JPH0873596A - ブロックポリマー、その製造方法、表面改質剤、コーティング材組成物および多層塗膜の形成方法 - Google Patents

ブロックポリマー、その製造方法、表面改質剤、コーティング材組成物および多層塗膜の形成方法

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JPH0873596A
JPH0873596A JP7152150A JP15215095A JPH0873596A JP H0873596 A JPH0873596 A JP H0873596A JP 7152150 A JP7152150 A JP 7152150A JP 15215095 A JP15215095 A JP 15215095A JP H0873596 A JPH0873596 A JP H0873596A
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Atsushi Ogaki
敦 大垣
Hisanori Tanabe
久記 田辺
Koji Osugi
宏治 大杉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層塗膜の層間密着性改善等に有用な新規な
ブロックポリマーを提供する。 【構成】 ブロックポリマーは、少なくとも1つのポリ
オルガノシロキサンユニットと、少なくとも1つのポリ
アルキレンオキサイドユニットと、1級水酸基,カルボ
キシル基,カルボン酸塩基,1級アミノ基,2級アミノ
基,アミド基,ウレタン結合を含む基およびアルコキシ
シリル基からなる群から選ばれた極性基を有しかつ両ユ
ニットを連結する連結部とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロックポリマー、特
に、ポリオルガノシロキサンユニットとポリアルキレン
オキサイドユニットとを含むブロックポリマーに関す
る。
【0002】
【従来の技術とその課題】疎水性を示すポリオルガノシ
ロキサンユニットと親水性を示すポリアルキレンオキサ
イドユニットとを有するブロックポリマーは、相反する
特性を示すユニットを同一分子内に含むため、コーティ
ング材料の表面改質剤として種々の分野での利用が期待
されている。例えば、塗料に添加した場合、親水性を示
すポリアルキレンオキサイドユニットのために塗膜の上
塗り密着性を向上させることができると考えられる。し
かし、現実には、ポリアルキレンオキサイドユニットの
親水性が十分でないために、期待された効果は十分には
得られない。
【0003】このため、この種のブロックポリマーに関
して、親水性を高めるための改良が検討されている。例
えば、ポリアルキレンオキサイドユニット以外に極性の
高い官能基を持てば、親水性が増加するものと考えられ
る。このような構造単位を有するブロックポリマーとし
て、例えば、末端に水酸基やカルボキシル基などの官能
基を持つブロックポリマーがすでに知られている。とこ
ろが、このようなブロックポリマーも、全体の分子量に
対して親水性に寄与する官能基濃度が低く、上述の効果
は期待できない。
【0004】また、特開平5−310944号には、ポ
リオルガノシロキサンユニット中に親水性を高め得る複
数個の反応性官能基を有するブロックポリマーが開示さ
れている。しかし、このブロックポリマーでは、反応性
官能基が疎水性のポリオルガノシロキサンユニット中に
存在するため、親水性の増加が小さく、目的とする効果
は得られにくい。従って、これらのブロックポリマーを
用いた場合には、表面改質効果を十分達成することがで
きない。本発明の目的は、ポリオルガノシロキサンユニ
ットとポリアルキレンオキサイドユニットとを含むブロ
ックポリマーに関し、表面改質効果を高めることにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のブロックポリマ
ーは、少なくとも1つのポリオルガノシロキサンユニッ
トと、少なくとも1つのポリアルキレンオキサイドユニ
ットと、1級水酸基,カルボキシル基,カルボン酸塩
基,1級アミノ基,2級アミノ基,アミド基,ウレタン
結合を含む基およびアルコキシシリル基からなる群から
選ばれる極性基を有しかつ両ユニットを連結する連結部
とを含んでいる。また、本発明のブロックポリマーは、
下記の一般式(1)で表される。
【0006】
【化6】
【0007】式中、
【0008】
【化7】
【0009】
【化8】
【0010】R1 およびR2 は、炭素数1〜8のアルキ
ル基、炭素数6〜10のアリール基、または炭素数7〜
9のアラルキル基であり、互いに同一でも異なっていて
もよい。
【0011】
【化9】
【0012】R4 およびR5 は、炭素数1〜8でありか
つ水酸基を有していてもよいアルキル基であり、互いに
同一でも異なっていてもよい。Aは、水酸基、若しくは
末端にカルボキシル基、カルボン酸塩基、1級アミノ
基、2級アミノ基、アミド基、ウレタン結合を有する基
またはアルコキシシリル基を含む有機基である。Ra〜
Rfは、炭素数1〜8の有機基である。aは1〜13
5、bは2〜230、cは1〜8の整数、および、dは
1〜4の整数である。
【0013】本発明に係るブロックポリマーの製造方法
は、下記の工程を含んでいる。 ◎ポリアルキレンオキサイドユニットおよびポリオルガ
ノシロキサンユニットからなる群から選ばれた一方のユ
ニットを含みかつ両末端にそれぞれ1級アミノ基を有す
るジアミン化合物の当該1級アミノ基と、1級水酸基と
エポキシ基とを有するエポキシ化合物の当該エポキシ基
とを反応させる工程。 ◎ジアミン化合物に含まれるユニットとは異なる他方の
ユニットを含みかつ両末端にそれぞれエポキシ基を有す
るジエポキシ化合物をさらに反応させる工程。
【0014】この製造方法は、例えば、1級水酸基を、
カルボキシル基、カルボン酸塩基およびウレタン結合を
含む基からなる群から選ばれた1つの基を末端に有する
有機基に誘導する工程を更に含んでいる。また、この製
造方法では、例えば、1級水酸基とエポキシ基とを有す
るエポキシ化合物に代えて、アルコキシシリル基とエポ
キシ基とを有するエポキシ化合物を用いる。さらに、こ
の製造方法では、例えば、ジアミン化合物1に対して、
エポキシ化合物およびジエポキシ化合物をそれぞれ2お
よび1の官能基当量比で反応させる。
【0015】本発明に係るブロックポリマーの他の製造
方法は、下記の工程を含んでいる。 ◎ポリアルキレンオキサイドユニットおよびポリオルガ
ノシロキサンユニットからなる群から選ばれた一方のユ
ニットを含みかつ両末端にそれぞれエポキシ基を有する
ジエポキシ化合物Iの当該エポキシ基と、1級水酸基と
1級アミノ基とを有するアミノ化合物の当該1級アミノ
基とを反応させる工程。 ◎ジエポキシ化合物Iに含まれるものとは異なる他方の
ユニットを含みかつ両末端にそれぞれエポキシ基を有す
るジエポキシ化合物IIをさらに反応させる工程。
【0016】この製造方法は、例えば、1級水酸基を、
カルボキシル基、カルボン酸塩基およびウレタン結合を
含む基からなる群から選ばれた1つの基を末端に有する
有機基に誘導する工程を更に含んでいる。また、この製
造方法では、例えば、1級水酸基とエポキシ基とを有す
るエポキシ化合物に代えて、アルコキシシリル基とエポ
キシ基とを有するエポキシ化合物を用いる。
【0017】本発明に係るブロックポリマーの更に他の
製造方法は、ポリアルキレンオキサイドユニットおよび
ポリオルガノシロキサンユニットからなる群から選ばれ
た一方のユニットを含みかつ両末端にそれぞれカルボキ
シル基を有するジカルボン酸化合物と、ジカルボン酸化
合物に含まれるものとは異なるポリアルキレンオキサイ
ドユニットまたはポリオルガノシロキサンユニットを含
みかつ両末端にそれぞれ1級水酸基を有するジオール化
合物と、多価アルコールとを反応させる工程を含んでい
る。
【0018】この製造方法では、例えば、多価アルコー
ルに由来して得られる1級水酸基を、カルボン酸基、カ
ルボン酸塩基、ウレタン結合を含む基およびアルコキシ
シリル基からなる群から選ばれた1つの基を末端に有す
る有機基に誘導する工程を更に含んでいる。また、この
製造方法では、例えば、ジカルボン酸化合物1に対し
て、ジオール化合物および多価アルコールをそれぞれ1
および0.1〜0.3のモル比で反応させる。
