JPH0891450A - プラスチック袋や容器におけるガス抜き構造 - Google Patents

プラスチック袋や容器におけるガス抜き構造

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JPH0891450A
JPH0891450A JP6254873A JP25487394A JPH0891450A JP H0891450 A JPH0891450 A JP H0891450A JP 6254873 A JP6254873 A JP 6254873A JP 25487394 A JP25487394 A JP 25487394A JP H0891450 A JPH0891450 A JP H0891450A
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JP
Japan
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film
heat
plastic
welded
bag
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JP6254873A
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English (en)
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Hiroki Yamada
大機 山田
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NIDAIKI KK
Original Assignee
NIDAIKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価な通気構造の袋又は容器とし、また電子
レンジ用として急激にガス抜きができて安全なガス抜き
構造を提供する。 【構成】 全面に微孔10を多数透設したプラスチック
内側フイルム1と、該内側フイルム1と熱溶着しない材
質のプラスチック外側フイルム2とを、一側端部を除い
て接着剤3で格子状に断続的に接着させた複合フイルム
Kを形成し、該内側フイルム1の接着しようとする外周
部を相互に接面させて外側フイルム2から加熱圧接する
ことで、同材質の内側フイルム1が相互に熱溶着したヒ
ートシールにより袋体になると共に、夫々外側フイルム
2の加熱圧接部は内側フイルム1と溶着しない無溶着部
と成し、ヒートシール付近の断続接着による無接着剤部
30の内側フイルム1の微孔10を、内側フイルム1と
外側フイルム2の無溶着部の間隙4に連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック袋や容器
におけるガス抜き構造に関するものであり、ガスを発生
する納豆、味噌、漬物や生めん類等の発酵食品、又は菌
類の培養土袋等として、或いは加熱してガスを発生させ
る電子レンジ用として好適な調理用袋や容器で利用され
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から通気孔や通気弁を備えて袋内の
通気調整を良好にするものが使用されているが、通気構
造が複雑でコスト高となり、また電子レンジによる調理
では急激に袋内圧が上昇し袋が破裂して危険であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、プラ
スチックフイルムのドライ接着によって安価な通気構造
とし、また、電子レンジ用としては急激にガス抜きがで
きて安全な袋や容器となる構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、微孔
を多数透設したプラスチック内側フイルムと、該内側フ
イルムと熱溶着しない材質のプラスチックフイルムから
成る外側フイルムとを、少なくとも一側端部を除いて接
着剤で断続的に接着させた複合フイルムを形成し、該内
側フイルムの接着しようとする外周部を、該内側フイル
ムと熱溶着する同材質のプラスチックをヒートシール部
として有する別材体の該ヒートシール部に接面させて加
熱圧接することで、同材質の内側フイルムと別材体の該
プラスチックとが相互に熱溶着したヒートシールにより
袋体又は容器体となり、或いは袋体又は容器体を密封で
きると共に、外側フイルムの加熱圧接部は内側フイルム
