JPH0870262A

JPH0870262A - 移動体通信装置

Info

Publication number: JPH0870262A
Application number: JP6203170A
Authority: JP
Inventors: Goro Suemitsu; 吾郎末光
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1994-08-29
Filing date: 1994-08-29
Publication date: 1996-03-12

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、小型・軽量な構成で地上系移動体
通信装置としても衛星系移動体通信装置としても使用で
きる移動体通信装置を提供する。【構成】衛星系アンテナ／高周波ユニット１１は、衛
星系移動体通信システムの衛星系アンテナと衛星系高周
波部とから構成され、第１のインタフェースが筐体外部
に設けられている。地上系アンテナ／高周波ユニット１
２は、地上系移動体通信システムの地上系アンテナと地
上系高周波部とから構成され、第２のインタフェース１
２ａが筐体外部に設けられている。無線制御ユニット１
３は、受信入力中間周波信号を復調し、送信する信号は
変調した後中間周波信号に変換して出力する回路部を筐
体内部に有すると共に、筐体の外部に無線制御用インタ
フェース１４とスイッチ群１５を有し、使用時には第１
及び第２のインタフェースの一方のみが無線制御用イン
タフェース１４に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は移動体通信装置に係り、
特に移動電話機として用い得る移動体通信装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、自動車電話機や携帯電話機な
どの移動電話機として用い得る移動体通信装置として
は、地上の設備のみを利用して通信を行う地上系の移動
体通信装置と、人工衛星を利用して通信を行う衛星系の
移動体通信装置の２種類が存在している。

【０００３】自動車電話システムなどの地上系の移動体
通信システムは、移動体通信装置である自動車電話機が
最寄りの無線基地局と無線通信を行い、更に無線基地局
が上位の交換局を介して固定電話網に接続されることで
固定電話網の加入者と移動体通信装置との間の通信が可
能とされたシステムで、近年広く普及するに至った。一
方、衛星系の移動体通信システムは、衛星が直接見通せ
ないビルや地下、高架下などではサービスが利用できな
いが、衛星が直接見通せる限り離島、山野、地上系では
採算的に不利な僻地などにおいてもサービスを提供でき
る。従って、衛星系の移動体通信システムはその広域サ
ービス性という特長を生かして、地上系の移動体通信シ
ステムを補完するシステムとしてその期待が大きい。

【０００４】特に、低軌道周回衛星（ＬＥＯ：Ｌｏｗ
ＥａｒｔｈＯｒｂｉｔ）を使用する衛星系移動体通信
システムでは、静止衛星と比較して地上の移動体通信装
置との距離が短く、またビームの照射範囲が狭いことか
ら、小さい受信感度、送信電力で通信が可能であるた
め、移動体通信装置の筐体の小型・軽量化や消費電力の
低減が可能であり、それにより衛星系の移動体通信装置
は地上系の移動体通信装置とほぼ同程度の大きさ、価格
で構成される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、地上系の移
動体通信システム及び衛星系の移動体通信システムのい
ずれも他方とは無関係に開発されたものであるため、地
上系の移動体通信装置と衛星系の移動体通信装置とはい
ずれもアンテナから高周波部及び無線制御部が一体構造
の別々の装置となっている。

【０００６】そのため、顧客（移動体通信装置使用者）
は地上系の移動体通信と衛星系の移動体通信の一方のみ
が可能な場所へ移動するときには、両方の移動体通信装
置を携帯していく必要がある。しかし、顧客からする
と、通信することが主目的であるから、同じ内容の通信
をするのに２台の移動体通信装置を携帯するのは無駄で
ある。

【０００７】そこで、本出願人は先に特開平１−２４８
７１５号公報にて、地上系及び衛星系のいずれの移動体
通信網にも接続できる単一の移動体通信装置を提案し
た。すなわち、この移動体通信装置では、衛星系アンテ
ナ及び地上系アンテナと、衛星系アンテナに接続された
衛星系高周波部と、地上系アンテナに接続された地上系
高周波部と、衛星系高周波部及び地上系高周波部の一方
の出力中間周波信号を選択する受信ＩＦスイッチ回路
と、衛星系高周波部及び地上系高周波部の一方へ送信中
間周波信号を選択出力する送信ＩＦスイッチ回路と、受
信ＩＦスイッチ回路からの中間周波信号を復調し、また
送信信号は衛星系又は地上系のうち指定された系のプロ
トコルに従った処理を行うベースバンド処理部と、送受
話器及び携帯型コンピュータとからなる。

