JPH0875384A - 非共沸混合冷媒用伝熱管とその伝熱管を用いた熱交換器及び組立方法及びその熱交換器を用いた冷凍・空調機 - Google Patents

非共沸混合冷媒用伝熱管とその伝熱管を用いた熱交換器及び組立方法及びその熱交換器を用いた冷凍・空調機

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JPH0875384A
JPH0875384A JP6289455A JP28945594A JPH0875384A JP H0875384 A JPH0875384 A JP H0875384A JP 6289455 A JP6289455 A JP 6289455A JP 28945594 A JP28945594 A JP 28945594A JP H0875384 A JPH0875384 A JP H0875384A
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transfer tube
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azeotropic mixed
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正昭 伊藤
Mari Uchida
麻理 内田
Mitsuo Kudo
光夫 工藤
Toshihiko Fukushima
敏彦 福島
Tadao Otani
忠男 大谷
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Hitachi Ltd
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Hitachi Cable Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、非共沸混合冷媒に対して、濃度境界
層を更新することにより、高い伝熱性能を持つ伝熱管、
及びそれを用いた熱交換器、冷凍・空調機を提供するこ
とを目的とする。 【構成】非共沸混合冷媒が流れる伝熱管内面の溝1にク
ロス部分を設ける、あるいは内面に独立した複数の突起
3を設けることにより、濃度境界層をが生じるのを低減
させることを特徴とする伝熱管。また、この伝熱管を用
いたクロスフィンチュ−ブ形熱交換器、および冷凍・空
調機。 【効果】独立した突起により、非共沸混合冷媒内に生じ
る濃度境界層を撹拌させ、拡散抵抗を低減させるととも
に、撹拌作用を促進させることにより、高い伝熱性能を
持つ非共沸混合冷媒用伝熱管を提供することができる。
さらに、この伝熱管を用いることにより、高い伝熱性能
を有する非共沸混合冷媒用熱交換器および冷凍・空調機
を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非共沸混合冷媒を作動
流体とする冷凍機、空調機に用いられる熱交換器に関す
るもので、特に、クロスフィンチュ−ブ形熱交換器の凝
縮器あるいは蒸発器、あるいはそれに用いられるのに好
敵な伝熱管に関する。
【0002】
【従来の技術】HCFC−22などの単一冷媒を作動流
体として用いる従来の冷凍機、空調機の熱交換器用伝熱
管としては、平滑管のほかに、図2に示すようなねじり
角度が一種類の溝を持った内面らせん溝付き管が用いら
れていた。
【0003】また、二種類の溝が交差するクロス溝付き
管としては、単一冷媒を対象として、特開平3−234
302号公報に記載のものなどが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のシングル溝を持
った内面らせん溝付き管は、単一冷媒に対して優れた伝
熱性能を示す。しかし、図9に従来の内面らせん溝付き
管を用いた時の凝縮熱伝達率を比較して示すように、H
CFC−22の代替冷媒として有力視されているHFC
系の2種あるいは3種の非共沸混合冷媒に対しては、単
一冷媒を用いたときほどの効果が得られない。図9は、
従来の内面らせん溝付き管を用いた時の凝縮熱伝達率の
実験結果であり、曲線aが単一冷媒に対する実験結果で
あり、曲線bが非共沸混合冷媒に対する実験結果であ
る。明らかに、非共沸混合冷媒の凝縮熱伝達率は、単一
冷媒の熱伝達率より低下している。図9に示す場合の非
共沸混合冷媒としては、HFC−32、HFC−12