【0019】本発明に係るブロックポリマーの更に他の
製造方法は、ポリアルキレンオキサイドユニットおよび
ポリオルガノシロキサンユニットからなる群から選ばれ
た一方のユニットを含みかつ両末端にそれぞれジイソシ
アネート基を有するジイソシアネート化合物と、ジイソ
シアネート化合物に含まれるユニットとは異なる他方の
ユニットを含みかつ両末端にそれぞれ1級水酸基を有す
るジオール化合物と、多価アルコールとを反応させる工
程を含んでいる。
【0020】この製造方法は、例えば、多価アルコール
に由来して得られる1級水酸基を、カルボキシル基、カ
ルボン酸塩基、ウレタン結合を含む基およびアルコキシ
シリル基からなる群から選ばれた1つの基を末端に有す
る有機基に誘導する工程を更に含んでいる。また、この
製造方法では、例えば、ジイソシアネート化合物1に対
して、ジオール化合物および多価アルコールをそれぞれ
の0.7〜0.8および0.3〜0.2のモル比で反応
させる。
【0021】本発明の表面改質剤は、少なくとも1つの
ポリオルガノシロキサンユニットと、少なくとも1つの
ポリアルキレンオキサイドユニットと、1級水酸基,カ
ルボキシル基,カルボン酸塩基,1級アミノ基,2級ア
ミノ基,アミド基,ウレタン結合を含む基およびアルコ
キシシリル基からなる群から選ばれる極性基を有しかつ
両ユニットを連結する連結部とを含むブロックポリマー
を含んでいる。
【0022】本発明のコーティング材組成物は、皮膜形
成成分を含むコーティング材と、表面改質剤とを含んで
いる。ここで、表面改質剤は、少なくとも1つのポリオ
ルガノシロキサンユニットと、少なくとも1つのポリア
ルキレンオキサイドユニットと、1級水酸基,カルボキ
シル基,カルボン酸塩基,1級アミノ基,2級アミノ
基,アミド基,ウレタン結合を含む基およびアルコキシ
シリル基からなる群から選ばれる極性基を有しかつ両ユ
ニットを連結する連結部とを含むブロックポリマーを含
んでいる。なお、コーティング材は、例えば塗料であ
る。
【0023】本発明の多層塗膜の形成方法は、下記の工
程を含んでいる。 ◎少なくとも1つのポリオルガノシロキサンユニット
と、少なくとも1つのポリアルキレンオキサイドユニッ
トと、1級水酸基,カルボキシル基,カルボン酸塩基,
1級アミノ基,2級アミノ基,アミド基,ウレタン結合
を含む基およびアルコキシシリル基からなる群から選ば
れる極性基を含みかつ両ユニットを連結する連結部とを
有するブロックポリマーを含む第1の塗料組成物による
塗膜を形成する工程。 ◎上述の塗膜上に、さらに第2の塗料組成物による塗膜
を形成する工程。
【0024】ブロックポリマー 本発明のブロックポリマーは、ポリオルガノシロキサン
ユニットと、ポリアルキレンオキサイドユニットと、連
結部とを含んでいる。 <ポリオルガノシロキサンユニット>ポリオルガノシロ
キサンユニットは、下記の一般式(I)で表される。
【0025】
【化10】
【0026】一般式(I)において、R1 およびR2
は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数6〜10のアリ
ール基、または炭素数7〜9のアラルキル基である。ア
ルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソプ
ロピル、イソブチル、t−ブチル、2−エチルヘキシル
などが例示できる。アリール基としては、フェニル、ト
リル、キシリル、t−ブチルフェニルなどが例示でき
る。アラルキル基としては、ベンジル、プロピルフェニ
ルなどが例示できる。R1 およびR2 は、互いに同じで
あってもよいし異なっていてもよい。aは1〜135で
ある。
【0027】このようなポリオルガノシロキサンユニッ
トの具体例として好ましいのは、ポリジメチルシロキサ
ン、ポリメチルフェニルシロキサン、ポリメチルプロピ
ルシロキサンおよびポリジフェニルシロキサンである。
ポリシロキサンユニットの重量平均分子量は、132〜
10,000が好ましい。さらに好ましくは、600〜
4,000である。重量平均分子量が132未満の場合
には、本発明のブロックポリマーを表面改質剤として用
いた場合の効果が得られにくい。逆に、10,000を
上回ると、本発明のブロックポリマーを例えば塗料に添
加した場合に、ハジキなどの不具合が生じる恐れがあ
る。本発明のブロックポリマーは、上述のポリオルガノ
シロキサンユニットを少なくとも1つ含んでいる。従っ
て、本発明のブロックポリマーは、上述のポリオルガノ
シロキサンユニットを複数個含んでいてもよい。
【0028】<ポリアルキレンオキサイドユニット>ポ
リアルキレンオキサイドユニットは、下記の一般式(I
I)で表される。 −O(R3 O)b− (II) 式中、R3 は、−(CH2 )d−(dは1〜4の整
数)、または、−CH2(CH3)CH−であり、bは2
〜230である。
【0029】ポリアルキレンオキサイドユニットの具体
例としては、例えば、ポリメチレンオキサイド、ポリエ
チレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリテ
トラメチレンオキサイドなどが挙げられる。親水性およ
び製造の容易さを考慮すると、ポリエチレンオキサイド
が好ましい。
【0030】ポリアルキレンオキサイドユニットの重量
平均分子量は、200〜10,000が好ましく、より
好ましくは、400〜5,000である。重量平均分子
量が200未満の場合には、本発明のブロックポリマー
を表面改質剤として用いた場合の効果が得られにくい。
逆に、10,000を上回ると、溶剤溶解性が低下する
おそれがある。本発明のブロックポリマーは、上述のポ
リアルキレンオキサイドユニットを少なくとも1つ含ん
でいる。従って、本発明のブロックポリマーは、上述の
ポリアルキレンオキサイドユニットを複数個含んでいて
もよい。
【0031】<連結部>連結部は、上述のポリオルガノ
シロキサンユニットと上述のポリアルキレンオキサイド
ユニットとを結合している部分である。連結部の構造
は、極性基を含んでいる必要があるが、その他の部分に
ついては特に限定されない。例えば、当該連結部は、極
性基を含んでいれば、炭素−炭素間の結合の他に、エス
テル結合、アミノエーテル結合、アミド結合、ウレタン
結合などを含んでいてもよい。一般にその構造は、本発
明のブロックポリマーの合成方法に依存する。
【0032】連結部に含まれる極性基は、例えば、1級
水酸基、カルボキシル基、カルボン酸塩基(例えば、カ
ルボン酸のナトリウム塩やカリウム塩基)、1級アミノ
基、2級アミノ基、アミド基、ウレタン結合を含む基
(例えば、−OCONHC36等)またはアルコキシシ
リル基(例えば、トリメトキシシリル基やメチルジエト
キシシリル基等)である。極性基は2種以上含まれてい
てもよい。なお、製造の容易さを考慮すると、好ましい
極性基は1級水酸基またはアルコキシシリル基である。
連結部の分子量は400以下が好ましい。400を上回
ると、ブロックポリマー中における連結部の占める割合
が高くなり、本発明の効果が十分に得られにくい。な
お、化学構造から計算される、極性基を含む連結部の分
子量の下限は、29である。
【0033】<ブロックポリマー>本発明のブロックポ
リマーの重量平均分子量は、500〜50,000であ
ることが好ましい。500未満では、表面改質剤として
用いた場合の効果が不十分であり、50,000を上回
ると溶剤溶解性が低下するおそれがある。連結部が有す
る極性基の含有量は、ブロックポリマー中における官能
基価で、15〜500であることが好ましい。さらに好
ましくは、40〜200である。5未満では、表面改質
剤として用いた場合の効果が十分でなく、500を上回
ると溶剤溶解性が低下するおそれがある。なお、本発明
における官能基価は以下の式で表される。
【0034】
【数1】
【0035】本発明のブロックポリマーは、例えば、下
記の一般式(1)で表すことができる。
【0036】
【化11】
【0037】式中、U1 およびU2 は、それぞれポリオ
ルガノシロキサンユニットまたはポリアルキレンオキサ
イドユニットを含んでいる。ただし、U1 およびU2
は、同時に同一のユニットを含まない。具体的には、U
1 がポリオルガノシロキサンユニットを含んでいるとき
には、U2 はポリアルキレンオキサイドユニットを含ん
でいる。逆に、U1 がポリアルキレンオキサイドユニッ