【０００８】この本出願人の提案になる移動体通信装置
によれば、ＩＦ信号以降の信号処理を司るベースバンド
処理部、送受話器及び携帯型コンピュータは、地上系及
び衛星系に共通化できるので、１台の装置で地上系移動
体通信装置としても衛星系移動体通信装置としても使用
できるという特長がある。

【０００９】しかし、この本出願人の提案になる移動体
通信装置では、アンテナ及び高周波部がそれぞれ衛星系
と地上系の両方が組み込まれているため、地上系移動体
通信と衛星系移動体通信のいずれか一方しか行わない場
合でも、常に両方の系の送受信系を携帯することにな
り、また、受信ＩＦスイッチ回路と送信ＩＦスイッチ回
路も必要になるため、装置全体の小型・軽量化が不十分
で携帯性に欠け、またコスト的にも不利である。

【００１０】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
小型・軽量な構成で地上系移動体通信装置としても衛星
系移動体通信装置としても使用できる移動体通信装置を
提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、衛星系アンテナ／高周波ユニットと、地上
系アンテナ／高周波ユニットと、衛星系アンテナ／高周
波ユニット及び地上系アンテナ／高周波ユニットの一方
のみが無線制御用インタフェースに接続されて使用され
る無線制御ユニットとを具備するよう構成したものであ
る。

【００１２】ここで、上記衛星系アンテナ／高周波ユニ
ットは、衛星系移動体通信システムの衛星系アンテナ
と、この衛星系アンテナに接続され受信信号を中間周波
信号に変換して第１のインタフェースへ出力すると共
に、第１のインタフェースを介して入力された中間周波
信号は衛星系高周波信号に変換する衛星系高周波部とか
ら構成され、第１のインタフェースが筐体外部に設けら
れている。

【００１３】また、上記地上系アンテナ／高周波ユニッ
トは、地上系移動体通信システムの地上系アンテナと、
この地上系アンテナに接続され受信信号を中間周波信号
に変換して第２のインタフェースへ出力すると共に、第
２のインタフェースを介して入力された中間周波信号は
地上系高周波信号に変換する地上系高周波部とから構成
され、第２のインタフェースが筐体外部に設けられてい
る。

【００１４】更に、上記無線制御ユニットは、無線制御
用インタフェースを介して入力された受信入力中間周波
信号を指示された系の復調方式で復調し、送信する信号
は指示された系の所定の変調方式で変調した後中間周波
信号に変換して無線制御用インタフェースへ出力する回
路部を筐体内部に有すると共に、筐体の外部に少なくと
もキーボード及び送受話器と無線制御用インタフェース
を有し、使用時には第１及び第２のインタフェースの一
方のみが無線制御用インタフェースに接続される。

【００１５】また、本発明では、衛星系アンテナ／高周
波ユニット及び地上系アンテナ／高周波ユニットは、無
線制御ユニットの無線制御用インタフェースにそのイン
タフェースが接続されたときに、自ユニットが適用され
る移動体通信システムの変調方式及び復調方式に無線制
御ユニット内の回路部を切り換え設定するための制御信
号を発生出力する構成としたものである。

【００１６】

【作用】本発明では、移動帯通信システムが地上系か衛
星系のいずれの場合もアンテナ／高周波ユニットにより
同一周波数の受信中間周波信号を無線制御ユニットによ
り復調し、また送信信号は無線制御ユニットにより中間
周波信号に変換するようにしているため、地上系移動帯
通信システムか衛星系移動帯通信システムに無関係に同
一の無線制御ユニットを用いることができると共に、使
用する移動帯通信システムが地上系か衛星系かに応じ
て、無線制御ユニットの無線制御用インタフェースにア
ンテナ／高周波ユニットの第１又は第２のインタフェー
スを選択接続することにより、希望の移動帯通信システ
ムで相手方と通信ができる。

