JPH0874918A - バンパスプリング - Google Patents

バンパスプリング

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JPH0874918A
JPH0874918A JP21336994A JP21336994A JPH0874918A JP H0874918 A JPH0874918 A JP H0874918A JP 21336994 A JP21336994 A JP 21336994A JP 21336994 A JP21336994 A JP 21336994A JP H0874918 A JPH0874918 A JP H0874918A
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JP
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bumper spring
bumper
spring
spring body
shock absorber
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JP21336994A
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Inventor
Masahiro Shimizu
雅浩 清水
Tatsuya Ito
達哉 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2202/00Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
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    • B60G2202/14Plastic spring, e.g. rubber
    • B60G2202/143Plastic spring, e.g. rubber subjected to compression
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    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2202/00Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
    • B60G2202/30Spring/Damper and/or actuator Units
    • B60G2202/31Spring/Damper and/or actuator Units with the spring arranged around the damper, e.g. MacPherson strut
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
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    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
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    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/45Stops limiting travel
    • B60G2204/4502Stops limiting travel using resilient buffer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/45Stops limiting travel
    • B60G2204/4502Stops limiting travel using resilient buffer
    • B60G2204/45021Stops limiting travel using resilient buffer for limiting upper mount movement of a McPherson strut

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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非線形なばね特性を有利に得ることのできる
バンパスプリングの提供。 【構成】 バンパスプリング本体14に形成された凹溝
40に嵌まり込んで係止される脚部50と、該脚部50
の外周部分から軸方向両側に延びだしてバンパスプリン
グ本体14の外周面に対向位置せしめられる頭部52と
を有する拘束リング16を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ショックアブソーバのピストン
ロッドに対して外挿状態下に配設されて、該ショックア
