JPH0871566A - 循環温浴器及び浴水殺菌方法 - Google Patents

循環温浴器及び浴水殺菌方法

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JPH0871566A
JPH0871566A JP6213596A JP21359694A JPH0871566A JP H0871566 A JPH0871566 A JP H0871566A JP 6213596 A JP6213596 A JP 6213596A JP 21359694 A JP21359694 A JP 21359694A JP H0871566 A JPH0871566 A JP H0871566A
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JP
Japan
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ozone
gas
ozone gas
mixing
bath water
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Application number
JP6213596A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Nakamura
博文 中村
Shinji Suematsu
真二 末松
Kazuyoshi Sato
和良 佐藤
Hidefumi Yabu
秀文 藪
政志 ▲ひろ▼瀬
Masashi Hirose
Makoto Sakai
誠 酒井
Yasushi Niwatsukino
恭 庭月野
Toshikatsu Hamasaki
俊勝 濱▲さき▼
Harumi Higashijima
春己 東島
Tetsuya Tazaki
哲也 田崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、浴水と混合されるオゾンガス濃度
を簡単に高濃度にすることができ、安価、長寿命で過重
なメンテナンスが不要であり、電力消費の低減に寄与す
るとともに、殺菌力が大きい循環温浴器を提供すること
を目的とする。 【構成】 本発明の循環温浴器は、浴槽内の浴水を循環
経路を介して循環する循環ポンプと、浴水を殺菌するオ
ゾンガスを発生させるオゾン発生装置と、循環経路に設
けられ浴水にオゾンガスを混入させる混合手段と、混合
手段にオゾンガスを送るのを操作する混合操作手段と、
循環される浴水を濾過する濾過装置と、オゾン発生装置
を駆動させ第1の所定時間が経過したら停止するオゾン
発生装置制御手段と、オゾン発生装置の起動から一定時
間後に混合操作手段の駆動を開始させオゾン発生手段が
停止するまで駆動させる混合操作制御手段を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽内の浴水を循環さ
せるとともにオゾンガスを混入させて殺菌する循環温浴
器及び浴水殺菌方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から業務用のほか家庭用の風呂など
においても循環ポンプを用いてフィルターや濾過タン
ク、活性化タンク等を循環させ、浴水中の汚れの除去や
活性化を行う循環温浴器が使用されてきた。しかし最近
では単に浴水の汚れを除去したり活性化するのにとどま
らず、保温用のヒータを用いて浴水を温度制御すること
によって24時間いつでも入浴できるいわゆる24時間
風呂が開発されている。そしてさらに循環温浴器の快適
性を追求して、これにより高い機能を付加したものまで
出現している。そしてその中でも浴槽にマッサージ効果
をもたせたものなどがとくに注目されている。すなわち
循環ポンプ中で循環させた浴水に空気を吸い込ませ、こ
れを浴槽中にジェット噴出させるものである。ジェット
は入浴中の人体に適度の圧力、リズムであたって、マッ
サージ効果が優れた快適な入浴環境がつくられるもので
ある。
【0003】しかしこのように従来の循環温浴器は浴水