【００１７】また、本発明では、衛星系アンテナ／高周
波ユニットあるいは地上系アンテナ／高周波ユニット
が、無線制御ユニットの無線制御用インタフェースに接
続されたときに制御信号を発生して、無線制御ユニット
内の回路部を自ユニットが適用される移動体通信システ
ムの変調方式及び復調方式に切り換え設定するようにし
たため、接続時に自動的に制御ユニット内の回路部を接
続ユニットに適合した方式に切り換えできる。

【００１８】

【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。図
１は本発明の一実施例の概略構成図を示す。同図に示す
ように、本実施例は衛星系アンテナ／高周波ユニット１
１と、地上系アンテナ／高周波ユニット１２と、無線制
御ユニット１３とから構成されている。

【００１９】衛星系アンテナ／高周波ユニット１１は、
衛星系移動体通信システムの衛星系アンテナと、この衛
星系アンテナに接続された衛星系高周波部とから構成さ
れ、インタフェース回路を含むコネクタであるインタフ
ェース１１ａが設けられている。地上系アンテナ／高周
波ユニット１２は、地上系移動体通信システムの地上系
アンテナと、この地上系アンテナに接続された地上系高
周波部とから構成され、コネクタであるインタフェース
１２ａが設けられている。

【００２０】無線制御ユニット１３は、受信入力中間周
波信号（ＩＦ信号）を指示された系の復調方式で復調
し、また送信する音声信号あるいはデータを指示された
系の所定の変調方式で変調した後ＩＦ信号に変換して出
力する後述の回路部を有する。また、無線制御ユニット
１３は、その筐体の上面にインタフェース１４が設けら
れ、また筐体前面には送受話器を構成する受話器１５ａ
及び送話器１５ｂと、表示器１６とキーボード（テンキ
ー）１７がそれぞれ設けられている。

【００２１】図２は本発明の一実施例のブロック図を示
す。同図中、図１と同一構成部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。図２において、衛星系アンテナ／
高周波ユニット１１のインタフェース１１ａは、図１に
示した地上系アンテナ／高周波ユニット１２のインタフ
ェース１２ａと同様に、例えば筐体の下部に設けられて
いる。これらのインタフェース１１ａ及び１２ａは、無
線制御ユニット１３のインタフェース１４に結合される
大きさ及び形状で構成されている。

【００２２】また、無線制御ユニット１３は、ファクシ
ミリ用インタフェース１９と電源用インタフェース２０
を備えており、それぞれファクシミリ装置（ＦＡＸ）２
１、電源アダプタ２２と接続される構成とされている。
電源アダプタ２２により、無線制御ユニット１３には自
動車からの電源供給が可能とされている。

【００２３】図３は上記の無線制御ユニット１３及びこ
れに接続される衛星系アンテナ／高周波ユニット１１又
は地上系アンテナ／高周波ユニット１２の内部構成を示
す一実施例の詳細ブロック図を示す。同図中、図１及び
図２と同一構成部分には同一符号を付してある。

【００２４】図３に示すように、無線制御ユニット１３
はインタフェース１４、前記受話器１５ａ及び送話器１
５ｂからなる送受話器１５、表示器１６、キーボード１
７、受信ＩＦ回路３１、復調器３２、ベースバンド処理
部３３、変調器３４及び送信ＩＦ回路３５より構成され
ている。なお、前記したファクシミリ用インタフェース
１９と電源用インタフェース２０の図示は便宜上省略し
てある。

【００２５】また、アンテナ／高周波ユニット２５は、
無線制御ユニット１３に接続された衛星系アンテナ／高
周波ユニット１１又は地上系アンテナ／高周波ユニット
１２で、衛星系又は地上系アンテナ２６と高周波部２７
とインタフェース２８（アンテナ／高周波ユニット２５
が衛星系アンテナ／高周波ユニット１１のときにはイン
タフェース１１ａ、地上系アンテナ／高周波ユニット１
２のときにはインタフェース１２ａ）とから構成されて
いる。

【００２６】次に、本実施例の動作について図１乃至図
３と共に説明する。顧客は使用しようとする移動体通信
システムが衛星系のときには衛星系アンテナ／高周波ユ
ニット１１のインタフェース１１ａを、また地上系のと
きには地上系アンテナ／高周波ユニット１２のインタフ
ェース１２ａを無線制御ユニット１３のインタフェース
１４に接続する。

