JP2000042509A - 廃棄物処分場の浸出有害物質吸着構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃棄物処分場の底面部に敷設された遮水シー
トの破損時に、埋立廃棄物から漏出する有害物質が地下
水に混入することを防止する手段を提供する。 【解決手段】 廃棄物を埋め立てる凹陥地底面部に埋設
された遮水シート下に設けた吸着層または吸着材を混入
した遮水土層ならびに吸着材を混入した地下水集排水管
の埋戻層に有害物質を吸着する構造とすることにより解
決する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は廃棄物処分場に係
り、廃棄物を埋め立てる凹陥地底面部に埋設された遮水
シートが破損した時に、または遮水シートと遮水シート
下に設けられた遮水土層とが同時に破損した時に、凹陥
地内部から遮水シートの破損部分を通過してより深い層
に浸出した水に含まれる有害物質を吸着し、同時に遮水
土層の自己修復を可能とするための構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】廃棄物処分場においては、従来から廃棄
物を埋め立てる凹陥地において、廃棄物から漏出した有
害物質を含む汚水が凹陥地底面から地中に浸透すること
を防ぐために、凹陥地底面部の基盤上に、合成ゴム製や
合成樹脂製、またはアスファルトを不織布に全層含浸あ
るいは積層したものでできた遮水シート片を多数接合し
て、凹陥地底面の全面を覆う遮水シートを敷設してい
た。さらに、廃棄物と遮水シートとが直接接触すること
により、遮水シートを破損することを防ぐために、敷設
した遮水シートの上に保護用土を敷設して、遮水シート
を保護していた。また、基盤下の地層から上方に湧出し
てくる地下水が遮水シートまで達した場合、有害物質が
地下水に混入する危険性が高くなるので、基盤下に地下
水を浸透集水して廃棄物処分場の基盤の外部に排水する
ための集排水管を埋設していた。

【０００３】しかし、上述のような保護土を敷設してい
ても、何らかの理由により、遮水シートが破損してしま
った場合、有害物質を含む汚水が遮水シートの破損部分
を通過して遮水シート下に浸出し、さらに凹陥地底面部
の基盤下に設けた地下水の集排水管に浸透して地下水に
混入する危険性がある。最悪の場合、この汚染された地
下水が集排水管を流路として廃棄物処分場の外部に広く
流出する危険性がある。

【０００４】そこで、遮水シートの破損に備えて、遮水
シートを２重に敷設したり、凹陥地底面部の基盤上に土
と粘土など不透水性土質材料とを混合した遮水土層を設
け、この上に遮水シートを敷設するなどの有害物質の浸
透防止対策が講じられていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、遮水シート
が２枚とも破損したり、さらに地震などにより遮水土層
まで破損した場合など、より深刻な破損が生じた場合
は、有害物質を含む汚水の廃棄物処分場の外部への流出
を回避できない危険性があった。

【０００６】そこで本発明は、遮水シートの破損時にお
いて、遮水シートの破損部から流出した水に含まれる有
害物質を吸着するための構造を提供することを目的とし
ている。さらに、遮水シートと遮水土層とが同時に破損
した場合において、遮水土層の自己修復機能を持たせる
とともに、遮水シートの破損部を通過して浸出した水に
含まれる有害物質を吸着するための構造を提供すること
を目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、 （１）廃棄物処分場において、廃棄物埋立用凹陥地の底
面部の基盤上に、土と、ベントナイトと、前記凹陥地内
部から前記遮水シートの破損部分を通過して浸出した水
に含まれる有害物質の吸着能を持つ吸着材と、を混合し
てなる遮水土層を設け、前記遮水土層上に遮水シートを
設け、前記遮水シート上に遮水シートの保護土層を設け
たことを特徴とする廃棄物処分場の浸出有害物質吸着構
造としたものである。