5、HFC−134aを各々30、10、60wt%ず
つ混合したものを用いた。
【0005】本発明の第1の目的は、非共沸混合冷媒に
対しても高い伝熱性能を有する伝熱管を提供することに
ある。
【0006】本発明の第2の目的は、非共沸混合冷媒に
対しても高い伝熱性能を有する熱交換器、あるいは空気
調和機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の伝熱管は、非共沸混合冷媒を用いた
冷凍サイクルの凝縮器あるいは蒸発器に使用される伝熱
管において、内面の溝にクロス部分を設けたことを特徴
とするものである。
【0008】又、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクル
の凝縮器あるいは蒸発器に使用される伝熱管において、
内面に複数の独立した突起を設けたことを特徴とするも
のである。
【0009】又、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクル
の凝縮器あるいは蒸発器に使用される伝熱管において、
内面の溝にスプリングを設けたことを特徴とするもので
ある。 又、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの凝
縮器あるいは蒸発器に使用される伝熱管において、内面
に交差するスプリングを設けたことを特徴とするもので
ある。
【0010】又、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクル
の凝縮器あるいは蒸発器に使用される伝熱管において、
内面に複数のらせん状の尾根を設けるとともに、該尾根
にクロスする二次溝を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0011】又、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクル
の凝縮器あるいは蒸発器に使用される伝熱管において、
非共沸混合冷媒の濃度境界層を分断させ、拡散抵抗を低
減させるための管内面の蒸気流中あるいは液膜中に突き
出した三次元突起、分断フィン、あるいはル−バ−フィ
ンを設けたことを特徴とするものである。
【0012】又、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクル
の凝縮器あるいは蒸発器に使用される伝熱管において、
内面に管軸に対して捩じり角度が10〜20°の複数の
らせん状の尾根を設けるとともに、伝熱管の内径をDi
としたとき、尾根のピッチPf1をDiとの比でPf1
/Di=0.05〜0.1の範囲に設定し、かつ該尾根
にクロスする二次溝の深さHf2を前記尾根の深さHf
1に対して40〜100%の範囲に設定したことを特徴
とするものである。又、前記尾根のにクロスする二次溝
の切り幅Wf2を前記尾根の山頂部幅Wtと尾根の底幅
Wbとの間に設定したものである。
【0013】上記第2の目的を達成するために、本発明
の熱交換器は、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの
凝縮器あるいは蒸発器において、複数のフィンをほぼ平
行に配置するとともに、請求項1から7のいずれかに記
載の伝熱管を前記フィンに貫通して構成したことを特徴
とするものである。
【0014】又、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクル
の凝縮器あるいは蒸発器において、複数のフィンをほぼ
平行に配置するとともに、伝熱管に液体の圧力を作用さ
せて拡管して前記フィンと請求項1から7のいずれかに
記載の伝熱管を密着させて構成したことを特徴とするも
のである。
【0015】又、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクル
の凝縮器あるいは蒸発器の組立方法において、前記凝縮
器あるいは蒸発器がクロスフィンチュ−ブ形熱交換器で
あって、請求項1から7のいずれかに記載の伝熱管をフ
ィンに貫通し、伝熱管内に液体の圧力を作用させて拡管
し、前記フィンと伝熱管とを密着させたことを特徴とす
る熱交換器の組立方法である。
【0016】又、冷凍・空調機は、非共沸混合冷媒を用
いた冷凍サイクルで構成した冷凍・空調機において、該
