JPH088678B2 - 画像情報送受信機能付き電話装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は画像情報送受信機能付き電話装置、特に電話
回線を介して画像情報の送受信が可能な画像情報送受信
機能付き電話装置の改良に関するものである。

［従来の技術］ 第５図は従来の画像情報送受信機能付き電話装置の機
能ブロック図であり、該装置は、電話回線と装置本体と
の通信を可能にするモデム及びNCU等から構成される通
信部（１）と、カメラ等からなり、画像情報を該装置に
入力する画像情報入力部（２）と、前記入力した画像情
報又は受信した画像情報の出力表示を行う画像情報出力
部（３）と、各部位のシーケンスをコントロールする制
御部（４）と、からなっている。

上記、従来の構成において動作を説明する。

画像情報の送信側装置をＡ、受信側装置をＢとし、両
装置Ａ、Ｂは電話回線を介して接続されている。

まず、送信側装置Ａは、画像情報入力部（２）にて画
像情報を入力後、受信側装置Ｂに対し画像情報の受信要
求を送信する。

そして、受信側装置Ｂは画像情報の受信要求を受信し
た後、受信側装置Ｂの画像情報出力部（３）の準備を行
う。

次に、受信側装置Ｂはこの画像情報出力部（３）の準
備が整い次第、送信側装置Ａに対し画像送信許可のデー
タを送信する。

そして、送信側装置Ａは、前記受信側装置Ｂからの送
信許可の受信を確認した後、受信側装置Ｂへ画像情報を
送信する。

この時、受信側装置Ｂは、画像情報出力部（３）の準
備ができていない時はその旨を送信側装置Ａに送信す
る。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の画像情報送受信機能付き電話装置は以上のよう
な構成だったので、画像情報の送信側、もしくは受信側
が、相手の素性が解らないまま、つい画像の送信、又は
受信をしてしまうこともシーケンス上、可能であり、プ
ライベート上からも、好ましくない状況が起り得るとい
う課題があった。

本発明は上記のような課題を解消するためになされた
ものであり、送信側又は受信側同士が互いに事前に画像
情報の送受信を許可し合うことができると共に、これに
よって、むやみに画像情報を送られることもなく、誤っ
て送信してしまっても、この事前の取り決めによって相
手に送信できないといったプロテクト機能を持たせた画
像情報送受信機能付電話装置を得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明は、外部から画像
情報を入力し、電話回線を介して前記画像情報の送受信
を行う画像情報送受信機能付き電話装置において、自己
の電話装置のパスワードを記憶する受信用パスワード記
憶手段と、画像情報を送信する相手局のパスワードを記
憶する送信用パスワード記憶手段と、外部から入力され
る画像情報を一旦保持する画像情報記憶手段と、前記送
信用パスワード記憶手段に記憶されているパスワードを
相手局に送信し、相手局から画像情報の送信許可を受信
した場合には画像情報の送信を行い、相手局から画像情
報の送信を受け付けできない旨を受信した場合には所定
の時間経過後再び前記パスワードを相手局に送信し画像
情報の送信を試みる送信制御手段と、自己の電話装置に
送信されてくる画像情報の送出元である相手局が画像情
報の送信に先立って送出するパスワードを受信し、自己
の電話装置が画像送信を受け付け可能な状態である場合
には、該受信したパスワードと、前記受信用パスワード
記憶手段に記憶されているパスワードとを比較し、両パ
スワードが一致した時にのみ画像情報の送信許可を前記
相手局に送信し、前記相手局から送信されてくる画像情
報の受信を行い、自己の電話装置が画像の送信を受け付
けできない状態である場合には、送信を受け付けできな
い旨を相手局に送信する第一受信制御手段と、前記第一
受信制御手段において、前記両パスワードの比較の結
果、両パスワードが一致しなかった時は、一致しなかっ
た旨を相手局に送信する第二受信制御手段と、を備え、
送受信を行う画像情報のプロテクトを行い、画像送信の
相手局が画像を受信する準備ができるまで、所定の時間
待つことが可能であることを特徴とする画像情報送受信
機能付き電話装置である。

［作用］ 以上説明したように本発明によれば、画像情報の送信
開始時に前記送信用パスワード記憶手段より送信先に対
応したパスワードを送信し送信先より画像情報の送信許
可を受信した後画像情報の送信を行い、画像情報受信開
始時に送信側のパスワードを受信し、該受信したパスワ
ードと前記受信用パスワードとの比較を行い両パスワー
ドが一致した時のみ画像情報の送信許可を送信すると共
に画像情報の受信を行うので、送受信する画像情報にプ
ロテクト機能を付加することが可能となる。

