JPH0888868A - 複眼撮像装置 - Google Patents

複眼撮像装置

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JPH0888868A
JPH0888868A JP6224800A JP22480094A JPH0888868A JP H0888868 A JPH0888868 A JP H0888868A JP 6224800 A JP6224800 A JP 6224800A JP 22480094 A JP22480094 A JP 22480094A JP H0888868 A JPH0888868 A JP H0888868A
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JP
Japan
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video camera
optical axis
image
shift
shift amount
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Application number
JP6224800A
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English (en)
Inventor
Shigeki Okauchi
茂樹 岡内
Sunao Kurahashi
直 倉橋
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 左右の撮像画像にずれが生じた場合に、上記
左右の撮像画像のずれを速やかに補正できるようにする
とともに、光軸駆動手段を低コストで構成できるように
する。 【構成】 第1のビデオカメラ部Aおよび第2のビデオ
カメラ部Bからそれぞれ出力される左右の画像にずれが
あるときに、そのずれ量を検出する画像相関処理部(ず
れ量検出手段)46と、画像メモリ41、44の読みだ
し位置を上記検出されたずれ量分だけ変えて表示するよ
うにする画像合成処理部47と、輻輳角モータ17、1
8およびチルトモータ26を上記ずれ量に対応する光軸
変化量分だけ動作させる制御部15とを設け、左右の撮
像画像のずれを速やかに補正するとともに、光軸を移動
させる機構に大きなスピードが要求されないようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複眼撮像装置に係わり、
例えば、2台のビデオカメラ部が配設されてなる複眼撮
像装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複眼撮像装置としては、
例えば、特開昭62−21396号公報に開示された立
体撮像ビデオカメラでは、左右の撮像画像の相関値が最
大になるように、一方のカメラ部の撮影方向を制御する
ことが開示されている。
【0003】また、特開平1−93728号公報には、
ズーミングによる左右画像の水平ずれ、または垂直ずれ
を自動的に修正するようにした立体撮像装置の連動ズー
ム方式が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開昭6
2−21396号公報に開示された立体撮像ビデオカメ
ラでは、撮像していた被写体の状態が変化した場合(例
えば、被写体が移動して被写体までの距離が変化した
り、選択したい被写体を変えた場合)、あるいはカメラ
の状態が変化した場合(例えば、撮像倍率を変化させた
時に光軸ずれが発生した場合)に、左右の撮像画像にず
れが生じる。
【0005】上記左右の撮像画像のずれを補正するため
には、被写体に一致させるように光軸を移動させる必要
があるが、光軸の移動速度はその移動機構の性能に依存
してしまう。言い換えれば、高速で移動させようとすれ
ば大きい駆動スピードが得られるアクチュエータが必要
である。
【0006】上記のような駆動スピードが大きいアクチ
ュエータは、高価であり、また大掛かりである。すなわ
ち、光軸の移動機構を低コストで構成しようとすると、
被写体の変化について行ける所望の駆動スピードが得ら
れるアクチュエータを用いることができない問題があっ
た。
【0007】また、上記特開平1−93728号公報に
は、左右画像のずれ量の検出の具体的な手法が記載され
ておらず、ずれの修正に関しては前者と同様である。ま
た、ズーミング時の光軸ずれをメカニカル的に押さえよ
うとすると、撮像レンズ自体が高価になってしまうとい
う問題もあった。
【0008】本発明は上述の問題点にかんがみなされた
ものであり、本発明の第1の目的とするところは、撮像
していた被写体の状態が変化したり、カメラの状態が変
化して左右の撮像画像にずれが生じたりした場合に、左
右の撮像画像のずれを速やかに補正できる光軸駆動手段
を低コストで構成できるようにすることを目的とする。
【0009】また、本発明の第2の目的とするところ
は、すべての方向の画像のずれを速やかに補正するとと
もに、水平および垂直方向の光軸駆動手段の構成を低コ
ストに実現できるようにすることを目的とする。
【0010】また、本発明の第3の目的とするところ
は、水平方向の画像のずれを速やかに補正するととも
に、水平方向の光軸駆動手段の構成を低コストに実現で
きるようにすることを目的とする。
【0011】また、本発明の第4の目的とするところ
は、垂直方向の画像のずれを速やかに補正するととも
に、垂直方向の光軸駆動手段の構成を低コストに実現で
きるようにすることを目的とする。
【0012】さらに、本発明の第5の目的とするところ
は、左右の撮像画像が所定値以上変化したときに、その
ずれを速やかに補正できるようにする光軸駆動手段の構
成を低コストで実現できるようにすることを目的とす
る。
【0013】また、本発明の第6の目的とするところ
は、ズーム時に発生する光軸ずれを軽減することができ
る撮像レンズを低コストに構成できるようにすることを
目的とする。
【0014】さらに、本発明の第7の目的とするところ
は、ズーム時に発生する光軸ずれの補正を短時間ででき
るようにして、光軸駆動手段の構成を低コストで実現で
きるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の複眼撮像装置
は、第1のビデオカメラ部および第2のビデオカメラ部
からそれぞれ出力される左右の画像にずれがあるとき
に、そのずれ量を検出するずれ量検出手段と、上記ずれ
量検出手段によって検出されたずれ量分だけ画像メモリ
の読みだし位置を変えて読み出して表示するように制御
