JPH087144Y2 - 車輪用軸受の回転速度検出装置 - Google Patents
車輪用軸受の回転速度検出装置Info
- Publication number
- JPH087144Y2 JPH087144Y2 JP11504390U JP11504390U JPH087144Y2 JP H087144 Y2 JPH087144 Y2 JP H087144Y2 JP 11504390 U JP11504390 U JP 11504390U JP 11504390 U JP11504390 U JP 11504390U JP H087144 Y2 JPH087144 Y2 JP H087144Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- rotation sensor
- rotation
- wheel
- bearing
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、自動車の車輪を支持する車輪用軸受の回
転速度検出装置に関するものである。
転速度検出装置に関するものである。
〔従来の技術〕 アンチスキッドブレーキシステムを備えた自動車にお
いては、車輪の回転速度を検出するために、被駆動輪を
回転自在に支持する軸受の外輪外径面にパルサーリング
を装着し、車軸等の固定部分に取付けた回転センサーを
パルサーリングの外周面に臨ませる構成がとられる。
いては、車輪の回転速度を検出するために、被駆動輪を
回転自在に支持する軸受の外輪外径面にパルサーリング
を装着し、車軸等の固定部分に取付けた回転センサーを
パルサーリングの外周面に臨ませる構成がとられる。
上記構成の装置によると、パルサーリング及び回転セ
ンサーが自動車の外部に露出するため、走行中に石、砂
が衝突し、また、泥水、塩水等が浸入するため、パルサ
ーリングと回転センサーの機能を損ない、錆や腐食の発
生原因となる問題があった。
ンサーが自動車の外部に露出するため、走行中に石、砂
が衝突し、また、泥水、塩水等が浸入するため、パルサ
ーリングと回転センサーの機能を損ない、錆や腐食の発
生原因となる問題があった。
そこで、この考案は、パルサーリングと回転センサー
の検出部とを外部から遮断することにより上記の問題点
を解決した回転速度検出装置を提供することを技術的課
題としている。
の検出部とを外部から遮断することにより上記の問題点
を解決した回転速度検出装置を提供することを技術的課
題としている。
上記の課題を解決するために、この考案においては、
車輪用軸受の固定側軌道論の内端部にリングを圧入し、
このリングと上記軸受の車輪と共に回転する回転側軌道
輪の端部間をシール部材で密閉し、上記リングの外側面
に取付けられた回転センサーの検出部をリングに形成し
た挿入孔に挿入し、上記リングとシール部材の内径側に
組込まれたパルサーリングを前記回転センサーの検出部
にラジアル方向のギャップを設けて対向し、このパルサ
ーリングを回転側軌道輪に取付けた構成を採用したので
ある。
車輪用軸受の固定側軌道論の内端部にリングを圧入し、
このリングと上記軸受の車輪と共に回転する回転側軌道
輪の端部間をシール部材で密閉し、上記リングの外側面
に取付けられた回転センサーの検出部をリングに形成し
た挿入孔に挿入し、上記リングとシール部材の内径側に
組込まれたパルサーリングを前記回転センサーの検出部
にラジアル方向のギャップを設けて対向し、このパルサ
ーリングを回転側軌道輪に取付けた構成を採用したので
ある。
上記の構成において、車輪と共に回転側軌道輪が回転
すると、その回転側軌道輪に取付けたパルサーリングが
回転し、そのパルサーリングの周期的な磁気的変化を回
転センサーが検出する。
すると、その回転側軌道輪に取付けたパルサーリングが
回転し、そのパルサーリングの周期的な磁気的変化を回
転センサーが検出する。
回転センサーを支持するリングおよびシール部材は、
その回転センサーの検出部およびパルサーリングを外部
から遮断するため、各部品の錆、腐食を防止する。
その回転センサーの検出部およびパルサーリングを外部
から遮断するため、各部品の錆、腐食を防止する。
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
る。
第１図乃至第４図は、この考案に係る車輪用軸受の回
転速度検出装置の第１の実施例を示す。
転速度検出装置の第１の実施例を示す。
第１図は、自動車の被駆動輪を支持する外輪回転タイ