と溶着しない無溶着部と成し、ヒートシール付近の断続
接着による無接着剤部の内側フイルムの微孔が、内側フ
イルムと外側フイルムの無溶着部の間隙に連通する構成
としている。なお、別材体は同一の複合フイルムを用い
てもよい。また、微孔を全面に無数に透設した内側フイ
ルムと、該内側フイルムと熱溶着しない材質のプラスチ
ックフイルムから成る外側フイルムとを、少なくとも一
側端部を除いて接着剤で断続的に弱く接着させて剥離可
能とした複合フイルムを形成し、該内側フイルムの接着
しようとする外周部を、該内側フイルムと熱溶着する同
材質のプラスチックをヒートシール部とする別材体の該
ヒートシール部に接面させて加熱圧接することで、同材
質の内側プラスチックと別材体のプラスチックとが相互
に熱溶着したヒートシールにより袋体又は容器体となる
と共に、外側フイルムの加熱圧接部は内側フイルムと溶
着しない無溶着部と成し、ヒートシール付近の断続接着
による無接着剤部の内側フイルムの微孔が、内側フイル
ムと外側フイルムの無溶着部の間隙に連通すると共に、
袋体又は容器体の内圧の増大によって外側フイルムが一
部で剥離する構成としてもよい。なお、前記複合フイル
ムを小巾なシート状と成して、別材体の袋体又は容器体
に透設した開口部に内側フイルムの外周部をヒートシー
ルして備えてもよい。
【0005】
【作用】複合フイルムの内面側を相互に接面し、或いは
複合フイルムと別材体の夫々ヒートシール部を相互に接
面し、シール部となる部位で加熱圧接することで、内側
の同材質の内側フイルムと別材体のプラスチックとが相
互に熱溶着されてヒートシールにより袋体又は容器体と
なり、或いは別材体が袋体又は容器体の場合でその開口
部に複合フイルムをヒートシールした場合は袋体又は容
器体が密封される。そして、一側端部の外側フイルムの
加熱圧接部はそれらと熱溶着しない材質のため内側フイ
ルムと溶着しない無溶着部状態となり、接着剤による断
続接着のため、ヒートシール付近の無接着剤部の内側フ
イルムの微孔が、内側フイルムと外側フイルムの無溶着
部の間隙に連通して通気が図れるのである。
【0006】この内側フイルムと外側フイルムの無溶着
部の間隙は、ヒートシール時の押圧操作の付与力によっ
て通常は若干の間隙を除いて閉じているが、僅かな間隙
で通気には充分である。そして、電子レンジ等での使用
によって急激に袋体又は容器体の内圧が高まると、放出
されるガスによってヒートシール付近の無溶着部の外側
フイルムが開かれ間隙が拡大し、その部位の微孔からガ
スが遮蔽なく放出されるのである。これにより袋又は容
器の破損が防止されるのである。
【0007】また、内側フイルムと外側フイルムとを、
接着剤で断続的に弱く接着させて剥離可能とした複合フ
イルムでは、電子レンジ等での使用によって急激に袋体
又は容器体の内圧が増大し、内側フイルムの微孔から放
出されるガスにより、ヒートシール付近の断続接着によ
る無溶着部の外側フイルムから剥離が生じて多数の微孔
が露呈状態となる。これにより露呈開放された微孔から
ガスが多量に放出され、袋又は容器の破損が一層防止さ
れるのである。
【0008】なお、別材体を同一の複合フイルムとして
対向接着すれば、その両側において通気が確保されると
共に、開放される微孔の数が多くなって内圧上昇による
袋又は容器の破損防止が良好にできるのである。別材体
の内面を、複合フイルムの内側プラスチックと熱溶着で
きるプラスチック不織布とし、或いは内側プラスチック
と外面材との間に不織布を介在させれば、不織布で吸収
したドリップ等の液分の逆流を防止できて美味劣化を防
止できるのである。
【0009】
【実施例1】以下、本発明の詳細を図示実施例について
説明する。図1及び図2に示す本例は、袋体に成形した
もので、まず、内側の無延伸ポリプロピレンフイルム1
に微孔10を無数に透設し、該内側フイルム1と熱溶着
しない材質のポリエステルフイルムから成る外側フイル
ム2とを、一側端部を除いて接着剤3で断続的にドライ
接着させた複合フイルムKを形成する。
【0010】なお、内側フイルム1の厚みは50μm、
外側フイルム2の厚みは20μmで内側フイルム1全面
に透設する微孔10の孔径は450μmで、60万個/
2透設してある。また、微孔10の透設は、ローラの
周囲に無数に突設した加熱針を内側フイルム1に差し込
んで穿孔形成するものであり、加熱針の差し込み側の微
孔10の周囲に小突起101が周設されるのである。こ
の小突起101側を外側に外側フイルム2と接着させて
いる。
