JPH088945Y2 - ワンボックス型車の車体前部補強構造 - Google Patents
ワンボックス型車の車体前部補強構造Info
- Publication number
- JPH088945Y2 JPH088945Y2 JP1989087891U JP8789189U JPH088945Y2 JP H088945 Y2 JPH088945 Y2 JP H088945Y2 JP 1989087891 U JP1989087891 U JP 1989087891U JP 8789189 U JP8789189 U JP 8789189U JP H088945 Y2 JPH088945 Y2 JP H088945Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はワンボックス型車の車体前部の強度向上を図
った車体構造に関するものである。
った車体構造に関するものである。
〔従来技術〕 ワンボックス型車は、一つの車室が車体の前後にわた
って連通状態に形成され、車室の前部を運転席としてそ
の下側にエンジンルームを設け、運転席の後方に客席ま
たは荷物室が連通して形成されている。そして車室下側
の左右に前後方向にサイドメンバを設けて車体を支持す
るとともに、サイドメンバの前方にフロントバンパを設
け、このバンパにて障害物の衝撃を吸収し、更に吸収し
きれなかった衝撃をサイドメンバにて受けて車体の変形
を防ぐ構造となっている。
って連通状態に形成され、車室の前部を運転席としてそ
の下側にエンジンルームを設け、運転席の後方に客席ま
たは荷物室が連通して形成されている。そして車室下側
の左右に前後方向にサイドメンバを設けて車体を支持す
るとともに、サイドメンバの前方にフロントバンパを設
け、このバンパにて障害物の衝撃を吸収し、更に吸収し
きれなかった衝撃をサイドメンバにて受けて車体の変形
を防ぐ構造となっている。
しかしながら、フロントバンパの上方で車体前面を形
成するフロントパネルは１枚の鋼板で構成されており、
高位置の障害物の衝撃を支える部材がなく、車体の下部
に比べると後方変形しやすい。
成するフロントパネルは１枚の鋼板で構成されており、
高位置の障害物の衝撃を支える部材がなく、車体の下部
に比べると後方変形しやすい。
そこで最近は、第３図に示すように、フロントパネル
１の背面側で左右のフロントピラーを連結する断面ボッ
クス型のリインフォースメント2Aと、このリインフォー
スメント2Aと左右のサイドメンバ３の前端間に架設した
フロントクロスメンバ４とをフロントフロア５の前端部
を貫通して上下方向に連結する連結部材６を付設すると
ともに、フロントフロア５の貫通部にはシールと補強の
ためにフロントフロア５の上下面で連結部材６を前後か
ら挟むようにして補強部材７を設ける手段がとられてい
る。上記連結部材６は左右１対が設けられている。なお
図において、11はフロントロアパネル、８はバンパであ
る。
１の背面側で左右のフロントピラーを連結する断面ボッ
クス型のリインフォースメント2Aと、このリインフォー
スメント2Aと左右のサイドメンバ３の前端間に架設した
フロントクロスメンバ４とをフロントフロア５の前端部
を貫通して上下方向に連結する連結部材６を付設すると
ともに、フロントフロア５の貫通部にはシールと補強の
ためにフロントフロア５の上下面で連結部材６を前後か
ら挟むようにして補強部材７を設ける手段がとられてい
る。上記連結部材６は左右１対が設けられている。なお
図において、11はフロントロアパネル、８はバンパであ
る。
このように従来の補強構造は単に補強部材を追加する
のみで、連結部材６がフロア５と干渉するためにこれに
貫通せしめるなど、応急的な対策であり、部品数も多く
またリインフォースメント2Aで室内スペースが制約さ
れ、かつ連結部材６のリインフォースメント2Aへの結合
や補強部材７のフロア５への取付けは室内作業ないしは
連結部材６とフロントロアパネル11との間の狭い場所で
の作業となって、作業能率が悪い。
のみで、連結部材６がフロア５と干渉するためにこれに
貫通せしめるなど、応急的な対策であり、部品数も多く
またリインフォースメント2Aで室内スペースが制約さ
れ、かつ連結部材６のリインフォースメント2Aへの結合
や補強部材７のフロア５への取付けは室内作業ないしは
連結部材６とフロントロアパネル11との間の狭い場所で
の作業となって、作業能率が悪い。
そこで本考案は、組付作業性を改善し、かつ補強部品
数を少なくするとともに室内スペースを制約しない補強
構造、特に骨格部材たるサイドメンバよりも高位置の障
害物に対して補強された補強構造を提供することを目的
とする。
数を少なくするとともに室内スペースを制約しない補強
構造、特に骨格部材たるサイドメンバよりも高位置の障
害物に対して補強された補強構造を提供することを目的
とする。
本考案は、第１図および第２図に示すように、下端縁
にフロントフロアの前端縁を接合したフロントパネルの
下部11に、上記下端縁に沿ってリインフォースメント２
を結合して、この結合部と左右のサイドメンバの前端間
に架設したフロントクロスメンバ４とをこれ等の前面で
左右一対の連結部材6a,6bにて上下方向に連結し、これ
等連結部材6a,6bに水平方向にかけ渡すようにバンパリ
インフォースメント80を結合したことを特徴とする。