プの車輪用軸受を示す。この車輪用軸受は、回転側軌道
輪としての外輪１と、固定側駆動輪として一対の内輪２
と、その両輪１、２間に組込まれた転動体３とから成
る。
プの車輪用軸受を示す。この車輪用軸受は、回転側軌道
輪としての外輪１と、固定側駆動輪として一対の内輪２
と、その両輪１、２間に組込まれた転動体３とから成
る。
外輪１は外径側にフランジ４を有し、そのフランジ４
に支持されたボルト５を介して図示省略した車輪が取付
けられる。また、外輪１の外端部にはキャップ６が取付
けられ、軸受内部にごみが侵入するのを防止している。
に支持されたボルト５を介して図示省略した車輪が取付
けられる。また、外輪１の外端部にはキャップ６が取付
けられ、軸受内部にごみが侵入するのを防止している。
一方、内輪２は、車軸７の外側に挿入され、その内輪
２の内端は車軸７の肩部８に押し当てられ、外端はワッ
シャ９を介してナット10により軸方向に押圧される。
２の内端は車軸７の肩部８に押し当てられ、外端はワッ
シャ９を介してナット10により軸方向に押圧される。
第２図は、上記車輪用軸受の内端部の詳細を示す。内
輪２の外径面にはリング11が圧入され、そのリング11と
外輪１の内端部間はシール部材12によって密閉されてい
る。
輪２の外径面にはリング11が圧入され、そのリング11と
外輪１の内端部間はシール部材12によって密閉されてい
る。
シール部材12は、外輪１の内端部を包み込む芯金13
と、その芯金13の内径側端部に一体の弾性シール14とか
ら成り、上記弾性シール14の内径部にリップ15と円筒部
16とが形成され、その円筒部16の内径部がガータースプ
リング17の締付けによってリング11の外径面に圧接さ
れ、またリップ15は自己の弾力によってリング11の外径
面に圧接している。
と、その芯金13の内径側端部に一体の弾性シール14とか
ら成り、上記弾性シール14の内径部にリップ15と円筒部
16とが形成され、その円筒部16の内径部がガータースプ
リング17の締付けによってリング11の外径面に圧接さ
れ、またリップ15は自己の弾力によってリング11の外径
面に圧接している。
前記リング11の内面には環状溝18が設けられている。
またリング11には、第３図に示すように、挿入孔19と一
対のねじ孔20とが形成され、上記挿入孔19は環状溝18の
外径部で連通し、その挿入孔19に回転センサー21の検出
部22が挿入されている。この挿入部から軸受内部に雨水
が浸入するのを防止するため、検出部22の付け根にシー
ル溝23を形成し、このシール溝23に挿入したＯリング24
をリング11の外側面に圧接している。
またリング11には、第３図に示すように、挿入孔19と一
対のねじ孔20とが形成され、上記挿入孔19は環状溝18の
外径部で連通し、その挿入孔19に回転センサー21の検出
部22が挿入されている。この挿入部から軸受内部に雨水
が浸入するのを防止するため、検出部22の付け根にシー
ル溝23を形成し、このシール溝23に挿入したＯリング24
をリング11の外側面に圧接している。
回転センサー21は、第３図および第４図に示すよう
に、一対の取付脚25を両側に有し、その取付脚25と回転
センサー21の前面を覆うカバー26の両側の取付脚27が前
記ねじ孔20にねじ込むボルト28の締付けにより固定され
ている。
に、一対の取付脚25を両側に有し、その取付脚25と回転
センサー21の前面を覆うカバー26の両側の取付脚27が前
記ねじ孔20にねじ込むボルト28の締付けにより固定され
ている。
前記リング11の環状溝18内にはパルサーリング29が組
込まれ、そのパルサーリング29の外径面と回転センサー
21の検出部22間にラジアル方向のギャップが設けられて
いる。
込まれ、そのパルサーリング29の外径面と回転センサー
21の検出部22間にラジアル方向のギャップが設けられて
いる。
パルサーリング29の内端には外方向に向くフランジ30
が設けられ、そのフランジ30の外径縁に形成した円筒部
31が外輪１の内端部内径面に圧入されている。
が設けられ、そのフランジ30の外径縁に形成した円筒部
31が外輪１の内端部内径面に圧入されている。
パルサーリング29は、Ｎ極とＳ極とを周方向に交互に
設けた多相磁石から成っている。一方、前記回転センサ
ー21はホール素子又はMR素子等の磁気感応素子を内蔵し
たものであり、前記パルサーリング29の回転に伴う磁気
的変化を検出する。
設けた多相磁石から成っている。一方、前記回転センサ
ー21はホール素子又はMR素子等の磁気感応素子を内蔵し
たものであり、前記パルサーリング29の回転に伴う磁気