する表示制御手段と、上記ずれ量に対応する光軸変化量
分だけ輻輳角駆動モータおよびチルトモータを動作させ
るようにする光軸制御手段とを具備している。
【0016】また、本発明の他の特徴とするところは、
第1のビデオカメラ部および第2のビデオカメラ部と、
上記2つのビデオカメラ部の内、少なくとも1つのビデ
オカメラ部の光軸を回動させる光軸駆動手段と、上記第
1および第2のビデオカメラ部で撮像された画像を記憶
するとともに、上記記憶した画像を読みだす位置が変更
可能な画像記憶手段と、上記第1のビデオカメラ部およ
び第2のビデオカメラ部によってそれぞれ撮像された2
つの画像のずれ量を検出するずれ量検出手段と、上記ず
れ量検出手段の出力に応じて、上記画像記憶手段の読み
だし位置を変えて左右の画像のずれを補正して表示する
表示制御手段と、上記ずれ量に対応する光軸変化量分だ
け、上記光軸駆動手段をずれ量を無くす方向に動作させ
る光軸制御手段とを具備している。
【0017】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記光軸駆動手段は、上記第1および第2のビデオ
カメラ部の光軸で求められる平面に対して、略水平面内
および略垂直面において、少なくとも1つのビデオカメ
ラ部の光軸を回動可能に構成されていることを特徴とす
る。
【0018】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記光軸駆動手段は、上記第1および第2のビデオ
カメラ部の光軸で求められる平面に対して、略水平面内
において、少なくとも1つのビデオカメラ部の光軸を回
動可能に構成されていることを特徴とする。
【0019】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記光軸駆動手段は、上記第1および第2のビデオ
カメラ部の光軸で求められる平面に対して、略垂直面に
おいて、少なくとも1つのビデオカメラ部の光軸を回動
可能に構成されていることを特徴とする。
【0020】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、第1のビデオカメラ部および第2のビデオカメラ部
と、上記2つのビデオカメラ部の内、少なくとも1つの
ビデオカメラ部の光軸を回動可能とする光軸駆動手段
と、上記第1および第2のビデオカメラ部で撮像した画
像を記憶するとともに、上記記憶した画像を読みだす位
置が変更可能な画像記憶手段と、上記第1のビデオカメ
ラ部および第2のビデオカメラ部によってそれぞれ撮像
された2つの画像のずれ量を検出するずれ量検出手段
と、上記ずれ量検出手段により検出されたずれ量が所定
値以上か否かを判定する判定手段と、上記ずれ量検出手
段の出力と上記判定手段の出力とに応じて上記画像記憶
手段に記憶されている画像を読みだす位置を変えて左右
の画像のずれを補正して表示する表示制御手段と、上記
ずれ量に対応する光軸変化量分だけ、上記光軸駆動手段
をずれ量を無くす方向に動作させる光軸制御手段とを具
備することを特徴とする。
【0021】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記光軸駆動手段は、上記第1および第2のビデオ
カメラ部の光軸で求められる平面に対して、略水平面内
および略垂直面において、少なくとも1つのビデオカメ
ラ部の光軸を回動可能に構成されていることを特徴とす
る。
【0022】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記光軸駆動手段は、上記第1および第2のビデオ
カメラ部の光軸で求められる平面に対して、略水平面内
において、少なくとも1つのビデオカメラ部の光軸を回
動可能に構成されていることを特徴とする。
【0023】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記光軸駆動手段は、上記第1および第2のビデオ
カメラ部の光軸で求められる平面に対して、略垂直面に
おいて、少なくとも1つのビデオカメラ部の光軸を回動
可能に構成されていることを特徴とする。
【0024】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、第1のビデオカメラ部および第2のビデオカメラ部
と、上記2つのビデオカメラ部の内、少なくとも1つの
ビデオカメラ部の光軸を回動可能とする光軸駆動手段
と、上記第1および第2のビデオカメラ部の撮像条件を
同じにするために、上記第1および第2のビデオカメラ
部の個々の構成要素、または上記構成要素の左右の差デ
ータを記憶するデータ記憶手段と、上記データ記憶手段
に記憶されたデータに基づいて上記光軸駆動手段をズー
ム時に動作させる光軸制御手段とを具備することを特徴
とする。
【0025】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、第1のビデオカメラ部および第2のビデオカメラ部
と、上記2つのビデオカメラ部の内、少なくとも1つの
ビデオカメラ部の光軸を回動可能とする光軸駆動手段
と、上記ビデオカメラ部で撮像した画像を記憶するとと
もに、上記記憶した画像を読みだす位置が変更可能な画
像記憶手段と、上記第1および第2のビデオカメラによ
りそれぞれ撮像された2つの画像のずれ量を検出するず
れ量検出手段と、上記第1および第2のビデオカメラ部
の撮像条件を同じにするために、第1および第2のビデ
オカメラ部の個々の構成要素データ、または上記構成要
素の左右の差データを記憶するデータ記憶手段と、上記
ずれ量検出手段の出力に応じて、上記画像記憶手段の読
みだし位置を変えて左右の画像のずれを補正して表示す
る表示制御手段と、上記データ記憶手段に記憶されたデ
ータに基づいて上記光軸駆動手段をズーム時に動作させ
るとともに、上記ずれ量に対応する光軸変化量分だけ、
上記光軸駆動手段をずれ量を無くす方向に動作させる光
軸制御手段とを具備することを特徴とする。
【0026】
【作用】本発明は上記技術手段よりなるので、第1のビ
デオカメラ部および第2のビデオカメラ部からそれぞれ
出力される左右の画像にずれがあるときには、そのずれ
量を速やかに検出することができるようになるととも
に、画像メモリの読みだし位置が上記検出されたずれ量
分だけ変えられて表示されるようになり、かつ輻輳角モ
ータおよびチルトモータが上記ずれ量に対応する光軸変
化量分だけ動作させられるようになる。これにより、左
右の撮像画像のずれが電子的に速やかに補正されるの
で、光軸を移動させるための機構に大きなスピードが要