ブソーバの作動ストロークを弾性的に制限する車両サス
ペンション用のバンパスプリングに関するものである。
【0002】
【背景技術】車両サスペンションを構成するショックア
ブソーバには、一般に、ゴム弾性体にて形成された筒状
のバンパスプリングがピストンロッドに外挿されて配設
されており、大荷重の入力時に、このバンパスプリング
が、ショックアブソーバのシリンダと該ショックアブソ
ーバのピストンロッドが取り付けられた車体側乃至は車
輪側の部材との間で軸方向に圧縮変形せしめられること
により、ショックアブソーバの作動ストロークが弾性的
に制限されるようになっている。
【0003】ところで、かかるバンパスプリングには、
車両の良好なる乗り心地と操縦安定性を両立させるため
に、ショックアブソーバの作動ストロークが小さい時に
は柔らかく、大きい時には充分硬くなる非線形のばね特
性が要求され、且つダストカバー等の他部材への干渉を
防止しつつ、ショックアブソーバの作動ストロークを充
分に大きく確保することが要求される。
【0004】そこで、従来から、実開昭61−2038
07号公報等に記載されているように、バンパスプリン
グ本体の外周面に形成した周方向に延びる凹溝内に合成
樹脂等からなる拘束リングを密着配置せしめてバンパス
プリング本体の外方への膨出変形を規制することによ
り、大荷重入力時におけるバンパスプリング本体の変形
を制限して硬いばね特性の実現と他部材への干渉の防止
を図りつつ、バンパスプリング本体の変形ストローク量
を大きくして小荷重入力時における低ばね特性を実現す
るようにしたバンパスプリングが、提案されている。
【0005】ところが、このような構造のバンパスプリ
ングにあっては、拘束リングをバンパスプリング本体に
対して非接着に装着したり、接着力が弱く部分的に非接
着となったりすると、荷重入力時に、バンパスプリング
本体が拘束リングの軸方向両側に回り込んで外方に膨出
変形し易く、その変形が有効に制限され難くなって、上
述の如き目的とする効果が必ずしも発揮され得なくなる
という不具合があり、そのために、拘束リングのバンパ
スプリング本体への確実で強固な接着処理が必須となっ
て、製造が面倒で高コスト化が避けられないという問題
があったのであり、また、接着剥離などによって所期の
特性が発揮されなくなるために、信頼性および耐久性が
充分に確保され難いという問題もあった。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、バンパスプリング本体に対して拘束リング
が非接着となった場合でも、バンパスプリング本体の外
方への膨出変形の規制効果が有効に発揮され得て、非線
形のばね特性が有利に実現され得る、改良された構造の
バンパスプリングを提供することにある。
【0007】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、車両サスペンションを構成
するショックアブソーバのピストンロッドに外挿配置さ
れて、該ショックアブソーバの作動ストロークを弾性的
に制限するバンパスプリングにおいて、弾性体にて形成
された筒状のバンパスプリング本体の外周面に、軸方向
中間部分を周方向に延びる凹溝を設ける一方、該凹溝に
嵌まり込んで係止される脚部と、該脚部の外周部分から
前記凹溝の軸方向両側に延び出して前記パンパスプリン
グ本体の外周面に対して軸直角方向に対向位置せしめら
れる頭部とを有する拘束リングを設けたことにある。
【0008】また、本発明に係るバンパスプリングの好
ましい第一の態様においては、前記バンパスプリング本
体における前記凹溝を挟んだ軸方向両側に、それぞれ周
方向に延びるすぐり部が設けられると共に、それら各す
ぐり部における該凹溝側の開口エッジ部が、前記拘束リ
ングにおける頭部の内周面に対向位置せしめられる。
【0009】また、本発明の好ましい第二の態様におい
ては、前記第二の態様とされたバンパスプリングにおい
て、前記すぐり部がV字型断面形状をもって形成され
る。
【0010】さらに、本発明の好ましい第三の態様にお
いては、前記拘束リングの脚部が嵌め込まれる前記バン
パスプリング本体の凹溝が、該バンパスプリング本体に
おける拘束リングの装着部位での厚さ寸法の40〜80
%の深さで形成される。
【0011】また、本発明の好ましい第四の態様におい
ては、バンパスプリングへの荷重入力がされていない状
態下でも、前記拘束リングの頭部とバンパスプリング本
体との対向面が互いに当接するように、該拘束リングが
組み付けられる。
【0012】更にまた、本発明の好ましい第五の態様に
おいては、前記バンパスプリング本体が、厚肉ストレー
ト状の上部円筒部と、薄肉で蛇腹状に屈曲した下部円筒
部とから構成され、且つ、それら上部円筒部と下部円筒
部との境界部付近に位置して、前記拘束リングが装着さ
れる。
【0013】
【作用・効果】このような本発明に従う構造とされたバ
ンパスプリングにおいては、バンパスプリング本体に対
して拘束リングが非接着となった場合でも、荷重入力時
に拘束リングの脚部の軸方向両側に回り込んで外方に膨
出しようとするバンパスプリング本体の弾性変形が、拘
