JPH0880745A - ドアストッパー構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストを低減し、ストッパーの外れを防ぎ、
外観向上を図る。 【構成】 取付部１６及び筒部１７を有する弾性ストッ
パー４と、ドアスカルプ３を取付けるためにサイドドア
２に開けられたボルト穴２ａに挿通した共締めボルト７
とを使用し、弾性ストッパー４の筒部１７によって頭部
２０を覆った状態の共締めボルト７をもって該弾性スト
ッパー４の取付部１６とドアスカルプ３とをサイドドア
２に共締めして取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車のサイドドアを
閉じる時のドアオーバースロトークを防止するためのド
アストッパー構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ドアストッパーは、図１に示すような自
動車１のサイドドア２を閉じる時のドアオーバースロト
ークを防止するために、該サイドドア２に取付けられる
ものである。

【０００３】従来のドアストッパー構造は、図２におい
て、ドアスカルプ３の下方の円Ｃ₁のほぼ中心箇所で、
図５及び図６に示すように、ドアロック部Ｌ廻りのドア
インナーパネル５に設けた専用穴５ａに、単独で中実の
弾性ストッパーＳを嵌め込み又はねじ込みにて組付けて
構成されていた。

【０００４】また、水切りのためのドアスカルプ３は、
図７及び図８に示すように、端末が所定の面に当接しな
い状態にて取付けられるのを防止するため、サイドドア
２に開けたボルト穴２ａに挿通したボルト８をもって弾
性ストッパーＳとは別に単独で締結し取付けられてい
た。そして、サイドドア２は、閉じたときに、図６に示
すように、弾性ストッパーＳの先端面がサイドボディア
ウターパネルＰの外面に当たり、ドアオーバースロトー
クを防止するようになっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のド
アストッパーの取付構造では、ドアスカルプ３と弾性ス
トッパーＳをそれぞれ別個に組付けており、その分だけ
作業工程が多く、ストッパー固定用の専用穴５ａをドア
インナーパネル５に設ける必要であり、型製作費が余分
にかかるため、コスト高になるという問題点があった。
また、弾性ストッパーＳが嵌め込み又はねじ込みで固定
されているので、外れ易いという欠点があり、さらに、
ドアスカルプ３を固定するためのボルト８の頭部が外部
から見えるので、外観的にも問題があった。

【０００６】本発明は、かかる従来の欠点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、コスト低減を図ることが
でき、ストッパーが外れ難く、外観的にも問題のないド
アストッパーの取付構造を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の要旨とするところは、取付部及び筒部を有
する弾性ストッパーと、ドアスカルプを取付けるために
ドアに開けられたボルト穴に挿通した共締めボルトとを
使用し、前記弾性ストッパーの筒部によって頭部を覆っ
た状態の前記共締めボルトをもって該弾性ストッパーの
取付部と前記ドアスカルプとを前記ドアに共締めして取
付けたことを特徴とするドアストッパー構造にある。

【０００８】

【作用】本発明は、取付部及び筒部を有する弾性ストッ
パーと、ドアスカルプを取付けるためにドアに開けられ
ているボルト穴に挿通した共締めボルトとを使用し、該
弾性ストッパーの取付部とドアスカルプとをドアに共締
めして取付けたことにより、弾性ストッパーを別個に単
独で取り付ける作業工程を省き、弾性ストッパー取付け
用の専用穴を不要にしてコスト低減を可能にするととも
に、ストッパーが外れるのをなくし、弾性ストッパーに
設けた筒部によって当該共締めボルトの頭部を覆った状
態にすることにより、外観上の問題も解消する。

【０００９】

【実施例】本発明の実施例について、図面を参照しなが
ら詳細に説明する。図１は自動車の側面図、図２はその
サイドドアを示す側面図、図３は本発明の実施例に係る
ドアストッパー構造の要部を示す部分平断面図、図４は
その分解斜視図である。この実施例に係るドアストッパ
ー構造は、自動車１のサイドドア２にドアスカルプ３と
弾性ストッパー４とを共締めボルト７によって共締めし
てある。