トを含んでいるときには、U2 はポリオルガノシロキサ
ンユニットを含んでいる。より具体的に説明すると、下
記の通りである。
【0038】
【化12】
【0039】式中、R1 、R2 、R3 、aおよびbは、
上述の通りである。Ra〜Rfは、炭素数1〜8の有機
基である。具体的には、−(CH2 )e−(eは1〜8
の整数である)で表される有機基である。好ましくは、
e=3のもの、すなわち、−(CH23−で表される有
機基である。Xは、−CH2CH(OH)CH2−であ
る。Yは、下記の(i)、(ii)または(iii)か
ら選ばれる。
【0040】
【化13】
【0041】Z1 およびZ2 は、下記の(iv)または
(v)から選ばれる。なお、Z1 およびZ2 は互いに同
一でもよいし、異なっていてもよい。
【0042】
【化14】
【0043】式中、R4 およびR5 は、炭素数1〜8で
ありかつ水酸基を有していてもよいアルキル基であり、
互いに同一でもよいし、異なっていてもよい。Aは、水
酸基、若しくは末端にカルボキシル基、カルボン酸塩
基、1級アミノ基、2級アミノ基、アミド基、ウレタン
結合を含む基またはアルコキシシリル基を含む有機基で
ある。このようなAの具体例は、例えば次の通りであ
る。
【0044】
【化15】
【0045】上述の一般式(1)で表されるブロックポ
リマーについて、ポリオルガノシロキサンユニット、ポ
リアルキレンオキサイドユニットおよび連結部の位置関
係を示すと下記のようになる。
【0046】
【化16】
【0047】ブロックポリマーの製造方法 〔連結部に含まれる極性基が1級水酸基の場合〕この場
合、本発明のブロックポリマーは、ポリオルガノシロキ
サンユニットを有しかつ反応性官能基を2つ有する化合
物A、ポリアルキレンオキサイドユニットを有しかつ反
応性官能基を2つ有する化合物B、および1級水酸基を
有しかつ反応性官能基を少なくとも1つ有する化合物C
を反応させることにより得られる。
【0048】このような反応を実施するためには、化合
物A,BおよびCが有する反応性官能基の組み合わせを
調整する必要がある。可能な組み合わせとしては、アミ
ノ基−エポキシ基、水酸基−カルボキシル基、アミノ基
−酸ハライド基、水酸基−酸ハライド基、アミノ基−イ
ソシアネート基、水酸基−イソシアネート基、エポキシ
基−カルボキシル基が例示できる。化合物A,Bおよび
Cに含まれる反応性官能基の組み合せは、原料入手の容
易性および反応設計の点を考慮すると、下記の表1に示
すものが好ましい。
【0049】
【表1】
【0050】表1における1A〜4Bの組み合わせは、
反応方法によって、1A、1Bおよび2Aのグループ
(グループa)と、3A、3B、4Aおよび4Bのグル
ープ(グループb)とに分類することができる。グルー
プaとグループbとは、前者が、まず化合物AまたはB
のどちらかに化合物Cを反応させ(第1の反応)、次に
先ほどと異なる化合物AまたはB(先に化合物Aを用い
た場合は化合物B、先に化合物Bを用いた場合は化合物
A)を反応させる(第2の反応)、2段階の反応を用い
るのに対して、後者は、化合物A、BおよびCを一度に
反応させる点で異なる。
【0051】<グループaの反応について>このグルー
プは、アミノ基とエポキシ基との反応を利用している。
すなわち、1級アミノ基とエポキシ基とが反応すると、
2級アミノ基が生成する。この2級アミノ基はさらにエ
ポキシ基と反応しうる。そこで、1級アミノ基またはエ
ポキシ基および極性基である1級水酸基を分子内に有す
る化合物Cを化合物AまたはB、すなわち1級ジアミン
化合物またはジエポキシ化合物とまず最初に反応させ、
1級水酸基および2級アミノ基を有する化合物を製造す
る(第1の反応)。これに先に用いたものと異なる化合
物AまたはB、すなわちジエポキシ化合物または1級ジ
アミン化合物を加えることで、連続した鎖延長反応が進
行し(第2の反応)、ポリアルキレンオキサイドユニッ
ト、ポリオルガノシロキサンユニットおよび1級水酸基
を有する連結部を含むブロックポリマーを得ることがで
きる。これを模式的に表すと、下記のようになる。
【0052】
【化17】
【0053】
【化18】
【0054】グループa、すなわち、アミノ基とエポキ
シ基との反応を利用する系では、表1に示したように、
化合物AおよびBは、ポリアルキレンオキサイドユニッ
トまたはポリオルガノシロキサンユニットのどちらかを
有する1級ジアミン化合物またはジエポキシ化合物であ
る。これらの化合物AおよびBが有するポリアルキレン
オキサイドユニットおよびポリオルガノシロキサンユニ
ットは、ブロックポリマーの項で述べたものである。具
体的な市販されている化合物の例を下記の表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】化合物Cは、1Aおよび1Bの系で用いる
場合は、表1に示すように、エポキシ基と1級水酸基と
を有する化合物である。このような化合物としては、例
えば、グリシドール、4−ヒドロキシメチル−1,2−
シクロヘキセンオキサイド、および2官能以上のアルコ
ールに含まれる少なくとも1つの水酸基をエピハロヒド
リンによってグリシジル化したもの(例えば、ジオール
のモノグリシジルエーテル)が挙げられる。この中で、
グリシドールが反応性および入手容易性の点から好まし
い。一方、2Aの系で用いられる化合物Cは、1級アミ
ノ基と1級水酸基とを有するものである。この種の化合
物としては、モノエタノールアミン、2−アミノ−1,
3−プロパンジオールが挙げられる。
【0057】グループaで得られるブロックポリマー
は、上記の一般式(1)で表される。ここでは、一般式
(1)中のU1 は、第1の反応において用いられる化合
物AまたはBが有するユニットにより決定される。一
方、U2 は、第2の反応において用いられる化合物Aま
たはBが有するユニットにより決定される。Yは、化合
物Cによって決定される。例えば、化合物Cがグリシド
ール、モノエタノールアミンおよび2−アミノ−1,3
−プロパンジオールの時は、Yはそれぞれ下記の
(i)、(ii)および(iii)となる。
【0058】
【化19】
【0059】次に好ましい反応条件について説明する。
1Aおよび1Bの場合には、第1の反応において、化合
物AまたはBのうち、1級アミノ基を有する方の化合物
と化合物Cとを反応させる。反応方法は、40〜100
℃に加熱した1級アミノ基を有する化合物AまたはBに
対して、化合物Cを滴下するのが好ましい。40℃未満
の場合には、反応の進行が遅く、100℃を上回ると、
エポキシの自己重合などの副反応が生じやすい。滴下終
了後、エポキシ基が消失するまで反応を継続する。エポ
キシ基の消失は、塩酸による逆滴定により確認すること
ができる。
【0060】次に、第2の反応では、化合物AまたはB
のうち、エポキシ基を有する方の化合物(アミノ基を有
する化合物が化合物Aのときは化合物B、アミノ基を有
する化合物が化合物Bのときは化合物A)を加える。反
応は、40〜100℃で行い、エポキシ当量が変化しな
いところで反応を終了することが好ましい。ここで得ら
れるブロックポリマーは、その末端、すなわち一般式
(1)におけるZ1 およびZ2 が上述の一般式(v)で
表されるものである。
【0061】なお、得られるブロックポリマーの安定性
を考慮する場合には、さらに、2級アミンを加えて、ブ
ロックポリマー末端のエポキシ基を開環させるのが好ま
しい。ここで用いられる2級アミンとしては、例えば、
HNR45 で示されるものが用いられる。なお、R4
およびR5 は、炭素数1〜8でありかつ水酸基を有して
いてもよいアルキル基であり、互いに同一でも異なって
いてもよい。このような2級アミンとして好ましいの
は、ジエタノールアミンである。なお、このような2級
アミンによる処理を施した場合には、一般式(1)中の
1 およびZ2 が上述の一般式(iv)で表されるブロ
ックポリマーとなる。
【0062】反応に用いられる化合物A、BおよびCの
量比は以下の通りである。すなわち、アミノ基を有する
化合物AまたはBの1に対して、化合物Cおよびエポキ
シ基を有する化合物(アミノ基を有する化合物が化合物
Aのときは化合物B、アミノ基を有する化合物が化合物
Bのときは化合物A)をそれぞれ2および1の官能基当
量比となるように設定するのが好ましい。化合物Cの割
