JPH0874223A - 遮水シート - Google Patents

遮水シート

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JPH0874223A
JPH0874223A JP6245791A JP24579194A JPH0874223A JP H0874223 A JPH0874223 A JP H0874223A JP 6245791 A JP6245791 A JP 6245791A JP 24579194 A JP24579194 A JP 24579194A JP H0874223 A JPH0874223 A JP H0874223A
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JP
Japan
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sheet
water
absorbent
regenerated
quilted
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Pending
Application number
JP6245791A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Iwata
和浩 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOIWA BONDO Manufacturing KK
Original Assignee
KOIWA BONDO Manufacturing KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 産業廃棄物埋設穴に内張りしたゴムから漏れ
た汚染された水を遮水シート内に吸収貯留し、汚染水が
土壌中に浸透するのを防止すると共に安価な遮水シ−ト
を提供する。 【構成】 吸水性シート(ポリプロピレン不織布)1
と、再生吸水シート2と、吸水膨潤性ポリマーシート3
と、再生吸水シート4とを重ね合わせてキルテイング6
し、キルテイングされた再生吸水シート4の下面を遮水
性シート(ポリプロピレン不織布にポリエチレンシート
をラミネートしたシート)5にラミネートして一体のシ
ートにしたことを特徴とする遮水シート10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水路のライニングや
池の内張り、特に産業廃棄物を埋設する産業廃棄物埋設
穴(以下埋設穴という)の内張りの遮水に好適なシート
に関する。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物を埋設した埋設穴から産業廃
棄物で汚染された水が漏れて土壌中に浸透すると、流水
や地下水が汚染されて自然環境を破壊する怖れがある。
そのために従来は、厚さ10mm幅2m程度のポリエス
テルのフエルトの周囲の縁を互いに重ね合わせて埋設穴
の底面と側壁面に敷き、敷き詰めたフエルトの上に厚さ
10mm程度の厚いゴムを敷き、ゴムの接合部を互いに
接着して埋設穴の内張りをしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゴムの接着は容易に且
つ確実に行なうことができるので、ゴムの接合部から廃
棄物で汚染された水が漏れる怖れはないが、埋設穴に投
下する産業廃棄物は、形状も重量も各種雑多であるから
大重量の廃棄物の鋭利な先端部や角部がゴムに衝突して
ゴムを損傷し、ゴムが破れたり孔があくことがある。ポ
リエステルのフエルトは遮水することができないので、
ゴムが破れたり孔があくと廃棄物で汚染された水が土壌
中に浸透して行き、自然環境を破壊する。更に、ポリエ
ステルのフエルトは高価(1m当たり約1000円)
である上に、埋設穴にフエルトの周囲の縁を重ね合わせ
て敷き詰める作業は手間がかかり厄介であるから埋設穴
を造る工事費が嵩むという問題があった。
【0004】この発明は、斯かる従来の埋設穴造成の問
題点を解消するものであって、埋設穴に内張りしたゴム
から漏れた汚染された水を遮水シート内にゲル状に膨潤
して貯留して汚染水の土壌中への浸透を完全に防止する
と共に安価な遮水シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の遮水シート
は、ゲル化物質の吸水膨潤性ポリマーシートの上下に吸
水性シートを重ね合わせてキルテイング加工し、キルテ
イングされた前記吸水性シートの下面に遮水性シートを
ラミネートして一体のシートにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】第1層(上層)の吸水性シートから吸収された
