、併用されてもよい。また、反応
性アクリルオリゴマーを使用する場合には、上記ブロツ
クイソシアネートの含有量は、反応性アクリル樹脂及び
反応性アクリルオリゴマーに含まれる官能基と、ブロツ
クイソシアネートに含まれるイソシアネート基との比が
0.5〜1.5となるような範囲に調整されるのが好ましく、
さらに好ましくは0.8〜1.2の範囲である。
上記着色剤としては、通常の塗装で用いられる顔料、
染料等が使用できる。例えば、顔料では、酸化チタン、
酸化鉄、カーボンブラツク、シアニン系顔料、キナクリ
ドン系顔料など、染料ではアゾ系染料、アントラキノン
系染料、インジゴイド系染料、スチルベン系染料などが
あり、またアルミフレーム、ニッケル粉、金粉、銀粉等
の金属粉などを添加してもよい。高隠蔽性を有する着色
剤を用いる場合には、総着色剤の量は、樹脂の固形分10
0重量部に対して、2〜100重量部の範囲が好ましい。
上記各成分を混合して熱硬化性樹脂組成物が得られ、
この熱硬化性樹脂組成物にて熱硬化性被覆用シートが形
成される。
このようにして構成される熱硬化性被覆用シートは任
意の方法で製造されて良い。例えば、反応性アクリル樹
脂と、ブロツクイソシアネートと、必要に応じて上記し
た他の成分及び適当な有機溶剤とを混合する。次に、こ
のようにして得られた混合物をシリコーン離型剤で離型
処理されたフイルム上に塗工し、次いで加熱乾燥し、そ
の後フイルムを剥離することにより、熱硬化性被覆用シ
ートが得られる。
次に、上記熱硬化性被覆用シートを用いて被覆体を製
造する方法を説明する。
被着体としては、プラスチツク、金属、木材、ガラス
及び塗装面などがあげられる。熱硬化性被覆用シートを
上記被着体表面に貼付けるには、手貼りの他、種々の貼
付け方法が採用できるが、シートを50℃〜250℃に加熱
した被着体表面に被覆するものである。加熱温度が50℃
未満の場合には、充分な接着性が得られず、250℃を超
える場合には被膜が溶けるおそれがある。特に、被着体
表面は70〜150℃の範囲で加熱されているのが好まし
い。
被着体が板状の場合には、第1図に示すように、加熱
された被着体2の上面にシート1を重ね、ゴムローラー
3を用いて被着体2にシート1を圧着するのが好まし
い。また、被着体2が立体的な部材である場合には、第
2図に示すように、真空成形機6を用いるのが好まし
い。この真空成形機6は、密閉な箱体7内にシート1を
支持する支持部8を設けると共に、支持部8の下面にヒ
ーター9を設け、またシート1側へ被着体2を上昇させ
る昇降自在な昇降台12を設け、箱体7内に連通する連通
管10に真空ポンプ11を設けて構成されたものである。
この真空成形機6によれば、ヒーター9によつて被着
体2及びシート1を加熱し、次いで昇降台12を上昇させ
ることにより、被着体2の周囲にシート1を被覆し、こ
の状態で被着体2側の箱体7内を減圧状態とすることに
より、シート1を被着体2に貼付けることができる。上
記ヒーター9の加熱温度は被着体2の表面温度が50〜25
0℃となるように調整するものである。
(実施例) 以下に本発明の実施例に基づいて詳細に説明する。
実施例1 アクリルポリオール(日本触媒(株)製、アロタン20
40−145:ガラス転移温度40℃、重量平均分子量339,00
0、OH価80)を固形分で100重量部(以下部という)、ア
クリルポリオールオリゴマー(日本カーバイト(株)
製、ニカライトH870:ガラス転移点−20℃、重量平均分
子量2,200〜2,500、OH価200)を30部及びブロツクイソ
シアネート(武田薬品工業(株)製、タケネートB815N:
水添ジフエニルメタンジイソシアネートのオキシムブロ
ツク体、NCO%7.3)を固形分として86部(上記のアクリ
ルポリオール及びアクリルポリオールオリゴマーの水酸
基に対し、1.0当量のイソシアネート基を有する)を攪
拌しながら混合した。この混合物をシリコーン難型剤で
離型処理されたポリエチレンテレフタレートフイルム
(創研化工(株)製、膜厚50μm)の離型面に塗工し、
80℃にて5分間乾燥させ、その後フイルムを剥離するこ
とにより、未硬化状態の熱硬化性被覆用シートを得た。
得られた熱硬化性被覆用シートの厚みは約50μmであつ
た。
このようにして得られた熱硬化性被覆用シートの密着
性及び硬度を測定した。
密着性は、熱硬化性被覆用シートから長方形状の試験
片(10cm×20cm)を裁断し、この試験片を100℃のオー
ブンに1時間入れておいたステンレス板に貼り合わせて
圧着プレスした後、160℃で30分間加熱して反応させ
た。放冷後、形成された被膜の表面に1mm間隔の切れ目