合が、2より小さいときには、ゲル化するおそれがあ
り、2より大きいときには、第2の反応がうまく進行し
ないおそれがある。また、エポキシ基を有する化合物の
割合が1より小さいときには、目的とするブロックポリ
マーが得られず、1より大きいときには、エポキシを有
する化合物が消費されず残存し、ブロックポリマー中の
不純物となるおそれがある。なお、反応を行う際には、
反応制御のために溶媒を用いることができる。溶媒の種
類は特に限定されるものでなく、アミン−エポキシの反
応を阻害しないものであれば、種々のものを利用するこ
とができる。
【0063】次に2Aの場合には、第1の反応におい
て、化合物AまたはBと、化合物Cとを反応させる。な
お、化合物A、Bの選択は、上述の1Aおよび1Bと異
なり、自由に行うことができる。反応方法は、40〜1
00℃に加熱したエポキシ基を有する化合物AまたはB
に対して、化合物Cを滴下するのが好ましい。40℃未
満の場合には、反応の進行が遅く、100℃を上回る
と、エポキシの自己重合などの副反応が生じやすい。滴
下終了後、エポキシ基が消失するまで反応を継続する。
エポキシ基の消失は、塩酸による逆滴定により確認する
ことができる。
【0064】次に、第2の反応では、化合物AまたはB
のうち、先の反応に用いたものと異なる化合物(第1の
反応に用いた化合物が化合物Aのときは化合物B、第1
の反応に用いた化合物が化合物Bのときは化合物A)を
加える。反応は、40〜100℃で行ない、エポキシ当
量が変化しないところで終了することが好ましい。な
お、上述の反応の場合も1Aおよび1Bの場合と同様
に、溶媒を使用することができる。また、得られたブロ
ックポリマーの末端のエポキシ基は、1Aおよび1Bの
場合と同様に、2級アミンにより開環させて安定化する
こともできる。
【0065】2Aの系で用いられる化合物A、Bおよび
Cの量比は以下の通りである。すなわち、アミノ基を有
する化合物Cの1に対して、化合物AおよびBをそれぞ
れ0.5の官能基当量比となるように設定するのが好ま
しい。第1の反応に用いる化合物AまたはBの割合が、
0.5より小さいときには、ゲル化するおそれがあり、
0.5より大きいときには、第2の反応がうまく進行し
ないおそれがある。また、第2の反応に用いる化合物A
またはB(第1の反応に用いた化合物が化合物Aのとき
は化合物B、第1の反応に用いた化合物が化合物Bのと
きは化合物A)の割合が0.5より小さいときには、目
的とするブロックポリマーが得られず、0.5より大き
いときには、エポキシを有する化合物が消費されず残存
し、ブロックポリマー中の不純物となるおそれがある。
【0066】このようにして合成されたブロックポリマ
ーは、GPCによる分子量測定、水酸基価の測定、およ
び必要によりその他の機器分析法を併用することによ
り、目的とするブロックポリマーであることを確認する
ことができる。
【0067】<グループbの反応について>このグルー
プでは、化合物A、B、およびCを一度に反応させる。
このグループで用いられる官能基の組み合わせは、表1
に示すように水酸基−カルボキシル基および水酸基−イ
ソシアネート基である。このグループで用いられる化合
物AおよびBは、ポリアルキレンオキサイドユニットま
たはポリオルガノシロキサンユニットのどちらかを有す
る、ジオール化合物、ジカルボン酸化合物またはジイソ
シアネート化合物である。これらの化合物AおよびBが
有するポリアルキレンオキサイドユニットおよびポリオ
ルガノシロキサンユニットは、ブロックポリマーの項で
述べたものである。このようなジオール化合物およびジ
カルボン酸化合物で市販されているものの具体例を表3
に示す。
【0068】
【表3】
【0069】また、上述のジイソシアネート化合物は、
この種のジオール化合物にトルエンジイソシアネート
(TDI)、メチレンジイソシアネート(MDI)また
はイソホロンジイソシアネート(IPDI)などを反応
させることにより得ることができる。具体的には、キシ
レンなどの溶媒中で、触媒として一般にウレタン化に用
いられる有機錫化合物(例えば、ジブチル錫ラウレート
やジブチル錫オキサイド)や3級アミン化合物(例え
ば、ジメチルベンジルアミン)などの存在下、ジオール
化合物1モルに対してジイソシアネート2モルを加える
ことで得ることができる。化合物Cは、1級水酸基を3
つ以上有する化合物であり、例えば、トリメチロールプ
ロパンやペンタエリスリトールが挙げられる。
【0070】次に好ましい反応条件について説明する。
3Aおよび3Bの系では、反応は通常のポリエステル合
成反応に従って行われる。化合物A、BおよびCを一度
に混合して、100〜240℃に加熱し、脱水反応を進
行させる。この際、触媒が用いられてもよい。触媒とし
ては、一般にエステル化反応に用いられるものが使用で
きる。例えば、ジブチル錫ラウレートやp−トルエンス
ルホン酸などが挙げられる。また、溶媒として、キシレ
ンやメチルイソブチルケトンなどを用いることができ
る。なお、反応終了は、酸価を測定することによって決
定できる。
【0071】化合物A、BおよびCの量比は、カルボキ
シル基を有する化合物AまたはBの1に対して、水酸基
を有する化合物AまたはB(カルボキシル基を有する化
合物が化合物Aのときは化合物B、カルボキシル基を有
する化合物が化合物Bのときは化合物A)および多価ア
ルコール(化合物C)をモル比でそれぞれ1および0.
1〜0.3に設定するのが好ましい。このような比率以
外の場合には、目的とするブロックポリマーが得られな
いおそれがある。
【0072】4Aおよび4Bの系では、反応は通常のポ
リウレタン合成反応に従って行われる。ここでは、上述
の方法で得られたジイソシアネート化合物に化合物A、
BおよびCを一度に混合し、50〜80℃に加熱する。
触媒としては、有機錫化合物や3級アミンなど一般にウ
レタン化に用いられるものが利用できる。ジイソシアネ
ート化合物の合成の際に触媒を用いたときには、新たに
触媒を添加してもよいし、しなくてもよい。溶媒は、原
料および生成物を溶解し、活性水素を持たないものであ
れば特に限定されない。反応終了は、IRスペクトルで
イソシアネート基の消失を確認することにより決定でき
る。
【0073】化合物A、BおよびCの量比は、イソシア
ネート基を有する化合物AまたはBの1に対して、水酸
基を有する化合物AまたはB(イソシアネート基を有す
る化合物が化合物Aのときは化合物B、イソシアネート
基を有する化合物が化合物Bのときは化合物A)および
多価アルコール(化合物C)をモル比でそれぞれ0.7
〜0.8および0.3〜0.2に設定するのが好まし
い。また、水酸基を有する化合物と多価アルコールとの
モル数の合計が、イソシアネート基を有する化合物のモ
ル数に等しいことが好ましい。なお、このような比率以
外の場合には、目的とするブロックポリマーが得られな
いおそれがある。
【0074】〔連結部に含まれる極性基がカルボキシル
基、カルボン酸塩基、1級アミノ基、2級アミノ基、ア
ミド基またはウレタン結合を含む基の場合〕このような
ブロックポリマーは、上述の方法により製造されるブロ
ックポリマーの連結部に含まれる1級水酸基を所望の極
性基に誘導することにより製造することができる。
【0075】具体的には、極性基がカルボキシル基の場
合は、連結部の1級水酸基に酸無水物を作用させる。酸
無水物としては、例えば、無水コハク酸、無水イタコン
酸、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキ
サヒドロ無水フタル酸、無水フタル酸、無水トリメリッ
ト酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸無水物が例
示できる。極性基がカルボン酸塩の場合は、上述のよう
に1級水酸基から誘導されたカルボキシル基を更に水酸
化ナトリウム溶液や水酸化カリウム溶液により処理して
塩にする。極性基が1級アミノ基または2級アミノ基の
場合は、連結部の1級水酸基にハロゲン化アルキルアミ
ン化合物を作用させる。ハロゲン化アルキルアミン化合
物としては、例えば、3−クロロプロピルアミンが例示
できる。極性基がアミド基の場合は、連結部の1級水酸
基にアミノ酸化合物を作用させる。アミノ酸化合物とし
ては、例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシ
ン、イソロイシン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リ
ジン、アルギニンが挙げられる。さらに、極性基がウレ
タン結合を含む基の場合は、連結部の1級水酸基にイソ
シアネート化合物を反応させる。イソシアネート化合物
としては、メチルイソシアネート、プロピルイソシアネ
ート、n−ブチルイソシアネート、フェニルイソシアネ
ート、シクロヘキシルイソシアネート等が例示できる。
【0076】〔連結部に含まれる極性基がアルコキシシ
リル基の場合〕このようなブロックポリマーは、連結部
に1級水酸基を含むブロックポリマーの製造方法におい
て、化合物Cとしてエポキシ基とアルコキシシリル基と
を有するものを用いかつグループaのうちの組み合わせ
1Aまたは1Bの場合と同じ方法を採用することにより
製造することができる。ここで用いられる化合物Cとし
ては、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラ
ンや3−グリシジルオキシプロピル−メチルジエトキシ
シランが例示できる。また、この種のブロックポリマー
は、連結部に1級水酸基を含むブロックポリマーの当該
1級水酸基をアルコキシシリル基に誘導することにより
製造することもできる。1級水酸基をアルコキシシリル
基に誘導する方法としては、例えば、連結部の1級水酸
基にハロシラン化合物を作用させる方法を採用すること
ができる。ハロシラン化合物としては、例えば、γ−ク
ロロプロピルトリメトキシシランが例示できる。
【0077】ブロックポリマーの利用 本発明に係る上述のブロックポリマーは、例えば、表面
改質剤として用いられる。ここでいう表面改質剤は、塗
膜やプラスチックなどの合成高分子および紙・パルプや
頭髪などの天然高分子の表面に作用し、例えば、表面密
着性、柔軟性などを改善するものである。特に、このブ
ロックポリマーは、コーティング材の表面改質剤として
有用である。コーティング材としては、皮膜形成成分を
含むものであれば、公知のものが対象となる。コーティ
ング材の具体例としては、塗料、繊維処理剤、頭髪改質
剤(リンス)などが挙げられる。
【0078】特に、当該ブロックポリマーは、塗料に用
いるのが好ましい。上述のブロックポリマーを含む塗料
(コーティング材組成物の一例)による塗膜の表層部
は、ブロックポリマーが多数含まれる結果、主として当
該ブロックポリマーの連結部に含まれる極性基のために
極性が高まり、表面密着性が改善されると考えられる。
ここで、塗膜の表層部にブロックポリマーが多数含まれ
るのは、ブロックポリマーが、ポリオルガノシロキサン
ユニットを有しているために、膜形成過程において塗膜
の表層部に移行しやすいためであると考えられる。な
お、ここでいう表面密着性とは、塗膜の上にさらに塗料
を塗布して重ねて塗膜を形成した場合の、両塗膜間の密
着性(はがれにくさ)をいう。
【0079】多層塗膜の形成方法 本発明に係る多層塗膜の形成方法は、既製の塗膜の上
に、他の塗膜が積層された多層塗膜の形成方法である。
なお、ここでの多層塗膜は、少なくとも2層以上の塗膜
を含んでいる。この種の塗膜を形成する場合には、まず
上述のブロックポリマーを含む塗料(第1の塗料組成
物)による塗膜を形成する。ここでは、通常の方法によ
り塗料を塗布して塗膜を形成する。こうして得られた塗
膜の表層部は、上述のようにブロックポリマーが多数含
まれるので、表面の極性が高まり、表面密着性の改善が
期待される。
【0080】次に、得られた塗膜上に重ねて塗膜を形成
する。ここでは、先に得られた塗膜の上に、第2の塗料
組成物を塗布することにより塗膜を形成する。ここで用
いられる第1および第2の塗料組成物は、膜形成能を有
するものであれば、特に限定されない。但し、硬化性を
有しているものであれば、より好ましい。なお、第1の
塗料組成物と第2の塗料組成物とは同一であってもよい
し、異なっていてもよい。また、第2の塗料組成物がシ
リコーン系の硬化剤(アルコキシシラン系の硬化剤)を
含む場合は、第1の塗料組成物として、連結部の極性基
としてアルコキシシリル基を有するブロックポリマーを
含むものを用いるのが好ましい。
【0081】3層以上の多層塗膜を形成する際には、最
上層以外の層を形成するための塗料組成物として、上述
のブロックポリマーを含むものを用いるのが好ましい。
勿論、最上層を形成するための塗料組成物として、上述
のブロックポリマーを含むものを用いてもよい。このよ
うな方法により、多層塗膜を形成した場合には、各層間
の密着性に優れた多層塗膜が得られる。
【0082】
【実施例】実施例1〜18(連結部にアミノエーテル結合および1
級水酸基を含むブロックポリマーの合成) 冷却器、撹拌機、窒素導入管および反応温度制御装置を
備え付けたフラスコに、キシレン50gと表4に示す所
定量(A)のポリオルガノシロキサンユニットを有する
ジアミン化合物とを仕込み、撹拌しながら65℃に加熱
した。
【0083】次に、n−ブタノール20gと所定量
(B)のグリシドールとを加え、反応温度を65℃に保
ちながら、90分間撹拌した。なお、反応終了後にサン
プリングを実施し、塩酸による逆滴定法によりエポキシ
残基がないことを確認した。その後、キシレン20gと
表4に示す所定量(C)のポリアルキレンオキサイドユ
ニットを有するジエポキシ化合物とをさらに加え、反応
温度を65℃に保ちながら、エポキシ基当量が変化しな
くなるまで90分間撹拌した。さらに、n−ブタノール
10gと所定量(D)のジエタノールアミンとを加え、
反応温度を65℃に保ちながら、180分間撹拌した。
なお、反応終了後にサンプリングを実施し、塩酸による
逆滴定法によりエポキシ残基がないことを確認した。
【0084】
【表4】
【0085】表中、 TSL−9346:東芝シリコーン株式会社製のポリジ
メチルシロキサンユニットを有するジアミン(分子量5
05) X−22−161AS:信越化学工業株式会社製のポリ
ジメチルシロキサンユニットを有するジアミン(分子量
900) X−22−161A:信越化学工業株式会社製のポリジ
メチルシロキサンユニットを有するジアミン(分子量
1,680) デナコールEX−821:ナガセ化成株式会社製のポリ
エチレンオキサイドのグリシジルエーテル(分子量39
0) デナコールEX−841:ナガセ化成株式会社製のポリ
エチレンオキサイドのグリシジルエーテル(分子量76
4) ここで得られた各ブロックポリマーは、下記の一般式
(2)の通りである。
【0086】
【化20】
【0087】一般式(2)において、a、bおよびnは
表5に示す通りである。
【0088】
【表5】
【0089】なお、各ブロックポリマーの物性値および
分析値を表6に示す。
【0090】
【表6】
【0091】実施例19(連結部にエステル結合および
1級水酸基を含むブロックポリマーの合成1) 冷却器、撹拌機、窒素導入管および反応温度制御装置を
備え付けたフラスコにX−22−160AS(信越化学
工業株式会社製のポリジメチルシロキサンユニットを有
するジオール、分子量900)70.4g、PEO酸#
400(川研ファインケミカル株式会社製のポリエチレ
ンオキサイドユニットを有するジカルボン酸、分子量4
00)28.2g、トリメチロールプロパン1.4gお
よびジブチル錫オキサイド0.05gとを仕込み、撹拌
しながら3時間かけて200℃に加熱した。約170℃
で脱水反応が始まり、200℃でクリヤーな外観を示し
た。続いて200℃から210℃まで4時間かけて昇温
後、酸価を測定したところ22であった。その後、反応
系を120℃まで冷却し、キシレン2gを加えて還流さ
せながら脱水反応を約5時間行い、酸価が14で変化し
ないことを確認して反応を終了した。得られたブロック
ポリマーは無色透明であり、GPCによる分子量測定を
行ったところ、数平均分子量/重量平均分子量=5,8
00/8,600であった。また、1級水酸基価は3
1.2であった。
【0092】実施例20(連結部にエステル結合および
1級水酸基を含むブロックポリマーの合成2) 実施例19において、X−22−160ASの量を7
0.4gを49.3gに変更し、また、PEO酸#40
0をPEO酸#1000(川研ファインケミカル株式会
社製のポリエチレンオキサイドユニットを有するジカル
ボン酸、分子量1,000)49.3gに変更し、ほか
