JPH0871147A - 透析装置の消毒方法 - Google Patents

透析装置の消毒方法

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JPH0871147A
JPH0871147A JP6215050A JP21505094A JPH0871147A JP H0871147 A JPH0871147 A JP H0871147A JP 6215050 A JP6215050 A JP 6215050A JP 21505094 A JP21505094 A JP 21505094A JP H0871147 A JPH0871147 A JP H0871147A
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JP
Japan
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dialysate
water
disinfecting
soln
dialyzing
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Pending
Application number
JP6215050A
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English (en)
Inventor
Akio Shirasu
昭雄 白数
Toyohiro Tatsuma
豊弘 達摩
Mitsutaka Ueda
満隆 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissho Corp
Original Assignee
Nissho Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 透析装置を塩化ナトリウム水溶液の電解によ
って得られる電解水で洗浄する場合において、該電解水
のpHが4〜6であり、かつ、有効塩素濃度が5〜15
0ppmである消毒方法。 【効果】 透析装置の消毒方法として、塩化ナトリウム
を含む電解水を消毒に用いる結果、次亜塩素酸ナトリウ
ムの希薄な液であっても消毒の効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液浄化療法で使用さ
れる透析装置又は透析液供給装置の消毒方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】医療用装置特に透析装置の液流路は、透
析治療後の体液老廃物で汚染されこれが病原菌感染の原
因となる。これら液流路の大部分はディスポーザルとし
て治療終了ごとに取り替えることもできないため、透析
終了ごとに該液流路を消毒して再度使用することにな
る。
【0003】従来の液流路消毒方法は薬液を使用すると
か、熱湯を使用する方法である。薬液を使用する方法と
しては、次亜塩素酸系消毒薬を水で数百ppm濃度に希
釈し、液流路内をこの液で満たし一昼夜放置する方法、
また、数千から数十万ppmで数時間から数十分間にわ
たり液流路内に薬液を流し消毒する方法が行われてい
る。その他の薬液を用いることもあるがいずれも液流路
内に薬液を流す方法である。熱湯を使用する方法は摂氏
数十度の熱水を液流路内に流す方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれらの消毒方
法では、次の問題があった。次亜塩素酸系及びその他消
毒薬液は薬剤濃度の高い消毒薬液を使用する必要がある
こと、消毒後の廃液は、下水に直接流すことが出来ない
ので廃液処理槽を通すが、消毒薬液の濃度が濃いほどこ
の廃液処理の負担が大きいことが問題であった。
【0005】また、熱湯の消毒方法は液流路内に熱水が
流れるため、液流路に耐熱性のよい材料を使用せねばな
らないことや耐圧性機構を液流路にもたせねばならない
必要があった。このため液流路の材質は金属を採用する
ことになるが、これは装置の重量が増加すること、装置
の製造原価が高くなることにつながる。そして金属材料
を使用すると消毒中に手が接触して火傷をする心配も大
きかった。
【0006】本発明は、かかる課題を解決するために、
薬剤濃度の低い消毒薬液を使用しながらも従来通りの消
毒効果が得られる方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、透析膜を介し
て血液などの体液を透析液に接触させて浄化するように
した浄化器に対して透析液を流入させる透析液流入路
と、該透析器から流出する透析液を導く透析液流出路と
を備え、該透析液流路を通じて前記透析液としての電解
質溶液を供給しかつ流通させる透析装置を塩化ナトリウ