冷凍サイクルを構成する凝縮器あるいは蒸発器に請求項
9又は10に記載の熱交換器で構成したことを特徴とす
るものである。
【0017】又、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクル
で構成した冷凍・空調機において、該冷凍サイクルを構
成する凝縮器及び蒸発器に請求項9又は10に記載の熱
交換器で構成したことを特徴とするものである。
【0018】
【作用】上記のように構成しているので、管内面の蒸気
流中あるいは液膜中に突き出した三次元突起、分断フィ
ン、あるいはル−バ−フィンなどによって、その先端か
ら新たな濃度境界層を発達させることができ、拡散抵抗
を低減させることができる。その結果、非共沸混合冷媒
に対して高い熱伝達率を有する伝熱管を実現することが
できる。
【0019】更に、本発明によれば、非共沸混合冷媒用
伝熱管において、内面の溝にクロス部分を設けたこと、
あるいは内面に複数の独立した突起を設けたことによ
り、管内を流れる非共沸混合冷媒の撹拌作用を促進さ
せ、非共沸混合冷媒内に生じる濃度分布の不均一を低減
する効果との相乗作用より、非共沸混合冷媒に対して高
い熱伝達率を有する伝熱管を実現することができる。
【0020】又、上述した伝熱管を用いることにより、
高い冷媒側熱伝達率を有する非共沸混合冷媒用熱交換器
を実現することができる。
【0021】又、この熱交換器を用いることにより、効
率の高い、コンパクトな非共沸混合冷媒用冷凍・空調機
を実現することができる。
【0022】
【実施例】本発明の一実施例を図1から図9により説明
する。図1は、本実施例のクロスフィンチューブ形熱交
換器の一部分を示す斜視図、図2は、熱交換器に用いら
れている伝熱管の横断面図、図3、図4は、それぞれ伝
熱管の縦断面図、図5は従来のらせん溝付き管の縦断面
図、図6は、従来のらせん溝付き管の一部を示す横断面
図、図7は、非共沸混合冷媒の気液平衡線図、図8は、
独立した突起を流れる非共沸混合冷媒の濃度境界層と流
線を示す伝熱管の縦断面図、図9は単一冷媒と非共沸混
合冷媒の性能比較図である。
【0023】図1は熱交換器の一部分を示しているが、
本実施例の熱交換器は、ほぼ平行に複数のフィン7が配
置され、このフィン7を貫通して伝熱管8が複数本挿入
されている。フィン7の表面には、伝熱管8の間にフィ
ン7を切り起こして形成されるルーバ9が設けられてお
り、図示しないファンにより、矢印6で示すようにフィ
ン7に平行な方向から送風された空気が、フィン7及び
ルーバ9を流れる。一方、伝熱管8内は、非共沸混合冷
媒が流れ、空気と熱交換を行う。
【0024】伝熱管8の内面には、図3あるいは図4に
示されるように管壁5から***して形成された独立した
突起3が設けられている。この独立した突起3は、図3
に示すように、管壁5をクロス状に削って菱形状の突起
を形成する、図4に示すように、管壁5にクロス溝1を
形成して突起部分を設けることにより形成できる。又、
図示はしていないが、伝熱管8の外壁を押圧することに
よっても形成できる。
【0025】ここで、本実施例の伝熱管の作用・効果を
説明する前に、通常の内面らせん溝付き管について図
5、図6により説明する。図5に示すように、管壁5に
は、らせん状に溝1aが設けられており、一般には、管
内径は6〜10mm、溝深さは0.1〜0.3mm、溝
ピッチは0.1〜0.3mm、らせん溝1aの角度は0
〜25度であり、溝1aの形状は台形、フィン先端角度
は30〜40度に形成されている。このらせん溝付き管
内を、例えばHFCー32とHFCー134aの2種類
の混合冷媒が流れて凝縮する場合を考える。
【0026】横軸に一方の冷媒、ここではHFC−13
4aのモル濃度をとり、縦軸には温度をとった非共沸混
合冷媒の気液平衡線図である図7に示す曲線イは、露点
曲線と呼ばれ、沸騰を開始する温度を表す。曲線イより
上側では、非共沸混合冷媒は気体の状態にある。又、曲
線ロは、沸点曲線と呼ばれ、この曲線ロより下側では、
非共沸混合冷媒は液体の状態にある。HFCー32のモ
ル濃度が、Cの状態にある非共沸混合冷媒が気体の状態
C1から次第に冷却されて、液の状態になる過程を考え
る。C1の状態の蒸気が冷却されて温度T2になると、
露点温度に到達し、凝縮が始まり、温度がT3より低下
し、温度T4に至って凝縮が完了する。
【0027】このように、非共沸混合冷媒では、凝縮温
