JPH0872509A - 不整地走行用空気入りタイヤ - Google Patents

不整地走行用空気入りタイヤ

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JPH0872509A
JPH0872509A JP6213649A JP21364994A JPH0872509A JP H0872509 A JPH0872509 A JP H0872509A JP 6213649 A JP6213649 A JP 6213649A JP 21364994 A JP21364994 A JP 21364994A JP H0872509 A JPH0872509 A JP H0872509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
groove
tread
lug
protrusions
Prior art date
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Pending
Application number
JP6213649A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Matsumura
宏之 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP6213649A priority Critical patent/JPH0872509A/ja
Publication of JPH0872509A publication Critical patent/JPH0872509A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤのフローテーション性能を高める。 【構成】 タイヤ周方向に間隔をおいて位置し、一方の
トレッド端から他方のトレッド端まで延びる複数本のラ
グ溝1を設けるとともに、各ラグ溝内に、溝底1aから
立上がって対向溝壁1bに連続する突起3を少なくとも
一対設け、対をなすそれらの突起3の離隔距離を、トレ
ッド幅の25%以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、不整地走行用空気入
りタイヤ、なかでも重荷重用空気入りタイヤに関するも
のであり、軟弱地でのタイヤの沈み込みを有効に防止す
るものである。
【0002】
【従来の技術】軟弱地での車両の走行性能を向上させる
ための方法の一つとして、タイヤ、ひいては車両の沈み
込みを防止する能力、いいかえれば、フローテーション
性能を向上させる方法があり、これがため従来は、タイ
ヤ幅の増加および、充填内圧の低下によってタイヤの接
地面圧を低下させることにより、タイヤのフローテーシ
ョン性能の向上を図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
技術にあっては、タイヤを装着する車両との関連におい
てタイヤ最大幅が制限されることから、常に十分なフロ
ーテーション性能を発揮させることが困難であるという
問題があった。
【0004】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、タイヤ幅の増加なし
に、タイヤのフローテーション性能を有効に向上させる
ことができ、従って、装着タイヤの最大幅が制限される
場合にあってなお、車両の沈み込みを十分に防止するこ
とができる不整地走行用空気入りタイヤを提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の不整地走行用
空気入りタイヤは、タイヤ周方向に間隔をおいて位置
し、一方のトレッド端から他方のトレッド端まで延びる
複数本のラグ溝を設けるとともに、各ラグ溝内に、溝底
から立上がって対向溝壁に連続する突起を少なくとも一
対設け、対をなすそれらの突起の離隔距離を、トレッド
幅の25%以上としたものである。なおここでいう突起
の離隔距離とは、突起先端での対向壁面間距離をいうも
のとする。
【0006】ここで好ましくは、突起の高さを、ラグ溝
深さの30%以上とし、また好ましくは、タイヤ周方向
に隣接するラグ溝にて区画される陸部に、対をなす突起
間でそれらの両ラグ溝に開口する少なくとも一本の補助
溝を設け、この補助溝の溝底高さを、突起の頂部高さと
ほぼ等しくする。
【0007】
【作用】タイヤの、軟弱地に対するフローテーション性
能の向上のためには、従来技術で述べたように、接地面
積を増加させて接地面圧を低下させることの他、軟弱地
への貫入抵抗を増加させることが有効である。
【0008】そこでこの発明では、各ラグ溝内に、少な
くとも一対の突起を設けて、タイヤの負荷転動に際し、
それらの突起と、ラグ溝溝壁との間に土を封じ込めて踏
み固めることによって、タイヤの、軟弱地への貫入抵抗
を有効に増加させる。
【0009】ここで、この貫入抵抗は、突起の離隔距離
をトレッド幅の25%以上として、突起間に封じ込めら
れる土の体積を十分大ならしめた場合にとくに大きくな
る。従って、それが25%未満では、十分な貫入抵抗、
ひいては、フローテーション性能をもたらすことができ
ない。
【0010】この一方において、ラグ溝内に配設した突
起は、ラグ溝にて区画される陸部相互の連結をもたらし