束リングの頭部への当接によって制限されることとな
る。
【0014】それ故、かかるバンパスプリングにおいて
は、拘束リングを非接着に組み付けても、或いは接着が
不充分であっても、拘束リングによる大荷重入力時にお
けるバンパスプリング本体の外方への膨出変形の規制が
有効に為され得ることから、要求される非線形なばね特
性(荷重−撓み特性)を確保しつつ、製作性およびコス
ト性の向上が有利に達成され得るのであり、特に拘束リ
ングをバンパスプリング本体に対して非接着に組み付け
るようにすれば、面倒な接着処理が不要となって製作性
およびコスト性の飛躍的な向上が達成され得るのであ
る。
【0015】しかも、かかるバンパスプリングにおいて
は、大荷重入力時にバンパスプリング本体の外方への膨
出変形が拘束リングの頭部によって制限されることによ
り充分に硬いばね特性が発揮されることから、バンパス
プリング本体のばね特性を柔らかく設定してもオーバー
ストロークが有利に防止され得ることとなり、低荷重域
におけるばね特性を充分に柔らかくして、非線形な荷重
−撓み特性を一層有利に得ることが可能となるのであ
る。
【0016】また、かかるバンパスプリングにおいて
は、大荷重入力時におけるバンパスプリング本体の外方
への膨出変形が拘束リングの頭部によって制限されるこ
とから、大荷重入力時の高ばね化のために拘束リングの
脚部の軸方向寸法をそれ程大きくする必要がないのであ
り、それ故、バンパスプリング本体の容積が拘束リング
の配設によって大幅に減少することがなく、バンパスプ
リング本体を大型化しなくても低荷重入力時における柔
らかいばね特性や大きな変形ストロークが有利に確保さ
れ得るといった利点もある。
【0017】さらに、かかるバンパスプリングにおいて
は、拘束リングをバンパスプリング本体に係止する脚部
が、凹溝への嵌合によってバンパスプリング本体の内部
に入り込むようにして配設されていることから、大荷重
入力時におけるバンパスプリング本体の軸直角方向内方
への膨出変形も効果的に軽減乃至は防止され得るのであ
り、そのような内方への膨出変形に起因する座屈的な変
形による耐久性の低下等の問題も有利に回避され得るの
である。
【0018】また、前記本発明の好ましい第一の態様と
されたバンパスプリングにおいては、すぐり部によって
小荷重域における一層の低ばね化が図られ得ると共に、
拘束リングの頭部の軸方向両側からのバンパスプリング
本体の膨出変形も有利に抑えられて、大荷重域における
高ばね特性の安定化と耐久性の向上が図られ得るのであ
る。
【0019】更にまた、前記本発明の好ましい第二の態
様とされたバンパスプリングにおいては、小荷重域にお
ける低ばね化と、大荷重域における高ばね特性の安定化
等が、一層有利に達成され得ることとなる。
【0020】また、前記本発明の好ましい第三の態様と
されたバンパスプリングにおいては、大荷重の入力時に
おけるバンパスプリング本体の軸直角方向内方への座屈
的な膨出変形が一層有利に防止され得て、安定した性能
と優れた耐久性とが有利に発揮され得るのである。
【0021】さらに、前記本発明の好ましい第四の態様
とされたバンパスプリングにおいては、拘束リングによ
るバンパスプリング本体の変形制限が一層有利に為され
得ると共に、荷重入力時における拘束リングとバンパス
プリング本体の当接音が問題となるようなこともない。
【0022】また、前記本発明の好ましい第五の態様と
されたバンパスプリングにおいては、小荷重入力時には
下部円筒部による柔らかいばね特性が発揮されると共
に、大荷重入力時には上部円筒部による硬いばね特性が
発揮されて、非線形な荷重−撓み特性が一層有利に実現
され得ると共に、下部円筒部が蛇腹状とされていること
に加えて、上部円筒部と下部円筒部の境界部付近に拘束
リングが装着されていることから、大荷重入力時におけ
る座屈的変形による皺等の発生が防止されて優れた耐久
性が発揮され得るのである。
【0023】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明する。
【0024】先ず、図1及び図2には、本発明の一実施
例としてのバンパスプリング10が示されている。かか
るバンパスプリング10は、中心軸上を貫通して延びる
挿通孔12を備えた、全体として略円筒形状を有するバ
ンパスプリング本体14と、該バンパスプリング本体1
4の軸方向中間部分の外周面に装着された略円環形状を
有する拘束リング16とによって構成されている。そし
て、図3に示されている如く、挿通孔12において、シ
ョックアブソーバ18のピストンロッド20に外挿装着
されて、ピストンロッド20を車体側に防振支持せしめ
るサスペンションインシュレータ22と、ショックアブ
ソーバ18のシリンダ24との間に配設位置せしめられ
ることにより、ショックアブソーバ18の作動時にサス
ペンションインシュレータ22とシリンダ24との間で
軸方向に圧縮変形せしめられてショックアブソーバ18
の作動ストロークを弾性的に制限するようになっている
のである。
【0025】より詳細には、バンパスプリング本体14
は、略ストレートな厚肉円筒形状を有する上部円筒部2