求されないようになる。
【0027】
【実施例】以下、本発明による複眼撮像装置の実施例を
図面を参照して説明する。図1は、本発明の複眼撮像カ
メラの構成を示す構成図、図2は本発明の一実施例にお
ける外観斜視図を示している。
【0028】図2において、第1ビデオカメラ部Aおよ
び第2のビデオカメラ部Bは、ほぼ同一方向を向いた状
態でほぼ並列に配置され、合体手段Cにより一体化され
ている。これらの第1および第2のビデオカメラ部A、
Bは、それぞれ本体部、光学部、本体内部の電気回路部
などで構成されていて、撮像素子にはCCDを用いた半
導体素子が使用されている。
【0029】また、本体部には図1に示したように、コ
ネクタ部50、51が設けられていて、上記コネクタ部
50、51を介してそれぞれのビデオカメラ部A、Bに
対応した撮像出力を各々対応するVTR等の記憶装置に
送るようになされている。また、これらのコネクタ部5
0、51は、外部から電源を供給したり、あるいはリー
ルモータとコントロール信号を供給したりするために使
用される。
【0030】また、この複眼撮像装置には片方のビデオ
カメラ部の撮像出力を映し出すビューファインダ24が
合体手段Cに設けられている。ところで、第1および第
2のビデオカメラ部A、Bで撮像した画像を立体視する
には、各ビデオカメラ部A、Bから出力される画像をス
クリーンあるいはブラウン管のスクリーンに重ねあわせ
たときに、立体効果を得る必要がある。
【0031】そのためには、第1および第2のビデオカ
メラ部A、Bの光学軸を被写体側で交差させて撮像する
必要がある。ここで、両ビデオカメラ部A、Bの光学軸
の交差位置と被写体の位置との関係は立体効果に大きく
影響する。
【0032】例えば、交差位置と被写体とが同一である
と、立体画像が表現される位置はスクリーン面とほぼ同
じである。しかし、交差位置が被写体の手前にあると立
体の表現位置はスクリーンの奥にある。
【0033】逆に、交差位置が被写体の奥にあると立体
の表現位置はスクリーンの手前にあり、スクリーンから
飛び出した位置になる。このような立体効果を適切に得
るためには、被写体と各ビデオカメラ部A、Bとの間の
距離に応じて、第1および第2のビデオカメラ部A、B
の光軸の交差位置を調整しなければならない。
【0034】したがって、本実施例による複眼撮像装置
においてもこの点には留意した構成となっている。ま
た、本実施例による複眼撮像装置においては、後述のよ
うにスイッチを切り替えることにより、立体撮影だけで
なくパノラマ撮影も可能となっている。
【0035】次に、本実施例による複眼撮像装置の構成
を、図1の構成図を参照して具体的に説明する。図1に
おいて、右眼用の光は、レンズ群1を通して右ビデオカ
メラ部Aの内部の撮像素子2により撮像され右眼映像信
号として出力される。
【0036】一方、左眼用の光はレンズ群4を通して左
ビデオカメラ部Bの内部の撮像素子5により撮像され
る。そして、後述の処理を経て出力端子50、51に左
眼映像信号として出力される。
【0037】これらのレンズ群1、4を駆動するモータ
は、ズーム用と合焦用とが左右のビデオカメラ部A、B
にそれぞれ設けられている。すなわち、右ズームモータ
7、右合焦モータ8、および左ズームモータ9、左合焦
モータ10を備えている。
【0038】また、レンズ群1、4には、撮像素子2、
5への受光量を調整するための絞り3、6が設けられて
いる。さらに、ズームモータ7、9、および合焦モータ
8、10によって駆動されるレンズ位置を検出するため
の位置検出器11、12、13、および14を有し、そ
の出力は制御部15へ入力されている。この制御部15
は、後述する光軸駆動手段の動作を制御するための光軸
制御手段として機能する。
【0039】そして、これらのビデオカメラ部A、Bに
は、例えば発光素子と受光素子とで構成された距離検出
器33、34が設けられていて、これら2つの距離検出
器33、34により被写体までの距離が測定されて制御
部15に入力されるようになされている。
【0040】また、これらの距離検出器33、34のう
ち、少なくとも一方は、水平方向に対して回転可能にな
っていて、制御部15の命令により指定された方向の被
写体の距離を測定することができるようになっている。
【0041】次いで、16はEEPROMであり、撮像
素子2、5の感度のばらつきや左右のレンズ群の固体
差、さらには、後述の2つのビデオカメラ部A、Bの角
度や間隔の初期値等を製造時に記憶させるためのもので
ある。
【0042】さらに、撮像素子2、5の受光面を略回動
中心として、第1および第2のビデオカメラ部A、Bを
水平方向で回動させる右輻輳角モータ17、左輻輳角モ
ータ18が設けられている。また、左右のビデオカメラ
部A、Bには回転角検出器19、20がそれぞれ設けら
れていて、その出力は制御部15に入力されている。
【0043】そして、右ビデオカメラ部Aには、左右の
カメラの間隔を調整するための調整部21と、上記調整
部21を駆動する調整モータ22と、左右のカメラの間
隔を検出する間隔検出器23とが設けられており、その
出力は制御部15に入力されている。
【0044】また、それぞれのビデオカメラ部A、Bに
は、撮像素子5の受光面を略回動中心として左右のビデ
オカメラ部A、Bの光軸を垂直方向で回動させるチルト
モータ26、30および回転検出器31、32が設けら
れており、制御部15の命令により左カメラBの仰角を
変更可能にしている。
【0045】なお、本実施例における複眼撮像装置の輻
輳角駆動手段や仰角駆動手段、すなわち、光軸駆動手段
の具体的な機構は、以下のようにして構成することがで
きる。すなわち、モータとしてはDCモータやステッピ
ングモータを用いることができ、例えばその出力をリー
ドスクリューにて減速したり、ウォームとホイールとで
減速する構成を考慮することができる。
【0046】また、回転角検出器19、20の具体的な
構成としては、例えばDCモータを駆動源としている場
合はエンコーダで構成され、また、ステッピングモータ
を駆動源としている場合は駆動のステップ数から回転角
を得る方法が考えられる。
【0047】そして、撮像素子2、5は、同期信号発生
器36により同期して駆動され、これらの撮像素子2、
5より出力されるアナログ映像信号は、不図示のアンプ
を経てそれぞれデジタル映像信号に変換するA/D変換
器40、43に入力されるようになされている。
【0048】これらのA/D変換器40、43から出力
されるデジタル映像信号は、上記同期信号発生器36で
読み込みおよび読みだしを制御される画像メモリ41、
44にそれぞれ与えられて記憶される。そして、画像相