ム水溶液の電解によって得られる電解水で洗浄する場合
において、該電解水のpHが4〜6であることを特徴と
する透析装置の消毒方法を要旨とする。
【0008】本発明において用いられる透析装置又は透
析液供給装置は公知のものである。
【0009】本発明において、塩化ナトリウム水溶液の
電解によって得られる電解水とは次のような公知の方法
で準備する。 (1)0.05〜3%程度の濃度の塩化ナトリウム水を
アノード(例:チタン基板に白金及びイリジウムをコー
ティングした電極等)とカソード(耐蝕性のものが好
適)を配した電解槽中で電解に付す方法(特開平2−1
11708号公報に開示)。 (2)塩化ナトリウムを添加した水と塩酸を添加した水
とを混合し、これを無隔膜電解槽で電気分解することで
次亜塩素酸含有水を製造し、陰極室側の電解水を有効に
利用する(特開平5−237478号公報に開示)。
【0010】本発明において、塩化ナトリウム水溶液と
は上記(2)のように、純粋の塩化ナトリウム水溶液で
なくてもよい。
【0011】
【作用】本発明は、透析装置又は透析液供給装置を電解
水で洗浄する場合において、該電解水のpHが4〜6で
あり、この結果、有効塩素濃度がわずか5〜150pp
mで消毒の効果が顕著に現れることを特徴とする透析液
供給装置の消毒方法である。ここでpHが4未満である
と装置の液流路が仮にステンレスであったとしても腐食
する心配がある。また、pHが6を超えると消毒の効果
が少なくなるという問題がある。有効塩素濃度も5pp
m未満であると消毒の効果が少なくなるが、逆に有効塩
素濃度が150ppmを超えると消毒効果は良くても廃
液処理がしにくくなるので好ましくない。但し、液流路
において消毒水の滞留時間が極端に短いときは適宜15
0〜300ppmで消毒しても構わない。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、透析装置の消毒方法と
して、市販の次亜塩素酸ナトリウムの濃厚液を消毒液と
して準備する必要なく、塩化ナトリウムを含む電解水を
消毒に用いる結果、次亜塩素酸塩の希薄な液であっても
消毒液として用いることができる。これにより、消毒後
の廃液中に含まれる塩素濃度も低下し廃液処理槽の負荷
も低減できる。
【0013】
【実施例】次亜塩素酸を発生させる消毒装置をを用い
て、濃度0.1%の塩化ナトリウム水を1500ml/
分の流量で電解槽に送り、電解電流12アンペアで電解
し、有効塩素(殺菌水中に残留する遊離塩素のことを言
う。)濃度が50ppmの消毒水を得た。この消毒水1
0mlと38万個/mlの大腸菌を含む菌液0.1ml
とを混合し、25℃で10分間接触させた後、混合液中
の残菌数を測定した結果、大腸菌の数は260個/ml
であった。
【0014】比較例1として市販の次亜塩素酸ナトリウ
ムの濃厚液であって、有効塩素濃度が300ppmの消
毒水で上記と同様の殺菌効果を測定した結果、大腸菌の
数は270個/mlであった。
【0015】比較例2として市販の次亜塩素酸ナトリウ
ムの濃厚液であって、有効塩素濃度が50ppmの消毒
水で上記と同様の殺菌効果を測定した結果、大腸菌の数
は1340個/mlであった。
【0016】以下、本発明の消毒方法による装置の実施
例を図面に従って説明する。図1は本発明の透析装置の
消毒方法を実施する装置例の構成図である。図は、透析
装置2に消毒装置1を連結したものである。
【0017】透析装置2は血液を浄化する浄化器を取り
付け、透析液の原液を水で35倍程度に希釈する攪拌装
置も付けられ、それらの操作部からなる。透析治療にあ
たり必要な透析液の量は一例として500ml/分の流
量で4時間となる。
【0018】治療中の透析液の供給は本発明の消毒装置
1においてはバイパス経路で供給する。すなわち、消毒
装置1の電源ブレーカー5をOFFにし、透析用の水は
水入り口3よりまず消毒装置1へ流入し、減圧弁4で指
定の圧力まで減圧され、ノーマルオープン(NO)タイ
プの二方電磁弁6へ導かれ、自閉式カプラ7よりカプラ
8を通して透析装置2へ送り込む。
【0019】透析治療が終了して、透析装置2の流路を
消毒するときは、消毒装置1を作動させて自閉式カプラ
7とカプラ8を離し、自閉式カプラ9へカプラ8を接続
する。そして電源ブレーカー5をONにすると電源ラン
プ10が点灯し、ノーマルクローズ(NC)タイプの二
方電磁弁11が開くとともに二方電磁弁6が閉じる。
【0020】透析装置2の消毒を開始するために、以下
の手順で消毒装置1で次亜塩素酸を発生した消毒液を作
り、それを透析装置2へ供給する。
【0021】水入り口3より流入した水は減圧弁4・二
方電磁弁11・フロースイッチ付き流量計12を通り攪
拌槽13へ流入する。これと同時に電解質溶液14は送
液ポンプ17によりコネクターオス15・コネクターメ