水は、第2層の吸水膨潤性ポリマーシートと第3層の吸
水シートにも吸収されて貯留される。ポリマーシートは
水を吸収するとゲル状に膨潤して500〜800倍の水
を吸収して保持することができるので多量の水が貯留さ
れる。そしてこれらのシートはキルテイングされている
ので吸水した膨潤ゲルが遮水シート内を移動しない。ポ
リマーシートの上下に目付量(単位面積当たりの重量)
の大きい再生吸水シートを使用すると、再生吸水シート
は単位面積当たりの重いシートであるからゴムを介して
強い衝撃を受けてもシートに孔があくことがないので吸
収した水は確実に保持される。第3層(下層)の吸水シ
ートの下面に遮水性シートがラミネートされているので
あるから吸水シートに吸収された水が遮水シートから漏
出しない。
【0007】
【実施例】先ず図1、図2の5層の遮水シート10の実
施例について説明する。図1、図2において、第1層の
吸水性シート1は、目付量30g/mのポリプロピレ
ンの不織布である。吸水性シート1としては、ナイロン
やポリエステルの不織布を使用しても良いが、これらの
不織布は高価なので実用上はポリプロピレン不織布が好
ましい。
【0008】第2層の再生吸水シート2、第4層の再生
吸水シート4と第3層の吸水膨潤性ポリマーシート3
は、紙おむつ(実施例はプロクター&ギャンブル社の紙
おむつ)の製造時における不良品や端材を再生したリサ
イクル品である。再生シートの製造の概要は次のとおり
である。紙おむつを粉砕機によって微粒子に粉砕した
後、その微粒子を上方へ吹き上げ、浮遊状態で降下する
状態と速さによって、パルプ、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ウレタンの微粒子とポリマーの微粒子に仕分け
する。
【0009】パルプ、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ウレタンの微粒子を水中に浮遊させて紙漉きと同様の方
法で漉いて厚さ約1〜1.5mmの再生吸水シート2、
4を造る。再生吸水シート2、4は何れも目付量300
g/mのシートである。
【0010】薄い2枚のパルプの紙の間にポリマーの微
粒子を敷き詰めて、一対の加圧ロールで接着して厚さ1
mm程度のポリマーシート3を造る。この時一方の加圧
ロールの表面に細かいピッチ、例えば3mm間隔の格子
状の溝を設けて圧着すると接着が確実に行なわれて好ま
しい。ポリマーシート3の目付量は200g/mであ
る。
【0011】前記の透水性シート1と再生吸水シート2
とポリマーシート3と再生吸水シート4とを重ね合わせ
て、キルテイングマシンによって縫着してキルテイング
6する。この実施例のキルテイング6は、50mmの間
隔でシートの長手方向に縫着されている。
【0012】第5層の遮水性シート5は、目付量40g
/mのポリプロピレン不織布に30〜50μ程度のポ
リエチレンシートをラミネートしたものである。遮水性
シート5は、30〜50μ程度のポリエチレンシートの
みでも良い。キルテイングされた第4層の再生吸水シー
ト4の下面を遮水性シート5にラミネートして遮水シー
ト10にする。この遮水シート10は、工場で幅1〜
1、2m、長さ50〜200m程度のシートに製造され
るので、大きな池や埋設穴の内張りに使用する場合には
多数の遮水シート10を接合して大きなシートにする。
【0013】工場では接合部をオーバーロックミシンで
縫い合わせた後、縫着部の遮水性シート5の表面(図1
の下面)に遮水テープを貼りつけて、水が漏れないよう
にしている。工場では運搬可能な大きさのシートにして
おり、通常2〜10枚の遮水シート10を工場で接合す
る。接合した遮水シートの外周を遮水性シート5で包ん
で、遮水性シートの端部5aを吸水性シート1の上面に
接着する。縫着後の遮水テープの貼りつけは、遮水性シ
ートの端部5aまで行なう。このように再生吸水シート
2、4とポリマーシート3が遮水性シート5に包まれて
いるので、水や水で膨潤したゲルが接合部の端面から漏
出しない。
【0014】埋設穴や池の施工現場では、遮水シート1
0の端部を重ね合わせ、重ねた部分を両面接着テープで
接着する。接着シートの片面は遮水性シート5の表面
に、他面は吸水性シート1に接着されている遮水性シー
トの端面部5aに接着するのであるから、接合部から水
が漏出することはない。施工現場における接合は両面接
着テープ接着するだけの簡単な作業であるから、手間が
かからず工期を短縮することができる。
【0015】図3は4層の遮水シート20の実施例で、
第1層の再生吸水シート2、第2層の吸水膨潤性ポリマ
ーシート3と第3層の再生吸水シート4は何れも前記実
施例と同じものであり、これら3枚のシート2、3、4
がダイヤ柄のキルテイング8で縫着されている。ダイヤ
柄のキルテイング8にすると、ポリマーシート3に吸水
されて500〜800倍に膨潤した膨潤ゲルの移動を防