の汚れを除去したり、様々の機能を実現する方向にすす
んでいるが、循環温浴器において最も重要なことは浴水
の中で大腸菌等の細菌類を繁殖させないという衛生上の
問題である。またこの細菌類に原因した悪臭などの問題
も同様である。そこで従来の循環温浴器では紫外線を照
射して殺菌する紫外線殺菌装置や、オゾン発生装置を取
り付けて殺菌するものなどが提案され、普及している。
【0004】そこでこの従来の循環温浴器について図に
基づいて説明する。図5は従来の循環温浴器の概略図、
図2(a)はオゾン発生装置を継続的に運転する場合の
オゾンガス濃度図、図2(b)はオゾン発生装置を間欠
的に運転する場合のオゾンガス濃度図、図3はオゾン発
生装置に通電した場合の立ち上がりオゾンガス濃度比較
図である。
【0005】図5において、1は浴槽であり、2は浴水
を循環させるための循環ポンプ、3は浴水を殺菌するた
めのプラズマ放電方式によるオゾン発生装置、4はゴミ
等を濾過するための濾過装置である。この濾過装置4に
は濾材6が充填されているほか、気液分離室が形成され
ている。オゾンガスはインジェクター5により浴水と混
合されて浴水を殺菌した後濾過装置4に導かれ、濾過装
置4の気液分離室で気液分離される。濾材6としてはガ
ラスビーズ、もしくはセラミックボールが多い。11は
気液分離室内の浴水の水位を検出するための水位センサ
ー、7はこの水位センサー11と連動するガス排出用電
磁弁、8はオゾン発生装置3で発生したオゾンガスをイ
ンジェクター5に導入するのを制御する吸気電磁弁であ
る。水位センサー11は水位検出用の電極を備えてい
る。またガス排出用電磁弁7は濾過装置4内の気液分離
室で分離されたオゾンガスを排出するためのものであ
る。なおオゾンガスの中の一部のオゾンは短時間で酸素
に分解することが多い。これらのガスの排出先は浴槽1
内もしくは外部である。オゾンは分解し易いガスである
から人体への影響は小さいものであるが、ガス排出用電
磁弁7の後にオゾンの分解装置をつけたものが安全であ
る。これらの装置は制御手段であるコントローラー20
によって制御される。
【0006】次にこの従来の循環温浴器の動作について
説明する。浴槽1内の浴水はコントローラー20からの
指令を受けた循環ポンプ2によって吸引され、浴水を殺
菌、濾過、保温するため循環経路を循環させられる。次
いでコントローラー20はオゾン発生装置3を作動させ
ると同時に吸気電磁弁8を開放させる。インジェクター
5はオゾン発生装置3で発生したオゾンガスを吸引し、
浴水とオゾンガスは混合されながら濾過装置4に導かれ
る。この混合の過程で浴水はオゾンガスにより殺菌浄化
される。
【0007】濾過装置4内に導入された浴水とオゾンガ
スは攪拌され、さらに強く混合された後気液分離され、
不溶存オゾンガスが気液分離室内に溜められる。既に述
べたとおり不溶存オゾンガス中のオゾン濃度は若干低下
している。気液分離室内に溜まったオゾンガスの圧力増
加によって気液分離室内の水位が低下する。水位センサ
ー11の水位検出用の電極によって水位が一定水位に達
したことを検知すると、コントローラー20はガス排出
用電磁弁7を開放させ、浴槽1、もしくは外部へオゾン
ガスを排出させる。また気液分離室内の圧力が減少する
と水位は上昇するから、水位センサー11の電極が一定
水位に達したことを検知してコントローラー20はガス
排出用電磁弁7を閉じる。
【0008】この一連の連続的な動作の繰り返しにより
濾過装置4内の水位は一定に保れるし、オゾンガスによ
り浴水は浄化殺菌される。浴水はガラスビーズ、セラミ
ックボール等の濾材6により濾過され、ゴミ等の不純物
が取り除かれる。そしてその後、循環経路を介して浴水
は再び浴槽1に戻される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のオ
ゾン発生装置によって殺菌を行う循環温浴器は、浴水を
効果的に殺菌するために図2(a)に示すように継続し
てオゾンガスを混入し続けなければならなかった。しか
しオゾン発生装置の寿命は概ね運転時間に比例するた