ス16・逆止弁18を通り水との混合部19へ導かれ攪
拌槽13へ流入し水と均一に混合される。混合後の希釈
された電解質溶液を反応槽20へ通すと電解により次亜
塩素酸を含んだ溶液が作成される。電解水のpHが4〜
6であり、かつ、有効塩素濃度が5〜150ppmの消
毒水を得るには、濃度0.03〜0.3%の塩化ナトリ
ウム水を500〜3000ml/分の流量で電解槽に送
り、電解電流12アンペアで電解すればよい。消毒水は
流量計21を通り透析装置2へ供給され、透析装置の液
流路消毒が行われる。この場合の液量は約750ml/
分である。
【0022】安全機構として、透析装置2の信号出力端
子部23より、カプラ、準備、開始信号を出力し、消毒
装置1の信号入力端子部24より電源/制御部25に信
号を入れ、これとフロースイッチ付き流量計の出力信号
があることを電源/制御部25が確認した上で反応槽2
0へ電流が流れ次亜塩素酸が発生するよう制御が行われ
る。また、目視できるように反応槽が作動すると反応槽
動作ランプ22が点灯する。
【0023】以上に実施例を挙げて本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、そ
の要旨を変更しない範囲で種々変更可能である。例え
ば、上記実施例においては、消毒装置を透析装置へ取り
付け動作させていたが、透析装置でなく、これを透析液
供給装置などとすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透析液供給装置の消毒方法を実施する
装置例の構成図。
【符号の説明】
1 消毒装置 2 透析装置 3 消毒装置水入り口 4 減圧弁 5 電源ブレーカー 6 二方電磁弁(NO) 7 自閉式カプラ 8 カプラ 9 自閉式カプラ 10 電源ランプ 11 二方電磁弁(NC) 12 フロースイッチ付き流量計 13 攪拌槽 14 電解質溶液 15 コネクターオス 16 コネクターメス 17 送液ポンプ 18 逆止弁 19 混合部 20 反応槽 21 流量計 22 反応槽動作ランプ 23 信号出力端子部 24 信号入力端子部 25 電源/制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透析膜を介して血液などの体液を透析液
    に接触させて浄化するようにした浄化器に対して透析液
    を流入させる透析液流入路と、該透析器から流出する透
    析液を導く透析液流出路とを備え、該透析液流路を通じ
    て前記透析液としての電解質溶液を供給しかつ流通させ
    る透析装置を塩化ナトリウム水溶液の電解によって得ら
    れる電解水で洗浄する場合において、該電解水のpHが
    4〜6であることを特徴とする透析装置の消毒方法。
  2. 【請求項2】 透析膜を介して血液などの体液を透析液
    に接触させて浄化するようにした浄化器に対して透析液
    を流入させる透析液流入路と、該透析器から流出する透
    析液を導く透析液流出路とを備え、該透析液流路を通じ
    て前記透析液としての電解質溶液を供給しかつ流通させ
    る透析装置を塩化ナトリウム水溶液の電解によって得ら
    れる電解水で洗浄する場合において、該電解水のpHが
    4〜6であり、かつ、有効塩素濃度が5〜150ppm
    であることを特徴とする透析装置の消毒方法。
JP6215050A 1994-09-08 1994-09-08 透析装置の消毒方法 Pending JPH0871147A (ja)

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JP (1) JPH0871147A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10127760A (ja) * 1996-10-02 1998-05-19 Fresenius Medical Care Deutsche Gmbh 医療機器の消毒方法及び装置
JP2001353214A (ja) * 2000-06-14 2001-12-25 Toray Medical Co Ltd 透析システム
JP2009142436A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Tsutomu Sanaka 透析用水溶液

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10127760A (ja) * 1996-10-02 1998-05-19 Fresenius Medical Care Deutsche Gmbh 医療機器の消毒方法及び装置
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