【0011】さらに、接着剤3の層の厚みは約10μm
で、図3のように、斜め格子状に接着剤3を印刷塗布し
ている。このため内側フイルム1と外側フイルム2とが
格子状に接着され、格子内では無接着剤部30となって
断続的な接着状態となり、接着部では微孔10が接着剤
3によって閉塞されるのである。
【0012】そして、複合フイルムKを折り曲げ、或い
は二枚の複合フイルムKを用いて、夫々内側フイルム1
の接着しようとする外周部を接面させて外側フイルム2
の接着剤3のない一側端部から加熱圧接する。これによ
り、同材質の内側フイルム1が相互に熱溶着したヒート
シールにより袋体が形成されると共に、図1のように、
夫々の外側フイルム2の加熱圧接部は内側フイルム1と
溶着しない無溶着部の状態となっている。
【0013】本例によると、内側フイルム1が相互にヒ
ートシールされて袋体となり、ヒートシール付近の断続
接着による無接着剤部30の内側フイルム1の微孔10
が、内側フイルム1と外側フイルム2の無溶着部の間隙
4に連通するため通気性が確保されるのである。なお、
内側フイルム1のヒートシール部の微孔10は、熱溶解
により閉塞消滅して無孔熱着状態となるのである。
【0014】この際、ヒートシール付近の微孔10を除
いた他の微孔10は外側フイルム2によって閉塞されて
いるため清潔であり、雑菌の侵入が防止されるのであ
る。なお、雑菌はヒートシール付近の微孔10からの侵
入が考えられるが、雑菌の直進性質から、たとえ無溶着
部の間隙4から侵入してもさらに微孔10へ入ることが
希であり、特に微孔10の周囲の小突起101で侵入が
阻止されるため、実際の雑菌侵入は極少である。
【0015】さらに、電子レンジでの使用により急激に
ガスが発生して袋体の内圧が高まると、図1仮想線及び
図2のように、放出されるガスによってヒートシール付
近の無溶着部の外側フイルム2が押し開かれ間隙4が拡
大するのである。その部位の微孔10からガスが多量に
放出され、これにより袋の内圧が降下して破損が防止さ
れ安全性が確保されるのである。
【0016】
【実施例2】図4で示す本例は、内面に無延伸ポリプロ
ピレンフイルム51を有する別材体のプラスチック容器
本体5に前記した構成の複合フイルムKで蓋をしたもの
であり、該フイルム51に複合フイルムKの内側フイル
ム1をヒートシールして接着している。これにより、外
側フイルム2の一側端部の接着剤3のない加熱圧接部は
内側フイルム1と溶着しない無溶着部の状態となり、前
例と同様に、ヒートシール付近の断続接着による無接着
剤部30の内側フイルム1の微孔10が、内側フイルム
1と外側フイルム2の無溶着部の間隙4に連通するため
通気性が確保されるのである。
【0017】また、電子レンジでの使用では同様にヒー
トシール付近の無溶着部の外側フイルム2が開かれ間隙
4が拡大し、その部位の微孔10からガスが多量に放出
されて袋の破損が防止されるのである。なお、プラスチ
ック容器本体5自体を無延伸ポリプロピレン製とすれば
複合フイルムKの内側フイルム1とヒートシールできる
のである。
【0018】
【実施例3】図5で示す本例は、前記した構成の複合フ
イルムKを蓋面とし別材体と接着してガゼット状袋とし
たもので、該別材体6は、複合フイルムKの内側フイル
ム1と熱溶着できる無延伸ポリプロピレン不織布61を
内面とすると共に、プラスチックフイルム62を外面に
接着して成り、複合フイルムKの内側フイルム1と該不
織布61の外周部をヒートシールしている。
【0019】これにより、外側フイルム2の一側端部の
接着剤3のない加熱圧接部は内側フイルム1と溶着しな
い無溶着部の状態となり、前例と同様に、ヒートシール
付近の断続接着による無接着剤部30の内側フイルム1
の微孔10が、内側フイルム1と外側フイルム2の無溶
着部の間隙4に連通するため通気性が確保され、電子レ
ンジでの使用では同様にヒートシール付近の無溶着部の
外側フイルム2が開かれ間隙4が拡大し、放出ガスが多
量となって袋の破損が防止されるのである。本例では、
収容した食品からのドリップ等の液分を該不織布61が
吸収するため美味を保持できるのである。
【0020】
【実施例4】次に、図6で示す本例は、前記した構成の
複合フイルムKを用いるが、外側フイルム2を剥離可能
となるよう弱く接着したものであり、この複合フイルム
Kを折り曲げ、或いは二枚の複合フイルムKを用いて、
夫々内側フイルム1の接着しようとする外周部を接面さ
せて外側フイルム2の一側端部から加熱圧接する。これ
