JP4210807B2 - 自動通気包装袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に電子レンジなどで加熱調理する食品の包装袋として好適に用いられ、包装袋内部が所定圧力以上の加圧状態になると自動的に通気されて内部の加圧気体が外部に逃散する自動通気包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近において、レトルト食品が普及し、包装袋内に収容した食品を電子レンジで調理することが広く行われるようになってきた。この場合、このような食品を収容した包装袋を電子レンジで加熱すると、包装袋内の空気が膨張したり、食品から水蒸気が生じる等して包装袋内が高圧になる。このため、包装袋内の膨張した空気や水蒸気を外部に逃すため、包装袋の一部を切り取って開口したり、包装袋に穴を開ける等して通気部を形成しなければならず、需要者にとって手間のかかるものであった。
【0003】
このような点から、わざわざ通気部を形成しなくても電子レンジで加熱した際に自動的に通気されるように工夫した包装袋が種々提案されており、その一例として本出願人が出願した特開平10−211972号公報に記載された自動通気包装袋がある。
【0004】
即ち、この自動通気包装袋10aは、図8(A),(B)に示されているように、一面(内面)が熱接着性を有する2枚の合成樹脂フィルム1a,1bから形成される包装袋本体1と、一面が熱接着性を有し、一面を外側にして上記包装袋本体下部に介装される底部材2とからなるものである。この場合、上記包装袋本体1を構成する上記両フィルム1a,1bと底部材2とは、図8(B)に示すように包装袋本体の下部において互いに熱接着されており、その接着強度が上記両フィルム1a,1bの一面(内面)相互を熱接着させた場合よりも小さく熱接着されるものである。このため上記底部材2の材料としては、一面がイージーピール面を有する合成樹脂フィルム片が用いられている。なお、図8では省略しているが、包装袋10a内には固形食品等の内容物が収容されており、上記両フィルム1a,1bの内面一端部(上記フィルム片と熱接着する両フィルム1a,1bの端部と対向した端部)を熱接着することにより内容物が密封されている。
【0005】
上記包装袋10a内の内容物を電子レンジ等で加熱調理する際には、包装袋ごと電子レンジに入れて加熱し、包装袋10a内の水分等が気化、膨張して、内部が所定圧力以上になると、図8(C)に示したように、包装袋内面を押圧する押圧力P(図中の矢印)が上記底部材2内面に作用することにより、上記イージーシール部6において、底部材2が上記両フィルム1a,1bから剥離するようになり、これによりこの剥離が通気孔3形成位置に至ると、この箇所でフィルム1aと底部材2とが剥離して通気孔3が開口するようになっている。そして、包装袋10a内の水蒸気等が逃散し、包装袋10a内の圧力が減じるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記底部材2は両側が両フィルム1a,1bにそれぞれ接着しているものであり、上記包装袋の内容物を包装袋ごと加熱調理する場合、底部材2はその両側においてそれぞれ両フィルム1a,1bとの剥離が生じ、通気孔が形成されている一方のフィルム1aから剥離すると同時に、通気孔が形成されていない他方のフィルム1bとの剥離も進行するものであるが、通気孔が開口しても、包装袋内の水蒸気等を該通気孔から十分に抜き出すことができないと(特に通気孔が小さかったり、水蒸気等の量が多い場合)、上記他方のフィルム1bから底部材2が完全に剥離してしまったり、場合によっては通気孔が開口する前に他方のフィルム1bから底部材が完全に剥離してしまい、内容品が漏れ出してしまうおそれがある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、電子レンジ等で加熱調理する際、底抜けを防止して内容物が包装袋から漏出する等の危険性をなくした自動通気包装袋を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、包装袋本体の下部に底部材が介装されてなり、内部に内容物が密封される包装袋であって、