度が一定でなく、ある範囲を変化する特徴があり、又、
凝縮する液の濃度とそのまま残る蒸気の濃度が、異なる
特徴がある。すなわち、図7に示すように、温度がT3
のときHFCー32の濃度はC3とならないで、濃度B
3の凝縮液と濃度D3の蒸気とに分かれてしまう。この
ような特性を有する非共沸混合冷媒を、図5に示すらせ
ん溝付き管内を流した場合、凝縮性能は低下する。
【0028】この理由は、次のように説明できる。HF
Cー32は、HFC134aに比べ、凝縮しにくい性質
を有している。このため、凝縮面では、HFC134a
の濃度の高い液が凝縮し、HFCー32の濃度の高い蒸
気が取り残される。その結果、気液界面には濃度分布が
生じ、特に蒸気側のHFCー32の濃度が高い領域(こ
れを以下濃度境界層という)は、管中心部に存在する濃
度Cの蒸気の凝縮を阻害する作用をするので、凝縮性能
が低下する。らせん溝付き管では、図5に示すように、
管壁5近くの冷媒ガスは、らせん溝1a、溝と溝との間
の尾根10に導かれてらせん溝1aの方向に流れる。非
共沸混合冷媒の場合には、比較的凝縮しやすい冷媒と比
較的凝縮しにくい冷媒が混在するので、比較的凝縮しや
すい冷媒が、先に凝縮して液体になり、比較的凝縮しに
くい冷媒は、ガスのまま残って、濃度境界層を形成す
る。図5に示すように、内面らせん溝付き管内の濃度境
界層11は、らせん溝1aに沿って形成される。図6に
示すように、濃度境界層11は連続して形成されるた
め、図5に示すように次第に厚くなり、比較的凝縮しや
すい冷媒は管壁5に拡散するのを妨げる働きをする。特
に図6に示すように、低温、低速である溝部において不
凝縮ガスの蓄積が顕著となり、凝縮するガスの拡散抵抗
層となり、気体の凝縮を阻害し、非共沸混合冷媒の熱伝
達率が低下する。
【0029】本実施例の伝熱管は、上記のように溝と溝
との間の尾根10はクロス部分によって分断された独立
した突起3を設けているので、この独立した突起3に
は、冷媒蒸気の流れ、あるいは冷媒液膜内の流れが衝突
する。そのため、図8に示すように、濃度境界層12
は、独立した各突起3の先端から個別に発達するので、
濃度境界層の厚さが薄くなる。その結果、冷媒濃度の拡
散抵抗が低減され、高い物質伝達率が得られる。又、独
立した突起3は、非共沸混合冷媒の蒸気と凝縮液の流れ
を撹拌する効果がある。
【0030】一例として図9には、従来のらせん溝付き
管の凝縮熱伝達率を曲線bで、本実施例の伝熱管の凝縮
熱伝達率を曲線cで示しているが、この図9から分かる
ように、本実施例の伝熱管の凝縮熱伝達率は、従来のら
せん溝付き管のそれより高い性能となる。
【0031】以上の説明では、凝縮器について述べてき
たが、蒸発器として用いた場合も非共沸混合冷媒の液体
に生じる濃度境界層が独立した突起により分断され、
又、この突起によって濃度境界層が撹拌されるので、蒸
発の場合も高い熱伝達率を得ることができる。
【0032】本実施例の他の実施例を図10から図13
により説明する。図10は、本実施例の伝熱管の横断面
図、図11は、本実施例の伝熱管の一部を示す斜視図、
図12、図13はそれぞれ実験結果を示す図である。
【0033】本実施例の突起は、図10、図11に示す
ように、尾根10がピッチPf1で、高さHf1で形成
されており、この尾根10にクロス部を形成するための
2次溝10aが深さHf2で形成されている。又、尾根
10を形成する一次溝は捩じり角度αで、この尾根10
とクロス(以下交差ともいう)して二次溝が交差角度β
で形成されている。
【0034】ここで、実験などを行った結果、一般的な
伝熱管の管内径Diは、Di=3.0〜7.0mmであ
り、この伝熱管の場合、尾根10の高さは、管内径Di
との比でHf1/Di=0.03〜0.1程度が望まし
く、尾根10の形成されるピッチPf1は、管内径Di
との比でPf1/Di=0.05〜0.1程度が適して
いる。又、二次溝の深さHf2は、尾根10を形成する
一次溝の深さHf1の40〜100%である範囲が望ま
しい。二次溝の深さHf2をこのように設定する理由
は、二次溝の深さHf2が浅すぎると、液膜が界面を撹
乱する効果が減じるためであり、又、凝縮液が二次溝に
沿って排出するのを妨げるためである。このように、二
次溝の深さHf2が浅すぎると、非共沸混合冷媒に対す
る伝熱促進効果が得られなくなる。なお、熱交換器の性
能を変更させる場合は、尾根10の形成されるピッチP