により、実施例1と同様に、同材質の内側フイルム1が
相互に熱溶着したヒートシールにより袋体が形成される
と共に、夫々の外側フイルム2の一側端部の接着剤3の
ない加熱圧接部は内側フイルム1と溶着しない無溶着部
の状態となっている。
【0021】本例によると、内側フイルム1が相互にヒ
ートシールされて袋体となり、実施例1と同様に、ヒー
トシール付近の断続接着による無接着剤部30の内側フ
イルム1の微孔10が、内側フイルム1と外側フイルム
2の無溶着部の間隙4に連通するため通気性が確保され
るのである。
【0022】そして、電子レンジでの使用により急激に
ガスが発生して袋体の内圧が高まると、図6のように、
放出されるガスによってヒートシール付近の無溶着部か
ら外側フイルム2が剥離され空間40が拡大するのであ
る。これにより開放状態の微孔10から直接ガスが多量
に放出されて袋の内圧が降下し、その破損が防止され安
全性が確保されるのである。
【0023】
【実施例5】図7で示す本例は、前記実施例4の、外側
フイルム2を剥離可能となるよう弱く接着した複合フイ
ルムKを用い、内面に無延伸ポリプロピレンフイルム5
1を有する別材体のプラスチック容器本体5に複合フイ
ルムKで蓋をしたものであり、該フイルム51に複合フ
イルムKの内側フイルム1をヒートシールして接着して
いる。
【0024】本例によると、実施例4と同様に、ヒート
シール付近の断続接着による無接着剤部30の内側フイ
ルム1の微孔10が、内側フイルム1と外側フイルム2
の無溶着部の間隙4に連通するため通気性が確保される
と共に、電子レンジでの使用により急激にガスが発生し
て袋体の内圧が高まると、図7のように、放出されるガ
スによってヒートシール付近の無溶着部から外側フイル
ム2が剥離され空間40が拡大し、微孔10から直接ガ
スが放出されて袋の内圧が降下し、その破損が防止され
安全性が確保されるのである。
【0025】なお、本例では、別材体のプラスチック容
器本体5の内面無延伸ポリプロピレンフイルム51に微
孔53が底面に無数に透設してあり、外側の容器本体5
との間に不織布54が介在してあるため、収容物等のド
リップ等の液分が微孔53を通過して不織布54に吸収
されることになり、容器本体5の内底面を清潔に保持で
きるのである。
【0026】各実施例は夫々前記の構成としたが、本発
明においてはこれに限定されない。例えば、内側フイル
ムのプラスチック材質は問わず、ポリエチレン等各種の
プラスチックが使用できるのである。また、外側フイル
ムのプラスチック材質も問わないが、内側フイルムと熱
溶着しないプラスチックであればよく、複合されたフイ
ルムでもよい。なお、内側フイルムに透設する微孔の大
きさや数は限定されないが、孔径200〜600μmが
良好であり、その数は孔径によるが、20〜70万個/
2が適切である。また、微孔はシール部付近に透設し
てあればよい。
【0027】さらに、内側フイルムと外側フイルムとを
接着させる接着剤の種類は適宜であり、断続的に接着さ
せる手段は問わない。したがって本例の格子状接着の
他、波状、く字形状、円形や三角形等の散在面接着等で
もよく、接着模様状態は適宜である。
【0028】なお、外側フイルムを弱く接着させて剥離
可能とする場合は、接着力の弱い接着剤の使用の他、接
着剤の塗布量、即ち、接着剤の厚みを少なくし、或いは
断続的接着部における無接着剤部の面積を大きくし、又
は、コロナ放電処理のない平滑なフイルムを用いる等に
よって採用できるのである。
【0029】また、別材体の形状や構成も限定されず、
複合フイルムの内側フイルムと熱溶着できるプラスチッ
ク材を有していればよく、各種フイルムやシート、或い
は容器として使用できるのである。したがって、図8の
ような袋体としてもよい。特に、内面フイルムに無数の
微孔を透設し、外面プラスチック材との間に不織布を介
在させれば、収容物からのドリップ等の液分を不織布で
吸収し、内面側への逆流を防止して袋や容器内を清潔に
保持できるのである。
【0030】さらに、別材体を袋体や容器体とした場
合、図9乃至図13のように、内部と連通する開口部
に、本発明の複合フイルムKを小巾なシート状としてヒ
ートシールしともよい。これによっても、その外側フイ
ルム2の加熱圧接部は内側フイルム1と溶着しない無溶
着部の状態となり、ヒートシール付近の断続接着による
無接着剤部30の内側フイルム1の微孔10が、内側フ
イルム1と外側フイルム2の無溶着部の間隙4に連通す
るため通気性が確保され、電子レンジでの使用では同様