【００２７】無線制御ユニット１３のインタフェース１
４にアンテナ／高周波ユニット２５（衛星系アンテナ／
高周波ユニット１１又は地上系アンテナ／高周波ユニッ
ト１２）のインタフェース２８（１１ａ又は１２ａ）が
結合されることにより、衛星系アンテナ／高周波ユニッ
ト１１又は地上系アンテナ／高周波ユニット１２が無線
制御ユニット１３に固定保持されると共に、図３に示す
ように高周波部２７からの衛星系又は地上系の復調制御
信号ａ及び変調制御信号ｂがそれぞれインタフェース２
８及び１４を介して無線制御ユニット１３に入力され
る。

【００２８】復調制御信号ａは復調器３２及びベースバ
ンド処理部３３にそれぞれ供給されて、接続アンテナ／
高周波ユニット２５に定められた所定の復調方式で復調
を行うように復調器３２を切り換え設定すると共に、ベ
ースバンド処理部３３の受信処理を接続アンテナ／高周
波ユニット２５に定められた所定の方式で行うように切
り換え設定する。

【００２９】また、これと同時に、変調制御信号ｂはベ
ースバンド処理部３３及び変調器３４にそれぞれ供給さ
れて、ベースバンド処理部３３の送信処理を接続アンテ
ナ／高周波ユニット２５に定められた所定の方式で行う
ように切り換え設定すると共に、接続アンテナ／高周波
ユニット２５に定められた所定の変調方式で変調を行う
ように変調器３４を切り換え設定する。

【００３０】これにより、無線制御ユニット１３のイン
タフェース１４にアンテナ／高周波ユニット２５（衛星
系アンテナ／高周波ユニット１１又は地上系アンテナ／
高周波ユニット１２）のインタフェース２８（１１ａ又
は１２ａ）を結合するだけで、無線制御ユニット１３内
部の復調器３２、ベースバンド処理部３３及び変調器３
４が接続したアンテナ／高周波ユニット２５が衛星系の
ときには衛星系の、また地上系のときには地上系の変復
調動作ができるように自動的に切り換え設定される。

【００３１】従って、その後にアンテナ／高周波ユニッ
ト２５のアンテナ２６で受信され、高周波部２７により
所定の中間周波数に変換された受信ＩＦ信号は、インタ
フェース２８及び１４を介して受信ＩＦ回路３１を介し
て復調器３２に入力されて正常に復調される。

【００３２】復調器３２より取り出されたベースバンド
帯の復調信号ｃは復調クロックｄと共にベースバンド処
理部３３に供給され、該当のプロトコルに従った所定の
信号処理が施されて、音声信号あるいは表示データに変
換される。このベースバンド処理部３３から取り出され
た受信音声信号は、送受話器１５へ出力され、また表示
データは表示器１６に供給されて表示される。

【００３３】他方、送信時には、キーボード１７から入
力された送信データあるいは、送受話器１５から入力さ
れた音声信号は、ベースバンド処理部３３によりアンテ
ナ／高周波ユニット２５に適合したプロトコルに従って
信号処理が施されて送信信号ｅとされた後、変調器３４
へ送信クロックｆと共に供給されて切り換え設定された
変調方式で変調される。

【００３４】変調器３４より出力された変調波は、送信
ＩＦ回路３５を通して所定の中間周波数のＩＦ信号とさ
れ、更にインタフェース１４及び２８を介して高周波部
２７に供給され、ここで送信周波数帯の高周波信号に変
換された後、アンテナ２６より無線送信される。

【００３５】このように、本実施例によれば、無線制御
ユニット１３に設けたインタフェース１４へ衛星系アン
テナ／高周波ユニット１１のインタフェース１１ａを結
合し固定することにより、衛星系移動体通信装置として
使用でき、また地上系アンテナ／高周波ユニット１２の
インタフェース１２ａを結合し固定することにより、地
上系移動体通信装置として使用できる。

【００３６】従って、使用する移動体通信システムが衛
星系か地上系かに応じて、無線制御ユニット１３に接続
するアンテナ／高周波ユニットを衛星系アンテナ／高周
波ユニット１１又は地上系アンテナ／高周波ユニット１
２に交換することにより、いずれの移動体通信でも通信
することができ、ニーズに合わせて選択することができ
る。