関処理部(ずれ量検出手段)46により、各画像メモリ
41、44に記憶されたデジタル映像信号から画像の相
関演算が行われる。
【0049】この演算結果は制御部15に入力され、上
記検出されたずれ量が所定値以上か否かが上記制御部1
5により判定される。そして、その判定結果により各画
像メモリ41、44から読み出すアドレスを変えたり、
時間軸を変えたりするようにしている。次いで、47
は、パノラマ撮影時に上記画像相関処理部46で得られ
た演算結果より合成される画像合成処理部である。
【0050】42、45は、画像メモリ41、44ある
いは画像合成処理部47から出力されるデジタル信号を
アナログ映像信号に変換するD/A変換器であり、D/
A変換器45に入力される信号は、立体−パノラマ切替
えスイッチ35により、画像メモリ44あるいは画像合
成処理部47のどちらから出力される信号に切り替えら
れる。
【0051】24は上述したビューファインダであり、
D/A変換器42、45を経て得られるアナログ映像信
号を画面表示して見るために設けられているものであ
る。また、カメラ本体には操作ボタンあるいはスイッチ
として、カメラスタンバイボタン27、ズーム操作ボタ
ン28、被写体選択ボタン29が設けられている。
【0052】次に、ズーム合焦系の説明をする。本実施
例では、リアフォーカシングタイプのレンズシステムを
採用しており、フォーカシングレンズ1−aに対して焦
点距離の変化に伴う焦点面の移動を補正する補正レンズ
の機能と、フォーカシングレンズとしての機能の両方の
機能を持たせてある。
【0053】すなわち、このタイプのレンズシステムで
は、補正レンズがフォーカシングレンズを兼ね備えてい
るので、ズーム中は被写体距離によって補正レンズの移
動軌跡が異なる。そこで、上記複数のフォーカシングレ
ンズ移動軌跡を制御部15に設けられているメモリ(図
示せず)に記憶しておき、被写体距離によって軌跡を選
択してフォーカシングレンズ1−aを移動させるように
している。
【0054】また、左右のレンズ群のばらつき等により
画角の違い、さらにはフォーカシングのタイミングのず
れが複眼撮像系の弱点ともなるため、EEPROM16
には画角が同一になるための左右のズームレンズ位置の
対応データと、被写体までの距離と、その時の左右のフ
ォーカシングレンズ位置の対応データとが製造時に書き
込まれている。
【0055】また、ズームレンズと、フォーカスレンズ
の移動方向の微小なずれや傾き、また、それらの移動方
向と撮像素子との位置ずれや傾きにより、ズーム時の光
軸ずれが発生する。そこで、この光軸ずれを除去するた
めのデータを記憶するためのデータ記憶手段としてEE
PROM16が設けられていて、製造時にずれ量を測定
しそのデータをEEPROM16に記憶するようにして
いる。
【0056】具体的には、例えば、まず、望遠端で十字
が描かれたチャートを所定距離で合焦させ、上記十字が
撮像中心になるようにチャートを設定する。そして、そ
れから広角端のレンズを駆動して合焦させ、十字のずれ
を測定する。測定方法としては、後述のマッチング法等
を用いれば良い。
【0057】そして、このずれ量を水平方向、および垂
直方向で角度換算し、さらにそれをズームレンズの単位
駆動量あたりの水平、垂直駆動量としてEEPROM1
6に記憶するようにしている。なお、水平、垂直駆動量
としては、エンコーダの値であるとか、ステッピングモ
ータの駆動パルス数等である。そして、ズームレンズを
駆動する時には、自動的にそれぞれのビデオカメラ部
A、Bの輻輳角モータ、チルトモータをEEPROM1
6に記憶された値に応じて駆動し、光軸ずれを補正する
ようにしている。
【0058】次に、本実施例による複眼撮像装置の動作
を説明する。まず、図3を参照しながら図1に示した複
眼撮像装置の初期化を行う手順の説明を行う。
【0059】ビデオカメラ部A、Bに電源が供給される
と、制御部15はステップS1で立体−パノラマ切替え
スイッチ35の状態を検出する。そして、立体モードの
場合にはステップS2に進み、2つのビデオカメラ部
A、Bのズーム光学系を初期値に設定する。また、次の
ステップS3では2つのカメラの間隔が所定の初期値に
なるように調整モータ22を駆動する。
【0060】次いで、ステップS4に進み、2つのビデ
オカメラ部A、Bがそれぞれの回転中心を結ぶ線に垂直
で、かつ2つのビデオカメラ部A、Bが平行になるよう
に駆動する。この状態の設定は、製造時に回転角検出器
19、20の基準値から上記状態になるための角度オフ
セット値を測定し、EEPROM16に予め書き込んで
ある。
【0061】次のステップS5では、主カメラ選択スイ
ッチ25により選択された右ビデオカメラ部Aの距離検
出器33より右ビデオカメラ部Aの正面の被写体までの
距離を測距する。
【0062】次に、ステップS6に進み、カメラ角度θ
0を計算する。この計算は、図4に示すように測距結果
をI0とし、カメラ間隔をe0とすると、カメラ角度θ
0は、 θ0=ATAN(2×I0/e0) (ATANはTANの逆関数を表すものとする) として求められる。
【0063】次に、ステップS7において、制御部15
によりそれぞれのビデオカメラ部A、Bが被写体に向け
られ、そこでフォーカシングが行われる。すなわち、2
つのビデオカメラ部A、Bの回動中心を結ぶ線の垂直二
等分線上の被写体に自動的に向けられて合焦するもので
ある。
【0064】また、ステップS1の判断の結果、パノラ
マモードの場合はステップS8〜ステップS12の処理
を行い、左右のビデオカメラ部A、Bは平行のままそれ
ぞれのビデオカメラ部A、Bで合焦動作が行われる。
【0065】なお、本実施例ではカメラ間隔を、たかだ
か10cm程度のものを想定しているため、上記垂直二
等分線上の被写体として右ビデオカメラ部Aに正対する
被写体を使用してもなんら問題はない。
【0066】また、本実施例ではビデオカメラ部の測距
手段として、発光素子と受光素子とを用いたタイプの測
距方式として説明したが、この方式では被写体選択時に
センサを回転させる必要があるので、その回転機構がや
や複雑になっている。
【0067】また、測距手段の他の方式としては、位相
差タイプとTV信号検出タイプとがある。これらの測距
手段のうち、位相差タイプは異なる光路を通って結像す
る複数の被写体像のずれ量から被写体の合焦を行うもの
である。この場合、センサを回転させる機構は必要ない
が、被写体を細かく選択しようとするとその数だけ検出
ユニットが必要になってしまうという問題がある。
【0068】また、TV信号検出タイプは、具体的に
は、所定の領域でのビデオ信号の特定の高周波成分(例