【０００８】（２）また、（１）の廃棄物処分場の浸出
有害物質吸着構造において、前記遮水土層の総重量に対
して、前記ベントナイトを２〜２０％、前記吸着材を２
〜３０重量％の範囲で混合したことを特徴とする廃棄物
処分場の浸出有害物質吸着構造としたものである。

【０００９】（３）また、廃棄物処分場において、廃棄
物埋立用凹陥地の基盤上に遮水土層を設け、前記遮水土
層上に前記凹陥地内部から前記遮水シートの破損部分を
通過して浸出した水に含まれる有害物質の吸着能を持つ
吸着層を設け、前記吸着層上に遮水シートを設け、前記
遮水シート上に遮水シートの保護土層を設けたことを特
徴とする廃棄物処分場の浸出有害物質吸着構造としたも
のである。

【００１０】（４）また、廃棄物処分場において、廃棄
物埋立用凹陥地の基盤上に前記凹陥地内部から前記遮水
シートの破損部分を通過して浸出した水に含まれる有害
物質の吸着能を持つ吸着層を設け、前記吸着層上に遮水
土層を設け、前記遮水土層上に遮水シートを設け、前記
遮水シート上に遮水シートの保護土層を設けたことを特
徴とする廃棄物処分場の浸出有害物質吸着構造としたも
のである。

【００１１】（５）また、廃棄物処分場において、廃棄
物埋立用凹陥地の底面部の基盤上に、土と、ベントナイ
トと、前記凹陥地内部から前記遮水シートの破損部分を
通過して浸出した水に含まれる有害物質の吸着能を持つ
吸着材と、を混合してなる遮水土層を設け、前記遮水土
層上に遮水シートを設け、前記遮水シート上に別の遮水
シートを設け、前記別の遮水シート上に遮水シートの保
護土層を設けたことを特徴とする廃棄物処分場の浸出有
害物質吸着構造としたものである。

【００１２】（６）また、（５）の廃棄物処分場の浸出
有害物質吸着構造において、前記遮水土層の総重量に対
して、前記ベントナイトを２〜２０％、前記吸着材を２
〜３０重量％の範囲で混合したことを特徴とする廃棄物
処分場の浸出有害物質吸着構造としたものである。

【００１３】（７）また、廃棄物処分場において、廃棄
物埋立用凹陥地の基盤上に遮水土層を設け、前記遮水土
層上に前記凹陥地内部から前記遮水シートの破損部分を
通過して浸出した水に含まれる有害物質の吸着能を持つ
吸着層を設け、前記吸着層上に遮水シートを設け、前記
遮水シート上に別の遮水シートを設け、前記別の遮水シ
ート上に遮水シートの保護土層を設けたことを特徴とす
る廃棄物処分場の浸出有害物質吸着構造としたものであ
る。

【００１４】（８）さらに、廃棄物処分場において、廃
棄物埋立用凹陥地の基盤上に前記凹陥地内部から前記遮
水シートの破損部分を通過して浸出した水に含まれる有
害物質の吸着能を持つ吸着層を設け、前記吸着層上に遮
水土層を設け、前記遮水土層上に遮水シートを設け、前
記遮水シート上に別の遮水シートを設け、前記別の遮水
シート上に遮水シートの保護土層を設けたことを特徴と
する廃棄物処分場の浸出有害物質吸着構造としたもので
ある。なお、（５）乃至（８）において、前記遮水シー
トと前記別の遮水シートの間に、浸出水の流路を設けて
も良い。

【００１５】

【作用】上記の構造によれば、廃棄物処分場において、
遮水シートの破損時に、遮水シートの破損部分を通過し
て浸出する水に含まれる有害物質を遮水土層に混入され
た吸着材または吸着層の吸着材で吸着することが可能と
なり、有害物質が地下水に混入することを防ぐことがで
きる。ひいては、この有害物質が廃棄物処分場の外部に
流出することを防止できる。