て、陸部剛性を高めることから、硬い路面の走行に当
り、陸部欠けや偏摩耗の発生を抑制すべくも機能するこ
とになる。
【0011】ところでこのタイヤにおいて、土の封じ込
め体積を確保して貫入抵抗をより効果的に高めるために
は、突起の高さをラグ溝深さの少なくとも30%とする
ことが好ましい。
【0012】またここで、ラグ溝にて区画される陸部
に、対をなす突起間で両ラグ溝に開口する、傾向的にタ
イヤ周方向に延びる一本以上の補助溝を設けた場合に
は、タイヤに、すぐれた横すべり抗力を付与することが
できる。なおこの場合において、補助溝の深さが深くな
りすぎると、突起間に封じ込めた土の、その補助溝を経
た洩出が生じて、タイヤの軟弱地への貫入抵抗が低下す
るので、好適には、補助溝の溝底高さを、突起の頂部高
さとほぼ等しくする。
【0013】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1はこの発明のタイヤのトレッドパターンを
示す図であり、図2は、図1のA−A線に沿う略線断面
図である。
【0014】ここでは、トレッド踏面部に、一方のトレ
ッド端から他方のトレッド端まで、ほぼジグザグ状に折
曲して延びるラグ溝1の複数本を、タイヤ周方向に所定
の間隔をおいて配設して、周方向に隣接して位置するラ
グ溝間に陸部2を区画する。
【0015】またここでは、各ラグ溝内に、そのラグ溝
1の溝底1aから立上がって、ラグ溝1の対向溝壁1b
のそれぞれに連続する突起3を、トレッドセンタC−C
を隔てて一対設け、それらの突起3の離隔距離Dをトレ
ッド幅TWの25%以上とする。
【0016】なお図中4は、それぞれの突起3よりトレ
ッド端側で、隣接するラグ溝1を相互に連通させる傾斜
溝を示し、これらの傾斜溝4は、陸部2を、中央陸部部
分2aとショルダー陸部部分2bとに分割する。この傾
斜溝4は、タイヤにすぐれた横すべり抗力を付与する。
【0017】そしてまた図示例では、突起3の高さh
を、ラグ溝1の溝深さHの30%以上とする。従って、
各突起3の高さを、図2に仮想線で示すように、陸部2
の高さと実質的に等しいものとすることもできる。
【0018】ところで、図に示すところではまた、横断
面形状がほぼ台形をなす各突起3のそれぞれの側壁の、
陸部表面上の法線に対する角度を15〜40°の範囲と
することが好ましい。すなわち、それが15°未満で
は、溝に泥がつまり易くなって泥はけ性が悪くなり、ま
た、突起剛性が小さくなって、突起欠けのおそれが高く
なる一方、40°を越えると、ラグ溝容積が小さくなり
すぎて、すぐれたトラクション性能を発揮させることが
困難になる。
【0019】なおここでは、一のラグ溝内に二個一対の
突起を配設することとしているが、ラグ溝長さその他と
の関連において、三個二対、四個三対等の複数の突起を
配設することも可能である。
【0020】以上のように構成してなるタイヤは、トレ
ッド幅TWに対して所定量以上の間隔をおいて位置する
突起3の作用に基づき、前述したように、軟弱地に対し
て高い貫入抵抗をもたらすことができ、従って、装着タ
イヤの最大幅が制限される場合においてもなお、常に十
分なフローテーション性能を発揮することができる。
【0021】しかもこの例のタイヤでは、突起3の高さ
hを、ラグ溝深さHの30%以上とすることによって、
突起間に封じ込められる土の体積を一層増加させること
で、タイヤの貫入抵抗をより有効に高めることができ
る。
【0022】図3は、発明タイヤの他のトレッドパター
を示す図であり、この例は、前述したところに加え、対
をなす突起3の間で、中央陸部部分2aに、周方向に隣
接するそれぞれのラグ溝1に開口する一本の補助溝5
を、傾斜溝4と実質的に平行に設け、そして、その補助
溝5の溝底高さを、突起3の頂面の高さとほぼ等しくし
たものである。
【0023】これによれば、補助溝5の作用によって、
軟弱地でのタイヤの横すべりを有効に防止することがで
き、しかも、その補助溝5の溝底高さを選択するより、
タイヤの貫入抵抗の低下を十分に防止することができ
る。
【0024】なおここで、補助溝5をラグ溝1に連通さ
せることなく終了させた場合には、横すべり抗力が低下
するので、連通させるのが好ましい。
【0025】以上この発明を図示例に基づいて説明した
が、図に示すところではほぼ台形とした突起3の横断面
形状を、突起に、所期した機能を発揮するに足る剛性を
付与し得る限りにおいて、三角形その他の所要形状とす
ることもできる。
【0026】〔比較例〕以下に発明タイヤと比較タイヤ
との、軟弱地における貫入抵抗に関する比較試験につい
て説明する。
【0027】◎供試タイヤ サイズが ORR 665/75 R33のタイヤ ・発明タイヤ1 図1に示すトレドパターンを有するタイヤであって、突
起の離隔距離Dを、トレッド幅TW(558mm)の90
%とするとともに、突起の高さhを、溝深さH(30m
m)の30%としたもの。
【0028】・発明タイヤ2 図3に示すトレドパターンを有するタイヤであって、突
起の離隔距離Dを、トレッド幅TWの30%とするとと
もに、突起の高さhを、溝深さHの60%としたもの。
【0029】・発明タイヤ3 図1に示すトレドパターンを有するタイヤであって、突
起の離隔距離Dを、トレッド幅TWの60%とするとと
もに、突起の高さhを、溝深さHの90%としたもの。
【0030】・比較タイヤ 発明タイヤ2(図3)と同様のトレッドパターンを有す