にフロントフロアの前端縁を接合したフロントパネルの
下部11に、上記下端縁に沿ってリインフォースメント２
を結合して、この結合部と左右のサイドメンバの前端間
に架設したフロントクロスメンバ４とをこれ等の前面で
左右一対の連結部材6a,6bにて上下方向に連結し、これ
等連結部材6a,6bに水平方向にかけ渡すようにバンパリ
インフォースメント80を結合したことを特徴とする。
連結部材6a,6bは、フロントパネル１の下端前面とフ
ロントクロスメンバ４間に架設されるからフロントフロ
ア５と干渉せず、フロントフロア５を貫通せしめる必要
がなく、構造を簡素化するとともに部品数を少くするこ
とができる。また連結部材6a,6bの取付けは車外側から
の作業であって、作業性がよい。連結部材6a,6bは、リ
インフォースメント２で補強されたフロントパネル１の
下端と、サイドメンバ３に結合されたフロントクロスメ
ンバ４とを連結するとともに、バンパリインフォースメ
ント80を設けているので、高い剛性を発揮する。そし
て、フロントパネル１はこの高い剛性を有する連結部材
6a,6bを介してサイドメンバ３に結合されているから、
障害物による後方荷重に対して高い強度を発揮する。
ロントクロスメンバ４間に架設されるからフロントフロ
ア５と干渉せず、フロントフロア５を貫通せしめる必要
がなく、構造を簡素化するとともに部品数を少くするこ
とができる。また連結部材6a,6bの取付けは車外側から
の作業であって、作業性がよい。連結部材6a,6bは、リ
インフォースメント２で補強されたフロントパネル１の
下端と、サイドメンバ３に結合されたフロントクロスメ
ンバ４とを連結するとともに、バンパリインフォースメ
ント80を設けているので、高い剛性を発揮する。そし
て、フロントパネル１はこの高い剛性を有する連結部材
6a,6bを介してサイドメンバ３に結合されているから、
障害物による後方荷重に対して高い強度を発揮する。
第１図および第２図に示す実施例において、ワンボッ
クス型車のフロントパネル１の下端中央部にはフロント
ロアパネル11が溶接してある。フロントパネル１の左右
両側の下端には、フロントロアパネル11と上下方向幅が
ほぼ同じのランプハウジングが溶接してある。そしてフ
ロントロアパネル11とランプハウジングの下端に沿っ
て、フロントフロア５の前端縁が結合せしめてある。フ
ロントロアパネル11にはその背面側に板状のリインフォ
ースメント２が溶接してある。一方、車体前部の下部に
は左右のサイドメンバ３の前端間にフロントクロスメン
バ４が架設してある。
クス型車のフロントパネル１の下端中央部にはフロント
ロアパネル11が溶接してある。フロントパネル１の左右
両側の下端には、フロントロアパネル11と上下方向幅が
ほぼ同じのランプハウジングが溶接してある。そしてフ
ロントロアパネル11とランプハウジングの下端に沿っ
て、フロントフロア５の前端縁が結合せしめてある。フ
ロントロアパネル11にはその背面側に板状のリインフォ
ースメント２が溶接してある。一方、車体前部の下部に
は左右のサイドメンバ３の前端間にフロントクロスメン
バ４が架設してある。
上記フロントパネル１と一体化され、かつ上記リイン
フォースメント２が結合されたフロントロアパネル11の
前面とフロントクロスメンバ４の前面間には左右一対の
連結部材6a,6bが上下方向に架設してあり、その上下端
はリインフォースメント11を設けたフロントロアパネル
11およびフロントクロスメンバ４にそれぞれボルト締め
固定してある。更に、連結部材6a,6bにはこれ等の前面
間に水平方向にかけ渡すようにバンパリインフォースメ
ント80が結合せしめてある。
フォースメント２が結合されたフロントロアパネル11の
前面とフロントクロスメンバ４の前面間には左右一対の
連結部材6a,6bが上下方向に架設してあり、その上下端
はリインフォースメント11を設けたフロントロアパネル
11およびフロントクロスメンバ４にそれぞれボルト締め
固定してある。更に、連結部材6a,6bにはこれ等の前面
間に水平方向にかけ渡すようにバンパリインフォースメ
ント80が結合せしめてある。
そして、フロントパネル１の下方には、連結部材6a,6
bの上端連結部を覆うようにして車体全幅にわたってフ
ロントグリル９が取付けられ、更にその下方にはフロン
トバンパカバー８が取付けられる。
bの上端連結部を覆うようにして車体全幅にわたってフ
ロントグリル９が取付けられ、更にその下方にはフロン
トバンパカバー８が取付けられる。
本考案の構造では、フロントロアパネル11にてリイン
フォースメント２を接合してフロントパネル１の下部を
強化しており、従来のリインフォースメント2Aのように
室内側中央に突出して室内スペースを制約するようなこ
とはない。また、連結部材6a,6bの上端は、リインフォ
ースメント２を接合して強化したフロントロアパネル11
の前面側に車外側から固着されるので固着作業が容易で
ある。また連結部材6a,6bはその取付構造から、フロン
トフロア５の前端よりも前方に位置するから、フロア５
を貫通させたり、また貫通部をシールし補強する必要が
なく、構造を簡素化し、部品数を少くすることができ
る。連結部材6a,6bはそれ自体がバンパリインフォース
メント80により強化され上端はリインフォースメント２