的変化を検出する。
ここで、回転センサー21を支持するリング11がクリー
プにより内輪２に対して相対回転すると、回転センサー
21から引き出された固定のハーネス32が断線するおそれ
がある。そのような不都合の発生をなくすため、第２図
に示すように、リング11の内径面に突出部33を形成し、
この突出部33を前記車軸７の肩部８に設けた切欠部34に
係合してリング９を回り止めしている。このような回り
止め機構を設ける場合は、車軸７に対して内輪２をすき
まばめのはめ合いで取付けるようにしてもよい。
プにより内輪２に対して相対回転すると、回転センサー
21から引き出された固定のハーネス32が断線するおそれ
がある。そのような不都合の発生をなくすため、第２図
に示すように、リング11の内径面に突出部33を形成し、
この突出部33を前記車軸７の肩部８に設けた切欠部34に
係合してリング９を回り止めしている。このような回り
止め機構を設ける場合は、車軸７に対して内輪２をすき
まばめのはめ合いで取付けるようにしてもよい。
第１の実施例で示す回転速度検出装置は上記の構造か
ら成り、車輪が回転すると、これと一体の外輪１が回転
し、その外輪１に装着されたパルサーリング29が回転す
るので、回転センサー21により回転速度に応じた磁気的
変化を検出する。
ら成り、車輪が回転すると、これと一体の外輪１が回転
し、その外輪１に装着されたパルサーリング29が回転す
るので、回転センサー21により回転速度に応じた磁気的
変化を検出する。
第５図は、この考案に係る回転速度検出装置の第２の
実施例を示す。この実施例では、内輪２の外径面端部に
圧入したリング11の挿入孔19を環状溝18の内径部に連通
させ、その挿入孔19に挿入した回転センサー21の検出部
22の外径側にパルサーリング29を位置させた構成とし、
第１の実施例で示す検出部22とパルサーリング29の位置
を内外逆の配置としてある。
実施例を示す。この実施例では、内輪２の外径面端部に
圧入したリング11の挿入孔19を環状溝18の内径部に連通
させ、その挿入孔19に挿入した回転センサー21の検出部
22の外径側にパルサーリング29を位置させた構成とし、
第１の実施例で示す検出部22とパルサーリング29の位置
を内外逆の配置としてある。
第６図は、この考案に係る回転速度検出装置の第３の
実施例を示す。この第３の実施例で示す車輪用軸受は、
内輪回転タイプのものを示し、固定の配置とされる外輪
１の内径側端部に回転センサー21を支持するリング11を
圧入し、そのリング11の内径面と内輪２の外径面端部に
シール部材12を組込んである。
実施例を示す。この第３の実施例で示す車輪用軸受は、
内輪回転タイプのものを示し、固定の配置とされる外輪
１の内径側端部に回転センサー21を支持するリング11を
圧入し、そのリング11の内径面と内輪２の外径面端部に
シール部材12を組込んである。
また、上記リング11の挿入孔19に挿入された回転セン
サー21の検出部22の内側にパルサーリング29を組込んで
ある。
サー21の検出部22の内側にパルサーリング29を組込んで
ある。
パルサーリング29の内端にはフランジ30′が設けら
れ、このフランジ30′の内径縁に形成した円筒部31′を
内輪２の外径面端部に圧入している。
れ、このフランジ30′の内径縁に形成した円筒部31′を
内輪２の外径面端部に圧入している。
上述いずれの実施例も回転センサー21として多相磁石
から成るものを示したが、回転センサー21はこれに限定
されず、例えばパルス検出用ギヤを用い、そのパルス検
出用ギヤの回転による磁界の変化を回転センサー21で検
出してもよい。
から成るものを示したが、回転センサー21はこれに限定
されず、例えばパルス検出用ギヤを用い、そのパルス検
出用ギヤの回転による磁界の変化を回転センサー21で検
出してもよい。
以上のように、この考案に係る回転速度検出装置によ
れば、回転センサーを支持するリングとシール部材とを
回転側駆動輪と固定側軌道輪の対向部間に設けたことに
より、パルサーリングおよび回転センサーの検出部を外
部から遮断することができる。このため、これらの部品
が石等の衝突によって傷が付くのを防止することができ
ると共に、錆、腐食の発生を防止することができ、常に
良好な検出機能を発揮させることができる。
れば、回転センサーを支持するリングとシール部材とを
回転側駆動輪と固定側軌道輪の対向部間に設けたことに
より、パルサーリングおよび回転センサーの検出部を外
部から遮断することができる。このため、これらの部品