るが、突起を設けないもの。
【0031】◎試験方法 5.25kg/cm2の内圧を充填したタイヤを静特性試験機
にセットし、それを、11500kgの垂直荷重の作用下
で、十分な大きさの水槽に入れた軟質土に押しつけたと
きの、60秒後の沈下量を測定して貫入抵抗を評価し
た。
【0032】◎試験結果 上記試験の結果を指数値をもって表すと、表1に示す通
りとなった。なお指数値は、比較タイヤをコントロール
とし、大きいほどすぐれた結果を示すものとする。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】上記比較例からも明らかなように、この
発明によれば、とくには、各ラグ溝に設けた、少なくと
も一対の突起の作用下で、土の封じ込めを行うことによ
り、タイヤの、軟弱地への貫入抵抗を高めて、フローテ
ーション性能を大きく向上させることができる。
【0035】従って、この発明を独立に適用すること
で、場合によっては、この発明の適用に併せて、タイヤ
の接地面積をも増加させることより、車両への装着タイ
ヤの最大幅が限定される場合にあってもなお、常に十分
なフローテーション性能をもたらすことができる。
【0036】また、このタイヤにおいて、突起の高さ
を、ラグ溝深さの30%以上とした場合には、軟弱地へ
の貫入抵抗の一層の増加をもたらすことができる。
【0037】そしてまた、ラグ溝にて区画される陸部
に、突起間に位置して二本のラグ溝に連通する補助溝を
設け、その補助溝の溝底高さを、突起の頂部高さとほぼ
等しくした場合には、タイヤの貫入抵抗を低下させるこ
となしに、それの横すべりを有効に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明タイヤのトレッドパターンを示す図であ
る。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】発明タイヤの他のトレッドパターンを示す図で
ある。 1 ラグ溝 1a 溝底 1b 溝壁 2 陸部 2a 中央陸部部分 2b ショルダー陸部部分 3 突起 4 傾斜溝 5 補助溝 D 突起離隔距離 TW トレッド幅 h 突起高さ H ラグ溝深さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ周方向に間隔をおいて位置し、一
    方のトレッド端から他方のトレッド端まで延びる複数本
    のラグ溝を設けるとともに、 各ラグ溝内に、溝底から立上がって対向溝壁に連続する
    突起を少なくとも一対設け、 対をなすそれらの突起の離隔距離を、トレッド幅の25
    %以上としてなる不整地走行用空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記突起の高さを、ラグ溝深さの30%
    以上としてなる請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 タイヤ周方向に隣接するラグ溝にて区画
    される陸部に、対をなす突起間でそれらの両ラグ溝に開
    口する少なくとも一本の補助溝を設け、この補助溝の溝
    底高さを、前記突起の頂部高さとほぼ等しくしてなる請
    求項1もしくは2記載の空気入りタイヤ。
JP6213649A 1994-09-07 1994-09-07 不整地走行用空気入りタイヤ Pending JPH0872509A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6213649A JPH0872509A (ja) 1994-09-07 1994-09-07 不整地走行用空気入りタイヤ

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JP6213649A JPH0872509A (ja) 1994-09-07 1994-09-07 不整地走行用空気入りタイヤ

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JPH0872509A true JPH0872509A (ja) 1996-03-19

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JP6213649A Pending JPH0872509A (ja) 1994-09-07 1994-09-07 不整地走行用空気入りタイヤ

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JP (1) JPH0872509A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010044319A1 (ja) * 2008-10-15 2010-04-22 株式会社ブリヂストン タイヤ
CN103786530A (zh) * 2012-10-26 2014-05-14 固特异轮胎和橡胶公司 重载轮胎

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WO2010044319A1 (ja) * 2008-10-15 2010-04-22 株式会社ブリヂストン タイヤ
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