えば、1Mhz)を帯域通過フィルタによって取り出
し、この高周波成分の振幅(実際には振幅に対応する電
圧)が最大になるようにフォーカシングレンズの位置を
調整して焦点位置を合わせるものである。この場合は、
検出系の信号処理回路が追加となるのと、合焦検出まで
の時間が他の2つの方法に比べて時間がかかるという問
題がある。
【0069】しかし、TV信号検出タイプは、被写体を
細かく選択するのには領域を変更するだけでいいので、
それほどコストアップにはならないという利点がある。
以上の3つの方式にはそれぞれ長所短所があるが、どの
方法を採用するかはビデオカメラの用途によって選べば
良い。
【0070】次に、本実施例による画像のずれ補正方法
に関するフローチャートを、図5に示す。なお、水平お
よび垂直ずれの補正は同一であるので、以下においては
水平ずれの説明を行う。まず、水平ずれ補正フラグを0
として(ステップS1)、左右の画像の水平ずれをずれ
量検出手段で検出する(ステップS2)。
【0071】次に、例えば、ずれ量が3画素以上かどう
かを調べる(ステップS3)。そして、ステップS3の
判断の結果、3画素以上であれば水平補正フラグを0と
して(ステップS4)、水平ずれに対応する分だけ画像
メモリの読みだし位置を変更して表示し(ステップS
5)、そして、水平ずれに対応する光軸変化量だけ光軸
を回動させる(ステップS6)。
【0072】また、ステップS3の判断の結果、ずれ量
が3画素以内の場合にはステップS7に進み、ずれ量が
2画素以下かどうかを調べる。そして、2画素以下であ
ればステップS8に進み、そのまま表示を行う。次に、
ステップS9に進んで水平ずれ補正フラグを1とする。
【0073】また、上記ステップS7の判断の結果、ず
れ量が2画素を越えるときはステップS10に進み、水
平ずれ補正フラグが1かどうかを調べる。そして、ステ
ップS10の判断の結果、水平補正フラグが1であれば
ステップS11に進んでそのまま表示を行う。
【0074】また、そうでなければステップS12に進
み、水平ずれに対応する分だけ画像メモリの読みだし位
置を変更して表示する。次に、ステップS13に進み、
水平ずれに対応する光軸変化量だけ光軸を回動させる。
そして、上述した「ステップS5」、「ステップS
8」、「ステップS10」、「ステップS12」の動作
後はステップS2に戻り、画像のずれ検出し画像のずれ
補正する。上記補正はフィールド毎に行われる。
【0075】以下に、その動作を具体的に説明する。2
つのビデオカメラ部A、Bで撮像された信号は、いった
ん画像メモリ41、44に記憶され、画像相関処理部
(ずれ量検出手段)46により2つの画像の相関が演算
される。
【0076】相関演算の対象になる領域は、例えば、図
6の破線で示されるように画面を3×7の領域に分割
し、被写体選択ボタン29で選択された領域、あるい
は、あらかじめ設定された領域においてのみ行えば良
い。
【0077】また、相関演算の手法としては種々ある
が、本実施例ではマッチング法を採用している。すなわ
ち、左右のビデオカメラ部A、Bで撮像された信号の同
じ領域での画像信号を2値化し、主カメラとして選択さ
れた右ビデオカメラ部Aで撮像された信号から得られた
2値画像を一定量s(例えば、1画素)水平方向および
垂直方向に移動させて他方の2値画像との差分δを求め
る。そして、その演算を順次シフトさせて行い、差分δ
が最小となるシフト量X、Yをそれらの演算結果を基に
補間等を行い、計算するようにしている。
【0078】例えば、水平ずれが4.8画素、垂直ずれ
が3.6画素であったとして、図5のフローチャートの
処理に従って説明する。まず、ずれ量が両方ともに、3
画素以上であるから水平、垂直ずれ補正フラグを0とし
てずれ量を四捨五入した水平ずれが5画素、垂直ずれが
4画素分だけ読みだし位置をシフトして画像メモリ4
1、44から読みだして表示する。この時、画像情報が
欠落する部分は黒を表示する。
【0079】そして、それぞれのシフト量に相当する輻
輳角モータ17、18と、チルトモータ26、30の駆
動量をEEPROM16から読み、その駆動量分だけ左
ビデオカメラ部Bの左輻輳角モータ18とチルトモータ
30とを駆動する。また、輻輳角および仰角駆動は望遠
端を基準にして画素単位の駆動が出来るように構成され
ている。
【0080】右ビデオカメラ部Aの画像メモリ41から
出力される撮像画像はフィールド毎に更新されるため、
更新される毎に補正動作が行われる。例えば、今回のず
れ検出結果が水平ずれが2.8画素、垂直ずれが1.8
画素だったとすると、水平ずれ量は3画素以下、2画素
より大で水平ずれ補正フラグが0であるから、四捨五入
した3画素分シフトである。
【0081】一方、垂直ずれ量は3画素以下、2画素以
下である。したがって、シフト量0で垂直ずれ補正フラ
グを1として、結局水平方向のみ読みだし位置を3画素
分シフトして画像メモリから読みだして表示するととも
に、3画素分左ビデオカメラ部Bの輻輳角モータ18を
駆動する命令を出す。この時、前回補正動作の時に出さ
れた駆動命令は、ずれ検出回路が動作を開始すると同時
にキャンセルされ、新しい命令が出される。
【0082】そして、続いての検出結果が水平ずれが
0.8画素、垂直ずれが2.1画素だったとすると、水
平ずれ量は3画素以下、2画素以下で水平ずれ補正フラ
グが0であるから、シフト量0で水平ずれ補正フラグを
1とする。
【0083】一方、垂直ずれ量は3画素以下、2画素よ
り大だが垂直ずれ補正フラグが1だからシフト量0とな
り、結局、読みだし位置のシフトは0で表示する。ここ
で、画像補正動作を安定にするためにヒステリシスを設
けている。
【0084】すなわち、画像のずれが2画素以内に入っ
た後、ずれ量が2画素より大きくて3画素以下になった
場合は検出および駆動手段の誤差の範囲内ということと
して、不要な補正を行わないようにしている。また、3
画素を越えたならば画像ずれが発生したとして再度補正
動作に入るようにしている。
【0085】次に、被写体選択ボタン29による被写体
の選択動作に伴う画像ずれの補正について説明する。図
6は、現在の左右の撮像画像を重ねて表示したものであ
り、被写体70は最初に選択されていた被写体であり、
すでに垂直ずれと水平ずれが除去されているとする。
【0086】また、被写体71aは右ビデオカメラ部A
に対応する部分であり、被写体71bは左ビデオカメラ
部Bに対応する部分である。ここで、被写体選択ボタン
29により被写体71が選択される。具体的には、被写
体のある領域72を選択すると、不図示の機構により測
距手段が選択された領域72に向けられて被写体を測距