【００３７】また、本実施例では、衛星系及び地上系の
両方の系の移動体通信に無線制御ユニット１３を共用で
きると共に、使用する移動体通信システムのアンテナ／
高周波ユニットのみを使用するため、前記した本出願人
の提案になる移動体通信装置に比べ、小型・軽量の構成
で携帯性に優れ、かつ、安価な構成とすることができ
る。

【００３８】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図４は本発明の他の実施例の概略構成図を示す。同
図中、図１と同一構成部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。本実施例は衛星系アンテナ／高周波ユニ
ット４１と、地上系アンテナ／高周波ユニット４２と、
無線制御ユニット４３とから構成されている。

【００３９】衛星系アンテナ／高周波ユニット４１は、
衛星系移動体通信システムの衛星系アンテナと、この衛
星系アンテナに接続された衛星系高周波部とから構成さ
れ、インタフェース４１ａがその筐体前面に設けられて
いる。

【００４０】地上系アンテナ／高周波ユニット４２は、
地上系移動体通信システムの地上系アンテナと、この地
上系アンテナに接続された地上系高周波部とから構成さ
れ、インタフェース４２ａがその筐体前面に設けられて
いる。これらのアンテナ／高周波ユニット４１及び４２
は図３に示したアンテナ／高周波ユニット２５と同一構
成である。

【００４１】一方、無線制御ユニット４３は、図１乃至
図３に示した無線制御ユニット１３と同一回路構成であ
り、また、その筐体前面に受話器１５ａなどが設けられ
ている点は無線制御ユニット１３と同一であるが、その
筐体の背面にインタフェースが設けられている点が無線
制御ユニット１３と異なる。

【００４２】すなわち、本実施例は、無線制御ユニット
４３の背面に設けたインタフェースに対する、衛星系ア
ンテナ／高周波ユニット４１のインタフェース４１ａ及
び地上系アンテナ／高周波ユニット４２のインタフェー
ス４２ａの結合（装着）位置が異なるだけであり、実質
的な構成は変わらない。従って、本実施例も上記の実施
例と同一の効果を奏する。

【００４３】次に、無線制御ユニットの他の実施例につ
いて説明する。図５に示す無線制御ユニット５１は、Ｆ
ＡＸ端子５２と外部電源端子５３が側面に設けられた構
成である。ＦＡＸ端子５２及び外部電源端子５３は図２
に示したファクシミリ用インタフェース１９と電源用イ
ンタフェース２０に対応する。

【００４４】また、図６に示す無線制御ユニット６１
は、筐体前面の表示器１６及びキーボード１７の機能を
それぞれ表示部６２に持たせるようにしたものである。
すなわち、表示部６２はタッチパネル形式であり、感圧
式キー入力ができると共に表示も行える構造である。

【００４５】なお、本発明は以上の実施例に限定される
ものではなく、その他種々の変形例が考えられるもので
ある。例えば、衛星系アンテナ／高周波ユニット１１、
４１としては、インマルサット衛星に適用されるＬバン
ド（１．５ＧＨｚ〜１．６ＧＨｚ）やその他のＳバンド
（２．５ＧＨｚ〜２．６ＧＨｚ）などの各種の送受信周
波数に対応できるように別々に構成してもよい。

【００４６】また、地上系アンテナ／高周波ユニット１
２、４２としては、通常の８００ＭＨｚ系の電話からＭ
ＣＡ無線、構内無線及び宅内無線等でいろいろな周波数
帯が使用されるため、これらにそれぞれ対応できるよう
に別々に構成してもよい。

【００４７】また、無線制御ユニット１３、４３、５１
及び６１には表示器１６あるいは表示部６２が設けられ
ているが、設けなくてもよい。また、本明細書の移動体
衛星通信システムには、全世界測位システム（ＧＰＳ：
ＧｌｏｂａｌＰｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇＳｙｓｔｅ
ｍ）などの衛星を使用した航法システムも含むものであ
る。