は同条件でブロックポリマーを合成した。得られたブロ
ックポリマーは無色透明であり、GPCによる分子量測
定を行ったところ、数平均分子量/重量平均分子量=
6,200/8,900であった。また、1級水酸基価
は31.4であった。
【0093】実施例21(連結部にウレタン結合および
1級水酸基を含むブロックポリマーの合成1) 冷却器、撹拌機、窒素導入管および反応温度制御装置を
備え付けたフラスコに分子量400のポリエチレングリ
コール26.3gおよびジブチル錫ラウレート0.05
gを加え、撹拌しながら65℃に加熱した。ここに、ヘ
キサメチレンジイソシアネート22.2gを滴下した。
IRでイソシアネート基を示す吸収ピークの高さが変化
しなくなったことを確認し、さらにX−22−160A
Sを49.3gとトリメチロールプロパン2.2gを加
えた。65℃で3時間反応を継続し、IRでイソシアネ
ート基を示す吸収が消失したことを確認して反応を終了
した。得られたブロックポリマーは無色透明であり、G
PCによる分子量測定を行ったところ、数平均分子量/
重量平均分子量=4,200/5,900であった。ま
た、1級水酸基価は28.1であった。
【0094】実施例22(連結部にウレタン結合および
1級水酸基を含むブロックポリマーの合成2) 実施例21において、分子量400のポリエチレングリ
コールを分子量1,000のポリエチレングリコール4
7.2gに、X−22−160ASの量を49.3gか
ら35.4gに、さらにヘキサメチレンジイソシアネー
トの量を22.2gから15.8gにそれぞれ変更し、
ほかは同条件でブロックポリマーを合成した。得られた
ブロックポリマーは無色透明であり、GPCによる分子
量測定を行ったところ、数平均分子量/重量平均分子量
=6,700/8,100であった。また、1級水酸基
価は19.8であった。
【0095】実施例23(連結部にアミノエーテル結合
およびカルボキシル基を含むブロックポリマーの合成) 冷却器、撹拌機、窒素導入管および反応温度制御装置を
備え付けたフラスコに、キシレン50gとポリオルガノ
シロキサンユニットを有するジアミン化合物(TSL−
9346:東芝シリコーン株式会社製)41.8部とを
仕込み、撹拌しながら60〜70℃に加熱した。
【0096】次に、n−ブタノール20gとグリシドー
ル10.3部とを加え、反応温度を60〜70℃に保ち
ながら、90分間撹拌した。なお、反応終了後にサンプ
リングを実施し、塩酸による逆滴定法によりエポキシ残
基がないことを確認した。その後、キシレン20gとポ
リアルキレンオキサイドユニットを有するジエポキシ化
合物(デナコールEX−821:ナガセ化成株式会社
製)40.7部とをさらに加え、反応温度を60〜70
℃に保ちながら、エポキシ基当量が変化しなくなるまで
90分間撹拌した。
【0097】さらに、n−ブタノール10gとジエタノ
ールアミン7.2部とを加え、反応温度を60〜70℃
に保ちながら、90分間撹拌した。なお、反応終了後に
サンプリングを実施し、塩酸による逆滴定法によりエポ
キシ残基がないことを確認した。ここで得られたブロッ
クポリマーは、連結部に1級水酸基を有するものであ
る。具体的には、上記一般式(2)において、a、bお
よびnがそれぞれ4、7および3のものである。
【0098】次に、得られたブロックポリマー100部
と無水コハク酸27.8部とを混合し、反応温度を60
〜70℃に保ちながら、60分間撹拌した。これによ
り、上記ブロックポリマーの連結部に含まれる1級水酸
基がカルボキシル基に誘導されたブロックポリマーが得
られた。得られたブロックポリマーの数平均分子量およ
び重量平均分子量はそれぞれ2,500および6,00
0である。
【0099】実施例24(連結部にアミノエーテル結合
およびカルボン酸塩基を含むブロックポリマーの合成) 実施例23で得られたブロックポリマー127.8gに
1Nのエタノール性水酸化ナトリウム溶液278.3m
lを加え、撹拌した。これにより、実施例23で得られ
たブロックポリマーの連結部に含まれるカルボキシル基
がナトリウム塩に誘導されたブロックポリマーが得られ
た。
【0100】実施例25(連結部にアミノエーテル結合
およびウレタン結合を含む基を有するブロックポリマー
の合成) 実施例23において、中間物として得られたブロックポ
リマー(連結部に1級水酸基を有するもの)100部に
n−プロピルイソシアネート2.12部を加え、反応温
度を60〜70℃に保ちながら、90分間撹拌した。こ
れにより、ブロックポリマーの連結部に含まれる1級水
酸基がウレタン結合を含む基に誘導されたブロックポリ
マーが得られた。得られたブロックポリマーの数平均分
子量および重量平均分子量はそれぞれ2,400および
5,700である。
【0101】実施例26(連結部にアミノエーテル結合
およびアルコキシシリル基を有するブロックポリマーI
の合成) 冷却器、撹拌機、窒素導入管および反応温度制御装置を
備え付けたフラスコに、キシレン50部と下記の構造式
で示されるポリオルガノシロキサンユニットを有するジ
アミン化合物(BY−16−853C、分子量=75
0:東レダウシリコーン株式会社製)41.4部とを仕
込み、撹拌しながら60〜70℃に加熱した。
【0102】
【化21】
【0103】次に、n−ブタノール20部と3−グリシ
ジルオキシプロピルトリメトキシシラン(東京化成株式
会社製)26.1部とを加え、反応温度を60〜70℃
に保ちながら、90分間撹拌した。なお、反応終了後に
サンプリングを実施し、塩酸による逆滴定法によりエポ
キシ残基がないことを確認した。その後、キシレン20
部とポリアルキレンオキサイドユニットを有するジエポ
キシ化合物(デナコールEX−821:ナガセ化成株式
会社製)28.7部とをさらに加え、反応温度を60〜
70℃に保ちながら、エポキシ基当量が変化しなくなる
まで90分間撹拌した。
【0104】さらに、n−ブタノール10部とジエタノ
ールアミン3.8部とを加え、反応温度を60〜70℃
に保ちながら、90分間撹拌した。なお、反応終了後に
サンプリングを実施し、塩酸による逆滴定法によりエポ
キシ残基がないことを確認した。ここで得られたブロッ
クポリマーは、連結部にトリメトキシシリル基を有する
ものである。具体的には、下記の一般式(3)で示され
るものである。
【0105】
【化22】
【0106】得られたブロックポリマーの数平均分子量
および重量平均分子量は、それぞれ2,000および1
2,900であった。
【0107】実施例27(連結部にアミノエーテル結合
およびアルコキシシリル基を有するブロックポリマーI
Iの合成) 冷却器、撹拌機、窒素導入管および反応温度制御装置を
備え付けたフラスコに、キシレン50部と実施例26で
用いたものと同じジアミン化合物26.0部とを仕込
み、撹拌しながら60〜70℃に加熱した。
【0108】次に、n−ブタノール20部と3−グリシ
ジルオキシプロピル−メチルジエトキシシラン(KBE
−402:信越化学工業株式会社製)17.2部とを加
え、反応温度を60〜70℃に保ちながら、90分間撹
拌した。なお、反応終了後にサンプリングを実施し、塩
酸による逆滴定法によりエポキシ残基がないことを確認
した。その後、キシレン20部とポリアルキレンオキサ
イドユニットを有するジエポキシ化合物(デナコールE
X−821:ナガセ化成株式会社製)54.4部とをさ
らに加え、反応温度を60〜70℃に保ちながら、エポ
キシ基当量が変化しなくなるまで90分間撹拌した。
【0109】さらに、n−ブタノール10部とジエタノ
ールアミン2.4部とを加え、反応温度を60〜70℃
に保ちながら、90分間撹拌した。なお、反応終了後に
サンプリングを実施し、塩酸による逆滴定法によりエポ
キシ残基がないことを確認した。ここで得られたブロッ
クポリマーは、連結部にメチルジエトキシシリル基を有
するものである。具体的には、下記の一般式(4)で示
されるものである。
【0110】
【化23】
【0111】得られたブロックポリマーの数平均分子量
および重量平均分子量は、それぞれ3,300および1
0,000であった。
【0112】実施例28〜49(塗料組成物の調製) アクリルメラミンクリヤーワニスに、実施例1〜22で
合成した各ブロックポリマーを1種類ずつ添加した。こ
の際、添加量はアクリルメラミンクリヤーワニスの固形
分に対して1重量%に設定した。