し、そこで得られた距離に基いて合焦動作を行う。
【0087】そして、選択された領域72の画像情報を
用いて上述の画像相関処理部(ずれ量検出手段)46に
てずれ量を検出する。例えば、検出結果として水平ずれ
がX1、垂直ずれがY1として得られたとする。そし
て、上述の実施例に記載された補正動作を行う。
【0088】次に、ズーム動作時の画像ずれの補正につ
いて説明する。ズーム動作は、レンズの固体差およびレ
ンズ駆動の機構系のばらつきにより、どうしても光軸ず
れが発生する。また、その光軸ずれはズームレンズの単
位駆動量あたりの輻輳角、仰角の補正量をEEPROM
16に記憶しておき、ズームレンズの駆動に応じて輻輳
角、仰角を補正して行くことで光軸ずれはかなり改善さ
れる。
【0089】しかし、本実施例では望遠端と広角端の相
対的な光軸ずれ量を基に補正量を決定しており、かつ望
遠端から広角端へリニアにずれ量が発生しているとして
いる。実際には、光軸ずれは様々な原因により生じてい
るため、その場合データを記憶するメモリの容量を増や
してやればよい。
【0090】本実施例では、上記のようなリニアな光軸
ずれ補正と、図5に基づく画像による光軸ずれ補正とを
併用している。これにより、リニアな光軸ずれのみの補
正に対しては高精度な補正が可能となり、画像による光
軸ずれのみの補正に対しては補正速度の速い補正が可能
となる。さらに、メモリ容量に余裕があれば、測定点を
多くして細やかな光軸ずれ補正にすれば、よりいっそう
速い補正が可能となる。
【0091】実際の動作としては、ズーム操作ボタン2
8を押すとズーム動作が開始される。この時のフォーカ
シングレンズは上述のように所定の軌跡をたどり、合焦
状態を絶えず維持できるようになっている。
【0092】また、左右画像の倍率差が発生しないよう
にするために、左右の差データをEEPROM16から
読みだし、左右のズームレンズを駆動するとともに、ズ
ームレンズの単位駆動量あたりの輻輳角、仰角の補正量
をEEPROM16から読みだし、輻輳角、仰角を制御
している。そして、図5のフローチャートに基づく処理
に従って画像ずれ補正が行われる。
【0093】次に、パノラマ撮影時における画像ずれの
補正について説明する。パノラマ撮影時の画像は、左右
で重複した領域と重複していない領域とに分けられる。
そこで、パノラマ時の画像ずれは重複領域の画像でずれ
を検出し、そこで得られた結果に基いて補正を行う。
【0094】なお、パノラマ撮影時のカメラの輻輳角の
初期状態は略平行としたが、画角は図5の被写体選択エ
リアに応じて離散的ではあるが変更可能となっている。
ところで、被写体までの距離がカメラ間隔に対して充分
大きければ、両ビデオカメラ部A、Bの画角のうちで、
重なる領域の画角に対する比率κは、ビデオカメラ部の
パノラマ撮影モードの初期状態からのカメラ角度をα、
ズーム倍率から決まる水平画角の半分の角度をβとする
と、 κ=1/(1+TANα×TAN(α+β))/2×
((1/(1+TANα×TAN(α−β))−(CO
Sα)2 )) と表され、被写体距離には関係なくズーム倍率とカメラ
角度とで決まることが分かる。
【0095】逆に、被写体選択エリアに応じた比率κが
分かり、その時のズーム倍率が分かればカメラ角度は上
式より算出できるから、画角が選択されると輻輳角は自
動的に変更され、所定の輻輳角になると重複領域で図5
のフローチャートに基づく処理に従って画像ずれ補正が
行われる。
【0096】このように、本実施例の複眼撮像装置は左
右の画像にずれがあってもそのずれを検出して、そのず
れ量分だけ画像メモリの読みだし位置を変えて読み出し
て表示するように制御するとともに、ずれ量に対応する
光軸変化量分だけ輻輳角モータおよびチルトモータを動
作させるようにしたので、左右の撮像画像のずれを速や
かに補正することができる。また、ずれを電子的に補正
して表示するようにしたので、光軸を移動させる機構に
はスピードが要求されないようにすることができる。こ
のため、光軸移動機構に高価なモータ等を使用する必要
がなく、駆動手段を構成するためのコストを低く押さえ
ることが可能になった。
【0097】なお、上記実施例では輻輳角、仰角を2つ
のビデオカメラ部A、Bを駆動することにより可変とし
て説明したが、一方のビデオカメラ部は輻輳角と仰角を
固定し、他方のビデオカメラ部にのみ輻輳角と仰角を可
変とすると、駆動手段のコストダウンをさらに図れる。
この時、ズーム時の光軸ずれ補正は固定されたビデオカ
メラ部に対する可動側のビデオカメラ部の相対的なずれ
量(いわゆる左右の差データ)をEEPROM16に記
憶すればよい。
【0098】また、上記実施例では光軸を駆動させる機
能を輻輳角と仰角として説明したが、例えば、低コスト
の装置を考えた場合にズーム機能を省くことが考えられ
る。そうすると、ズーム時の光軸ずれを考慮する必要が
なくなり、画像の垂直ずれは組み込み時の調整でカバー
することが可能となり、仰角駆動手段を廃止することも
できる。また、ズーム機構を廃止するとともに、輻輳角
を固定(例えば、平行)すれば垂直ずれのみの補正で良
くなり、輻輳角駆動手段を廃止することができる。
【0099】また、上記実施例では光軸を可変とする駆
動手段をモータと機構系で構成するとして説明した。し
かし、光学素子、例えば可変頂角プリズムとモータとで
構成することも可能である。なお、可変頂角プリズム
は、2枚の板ガラスの間に、例えばシリコンオイルを封
入し、2枚のガラスのなす角度をボイスコイルモータ等
で変えることで光軸を屈折させるものである。このよう
にして、機構系を光学素子に置き換えることにより、更
なる小型化が図れるという利点もある。
【0100】次に、本発明の複眼撮像装置の第2の実施
例を説明する。図7は、第2の実施例による画像のずれ
補正に関する手順を示すフローチャートである。ここで
も、水平および垂直ずれの補正は同一であるので、水平
ずれの説明を行う。
【0101】まず、ステップS1にて水平ずれ補正フラ
グを0とし、次のステップS2では左右の画像の水平ず
れをずれ量検出手段で検出する。そして、次のステップ
S3でその量が6画素以上かどうかを調べる。
【0102】ステップS3の判断の結果、ずれ量が5画
素以上あればステップS4に進んで水平補正フラグを0
とする。次に、ステップS5にて画像メモリの読みだし
位置を6画素分シフトして表示するとともに、ステップ
S6にて6画素分光軸変化量分だけ光軸を回動させる。
【0103】また、ステップS3の判断の結果、ずれ量
が6画素未満であれば、ステップS3からステップS7
に進み、3画素以上かどうかを調べる。ステップS7の