f1は、狭くすることも広くすることも可能である。
【0035】また、2次溝の切り幅WF2は尾根10の
断面形状にも影響するが、例えば尾根10の断面形状が
長方形に近く、また尾根10の高さを一定とした場合、
尾根の底幅Wbと尾根10の山頂幅Wtの比Wt/Wbが
1に近い場合、Wf2をWbより大きくすると二次溝を
切らなかった場合に比べて、見掛けの伝熱面積が減少す
るため、Wf2はWt〜Wbの間に設定することが望ま
しい。切り幅の形状は矩形、V字型等如何なる形状でも
良く、尾根10を傾斜させることによって開口部を設け
ることもできる。
【0036】尾根10を形成する1次溝の深さHf1が
一定の場合、尾根10の底幅Wbと尾根の山頂幅Wtの
比Wt/Wbが0.5以下であることが望ましい。尾根
10の断面形状をこのような構造にすることにより、伝
熱面積を減らさずに、尾根10と尾根10で囲まれた溝
部の断面積を増やすことができる。
【0037】また、一次溝に対して二次溝が交差する角
度βは、一次溝が捩じり角度α=10〜20°で捻じれ
ている場合、一次溝の捩じり角度αの1.5倍〜4倍で
あることが望ましい。
【0038】このように構成した場合の非共沸混合冷媒
の性能測定結果を図12、図13に示す。図12は、横
軸に質量速度をとり、縦軸に平均凝縮熱伝達率をとっ
て、各種伝熱管の性能比較を示した図であり、図13
は、横軸に質量速度をとり、縦軸に熱流速10kW、乾
き度0.6での局所蒸発熱伝達率をとって、各種伝熱管
の性能比較を示した図である。図12、図13から分か
るように、本実施例の伝熱管は、非共沸混合冷媒を用い
た場合、従来のらせん溝付き管が著しく低下するのに対
し、破線で示した単一冷媒HCFC−22と従来のらせ
ん溝付き管の性能に近い値を示す。又、平滑管と比較し
て、2倍以上の性能の向上を図ることができる。 な
お、本実施例では、尾根10の底部は連続的に形成さ
れ、クロス部が設けられている例を示したが、図3、図
4に示す実施例においてもこのように形成してもよい。
【0039】本発明の他の実施例を図14から図16に
より説明する。図14は、本実施例の横断面図、図15
は、図14の変形例を示す横断面図、図16は、実験結
果を示す図である。
【0040】非共沸混合冷媒を適用した場合、伝熱管内
面に、クロス部分を設ける、あるいは独立した突起を形
成させるものと同様の効果を得る他の方法として、内面
溝付管23内にスプリング状の挿入物を設置することが
考えられる。図14は、その一例を示したものであり、
内面溝の捻じれ方向とスプリングの巻方向を同じ方向に
設定する場合は、両者が交差する角度を大きく設定して
おり、又、内面溝の捻じれ方向とスプリングの巻方向が
異なる場合は、多くの交差部分が形成されるようにスプ
リングの巻ピッチを決定している。また、図15に示す
ように、内面平滑管に巻き方向が違う2本以上のスプリ
ング19、20を挿入することにより、伝熱管内に交差
部分を設けてもよい。スプリング19、20を伝熱管内
壁に密着させた場合は、スプリング19、20は伝熱面
と同様の効果を奏するので、冷媒の攪拌効果及び熱伝達
が期待できる。又、伝熱管内径より小さい径で巻いたス
プリングを1点あるいは数点で伝熱管内壁に固定するこ
とにより、冷媒の流れによりスプリングに振動が生じ、
壁面近傍の冷媒を攪乱することができるため、非共沸混
合冷媒を用いた場合に生じる拡散抵抗を低減する効果が
期待できる。
【0041】また、凝縮過程では、凝縮液膜をスプリン
グに沿って排出させる効果が得られ、蒸発過程において
は、スプリングが液の攪拌を促進して気泡の発生と離脱
を助ける効果を有するため、蒸発伝熱特性を向上させる
ことができる。
【0042】実験結果の一例として、フィン高さ0.1
5mm、捻じれ角18°の内面溝付管内に線径t=0.3
mm、ピッチp=3.0mm、コイル外径Dc=6.0mmの
スプリングコイルを挿入した伝熱管を非共沸混合冷媒に
適用した結果を図16に示す。図16において、横軸は
乾き度を、縦軸は局所の熱伝達率を示している。図16
において、左端側が凝縮器の入口を、右端側が凝縮器の
出口であり、相変化が進み、乾き度が小さくなるに従
い、熱伝達率も低下することが分かる。図16中に示し
た内面溝付管の熱伝達率と比較して、スプリングを入れ
た場合は、熱交換器出口付近で性能が向上している。単
層流の場合、p/d=10〜20で効果は最大になると