上記底部材の包装袋本体内面との対向面下部を包装袋本体内面に接着して底シール部を形成し、かつ、上記対向面の上記底シール部より上側部分の一部又は全部を上記包装袋本体内面と上記底シール部の接着強度より小さい接着強度で接着して開口シール部を形成すると共に、上記包装袋本体に対し通気孔を該通気孔上部が上記底シール部上端縁部と接する位置又はこの位置より上側位置にかつ常時は上記底部材によって閉塞された状態で穿設してなり、包装袋内が所定圧力以上になると、上記底部材の開口用シール部が包装袋本体と剥離して上記通気孔を開口するように構成したことを特徴とする自動通気包装袋を提供する。
【0009】
本発明の包装袋は、上述したように、特に電子レンジなどで加熱調理する食品用として好適に使用されるものであり、かかる食品が内部に密封状態で収容され、加熱調理時に包装袋に形成された通気孔が自動的に開口して内部の水蒸気等が外部へ逃散し得るようになっている。なお、この加熱調理する前の包装袋の状態は、包装袋本体の下部に底部材が介装され、上記底部材の包装袋本体内面との対向面下部を包装袋内面に接着して底シール部が形成されていることから、内容物が包装袋内に密封された状態である。そして、この包装袋を電子レンジなどで加熱調理する場合は、袋の一部を切り欠いたり、穴を開けるなどの通気部形成操作を行うことなく、そのまま包装袋こど加熱するものである。そうすると、この加熱により包装袋内の空気が膨張したり、或いは食品に含まれている水分が蒸発して水蒸気になること等により包装袋内が加圧状態となり、所定の圧力以上になると、上記底シール部よりも小さい接着強度を有する開口用シール部において、包装袋内面と底部材との剥離が容易に生じ、この開口用シール部の剥離が進行し、これによって通気孔が開口するようになっており、上記底シール部においては、この剥離は生じ難いものである。
【0010】
即ち、本出願人が先に出願した包装袋(特開平10−211972号公報)においては、包装袋本体内面とこの包装袋本体の下部に介装された底部材との接着強度が、包装袋本体を構成する2枚の合成樹脂フィルム同士の接着強度よりも小さくなるように調整されているものであるが、実際、この包装袋を用いて電子レンジ等で加熱調理する場合、包装袋内で大量の水蒸気等が発生するような場合、上述したように通気孔が開口しても包装袋から円滑に逃散させ難く、他方のフィルムと底部材とが完全に剥離してしまったり、場合によっては上記通気孔が開口する前に底部材が完全に剥離するおそれがある。本発明者は、このような問題を解決するため、底部材の包装袋内面との対向面下部と包装袋本体内面とを接着して底シール部を設けると共に、上記対向面の上記底シール部の上側部分の一部又は全部を上記底シール部よりも接着強度が小さい状態で包装袋本体内面と接着して開口用シール部を設け、しかも上記包装袋本体に通気孔を該通気孔が上記底シール部上端縁と接する位置又はこの位置より上側位置に形成されているので、包装袋内の圧力が所定以上となると、水蒸気等の押圧力により上記開口シール部のみが容易に剥離して上記通気孔を開口し、従って水蒸気等が直ちに通気孔より逃散するので、包装袋内の圧力が低下し、開口シール部より下側に設けられた上記底シール部において水蒸気等による押圧力が作用してもその押圧力が弱くなり、底部材が剥離することはなく、底抜けが生じることがないものである。
【0011】
この場合、上記通気孔を包装袋の幅方向に沿った細長い形状、例えば長円形などに形成することにより、包装袋内に発生した水蒸気等をスムーズに外部に逃散させることができ、底抜けを確実に防止すると共に、包装袋の膨らみを確実に防止して需要者に破裂等の不安感を与えることなく、使用感が良好なものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、図1〜4を参照して本発明をより具体的に説明する。
【0013】
図1〜4は、本発明の一実施例にかかる包装袋10を示すものである。この包装袋10は、一面(内面)が熱接着性を有する2枚の合成樹脂フィルム1a,1bから形成される包装袋本体1と、この包装袋本体1の下部において、上記両フィルム1a,1b間に介装された底部材2から構成されている。
【0014】
ここで、上記合成樹脂フィルム1a,1bは、通常、食品用包装材料として用いられるものであり、合成樹脂或はこれに金属箔、紙などを複合した複合フィルムであってもよいが、少なくともその一面(内面)が熱接着性を有することが必要である。具体的には、一軸延伸ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のフィルムに、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等の熱接着性フィルムを積層したラミネートフィルムなどが採用され、更にこれらのフィルムの間にナイロンフィルム、アルミニウム箔等を挟んだ3層以上のラミネートフィルムも採用し得る。
【0015】
一方、上記底部材2は、一面が熱接着性を有する合成樹脂フィルム片を上記一面を外側にして折曲してなるものである。この底部材の材料としては、上記両フィルム1a,1bと同種のものでも異なるものであってもよく、また上記両フィルム1a,1bと同様に単層フィルムであっても複合フィルムであってもよいが、一面の熱接着性層はこれを上記両フィルム1a,1bの一面(内面)と熱接着させた場合の熱接着強度が、上記両フィルム1a,1bの一面(内面)相互を熱接着させた場合の熱接着強度よりも小さくなるように、その材料を選定することが好ましい。
【0016】
上記底部材2を構成する合成樹脂フィルム片において、イージーピール面を形成する熱接着性が低いフィルムとしては、ポリプロピレンとポリスチレンとのポリマーアロイフィルム、表面に凝集破壊層を有するポリプロピレン共押出しフィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体フィルム等が例示され、またこれにポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体フィルム等を積層したもの、更に必要に応じてポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリプロピレンフィルム、セロファンフィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体フィルム等を介装して3層又は4層以上の複合フィルムとしたものが好適に用いられる。
【0017】
上記両フィルム1a,1b及び底部材2からなる包装袋10は、特に制限されないが、例えば、上記両フィルム1a,1bの熱接着性を有する一面を互いに対向させて重ね合わせると共に、これら両フィルム1a,1b間の下部に底部材2をイージーピール面が両フィルム1a,1b内面に対向するように介装し、両フィルム1a,1bの内面両側縁部を、上記底部材2が介装されてそのイージーピール面と対向する下部は該底部材2のイージーピール面の両側縁部と熱接着すると共に、それより上側の底部材2が介装されていない部分においては、両フィルム1a,1bの内面両側縁部相互を熱接着した構成とされている。
【0018】
また、上記両フィルム1a,1bの一方のフィルム下部には、その幅方向ほぼ中央位置に通気孔3が穿設されており、上記底部材2の上記両フィルム1a,1b内面と対向するイージーピール面の下部をそれぞれ上記通気孔3の形成域を含む両フィルム1a,1b内面下部と熱接着し、イージーピール接着部を形成しており、これによって上記通気孔3を閉塞しているものである。更にこの場合、上記底部材2の他面両側縁部も互いに熱接着してある。なお、イージーピール面の上部と両フィルム1a,1bとの間は接着されておらず、離間している。
【0019】
ここで、上記イージーピール接着部において、上記通気孔形成位置より下側部分は底シール部4とされ、この底シール部4上端部より上側の上記通気孔形成箇所をも含む部分は開口用シール部5とされており、この開口用シール部5の両フィルム1a,1bに対する接着強度は、底シール部4の両フィルム1a,1bに対する接着強度より小さく形成されている。なお、図面に示す実施例においては、底シール部4上端縁部中央に半楕円状凹部4aを有し、この凹部4a内に位置するように通気孔3が設けられていると共に、この凹部4aを含み、上記底シール部4上端縁部中央部上側に開口用シール部5が偏平山形に形成されているものである。この場合、水蒸気等の発生により包装袋内の圧力が高くなると、水蒸気等はまずイージーピール接着部の中央部をアタックし、それが両側に広がるように作用するものであるので、接着強度の小さい開口用シール部5が容易に剥離して通気孔3を開口し、包装袋内の水蒸気等が逃散する。また、図示の実施例において、通気孔3は長径方向が包装袋の幅方向に一致する長円乃至楕円状に形成され、スムーズに水蒸気等が逃散するものである。