を碁盤目状に縦、横11本づつ入れ、これに市販の粘着テ
ープを貼付け、次いでテープを剥離して碁盤目片の残留
%を調べた。その結果、100/100の結果を得た。また、
硬度はJIS K5400に準じて鉛筆硬度で評価した。その結
果、硬度はHであつた。
また、得られた熱硬化性被覆用シートの貼付け性を評
価した。シートから円形状(直径30cm)の試験片を裁断
し、その試験片を第2図に示した真空成形機6を用い
て、70℃に加熱したステンレス板に貼付けた。160℃で3
0分熱硬化させた後、上記碁盤目試験を行つた。その結
果、100/100の結果を得た。また、硬度はHであつた。
実施例2 アクリルポリオール(日本触媒(株)製、アロタン20
40−145:ガラス転移温度40℃、重量平均分子量339,00
0)を固形分で100部及びブロツクイソシアネート(武田
薬品工業(株)製、タケネートB−815N:水添ジフエニ
ルメタンジイソシアネートのオキシムブロツク体、NCO
%7.3)を固形分として49部(上記のアクリルポリオー
ルの水酸基に対し、1.0当量のイソシアネート基を有す
る)を用いた以外は、実施例1と同様にして50μm厚の
熱硬化性被覆用シートを得た。
得られた熱硬化性被覆用シートの密着性及び硬度を実
施例1と同様に試験した。その結果、密着性は碁盤目試
験で100/100の結果を得た。また、鉛筆硬度はHであつ
た。
比較例1 実施例1と同様にして得られた熱硬化性被覆用シート
を、室温のステンレス板に圧着プレスし、その後160℃
で30分間加熱した以外は、実施例1と同様にして試験し
た。その結果、碁盤目試験は85/100の結果を得た。ま
た、鉛筆硬度はHであつた。
比較例2 アクリル系粘着剤(綜研化学(株)製、SKダインP−
44)100部及びその硬化剤(綜研化学(株)製、L−4
5)0.51部からなる30μmの粘着剤層を熱硬化製被覆用
シートに積層し、この粘着剤層をステンレス板に貼り合
わせた他は、実施例1と同様にして試験した。その結
果、碁盤目試験は100/100の結果を得た。また、鉛筆硬
度は5Bであつた。
比較例3 実施例1と同様にして得られた熱硬化性被覆用シート
から円形(直径30cm)の試験片を裁断し、実施例1と同
様に真空成形機を用いて室温でステンレス板に貼付け
た。160℃で30分熱硬化させた後、被膜の密着性と硬度
を測定した。その結果、碁盤目試験では93/100の結果を
得た。また、鉛筆硬度はHであつた。
実施例3 酢酸エチル300部に、反応性アクリル樹脂(メタクリ
ル酸メチルとメタアクリル酸とアクリル酸2−アミノエ
チルの共重合体、Mw=492,000、Tg35℃、COOH価40とNH2
価40)固形分100部に、ブロツクイソシアネート(武田
薬品工業製、タケネートB−870N、イソホロンジイソシ
アネートのオキシムブロツクNCO=12.6%)34部(この
架橋剤は上記反応性アクリル樹脂の官能基に対し、0.9
当量のイソシアネート基を有する)を加え攪拌しながら
混合した。この混合物をシリコーン離型処理したポリエ
チレンテレフタレート(PET)フイルムの離型面にアプ
リケーターで塗工し、80℃にて5分間乾燥し熱硬化性シ
ートを作成した。シートの厚みは、80μmであつた。
密着性は、熱硬化性被覆用シートから長方形状の試験
片(10cm×20cm)を裁断し、この試験片を100℃のオー
ブンに1時間入れておいたステンレス板に貼り合わせて
圧着プレスした後、160℃で30分間加熱して反応させ
た。放冷後、形成された被膜の表面に1mm間隔の切れ目
を基盤目状に縦、横11本づつ入れ、これに市販の粘着テ
ープを貼付け、次いでテープを剥離して碁盤目片の残留
%を調べた。その結果、100/100の結果を得た。また、
硬度はJIS K5400に準じて鉛筆硬度で評価した。その結
果、硬度はHであつた。
また、得られた熱硬化性被覆用シートの貼付け性を評
価した。シートから円形状(直径30cm)の試験片を裁断
し、この試験片を第2図に示した真空成形機6を用い
て、70℃に加熱したステンレス板に貼付けた。160℃で3
0分熱硬化させた後、上記碁盤目試験を行つた。その結
果、100/100の結果を得た。また、硬度はHであつた。
実施例4 酢酸エチル300部に、反応性アクリル樹脂(メタアク
リル酸メチルとメタアクリル酸とアクリル酸2−アミノ
エチルの共重合体、Mw=565,000、Tg35℃、COOH価40とN
H2価40)を固形分100部に、反応性アクリルオリゴマー
(アクリル酸メチル、メタアクリル酸2−ヒドロキシエ
チル、アクリル酸ブチル、メタアクリル酸の共重合体、
Mw=4,000、Tg−10℃、OH価100、COOH価40)を固形分30