されているが、この非共沸混合冷媒を用いた実験結果で
は、p/d=10で最大となった。
【0043】スプリングコイルは、単線であっても、撚
り線状であってもよく、また長手方向に細かくコイル、
あるいは折り曲げたりしてあってもよい。また、長手方
向に線径を変化させたり、あるいは変形させてあるもの
を用いてもよい。スプリングの巻ピッチは、全長にわた
ってピッチを一定とする場合の他に、部分的に変化させ
たり、冷媒の流れ方向に従って、徐々に変えるてもよ
く、このように冷媒の状態に応じてスプリングに加工を
加えることにより、熱交換器全長にわたって性能を向上
させることができる。
【0044】次に、熱交換器について説明する。図1に
示す熱交換器は、このような伝熱管で構成しているの
で、非共沸混合冷媒を用いた場合、従来の熱交換器と比
較して、熱交換器の性能が向上する。熱交換器の総合的
な伝熱性能を表すものとして、熱通過率がある。熱通過
率には、空気側熱伝達率、冷媒側伝達率、接触熱抵抗な
どが影響する。図17に、横軸に空気流速を、縦軸に熱
通過率をとり、各種熱交換器の性能を比較して示した。
図17において、曲線a2は、従来のらせん溝付き管に
単一冷媒のHCFCー22を流した場合、曲線b2は、
従来のらせん溝付き管に非共沸混合冷媒を流した場合、
曲線c2は、本実施例の伝熱管に熱交換器に非共沸混合
冷媒を流した場合を示している。この図17から分かる
ように、従来のらせん溝付き管では、非共沸混合冷媒を
用いると性能が著しく低下するが、本実施例の伝熱管で
は、単一冷媒HCFCー22と近い熱通過率を得ること
ができる。
【0045】又、本実施例の伝熱管を、図1に示すよう
なクロスフィンチューブ形熱交換器として組み立てる場
合、伝熱管とフィンとを密着させる必要がある。従来
は、伝熱管をマンドレルで機械的に拡管することが多か
ったが、本実施例の伝熱管の場合、菅内面は複雑な形状
をしているので、機械拡管を行うと変形するため、性能
が大幅に低下することが懸念される。図18は、本実施
例の伝熱管の拡管方法の違いによる冷媒側熱伝達率の違
いを示した図であり、曲線cは、拡管前の性能を、曲線
dは、液圧拡管後の性能を、曲線eは、機械拡管後の性
能を示している。図18から、液圧拡管による方法は、
拡管前の性能とほぼ同等の性能を維持できるため、本実
施例のように複雑な形状のものには、液圧拡管方法を適
用するのが望ましい。
【0046】次に、本実施例の熱交換器を非共沸混合冷
媒を用いた空気調和機に適用した場合について説明す
る。図19は、非共沸混合冷媒を用いたヒートポンプ式
冷凍サイクルの構成を示した図である。冷房運転時に
は、室内熱交換器17は蒸発器として働き、室外熱交換
器15は凝縮器として働く。又、暖房運転時には、室内
熱交換器17は凝縮器として働き、室外熱交換器15は
蒸発器として働く。この室内熱交換器、室外熱交換器の
両方に、本実施例の熱交換器を適用した場合と従来の熱
交換器を適用した場合の冷房時と暖房時の性能を動作係
数の比として図20に示す。ここで、動作係数(CO
P)は、冷房能力あるいは暖房能力を全電気入力で割っ
た値で定義されるものであり、動作係数の比とは、従来
の熱交換器に単一冷媒であるHCFCー22を用いた時
の動作係数の値を基準として、非共沸混合冷媒として、
三種の冷媒HFCー32、HFCー125、HFC−1
34aをそれぞれ30wt%、10wt%、60wt%
ずつ混合した混合冷媒を用いた時の動作係数の比(%)
である。図20から分かるように、従来の空気調和機で
は、非共沸混合冷媒を用いた場合、性能は大きく低下す
るが、本実施例の空気調和機では、性能を単一冷媒のと
きと同等にすることができる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、非
共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの凝縮器あるいは蒸
発器に使用される伝熱管において、管内面の蒸気流中あ
るいは液膜中に突き出した三次元突起、分断フィン、あ
るいはル−バ−フィンなどによって、その先端から新た
な濃度境界層を発達させることにより、拡散抵抗を低減
させることができる。その結果、非共沸混合冷媒を用い
た場合でも、高い伝熱性能を有する伝熱管を提供するこ
とができる。
【0048】また、本発明によれば、混合冷媒用クロス
溝付き伝熱管内の溝にクロス部分を設ける、あるいは内