6と、蛇腹状に屈曲せしめられた薄肉の円筒形状を有す
る下部円筒部28と、それら上部円筒部26と下部円筒
部28の間に位置する中肉の円筒形状を有する中間円筒
部30とから構成されており、ゴム弾性体にて一体成形
されている。
【0026】そして、かかるバンパスプリング本体14
には、挿通孔12における上部円筒部26側の開口部内
周面に、軸方向に延びる複数状の内方突部32が設けら
れており、これらの内方突部32によって、ショックア
ブソーバ18のピストンロッド20に形成された嵌合部
34に嵌着されるようになっている(図3参照)。ま
た、上部円筒部26側の軸方向端面には、サスペンショ
ンインシュレータ22(図3参照)側への空気抜き通路
や位置決め凹所などとして機能する環状の周方向溝36
と放射状に延びる複数本の径方向溝38が形成されてい
る。
【0027】また、中間円筒部30には、軸方向中央部
分に位置して周方向に連続して延びる略矩形断面形状の
凹溝40が、外周面に開口して形成されている。更にま
た、この凹溝40を軸方向に挟んだ両側には、中間円筒
部30と、その軸方向両側に位置する上部円筒部26お
よび下部円筒部28との各境界部分に位置して、略V字
状断面をもって外周面に開口し、周方向に連続して延び
る一対のすぐり部42,44が形成されている。
【0028】更にまた、下部円筒部28は、軸方向端部
の外周面が先細状のテーパ面46とされていると共に、
すぐり部44とテーパ面46との間に位置する内周面上
に、周方向に連続して延びる環状の周溝48が形成され
ている。そして、これらのすぐり部44,テーパ面46
および周溝48によって、屈曲した蛇腹形状とされてい
るのである。
【0029】一方、拘束リング16は、円環形状の脚部
50と、該脚部50の外周縁部から軸方向両側にそれぞ
れ所定長さで突出する円環形状の頭部52とを有してお
り、合成樹脂材料など、少なくともバンパスプリング本
体14よりは高剛性な材料によって形成されている。ま
た、脚部50は、バンパスプリング本体14の中間円筒
部30に形成された凹溝40に略対応した断面形状を有
していると共に、頭部52は、かかる中間円筒部30の
外径寸法に略対応した内径寸法を有している。
【0030】そして、脚部50が凹溝40に嵌め込まれ
て係止されることにより、拘束リング16がバンパスプ
リング本体14に装着されているのであり、本実施例で
は、かかる装着状態下、脚部50の外周面が凹溝40の
内周面に密着されていると共に、頭部52の内周面がバ
ンパスプリング本体14の中間円筒部30の外周面に密
着されている。また、本実施例では、中間円筒部30に
おける一対のすぐり部42,44間の軸方向長さが、拘
束リング16の頭部52の軸方向長さと略同一とされて
おり、各すぐり部42,44における軸方向内側(凹溝
40側)の開口エッジ部が、何れも、拘束リング16の
頭部52の内周面に密着せしめられている。
【0031】なお、かかる拘束リング16のバンパスプ
リング本体14への組付けは、拘束リング16とバンパ
スプリング本体14とを各々別形成した後、バンパスプ
リング本体14を変形させて拘束リング16を外挿する
ことによって組み付けたり、拘束リング16を周方向に
分割し、バンパスプリング本体14の軸直角方向外方か
ら組み合わせた後に、それらの分割体を溶着等で一体化
することによって組み付けること等も可能であるが、好
適には、予め形成した拘束リング16を、バンパスプリ
ング本体14の成形型内に設置し、かかる成形型内にゴ
ム材料を充填してバンパスプリング本体14を加硫成形
することによって、バンパスプリング本体14の成形と
同時に組み付けられることとなる。また、それとは逆
に、予め形成したバンパスプリング本体14を、拘束リ
ング16の成形型内に設置し、かかる成形型内に樹脂等
の材料を充填して拘束リング16を形成することによっ
て、拘束リング16を、その形成と同時にバンパスプリ
ング本体14に組み付けることも可能である。
【0032】そして、このような拘束リング16のバン
パスプリング本体14への組付けに際しては、特別な接
着処理は施す必要がなく、本実施例において、拘束リン
グ16は、バンパスプリング本体14に対して非接着状
態に組み付けられている。
【0033】また、ここにおいて、バンパスプリング本
体14の中間円筒部30に対して拘束リング16の脚部
50が入り込む深さ、換言すれば脚部50乃至は凹溝4
0の径方向寸法:tは、特に限定されるものでないが、
該拘束リング16が装着された中間円筒部30の厚さ寸
法:Dに対して、(t/D)=0.4〜0.8となるよ
うに設定することが望ましい。けだし、t/Dの値が小
さすぎると、バンパスプリング10への大荷重入力時
に、中間円筒部30における径方向内方への変形が生じ
易くなって、座屈現象やショックアブソーバ18のピス
トンロッド20との干渉等の問題が惹起されるおそれが
あるからであり、一方、t/Dの値が大き過ぎると、中
間円筒部30の肉厚が薄くなり過ぎて充分な耐久性が確
保され難くなるおそれがあるからである。
【0034】なお、拘束リング16の頭部52の軸方向
長さ:Lおよび脚部50からの軸方向突出長さは、特に