【００４８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
地上系移動体通信システムか衛星系移動体通信システム
に無関係に無線制御ユニットを用いることができると共
に、使用する移動体通信システムが地上系か衛星系かに
応じて、無線制御ユニットの無線制御用インタフェース
にアンテナ／高周波ユニットのインタフェースを選択接
続することにより、希望の移動体通信システムで相手方
と通信ができるため、使用時の構成は一つの無線制御ユ
ニットと一つのアンテナ／高周波ユニットの組み合わせ
からなり、従来に比べて小型・軽量化の構成により地上
系及び衛星系のいずれの移動体通信システムでも通信で
き、また安価に構成できる。

【００４９】また、本発明によれば、衛星系アンテナ／
高周波ユニットあるいは地上系アンテナ／高周波ユニッ
トが、無線制御ユニットの無線制御用インタフェースに
接続されたときに自動的に制御ユニット内の回路部を接
続ユニットに適合した方式に切り換えできるようにした
ため、切り換え操作及び切り換えのための回路が不要で
あり、操作性を向上できると共に装置を簡略な構成とす
ることができる。

【００５０】また、本発明によれば、無線制御ユニット
を地上系及び衛星系のいずれの移動体通信システムでも
共通に使用できるため、システムの差異に関係なく同じ
操作方法が通信できる。更に、本発明によれば、同一の
移動体通信システムでもアンテナ／高周波ユニットの構
成を変更することにより、任意の移動体通信システムを
使用することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の概略構成図である。

【図２】本発明の一実施例のブロック図である。

【図３】本発明の一実施例の詳細ブロック図である。

【図４】本発明の他の実施例の概略構成図である。

【図５】無線制御ユニットの一実施例の斜視図である。

【図６】無線制御ユニットの他の実施例の斜視図であ
る。

【符号の説明】１１、４１衛星系アンテナ／高周波ユニット１１ａ、１２ａ、１４、２８、４１ａ、４２ａインタ
フェース１２、４２地上系アンテナ／高周波ユニット１３、４３、５１、６１無線制御ユニット１５ａ受話器１６表示器１７キーボード１９ファクシミリ接続用インタフェース２０電源用インタフェース２１ファクシミリ２２電源アダプタ２６アンテナ２７高周波部３１受信ＩＦ回路３２復調器３３ベースバンド処理部３４変調器３５送信ＩＦ回路５２ＦＡＸ端子５３外部電源端子６２表示部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】衛星系移動体通信システムの衛星系アン
テナと、この衛星系アンテナに接続され受信信号を中間
周波信号に変換して第１のインタフェースへ出力すると
共に、該第１のインタフェースを介して入力された中間
周波信号は衛星系高周波信号に変換する衛星系高周波部
とから構成され、該第１のインタフェースが筐体外部に
設けられている衛星系アンテナ／高周波ユニットと、地上系移動体通信システムの地上系アンテナと、この地
上系アンテナに接続され受信信号を中間周波信号に変換
して第２のインタフェースへ出力すると共に、該第２の
インタフェースを介して入力された中間周波信号は地上
系高周波信号に変換する地上系高周波部とから構成さ
れ、該第２のインタフェースが筐体外部に設けられてい
る地上系アンテナ／高周波ユニットと、無線制御用インタフェースを介して入力された受信入力
中間周波信号を指示された系の復調方式で復調し、送信
する信号は指示された系の所定の変調方式で変調した後
中間周波信号に変換して該無線制御用インタフェースへ
出力する回路部を筐体内部に有すると共に、該筐体の外
部に少なくともキーボード及び送受話器と該無線制御用
インタフェースを有し、使用時には前記第１及び第２の
インタフェースの一方のみが該無線制御用インタフェー
スに接続される無線制御ユニットとを具備することを特
徴とする移動体通信装置。
【請求項２】前記無線制御ユニットは、前記無線制御
用インタフェースに加えて外部インタフェース及び電源
用のインタフェースを筐体外部に備えていることを特徴
とする請求項１記載の移動体通信装置。
【請求項３】前記衛星系アンテナ／高周波ユニット及
び地上系アンテナ／高周波ユニットは、前記無線制御ユ
ニットの無線制御用インタフェースにそのインタフェー
スが接続されたときに、自ユニットが適用される移動体
通信システムの変調方式及び復調方式に前記無線制御ユ
ニット内の回路部を切り換え設定するための制御信号を
発生出力することを特徴とする請求項１記載の移動体通
信装置。