め、継続して運転を続ける従来のオゾン発生装置の寿命
は短いものであった。また継続運転を行うため、電力消
費の観点からも損失の多いものであった。
【0010】もし殺菌力はおとさずオゾン発生装置を長
寿命にしようとすると、オゾン発生装置を図2(b)に
示すように間欠運転することが必要になる。しかしこの
ときオゾンの量を確保する必要から高濃度のオゾンを発
生するオゾン発生装置が必要になる。図3の従来例とし
て示したように従来のオゾン発生装置は起動した当初は
非常に発生濃度が低い特性をもつものであり、もし間欠
運転をするのであればどうしてもこの起動時の低濃度の
オゾンガスを使用せざるをえない。このため高濃度のオ
ゾンガスを発生できる能力の高いオゾン発生装置が必要
になるのである。しかし高濃度のオゾン発生装置は非常
に高価で、しかも高濃度をえるため複雑な構造のものに
ならざるをえず、それ故定期的なメンテナンスも必要な
ものであった。
【0011】本発明は従来のこのような問題を解決する
ものであって、浴水と混合されるオゾンガス濃度を簡単
に高濃度にすることができ、安価、長寿命で過重なメン
テナンスが不要であり、電力消費の低減に寄与するとと
もに、殺菌力が大きい循環温浴器及び浴水殺菌方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の循環温浴器は、
浴槽と、浴槽内の浴水を循環経路を介して循環する循環
ポンプと、浴水を殺菌するオゾンガスを発生させるオゾ
ン発生装置と、循環経路に設けられ浴水にオゾンガスを
混入させる混合手段と、混合手段にオゾンガスを送るの
を操作する混合操作手段と、循環される浴水を濾過する
濾過装置と、オゾン発生装置を駆動させるとともに第1
の所定時間が経過したら停止させるオゾン発生装置制御
手段と、オゾン発生装置を起動させてから一定時間後に
混合操作手段の駆動を開始させオゾン発生装置が停止す
るまで駆動させる混合操作制御手段を備えたことを特徴
とする。
【0013】濾過装置に気液分離室を設け、混合手段で
混入されたオゾンガスを気液分離室で分離するとともに
混合手段に戻して循環させるのが好ましい。
【0014】また混合手段がインジェクターであるのが
適当である。本発明の浴水殺菌方法は、オゾン発生装置
でオゾンガスを発生させ、オゾンガスの発生後一定時間
経過してからオゾンガスを混合手段に供給し、混合手段
によってオゾンガスを浴水に混入させることを特徴とす
る。
【0015】また本発明の浴水殺菌方法は、オゾン発生
装置でオゾンガスを発生させ、オゾンガスの発生後一定
時間経過してからオゾンガスを混合手段に供給し、混合
手段によってオゾンガスを浴水に混入させ、さらに第1
の所定時間経過したときオゾンガスの発生を停止すると
ともに気液分離室で分離されたオゾンガスを混合手段に
戻して循環させることを特徴とする。
【0016】さらに気液分離室で分離されたオゾンガス
を混合手段に戻して循環するのを第2の所定時間継続し
て行って、繰り返して浴水殺菌するのが好ましい。
【0017】
【作用】本発明の循環温浴器は、オゾン発生装置と、混
合手段にオゾンガスを送るのを操作する混合操作手段
と、オゾン発生装置を駆動させるとともに第1の所定時
間経過したら停止させるオゾン発生装置制御手段と、オ
ゾン発生装置を起動させてから一定時間後に混合操作手
段の駆動を開始させオゾン発生器が停止するまで駆動さ
せる混合操作制御手段を備えているから、起動時から一
定時間オゾン発生装置で高濃度のオゾンガスを発生させ
た後で混合操作手段を駆動し、オゾンガスを浴水に混入
することができる。
【0018】濾過装置に気液分離室を設け、オゾンガス
を気液分離室で分離するとともに混合手段に戻して循環
させるから、オゾン発生装置の停止後にもオゾンガスを
浴水に混入できる。
【0019】混合操作手段がインジェクターであるか
ら、簡単な構成にすることができる。本発明の浴水殺菌
方法は、オゾンガスの発生後一定時間経過してからオゾ
ンガスを混合手段に供給し、混合手段内でオゾンガスを
浴水に混入させるから、オゾンガス濃度が高まった時点
にオゾンガスを浴水に混入できる。
【0020】また本発明の浴水殺菌方法は、さらに第1
の所定時間経過したときオゾンガスの発生の停止を行う
とともに気液分離室で分離されたオゾンガスを混合手段
に戻して循環させるから、高濃度オゾンガスで殺菌した
後電力消費を抑えることができる。
【0021】気液分離室で分離されたオゾンガスを混合
手段に戻して循環するのを第2の所定時間継続するもの
とし、繰り返して浴水殺菌するから、効果的な殺菌を継
続することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の循環温浴器及び浴水殺菌方法
について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本
発明の一実施例における循環温浴器の概略図である。
【0023】まず図1に基づいてに説明する。図5で説
明した従来の循環浴水器と同符号のものは機能が基本的
に変わらないので詳細な説明は省略する。図1におい
て、1は浴槽、2は循環ポンプ、3はオゾン発生装置で
ある。オゾン発生装置3はプラズマ放電方式のもので、
ガス流量が連続的に2リットル/min程度、濃度10
0ppm程度のオゾンガスを供給できるものである。4
は濾過装置、5’は混合手段であるインジェクターであ
る。濾過装置4には気液分離室が形成されるとともに、
粒径0.2〜1.0mm程度のガラスビーズやセラミッ
クボールからなる濾材6が充填されている。気液分離室
は別に設けてもよい。混合手段である5’は本実施例で
はインジェクターであるが、インジェクターのほか浴水
とオゾンガスを混合することができるものであればどの
ようなものでもよく、混合するための室とオゾンガスを
送り込む圧送装置が一対になったものなどでもよい。7
はガス排出用電磁弁、8’は混合操作手段である混合制
御電磁弁である。9は濾過装置4の気液分離室とオゾン
発生装置3及びインジェクター5’の中間をつなぐバイ
パス路を開閉するバイパス路開閉電磁弁である。10は
循環温浴器を制御する制御手段であるところのコントロ
ーラーで、オゾン発生装置制御手段101、循環ポンプ
運転制御手段102、混合操作制御手段103を備えて
いる。オゾン発生装置制御手段101はオゾン発生装置
3を駆動させるとともに第1の所定時間経過したらこれ
を停止するものである。混合操作制御手段103が混合
制御電磁弁8’を駆動させる時点より一定時間前に、オ
ゾン発生装置3の起動を開始させる。また循環ポンプ運
転制御手段102は、本実施例のように混合制御電磁弁
8’を設けた場合にはオゾン発生装置3の運転状態にあ
まりとらわれることなく運転することができる。混合操
作制御手段103はこの混合制御電磁弁8’の開閉を制
御するが、オゾン発生装置3の起動後一定時間したら開
き、オゾン発生装置3が停止するまで駆動するものであ
る。11’は水位センサーで低水位検出用の電極と高水
位検出用の電極を備えたものである。
【0024】そこで本実施例の循環温浴器の動作とこれ
による浴水殺菌方法について説明する。図示しない起動
スイッチを押すことにより、コントローラー10の循環
ポンプ運転制御手段102が循環ポンプ2の運転を開始
させる。循環ポンプ2によって浴槽1から吸引された浴
水はインジェクター5’を経て、濾過装置4、ヒーター
を備えた循環経路を循環され浴槽1に戻る。コントロー
ラー10のオゾン発生装置制御手段101はオゾン発生
装置3に断続的に通電をするよう指令し、図2(b)に
示すようにオゾン発生装置3を間欠運転させる。しかし
このオゾン発生装置3に通電している状態にも細かくみ
ると次の2つの状態がある。すなわち混合制御電磁弁
8’を閉じている状態と、これを開いている状態であ
る。この混合制御電磁弁8’が閉じた状態となる一定時
間を以下、エージングタイムと呼ぶことにする。このエ
ージングタイムTの間にオゾン発生装置3を通って空気
が流動することはない。このエージングタイムTは後記
するように5〜60secが適当である。エージングタ
イムTの設定はコントローラー10に入力することであ
らかじめ設定できる。本実施例においては15secが
選択されている。もう1つの状態である混合制御電磁弁
8’を開いた状態では、次に説明するようにオゾン発生
装置3は外部から空気を吸い込むことができるものであ
る。そして混合制御電磁弁8’は、オゾン発生装置3の
停止とともに閉止される。
【0025】エージングタイムの15secが経過する
と、混合操作制御手段103は混合制御電磁弁8’を開
放する。するとインジェクター5’は負圧によってオゾ
ン発生装置3に発生したオゾンガスを吸引することにな
る。これによりオゾンガスが浴水中に混入され浴水は殺
菌される。
【0026】ところでオゾン発生装置3が駆動され混合
制御電磁弁8’が閉止されるエージングタイムTの間
に、本実施例のオゾン発生装置3がどのような濃度のオ
ゾンガスを発生するかについて説明する。図3はオゾン
発生装置3に通電したときの立ち上がり時のオゾンガス
濃度比較図を示している。図3から分かるように混合制
御電磁弁8’を閉止していると、オゾン発生装置3へ通
電を開始すると従来例のオゾンガス濃度の2倍近くの濃
度で急速に立ち上がる。最大濃度がどれだけになるかは
エージングタイムTの大きさにより異なる。図4はエー
ジングタイムTと最大オゾンガス濃度の関係表である。
この実施例の場合、オゾン発生装置3はエージングタイ
ムTを採用しないときに100ppmのオゾンを生成す
る能力を有している。エージングタイムTの増加ととも
にオゾンガス濃度も増加するが、20sec程度を超え
ると220ppmで濃度は頭打ち状態になる。オゾン濃
度確保と電力消費低減を図るという観点からこのデータ
を評価すると、エージングタイムTは5〜60sec程
度が適当である。しかし本実施例においては、後記する
ようにバイパス路を開いてオゾンガスの循環を行ってオ
ゾンガスのさらなる有効利用を行っているため、省エネ
の観点を重くみてエージングタイムTを15secに設
定している。エージングタイムTが経過すると、オゾン
発生装置3内のオゾンガスは混合制御電磁弁8’が開か
れるためインジェクター5’に吸引される。そしてそれ
を補うべく外部から新たな空気がオゾン発生装置3に吸
い込まれる。このときバイパス路開閉電磁弁9は閉じら
れている。従ってエージングタイムT後の状態ではオゾ
ン発生装置3が引き続き駆動されている状態ではあって
も、図3に示すようにオゾン濃度は徐々に低下する。オ
ゾンガスがインジェクター5’によって供給され続ける
と、水位センサー11’が気液分離室の低水位信号を検
出し、オゾン発生装置制御手段101はこれによってオ
ゾン発生を休む第1の所定時間の終了時点だと判断し、
オゾン発生装置3への通電を停止することになる。同時
に混合制御電磁弁8’も閉止される。なおこのエージン
グタイムT終了後オゾン発生装置3が停止するまでの時
間は、オゾン発生装置3の吸気口に設けられた流量調整
弁を絞ることにより調整が可能である。
【0027】さてインジェクター5’によってオゾンガ
スが混入された浴水は殺菌されながら濾過装置4に送ら
れる。その後濾過装置4に流入されるとき浴水は強く攪
拌され十分混合されて効果的に殺菌される。濾過装置4
内で不溶存オゾンガスは浴水から気液分離され、気液分
離室内の水位を押し下げる。この気液分離室内の水位が
低水位にあるのを水位センサー11’が検知して低水位
信号がコントローラー10に送られ、バイパス路開閉電
磁弁9を開放させる。オゾンガスはずっと供給され続け
るから、濾過装置4内の水位もオゾン発生装置3が停止
した後ずっと低水位を続けることになる。加えて気液分
離室から回収されたオゾンガスは、バイパス路によって
再びインジェクター5’に送られ循環して再利用される
ことになる。すなわちオゾン発生装置3が停止されて
も、バイパス路開閉電磁弁9が開かれ混合制御電磁弁
8’が閉じているから、バイパス路を介して依然として
オゾンガスが供給されるのである。そしてバイパス路開
閉電磁弁9はオゾン発生装置3が停止してから第2の所
定時間開放されて、浴水は循環され続ける。
【0028】このように本実施例においては、オゾン発
生装置3の停止によって電力低減と装置の長寿命化が図
れるとともに、オゾンガスを循環して利用することによ
って、さらなる省エネが達成できるものである。混合操
作制御手段103はエージングタイムT後に混合制御電
磁弁8’を起動して、これをオゾン発生装置3が停止す
るまで駆動させるが、前記したバイパス路開閉電磁弁9
が開放される第2の所定時間が長すぎると浴水の殺菌効
果が低下することになるし、これが短かすぎれば混合制
御電磁弁8’などの寿命が短くなる。そこで本実施例に
おいては第2の所定時間を7分としている。この時間を
調整するにはコントローラー10のメモリ設定を変えれ
ば調整することができる。
【0029】第2の所定時間7分が経過すると、コント
ローラー10はガス排出用電磁弁7を開放する。これと
同時にバイパス路開閉電磁弁9は閉止される。ここまで
濾過装置4内の水位は低水位を保ってきているが、気液
分離室内のオゾンガスがガス排出電磁弁7から外部に排
出されるため、短時間のうちに高水位に変化する。これ
を水位センサー11’の高水位検出用電極で検出し、コ
ントローラー10に通知する。コントローラー10は、
再びガス排出用電磁弁7を閉止するとともに、オゾン発
生装置3への通電の再開を指令する。オゾン発生装置3
は次のサイクルのエージングタイムTに入り、オゾンの
発生を始める。このとき混合制御電磁弁8’、バイパス
路開閉電磁弁9、ガス排出用電磁弁7はいずれも閉止さ
れている。このようにオゾン発生装置3への通電からガ
ス排出用電磁弁7の閉止までで、オゾンを混入するサイ
クルの1サイクルが終了するが、本実施例ではこのサイ
クルを何度も繰り返すから効果的なオゾン殺菌を行うこ
とができる。
【0030】殺菌後濾過装置4で浄化された浴水は、ヒ
ーターで過熱され再び循環経路を介して浴槽1にもどさ
れる。ところで循環温浴器では、コントローラー10の
各種スイッチを押すことでいろいろな入浴モードを実現
することができる。そこで、例えば、入浴中に使用する
マッサージ用ジェットの気泡スイッチなどとこのサイク
ルを連動させることにより、オゾン発生装置3が停止さ
れて再び駆動されるまでの時間を変化させることができ
る。すなわち入浴後は浴水の汚れがひどくなるから、例
えば入浴後1時間は前記スイッチを押すと自動的に半分
程度の時間でオゾン発生装置3を駆動するようにしてよ
り衛生的な循環温浴器とするものである。さらに既に述
べたオゾン発生装置3への空気の吸気口に設けられて流
量調整弁を絞れば、オゾン濃度を上げることもできる。
【0031】
【発明の効果】本発明の循環温浴器は、オゾン発生装置
を駆動させるとともに第1の所定時間経過したら停止す
るオゾン発生装置制御手段と、オゾン発生装置を起動さ
せてから一定時間後に混合操作制御手段の駆動を開始さ
せオゾン発生装置が停止するまで駆動させる混合操作制
御手段を備えているから、オゾンガス濃度を簡単に高濃
度にすることができ、安価、長寿命であり、メンテナン
スも簡単で、電力消費を低減でき、殺菌力が強いものと
することができる。
【0032】オゾンガスを気液分離室で分離するととも
に混合手段に戻して循環させるから、オゾン発生装置の
停止後にもオゾンガスと浴水を混入でき、省エネであ
る。
【0033】混合操作手段がインジェクターであるか
ら、簡単な構成にすることができる。本発明の浴水殺菌
方法は、オゾンガスの発生後一定時間経過してからオゾ
ンガスを混合手段に供給し、混合手段内でオゾンガスを
浴水に混入させるから、非常に簡単にオゾン濃度を高め
ることができる。
【0034】また本発明の浴水殺菌方法は、さらに所定
時間経過したときオゾンガスの発生の停止をするから、
高濃度オゾンガスで殺菌するとともに省エネにすること
ができる。
【0035】本発明の浴水殺菌方法は一連のオゾンガス
混入サイクルを繰り返すから、効果的な殺菌作用を継続
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における循環温浴器の概略図
【図2】(a)オゾン発生装置を継続的に運転する場合
のオゾンガス濃度図 (b)オゾン発生装置を間欠的に運転する場合のオゾン
ガス濃度図
【図3】オゾン発生装置に通電した場合の立ち上がりオ
ゾンガス濃度比較図
【図4】本発明の一実施例における循環温浴器のエージ
ングタイムTと最大オゾンガス濃度の関係表を示す図
【図5】従来の循環温浴器の概略図
【符号の説明】
1 浴槽 2 循環ポンプ 3 オゾン発生装置 4 濾過装置 5、5’ インジェクター 6 濾材 7 ガス排出用電磁弁 8 吸気電磁弁 8’ 混合制御電磁弁 9 バイパス路開閉電磁弁 10、20 コントローラー 11、11’ 水位センサー 101 オゾン発生装置制御手段 102 循環ポンプ運転制御手段 103 混合操作制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 550 C D L 560 Z A47K 3/00 K M B01D 35/027 C01B 13/10 D C02F 1/78 (72)発明者 藪 秀文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 ▲ひろ▼瀬 政志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 酒井 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 庭月野 恭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 濱▲さき▼ 俊勝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 東島 春己 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田崎 哲也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽と、前記浴槽内の浴水を循環経路を介
    して循環する循環ポンプと、浴水を殺菌するオゾンガス
    を発生させるオゾン発生装置と、前記循環経路に設けら
    れ浴水にオゾンガスを混入させる混合手段と、前記混合
    手段にオゾンガスを送るのを操作する混合操作手段と、
    循環される浴水を濾過する濾過装置と、前記オゾン発生
    装置を駆動させるとともに第1の所定時間が経過したら
    停止させるオゾン発生装置制御手段と、前記オゾン発生
    装置を起動させてから一定時間後に前記混合操作手段の
    駆動を開始させ前記オゾン発生装置が停止するまで駆動
    させる混合操作制御手段を備えたことを特徴とする循環
    温浴器。
  2. 【請求項2】前記濾過装置に気液分離室を設け、前記混
    合手段で混入されたオゾンガスを前記気液分離室で分離
    するとともに前記混合手段に戻して循環させることを特
    徴とする請求項1記載の循環温浴器。
  3. 【請求項3】前記混合手段がインジェクターであること
    を特徴とする請求項1または2記載の循環温浴器。
  4. 【請求項4】オゾン発生装置でオゾンガスを発生させ、
    前記オゾンガスの発生後一定時間経過してから前記オゾ
    ンガスを混合手段に供給し、前記混合手段によって前記
    オゾンガスを浴水に混入させることを特徴とする浴水殺
    菌方法。
  5. 【請求項5】オゾン発生装置でオゾンガスを発生させ、
    前記オゾンガスの発生後一定時間経過してから前記オゾ
    ンガスを混合手段に供給し、前記混合手段によって前記
    オゾンガスを浴水に混入させ、さらに第1の所定時間が
    経過したとき前記オゾンガスの発生を停止するととも
    に、気液分離室で分離されたオゾンガスを前記混合手段
    に戻して循環させることを特徴とする浴水殺菌方法。
  6. 【請求項6】前記気液分離室で分離されたオゾンガスを
    前記混合手段に戻して循環するのを第2の所定時間継続
    して行って、請求項5記載の浴水殺菌方法を繰り返して
    行うことを特徴とする浴水殺菌方法。
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