JPH0884437A - 電池寿命判定装置 - Google Patents

電池寿命判定装置

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JPH0884437A
JPH0884437A JP21748194A JP21748194A JPH0884437A JP H0884437 A JPH0884437 A JP H0884437A JP 21748194 A JP21748194 A JP 21748194A JP 21748194 A JP21748194 A JP 21748194A JP H0884437 A JPH0884437 A JP H0884437A
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JP
Japan
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discharge
voltage
battery
storage battery
rechargeable storage
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Application number
JP21748194A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Suginohara
善機 杉之原
Yukihisa Sato
幸久 佐藤
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充電式蓄電池の寿命を容易に判断する。 【構成】 充電式蓄電池放電手段2は、満充電された充
電式蓄電池について、放電電流を所定の定電流値に保持
して放電を行なうとともに、検出する放電電圧が放電終
止電圧になるまでの計測時間を求める。放電容量演算手
段8は、前記計測時間および前記所定の定電流値に基づ
いて放電容量を演算し、割合演算手段9は、公称電池容
量記憶手段15に記憶された前記充電式蓄電池の公称電
池容量および前記放電容量に基づいて、前記充電式蓄電
池の公称電池容量に対する前記放電容量の割合を演算す
る。前記割合報知手段19は、演算された割合を報知す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、充電式蓄電池の電池
寿命判定装置に関し、特に、放電容量の低下を検出する
電池寿命判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】今日、電動工具等に用い
る充電式蓄電池としてNiCd電池が知られている。N
iCd電池は、1.2Vのセルを複数接続して構成され
ており、各セルの放電容量により1300mAh,17
00mAhなどの公称容量が定められている。
【0003】NiCd電池は、ある程度以上の容量が残
っている状態で充放電を繰返すと、不活性状態となり、
一時的に電池容量または電池電圧が低下する一時的な能
力低下がおこる。
【0004】また、多数回の充放電を繰返すと、電池容
量が低下し、ついには電池寿命が尽きてしまい、規格の
放電容量よりも少ない放電容量しか充電することができ
なくなったり、前記各セルを構成するセパレータなどの
有機材料や極板などの性能低下によりセル自身の起電力
がなくなるセル短絡が生ずることもある。
【0005】このように、規格の放電容量よりも少ない
放電容量しか充電されていない充電式蓄電池を使用する
と、放電容量の低下により少ない時間でしか機器の使用
ができない。また、電圧低下によって、駆動速度や駆動
トルクが不足し、さらには制御系機器が誤動作する場合
もある。
【0006】これらの問題が生じた充電式蓄電池につい
て、寿命が尽きているか否かの判断は、作業者が経験等
から勘で判断していた。このため、充電式蓄電池の電池
寿命判断が容易ではなかった。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解決
し、充電式蓄電池の電池寿命判断が容易な充電式蓄電池
の電池寿命判定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の充電式蓄電池
の電池寿命判定装置においては、満充電された充電式蓄
電池について、放電電流を所定の定電流値に保持して放
電を行なうとともに、検出する放電電圧が放電終止電圧
になるまでの計測時間を求める充電式蓄電池放電手段、
前記計測時間および前記所定の定電流値に基づき、前記
充電式蓄電池の放電容量を演算する放電容量演算手段、
前記放電容量演算手段で演算された放電容量を報知する
放電容量報知手段、を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2の充電式蓄電池の電池寿命判定装
置においては、満充電された充電式蓄電池について、放
電電流を所定の定電流値に保持して放電を行なうととも
に、検出する放電電圧が放電終止電圧になるまでの計測
時間を求める充電式蓄電池放電手段、前記計測時間およ
び前記所定の定電流値に基づき、前記充電式蓄電池の放
電容量を演算する放電容量演算手段、前記充電式蓄電池
の公称電池容量を記憶する公称電池容量記憶手段、前記
公称電池容量記憶手段に記憶された前記公称電池容量に
対する前記充電式蓄電池の前記放電容量の割合を演算す
る割合演算手段、前記割合演算手段で演算された割合を
報知する割合報知手段、を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項3の充電式蓄電池の電池寿命判定装
置においては、満充電された充電式蓄電池について、放
電電流を所定の定電流値に保持して放電を行なうととも
に、検出する放電電圧が放電終止電圧になるまでの計測