部、ブロツクイソシアネート(武田薬品工業製、タケネ
ートB−815N、水添ジフエニルメタンジイソシアネート
のケトオキシムブロツクNCO7.3%)75部(この架橋剤は
上記反応性アクリル樹脂と反応性アクリルオリゴマーと
の官能基に対し、1.0当量のイソシアネート基を有す
る)をよく攪拌しながら混合した。この混合物をシリコ
ーン離型処理したポリエチレンテレフタレート(PET)
フイルムの離型面にアプリケーターで塗工し、80℃にて
5分間乾燥し熱硬化性シートを作成した。シートの厚み
は、80μmであつた。
得られた熱硬化性被覆用シートの密着性及び硬度を実
施例3と同様に試験した。その結果、密着性は碁盤目試
験で100/100の結果を得た。また、鉛筆硬度は2Hであつ
た。
実施例5 酢酸エチル300部に、反応性アクリル樹脂(メタアク
リル酸メチルとメタアクリル酸2−ヒドロキシエチルと
アクリル酸エチルの共重合体、Mw=250,000、Tg15℃、O
H価40とCOOH価20)を固形分100部に、反応性アクリルオ
リゴマー(同上)を固形分20部、ブロツクイソシアネー
ト(同上)54部(この架橋剤は上記反応性アクリル樹脂
と反応性アクリルオリゴマーとの官能基に対し、1.0当
量のイソシアネート基を有する)をよく攪拌しながら混
合した。この混合物をシリコーン離型処理したPETフイ
ルムの離型面にアプリケーターで塗工し、80℃にて5分
間乾燥し熱硬化性シートを作成した。シートの厚みは、
100μmであつた。
得られた熱硬化性被覆用シートの密着性及び硬度を実
施例3と同様に試験した。その結果、密着性は碁盤目試
験で100/100の結果を得た。また鉛筆硬度はHであつ
た。
実施例6 酢酸エチル300部に、反応性アクリル樹脂(メタアク
リル酸メチルとメタアクリル酸2−ヒドロキシエチルと
アクリル酸の共重合体、Mw=250,000、Tg15℃、OH価40
とCOOH価40)固形分100部に、反応性アクリルオリゴマ
ー(アクリル酸メチルとメタアクリル酸2−アミノエチ
ルとアクリル酸とメタアクリルメチルとの共重合体、Mw
=8,000、Tg−10℃、NH2価60、COOH価30)を固形分10
部、ブロツクイソシアネート(1に同じ)55部(この架
橋剤は上記反応性アクリル樹脂と反応性アクリルオリゴ
マーとの官能基に対し、1.0当量のイソシアネート基を
有する)と、イソシアネート(日本ポリウレタン工業
製、コロネートL、3モルのトリレンジイソシアネート
と1モルのトリメチロールプロパンとを反応させたポリ
イソシアネート、NCO=13.0%)を固形分で12部(反応
性アクリル樹脂の官能基の30%が初期硬化)をよく攪拌
しながら混合した。この混合物をシリコーン離型処理し
たPETフイルムの離型面にアプリケーターで塗工し、80
℃にて5分間乾燥し熱硬化性シートを作成した。シート
厚みは、200μmであつた。
得られた熱硬化性被覆用シートの密着性及び硬度を実
施例3と同様に試験した。その結果、密着性は碁盤目試
験で100/100の結果を得た。また、鉛筆硬度はHであつ
た。
(発明の効果) 本発明は、上述した構成であるので、粘着剤又は接着
剤を用いることなく、シートを物品表面に強固に貼付け
ることができ、従来のように接着剤等の塗工工程が不要
で被覆体の生産性を向上することができ、しかも接着剤
の影響を受けることがなく被膜の硬度が低下するのを防
ぐことができる。また、効果した後では、物品表面に強
固な被膜を形成することができ、表面に傷の付き難い被
覆体を得ることができる。さらに、上記熱硬化性被覆用
シートは、加熱前の状態では、展延性、可撓性に優れて
いるので、多少の凹凸や曲面を有する被着表面に“し
わ”の生じない良好な被膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はローラーで熱硬化性被覆用シートを板状の被着
体表面に貼付けている状態を示す斜視図、第2図は真空
成形機の概略図である。 1……熱硬化性被覆用シート、2……被着体。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量平均分子量が100,000〜1,000,000であ
    り常温で固体状の反応性アクリル樹脂と、ブロツクイソ
    シアネートとを主成分とする熱硬化性樹脂組成物にて形
    成される未硬化状態の熱硬化性被覆用シートを、50℃〜
    250℃に加熱した被着体の表面に被覆し、硬化させるこ
    とを特徴とする被覆体の製造方法。
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