にヒートシール付近の無溶着部の外側フイルム2が開か
れ間隙4が拡大し、放出ガスが多量となって袋の破損が
防止される通気弁となるのである。この通気弁形状とす
る場合は、図14のように、外周部の無接着剤部30を
除いて断続的に内側フイルム1と外側フイルム2とを接
着してもよい。電子レンジ用とする場合は、外側フイル
ム2を剥離可能に弱く接着すればよく、その剥離部で露
呈した微孔10からガスを放出して袋体や容器体の破損
を防止できるのである。
【0031】
【発明の効果】本発明による請求項1では、複合フイル
ムの内側フイルムが別材体の内面プラスチック材にヒー
トシールされて袋体又は容器体となり、該ヒートシール
付近の断続接着による複合フイルムの無接着剤部の内側
フイルムの微孔が、内側フイルムと外側フイルムの無溶
着部の間隙に連通して通気性が確保され、さらに電子レ
ンジ等での使用による内圧上昇の場合、放出ガスによっ
てヒートシール付近の無溶着部の外側フイルムが開かれ
るため間隙が拡大し、その部位の微孔からガスを多量に
放出できて内圧が降下し袋や容器の破損が防止され安全
性が確保されるのである。
【0032】請求項2では、同一の複合フイルムを使用
して袋体と成しているため夫々のヒートシール部付近で
の通気性が対向面でも確保され、電子レンジ等の使用に
よる内圧上昇の場合でも外側フイルムの外側への開きが
両面で行われるためガス抜きが一層迅速にできて袋の破
損が防止され安全性が確保できるのであり、水分蒸散を
多く放出したい食品物の袋体又は容器体のガス抜きに適
している。
【0033】請求項3では、開口部にヒートシールして
ガス抜き弁とできるため、別材体の構成が任意に選定で
きるのであり、微呼吸する野菜、キノコ類、花、種等の
袋体又は容器体のガス抜きに適している。
【0034】請求項4では、電子レンジでの使用による
急激なガスの発生で袋体の内圧が上昇した場合、ガスに
よってヒートシール付近の無溶着部から外側フイルムが
剥離され、露呈した開放状態の微孔から直接ガスが放出
されて袋の内圧が降下し、その破損が防止され安全性が
確保されるのである。請求項5では、同一の複合フイル
ムを使用して袋体と成しているため、夫々のヒートシー
ル部付近での通気性が対向面でも確保され、電子レンジ
等の使用による内圧上昇の場合でも外側フイルムの剥離
が両面で行われるためガス抜きが一層迅速にできて袋の
破損が防止され安全性が確保できるのである。
【0035】請求項7では、プラスチック不織布によっ
てドリップ等の液分の吸収ができるのである。請求項8
では、ドリップ等の液分が内面の微孔を通過して介在し
た不織布で吸収され、逆流を防止する内面プラスチック
フイルムによって内面をサラサラ状に保持できるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す袋における要部の拡大
横断平面図である。
【図2】その要部の斜視図である。
【図3】その複合フイルムの一部で外側フイルムを切欠
した正面図である。
【図4】容器体に用いた要部の拡大縦断側面図である。
【図5】別例の一部切欠した拡大縦断側面図である。
【図6】外側フイルムが一部で剥離した状態の要部の拡
大横断平面図である。
【図7】外側フイルムが一部で剥離した状態の別例の要
部の拡大縦断側面図である。
【図8】さらに別例の要部の拡大横断平面図である。
【図9】袋体とした別材体の開口部に複合フイルムをヒ
ートシールした一部切欠した横断平面図である。
【図10】袋体とした別材体の開口部に複合フイルムを
ヒートシールした斜視図である。
【図11】袋体とした別材体の帯状開口部に複合フイル
ムをヒートシールした一部切欠した斜視図である。
【図12】容器体とした別材体の蓋部の開口部に複合フ
イルムをヒートシールした斜視図である。
【図13】容器体とした別材体の蓋部の小窓状開口部に
複合フイルムをヒートシールした斜視図である。
【図14】複合フイルムの別例形状を示す一部断面した
平面図である。
【符号の説明】
K 複合フイルム 1 内側フイルム 10 微孔 101 小突起 2 外側フイルム 3 接着剤 30 無接着剤部 4 間隙 40 空間 5 プラスチック容器本体 51 無延伸ポリプロピレンフイルム 54,61 不織布 8 袋体 81 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 81/26 E

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微孔10を多数透設したプラスチック内