時間を求める充電式蓄電池放電手段、充電式蓄電池の公
称電池容量および前記所定の定電流値に基づいて演算さ
れた標準時間を記憶する標準時間記憶手段、前記標準時
間に対する前記計測時間の割合を演算することにより、
前記公称電池容量に対する前記充電式蓄電池の前記放電
容量の割合を演算する割合演算手段、前記割合演算手段
で演算された割合を報知する割合報知手段、を備えたこ
とを特徴とする。
【0011】請求項4の電池寿命判定装置においては、
前記割合報知手段は、前記公称電池容量に対する前記放
電容量の割合に応じて、視覚的に変化をもたせた表示が
行われる電池寿命表示部を有することを特徴とする。
【0012】請求項5の電池寿命判定装置においては、
前記公称電池容量に対する前記放電容量の割合における
限界割合を記憶する限界割合記憶手段、を備え、前記割
合報知手段は、前記公称電池容量に対する前記放電容量
の割合が、前記限界割合より低い場合は、警報する限界
割合警報部を有すること、を特徴とする。
【0013】請求項6の電池寿命判定装置においては、 A)前記充電式蓄電池放電手段は、以下のa1),a2),およ
びa3)を備えており、 a1)放電電流を所定の定電流値に保持しつつ、充電式蓄
電池の放電を行う定電流放電手段、 a2)前記充電式蓄電池の放電電圧を検出する電圧検出手
段、 a3)前記放電電圧が放電終止電圧となるまでの計測時間
を求める計時手段、 B)さらに、放電開始時において前記電圧検出手段によ
って検出された前記充電式蓄電池の電圧を報知する電圧
報知手段を備えたこと、を特徴とする。
【0014】請求項7の電池寿命判定装置においては、 A)前記充電式蓄電池放電手段は、以下のa1),a2)およ
びa3)を備えており、 a1)放電電流を所定の定電流値に保持しつつ、充電式蓄
電池の放電を行う定電流放電手段、 a2)前記充電式蓄電池の放電電圧を検出する電圧検出手
段、 a3)前記放電電圧が放電終止電圧となるまでの計測時間
を求める計時手段、 B)さらに、前記充電式蓄電池の公称電圧と、放電開始
時において前記電圧検出手段によって検出された充電式
蓄電池の検出電圧とを比較し、前記検出電圧が、前記公
称電圧より低い場合は警報する電圧警報手段を備えたこ
と、を特徴とする。
【0015】請求項8の電池寿命判定装置においては、
前記充電式蓄電池放電手段は、検出する充電式蓄電池の
電圧が、予め設定された放電停止電圧になると、前記定
電流放電手段における放電を停止させる放電停止手段を
有していることを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1の充電式蓄電池の電池寿命判定装置に
おいては、充電式蓄電池放電手段は、満充電された充電
式蓄電池について、放電電流を所定の定電流値に保持し
て放電を行なうとともに、検出する放電電圧が放電終止
電圧になるまでの計測時間を求める。放電容量演算手段
は、前記計測時間および前記所定の定電流値に基づき、
前記充電式蓄電池の放電容量を演算する。放電容量報知
手段は、演算された放電容量を報知する。
【0017】このようにして、放電終止電圧に低下する
までの現実の放電容量に基づいて、満充電された充電式
蓄電池における電池寿命を判断することができる。な
お、前記放電は定電流で行われるので、全体として計測
時間が短縮化できるとともに、回路への電流が一定の為
加熱等の問題もない。
【0018】請求項2の充電式蓄電池の電池寿命判定装
置においては、充電式蓄電池放電手段は、満充電された
充電式蓄電池について、放電電流を所定の定電流値に保
持して放電を行なうとともに、検出する放電電圧が放電
終止電圧になるまでの計測時間を求める。放電容量演算
手段は、前記計測時間および前記所定の定電流値に基づ
き、前記充電式蓄電池の放電容量を演算する。割合演算
手段は、前記公称電池容量記憶手段に記憶された前記公
称電池容量に対する前記充電式蓄電池の前記放電容量の
割合を演算する。割合報知手段は、前記割合演算手段で
演算された割合を報知する。
【0019】このようにして、前記公称電池容量に対す
る前記充電式蓄電池の前記放電容量の割合に基づいて、
満充電された充電式蓄電池における電池寿命を判断する
ことができる。したがって、操作者自身で公称の放電容
量と対比することなく、寿命判断することができる。な
お、前記放電は定電流で行われるので、全体として計測
時間が短縮化できるとともに、回路への電流が一定の為
加熱等の問題もない。
【0020】請求項3の充電式蓄電池の電池寿命判定装
置においては、標準時間記憶手段は、充電式蓄電池の公
称電池容量および前記所定の定電流値に基づいて演算さ
れた標準時間を記憶する。充電式蓄電池放電手段は、満
充電された充電式蓄電池について、放電電流を所定の定
電流値に保持して放電を行なうとともに、検出する放電
電圧が放電終止電圧になるまでの計測時間を求める。割
合演算手段は、前記標準時間に対する前記計測時間の割
合を演算することにより、前記公称電池容量に対する前
記充電式蓄電池の前記放電容量の割合を演算する。割合
報知手段は、前記割合演算手段で演算された割合を報知
する。したがって、操作者自身で公称の放電容量と対比
することなく、前記標準時間に対する前記計測時間の割
合に基づいて、満充電された充電式蓄電池における電池
寿命を判断することができる。なお、前記放電は定電流
で行われるので、全体として計測時間が短縮化できると
ともに、回路への電流が一定の為加熱等の問題もない。
【0021】請求項4の電池寿命判定装置においては、
前記電池寿命表示部にて、前記公称電池容量に対する前
記放電容量の割合に応じて、視覚的に変化をもたせた表
示が行われる。したがって、操作者は寿命判断を視覚的
に簡易に判断することができる。
【0022】請求項5の電池寿命判定装置においては、
限界割合警報部は、前記公称電池容量に対する前記放電
容量の割合が、前記限界割合より低い場合は警報する。
したがって、操作者は、警報により寿命判定をすること
ができる。
【0023】請求項6の電池寿命判定装置においては、
電圧報知手段は、放電開始時において前記電圧検出手段
によって検出された前記充電式蓄電池の電圧を報知す
る。したがって、満充電された充電式蓄電池について、
セル短絡等が生じているか否かを判断することができ
る。
【0024】請求項7の電池寿命判定装置においては、
電圧警報手段は、前記充電式蓄電池の公称電圧と、放電
開始時において前記電圧検出手段によって検出された充
電式蓄電池の検出電圧とを比較し、前記検出電圧が、前
記公称電圧より低い場合は警報する。したがって、操作
者は、警報によりセル短絡が原因の寿命判定をすること
ができる。
【0025】請求項8の電池寿命判定装置においては、
放電停止手段は、検出する充電式蓄電池の電圧が、予め
設定された放電停止電圧になると、前記定電流放電手段
における放電を停止させる。このように、放電は前記放
電終止電圧に一致した後も、引続き放電停止電圧になる
まで行われる。したがって、前記充電式蓄電池を前記放
電終止電圧より低い放電停止電圧まで放電することがで
きる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図9に示すように電池寿命判定装置1
は、充電式蓄電池Bを装着する端子TA、TB、定電流放
電回路32、マイコン33、操作・報知パネル35およ
びブザー36を備えている。電池寿命判定装置1は、充
電装置(図示せず)によって満充電された充電式蓄電池
Bが端子TA、TBに装着されると、後述するように、定
電流値で放電を行い放電容量を報知する。これにより客
観的に電池寿命を判定することができる。
【0027】電池寿命判定装置1の機能について説明す
る。図1に示すように、電池寿命判定装置1は、充電式
蓄電池放電手段2、電圧警報手段14、電圧報知手段1
8、放電容量演算手段8、割合演算手段9、割合報知手
段19、公称電池容量記憶手段15、限界割合記憶手段
17および公称電圧記憶手段13を備えている。
【0028】充電式蓄電池放電手段2は、電圧検出手段
3、定電流放電手段5、放電停止手段7、および計時手
段11を有している。定電流放電手段5は、放電電流を
所定の定電流値に保持しつつ、充電式蓄電池の放電を行
う。電圧検出手段3は、前記充電式蓄電池の放電電圧を
検出する。計時手段11は、前記放電電圧が放電終止電
圧となるまでの計測時間を求める。放電停止手段7は、
検出する充電式蓄電池の電圧が、予め設定された放電停
止電圧になると、前記定電流放電手段における放電を停
止させる。したがって、充電式蓄電池放電手段2は、満
充電された充電式蓄電池について、放電電流を所定の定
電流値に保持して放電を行なうとともに、検出する放電
電圧が放電終止電圧になるまでの計測時間を求めること
ができる。
【0029】放電容量演算手段8は、前記計測時間およ
び前記所定の定電流値に基づき、前記充電式蓄電池の放
電容量を演算する。割合演算手段9は、公称電池容量記
憶手段15に記憶された前記公称電池容量に対する前記
充電式蓄電池の前記放電容量の割合を演算する、割合報
知手段19は、割合演算手段9で演算された割合を報知
する。このようにして、前記公称電池容量に対する前記
放電容量の割合を得ることができる。
【0030】なお、限界割合記憶手段17は、前記公称
電池容量に対する前記放電容量の割合における限界割合
を記憶しており、割合報知手段19は、警報する限界割
合警報部を有している。この限界割合警報部は、前記公
称電池容量に対する前記放電容量の割合が、前記限界割
合より低い場合は警報する。
【0031】また、電圧報知手段18は、放電開始時に
おいて電圧検出手段3によって検出された前記充電式蓄
電池の電圧を報知する。公称電圧記憶手段13は、前記
充電式蓄電池の公称電圧を記憶しており、電圧警報手段
14は、充電式蓄電池の公称電圧と、放電開始時におい
て電圧検出手段3によって検出された充電式蓄電池の検
出電圧とを比較し、前記公称電圧より、前記検出電圧の
方が低い場合は警報する。
【0032】このようにして、装着された充電式蓄電池
について、公称電池容量に対する割合、および放電開始
時の放電電圧を得ることができる。
【0033】なお、割合報知手段19は、電池寿命につ
いて、公称電池容量に対する前記放電容量の割合に応じ
て、視覚的に変化をもたせた表示が行われる電池寿命表
示部を設けてもよい。
【0034】また、本実施例においては、割合演算手段
9は、公称電池容量に対する前記放電容量の割合を演算
する。しかし、この様な演算を行うことなく、放電容量
演算手段8の演算した放電容量を報知するようにしても
よい。この場合、割合演算手段9は必要でなく、割合報
知手段19の代りに、演算された放電容量を報知する放
電容量報知手段を設ければよい。
【0035】なお、前記公称電池容量および前記所定の
定電流値に基づいて演算された標準時間を記憶する標準
時間記憶手段を設け、前記割合演算手段は、前記標準時
間に対する前記計測時間の割合を演算することにより、
前記公称電池容量に対する前記充電式蓄電池の前記放電
容量の割合を演算する様にしてもよい。
【0036】電池寿命判定装置1を、CPUを用いて実
現したハードウェア構成の一例を図2に示す。電池寿命
判定装置1は、CPU23、ROM25、RAM27、
液晶ディスプレイ34、クロック29、定電流放電回路
32、ブザー36、切換えスイッチ38およびバスライ
ン30を備えている。クロック29はCPU23に接続
されており、定電流放電回路32、ブザー36、および
切換えスイッチ38はI/Oポート31を介してCPU
23と接続されている。
【0037】ROM25には、CPU23の制御プログ
ラム等が記憶されており、CPU23は、この制御プロ
グラムにしたがいバスライン30を介して、各部を制御
する。RAM27には、公称電池容量、公称電圧、およ
び演算結果等が記憶される。液晶ディスプレイ34に
は、計測した放電容量、電圧、および電池寿命が表示さ
れる。ブザー36は報知手段の1つであり、セットされ
た充電式蓄電池が所定の放電容量しか充電できていない
場合には寿命であるとして、それを報知する。切換えス
イッチ38は、公称電池容量の切換えを行う。クロック
29は、計測時間を求める為に、セラミック発振子によ
ってクロック信号を出力する。
【0038】液晶ディスプレイ34について、図3を用
いて説明する。液晶ディスプレイ34においては、セグ
メント41、42には、満充電時(放電開始時)におけ
る充電式蓄電池の電圧が表示される。セル短絡が生じて
いる場合には、電圧寿命表示部43が点灯する。セグメ
ント51〜54には、検査対象の充電式蓄電池の放電容
量が表示される。この放電容量が所定の値より小さい場
合は、放電容量寿命表示部55が点灯する。
【0039】なお、この実施例では、液晶ディスプレイ
34に隣接して、切換えスイッチ38として機能するス
ライドスイッチ61が設けられている。スライドスイッ
チ61は、セットされる充電式蓄電池の公称電池容量を
切換える。
【0040】定電流放電回路32について、図4を用い
て説明する。定電流放電回路32には、つぎの様にして
放電電流を一定にしつつ放電を行う。端子TAと端子TB
間に充電式蓄電池Bがセットされると、この充電式蓄電
池Bの電圧は、並列に接続された抵抗R1,R2で分圧
される。CPU23はこの分圧電圧を受け取ると、蓄電
池が装着されたものと判断して、リレー接点SWに閉路
信号を送る。リレー接点SWが閉じられると、充電式蓄
電池Bの放電が開始する。
【0041】レギュレータRegは、放電電流Ioの値
を一定に保つよう機能する。具体的には、レギュレータ
Regは、内部の基準電圧VREFと電流検出用抵抗R3
の両端の電圧VR3とを比較する。基準電圧VREFよりも
電圧VR3が大きい場合は、アノードカソード間電圧VAK
(すなわち、トランジスタTrのベース電圧)を小さく
して、放電電流を小さくする。逆に、基準電圧VREF
りも電圧VR3が小さい場合は、アノードカソード間電圧
AKを小さくして、放電電流を大きくする。したがっ
て、放電電流Ioは、VREF/R3に保たれる。本実施例
においては、レギュレータRegに日本電気株式会社製
μpc1093を用いた。
【0042】なお、定電流放電回路32においては、R
1:40kΩ,R2:10kΩ,R3:1.2kΩ,R
4:1.2Ω,R5:100Ωとした。
【0043】つぎに、本装置における電池寿命判定方法
について、図5、図6を用いて説明する。電池寿命判定
に先立って、まず、操作者は、図3に示す切換えスイッ
チを、判定対象の充電式蓄電池における公称電池容量を
セットする。これにより設定された公称電池容量がRA
M27に記憶される。そして、満充電された充電式蓄電
池を、図2に示す定電流放電回路32に装着する。
【0044】CPU23は、抵抗R2の両端の電圧VR2
を検出する。この電圧VR2は、充電式蓄電池が装着され
ない場合は、”0”であり、充電式蓄電池が装着される
と、電圧VR2は充電式蓄電池の電圧に応じた分圧値とな
る。すなわち、CPU23は、この分圧値を検出するこ
とにより、充電式蓄電池が装着されたか否かを判断して
いる(図5ステップST1)。充電式蓄電池が装着され
ると、CPU23は、この分圧電圧に基づいて、装着さ
れた充電式蓄電池の放電開始時における電圧を演算する
(ステップST2)。この実施例においては、R1:4
0kΩ,R2:10kΩであるので、電圧VR2を5倍す
ることにより、前記放電開始時における電圧が得られ
る。
【0045】つぎに、CPU23は、演算した放電開始
時における電圧値を、図3に示す液晶ディスプレイのセ
グメント41、42に表示する。さらにこの電圧値と、
RAM27に図示しない入力手段によって予め記憶され
ている判定対象の充電式蓄電池における公称電圧とを比
較し、公称電圧の方が大きい場合には、ステップST1
3に進み、電圧寿命表示部43を点灯するとともに、さ
らに図2に示すブザー36に信号を出力し、ブザー36
を鳴らす。これにより、操作者は、装着された充電式蓄
電池がセル破壊されていると判断することができる。
【0046】これに対して、図5ステップST3におい
て、公称電圧の方が小さい場合には、ステップST4に
進み、CPU23は、リレー接点SW(図4参照)に閉
路信号を送る。これにより、放電が開始される。CPU
23は、この放電と同時にクロック29から与えられる
クロック信号の計測を開始する(図5ステップST
5)。
【0047】CPU23は、前記分圧電圧を監視してお
り、放電終止電圧と一致するまで、この監視を続ける
(ステップST6)。前記分圧電圧と前記放電終止電圧
が一致すると、放電終了と判断して、CPU23はクロ
ック信号の計測を終了する(ステップST7)。なお、
前記放電終止電圧は、一般的に1.0V/セルである。
この実施例では、公称電圧を12Vの充電式蓄電池を用
いたので、前記放電終止電圧は10Vである。
【0048】CPU23は、計測したクロック信号およ
び定電流回路32における一定の放電電流値に基づき、
放電容量を演算し、求めた放電容量をセグメント51〜
54に表示する(ステップST9)。つぎに、CPU2
3は、ステップST9にて演算した放電容量が、RAM
27に記憶されている公称電池容量の何%にあたるか
(割合)を演算する(図6ステップST21)。CPU
23は、ステップST9にて演算した放電容量が、RA
M27に記憶されている公称電池容量の50%以上であ