面に複数の独立した突起を設けたので、非共沸混合冷媒
内に生じる濃度分布の不均一を低減することができると
ともに、液膜内の撹拌作用が促進される。その結果、高
い熱伝達率を有する非共沸混合冷媒用伝熱管を提供する
ことができる。この効果は、図9に示す一例から分かる
ように、質量速度の広範囲にわったって、熱伝達率が向
上していることが分かる。
【0049】また、本発明によれば、非共沸混合冷媒を
用いた冷凍サイクルにおいても、冷媒側熱伝達率を高く
維持することができるので、高い伝熱性能を有する非共
沸混合冷媒用熱交換器を提供することができる。
【0050】また、本発明熱交換器を用いることによ
り、動作係数(COP)の高い冷凍機、空調機を提供す
ることができる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のクロスフィンチューブ形熱
交換器の一部分を示す斜視図である。
【図2】熱交換器に用いられている伝熱管の横断面図で
ある。
【図3】伝熱管の縦断面図である。
【図4】伝熱管の縦断面図である。
【図5】従来のらせん溝付き管の縦断面図である。
【図6】従来のらせん溝付き管の一部を示す横断面図で
ある。
【図7】非共沸混合冷媒の気液平衡線図である。
【図8】独立した突起を流れる非共沸混合冷媒の濃度境
界層と流線を示す伝熱管の縦断面図である。
【図9】単一冷媒と非共沸混合冷媒の性能比較図であ
る。
【図10】本発明の他の実施例の伝熱管の横断面図であ
る。
【図11】本実施例の伝熱管の一部を示す斜視図であ
る。
【図12】単一冷媒と非共沸混合冷媒の性能比較図であ
る。
【図13】単一冷媒と非共沸混合冷媒の性能比較図であ
る。
【図14】本発明の他の実施例である伝熱管の横断面図
である。
【図15】図14の変形例を示す伝熱管の横断面図であ
る。
【図16】スプリングコイルを挿入した伝熱管を非共沸
混合冷媒に適用した結果を示す図である。
【図17】横軸に空気流速を、縦軸に熱通過率をとり、
各種熱交換器の性能を比較して示す図である。
【図18】横軸に空気流速を、縦軸に冷媒側熱伝達率を
とり、各種熱交換器の性能を比較して示す図である。
【図19】ヒ−トポンプ式冷凍サイクルの系統図であ
る。
【図20】従来空調機と本発明空調機の性能比較図であ
る。
【符号の説明】
1…溝1、2…溝2、3…独立突起、4a…冷媒入口、
4b…冷媒出口、5…管壁、6…空気流、7…フィン、
8…伝熱管、9…ル−バ、10…連続突起、11…連続
突起に沿う濃度境界層、12…独立突起に沿う濃度境界
層、13…圧縮機、14…四方弁、15…室外熱交換
器、16…膨張弁、17…室内熱交換器、18…従の熱
交換器使用時、19…本発明の熱交換器使用時。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 光夫 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 福島 敏彦 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 大谷 忠男 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社システムマテリアル研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの凝
    縮器あるいは蒸発器に使用される伝熱管において、内面
    の溝にクロス部分を設けたことを特徴とする非共沸混合
    冷媒用の伝熱管。
  2. 【請求項2】非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの凝
    縮器あるいは蒸発器に使用される伝熱管において、内面
    に複数の独立した突起を設けたことを特徴とする非共沸
    混合冷媒用の伝熱管。
  3. 【請求項3】非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの凝
    縮器あるいは蒸発器に使用される伝熱管において、内面
    の溝にスプリングを設けたことを特徴とする非共沸混合
    冷媒用の伝熱管。
  4. 【請求項4】非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの凝