【0020】
この場合、通気孔3の形状は、円形、正方形等でもよいが、包装袋の幅方向に沿って細長い形状、例えば長円乃至は楕円状、長方形状など、通気孔面積の大きいものが好適で、通常、短径又は短辺を1〜5mm(実施例は3mm)、長径又は長辺を5〜20mm(実施例は10mm)とすることが好適である。なお、図2の斜線部分は、底シール部4及び開口用シール部5を示す。
【0021】
なお、上記のような互いに接着シール強度の異なる底シール部4と開口用シール部5とを形成する方法に制限はない。
【0022】
そして、上記包装袋10には、特に図示していないが、内部に食品等の内容物を収容した後、上記両フィルム1a,1bの内面上端縁部が熱接着され、内容物が密封される。
【0023】
この場合、上記底部材2の上記開口用シール部5における熱接着強度は、上記底シール部4における接着強度よりも小さく、しかも後述する作用を効果的に発揮するように選定されるものであり、特に、上記底シール部4におけるフィルム1aと底部材2との接着強度を1.5〜3kgf/15mmとし、上記開口用シール部5の接着強度をその2/3〜1/3とすることが、内容物を十分保持し、加熱時に開口用シール部5において底部材2がフィルム1aから円滑に剥離する点から好適である。
【0024】
上記包装袋10内の内容物(食品)を電子レンジ等で加熱調理する場合は、上記両フィルム1a,1bのうち通気孔3が穿設されたフィルム1aを上向きになるように包装袋10を電子レンジ内に置き、包装袋ごと加熱する。そうすると、包装袋10内に空気等の気体が存在する場合はこれが膨張し、また内容物中の水分が蒸発して水蒸気が発生し、包装袋10内が高圧になる。即ち、押圧力P(図4の図中矢印)が発生する。更に、包装袋10内の押圧力Pが大きくなって、所定の圧力以上になると、上記開口用シール部5において、底部材2が上記フィルム1aから剥離する。この剥離は、上記開口用シール部5の幅方向中央部から下方に向けて山形状に剥離するように行われ、この剥離が通気孔3の穿設位置に至り、通気孔3が開口し得るものである(図4)。この場合、この通気孔3の形状は長円形などに穿設されていることから開口が比較的大きいものとなり、包装袋10内の水蒸気等が円滑に短時間で逃散することができ、水蒸気等で充満した包装袋の膨らみをなくして使用感を向上させることができる。そして、この包装袋10内の圧力が所定以上となっても水蒸気等の押圧力Pによる剥離が、上記開口用シール部5のみで行われ、それより下側に設けられた上記底シール部4において水蒸気等による押圧力Pが作用してもこの底シール部4の熱接着強度は開口用シール部5のそれより大きく設定されており、容易に開口用シール部5が剥離して通気孔3を開口して水蒸気等を逃散させ、包装袋内の圧力を低下させるので剥離することはなく、底部材2がフィルム1aから底シール下端まで剥離してしまう底抜けが生じることがないものである。
【0025】
従って、上記包装袋10によれば、その使用時に需要者が包装袋に通気用の切り欠きを形成したり、穴を開けるなどの手間を要することなく、そのまま加熱することによって調理を行うことができ、自動的に通気孔3が開口されるものであり、通気孔3が開口する前に底部材2裏側の剥離が進行して、底シール部4の下端まで剥離してしまう底抜けを生じることがなく、内容物を包装袋10内に確実に収容した状態で加熱調理を行うことができる。
【0026】
また、上記包装袋10によれば、上記フィルム1a,1bと底部材2との接着強度を調整することにより、加熱殺菌処理によって包装袋10ごと内容物を殺菌処理することも可能である。この場合、フィルム1a,1bと底部材2との間の接着強度は、上記の加熱殺菌処理中にはフィルム1aと底部材2とが剥離して通気孔3が開口するようなことがなく、包装袋10内の内容物を確実に密閉保持することができ、かつ電子レンジによる加熱調理時には、内圧によって生じる開口用シール部5におけるフィルム1aと底部材2との剥離により通気孔3が開口し得るように調整されているものである。なお、このように加熱殺菌可能な包装とする場合に適したフィルム1a,1b及び底部材2の材料としては、例えば、耐熱性プラスチックフィルムやアルミ箔等を貼り合わせたラミネートフィルムなどの公知の食品包装用材料などを好適に用いることができる。