限定されるものでなく、バンパスプリング本体14の材
質(ばね特性)やバンパスプリングに要求される特性等
に応じて適宜に決定されることとなる。
【0035】上述の如き構造とされたバンパスプリング
10にあっては、小荷重入力時には、下部円筒部28の
弾性変形に基づいて柔らかいばね特性が有利に発揮され
得るのであり、次第に荷重が大きくなるにつれて、下部
円筒部28が軸方向に潰れて中間円筒部30から上部円
筒部26が弾性変形せしめられることとなる。そこにお
いて、中間円筒部30は、拘束リング16の頭部52に
よって外方への膨出変形が制限されていることから、変
形量が比較的小さい場合には、柔らかいばね特性が発揮
されるが、変形量が大きくなるに従ってばね特性が急激
に硬くなる。それ故、バンパスプリング10全体とし
て、非線形な荷重−撓み特性となって、車両の良好なる
乗り心地と操縦安定性が高度に両立され得るのである。
【0036】しかも、拘束リング16の頭部52は、脚
部50の軸方向両側から延び出していることから、脚部
50がバンパスプリング本体14に非接着とされている
ために生ぜしめられる、脚部50の軸方向両側から回り
込むようなバンパスプリング本体14の変形も、頭部5
2によって有効に抑えられ得て、バンパスプリング本体
14を殆ど潰しきる程の大荷重入力時(例えば、一般乗
用車用バンパスプリングにおける1600kgの荷重入力
時)にも、硬いばね特性が安定して発揮されると共に、
ダストカバー等の他部材への干渉も有利に防止され得る
のである。
【0037】なお、この頭部52の脚部50からの軸方
向突出長さを大きくする程、大荷重入力時におけるバン
パスプリング本体14の変形が一層制限されて硬いばね
特性が発揮されるのであり、それ故、頭部52の大きさ
によってバンパスプリング10の特性を容易にチューニ
ングできるといった利点もある。
【0038】また、拘束リング16の頭部52によっ
て、大荷重入力時におけるバンパスプリング本体14の
変形量が制限されることから、大荷重入力時におけるオ
ーバストロークや他部材への干渉を回避しつつ、バンパ
スプリング本体14自体のばね特性を柔らかく設定する
ことが可能であり、それによって、低荷重入力時におけ
るばね特性が一層柔らかくされ得て、バンパスプリング
10における荷重−撓み特性の非線形性を一層強めるこ
とも可能となる。
【0039】さらに、本実施例のバンパスプリング10
においては、拘束リング16を挟んだ軸方向両側にすぐ
り部42,44が形成されていることから、それらのす
ぐり部42,44によって低荷重入力時における柔らか
いばね特性が一層有利に発揮され得ると共に、拘束リン
グ16の軸方向両側に回り込むようなバンパスプリング
本体14の外方への膨出変形が一層有効に防止され得
て、大荷重入力時における硬いばね特性が安定して発揮
され得るのである。
【0040】しかも、本実施例のバンパスプリング10
においては、蛇腹状の下部円筒部28を有していること
から、低荷重入力時におけるばね特性を充分に柔らかく
チューニングできると共に、荷重−撓み特性の非線形性
をより一層強めることもできるのである。
【0041】因みに、上述の如き構造とされたバンパス
プリング10について、荷重−撓み特性を実測した結果
を、図4に示す。なお、かかる測定に供したバンパスプ
リング10においては、バンパスプリング本体14の材
料として天然ゴム材料をベースとしたゴム材料(Hs =
75)を用い、拘束リング16の材料として6−6ナイ
ロンを用いた。
【0042】かかる図4に示された結果からも、非線形
性に優れた荷重−撓み特性が認められる。
【0043】以上、本発明の一実施例について詳述して
きたが、これは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0044】例えば、バンパスプリング本体14におけ
るすぐり部42,44は、必ずしも設ける必要はない。
また、そのようなすぐり部を形成する場合でも、図5及
び図6に示されているバンパスプリング60の如く、か
かるすぐり部42,44の一方若しくは両方を、開口エ
ッジ部が拘束リング16の頭部52から離れて位置する
ように形成したり、或いは例示の如きV字形断面以外の
半円状やU字状等の断面形状のすぐり部を採用すること
も可能である。なお、図5及び図6においては、その理
解を容易とするために、前記第一実施例と同様な構造と
された部材および部位に対して、図中に第一実施例と同
一の符号を付しておく。
【0045】また、バンパスプリング本体の具体的形状
は、前記実施例のものに限定されるものではなく、例え
ば、軸方向全長に亘って蛇腹形状としたり、或いは蛇腹
状部分を有しないストレートな筒形状としたりすること
も可能である。
【0046】更にまた、バンパスプリング本体に対する
拘束リングの装着位置も、軸方向中央部分に限定される
ものでなく、バンパスプリング本体の形状や特性等を考
慮して適宜に決定され得る。
【0047】さらに、拘束リング16の脚部50の断面
形状は、前記実施例のものに限定されるものでなく、径
方向内方に行くに従って厚さ寸法が小さくなる楔形断面
や逆楔形断面、或いは半円状断面等も採用可能である。
