JPH0882210A - 排気消音器 - Google Patents
排気消音器Info
- Publication number
- JPH0882210A JPH0882210A JP21858894A JP21858894A JPH0882210A JP H0882210 A JPH0882210 A JP H0882210A JP 21858894 A JP21858894 A JP 21858894A JP 21858894 A JP21858894 A JP 21858894A JP H0882210 A JPH0882210 A JP H0882210A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- inner cylinder
- outer cylinder
- exhaust silencer
- notch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Exhaust Silencers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】排気消音器の内筒、外筒の固定箇所の熱応力に
よる損傷を防止する安価な構造を提供する。 【構成】内筒３の外周部に径方向に略半円形の切り込み
６を形成し、あるいは、内筒１３の長手方向に全長にわ
たって切り込み１６を形成した内筒３，１３を外筒２，
１２で共鳴消音室７を形成するように被覆して、この外
筒２，１２の両端部５，１５で溶接により溶着してなる
排気消音器。
よる損傷を防止する安価な構造を提供する。 【構成】内筒３の外周部に径方向に略半円形の切り込み
６を形成し、あるいは、内筒１３の長手方向に全長にわ
たって切り込み１６を形成した内筒３，１３を外筒２，
１２で共鳴消音室７を形成するように被覆して、この外
筒２，１２の両端部５，１５で溶接により溶着してなる
排気消音器。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は排気消音器の構造に関す
るものである。
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、車両に搭載される排気消音器で内
筒が外筒内に配置されたものにおいて、エンジンの運転
時および停止時に生じる内外筒の温度差による部材の熱
伸縮差で発生する熱応力を緩和させる手段が採られてい
る。内筒が外筒側に固定されたものでは、内外筒がベロ
ーズ管で構成されたものの例として、実開昭６１−５８
６１５号公報に開示されている。また、少なくとも内筒
の一端は外筒には固定されず、内筒の軸方向にスライド
可能な受け部で支持されているものの例として、実開平
２−７８７１５号公報などに開示されている。
筒が外筒内に配置されたものにおいて、エンジンの運転
時および停止時に生じる内外筒の温度差による部材の熱
伸縮差で発生する熱応力を緩和させる手段が採られてい
る。内筒が外筒側に固定されたものでは、内外筒がベロ
ーズ管で構成されたものの例として、実開昭６１−５８
６１５号公報に開示されている。また、少なくとも内筒
の一端は外筒には固定されず、内筒の軸方向にスライド
可能な受け部で支持されているものの例として、実開平
２−７８７１５号公報などに開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例では、ベローズ管や受け部がスライド可能
で、しかも、排気ガスのシールを行うためのシールリン
グや精密な嵌合部を成形するための治具が高価につく問
題がある。
うな従来例では、ベローズ管や受け部がスライド可能
で、しかも、排気ガスのシールを行うためのシールリン
グや精密な嵌合部を成形するための治具が高価につく問
題がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、外筒内に配置
された内筒が外筒の両端部で固定されて消音空間部を形
成したものにおいて、内筒に熱伸縮を吸収する切り込み
を設けたことを特徴とする。
された内筒が外筒の両端部で固定されて消音空間部を形
成したものにおいて、内筒に熱伸縮を吸収する切り込み
を設けたことを特徴とする。
【０００５】
【作用】上記構成によれば、内筒と外筒との間に温度差
が生じて内外筒の長手方向の熱伸縮量に差が発生した場
合、内筒に切り込みが設けられているので、この切り込
みの端部が自由端となり、内筒の熱伸縮による端部の変
形が自由自在になされ、固定箇所を押したり、引張った
りする力は少なくなり、その結果、内筒の固定箇所に生
ずる熱応力が緩和されるように作用する。
が生じて内外筒の長手方向の熱伸縮量に差が発生した場
合、内筒に切り込みが設けられているので、この切り込
みの端部が自由端となり、内筒の熱伸縮による端部の変
形が自由自在になされ、固定箇所を押したり、引張った
りする力は少なくなり、その結果、内筒の固定箇所に生
ずる熱応力が緩和されるように作用する。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は本発明の第１の実施例に係わる排気消音器
の断面図を示す。図中、符号１は排気消音器、２は外
筒、３は内筒、４は排気管である。前記消音器１は外筒
２とその内部に配置される内筒３とこの両端の内周に嵌
合される排気管４から構成され、この外筒２の両端部５
で内筒３の端部と共に前記排気管４に溶接で連結されて
いる。前記内筒３は多孔状の筒に成形され、この外周部
に径方向に略半円形の切り込み６が軸方向に所定の間隔
で交互に形成されており、前記外筒２で消音空間部に相
当する共鳴消音室７が形成されるように被覆されてい
る。
する。図１は本発明の第１の実施例に係わる排気消音器