【００１０】サイドドア２は、ドアインナーパネル５と
その外側のドアアウターパネル６とを一体化してなり、
前部の図示しないヒンジによって開閉自在に支持されて
おり、窓枠部９及びその下方の本体１０とを備え、窓枠
部９の図２に示す円Ｃ₂ のほぼ中心の所定箇所にボルト
穴２ａを開けてある。

【００１１】ドアスカルプ３は、ゴム材からなり、図３
及び図４において、サイドドア２の窓枠部９に対応する
箇所における断面が中実の四角形をしており、サイドド
ア２のボルト穴２ａに対応する位置にねじ穴３ａを設
け、サイドドア２の窓枠部９の外面及び下端面に添わせ
て配置される。

【００１２】弾性ストッパー４は、ゴム製の円板状取付
部１６と円筒形の筒部１７とを一体に備え、取付部１６
の中央に貫通孔１６ａを開けてあり、筒部１７の深さを
共締めボルト７の頭部１９の厚さよりも大きく設定して
ある。

【００１３】共締めボルト７は、一体に有する丸型の頭
部１９にプラス溝１９ａを設け、雄ねじ７ａを刻設して
ある。

【００１４】本発明の上記実施例に係る弾性ストッパー
４をサイドドア２に取付けるには、該サイドドア２の所
定箇所にドアスカルプ３を配置し、共締めボルト７を弾
性ストッパー４の貫通孔１６ａ及びサイドドア２のボル
ト穴２ａに挿通し、プラスドライバにて該共締めボルト
７を回してドアスカルプ３のねじ穴３ａに雄ねじ７ａを
ねじ込み、頭部１９を筒部１７内に収納した状態にて弾
性ストッパー４及びドアスカルプ３を共締めしてサイド
ドア２に固定する。

【００１５】なお、本発明は、上記実施例によって限定
されるものではなく、その要旨から逸脱しない範囲で種
々の変形が可能である。例えば、弾性ストッパー４の取
付部１６及び筒部１７の断面を円形以外の多角形等にす
ることもできる。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、取付部及び筒部を有する弾性
ストッパーと、ドアスカルプを取付けるためにドアに開
けられたボルト穴に挿通した共締めボルトとを使用し、
該弾性ストッパーの取付部とドアスカルプとをドアに共
締めして取付けたことにより、ドアスカルプと弾性スト
ッパーを一作業工程で取付けることができ、ストッパー
固定用の穴を別個に設ける必要がなく、型製作費が余分
にかからず、したがってコスト低減を図ることができる
という効果を奏する。また、共締めボルトで取付けるの
でストッパーが外れ難く、弾性ストッパーの筒部によっ
て共締めボルトの頭部を覆った状態にすることにより、
外観が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用される自動車の一例を示す側面図
である。

【図２】本発明が適用されるドアの一例を示す側面図で
ある。

【図３】本発明の実施例に係るドアストッパー構造を示
す部分平断面図である。

【図４】本発明の実施例に係るドアストッパー構造を分
解して示した斜視図である。

【図５】従来のドアストッパー構造を示す斜視図であ
る。

【図６】図５のＡ−Ａ線の位置における部分平断面図で
ある。

【図７】従来のドアスカルプの取付け構造説明用の斜視
図である。

【図８】従来のドアスカルプの取付け構造説明用の部分
平断面図である。

【符号の説明】

２ サイドドア ２ａ ボルト穴 ３ ドアスカルプ ４ 弾性ストッパー ７ 共締めボルト １６ 取付部 １７ 筒部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 取付部及び筒部を有する弾性ストッパー
   と、ドアスカルプを取付けるためにドアに開けられたボ
   ルト穴に挿通した共締めボルトとを使用し、前記弾性ス
   トッパーの筒部によって頭部を覆った状態の前記共締め
   ボルトをもって該弾性ストッパーの取付部と前記ドアス
   カルプとを前記ドアに共締めして取付けたことを特徴と
   するドアストッパー構造。