また、画像情報を送出する相手局から、送信停止が送
出されてきた場合には、画像情報を画像情報記憶手段に
保持しているので、所定の時間経過後再び画像情報の通
信を試みることが可能である。従って、相手局が画像受
信の準備ができていない場合には、準備が完了した頃の
所望の時間において、画像送信を行うことができる。

［実施例］ 以下、本発明の画像情報送受信機能付き電話装置の好
適な一実施例を図について説明する。

第１図には本発明の第１の実施例による画像情報送受
信機能付き電話装置のブロック構成図が示されている。

図において、第５図の従来例と同一部分には同一符号
を付し、説明を省略する。

同図に示されるように、本発明の特徴事項は、複数個
の画像情報送信用パスワードを入力するパスワード入力
部（５）と、画像情報受信用の自己の電話装置のパスワ
ード及び前記送信用のパスワードを複数個記憶する送信
用パスワード記憶部（６）と、制御部（４）である。

そして、前記制御部（４）は、画像情報の送信開始時
に前記パスワード入力部（５）又は前記送信用パスワー
ド記憶部（６）より送信先に対応したパスワードを送信
し、送信先より画像情報の送信許可を受信した後画像情
報の送信を行う。

また、制御部（４）は、画像情報受信開始時に送信側
のパスワードを受信し、該受信したパスワードと前記受
信用パスワードとの比較を行い両パスワードが一致した
時のみ画像情報の送信許可を送信すると共に画像情報の
受信を行う。

次に、該装置を適用した画像情報の送受信の流れを第
２図について説明する。

まず、送信側装置Ａは、画像情報入力部（２）の準備
完了後、受信側装置Ｂに対し画像受信要求とパスワード
記憶部（６）から受信側装置Ｂに対応した送信用パスワ
ード選択し、該パスワードを送信する。

そして、受信側装置Ｂは画像情報の受信要求を受信し
た時に、画像情報出力部（３）の準備ができていれば、
受信した送信用パスワードとパスワード記憶部（６）に
記憶されている受信用パスワードとを照合する。

次に、受信側装置Ｂは、前記両パスワードが一致すれ
ば、送信側装置Ａに対し画像情報送信許可を送信し、該
画像情報送信許可を受信及び確認した送信側装置Ａは画
像情報を受信側装置Ｂへ送信する。

また、受信側装置Ｂにて、画像情報出力部（３）の準
備ができていない時や、パスワードが不一致ならば、そ
の旨を送信側装置Ａに送信する。

従って、パスワードの不一致よる送受信不可なのか、
又はその他の通信障害による送受信不可なのかを容易に
区別することができる。

次に、本発明の第２の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第３図には、本発明に係る第２の実施例による画像情
報送受信機能付き電話装置のブロック構成図が示されて
いる。

同図において、第５図の従来例と同一部分に同一符号
を付し、説明を省略する。

本実施例の特徴事項は、複数個の画像情報送信用パス
ワードを入力するパスワード入力部（５）と、画像情報
受信用の自己の電話装置のパスワード及び前記送信用の
パスワードを複数個記憶する送信用パスワード記憶部
（６）と、送信用画像情報を記憶する画像情報記憶部
（７）、制御部（４）である。

そして、前記制御部（４）は、画像情報の送信開始時
に前記パスワード入力部（５）又は前記送信用パスワー
ド記憶部（６）より送信先に対応したパスワードを送信
し、送信先より画像情報の送信許可を受信した後画像情
報の送信を行う。

更に、画像情報の送信不可時には送信画像情報を画像
情報記憶部（７）に記憶し、所望の時間に送信用パスワ
ードで確認した後、画像情報の再送信を画像情報記憶部
（７）を用いて容易に行うことができる。

また、制御部（４）は、画像情報受信開始時に送信側
のパスワードを受信し、該受信したパスワードと前記受
信用パスワードとの比較を行い両パスワードが一致した
時のみ画像情報の送信許可を送信すると共に画像情報の
受信を行う。

次に、該装置による画像情報の送受信の流れを第４図
について説明する。

パスワード一致時は第１の実施例と同様である。

まず、送信側装置Ａは、画像情報入力部（２）の準備
完了後、受信側装置Ｂに対し画像受信要求とパスワード
記憶部（６）から受信側装置Ｂに対応した送信用パスワ
ード選択し、該パスワードを送信する。