るか否か判断し(ステップST22)、50%未満であ
れば、ステップST23に進む。ステップST23にお
いては、CPU23は、液晶ディスプレイ34の放電容
量寿命表示部55を点灯させるとともに、図2に示すブ
ザー36に信号を出力し、ブザー36を鳴らす。これに
より、操作者は、この充電式蓄電池は寿命であると判断
することができる。なお、ステップST22にて求めた
割合が50%以上である場合は、終了する。このように
して、本実施例においては、限界割合を50%として、
電池寿命判定を行なった。
【0049】つぎに、CPU23は、ステップST24
にて充電式蓄電池Bの放電電圧が放電停止電圧となった
か否か判断し、充電式蓄電池Bの放電電圧が放電停止電
圧と等しくなると、ステップST25に進む。ステップ
ST25においてCPU23は、リレー接点SWをオフ
にする(ステップST8)。これにより、放電が終了す
る。なお、放電停止電圧は、充電式蓄電池Bが過放電と
ならない程度の電圧に設定されており、この実施例で
は、公称電圧の50%の6Vに設定した。
【0050】以上説明したように、充電式蓄電池Bの放
電電圧が放電終止電圧と一致するまでの計測時間を求め
ることにより、計測対象となる充電式蓄電池の放電容量
を得ることができる。
【0051】また、本実施例においては、充電式蓄電池
Bの放電電圧が放電終止電圧と一致しても計測時間の計
測を終了させるだけで、放電は継続させている。したが
って、前記充電式蓄電池Bは、放電終止電圧より低い電
圧まで放電した状態となる。これにより、一時的な能力
低下が生じている充電式蓄電池については、充電装置で
再度充電して、再度本装置で判定すれば、正常状態に復
帰する。一方、寿命が尽きている場合は、再度判定して
も同じ結果となる。これにより、簡易に寿命判定を行う
ことができる。
【0052】この様な判定について、図10を用いて詳
述する。図10は、本装置によって定電流にて放電した
場合の時間と放電電圧との関係を示す図である。判定対
象の充電式蓄電池が正常の場合は、特性曲線100に示
すように、時間t02まで計測が行われ、放電は時間t01
まで行われる。本実施例においては、放電電流を2Aと
したので、放電容量は2×t0となる。これに対して、
特性曲線102に示すように、時間t1までしか計測が
行われなかった場合、放電容量は2×t1となる。これ
が公称電池容量の50%未満である場合は、放電容量寿
命表示部55が点灯し、この充電式蓄電池は寿命である
と判断できる。
【0053】なお、特性曲線104に示す様に、一時的
な容量低下を生じている場合も、時間t3までしか計測
が行われず、放電容量は2×t3と表示される。しかし
ながら、この装置では、放電は放電停止電圧となる時間
01まで行われる。したがって、完全にリフレッシュ
(放電終止電圧以下まで放電)されることとになり、再
度充電装置で充電すると正常状態に復帰する。なお、特
性曲線106に示すように、メモリ効果でさらなる容量
低下が生じている場合も同様である。
【0054】このように、正常な充電式蓄電池は1回目
の判定でOKとなり、再度判定することにより一時的な
容量低下が生じている充電式蓄電池を判定できる。すな
わち、一時的な容量低下ではないものについては、2回
目の判定でもほぼ同じ放電容量が報知される。
【0055】なお、放電開始時の電圧が公称電圧より低
い場合は、特性曲線109のように示される。
【0056】なお、本実施例においては、電圧寿命表示
部43または放電容量寿命表示部55を点灯するように
したが、点滅させるようにしてもよい。その際、求めた
割合に応じて、点滅間隔を変化させるようにしてもよ
い。
【0057】なお、本実施例においては、報知手段とし
て液晶ディスプレイ34を用いたが、操作者に寿命を報
知できるものであればどのようなものでもよい。すなわ
ち、本実施例においては、満充電時における充電式蓄電
池の放電容量または電圧を表示するとともに、所定の放
電容量または電圧に満たない場合は、寿命表示をするよ
うにしている。しかし、これに限られることなく、判断
対象の充電式蓄電池の放電容量または電圧を表示するの
ではなく、その充電式蓄電池の公称電池容量または電圧
に対する割合のみを表示するようにしてもよい。これに
より、操作者は、自分でその割合を演算することなく、
直感的に、充電式蓄電池の寿命を判断することができ
る。例えば、図7に示すように、LED71〜74で放
電容量を、LED77でセル短絡等を報知するようにし
てもよい。この場合、満充電された充電式蓄電池の放電
容量が50%未満であれば、LED71のみを点灯さ
せ、50%〜70%未満であれば、LED71、72を
点灯させ、70%〜90%未満であれば、LED71、
72、73を点灯させ、90%以上であれば、LED7
1〜74を点灯させるようにすればよい。さらに、LE
D71〜74について、発光色が異なるものを用いても
よい。このように、公称電池容量に対する前記放電容量
の割合に応じて、視覚的に変化をもたせた表示が行われ
るよう構成することにより、操作者がより判断しやすく
なる。
【0058】この場合のフローチャートについて、図1
1を用いて説明する。この場合、図5のフローチャート
については、同様である。図11ステップST31おい
て、CPU23は、図6ステップST21と同様にし
て、図5ステップST9にて演算した放電容量が、RA
M27に記憶されている公称電池容量の何%にあたるか
(割合)を演算する。
【0059】つぎに、CPU23は、演算した放電容量
が、RAM27に記憶されている公称電池容量の50%
以上であるか否か判断し(ステップST32)、50%
未満であれば、ステップST33に進む。ステップST
33においては、CPU23は、LED71を点灯させ
るとともに、図2に示すブザー36に信号を出力し、ブ
ザー36を鳴らす。これにより、操作者は、この充電式
蓄電池は寿命であると判断することができる。
【0060】ステップST32にて求めた割合が50%
以上である場合は、ステップST34に進み、LED7
2を点灯させる。つぎに、CPU23は、前記演算した
放電容量が、前記公称電池容量の70%以上であるか否
か判断し(ステップST35)、70%未満であれば、
終了する。一方、70%以上であれば、ステップST3
6に進み、LED73を点灯させる。つぎに、CPU2
3は、前記演算した放電容量が、前記公称電池容量の9
0%以上であるか否か判断し(ステップST37)、9
0%未満であれば、終了する。一方、90%以上であれ
ば、ステップST38に進み、LED74を点灯させ
る。
【0061】なお、図8に示すように、LED81〜8
4で放電容量を、LED87でセル短絡等を報知するよ
うにしてもよい。
【0062】また、図7、図8においては、放電容量に
ついては、4つのLEDを用いて、報知するようにして
いるが、必ずしも4つのLEDが必要なわけではなく、
例えば、1のLEDで報知することも可能である。この
場合は、例えば、90%以上であれば、LEDを連続点
灯させ、90%未満であれば、割合に応じて、LEDの
点灯時間と消灯時間との割合を変更したり、点滅割合を
変更したり、連続転点滅における絶対時間を変更する等
の、なんらかの表示変化を与えるようにすればよい。
【0063】なお、通常のLED以外に多色発光LED
を用いてもよい。
【0064】また、本実施例においては、切換えスイッ
チとしてスライドスイッチを用いたが、他のどのような
切換えスイッチを採用してもよい。例えば、図8に示す
ようなロータリー式スイッチを採用してもよく、また、
選択ボタンで予め設定している値を表示選択させる(図
示せず)等をどのようなものを採用してもよい。
【0065】なお、CPU23は、放電容量の割合また
は電圧が所定の値以下である場合はブザー36に信号を
出力するようにしている。すなわち、寿命である場合の
みブザー36を鳴らすようにしているが、電池の寿命が
尽きていない場合であっても、ブザー36の音を鳴らす
ようにしてもよい。この場合は、音質または音量を放電
容量の割合または電圧に応じて変化させるようにすれば
よい。
【0066】また、本実施例においては、定電流放電回
路を用いたが、放電時間が長くならない放電回路であれ
ばどのようなものを採用してもよい。なお、一定の電流
で放電しない回路であれば、放電する電流を積分するこ
とにより、放電容量を求めることができる。
【0067】なお、本実施例においては、放電電流値お
よび放電終止電圧となるまでの計測時間に基づいて、放
電容量を演算し、公称放電容量との割合を求める様にし
ている。しかし、これに限られることなく、公称放電容
量を前記放電電流値で除して、標準時間を予め求めて記
憶しておき、この標準時間に対する前記放電終止電圧と
なるまでの計測時間の割合を求めるようにしてよい。
【0068】なお、本実施例においては、充電式蓄電池
としてNiCd電池を用いた場合について、説明した
が、充電式蓄電池であればどのようなものであってもよ
く、例えばニッケル水素電池等でもよい。
【0069】なお、上記実施例においては、判定対象の
充電式蓄電池の放電電圧が、放電終止電圧となって前記
計測は終了しても、放電は放電停止電圧まで行ってい
る。しかし、これに限られることなく、放電終止電圧で
放電を終了させるようにしてもよい。この場合でも、放
電終止電圧までは放電するリフレッシュを行うことがで
きる。
【0070】また、判定対象の充電式蓄電池の過放電と
いう問題がない場合は、放電停止手段を設けなくともよ
い。さらに、放電停止手段については、検出する電圧以
外で放電を停止させるようにしてもよい。例えば、放電
終止電圧になった時刻から所定時間経過すると放電を停
止させるなどでもよい。
【0071】なお、一時的な容量低下の場合は、図10
に示すように、放電終止電圧付近でしばらく放電され
る。したがって、このような状態を検出した場合は、一
時的な容量低下である旨を報知するようにしてもよい。
これにより、電池寿命の判断がより確実となる。
【0072】
【発明の効果】請求項1の充電式蓄電池の電池寿命判定
装置においては、満充電された充電式蓄電池について、
放電電流を所定の定電流値に保持して放電を行なうとと
もに、検出する放電電圧が放電終止電圧になるまでの計
測時間を求める充電式蓄電池放電手段、前記計測時間お
よび前記所定の定電流値に基づき、前記充電式蓄電池の
放電容量を演算する放電容量演算手段、前記放電容量演
算手段で演算された放電容量を報知する放電容量報知手
段を備えている。
【0073】したがって、放電電圧が放電終止電圧に一
致するまでの放電容量に基づいて、満充電された充電式
蓄電池における電池寿命を判断することができる。な
お、前記放電は定電流で行われるので、全体として計測
時間が短縮化できるとともに、回路への電流が一定の為
加熱等の問題もない。これにより、充電式蓄電池の電池
寿命を容易に判断することができる充電式蓄電池の電池
寿命判定装置を提供することができる。
【0074】請求項2の充電式蓄電池の電池寿命判定装
置においては、満充電された充電式蓄電池について、放
電電流を所定の定電流値に保持して放電を行なうととも
に、検出する放電電圧が放電終止電圧になるまでの計測
時間を求める充電式蓄電池放電手段、前記計測時間およ
び前記所定の定電流値に基づき、前記充電式蓄電池の放
電容量を演算する放電容量演算手段、前記充電式蓄電池
の公称電池容量を記憶する公称電池容量記憶手段、前記
公称電池容量記憶手段に記憶された前記公称電池容量に
対する前記充電式蓄電池の前記放電容量の割合を演算す
る割合演算手段、前記割合演算手段で演算された割合を
報知する割合報知手段を備えている。
【0075】したがって、前記公称電池容量に対する前
記充電式蓄電池の前記放電容量の割合に基づいて、満充
電された充電式蓄電池における電池寿命を判断すること
ができる。したがって、操作者自身で公称の放電容量と
対比することなく、寿命判断することができる。なお、
前記放電は定電流で行われるので、全体として計測時間
が短縮化できるとともに、回路への電流が一定の為加熱
等の問題もない。
【0076】すなわち、充電式蓄電池の電池寿命を容易
に判断することができる充電式蓄電池の電池寿命判定装
置を提供することができる。
【0077】請求項3の充電式蓄電池の電池寿命判定装
置においては、満充電された充電式蓄電池について、放
電電流を所定の定電流値に保持して放電を行なうととも
に、検出する放電電圧が放電終止電圧になるまでの計測
時間を求める充電式蓄電池放電手段、充電式蓄電池の公
称電池容量および前記所定の定電流値に基づいて演算さ
れた標準時間を記憶する標準時間記憶手段、前記標準時
間に対する前記計測時間の割合を演算することにより、
前記公称電池容量に対する前記充電式蓄電池の前記放電
容量の割合を演算する割合演算手段、前記割合演算手段
で演算された割合を報知する割合報知手段を備えてい
る。
【0078】したがって、操作者自身で公称の放電容量
と対比することなく、前記標準時間に対する前記計測時
間の割合に基づいて、満充電された充電式蓄電池におけ
る電池寿命を判断することができる。
【0079】なお、前記放電は定電流で行われるので、
全体として計測時間が短縮化できるとともに、回路への
電流が一定の為加熱等の問題もない。
【0080】すなわち、充電式蓄電池の電池寿命を容易
に判断することができる充電式蓄電池の電池寿命判定装
置を提供することができる。
【0081】請求項4の電池寿命判定装置においては、
前記割合報知手段は、前記公称電池容量に対する前記放
電容量の割合に応じて、視覚的に変化をもたせた表示が
行われる電池寿命表示部を有する。したがって、操作者
は寿命判断を視覚的に簡易に判断することができる。こ
れにより、充電式蓄電池の電池寿命を容易に判断するこ
とができる充電式蓄電池の電池寿命判定装置を提供する
ことができる。
【0082】請求項5の電池寿命判定装置においては、
前記公称電池容量に対する前記放電容量の割合における
限界割合を記憶する限界割合記憶手段を備え、前記割合
報知手段は、前記公称電池容量に対する前記放電容量の
割合が、前記限界割合より低い場合は、警報する限界割
合警報部を有する。したがって、操作者は、警報により
寿命判定をすることができる。これにより、充電式蓄電
池の電池寿命を容易に判断することができる充電式蓄電
池の電池寿命判定装置を提供することができる。
【0083】請求項6の電池寿命判定装置においては、
前記充電式蓄電池放電手段は、a1)放電電流を所定の定
電流値に保持しつつ、充電式蓄電池の放電を行う定電流
放電手段、a2)前記充電式蓄電池の放電電圧を検出する
電圧検出手段、およびa3)前記放電電圧が放電終止電圧
となるまでの計測時間を求める計時手段を備えており、
さらに、B)放電開始時において前記電圧検出手段によ
って検出された前記充電式蓄電池の電圧を報知する電圧
報知手段を備えている。したがって、満充電された充電
式蓄電池について、セル短絡等が生じているか否かを判
断することができる。これにより、充電式蓄電池の電池
寿命を容易に判断することができる充電式蓄電池の電池
寿命判定装置を提供することができる。
【0084】請求項7の電池寿命判定装置においては、
前記充電式蓄電池放電手段は、a1)放電電流を所定の定
電流値に保持しつつ、充電式蓄電池の放電を行う定電流
放電手段、a2)前記充電式蓄電池の放電電圧を検出する
電圧検出手段、およびa3)前記放電電圧が放電終止電圧
となるまでの計測時間を求める計時手段を備えており、
さらに、B)前記充電式蓄電池の公称電圧と、放電開始
時において前記電圧検出手段によって検出された充電式
蓄電池の検出電圧とを比較し、前記検出電圧が、前記公
称電圧より低い場合は警報する電圧警報手段を備えてい
る。したがって、操作者は、警報により満充電された充
電式蓄電池について、セル短絡等が生じているか否かを
判断することができる。これにより、充電式蓄電池の電
池寿命を容易に判断することができる充電式蓄電池の電
池寿命判定装置を提供することができる。
【0085】請求項8の電池寿命判定装置においては、
前記充電式蓄電池放電手段は、検出する充電式蓄電池の
電圧が、予め設定された放電停止電圧になると、前記定
電流放電手段における放電を停止させる放電停止手段を
有している。このように、放電は前記放電終止電圧に一
致した後も、引続き放電停止電圧になるまで行われる。
したがって、前記充電式蓄電池を前記放電終止電圧より
低い放電停止電圧まで放電することができる。これによ
り、過放電を生ずることなく、前記充電式蓄電池を放電
終止電圧以下まで放電させ、電池寿命を判断することが
できる充電式蓄電池の電池寿命判定装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電池寿命判定装置1の機能ブロッ
ク図である。
【図2】電池寿命判定装置1のCPUを用いたハードウ
ェア構成を示す図である。
【図3】電池寿命判定装置1の液晶パネル34の図であ
る。
【図4】定電流放電回路32を示す図である。
【図5】電池寿命判定装置1の動作フローチャートであ
る。
【図6】電池寿命判定装置1の動作フローチャートであ
る。
【図7】電池寿命を報知する他の実施例を示す図であ
る。
【図8】電池寿命を報知する他の実施例を示す図であ
る。
【図9】電池寿命判定装置1の全体構成図である。
【図10】電池寿命判定装置1における測定結果を説明
する為の図である。
【図11】図7に示す実施例の動作フローチャートであ
る。
【符号の説明】
2・・・・・・・充電式蓄電池放電手段 3・・・・・・・電圧検出手段 5・・・・・・・定電流放電手段 7・・・・・・・放電停止手段 8・・・・・・・放電容量演算手段 9・・・・・・・割合演算手段 11・・・・・・計時手段 13・・・・・・公称電圧記憶手段 15・・・・・・公称電池容量記憶手段 17・・・・・・限界割合記憶手段 19・・・・・・割合報知手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】満充電された充電式蓄電池について、放電
    電流を所定の定電流値に保持して放電を行なうととも
    に、検出する放電電圧が放電終止電圧になるまでの計測
    時間を求める充電式蓄電池放電手段、 前記計測時間および前記所定の定電流値に基づき、前記
    充電式蓄電池の放電容量を演算する放電容量演算手段、 前記放電容量演算手段で演算された放電容量を報知する
    放電容量報知手段、 を備えたことを特徴とする電池寿命判定装置。
  2. 【請求項2】満充電された充電式蓄電池について、放電
    電流を所定の定電流値に保持して放電を行なうととも
    に、検出する放電電圧が放電終止電圧になるまでの計測
    時間を求める充電式蓄電池放電手段、 前記計測時間および前記所定の定電流値に基づき、前記
    充電式蓄電池の放電容量を演算する放電容量演算手段、 前記充電式蓄電池の公称電池容量を記憶する公称電池容
    量記憶手段、 前記公称電池容量記憶手段に記憶された前記公称電池容
    量に対する前記充電式蓄電池の前記放電容量の割合を演
    算する割合演算手段、 前記割合演算手段で演算された割合を報知する割合報知
    手段、 を備えたことを特徴とする電池寿命判定装置。
  3. 【請求項3】満充電された充電式蓄電池について、放電
    電流を所定の定電流値に保持して放電を行なうととも
    に、検出する放電電圧が放電終止電圧になるまでの計測
    時間を求める充電式蓄電池放電手段、 充電式蓄電池の公称電池容量および前記所定の定電流値
    に基づいて演算された標準時間を記憶する標準時間記憶
    手段、 前記標準時間に対する前記計測時間の割合を演算するこ
    とにより、前記公称電池容量に対する前記充電式蓄電池
    の前記放電容量の割合を演算する割合演算手段、 前記割合演算手段で演算された割合を報知する割合報知
    手段、 を備えたことを特徴とする電池寿命判定装置。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3の電池寿命判定装
    置において、 前記割合報知手段は、前記公称電池容量に対する前記放
    電容量の割合に応じて、視覚的に変化をもたせた表示が
    行われる電池寿命表示部を有すること、 を特徴とする電池寿命判定装置。
  5. 【請求項5】請求項2、請求項3または請求項4の電池
    寿命判定装置において、 前記公称電池容量に対する前記放電容量の割合における
    限界割合を記憶する限界割合記憶手段、 を備え、 前記割合報知手段は、前記公称電池容量に対する前記放
    電容量の割合が、前記限界割合より低い場合は、警報す
    る限界割合警報部を有すること、 を特徴とする電池寿命判定装置。
  6. 【請求項6】請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
    または請求項5の電池寿命判定装置において、 A)前記充電式蓄電池放電手段は、以下のa1),a2),およ
    びa3)を備えており、 a1)放電電流を所定の定電流値に保持しつつ、充電式蓄
    電池の放電を行う定電流放電手段、 a2)前記充電式蓄電池の放電電圧を検出する電圧検出手
    段、 a3)前記放電電圧が放電終止電圧となるまでの計測時間
    を求める計時手段、 B)さらに、放電開始時において前記電圧検出手段によ
    って検出された前記充電式蓄電池の電圧を報知する電圧
    報知手段を備えたこと、 を特徴とする電池寿命判定装置。
  7. 【請求項7】請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
    または請求項5の電池寿命判定装置において、 A)前記充電式蓄電池放電手段は、以下のa1),a2)およ
    びa3)を備えており、 a1)放電電流を所定の定電流値に保持しつつ、充電式蓄
    電池の放電を行う定電流放電手段、 a2)前記充電式蓄電池の放電電圧を検出する電圧検出手
    段、 a3)前記放電電圧が放電終止電圧となるまでの計測時間
    を求める計時手段、 B)さらに、前記充電式蓄電池の公称電圧と、放電開始
    時において前記電圧検出手段によって検出された充電式
    蓄電池の検出電圧とを比較し、前記検出電圧が、前記公
    称電圧より低い場合は警報する電圧警報手段を備えたこ
    と、 を特徴とする電池寿命判定装置。
  8. 【請求項8】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6または請求項7の電池寿命判定
    装置において、 前記充電式蓄電池放電手段は、検出する充電式蓄電池の
    電圧が、予め設定された放電停止電圧になると、前記定
    電流放電手段における放電を停止させる放電停止手段を
    有していること、 を特徴とする電池寿命判定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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