止できる。
【0016】キルテイング8された再生吸水シート4の
下面が30〜50μの薄いポリエチレンシート7にラミ
ネートされて遮水シート20が構成されている。この実
施例の再生吸水シート2、4の代わりに目付量30g/
のポリプロピレン不織布7にして厚さの薄い遮水シ
ート20にしても良い。7aは再生吸水シート2の上面
に接着したポリエチレンシート7の端部である。遮水シ
ート20の接合は、前記遮水シート10と同様に行なわ
れる。
【0017】この発明の遮水シート10、20は、例え
ばトンネル工事等の土木工事において湧き水で工事用機
械の移動や歩行が困難となり、ゴムシートを敷く必要が
生じた時にゴムシートの下張りに使用することも可能で
あり、この発明は前記実施例に限定するものではない。
【0018】
【発明の効果】この発明の遮水シートは、以上説明した
ように構成されているので、以下に記載されるような効
果を奏する。
【0019】産業廃棄物の投下や老朽等によって内張り
したゴムが損傷して廃棄物で汚染された水が漏出しても
多量の水が遮水シートに吸収されて貯留されるので、汚
染された水が土壌中に浸透して自然環境を破壊する怖れ
がない。
【0020】遮水シートの主原料の再生吸水シートと吸
水膨潤性ポリマーシートは廃棄する紙おむつの再生品で
あるから、産業廃棄物のリサイクル活動に貢献できる上
に遮水シートを安価に製造できる。更に施工現場の作業
も容易となり工事費の節減と工期の短縮を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す遮水シートの部分破
断斜視図である。
【図2】遮水シートの部分側面図である。
【図3】他の実施例の遮水シートの部分破断斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 吸水性シート 2、4 再生吸水シート 3 吸水膨潤性ポリマーシート 5 遮水性シート 6、8 キルテイング 7 ポリエチレンシート 10、20 遮水シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲル化物質の吸水膨潤性ポリマーシート
    の上下に吸水性シートを重ね合わせてキルテイング加工
    し、キルテイングされた前記吸水性シートの下面に遮水
    性シートをラミネートして一体のシートにしたことを特
    徴とする遮水シート。
  2. 【請求項2】 不織布の吸水性シートと、目付量の大き
    い再生吸水シートと、ゲル化性物質の吸水膨潤性ポリマ
    ーシートと、目付量の大きい再生吸水シートとを重ね合
    わせてキルテイング加工し、キルテイングされた前記再
    生吸水シートの下面に遮水性シートをラミネートして一
    体のシートにしたことを特徴とする遮水シート。
  3. 【請求項3】 ゲル化物質の吸水膨潤性ポリマーシート
    の上下に目付量の大きい再生吸水シート又はポリプロピ
    レン不織布を重ね合わせてキルテイング加工し、キルテ
    イングされた前記再生吸水シート又はプロピレン不織布
    にポリエチレンシートをラミネートして一体のシートに
    したことを特徴とする遮水シート。
JP6245791A 1994-09-02 1994-09-02 遮水シート Pending JPH0874223A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016529A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Tanaka:Kk 吸水型防水マット
JP2014028477A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Oji Holdings Corp 防水シート
KR20210068202A (ko) * 2019-11-29 2021-06-09 한국광해관리공단 힙 리칭 과정에서 발생한 누출 침출수의 토양 침투를 방지할 수 있는 차수시트 및 이를 구비한 힙 리칭 시스템

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JP2014028477A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Oji Holdings Corp 防水シート
KR20210068202A (ko) * 2019-11-29 2021-06-09 한국광해관리공단 힙 리칭 과정에서 발생한 누출 침출수의 토양 침투를 방지할 수 있는 차수시트 및 이를 구비한 힙 리칭 시스템

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