が石等の衝突によって傷が付くのを防止することができ
ると共に、錆、腐食の発生を防止することができ、常に
良好な検出機能を発揮させることができる。
第１図は、この考案に係る回転速度検出装置の第１の実
施例を示す断面図、第２図は同上の要部を拡大して示す
断面図、第３図は同上の側面図、第４図は第３図のIV−
IV線に沿った断面図、第５図は同上装置の第２の実施例
を示す断面図、第６図は同上装置の第３の実施例を示す
断面図である。 １……外輪、２……内輪、11……リング、12……シール
部材、19……挿入孔、21……回転センサー、22……検出
部、29……パルサーリング。
施例を示す断面図、第２図は同上の要部を拡大して示す
断面図、第３図は同上の側面図、第４図は第３図のIV−
IV線に沿った断面図、第５図は同上装置の第２の実施例
を示す断面図、第６図は同上装置の第３の実施例を示す
断面図である。 １……外輪、２……内輪、11……リング、12……シール
部材、19……挿入孔、21……回転センサー、22……検出
部、29……パルサーリング。
Claims (1)
- 【請求項１】車輪用軸受の固定側軌道輪の内端部にリン
グを圧入し、このリングと上記軸受の車輪と共に回転す
る回転側軌道輪の端部間をシール部材で密閉し、上記リ
ングの外側面に取付けられた回転センサーの検出部をリ
ングに形成した挿入孔に挿入し、上記リングとシール部
材の内径側に組込まれたパルサーリングを前記回転セン
サーの検出部にラジアル方向のギャップを設けて対向
し、このパルサーリングを回転側軌道輪に取付けた車輪
用軸受の回転速度検出装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11504390U JPH087144Y2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 車輪用軸受の回転速度検出装置 |
| US07/783,675 US5428289A (en) | 1990-10-31 | 1991-10-29 | Apparatus for detecting the rotating speed of a wheel |
| DE19914135789 DE4135789C2 (de) | 1990-10-31 | 1991-10-30 | Vorrichtung zum Ermitteln der Drehgeschwindigkeit |
| GB9123005A GB2249397B (en) | 1990-10-31 | 1991-10-30 | Rotating speed detector |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11504390U JPH087144Y2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 車輪用軸受の回転速度検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0474730U JPH0474730U (ja) | 1992-06-30 |
| JPH087144Y2 true JPH087144Y2 (ja) | 1996-03-04 |
Family
ID=31862777
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11504390U Expired - Fee Related JPH087144Y2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 車輪用軸受の回転速度検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH087144Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2539880Y2 (ja) * | 1991-09-13 | 1997-07-02 | 日本精工株式会社 | センサ付転がり軸受ユニット |
-
1990
- 1990-10-31 JP JP11504390U patent/JPH087144Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0474730U (ja) | 1992-06-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |