JPH088499A - 分布定数回路のプリント回路基板構造 - Google Patents

分布定数回路のプリント回路基板構造

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JPH088499A
JPH088499A JP15935494A JP15935494A JPH088499A JP H088499 A JPH088499 A JP H088499A JP 15935494 A JP15935494 A JP 15935494A JP 15935494 A JP15935494 A JP 15935494A JP H088499 A JPH088499 A JP H088499A
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pattern
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conductive pattern
insulator
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JP15935494A
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Mamoru Kadowaki
守 門脇
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0216Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/16Printed circuits incorporating printed electric components, e.g. printed resistor, capacitor, inductor

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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波帯域において任意の周波数帯域の周波
数を減衰或いは選択的に残留させると共に小型で低コス
ト化を図ること。 【構成】 プリント回路基板1の絶縁体2の上面に1条
の導電パターン3を形成する。この導電パターン3の周
囲に略コ字型のグランドパターン4を形成する。上記絶
縁体2、導電パターン3及びグランドパターン4にてプ
リント回路7を構成し、共振素子を形成している。プリ
ント回路基板1の導電パターン3の接続端子5は電子回
路の信号ラインに対して直接に接続させたり、導電パタ
ーン3と信号ラインとを分布キャパシタンス、分布イン
ダクタンスなどを介して結合させる。またグランドパタ
ーン4の接続端子6は電子回路のグランドと導通をと
る。導電パターン3の長さ、形状、導電パターン3とグ
ランドパターン4との間隙寸法を任意の周波数帯に合わ
せて適宜に設定し、任意の減衰特性を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器の電子回路に
使用される周波数帯において任意の周波数帯を選択的に
減衰させる目的に用いるものであって、特にデジタル回
路や高周波帯域におけるノイズ、高調波などの電磁波障
害を抑止するための分布定数回路のプリント回路基板構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より一般に、電子機器の電子回路は
プリント基板に部品を実装して構成されている。このプ
リント基板は有機物、無機物などの絶縁体及びその混成
体のフィルム又は複合体材料から成り、また物理的特性
からリジッド,セミリジッド,及びフレキシブル基板が
用いられている。さらにリジッド,セミリジッド及びフ
レキシブル基板には単層のプリント基板や多層板のプリ
ント基板が用いられる。
【0003】かかるプリント基板において、その表面ま
たは多層板においては内部にアナログ回路、デジタル回
路或いはその混成回路が任意に設計され、その回路にキ
ャパシタ、インダクタ、トランジスタ、ダイオード、I
C等の回路部品が挿入実装、表面実装、埋め込みなどの
種々の手段を併用して、行われているが本願のような分
布定数回路のプリント回路をもったものは無い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の電子回路
において、その電子回路から発生する電磁ノイズなどの
電磁波障害(EMI)を抑制する手段として、従来では
周知のように、キャパシタ、インダクタなどの個別部品
を用いた集中定数回路からなるフィルタが用いられてい
る。
【0005】しかしながら、これらの従来の個別部品を
用いたEMI抑制用のフィルタでは、高周波帯域、特に
VHF帯域以上の高周波帯域では十分な減衰特性を得る
のは困難である。しかも個別部品に使用されている大部
分のセラミック材料は、誘電率が8近辺であって、これ
らの材料の誘電率が8近辺以上のものは周波数(誘電
率)の温度依存性が高く、不安定で使い難い。また、従
来のEMI抑制用のフィルタはキャパシタ、インダクタ
などの個別部品を用いているため、コスト高となり、し
かも形状が大きくなり、電子機器の薄型化や小型化にも
反するという問題がある。
【0006】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、電子回路に用いられる周波数の任意の周波数帯
を選択的に減衰させる目的で用いるものであり、特に高
周波帯域において任意の周波数帯域の周波数を減衰或い
は選択的に残留させると共に、小型で低コスト化を図る
ことを目的とした分布定数回路のプリント回路基板構造
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載の分布定数回路のプリント回路基板構造では、所
定の誘電率を備えた絶縁体2と、この絶縁体2の一面あ
るいは内部に形成され一端側が電子回路の信号ラインに
接続あるいは静電結合を行う導電パターン3と、上記導
電パターン3の周囲に形成され該導電パターン3とは非
接続のグランドパターン4とを備え、上記絶縁体2、導
電パターン3及びグランドパターン4からなるプリント
回路7の共振素子を一般のプリント基板の一部として形
成し、上記導電パターン3の長さ、形状、導電パターン
3とグランドパターン4との間隙寸法を適宜に設定する
ことで上記電子回路から出るまたは電子回路に外部から
混入する任意の周波数帯における減衰特性をプリント回
路7で得るようにしたことを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の分布定数回路のプリ
ント回路基板構造では、所定の誘電率を備えた絶縁体2
と、この絶縁体2の一面あるいは内部に形成され一端側
が電子回路の信号ライン15に接続あるいは静電結合を
行う1条の第1のパターン18と、上記絶縁体2の一面
あるいは内部に形成されると共に上記第1のパターン1
8の片側もしくは両側に形成した複数条の第2のパター
ン191 ,192 ・・と、上記第1のパターン18と複
数条の第2のパターン191 ,192 ・・とで構成され
る導電パターン3の周囲に形成され該導電パターン3と
は非接続のグランドパターン4とを備え、上記絶縁体
2、導電パターン3の第1のパターン18、複数条の第
2のパターン191 ,192 ・・及びグランドパターン
4からなるプリント回路7の複数の共振素子を一般のプ
リント基板の一部として形成し、上記第2のパターン1
1 ,192 ・・の数や異なる長さや形状、導電パター
ン3とグランドパターン4との間隙寸法を適宜に設定す
ることで上記電子回路から出るまたは電子回路に外部か
ら混入する任意の周波数帯域に共振同調させ、任意の減
衰特性をプリント回路7で得るようにしたことを特徴と
する。
【0009】請求項3記載の分布定数回路のプリント回
路基板構造では、上記絶縁体2、導電パターン3及びグ
ランドパターン4で構成したプリント回路7を電子回路
を実装するプリント基板23の一面あるいは内部に一体
に形成し、上記プリント基板23に実装される回路ブロ
ック24,25の入力側、出力側の少なくともいずれか
一方の信号ライン、または回路ブロック間24,25の
信号ライン26、あるいは回路ブロック24,25を混
成してなる回路の任意の箇所に上記導電パターン3の一
端を導通あるいは静電結合し、上記グランドパターン4
とプリント基板23のグランドとを導通させていること
を特徴とする。
【0010】また、請求項4記載の分布定数回路のプリ
ント回路基板構造では、上記絶縁体2、導電パターン3
及びグランドパターン4からなるプリント回路7で構成
したプリント回路基板1を単体のプリント基板として単
独または、直列や並列あるいは直交状態などの複数個用
いることにより任意の周波数帯の減衰効果を得ることを
特徴とする。
【0011】さらに、請求項5記載の分布定数回路のプ
リント回路基板構造では、上記導電パターン3、グラン
ドパターン4及び絶縁体2からなるプリント回路7を、
電子部品を実装したプリント基板34,35に接続する
接続ケーブル36やコネクタ37,38に一体的に組み
込んだことを特徴とする。
【0012】請求項6記載の分布定数回路のプリント回
路基板構造では、上記導電パターン3、グランドパター
ン4及び絶縁体2に、鉄、クロム、ビスマスなどの酸化
物材料を単体または混合体として用いることを特徴とす
る。
【0013】
【作用】本発明の請求項1記載の分布定数回路のプリン
ト回路基板構造によれば、絶縁体2、導電パターン3及
びグランドパターン4からなるプリント回路7の共振素
子を一般のプリント基板の一部として形成し、上記導電
パターン3の長さ、形状、導電パターン3とグランドパ
ターン4との間隙寸法を適宜に設定することで、電子回
路に出入りする任意の周波数帯に共振同調させ、簡単な
構造で任意の選択度をもった任意の減衰特性が得られ
る。
【0014】請求項2記載の分布定数回路のプリント回
路基板構造によれば、上記絶縁体2、導電パターン3の
第1のパターン18、複数の第2のパターン191 ,1
2・・及びグランドパターン4からなるプリント回路
7の複数の共振素子を一般のプリント基板の一部として
形成し、上記第2のパターン191 ,192 ・・の数や
異なる長さ、形状、導電パターン3とグランドパターン
4との間隙寸法を適宜に設定することで任意の周波数帯
域に共振同調させ、簡単な構造で任意の選択度をもった
任意の減衰特性が得られる。これにより電子機器の電子
回路に使用される周波数帯の任意の周波数帯域を選択的
に減衰できる。
【0015】請求項3記載の分布定数回路のプリント回
路基板構造によれば、電子回路を実装するプリント基板
23に予め絶縁体2、導電パターン3及びグランドパタ
ーン4からなるプリント回路7を形成しておくことで、
上記電子回路の任意の周波数帯域の減衰特性を得られ
る。しかもプリント基板23の一部にプリント回路7を
形成するだけなので、別途個別部品も必要とせず、プリ
ント基板23の面積を大きくすることなく減衰特性を得
られる。
【0016】また、請求項4記載の分布定数回路のプリ
ント回路基板構造によれば、上記絶縁体2、導電パター
ン3及びグランドパターン4からなるプリント回路7で
構成したプリント回路基板1を単体の一部品として単体
のプリント回路基板1を任意の箇所に必要に応じて用い
ることにより容易に任意の周波数帯の減衰特性を得られ
る。また、一部品としてのコストもプリント回路基板1
だけで形成しているため、コストを安くできる。しか
も、プリント回路基板1を複数用いることで所望する周
波数帯域において減衰特性を加減できる。
【0017】さらに、請求項5記載の分布定数回路のプ
リント回路基板構造によれば、絶縁体2、導電パターン
3及びグランドパターン4からなる共振素子を、電子部
品を実装したプリント基板34,35の接続ケーブル3
6やコネクタ37,38に一体的に組み込んでいるの
で、電子部品を実装しているプリント基板34,35に
プリント回路7を形成する必要がなく、上記共振素子を
組み込んだ接続ケーブル36やコネクタ37,38を用
いるだけで任意の周波数帯域の減衰特性を得ることが可
能となる。
【0018】さらに、請求項6記載の分布定数回路のプ
リント回路基板構造によれば、上記導電パターン3やグ
ランドパターン4及び絶縁体2に鉄、クロム、ビスマス
などの酸化物材料を用いているので、任意の周波数帯域
の減衰量を加減できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明のプリント回路基板1の斜視図を示
し、このプリント回路基板1の構造自体は一般的なプリ
ント基板を用いたものであり、このプリント回路基板1
を構成する支持体としての絶縁体2の上面には1条の導
体からなる導電パターン3が形成されている。この導電
パターン3の周囲には略コ字型のグランドパターン4が
形成してある。また上記導電パターン3の一方の端部に
は接続端子5を形成しており、グランドパターン4の端
部にも接続端子6を形成している。これら絶縁体2、導
電パターン3及びグランドパターン4にてプリント回路
7を構成している。
【0020】図1においてプリント回路基板1の導電パ
ターン3の接続端子5は電子回路の信号ラインに直接に
接続させたり、或いは導電パターン3とグランドパター
ン4との間、あるいは絶縁体2の分布キャパシタンスを
介して静電結合させたりする。また、導電パターン3の
分布インダクタンスを利用して電子回路と結合させてい
る。またグランドパターン4の接続端子6は電子回路の
グランドと導通をとるようにする。
【0021】なお図1に示すプリント回路基板1は接続
端子5,6を導電パターン3やグランドパターン4と同
一平面状に形成した場合であるが、図2に示すような方
法でプリント回路基板1の下面に接続端子5,6を形成
しても良い。すなわち、図2は破断側面図を示すが、図
の左方の導電パターン3の端部にスルーホール8を穿孔
し、メッキや導電性ペーストなどを利用して内面に導電
層8’を形成し、下面にパターン9を形成して上面の導
電パターン3を下面のパターン9とをスルーホール8を
介して導通を得ている。そしてこのパターン9を接続端
子5としている。また、右方のグランドパターン4の端
部にスルーホール10を穿孔し、メッキや導電性ペース
トなどを利用して内面に導電層10’を形成し、下面に
パターン11を形成して上面のグランドパターン4と下
面のパターン11とをスルーホール10を介して導通を
得ている。そして上記と同様にこのパターン11を接続
端子6とする。
【0022】図2において12は、電子回路を実装する
プリント基板であり、このプリント基板12の上面に形
成したパターン状の信号ライン13に上記接続端子5
が、またパターン状のグランド14に上記接続端子6が
それぞれ接続されるように電磁波障害(EMI)となる
周波数の減衰用にプリント回路基板1を、プリント基板
12に実装するようにした。なお図2ではプリント回路
基板1の上面の導電パターン3とグランドパターン4と
は下面に形成した接続端子5,6に導通を得るのに導電
性を有するスルーホール8,10を介して行っている
が、プリント回路基板1の端面側に沿って接続用の電極
をメッキや金属焼き付け、スパッタリング、ハンダコー
ティングなどの方法で形成して下面の接続端子5,6と
それぞれ導通を得るようにしても良い。
【0023】図1の場合は1条の導電パターン3と、こ
の導電パターン3の周囲を囲むように形成した略コ字型
のグランドパターン4の場合を示したが、図3に示すよ
うな構成のものでも良い。つまり、両端に入出力端子1
6,17を有する信号ライン15の略中央部から第1の
パターン18が入出力端子16,17の信号ライン15
と直交状になるように形成し、この第1のパターン18
の両側に所定の間隔をおいて所定の形状寸法であって任
意の数の第2のパターン191 ,192 ・・・をそれぞ
れ一体に形成している。これら第1のパターン18と第
2の191 ,192 ・・・とで導電パターン3を形成し
ている。そしてこの導電パターン3の周囲を囲む形で丸
または角状のグランドパターン4を絶縁体2の上面に形
成している。また上記グランドパターン4は、両端に接
続端子21,22を有するグランドライン20と一体に
接続されている。なお本実施例では、第1のパターン1
8の両側に第2のパターン191 ,192 ・・・を形成
したが、第1のパターン18の片側だけに適宜の数の第
2のパターン191 ,192 ・・・を形成するようにし
ても良い。また、上記第2のパターン191 ,192
・・は第1のパターン18に対して直交する形で形成し
ているが、第1のパターン18に対して斜めに形成する
ようにしても良い。
【0024】また図1及び図3の場合では、導電パター
ン3を直線状に形成しているが、ループ状のインダクタ
ンスとして導電パターンを形成するようにしても良い。
すなわち、図1の場合では導電パターン3をループ状に
形成すると共に、周囲のグランドパターン4もループ状
に形成するものである。さらにループ状に形成した導電
パターン3の中心部にも円形のグランドパターン4を形
成するようにしても良い。また図3の場合では、ループ
状の導電パターン3を同心円状に必要に応じた任意の数
を形成し、その周囲にループ状のグランドパターン4を
形成するものである。
【0025】ここで、図1に示すプリント回路基板1の
導電パターン3は上述したように電子回路の信号ライン
に接続され、グランドパターン4は電子回路のグランド
と接続されて、電子回路から発生または電子回路に外部
から混入する不要な電磁ノイズ等の電磁波障害(EM
I)を減衰し、抑制するようにしている。また、図3に
示すプリント回路基板1の場合は、電子回路と電子回路
との間に介装されて、両電子回路の信号ラインが入出力
端子16,17に接続され、両電子回路のグランドライ
ンが接続端子21,22にそれぞれ接続され、電子回路
の電磁波障害を抑制するようにしている。また図1及び
図3に示すプリント回路基板1を、電子回路を実装する
プリント基板の上面や下面に平行となるように形成ある
いは当該部品を実装しても良く、また垂直に立てて当該
部品を実装しても良い。垂直に立てた場合は実装するプ
リント基板の実装面積を小さくする利点がある。
【0026】図1及び図3においてプリント回路基板1
の絶縁体2、導電パターン3及びグランドパターン4か
らなるプリント回路7が分布定数回路の共振素子を形成
し、この共振素子を単体、あるいは複数個組み合わせ各
共振素子を任意の周波数帯域に共振同調させて任意の減
衰特性を得るようにした。このようにすると、特にVH
F,UHF,SHF帯域において高周波帯域において電
磁波障害に対する十分な減衰効果を得ることができる。
もちろんSHF帯域以上においても同様の効果がある。
しかも、プリント回路7は構造が簡単であり、従来の個
別部品のインダクタやキャパシタを用いて集中定数回路
で構成していた場合と比べて部品点数が少なくなり、コ
ストを安価にできる。また電子機器の小型化、薄型化に
も貢献する。
【0027】ここでプリント回路基板1の絶縁体2は、
有機物、無機物、及びその複合体材料からなり、その誘
電率は2以上のものとし、リジット基板、セミリジット
基板、フレキシブル基板等が適用される。なお絶縁体2
を高誘電率化とすることで、共振周波数に対する導電パ
ターン3やグランドパターン4の長さを短くできて、全
体を小型化できる。また、導電パターン3やグランドパ
ターン4は、エッチング、印刷、メッキ、スパッタリン
グなどの方法で形成でき、図1及び図2に示す接続端子
5,6は、金属メッキ、銀ペーストなどの金属焼き付
け、メッキ、ハンダコーティングなどの方法で形成でき
る。もちろん上記以外の方法で形成しても良い。
【0028】ここで図1に対応した図4において、例と
して導電パターン3とグランドパターン4の間隔gを2
mm、導電パターン3の長さlを50mmとした時、絶
縁体2の誘電率及び厚みによって異なるが、絶縁体2を
ガラスエポキシ積層板で構成した場合に、共振周波数は
約700MHzとなり、約20dBの減衰特性を得た。
なお、異なる長さの導電パターン3を複数個用いること
で、減衰帯域を広げ、フラットな減衰特性を得ることが
できる。
【0029】また図3に示すパターンでは、第2のパタ
ーン191 ,192 ・・・の長さ、形状や数を任意に設
定することで、減衰させる周波数帯域を任意に設定でき
る。つまり、第2のパターン191 ,192 ・・の数や
長さ、形状、導電パターン3とグランドパターン4との
間隙寸法を適宜に設定することで任意の周波数帯域に共
振同調させ、簡単な構造で任意の選択度をもった減衰特
性が得られる。これにより電子機器の電子回路に使用さ
れる周波数帯において任意の周波数帯域を選択的に減衰
させられる。さらに図1及び図3に示すプリント回路基
板1を並列、あるいは直列に接続して、周波数帯域や減
衰量に対応させることもできる。なお、このプリント回
路基板1の複数の接続は、プリント回路基板1をL型に
組み合わせたり、斜交を含む直交状態(例えば、断面が
略十字状)にする接続がある。電磁波障害抑止用として
本願のプリント回路7を形成したプリント回路基板1
(図1及び図3のプリント基板)を単体の一部品として
用いる場合、電磁波障害を発生、または電子回路に外部
から混入する不要な電磁波を抑制する場合、任意の箇所
に必要に応じて用いることが可能となり、容易に電磁波
障害を抑止できる。また、一部品としてのコストも一般
的なプリント基板材料を用いたプリント回路基板1だけ
で形成しているため、コストを安くできる。
【0030】なお上記実施例ではプリント回路基板1を
単独の一部品とした場合について説明したが、電子回路
を実装しているプリント基板に一体に形成するようにし
ても良い。図5はかかる場合を示しており、プリント基
板23の左方にはアナログ回路からなる回路ブロック2
4が実装されており、右方にはデジタル回路からなる回
路ブロック25が実装され、両回路ブロック24,25
の間のプリント基板23の上面に上記導電パターン3及
びグランドパターン4からなる本願のプリント回路7を
一体に形成したものである。この場合、両回路ブロック
24,25間の信号ライン26とプリント回路7の導電
パターン3とを一体に形成し、この導電パターン3の周
囲にグランドパターン4を形成し、該グランドパターン
4をプリント基板23のグランドと接続している。
【0031】図5の場合は上記アナログ回路の回路ブロ
ック24とデジタル回路の回路ブロック25との間に本
願のプリント回路7を形成したが、アナログ回路とアナ
ログ回路との間、あるいはデジタル回路とデジタル回路
との間にプリント回路7を形成しても良い。また、デジ
タル回路とアナログ回路との混成回路からなる回路ブロ
ック間にプリント回路7を形成するようにしても良い。
このように、電子回路を実装するプリント基板23に予
めプリント回路7を形成しておくことで、上記電子回路
の任意の周波数帯域に減衰特性が得られ、電磁波障害も
抑止できる。しかもプリント基板23にプリント回路7
を形成するだけなので、別途個別部品も必要とせず、コ
ストを安くできる。
【0032】なお、図5の場合において左側の回路ブロ
ック24を入力側とし、右側の回路ブロック25を出力
側としているがこれに限るものではなく、右側の回路ブ
ロック25側を入力側とし、左側の回路ブロック24を
出力側とした場合にも本発明を適用できる。また、プリ
ント回路7を回路ブロック24と25との間に形成して
いるが、プリント回路7を入力側、出力側の一方、或い
は両方に形成しても良い。更には回路ブロック24,2
5の一方或いは両方に加えて、回路ブロック24,25
間にプリント回路7をそれぞれ形成するようにしても良
い。
【0033】図6はプリント回路7の1条の導電パター
ン3の長さと共振周波数との関係を示す図であり、導電
パターン3の長さが短くするに従い共振周波数は上昇す
る傾向となっている。図7は導電パターン3の長さにお
ける共振周波数と減衰度の関係を示し、導電パターン3
の長さlを70mm、50mm、30mmの場合を示し
ている。つまり、図7はプリント回路7の導電パターン
3の長さの変化に伴う共振周波数と減衰度の傾向図を示
すものである。
【0034】したがって図3に示すようなプリント回路
7において、第2のパターン191,192 ・・の数、
異なる長さや形状を適宜に設定することで、電子機器の
電子回路に使用される周波数帯において任意の周波数帯
域を選択的に所定の減衰度でもって減衰させられる。こ
れにより高周波成分を含むデジタル回路や特にVHF,
UHF,SHF帯域の周波数帯域においてノイズ、高調
波などの電磁波障害を抑止できる。もちろんSHF帯域
以上においても同様の効果がある。尚、VHF帯域以下
の周波数帯域にも本願は利用でき、任意の周波数帯域で
の減衰特性を得られる。
【0035】上記各実施例では所望する周波数帯域での
減衰特性を共振素子からなるプリント回路7により得る
が、プリント回路7を一部品として用いるプリント回路
基板1や、電子回路を実装するプリント基板23の絶縁
体2の表面に形成した場合などについて説明したが、絶
縁体層に導体層を張りつけ、これを積層した多層プリン
ト基板の内層基板に導電パターン3及びグランドパター
ン4からなるプリント回路7を形成するようにしても良
い。
【0036】すなわち、図8に示すようにプリント基板
30を、外層基板となる第1基板31、内層基板となる
第2基板32、外層基板となる第3基板33の3層から
なる多層基板で構成したものであり、上記第2基板32
に導電パターン3及びグランドパターン4からなるプリ
ント回路7を形成したものである。第1基板31あるい
は第3基板33には電子回路が実装されている。プリン
ト回路7の導電パターン3及びグランドパターン4は導
電性を有するスルーホール(図示せず)を介して直接上
下の基板31あるいは32に導通させている。
【0037】図9(a)(b)はそれぞれ上記プリント
基板30の第2基板32の他の実施例を示すものであ
り、図9では複数の導電パターン31 、32 ・・を設け
た場合である。そしてこの場合は、プリント回路7’の
導電パターン3を図9(a)に示すように信号ライン3
9を直接に接続せず、第1,第2,第3基板31〜33
各々の絶縁体のキャパシタンスを介して静電結合により
信号ラインと結合され、プリント回路7’を囲むグラン
ドパターン4はプリント基板のグランドに接続する構造
にしている。また図9(b)は(a)と比べて信号ライ
ンがない場合を示し、外層基板に形成してある信号ライ
ンに対して静電結合を行う場合である。なお、図8及び
図9に示す例は、いずれも任意の周波数帯域において、
任意の周波数帯の減衰効果を発揮させるためのものであ
る。また、図9に示す導電パターン31 、32 ・・はそ
れぞれ4つ形成した場合を示しているが、4つに限定さ
れるものではなく、3つでも4つ以上でも本発明を適用
できる。さらに図8及び図9に示すような信号ラインに
対しての結合方法は、図1や図3の場合にも適用でき
る。また、多層基板の場合に厚さを変えた内層基板の各
層に図8及び図9に示すようなプリント回路7及び7’
を形成したものを積層して用いることもできる。
【0038】このように図8及び図9に示す場合には電
磁波障害を抑止するためのプリント回路7,7’を内層
基板となる第2基板32に形成しているので、単層のプ
リント基板の場合と比べてプリント基板30自体の面積
を小さくすることができる。なお図8の場合にはプリン
ト基板30を3層としたが、4層以上に構成してその内
層基板にプリント回路7,7’を形成し、層間のキャパ
シタンスを利用するようにしても良い。また内層基板に
限らず外層基板にプリント回路7,7’を形成しても良
い。
【0039】ここでプリント回路7を構成する導電パタ
ーン3やグランドパターン4を一般的には通常のプリン
ト基板と同様に電気銅箔にて形成しているが、鉄、クロ
ム、ビスマスなどの酸化物材料で構成しても良い。また
銅箔の上に上記酸化物材料を積層した2重構造とした
り、さらにその上に銅箔や酸化物材料を積層するなどの
重層構造(所謂サンドイッチ構造)としても良い。この
ようにしてプリント回路7を形成した場合には、周波数
の減衰率を加減することができる。また共振周波数を下
げるために、プリント回路7の導電パターン3とグラン
ドパターン4の間に固定あるいは可変のキャパシタを併
用して使用することも有効な方法であり、この場合には
共振周波数を容易に設定できる。さらに、図2に示すよ
うに、接続端子5,6に導電性を有するスルーホール
8,10を用いた場合には、スルーホールの数を増減す
ることにより、所望する周波数の減衰特性を調整でき
る。
【0040】導電パターン3とグランドパターン4から
なるプリント回路7を通常のプリント基板のように絶縁
体2の表面ないし内部に形成することで、導電パターン
3とグランドパターン4とが共振素子として分布定数回
路における共振回路を形成して所望する周波数帯域にお
いて任意の減衰特性を得ることができ、特にVHF,U
HF,SHF帯域などの高周波帯域で効果がある。もち
ろんSHF帯域以上においても同様の効果がある。本発
明になるプリント回路基板構造は、フィルター的利用法
に類似した取り扱いができるが、詳細は解明中である。
【0041】ところで上記各実施例ではプリント回路7
を一部品としてのプリント回路基板1や、電子回路を実
装するプリント基板23等に形成した場合について説明
したが、これに限るものではない。例えば、図10に示
すような方法でも良い。図10は電子回路を実装したプ
リント基板34,35間の接続ケーブル36、あるいは
電子回路を接続あるいは電源の入出力用のコネクタ37
あるいは38に上記プリント回路7の単体部品を一体に
組み込む、或いは接続ケーブル36或いはコネクタ38
或いは38の絶縁体を利用し、その表面または内部にプ
リント回路7を一体に組み込んだ場合を示している。す
なわち、接続ケーブル36の内部にプリント回路7を組
み込んだ場合には、導電パターン3を接続ケーブル36
内の信号ラインと接続あるいは静電結合をし、グランド
パターン4は接続ケーブル36内のグランドラインと接
続させている。またコネクタ37(38)にプリント回
路7を組み込んだ場合には、コネクタ37の信号ライン
に対応した接触子(ピン)と導電パターン3を接続ある
いは静電結合を行い、グランドパターン4はコネクタ3
7(38)のグランドラインに対応した接触子(ピン)
と接続させている。このように、プリント回路7を接続
ケーブル36自体、あるいはコネクタ37(38)に組
み込んだプリント基板34,35を用いることで、プリ
ント基板34,35にプリント回路7を別途形成しなく
ても電子回路の任意の周波数帯域における周波数を減衰
させ、電磁波障害を抑止できる。なお、この使用法にお
いては接続ケーブルやコネクタの絶縁体の誘電率が加わ
り複合誘電率となり、減衰特性を高めることもできる。
【0042】なお、上記各実施例ではプリント回路7を
分布定数回路で構成した場合について説明したが、上記
プリント回路7と集中定数回路理論に基づくキャパシ
タ、インダクタなどのフィルタを併用することも可能で
あるが、効果は低い。
【0043】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の分布定数回路の
プリント回路基板構造によれば、絶縁体、導電パターン
及びグランドパターンからなるプリント回路の共振素子
を一般のプリント基板の一部として形成し、上記導電パ
ターンの長さ、形状、導電パターンとグランドパターン
との間隙寸法を適宜に設定することで、電子回路に出入
りする任意の周波数帯に共振同調させ、簡単な構造で任
意の選択度をもった任意の減衰特性が得られる。このよ
うに絶縁体に形成した導電パターンとグランドパターン
による分布キャパシタンス,分布インダクタンスが共振
回路の機能を発揮して電子回路の信号ラインに混入する
ノイズや高調波をグランドラインに流し、電磁波障害を
抑止する。特にVHF,UHF,SHF帯域などの高周
波帯域において十分な効果を得ることができる。もちろ
んSHF帯域以上においても同様の効果がある。しか
も、絶縁体、導電パターン及びグランドパターンでプリ
ント回路を構成しているので、われ難いものができ、ま
た、必要に応じて大型のプリント回路構造にもできる。
しかも、従来の個別部品のインダクタやキャパシタを用
いて集中定数回路で構成していた場合と比べて構造が簡
単となると共にコストを安価にできる。また形状的にも
電子機器の小型化、薄型化に貢献する。
【0044】請求項2記載の分布定数回路のプリント回
路基板構造によれば、上記絶縁体、導電パターンの第1
のパターン、複数の第2のパターン及びグランドパター
ンからなるプリント回路の複数の共振素子を一般のプリ
ント基板の一部として形成し、上記第2のパターンの数
や異なる長さ、形状、導電パターンとグランドパターン
との間隙寸法を適宜に設定することで任意の周波数帯域
に共振同調させ、簡単な構造で任意の選択度をもった任
意の減衰特性が得られる。これにより電子機器の電子回
路に使用される周波数帯において任意の周波数帯域を選
択的に減衰できる。また場合によっては任意の周波数帯
域を選択的に残留させることもできる。このように絶縁
体に形成した導電パターンとグランドパターンによる分
布キャパシタンス,分布インダクタンスが共振回路の機
能を発揮して電子回路の信号ラインに混入するノイズや
高調波をグランドラインに流し、電磁波障害を抑止す
る。特にVHF,UHF,SHF帯域などの高周波帯域
において十分な効果が得られる。もちろんSHF帯域以
上においても同様の効果がある。しかも、絶縁体、導電
パターン及びグランドパターンでプリント回路を構成し
ているので、われ難いものができ、また、必要に応じて
大型のプリント回路構造にもできる。しかも、従来の個
別部品のインダクタやキャパシタを用いて集中定数回路
で構成していた場合と比べて構造が簡単となると共にコ
ストを安価にできる。また形状的にも立体的にならず、
電子機器の小型化、薄型化に貢献する。
【0045】また、請求項3記載の分布定数回路のプリ
ント回路基板構造によれば、電子回路を実装するプリン
ト基板に予め絶縁体、導電パターン及びグランドパター
ンからなるプリント回路を形成しておくことで、上記電
子回路の任意の周波数帯域の減衰特性を得られる。しか
もプリント基板の一部にプリント回路を形成するだけな
ので、別途個別部品も必要とせず、プリント基板の面積
を大きくすることなく減衰特性を得られる。
【0046】また、請求項4記載の分布定数回路のプリ
ント回路基板構造によれば、上記絶縁体、導電パターン
及びグランドパターンからなるプリント回路で構成した
プリント回路基板を単体の一部品として単体のプリント
回路基板を任意の箇所に必要に応じて用いることにより
容易に任意の周波数帯の減衰特性を得られる。また、一
部品としてのコストもプリント回路基板だけで形成して
いるため、コストを安くできる。しかも、プリント回路
基板を複数用いることで所望する周波数帯域において減
衰特性を加減できる。
【0047】さらに、請求項5記載の分布定数回路のプ
リント回路基板構造によれば、絶縁体、導電パターン及
びグランドパターンからなる共振素子を、電子部品を実
装したプリント基板の接続ケーブルやコネクタに一体的
に組み込んでいるので、電子部品を実装しているプリン
ト基板にプリント回路を形成する必要がなく、上記共振
素子を組み込んだ接続ケーブルやコネクタを用いるだけ
で任意の周波数帯域の減衰特性を得ることが可能とな
る。
【0048】さらに、請求項6記載の分布定数回路のプ
リント回路基板構造によれば、上記導電パターンやグラ
ンドパターン及び絶縁体に鉄、クロム、ビスマスなの酸
化物材料を用いているので、任意の周波数帯域の減衰量
を加減できる。またプリント回路自体も小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の原理的な構成を示すプリント
回路基板の斜視図である。
【図2】本発明の実施例のスルーホールを形成した場合
のプリント回路基板の破断側面図である。
【図3】本発明の実施例のプリント回路の他のパターン
形状を示す図である。
【図4】本発明の実施例の一例を示すプリント回路の説
明図である。
【図5】本発明の実施例の電子回路を実装するプリント
基板にプリント回路を一体に形成した場合の構成図であ
る。
【図6】本発明の実施例の共振周波数と導体(導電パタ
ーン)の長さとの関係を示す特性図である。
【図7】本発明の実施例の導電パターンの長さにおける
共振周波数と減衰度の関係を示す図である。
【図8】本発明の実施例のプリント基板を多層基板とし
た場合の分解斜視図である。
【図9】(a)は本発明の実施例のプリント回路の他の
実施例における信号ラインがある場合の内層基板の平面
図である。(b)は本発明の実施例のプリント回路の他
の実施例における信号ラインがない場合の内層基板の平
面図である。
【図10】本発明の実施例のプリント回路を接続ケーブ
ル等に組み込んだ場合の説明図である。
【符号の説明】
1 プリント回路基板 2 絶縁体 3 導電パターン 4 グランドパターン 7 プリント回路 15 信号ライン 18 第1のパターン 191 ,192 ・・ 第2のパターン 23 プリント基板 24 回路ブロック 25 回路ブロック 26 信号ライン 34 プリント基板 35 プリント基板 36 接続ケーブル 37 コネクタ 38 コネクタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の誘電率を備えた絶縁体(2)と、
    この絶縁体(2)の一面あるいは内部に形成され一端側
    が電子回路の信号ラインに接続あるいは静電結合を行う
    導電パターン(3)と、上記導電パターン(3)の周囲
    に形成され該導電パターン(3)とは非接続のグランド
    パターン(4)とを備え、上記絶縁体(2)、導電パタ
    ーン(3)及びグランドパターン(4)からなるプリン
    ト回路(7)の共振素子を一般のプリント基板の一部と
    して形成し、上記導電パターン(3)の長さ、形状、導
    電パターン(3)とグランドパターン(4)との間隙寸
    法を適宜に設定することで上記電子回路から出るまたは
    電子回路に外部から混入する任意の周波数帯における減
    衰特性をプリント回路(7)で得るようにしたことを特
    徴とする分布定数回路のプリント回路基板構造。
  2. 【請求項2】 所定の誘電率を備えた絶縁体(2)と、
    この絶縁体(2)の一面あるいは内部に形成され一端側
    が電子回路の信号ライン(15)に接続あるいは静電結
    合を行う1条の第1のパターン(18)と、上記絶縁体
    (2)の一面あるいは内部に形成されると共に上記第1
    のパターン(18)の片側もしくは両側に形成した複数
    条の第2のパターン(191 ,192 ・・)と、上記第
    1のパターン(18)と複数条の第2のパターン(19
    1 ,192 ・・)とで構成される導電パターン(3)の
    周囲に形成され該導電パターン(3)とは非接続のグラ
    ンドパターン(4)とを備え、上記絶縁体(2)、導電
    パターン(3)の第1のパターン(18)、複数条の第
    2のパターン(191 ,192 ・・)及びグランドパタ
    ーン(4)からなるプリント回路(7)の複数の共振素
    子を一般のプリント基板の一部として形成し、上記第2
    のパターン(191 ,192 ・・)の数や異なる長さや
    形状、導電パターン(3)とグランドパターン(4)と
    の間隙寸法を適宜に設定することで上記電子回路から出
    るまたは電子回路に外部から混入する任意の周波数帯域
    に共振同調させ、任意の減衰特性をプリント回路(7)
    で得るようにしたことを特徴とする分布定数回路のプリ
    ント回路基板構造。
  3. 【請求項3】 上記絶縁体(2)、導電パターン(3)
    及びグランドパターン(4)で構成したプリント回路
    (7)を電子回路を実装するプリント基板(23)の一
    面あるいは内部に一体に形成し、上記プリント基板(2
    3)に実装される回路ブロック(24)(25)の入力
    側、出力側の少なくともいずれか一方の信号ライン、ま
    たは回路ブロック間(24)(25)の信号ライン(2
    6)、あるいは回路ブロック(24)(25)を混成し
    てなる回路の任意の箇所に上記導電パターン(3)の一
    端を導通あるいは静電結合し、上記グランドパターン
    (4)とプリント基板(23)のグランドとを導通させ
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    分布定数回路のプリント回路基板構造。
  4. 【請求項4】 上記絶縁体(2)、導電パターン(3)
    及びグランドパターン(4)からなるプリント回路
    (7)で構成したプリント回路基板(1)を単体のプリ
    ント基板として単独または、直列や並列あるいは直交状
    態などの複数個用いることにより任意の周波数帯の減衰
    効果を得ることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれ
    か記載の分布定数回路のプリント回路基板構造。
  5. 【請求項5】 上記導電パターン(3)、グランドパタ
    ーン(4)及び絶縁体(2)からなるプリント回路
    (7)を、電子部品を実装したプリント基板(34)
    (35)に接続する接続ケーブル(36)やコネクタ
    (37)(38)に一体的に組み込んだことを特徴とす
    る請求項1または請求項2または請求項4記載の分布定
    数回路のプリント回路基板構造。
  6. 【請求項6】 上記導電パターン(3)、グランドパタ
    ーン(4)及び絶縁体(2)に、鉄、クロム、ビスマス
    などの酸化物材料を単体または混合体として用いること
    を特徴とする請求項1〜請求項5いずれか記載の分布定
    数回路のプリント回路基板構造。
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