    側フイルム1と、該内側フイルム1と熱溶着しない材質
    のプラスチックフイルムから成る外側フイルム2とを、
    少なくとも一側端部を除いて接着剤3で断続的に接着さ
    せた複合フイルムKを形成し、該内側フイルム1の接着
    しようとする外周部を、該内側フイルム1と熱溶着する
    同材質のプラスチックをヒートシール部として有する別
    材体の該ヒートシール部に接面させて加熱圧接すること
    で、同材質の内側フイルム1と別材体の該プラスチック
    とが相互に熱溶着したヒートシールにより袋体又は容器
    体となり、或いは袋体又は容器体を密封できると共に、
    ヒートシール部における外側フイルム2の加熱圧接部は
    内側フイルム1と溶着しない無溶着部と成し、ヒートシ
    ール付近の断続接着による無接着剤部30の内側フイル
    ム1の微孔10が、内側フイルム1と外側フイルム2の
    無溶着部の間隙4に連通することを特徴とするプラスチ
    ック袋や容器におけるガス抜き構造。
  2. 【請求項2】 別材体を前記複合フイルムKと同一の複
    合フイルムKと成し、該内側フイルム1の接着しようと
    する外周部を相互に接面させて外側フイルム2から加熱
    圧接することで、同材質の内側フイルム1が相互に熱溶
    着したヒートシールにより袋体になると共に、夫々外側
    フイルム2の加熱圧接部は内側フイルム1と溶着しない
    無溶着部と成した請求項1のガス抜き構造。
  3. 【請求項3】 前記複合フイルムKを小巾なシート状と
    成して、別材体の袋体又は容器体に透設した開口部81
    に内側フイルム1の外周部をヒートシールして備えた請
    求項1のガス抜き構造。
  4. 【請求項4】 微孔10を全面に無数に透設した内側フ
    イルム1と、該内側フイルム1と熱溶着しない材質のプ
    ラスチックフイルムから成る外側フイルム2とを、少な
    くとも一側端部を除いて接着剤3で断続的に弱く接着さ
    せて剥離可能とした複合フイルムを形成し、該内側フイ
    ルム1の接着しようとする外周部を、該内側フイルムと
    熱溶着する同材質のプラスチックをヒートシール部とし
    て有する別材体の該ヒートシール部に接面させて加熱圧
    接することで、同材質の内側フイルムと別材体の該プラ
    スチックとが相互に熱溶着したヒートシールにより袋体
    又は容器体となると共に、外側フイルム2の加熱圧接部
    は内側フイルム1と溶着しない無溶着部と成し、ヒート
    シール付近の断続接着による無接着剤部30の内側フイ
    ルム1の微孔10が、内側フイルム1と外側フイルム2
    の無溶着部の間隙4に連通すると共に、袋体又は容器体
    の内圧の増大によって外側フイルム2が一部で剥離する
    ことを特徴とするプラスチック袋や容器におけるガス抜
    き構造。
  5. 【請求項5】 別材体を、外側フイルム2が剥離可能な
    前記複合フイルムと同一な複合フイルムと成し、夫々内
    側フイルム1の接着しようとする外周部を相互に接面さ
    せて外側フイルム2から加熱圧接することで、同材質の
    内側フイルム1が相互に熱溶着したヒートシールにより
    袋体になると共に、夫々外側フイルム2の加熱圧接部は
    内側フイルム1と溶着しない無溶着部と成した請求項4
    のガス抜き構造。
  6. 【請求項6】 外側フイルム2が剥離可能な前記複合フ
    イルムKを小巾なシート状と成して、別材体の袋体又は
    容器体に透設した開口部81に内側フイルム1の外周部
    をヒートシールして備えた請求項4のガス抜き構造。
  7. 【請求項7】 別材体の内面を、複合フイルムの内側プ
    ラスチックと熱溶着できるプラスチック不織布とした請
    求項1又は請求項2又は請求項4又は請求項5のガス抜
    き構造。
  8. 【請求項8】 内面を、複合フイルムの内側フイルムと
    熱溶着できるプラスチックフイルムとして無数の微孔を
    透設し、外面プラスチック材との間に不織布を介在させ
    た別材体と成した請求項1又は請求項2又は請求項4又
    は請求項5のガス抜き構造。
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