【００１６】さらに、遮水シートと遮水土層とが同時に
破損しても、遮水土層に混入されたベントナイトが浸出
水を吸入して膨潤し、遮水土層の亀裂を塞ぐことによ
り、自己修復が可能となるとともに、遮水土層に混入さ
れた吸着材で有害物質を吸着することが可能となり、有
害物質が地下水に混入することを防ぐことができる。ひ
いては、この有害物質が廃棄物処分場の外部に流出する
ことを防止できる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下に本発明に係る廃棄物処分場
の浸出有害物質吸着構造の具体的な実施形態を図面を参
照して詳細に説明する。廃棄物処分場においては、図
（１）に示すように、廃棄物処分場の凹陥地１に廃棄物
を投棄するが、図１（２）、および図２または３に示す
実施形態は、それぞれ凹陥地底面部２の構成に係るもの
である。

【００１８】図１（２）は凹陥地底面部２の一部の断面
を示すものである。この実施形態においては、凹陥地底
面部２の基礎であり最下層の部分となる基盤２１上に、
廃棄物処分場の凹陥地１の掘削によって生じた土と、水
と接すると膨潤して水が非常に浸透しにくくなる性質を
持つ粘土鉱物のベントナイトと、有害物質の吸着材とし
ての活性炭と、を混合して生成した有害物質の吸着能を
持つ遮水土を層状に敷設し、この遮水土層２２の上に、
合成ゴム製や合成樹脂製、またはアスファルトを不織布
に全層含浸あるいは積層したものでできた遮水シート２
３を敷設し、さらに、この遮水シート２３上に、遮水シ
ート２３が廃棄物９によって破損することを防止するた
めに、不織布２４を敷設し、最後に最上部の層として、
同じく遮水シート２３の破損防止のために遮水シートの
保護土層２５を設けたものである。

【００１９】この実施形態によれば、廃棄物９から漏出
した有害物質を含む汚水が、遮水シート２３の破損部を
通過して遮水シート２３下に浸出しても、遮水土層２２
において、透水性の非常に低いベントナイトによって有
害物質をこの層に滞留させることができ、同時に有害物
質の吸着能のある活性炭によって汚水中の有害物質が吸
着される。よって、有害物質が基盤２１下に浸透して地
下水に混入することを防止できる。

【００２０】なお、この実施形態においては、遮水土層
２２の総重量に対して、ベントナイト２〜２０重量％、
活性炭２〜３０重量％の割合で混合しているが、この混
合比は、ベントナイト１０重量％、活性炭２０重量％の
割合とするのが最も望ましい。これは、遮水材としての
ベントナイトと、吸着材としての活性炭とのそれぞれの
特性を活かし、さらに、廃棄物処分場の凹陥地地盤の構
成要素としてはやや軟弱であるベントナイトの特性など
を総合的に勘案したものである。

【００２１】また、図２は、別の実施形態における凹陥
地底面部２の一部の断面を示すものであるが、この実施
形態においては、活性炭を遮水土層２２に混合せず、独
立した層として設けている。具体的には、基盤２１上
に、遮水土層２２、活性炭よりなる吸着層２６、遮水シ
ート２３、不織布２４、遮水シートの保護土層２５の順
に設けている。

【００２２】この実施形態によれば、図１に示す実施形
態と同様に、廃棄物９から漏出した有害物質を含む汚水
は、遮水シート２３の破損部を通過して遮水シート２３
下に浸出しても、汚水中の有害物質が吸着層２６で吸着
され、さらに遮水土層２２により汚水がより下の層に浸
透することを阻止でき、また、遮水シート２３下の汚水
が排除可能である。さらに、図３は、図２の実施形態と
は逆に、吸着層２６を遮水土層２２の下に、つまり、基
盤２１上に、活性炭よりなる吸着層２６、遮水土層２
２、遮水シート２３、不織布２４、遮水シートの保護土
層２５の順に設けている。

【００２３】この実施形態によれば、例えば地震などに
より遮水シート２３と同時に、遮水土層２２まで破壊さ
れるような非常な深刻な事態が発生しても、遮水土層２
２に混入されたベントナイトが浸出水を吸入して膨潤
し、遮水土層２２の亀裂を塞ぐので、一旦亀裂が生じて
も、遮水土層２２自体が持つ自己修復機能により、遮水
土層２２下に有害物質を含む汚水が浸出することを防止
できる。また、この亀裂が大きなものとなり、一時的に
有害物質を含む汚水が遮水土層２２下に浸出するような
ことがあっても、吸着層２６を設けているので、有害物
質を含む汚水が吸着層２６を透過する際に、有害物質が
吸着材に吸着され、有害物質を除かれた水のみが基盤２
１に浸透するので、地下水に有害物質が混入することを
防止できる。

【００２４】また、上述の各実施形態においては、遮水
シート２３の上に、さらに別の遮水シート（図示せず）
を設け、この別の遮水シートの上に遮水シートの保護土
層２５を設ける構成に変更しても良い。この場合、２つ
の遮水シートの間に、集排水管など汚水の流路となるも
のを設けることが望ましい。

【００２５】さらに、上述の各実施形態においては、遮
水シートの破損時に、遮水シートの破損部分を通過する
汚水をできるかぎり少なくするために、凹陥地底面部２
に滞留した汚水を迅速に廃棄物処分場外に排出可能にす
るものとして、遮水シートの保護土層上に、凹陥地底面
部２に滞留した水を吸入する送水パイプの端部（図示せ
ず）が設け、この端部を送水パイプ５２（図１（１）に
図示）により凹陥地周囲の適当な場所に設置された貯水
タンク５３（図１（１）に図示）まで送水可能なように
接続し、必要に応じて、滞留した水を前記端部から吸入
して貯水装置としての貯水タンク５３へ送水する構成を
あわせ持つことが望ましい。

【００２６】なお、上述の各実施形態においては、吸着
材として活性炭を利用しているが、廃棄物から漏出する
有害物質の吸着能があるものならば、ゼオライトなどで
も良い。また、保護土層において遮水シートを保護する
のに十分な厚さが確保できるならば不織布２４は設けな
くとも良い。また、図１（２）および図２に示す実施形
態において、貯水装置を貯水タンクとしたが、汚水が外
部に流出しないよう貯水可能ならば貯水池などでも良
い。また、図１（２）に示す実施形態において、遮水土
層の総重量に対するベントナイトと活性炭との混合比
を、２〜２０重量％、２〜３０重量％としているが、こ
の混合比は、廃棄物処分場の規模、構造などにより適宜
別のものとしても構わない。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、廃棄物
処分場において、廃棄物を埋め立てる凹陥地底面部に埋
設された遮水シートの破損時に、前記凹陥地内部から遮
水シートを通過して遮水シート下に浸出した水に含まれ
る有害物質を、吸着可能な構成としたので、有害物質を
含む汚水が地下水に混入して廃棄物処分場の外部に流出
することを防止でき、廃棄物処分場の周辺環境に対する
安全性を高めることができる。

【００２８】また、廃棄物を埋め立てる凹陥地底面部に
埋設された遮水シートと遮水土層とが同時に破損して
も、遮水シートの破損部分を通過して遮水シート下に浸
出した水に含まれる有害物質を吸着可能とし、同時に遮
水土層を自己修復可能な構成としたので、上記と同様の
効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態における廃棄物処分場の全体
図（１）と本発明の実施形態を示す断面図（２）であ
る。

【図２】本発明の別の実施形態を示す断面図（１）であ
る。

【図３】本発明の別の実施形態を示す断面図（２）であ
る。

【符号の説明】

１ 廃棄物処分場の凹陥地 ２ 凹陥地底面部 ２１ 基盤 ２２ 遮水土層 ２３ 遮水シート ２４ 不織布 ２５ 遮水シートの保護土層 ２６ 吸着層 ５１ 送水ポンプ ５２ 送水パイプ ５３ 貯水タンク ９ 廃棄物

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 廃棄物処分場において、廃棄物埋立用凹
   陥地の底面部の基盤上に、土と、ベントナイトと、前記
   凹陥地内部から前記遮水シートの破損部分を通過して浸
   出した水に含まれる有害物質の吸着能を持つ吸着材と、
   を混合してなる遮水土層を設け、前記遮水土層上に遮水
   シートを設け、前記遮水シート上に遮水シートの保護土
   層を設けたことを特徴とする廃棄物処分場の浸出有害物
   質吸着構造。
2. 【請求項２】 前記遮水土層の総重量に対して、前記ベ
   ントナイトを２〜２０％、前記吸着材を２〜３０重量％
   の範囲で混合したことを特徴とする請求項１に記載の廃
   棄物処分場の浸出有害物質吸着構造。
3. 【請求項３】 廃棄物処分場において、廃棄物埋立用凹
   陥地の基盤上に遮水土層を設け、前記遮水土層上に前記
   凹陥地内部から前記遮水シートの破損部分を通過して浸
   出した水に含まれる有害物質の吸着能を持つ吸着層を設
   け、前記吸着層上に遮水シートを設け、前記遮水シート
   上に遮水シートの保護土層を設けたことを特徴とする廃
   棄物処分場の浸出有害物質吸着構造。
4. 【請求項４】 廃棄物処分場において、廃棄物埋立用凹
   陥地の基盤上に前記凹陥地内部から前記遮水シートの破
   損部分を通過して浸出した水に含まれる有害物質の吸着
   能を持つ吸着層を設け、前記吸着層上に遮水土層を設
   け、前記遮水土層上に遮水シートを設け、前記遮水シー
   ト上に遮水シートの保護土層を設けたことを特徴とする
   廃棄物処分場の浸出有害物質吸着構造。
5. 【請求項５】 廃棄物処分場において、廃棄物埋立用凹
   陥地の底面部の基盤上に、土と、ベントナイトと、前記
   凹陥地内部から前記遮水シートの破損部分を通過して浸
   出した水に含まれる有害物質の吸着能を持つ吸着材と、
   を混合してなる遮水土層を設け、前記遮水土層上に遮水
   シートを設け、前記遮水シート上に別の遮水シートを設
   け、前記別の遮水シート上に遮水シートの保護土層を設
   けたことを特徴とする廃棄物処分場の浸出有害物質吸着
   構造。
6. 【請求項６】 前記遮水土層の総重量に対して、前記ベ
   ントナイトを２〜２０％、前記吸着材を２〜３０重量％
   の範囲で混合したことを特徴とする請求項５に記載の廃
   棄物処分場の浸出有害物質吸着構造。
7. 【請求項７】 廃棄物処分場において、廃棄物埋立用凹
   陥地の基盤上に遮水土層を設け、前記遮水土層上に前記
   凹陥地内部から前記遮水シートの破損部分を通過して浸
   出した水に含まれる有害物質の吸着能を持つ吸着層を設
   け、前記吸着層上に遮水シートを設け、前記遮水シート
   上に別の遮水シートを設け、前記別の遮水シート上に遮
   水シートの保護土層を設けたことを特徴とする廃棄物処
   分場の浸出有害物質吸着構造。
8. 【請求項８】 廃棄物処分場において、廃棄物埋立用凹
   陥地の基盤上に前記凹陥地内部から前記遮水シートの破
   損部分を通過して浸出した水に含まれる有害物質の吸着
   能を持つ吸着層を設け、前記吸着層上に遮水土層を設
   け、前記遮水土層上に遮水シートを設け、前記遮水シー
   ト上に別の遮水シートを設け、前記別の遮水シート上に
   遮水シートの保護土層を設けたことを特徴とする廃棄物
   処分場の浸出有害物質吸着構造。