    縮器あるいは蒸発器に使用される伝熱管において、内面
    に交差するスプリングを設けたことを特徴とする非共沸
    混合冷媒用の伝熱管。
  5. 【請求項5】非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの凝
    縮器あるいは蒸発器に使用される伝熱管において、内面
    に複数のらせん状の尾根を設けるとともに、該尾根にク
    ロスする二次溝を設けたことを特徴とする非共沸混合冷
    媒用の伝熱管。
  6. 【請求項6】非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの凝
    縮器あるいは蒸発器に使用される伝熱管において、非共
    沸混合冷媒の濃度境界層を分断させ、拡散抵抗を低減さ
    せるための管内面の蒸気流中あるいは液膜中に突き出し
    た三次元突起、分断フィン、あるいはル−バ−フィンを
    設けたことを特徴とする非共沸混合冷媒用伝熱管。
  7. 【請求項7】非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの凝
    縮器あるいは蒸発器に使用される伝熱管において、内面
    に管軸に対して捩じり角度が10〜20°の複数のらせ
    ん状の尾根を設けるとともに、伝熱管の内径をDiとし
    たとき、尾根のピッチPf1をDiとの比でPf1/D
    i=0.05〜0.1の範囲に設定し、かつ該尾根にク
    ロスする二次溝の深さHf2を前記尾根の深さHf1に
    対して40〜100%の範囲に設定したことを特徴とす
    る非共沸混合冷媒用の伝熱管。
  8. 【請求項8】前記尾根にクロスする二次溝の切り幅Wf
    2を前記尾根の山頂部幅Wtと尾根の底幅Wbとの間に
    設定した請求項6に記載の非共沸混合冷媒用の伝熱管。
  9. 【請求項9】非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの凝
    縮器あるいは蒸発器において、複数のフィンをほぼ平行
    に配置するとともに、請求項1から7のいずれかに記載
    の伝熱管を前記フィンに貫通して構成したことを特徴と
    する非共沸混合冷媒用の熱交換器。
  10. 【請求項10】非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの
    凝縮器あるいは蒸発器において、複数のフィンをほぼ平
    行に配置するとともに、伝熱管に液体の圧力を作用させ
    て拡管して前記フィンと請求項1から7のいずれかに記
    載の伝熱管を密着させて構成したことを特徴とする非共
    沸混合冷媒用の熱交換器。
  11. 【請求項11】非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルの
    凝縮器あるいは蒸発器の組立方法において、前記凝縮器
    あるいは蒸発器がクロスフィンチュ−ブ形熱交換器であ
    って、請求項1から7のいずれかに記載の伝熱管をフィ
    ンに貫通し、伝熱管内に液体の圧力を作用させて拡管
    し、前記フィンと伝熱管とを密着させたことを特徴とす
    る熱交換器の組立方法。
  12. 【請求項12】非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルで
    構成した冷凍・空調機において、該冷凍サイクルを構成
    する凝縮器あるいは蒸発器に請求項9又は10に記載の
    熱交換器で構成したことを特徴とする冷凍・空調機。
  13. 【請求項13】非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルで
    構成した冷凍・空調機において、該冷凍サイクルを構成
    する凝縮器及び蒸発器に請求項9又は10に記載の熱交
    換器で構成したことを特徴とする冷凍・空調機。
JP6289455A 1994-07-01 1994-11-24 非共沸混合冷媒用伝熱管とその伝熱管を用いた熱交換器及び組立方法及びその熱交換器を用いた冷凍・空調機 Pending JPH0875384A (ja)

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