尤も、大荷重入力時におけるバンパスプリング本体14
の軸直角方向内方或いは外方への膨出変形を抑えるため
には、例示の如き矩形断面形状のものが望ましい。な
お、拘束リング16に脚部を設ける代わりに、バンパス
プリング本体14から外方に突出する係止突起を設けて
拘束リング16の頭部52を係止することも考えられる
が、そのような脚部を有しない拘束リングを採用する
と、大荷重入力時におけるバンパスプリング本体の内方
への座屈的な変形が惹起され易くなり、耐久性等に不具
合が生ずるために好ましくない。
【0048】また、バンパスプリングの車両への取付構
造は、例示の如き、ショックアブソーバ18のピストン
ロッド20への外嵌固定に限定されるものでは決してな
く、ショックアブソーバのストローク作動時に、ショッ
クアブソーバのシリンダと該ショックアブソーバのピス
トンロッドが取り付けられた車体側乃至は車輪側の部材
との間で、バンパスプリングに対して軸方向の圧縮力が
及ぼされるようになっていれば良く、各種の取付構造が
採用され得る。具体的には、例えば図7に示されている
ように、バンパスプリング本体14をピストンロッド2
0に遊挿配置すると共に、車体側に取り付けられてピス
ントロッド20を車体に対して弾性的に連結支持せしめ
るサスペンションインシュレータ22のハウジング54
の下面に略浅底の逆カップ形状を有する取付金具56を
固着せしめて、該取付金具56にバンパスプリング本体
14の上部円筒部26側の軸方向端部を嵌め込んで固着
することにより取り付けることも可能である。なお、か
かる取付金具56の開口周縁部には、径方向外方に広が
るフランジ部58が設けられており、このフランジ部5
8に対して、筒状の蛇腹カバーが装着され得るようにな
っている。また、図7に示された具体例の他にも、バン
パスプリング本体14の上部円筒部56をショックアブ
ソーバ18のシリンダ側に固定し、下部円筒部28がサ
スペンションインシュレータ22側に向かって突出する
状態で取り付けることも可能であり、更にまた、ショッ
クアブソーバ18のシリンダが車体側に取り付けられる
倒立型サスペンション構造の場合には、ピストンロッド
が取り付けられるサスペンションアーム等の車輪側部材
に対してバンパスプリング本体14を固定することによ
り取り付けること等も可能である。
【0049】その他、一々列挙はしないが、本発明は当
業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加
えた態様において実施され得るものであり、また、その
ような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何
れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言
うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのバンパスプリングを
示す縦断面図であって、図2におけるI−I断面に相当
する図である。
【図2】図1に示されたバンパスプリングの平面図であ
る。
【図3】図1に示されたバンパスプリングの装着状態を
示す説明図である。
【図4】図1に示された構造のバンパスプリングにおけ
る荷重−撓み特性の実測データを示すグラフである。
【図5】本発明の別の実施例としてのバンパスプリング
を示す縦断面図であって、図6におけるV−V断面に相
当する図である。
【図6】図5に示されたバンパスプリングの平面図であ
る。
【図7】本発明に従う構造とされたバンパスプリングの
別の取付構造の具体例を示す縦断面説明図である。
【符号の説明】
10,60 バンパスプリング 14 バンパスプリング本体 16 拘束リング 18 ショックアブソーバ 40 凹溝 42,44 すぐり部 50 脚部 52 頭部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両サスペンションを構成するショック
    アブソーバのピストンロッドに外挿配置されて、該ショ
    ックアブソーバの作動ストロークを弾性的に制限するバ
    ンパスプリングにおいて、 弾性体にて形成された筒状のバンパスプリング本体の外
    周面に、軸方向中間部分を周方向に延びる凹溝を設ける
    一方、該凹溝に嵌まり込んで係止される脚部と、該脚部
    の外周部分から前記凹溝の軸方向両側に延び出して前記
    バンパスプリング本体の外周面に対して軸直角方向に対
    向位置せしめられる頭部とを有する拘束リングを設けた
    ことを特徴とするバンパスプリング。
  2. 【請求項2】 前記バンパスプリング本体における前記
    凹溝を挟んだ軸方向両側に、それぞれ周方向に延びるす
    ぐり部が設けられていると共に、それら各すぐり部にお
    ける該凹溝側の開口エッジ部が、前記拘束リングにおけ
    る頭部の内周面に対向位置せしめられている請求項1に
    記載のバンパスプリング。
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