判断の結果、3画素以上であれば、ステップS8に進
み、水平補正フラグを0とし、次に、ステップS9にお
いて水平ずれに対応する分だけ画像メモリの読みだし位
置を変更して表示する。そして、次のステップS10で
は、水平ずれに対応する光軸変化量だけ光軸を回動させ
る。
【0104】また、ステップS7の判断の結果、ずれ量
が3画素以下であればステップS11に進み、2画素以
下かどうかを調べる。そして、ステップS11の判断の
結果、2画素以下であればステップS12に進んでその
まま表示を行う。そして、次のステップS13では水平
ずれ補正フラグを1とする。
【0105】さらに、ステップS11の判断の結果、ず
れ量が2画素以上であればステップS14に進んで水平
補正フラグが1かどうかを調べる。そして、水平補正フ
ラグが1であればステップS15に進んでそのまま表示
を行う。
【0106】また、ステップS14の判断の結果、水平
補正フラグが1でなければ、ステップS16に進んで水
平ずれに対応する分だけ画像メモリの読みだし位置を変
更して表示し、次に、ステップS17に進んで水平ずれ
に対応する光軸変化量だけ光軸を回動させる。そして、
「ステップS5」、「ステップS8」、「ステップS1
0」、「ステップS12」、「ステップS17」の動作
を実行した後は、ステップS2に戻り、また画像のずれ
検出して画像のずれ補正を行うようにする。
【0107】上述したように、第2の実施例と第1の実
施例との相違は、画像のシフト量にリミットを設けたこ
とにある。これは、輻輳方向の画像シフトは、立体の表
現位置を変更することに当たるため、著しい画像シフト
は目に負担となり好ましくないからである。
【0108】そこで、この第2の実施例においては、著
しい画像シフトを防止するようにしている。なお、垂直
ずれは立体の表現位置には関係ないので、特に水平ずれ
のみリミットを設け、垂直ずれに関しては設けない構成
にして、垂直ずれのみ速やかに画像ずれを補正するよう
にすることも可能である。
【0109】
【発明の効果】本発明は上述したように、第1のビデオ
カメラ部および第2のビデオカメラ部からそれぞれ出力
される左右の画像にずれがあるときに、そのずれ量を検
出するずれ量検出手段と、上記ずれ量検出手段によって
検出されたずれ量分だけ画像メモリの読みだし位置を変
えて読み出して表示するように制御する表示制御手段
と、上記ずれ量に対応する光軸変化量分だけ輻輳角モー
タおよびチルトモータを動作させるようにする光軸制御
手段とを設けたので、左右の撮像画像のずれを速やかに
補正することができるとともに、光軸を移動させる機構
には大きなスピードが要求されないようにすることがで
きる。これにより、高価なモータ等を使用することなく
光軸移動機構を構成することができるようになり、駆動
手段の構成を低コストに押さえることが可能になった。
【0110】また、本発明のその他の特徴によれば、光
軸駆動手段の駆動方向を撮像画面に対して水平および垂
直方向としたことにより、すべての方向の画像のずれを
速やかに補正するとともに、水平および垂直方向の光軸
駆動手段の構成を低コストに実現することができる。
【0111】また、本発明のその他の特徴によれば、光
軸駆動手段の駆動方向を撮像画面の水平方向としたの
で、水平方向の画像のずれを速やかに補正することがで
きるとともに、水平方向の光軸駆動手段の構成を低コス
トに実現することができる。
【0112】また、本発明のその他の特徴によれば、光
軸駆動手段の駆動方向を撮像画面の垂直方向としたの
で、垂直方向の画像のずれを速やかに補正することがで
きるとともに、垂直方向の光軸駆動手段の構成を低コス
トに実現することができる。
【0113】また、本発明のその他の特徴によれば、撮
像された左右の画像にずれが生じた場合にそのずれ量を
検出し、その量が所定値以上であれば、その所定のずれ
量分だけ画像記憶手段に記憶された画像の読みだし位置
を変えて画像のずれを補正して表示するとともに、その
ずれ量に応じた光軸変化量分だけ光軸を移動させるよう
にしたので、左右の撮像画像のずれをスムーズに補正す
ることができるとともに、光軸駆動手段に高価なモータ
等を使用することなく光軸移動機構を構成することがで
きるようになり、その結果、光軸駆動手段を構成するコ
ストを低く押さえることが可能になった。
【0114】また、本発明のその他の特徴によれば、ズ
ーム時にはデータ記憶手段に記憶されたデータに基づき
光軸駆動手段を動作させるようにしたので、ズーム時に
発生する光軸ずれを軽減することができ、低コストであ
る量産品の撮像レンズを使用することができる。
【0115】また、本発明のその他の特徴によれば、ズ
ーム時にはデータ記憶手段に記憶されたデータに基づき
光軸駆動手段を動作させるとともに、ずれ量検出手段の
出力に応じて、上記画像記憶手段の読みだし位置を変え
て左右の画像のずれを補正して表示し、上記ずれ量に対
応する光軸変化量だけ光軸駆動手段をずれ量を無くす方
向に動作させるようにしたので、ズーム時に発生する光
軸ずれの補正を短時間で行うことができ、その結果、光
軸駆動手段の構成を低コストに実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複眼撮像装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明による複眼撮像装置の外観斜視図であ
る。
【図3】本発明による複眼撮像装置に電源を投入したと
きの装置の初期化を示すフローチャートである。
【図4】立体撮影モードにおける初期のカメラ角度を設
定するための模式図である。
【図5】本発明の第1の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明による複眼撮像装置の被写体選択機能を
動作させたときの画像ずれを説明する図である。
【図7】本発明の図2の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1、4 レンズ群 2、5 撮像素子 10 左合焦モータ 11、12、13、14 検出器 15 制御部 16 EEPROM 17、18 輻輳角モータ 19、20 回転角検出器 21 調整部 22 調整モータ 23 間隔検出器 24 ビューファインダ 25 主カメラ選択スイッチ 26 チルトモータ 30 チルトモータ 33、34 距離検出器 35 立体−パノラマ切り替えスイッチ 36 同期信号発生器 41、44 画像メモリ 46 画像相関処理部(ずれ検出部) 47 画像合成処理部 A 第1のビデオカメラ部 B 第2のビデオカメラ部 C 合体手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のビデオカメラ部および第2のビデ