の断面図を示す。図中、符号１は排気消音器、２は外
筒、３は内筒、４は排気管である。前記消音器１は外筒
２とその内部に配置される内筒３とこの両端の内周に嵌
合される排気管４から構成され、この外筒２の両端部５
で内筒３の端部と共に前記排気管４に溶接で連結されて
いる。前記内筒３は多孔状の筒に成形され、この外周部
に径方向に略半円形の切り込み６が軸方向に所定の間隔
で交互に形成されており、前記外筒２で消音空間部に相
当する共鳴消音室７が形成されるように被覆されてい
る。
【０００７】図２は本発明の第２の実施例に係わる消音
器の要部分解の斜視図を示す。この消音器１１の構成は
上述の第１の実施例と同様であるので、以下、異なる部
位のみ説明する。この内筒１３は両端が排気管１４に嵌
合されて支持されており、この長手方向の側部には全長
にわたって切り込み１６が設けられ、この切り込み１６
に臨む内筒１３の両端部の中、切り込み１６の一対の対
角に相当する角端部１７，１８が前記内筒１３の両端の
内周に嵌合された排気管１４に溶着されている。また、
溶着された前記角端部１７，１８は外筒１２の内部に配
設されており、前記外筒１２の軸方向に伸延される排気
管１４がこの外筒１２の両端部１５で溶接により固定さ
れている。
器の要部分解の斜視図を示す。この消音器１１の構成は
上述の第１の実施例と同様であるので、以下、異なる部
位のみ説明する。この内筒１３は両端が排気管１４に嵌
合されて支持されており、この長手方向の側部には全長
にわたって切り込み１６が設けられ、この切り込み１６
に臨む内筒１３の両端部の中、切り込み１６の一対の対
角に相当する角端部１７，１８が前記内筒１３の両端の
内周に嵌合された排気管１４に溶着されている。また、
溶着された前記角端部１７，１８は外筒１２の内部に配
設されており、前記外筒１２の軸方向に伸延される排気
管１４がこの外筒１２の両端部１５で溶接により固定さ
れている。
【０００８】このような構成によると、エンジンの運転
時には内筒３，１３が外筒２，１２より温度が高くな
り、内筒３，１３の長手方向に膨張して内筒３，１３を
伸延させるが、第１の実施例では、この伸延の方向と略
直交する向きに形成された切り込み６がこの切り込み６
の幅を縮めるように変形して内筒３全体としての伸延量
を吸収してしまうので、外筒２、内筒３および排気管４
を溶接で固定した外筒２の両端部５を押す荷重が緩和さ
れ、これに発生する応力も緩和される。
時には内筒３，１３が外筒２，１２より温度が高くな
り、内筒３，１３の長手方向に膨張して内筒３，１３を
伸延させるが、第１の実施例では、この伸延の方向と略
直交する向きに形成された切り込み６がこの切り込み６
の幅を縮めるように変形して内筒３全体としての伸延量
を吸収してしまうので、外筒２、内筒３および排気管４
を溶接で固定した外筒２の両端部５を押す荷重が緩和さ
れ、これに発生する応力も緩和される。
【０００９】また、第２の実施例では、内筒１３の長手
方向に形成された切り込み１６の一対の対角に位置する
角端部１７，１８が内筒１３より低い温度の排気管１４
に固定され、さらに、この排気管１４が外筒１２に固定
されているので、内筒１３が長手方向に熱膨張しようと
するとき、この切り込み１６の対辺間で相対変位が発生
し、この変位をこの内筒１３に生じる捩じれの変形で逃
がして内筒１３に発生する熱応力を緩和すると共に、外
筒１２と排気管１４を溶接で固定した外筒１２の両端部
１５の応力をも緩和する効果が得られる。
方向に形成された切り込み１６の一対の対角に位置する
角端部１７，１８が内筒１３より低い温度の排気管１４
に固定され、さらに、この排気管１４が外筒１２に固定
されているので、内筒１３が長手方向に熱膨張しようと
するとき、この切り込み１６の対辺間で相対変位が発生
し、この変位をこの内筒１３に生じる捩じれの変形で逃
がして内筒１３に発生する熱応力を緩和すると共に、外
筒１２と排気管１４を溶接で固定した外筒１２の両端部
１５の応力をも緩和する効果が得られる。
【００１０】なお、本実施例では、切り込みを内筒の径
方向に真っ直ぐの６箇所に設けたものや長手方向に一箇
所に設けたものを示したが、本発明は切り込みの方向、
数、形状に限定されることはない。また、長手方向に複
数個の切り込みを設ける場合、溶着する箇所は切り込み
により分割される内筒の各分周片の一対の対角の位置の
角端部に設ければよいことはいうまでもない。さらに、
共鳴消音室は消音空間部に相当するもので、この空間部
を膨張室として活用したり、あるいは、この空間部に吸
音材を充填したりしてもよい。
方向に真っ直ぐの６箇所に設けたものや長手方向に一箇
所に設けたものを示したが、本発明は切り込みの方向、
数、形状に限定されることはない。また、長手方向に複
数個の切り込みを設ける場合、溶着する箇所は切り込み
により分割される内筒の各分周片の一対の対角の位置の
角端部に設ければよいことはいうまでもない。さらに、
共鳴消音室は消音空間部に相当するもので、この空間部
を膨張室として活用したり、あるいは、この空間部に吸
音材を充填したりしてもよい。
【００１１】
【発明の効果】本発明により次のような効果が得られ
る。内筒と外筒との間に温度差が生じて内外筒の長手方
向の熱伸縮量に差が発生した場合、内筒の熱伸縮による
端部の変形が自由自在になり、固定箇所に生ずる熱応力
が緩和されるので、排気消音器の内外筒、排気管の損傷
が防止でき、耐久信頼性を向上させた、しかも、安価な
排気消音器を構成することができる。
る。内筒と外筒との間に温度差が生じて内外筒の長手方
向の熱伸縮量に差が発生した場合、内筒の熱伸縮による
端部の変形が自由自在になり、固定箇所に生ずる熱応力
が緩和されるので、排気消音器の内外筒、排気管の損傷
が防止でき、耐久信頼性を向上させた、しかも、安価な
排気消音器を構成することができる。
【図１】本発明の第１実施例に係わる排気消音器の断面
図である。
図である。
【図２】本発明の第２実施例に係わる排気消音器の要部
分解の斜視図である。
分解の斜視図である。
２，１２外筒 ３，１３内筒 ５，１５両端部 ７ 共鳴消音室（消音空間部） ６，１６切り込み
Claims (1)
- 【請求項１】外筒内に配置された内筒が外筒の両端部で
固定されて消音空間部を形成したものにおいて、内筒に
熱伸縮を吸収する切り込みを設けたことを特徴とする排
気消音器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21858894A JPH0882210A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 排気消音器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21858894A JPH0882210A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 排気消音器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0882210A true JPH0882210A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=16722314
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21858894A Pending JPH0882210A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 排気消音器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0882210A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1832726A2 (de) * | 2006-03-08 | 2007-09-12 | J. Eberspächer GmbH & Co. KG | Komponente einer Abgasanlage |
| JP2009203804A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Honda Motor Co Ltd | 消音器 |
| CN102102570A (zh) * | 2009-12-19 | 2011-06-22 | J·埃贝斯佩歇合资公司 | 废气处理装置 |
| GB2478118A (en) * | 2010-02-24 | 2011-08-31 | David Brain | Expandable pipe connector |
| JP2011169160A (ja) * | 2010-02-16 | 2011-09-01 | Honda Motor Co Ltd | エンジンの排気装置のサブアッセンブリー |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP21858894A patent/JPH0882210A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1832726A2 (de) * | 2006-03-08 | 2007-09-12 | J. Eberspächer GmbH & Co. KG | Komponente einer Abgasanlage |
| DE102006011091A1 (de) * | 2006-03-08 | 2007-09-13 | J. Eberspächer GmbH & Co. KG | Komponente einer Abgasanlage |
| JP2007239749A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | J Eberspecher Gmbh & Co Kg | 排気システムの部品 |
| US7444806B2 (en) | 2006-03-08 | 2008-11-04 | J. Eberspaecher Gmbh & Co, Kg | Exhaust system component |
| EP1832726A3 (de) * | 2006-03-08 | 2009-03-25 | J. Eberspächer GmbH & Co. KG | Komponente einer Abgasanlage |
| JP2009203804A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Honda Motor Co Ltd | 消音器 |
| CN102102570A (zh) * | 2009-12-19 | 2011-06-22 | J·埃贝斯佩歇合资公司 | 废气处理装置 |
| JP2011127607A (ja) * | 2009-12-19 | 2011-06-30 | J Eberspecher Gmbh & Co Kg | 排気ガス処理装置 |
| JP2011169160A (ja) * | 2010-02-16 | 2011-09-01 | Honda Motor Co Ltd | エンジンの排気装置のサブアッセンブリー |
| GB2478118A (en) * | 2010-02-24 | 2011-08-31 | David Brain | Expandable pipe connector |
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