【0113】実施例50〜52(塗料組成物の調製) アクリルメラミンクリヤーワニスに、実施例23〜25
で合成した各ブロックポリマーを1種類ずつ添加した。
この際、添加量はアクリルメラミンクリヤーワニスの固
形分に対して0.3重量%に設定した。
【0114】実施例53,54(塗料組成物の調製) アクリルメラミンクリヤーワニスに、実施例26,27
で合成した各ブロックポリマーを1種類ずつ添加した。
この際、添加量はアクリルメラミンクリヤーワニスの固
形分に対して0.5重量%に設定した。
【0115】実施例55〜76(多層塗膜の形成I) 実施例28〜49で得られた塗料組成物を、基板に下塗
りおよび中塗りを施して得られた塗膜の上にスプレー塗
装し、10分間静置した後に、140℃で25分焼き付
けた(第1層の形成)。得られた塗膜が室温になるまで
空冷し、その後、酸無水物ハーフエステル基、エポキシ
基および水酸基を含むアクリル樹脂ワニスを重ねてスプ
レー塗装し、10分間静置した後に、140℃で25分
焼き付けた(第2層の形成)。得られた多層塗膜につい
て、ゴバン目剥離試験を実施し、第1層と第2層との密
着性を調べた。結果を表7に示す。
【0116】
【表7】
【0117】実施例77〜98(多層塗膜の形成II) 実施例55〜76において、第1層の焼き付け条件を1
60℃×25分、第2層の焼き付け条件を120℃×2
5分に変更し、ほかは同条件で多層塗膜を形成した。得
られた多層塗膜について、実施例55〜76と同様にし
て密着性を調べた。結果を表8に示す。
【0118】
【表8】
【0119】実施例99〜103(多層塗膜の形成II
I) 実施例28〜30および実施例46、48で得られた塗
料組成物を、基板に下塗りおよび中塗りを施して得られ
た塗膜の上にスプレー塗装し、10分間静置した後に、
140℃で25分焼き付けた(第1層の形成)。得られ
た塗膜が室温になるまで空冷し、その後、実施例28〜
49で用いたアクリルメラミンクリヤーワニスをそのま
ま重ねてスプレー塗装し、10分間静置した後に、14
0℃で25分焼き付けた(第2層の形成)。得られた多
層塗膜について、実施55〜76と同様にして密着性を
調べた。結果を表9に示す。
【0120】
【表9】
【0121】実施例104〜108(多層塗膜の形成I
V) 実施例99〜103において、第1層の焼き付け条件を
160℃×25分、第2層の焼き付け条件を120℃×
25分に変更し、ほかは同条件で多層塗膜を形成した。
得られた多層塗膜について、実施例55〜76と同様に
して密着性を調べた。結果を表10に示す。
【0122】
【表10】
【0123】実施例109〜113(多層塗膜の形成
V) 実施例50〜54で得られた塗料組成物を、基板に下塗
りおよび中塗りを施して得られた塗膜の上にスプレー塗
装し、10分間静置した後に、160℃で25分焼き付
けた(第1層の形成)。得られた塗膜が室温になるまで
空冷し、その後、実施例28〜49で用いたアクリルメ
ラミンクリヤーワニスをそのまま重ねてスプレー塗装
し、10分間静置した後に、120℃で25分焼き付け
た(第2層の形成)。得られた多層塗膜について、実例
例55〜76と同様にして密着性を調べた。結果を表1
1に示す。
【0124】
【表11】
【0125】比較例1 実施例28〜49で用いたアクリルメラミンクリヤーワ
ニスをそのまま、基板に下塗りおよび中塗りを施して得
られた塗膜の上にスプレー塗装し、10分間静置した後
に、140℃で25分焼き付けた(第1層の形成)。得
られた塗膜が室温になるまで空冷し、その後、酸無水物
ハーフエステル基、エポキシ基および水酸基を含むアク
リル樹脂ワニスを重ねてスプレー塗装し、10分間静置
した後に、140℃で25分焼き付けた(第2層の形
成)。得られた多層塗膜について、実施例55〜76と
同様にして密着性を調べた。結果を表12に示す。
【0126】比較例2 比較例1において、第1層の焼き付け条件を160℃×
25分、第2層の焼き付け条件を120℃×25分に変
更し、ほかは同条件で多層塗膜を形成した。得られた多
層塗膜について、実施例55〜76と同様にして密着性
を調べた。結果を表12に示す。
【0127】比較例3 実施例28〜49で用いたアクリルメラミンクリヤーワ
ニスをそのまま、基板に下塗りおよび中塗りを施して得
られた塗膜の上にスプレー塗装し、10分間静置した後
に、140℃で25分焼き付けた(第1層の形成)。得
られた塗膜が室温になるまで空冷し、その後、第1層の
形成に用いたアクリルメラミンクリヤーワニスを重ねて
スプレー塗装し、10分間静置した後に、140℃で2
5分焼き付けた(第2層の形成)。得られた多層塗膜に
ついて、実施例55〜76と同様にして密着性を調べ
た。結果を表12に示す。
【0128】比較例4 比較例3において、第1層の焼き付け条件を160℃×
25分、第2層の焼き付け条件を120℃×25分に変
更し、ほかは同条件で多層塗膜を形成した。得られた多
層塗膜について、実施例55〜76と同様にして密着性
を調べた。結果を表12に示す。
【0129】
【表12】
【0130】
【発明の効果】本発明によれば、多層塗膜の密着性改善
等に有用な、新規なブロックポリマーが得られる。本発
明によるブロックポリマーの製造方法によれば、多層塗
膜の密着性改善等に有用な、新規なブロックポリマーが
得られる。本発明の表面改質剤は、上述のブロックポリ
マーを含むので、例えば多層塗膜の密着性を改善でき
る。本発明のコーティング剤組成物によれば、例えば重
ね塗りしたコーティング層との密着性が良好なコーティ
ング膜が形成できる。本発明に係る多層塗膜の形成方法
によれば、層間の密着性が良好な多層塗膜を形成でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 7/12 PSM 183/12 PMV

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つのポリオルガノシロキサン
    ユニットと、 少なくとも1つのポリアルキレンオキサイドユニット
    と、 1級水酸基、カルボキシル基、カルボン酸塩基、1級ア
    ミノ基、2級アミノ基、アミド基、ウレタン結合を含む
    基およびアルコキシシリル基からなる群から選ばれる極
    性基を有しかつ前記両ユニットを連結する連結部と、を
    含むブロックポリマー。
  2. 【請求項2】重量平均分子量が500〜50,000で
    ある、請求項1に記載のブロックポリマー。
  3. 【請求項3】前記連結部に含まれる前記極性基の官能基
    価が、15〜500である、請求項1または2に記載の
    ブロックポリマー。
  4. 【請求項4】前記ポリオルガノシロキサンユニットおよ
    び前記ポリアルキレンオキサイドユニットの重量平均分
    子量が10,000以下である、請求項2または3に記
    載のブロックポリマー。
  5. 【請求項5】前記ポリオルガノシロキサンユニットが下
    記の一般式(I)で表される、請求項4に記載のブロッ
    クポリマー。 【化1】 (式中、R1 およびR2 は、炭素数1〜8のアルキル
    基、炭素数6〜10のアリール基、または炭素数7〜9
    のアラルキル基であり、互いに同一でも異なっていても
    よい。aは1〜135を表す。)
  6. 【請求項6】前記ポリアルキレンオキサイドユニット
    が、ポリエチレンオキサイドユニットである、請求項
    1、2、3、4または5に記載のブロックポリマー。
  7. 【請求項7】下記の一般式(1)で示されるブロックポ
    リマー。 【化2】 (式中、 【化3】 【化4】 1 およびR2 は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数
    6〜10のアリール基、または炭素数7〜9のアラルキ
    ル基であり、互いに同一でも異なっていてもよい。 【化5】 4 およびR5 は、炭素数1〜8でありかつ水酸基を有
    していてもよいアルキル基であり、互いに同一でも異な
    っていてもよい。Aは、水酸基、若しくは末端にカルボ
    キシル基、カルボン酸塩基、1級アミノ基、2級アミノ
    基、アミド基、ウレタン結合を有する基またはアルコキ
    シシリル基を含む有機基である。Ra〜Rfは、炭素数
    1〜8の有機基である。aは1〜135、bは2〜23