【0027】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。例えば、上記実施例では、底シール部4上端縁部中央に半楕円状凹部4aを設け、この凹部4a内に通気孔3を位置させるようにしたが、通気孔位置はこれに限られず、例えば図5に示したように、底シール部4上端縁部の上方に開口用シール部5内に存して通気孔3を形成するようにしてもよく、図6に示したように、底シール部4と開口用シール部5との境界部に位置して両シール部4,5にまたがるように形成するようにしてもよく、図7に示したように、底シール部4内に存して通気孔3の上部のみが底シール部4上端縁部に接するように形成してもよく、要は通気孔の上部が底シール部上端縁部と接する位置又はこの位置より上側位置に存するように設ければよいが、いずれにあっても通気孔は包装袋の幅方向中央部に設けることが好適である。さらに、上記開口用シール部5は図示したように偏平山型に形成することができるが、開口用シール部5の形成箇所、形状及び接着強度についても上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り適宜変更しても差し支えない。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、内容物を常時は密封して収容し、例えば加熱調理するような場合、内圧が上昇しても通気孔が自動的にかつ容易に開口して内部の水蒸気等を外部に逃散させることができ、底部材の底抜けが生じることなく、内容物を内部に確実に収容して加熱調理を行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる包装袋を示す斜視図である。
【図2】同包装袋を構成するフィルム1aにおける底部材2との接着箇所を示す拡大図である。
【図3】同包装袋の底側を示す部分断面図である。
【図4】同包装袋を電子レンジに入れて加熱調理を行う際、包装袋に開口部が形成される様子を示した部分断面図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る図2と同状の拡大図である。
【図6】本発明の別の実施例に係る図2と同状の拡大図である。
【図7】本発明の更に別の実施例に係る図2と同状の拡大図である。
【図8】従来の包装袋を示したものであり、(A)は斜視図、(B)は(A)断面図、(C)は加熱時における断面図を示す。
【符号の説明】
10 包装袋
1 包装袋本体
1a 合成樹脂フィルム(上面)
1b 合成樹脂フィルム(下面)
2 底部材
3 通気孔
4 底シール部
5 開口用シール部
P 内圧

Claims (3)

  1. 包装袋本体の下部に底部材が介装されてなり、内部に内容物が密封される包装袋であって、上記底部材の包装袋本体内面との対向面下部を包装袋本体内面に接着して底シール部を形成し、かつ、上記対向面の上記底シール部より上側部分の一部又は全部を上記包装袋本体内面と上記底シール部の接着強度より小さい接着強度で接着して開口シール部を形成すると共に、上記包装袋本体に対し通気孔を該通気孔上部が上記底シール部上端縁部と接する位置又はこの位置より上側位置にかつ常時は上記底部材によって閉塞された状態で穿設してなり、包装袋内が所定圧力以上になると、上記底部材の開口用シール部が包装袋本体と剥離して上記通気孔を開口するように構成したことを特徴とする自動通気包装袋。
  2. 上記底シール部の接着強度が、包装袋本体相互の接着強度より小さく形成された請求項1記載の自動通気包装袋。
  3. 上記通気孔が、包装袋の幅方向に沿って、細長い形状を有する請求項1又は2記載の自動通気包装袋。
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