そして、受信側装置Ｂは画像情報の受信要求を受信し
た時に、画像情報出力部（３）の準備ができていれば、
受信した送信用パスワードと自己のパスワード記憶部に
記憶されている受信用パスワードとを照合する。

次に、受信側装置Ｂは、前記両パスワードが一致すれ
ば、送信側装置Ａに対し画像情報送信許可を送信し、該
画像情報送信許可を受信及び確認した送信側装置Ａは画
像情報を受信側装置Ｂへ送信する。

また、受信側装置Ｂにて、画像情報出力部（３）の準
備ができていない時や、パスワードが不一致ならば、そ
の旨を送信側装置Ａに第４図に示されるように送信す
る。

そして、送信側装置Ａにおいて、画像情報の送信不可
の場合は、パスワード及び画像情報を一組、前記画像情
報記憶部（７）へ記憶する。

従って、送信側装置Ａは、送信画像情報を記憶してい
るので、所望の時間にプロテクトを有する画像情報の再
送信を容易に行うことができる。

従って、本実施例によれば、相手がパスワード照合に
よって送信不可となった時、随時、描出できる、画像デ
ータの記憶部を有するため、その都度入力する手間も不
要である。

上記実施例では、受信用パスワードを一つのパスワー
ド記憶部に記憶した例を示したが、別個の記憶部に記憶
しても同様の効果を奏する。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明に係る画像情報送受信機
能付き電話装置によれば、第一受信制御手段，第三受信
制御手段により相手局に画像送信を受け付けできない
旨，パスワードが一致しなかった旨を送信し、第二受信
制御手段により着信側にてパスワード一致時のみ画像送
信許可を出力するようにしたので、画像送受信不可時に
はパスワードの不一致によるものなのか，その他の通信
障害によるものなのかを容易に区別することができ、ま
た、いたずらや不用意のデータのやり取りを防止するこ
とができ、安心して使えるという効果を奏する。

従って、本発明に係る画像情報送受信機能付き電話装
置によれば、プライベート上からも有益な装置を得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明に係る画像情報送受信機能付き電話装置
の第１の一実施例によるブロック図、第２図は第１の実
施例による画像情報の送受信の説明図、第３図は第２の
実施例による画像情報送受信機能付き電話装置のブロッ
ク図、第４図は第２の実施例による画像情報の送受信の
説明図、第５図は従来の画像情報送受信機能付き電話装
置のブロック図、第６図は従来の画像情報の送受信の説
明図である。 図において、（１）は通信部、（２）は画像情報入力
部、（３）は画像情報出力部、（４）は制御部、（５）
はパスワード入力部、（６）はパスワード記憶部、
（７）は画像情報記憶部である。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外部から画像情報を入力し、電話回線を介
   して前記画像情報の送受信を行う画像情報送受信機能付
   き電話装置において、 自己の電話装置のパスワードを記憶する受信用パスワー
   ド記憶手段と、 画像情報を送信する相手局のパスワードを記憶する送信
   用パスワード記憶手段と、 外部から入力される画像情報を一旦保持する画像情報記
   憶手段と、 前記送信用パスワード記憶手段に記憶されているパスワ
   ードを相手局に送信し、相手局から画像情報の送信許可
   を受信した場合には画像情報の送信を行い、相手局から
   画像情報の送信を受け付けできない旨を受信した場合に
   は所定の時間経過後再び前記パスワードを相手局に送信
   し画像情報の送信を試みる送信制御手段と、 自己の電話装置に送信されてくる画像情報の送信元であ
   る相手局が画像情報の送信に先立って送出するパスワー
   ドを受信する受信手段と、 この受信手段によるパスワード受信時に自己の電話装置
   が画像送信を受け付けできない状態である場合には、送
   信を受け付けできない旨を相手局に送信する第一受信制
   御手段と、 前記受信手段によるパスワード受信時に自己の電話装置
   が画像送信を受け付け可能な状態である場合には、該受
   信したパスワードと、前記受信用パスワード記憶手段に
   記憶されているパスワードとを比較し、両パスワードが
   一致した時にのみ画像情報の送信許可を前記相手局に送
   信し、前記相手局から送信されてくる画像情報の受信を
   行う第二受信制御手段と、 前記第二受信制御手段における前記両パスワードの比較
   の結果、両パスワードが一致しなかった時は、一致しな
   かった旨を相手局に送信する第三受信制御手段と、 を備え、送受信する画像情報のプロテクトを行うことを
   特徴とする画像情報送受信機能付き電話装置。