    オカメラ部からそれぞれ出力される左右の画像にずれが
    あるときに、そのずれ量を検出するずれ量検出手段と、 上記ずれ量検出手段によって検出されたずれ量分だけ画
    像メモリの読みだし位置を変えて読み出して表示するよ
    うに制御する表示制御手段と、 上記ずれ量に対応する光軸変化量分だけ輻輳角駆動モー
    タおよびチルトモータを動作させるようにする光軸制御
    手段とを具備することを特徴とする複眼撮像装置。
  2. 【請求項2】 第1のビデオカメラ部および第2のビデ
    オカメラ部と、 上記2つのビデオカメラ部の内、少なくとも1つのビデ
    オカメラ部の光軸を回動させる光軸駆動手段と、 上記第1および第2のビデオカメラ部で撮像された画像
    を記憶するとともに、上記記憶した画像を読みだす位置
    が変更可能な画像記憶手段と、 上記第1のビデオカメラ部および第2のビデオカメラ部
    によってそれぞれ撮像された2つの画像のずれ量を検出
    するずれ量検出手段と、 上記ずれ量検出手段の出力に応じて上記画像記憶手段の
    読みだし位置を変え、左右の画像のずれを補正して表示
    する表示制御手段と、 上記ずれ量に対応する光軸変化量分だけ、上記光軸駆動
    手段をずれ量を無くす方向に動作させる光軸制御手段と
    を具備することを特徴とする複眼撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記光軸駆動手段は、上記第1および第
    2のビデオカメラ部の光軸で求められる平面に対して、
    略水平面内および略垂直面において、少なくとも1つの
    ビデオカメラ部の光軸を回動可能に構成されていること
    を特徴とする請求項2に記載の複眼撮像装置。
  4. 【請求項4】 上記光軸駆動手段は、上記第1および第
    2のビデオカメラ部の光軸で求められる平面に対して、
    略水平面内において、少なくとも1つのビデオカメラ部
    の光軸を回動可能に構成されていることを特徴とする請
    求項2に記載の複眼撮像装置。
  5. 【請求項5】 上記光軸駆動手段は、上記第1および第
    2のビデオカメラ部の光軸で求められる平面に対して、
    略垂直面において、少なくとも1つのビデオカメラ部の
    光軸を回動可能に構成されていることを特徴とする請求
    項2に記載の複眼撮像装置。
  6. 【請求項6】 第1のビデオカメラ部および第2のビデ
    オカメラ部と、 上記2つのビデオカメラ部の内、少なくとも1つのビデ
    オカメラ部の光軸を回動可能とする光軸駆動手段と、 上記第1および第2のビデオカメラ部で撮像した画像を
    記憶するとともに、上記記憶した画像を読みだす位置が
    変更可能な画像記憶手段と、 上記第1のビデオカメラ部および第2のビデオカメラ部
    によってそれぞれ撮像された2つの画像のずれ量を検出
    するずれ量検出手段と、 上記ずれ量検出手段により検出されたずれ量が所定値以
    上か否かを判定する判定手段と、 上記ずれ量検出手段の出力と上記判定手段の出力とに応
    じて上記画像記憶手段に記憶されている画像を読みだす
    位置を変えることにより左右の画像のずれを補正して表
    示する表示制御手段と、 上記ずれ量に対応する光軸変化量分だけ、上記光軸駆動
    手段をずれ量を無くす方向に動作させる光軸制御手段と
    を具備することを特徴とする複眼撮像装置。
  7. 【請求項7】 上記光軸駆動手段は、上記第1および第
    2のビデオカメラ部の光軸で求められる平面に対して、
    略水平面内および略垂直面において、少なくとも1つの
    ビデオカメラ部の光軸を回動可能に構成されていること
    を特徴とする請求項6に記載の複眼撮像装置。
  8. 【請求項8】 上記光軸駆動手段は、上記第1および第
    2のビデオカメラ部の光軸で求められる平面に対して、
    略水平面内において、少なくとも1つのビデオカメラ部
    の光軸を回動可能に構成されていることを特徴とする請
    求項6に記載の複眼撮像装置。
  9. 【請求項9】 上記光軸駆動手段は、上記第1および第
    2のビデオカメラ部の光軸で求められる平面に対して、
    略垂直面において、少なくとも1つのビデオカメラ部の
    光軸を回動可能に構成されていることを特徴とする請求
    項6に記載の複眼撮像装置。
  10. 【請求項10】 第1のビデオカメラ部および第2のビ
    デオカメラ部と、 上記2つのビデオカメラ部の内、少なくとも1つのビデ
    オカメラ部の光軸を回動可能とする光軸駆動手段と、 上記第1および第2のビデオカメラ部の撮像条件を同じ
    にするために、上記第1および第2のビデオカメラ部の
    個々の構成要素、または上記構成要素の左右の差データ
    を記憶するデータ記憶手段と、 上記データ記憶手段に記憶されたデータに基づいて上記
    光軸駆動手段をズーム時に動作させる光軸制御手段とを
    具備することを特徴とする複眼撮像装置。
  11. 【請求項11】 第1のビデオカメラ部および第2のビ
    デオカメラ部と、 上記2つのビデオカメラ部の内、少なくとも1つのビデ
    オカメラ部の光軸を回動可能とする光軸駆動手段と、 上記ビデオカメラ部で撮像した画像を記憶するととも
    に、上記記憶した画像を読みだす位置が変更可能な画像
    記憶手段と、 上記第1および第2のビデオカメラによりそれぞれ撮像
    された2つの画像のずれ量を検出するずれ量検出手段
    と、 上記第1および第2のビデオカメラ部の撮像条件を同じ
    にするために、第1および第2のビデオカメラ部の個々
    の構成要素データ、または上記構成要素の左右の差デー
    タを記憶するデータ記憶手段と、 上記ずれ量検出手段の出力に応じて、上記画像記憶手段
    の読みだし位置を変えることにより左右の画像のずれを
    補正して表示する表示制御手段と、 上記データ記憶手段に記憶されたデータに基づいて上記
    光軸駆動手段をズーム時に動作させるとともに、上記ず
    れ量に対応する光軸変化量分だけ、上記光軸駆動手段を
    ずれ量を無くす方向に動作させる光軸制御手段とを具備
    することを特徴とする複眼撮像装置。
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