    0、cは1〜8の整数、および、dは1〜4の整数であ
    る。)
  8. 【請求項8】前記一般式(1)中の前記Ra〜Rfが、
    −(CH2 )e−(eは1〜8の整数である)で表され
    る、請求項7に記載のブロックポリマー。
  9. 【請求項9】前記一般式(1)中の前記Ra〜Rfが、
    −(CH2 )3−で表される、請求項8に記載のブロッ
    クポリマー。
  10. 【請求項10】ポリアルキレンオキサイドユニットおよ
    びポリオルガノシロキサンユニットからなる群から選ば
    れた一方のユニットを含みかつ両末端にそれぞれ1級ア
    ミノ基を有するジアミン化合物の前記1級アミノ基と、
    1級水酸基とエポキシ基とを有するエポキシ化合物の前
    記エポキシ基とを反応させる工程と、 前記ジアミン化合物に含まれるユニットとは異なる他方
    のユニットを含みかつ両末端にそれぞれエポキシ基を有
    するジエポキシ化合物をさらに反応させる工程と、を含
    むブロックポリマーの製造方法。
  11. 【請求項11】前記1級水酸基を、カルボキシル基、カ
    ルボン酸塩基およびウレタン結合を含む基からなる群か
    ら選ばれた1つの基を末端に有する有機基に誘導する工
    程を更に含む、請求項10に記載のブロックポリマーの
    製造方法。
  12. 【請求項12】1級水酸基とエポキシ基とを有する前記
    エポキシ化合物に代えて、アルコキシシリル基とエポキ
    シ基とを有するエポキシ化合物を用いる、請求項10に
    記載のブロックポリマーの製造方法。
  13. 【請求項13】前記ジアミン化合物1に対して、前記エ
    ポキシ化合物および前記ジエポキシ化合物をそれぞれ2
    および1の官能基当量比で反応させる、請求項10、1
    1または12に記載のブロックポリマーの製造方法。
  14. 【請求項14】ポリアルキレンオキサイドユニットおよ
    びポリオルガノシロキサンユニットからなる群から選ば
    れた一方のユニットを含みかつ両末端にそれぞれエポキ
    シ基を有するジエポキシ化合物Iの前記エポキシ基と、
    1級水酸基と1級アミノ基とを有するアミノ化合物の前
    記1級アミノ基とを反応させる工程と、 前記ジエポキシ化合物Iに含まれるユニットとは異なる
    他方のユニットを含みかつ両末端にそれぞれエポキシ基
    を有するジエポキシ化合物IIをさらに反応させる工程
    と、を含むブロックポリマーの製造方法。
  15. 【請求項15】前記1級水酸基を、カルボキシル基、カ
    ルボン酸塩基およびウレタン結合を含む基からなる群か
    ら選ばれた1つの基を末端に有する有機基に誘導する工
    程を更に含む、請求項14に記載のブロックポリマーの
    製造方法。
  16. 【請求項16】1級水酸基とエポキシ基とを有する前記
    エポキシ化合物に代えて、アルコキシシリル基とエポキ
    シ基とを有するエポキシ化合物を用いる、請求項14に
    記載のブロックポリマーの製造方法。
  17. 【請求項17】前記アミノ化合物1に対して、前記ジエ
    ポキシ化合物Iおよび前記ジエポキシ化合物IIをそれ
    ぞれ0.5の官能基当量比で反応させる、請求項14、
    15または16に記載のブロックポリマーの製造方法。
  18. 【請求項18】ポリアルキレンオキサイドユニットおよ
    びポリオルガノシロキサンユニットからなる群から選ば
    れた一方のユニットを含みかつ両末端にそれぞれカルボ
    キシル基を有するジカルボン酸化合物と、前記ジカルボ
    ン酸化合物に含まれるユニットとは異なる他方のユニッ
    トを含みかつ両末端にそれぞれ1級水酸基を有するジオ
    ール化合物と、多価アルコールとを反応させる工程を含
    むブロックポリマーの製造方法。
  19. 【請求項19】前記多価アルコールに由来して得られる
    1級水酸基を、カルボン酸基、カルボン酸塩基、ウレタ
    ン結合を含む基およびアルコキシシリル基からなる群か
    ら選ばれた1つの基を末端に有する有機基に誘導する工
    程を更に含む、請求項18に記載のブロックポリマーの
    製造方法。
  20. 【請求項20】前記ジカルボン酸化合物1に対して、前
    記ジオール化合物および前記多価アルコールをそれぞれ
    1および0.1〜0.3のモル比で反応させる、請求項
    18または19に記載のブロックポリマーの製造方法。
  21. 【請求項21】ポリアルキレンオキサイドユニットおよ
    びポリオルガノシロキサンユニットからなる群から選ば
    れた一方のユニットを含みかつ両末端にジイソシアネー
    ト基を有するジイソシアネート化合物と、前記ジイソシ
    アネート化合物に含まれるユニットとは異なる他方のユ
    ニットを含みかつ両末端にそれぞれ1級水酸基を有する
    ジオール化合物と、多価アルコールとを反応させる工程
    を含むブロックポリマーの製造方法。
  22. 【請求項22】前記多価アルコールに由来して得られる
    1級水酸基を、カルボキシル基、カルボン酸塩基、ウレ
    タン結合を含む基およびアルコキシシリル基からなる群
    から選ばれた1つの基を末端に有する有機基に誘導する
    工程を更に含む、請求項21に記載のブロックポリマー
    の製造方法。
  23. 【請求項23】前記ジイソシアネート化合物1に対し
    て、前記ジオール化合物および多価アルコールをそれぞ
    れ0.7〜0.8および0.3〜0.2のモル比で反応
    させる、請求項22に記載のブロックポリマー。
  24. 【請求項24】ポリオルガノシロキサンユニットと、 ポリアルキレンオキサイドユニットと、 1級水酸基、カルボキシル基、カルボン酸塩基、1級ア
    ミノ基、2級アミノ基、アミド基、ウレタン結合を含む
    基およびアルコキシシリル基からなる群から選ばれる極
    性基を有しかつ前記両ユニットを連結する連結部と、を
    含むブロックポリマーからなる、表面改質剤。
  25. 【請求項25】ポリオルガノシロキサンユニットと、 ポリアルキレンオキサイドユニットと、 1級水酸基、カルボキシル基、カルボン酸塩基、1級ア
    ミノ基、2級アミノ基、アミド基、ウレタン結合を含む
    基およびアルコキシシリル基からなる群から選ばれる極
    性基を有しかつ前記両ユニットを連結する連結部と、を
    含むブロックポリマーからなる、コーティング材用表面
    改質剤。
  26. 【請求項26】皮膜形成成分を含むコーティング材と、 表面改質剤とを含み、 前記表面改質剤は、ポリオルガノシロキサンユニット
    と、ポリアルキレンオキサイドユニットと、1級水酸
    基,カルボキシル基,カルボン酸塩基,1級アミノ基,
    2級アミノ基,アミド基,ウレタン結合を含む基および
    アルコキシシリル基からなる群から選ばれる極性基を含
    みかつ前記両ユニットを連結する連結部とを有するブロ
    ックポリマーを含んでいる、コーティング材組成物。
  27. 【請求項27】前記コーティング材が塗料である、請求
    項26に記載のコーティング材組成物。
  28. 【請求項28】ポリオルガノシロキサンユニットと、ポ
    リアルキレンオキサイドユニットと、1級水酸基,カル
    ボキシル基,カルボン酸塩基,1級アミノ基,2級アミ
    ノ基,アミド基,ウレタン結合を含む基およびアルコキ
    シシリル基からなる群から選ばれる極性基を含みかつ前
    記両ユニットを連結する連結部とを有するブロックポリ
    マーを含む第1の塗料組成物による塗膜を形成する工程
    と、 前記塗膜上に、さらに第2の塗料組成物による塗膜を形
    成する工程と、を含む多層塗膜の形成方法。
JP15215095A 1994-07-08 1995-05-26 ブロックポリマーおよびその製造方法、表面改質剤、コーティング材組成物、多層塗膜並びに多層塗膜の形成方法 Expired - Lifetime JP3635127B2 (ja)

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