により強化されたフロントロアパネル11に、下端はサイ
ドメンバ３に固定されたフロントクロスメンバ４にそれ
ぞれ結合されており、従ってこの連結部材6a,6bを介し
てサイドメンバ３に連結されたフロントパネル１は障害
物による後方荷重に対して高い強度が発揮される。
フォースメント２を接合してフロントパネル１の下部を
強化しており、従来のリインフォースメント2Aのように
室内側中央に突出して室内スペースを制約するようなこ
とはない。また、連結部材6a,6bの上端は、リインフォ
ースメント２を接合して強化したフロントロアパネル11
の前面側に車外側から固着されるので固着作業が容易で
ある。また連結部材6a,6bはその取付構造から、フロン
トフロア５の前端よりも前方に位置するから、フロア５
を貫通させたり、また貫通部をシールし補強する必要が
なく、構造を簡素化し、部品数を少くすることができ
る。連結部材6a,6bはそれ自体がバンパリインフォース
メント80により強化され上端はリインフォースメント２
により強化されたフロントロアパネル11に、下端はサイ
ドメンバ３に固定されたフロントクロスメンバ４にそれ
ぞれ結合されており、従ってこの連結部材6a,6bを介し
てサイドメンバ３に連結されたフロントパネル１は障害
物による後方荷重に対して高い強度が発揮される。
第１図および第２図は本考案の実施例を示すもので、第
１図は車体前部の正面図、第２図は第１図のII−II線に
沿う縦断面図、第３図は従来の車体前部の縦断面図であ
る。 １……フロントパネル 11……フロントロアパネル ２、2A……リインフォースメント ３……サイドメンバ ４……フロントクロスメンバ ５……フロントフロア ６、6a、6b……連結部材 ８……バンパ 80……バンパリインフォースメント
１図は車体前部の正面図、第２図は第１図のII−II線に
沿う縦断面図、第３図は従来の車体前部の縦断面図であ
る。 １……フロントパネル 11……フロントロアパネル ２、2A……リインフォースメント ３……サイドメンバ ４……フロントクロスメンバ ５……フロントフロア ６、6a、6b……連結部材 ８……バンパ 80……バンパリインフォースメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松本 賢治 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−60458（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】車体前面を形成し、下端縁がフロントフロ
アの前端縁に接合されたフロントパネルには上記下端縁
に沿ってリインフォースメントを結合するとともに、こ
の結合部と、左右のサイドメンバの前端間に架設したフ
ロントクロスメンバとを、これ等の前面側で左右一対の
連結部材にて上下方向に結合し、上記両連結部材の前面
間に水平方向にかけ渡すようにしてバンパリインフォー
スメントを結合したことを特徴とするワンボックス型車
の車体前部補強構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989087891U JPH088945Y2 (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | ワンボックス型車の車体前部補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989087891U JPH088945Y2 (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | ワンボックス型車の車体前部補強構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0326676U JPH0326676U (ja) | 1991-03-18 |
| JPH088945Y2 true JPH088945Y2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=31637530
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989087891U Expired - Fee Related JPH088945Y2 (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | ワンボックス型車の車体前部補強構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH088945Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH059248Y2 (ja) * | 1985-10-05 | 1993-03-08 |
-
1989
- 1989-07-26 JP JP1989087891U patent/JPH088945Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0326676U (ja) | 1991-03-18 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |