JPH0870225A - 出力特性設定装置及び係数設定装置 - Google Patents

出力特性設定装置及び係数設定装置

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JPH0870225A
JPH0870225A JP6202987A JP20298794A JPH0870225A JP H0870225 A JPH0870225 A JP H0870225A JP 6202987 A JP6202987 A JP 6202987A JP 20298794 A JP20298794 A JP 20298794A JP H0870225 A JPH0870225 A JP H0870225A
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coefficient
gain
output
gain coefficient
input
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JP6202987A
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Inventor
Masanori Hoshino
政則 星野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル処理によるダイナミックレンジコン
トロールとして好適な出力特性設定装置及びゲイン係数
を容易な演算で得る係数設定装置の提供。 【構成】 ミキサー又はリミッタとしては複数入力の加
算信号、もしくは一の入力信号に対してゲイン演算手段
でダイナミックレンジコントロールを行なう。さらに、
ゲイン演算手段での係数特性を入力に応じて多様に制御
することで、エキスパンダとして機能させる。ここで、
ゲイン演算手段に供給するゲイン係数gとしては、入力
xに対して次式(数30)で求める。 【数30】ただし、kn は係数、jは係数kn の最大値
max について(1/kmax )=2j が成立する値、C
F は(1/2)≦CF <1が満たされる固定値、nは固
定値、Mは演算次数、xF は入力信号値xについて(1
/2)≦xF <1を満足するためにxをシフトさせた
値、mは入力信号値xをxF とするためのシフト量。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入力されたデジタル信号
に対して係数演算処理を施して出力することで所定の入
出力特性を得る出力特性設定装置、及び係数演算処理に
用いる係数を得るための係数設定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ装置として音声信号を
デジタルデータ形態で記録した記録媒体を用いるものが
多くなり、例えばCDプレーヤ、DATプレーヤ、ミニ
ディスクプレーヤなどとして普及している。また、カセ
ットテーププレーヤやAM/FMラジオチューナなど、
音声信号をアナログ信号で出力するオーディオソースも
あり、これらが上記のデジタルソースとなる機器部と一
体的に設けられた複合型のオーディオ機器も多い。
【0003】ここで、音声信号に関する各種処理を一括
してデジタル演算で行なうようにすることによりアナロ
グ信号処理回路を構成する場合に比べて部品点数の削
減、基板面積の縮小などの利点が生ずる。さらに、アナ
ログ信号では困難であったリバーブやコンプレスなどの
音響効果についても、デジタル信号処理では比較的容易
に実現できる。
【0004】このため、デジタルソースからの音声デー
タはデジタル段階で処理するようにし、また特に上記複
合型の機器などにおいてはアナログソースからの音声信
号を一旦デジタル化し、デジタルソースからの信号と同
様にデジタル信号処理部に供給するように構成すること
が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
デジタルソース、アナログソースに関わらず各種ソース
からの信号をデジタル信号処理部で処理できるようにす
る場合、デジタル信号処理部としては特に所定の演算語
長に対してオーバーフローやアンダーフローを起こさな
いようにすることが重要になる。即ち、従来アナログ信
号系でAGC回路などで知られていたダイナミックレン
ジコントロールに相当する処理を実行することが必要に
なる。
【0006】例えばカラオケ再生音声とマイクロフォン
入力を同時にスピーカ出力させたいような場合には、デ
ジタル信号処理部は、デジタルデータで入力された2系
統の入力をミキシングして出力することになるが、この
とき、ミキシングを行なうために加算した値がオーバー
フローしてしまわないようにすることが必要である。ま
た、1系統の入力の処理であっても、同様にリミッタ処
理などでオーバーフローを防止することが必要となる。
また、さらにエキスパンド処理等を実行することも考え
られる。
【0007】いづれにしてもデジタル信号処理において
は、まず出力特性の制御が必要になり、このためには図
12に示すように入力値xに応じてゲイン算出部50で
ゲイン係数gを設定し、そのゲイン係数gを乗算器51
で入力値xに乗算することで所望の出力特性の出力yを
得るようにすることになる。
【0008】入力値xに応じてゲイン係数gを得る方式
としては主に次の2つのいづれかが取られてきた。ま
ず、入力に対して対数変換を施した上で所望のゲイン特
性を1次関数などで作り出し、さらにその値を逆対数変
換して得た値をゲイン係数とするものである。もう1つ
は、入力情報に対して所望のゲイン特性が一意に求まる
メモリテーブルを用意し、これを参照してゲイン係数を
定める方式である。
【0009】対数変換でゲイン係数gを得る場合は、ゲ
イン算出部50として図13の構成をとることになる。
まず入力xを対数変換部52で対数変換を行ない、出力
Gを得る。例えば対数変換部52では入力値x及び定
数aN を用いて次の(数2)の演算で出力xG を算出す
る。
【数2】
【0010】このようにして得られた出力xG は関数演
算部53に入力され、関数演算部53は入力xG に対し
て例えば次の(数3)のような1次関数演算で出力Gを
得る。なお、c,dは所定の特性を得るために設定され
る定数である。
【数3】
【0011】さらに関数演算部43の出力Gは逆対数変
換部54に供給される。そして逆対数変換部54では入
力G及び定数bN を用いて、例えば次の(数4)の演算
で出力gを得る。
【数4】 この出力gは即ちゲイン係数となり、図12の乗算器5
1に供給される。
【0012】ところが、このような方式では、対数変
換、関数演算、逆対数変換という演算処理のためにかな
りの演算量(演算ステップ)が必要となるという問題が
ある。このため、この方式を採用するとデジタル処理に
よる構成の簡易化という所期の目的に反することになっ
てしまう。
【0013】また、メモリテーブルを設ける方式の場合
は、ゲイン算出部50として例えばROMテーブルを備
えることになるが、或る程度分解能を上げるためには、
ROMなどのメモリ容量としてかなりの記憶領域を確保
しなければならないため、これもデジタル処理による構
成の簡易化という所期の目的に反する。また、逆に構成
の簡易化のためにメモリ領域が制限された場合は、特性
劣化を余儀なくされてしまう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、デジタル処理によるダイナミックレンジコ
ントロールとして好適な出力特性設定装置を提供すると
ともに、ダイナミックレンジコントロールを行なう係数
演算に用いるゲイン係数を容易な演算で得ることのでき
る係数設定装置を提供することを目的とする。
【0015】このために、まず複数入力のミキサーとし
て好適な出力特性設定装置として、ミキサ手段と、包絡
線検出手段と、比較手段と、係数設定手段と、係数発生
手段と、選択手段と、ゲイン演算手段とを設ける。そし
てミキサ手段は複数の入力信号を加算して出力するよう
にする。包絡線検出手段は、ミキサ手段の出力について
の包絡線情報を得る。比較手段は、包絡線検出手段の出
力を所定値と比較する。係数設定手段は、包絡線検出手
段の出力に対して関数演算を行なってゲイン係数を得
る。係数発生手段は、固定のゲイン係数を発生させる。
選択手段は、比較手段の比較結果に応じて、係数設定手
段によるゲイン係数と係数発生手段によるゲイン係数の
いづれかを選択して出力する。ゲイン演算手段は、選択
手段から出力されたゲイン係数に基づいてミキサ手段の
出力にゲインを与えて出力する。このように構成して、
係数設定手段によるゲイン係数と係数発生手段によるゲ
イン係数が選択的に用いられて複数の入力信号の混合出
力特性が設定されるようにする。
【0016】また、リミッタとして好適な出力特性設定
装置として、包絡線検出手段と、比較手段と、係数設定
手段と、係数発生手段と、選択手段と、ゲイン演算手段
とを設ける。そして包絡線検出手段は、入力信号の包絡
線情報を得る。比較手段は、包絡線検出手段の出力を所
定値と比較する。係数設定手段は、包絡線検出手段の出
力に対して関数演算を行なってゲイン係数を得る。係数
発生手段は、固定のゲイン係数を発生させる。選択手段
は、比較手段の比較結果に応じて、係数設定手段による
ゲイン係数と係数発生手段によるゲイン係数のいづれか
を選択して出力する。ゲイン演算手段は、選択手段から
出力されたゲイン係数に基づいて入力信号にゲインを与
えて出力する。このように構成して、係数設定手段によ
るゲイン係数と係数発生手段によるゲイン係数が選択的
に用いられて信号の入出力特性が設定されるようにす
る。
【0017】また、エキスパンダとして好適な出力特性
設定装置として、包絡線検出手段と、第1,第2の比較
手段と、係数設定手段と、第1,第2の係数発生手段
と、選択手段と、ゲイン演算手段とを設ける。そして、
包絡線検出手段は入力信号の包絡線情報を得る。第1の
比較手段は、包絡線検出手段の出力を第1の所定値と比
較する。第2の比較手段は、包絡線検出手段の出力を第
2の所定値と比較する。係数設定手段係数設定手段は、
包絡線検出手段の出力に対して関数演算を行なってゲイ
ン係数を得る。第1の係数発生手段は第1の固定のゲイ
ン係数を発生させる。第2の係数発生手段は第2の固定
のゲイン係数を発生させる。選択手段は、第1、第2の
比較手段の比較結果に応じて、係数設定手段によるゲイ
ン係数と第1の係数発生手段によるゲイン係数と第2の
係数発生手段によるゲイン係数のいづれかを選択して出
力する。ゲイン演算手段は、選択手段から出力されたゲ
イン係数に基づいて入力信号にゲインを与えて出力す
る。このように構成して、係数設定手段によるゲイン係
数と第1の係数発生手段によるゲイン係数と第2の係数
発生手段によるゲイン係数が選択的に用いられて信号の
入出力特性が設定されるようにする。
【0018】また入力信号値xに応じてゲイン係数gを
算出する係数設定装置としては、次の(数5)の関数演
算により入力信号に対するゲイン係数gを算出するよう
にする。
【数5】 ただし、kn は係数、jは係数kn の最大値kmax につ
いて(1/kmax )≧2j が成立する値、CF は(1/
2)≦│CF │<1が満たされる固定値、nは固定値、
Mは演算次数、xF は入力信号値xについて(1/2)
≦xF <1を満足するためにxをシフトさせた値、mは
入力信号値xをxF とするためのシフト量とする。
【0019】また、上記(数5)の演算を行なう係数設
定装置としては、入力信号値xについて(1/2)≦x
F <1を満足するためにmビットシフトを行ないxF
得る第1のシフタ手段と、係数kn を保持するレジスタ
手段と、係数kn とxF についてM次の演算を実行する
ために1又は複数の加算、及び1又は複数の乗算を行な
う演算手段と、演算手段の出力に対して(m+固定値)
ビットシフトを行ない、ゲイン係数gを出力する第2の
シフタ手段とを設ける。
【0020】
【作用】上記構成の出力特性設定装置により、デジタル
信号処理によるオーバーフローを解消することができ
る。即ち、複数入力の加算信号に対してゲイン演算手段
でダイナミックレンジコントロールを行なうことで、出
力がオーバーフローしないミキサーを提供できる。ま
た、同様に入力に対してゲイン演算手段でダイナミック
レンジコントロールを行なうことで、大入力レベルに対
するリミッタとして機能する。さらに、ゲイン演算手段
での係数特性を入力に応じて多様に制御することで、エ
キスパンダとして機能する。そして、ゲイン演算手段に
供給するゲイン係数としては、上記の係数設定装置によ
り簡易な演算処理で得られるため、構成の簡易化も実現
できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明についての実施例として以下の
順序で説明する。 1.本発明を採用したオーディオ機器としての要部の構
成 2.デジタル処理によるミキサー 3.デジタル処理によるリミッタ 4.デジタル処理によるエキスパンダ 5.ゲイン係数設定装置
【0022】<1.本発明を採用したオーディオ機器と
しての要部の構成>図1は実施例の出力特性設定装置及
び係数設定装置を搭載したオーディオ機器の要部のブロ
ック図である。この図において、IN1 〜INn は各種
音声信号ソースからのデジタル音声信号(DS1 〜DS
n )の入力端子である。各種音声信号ソースとはCDプ
レーヤ部、ミニディスクプレーヤ部、カセットテーププ
レーヤ部、ラジオチューナ部、マイクロフォン入力部等
が相当し、これらはこの図1のオーディオ機器内に一体
的に備えられているものであっても、また外部機器とし
て接続されて音声信号が供給される形態であってもよ
い。
【0023】これらの音声信号ソースとしてはデジタル
データとして音声信号を供給できるものと、アナログ音
声信号ソースとされるものがある。例えばCDプレーヤ
部、ミニディスクプレーヤ部などでは再生信号をデジタ
ルデータ形態で出力できるため、それが入力端子IN1
〜INn のいづれかに供給される。また、カセットテー
ププレーヤやラジオチューナ、マイクロフォン入力部な
どのアナログ音声信号ソースからの音声信号は、そのソ
ースから出力されたアナログ音声信号がA/D変換器に
よってデジタルデータ形態に変換された後、入力端子I
1 〜INn のいづれかに供給されることになる。
【0024】入力端子IN1 〜INn の前後におけるデ
ジタルデータの転送方式としては、いわゆる3線式の転
送方式やデジタルオーディオインターフェースの転送方
式など各種形態があるが、いづれであってもよい。3線
式の転送方式の場合は、LRCKといわれるサンプリン
グ周波数fS の周期を持つ信号と、BCKといわれる
(32〜64)×fS の周期を持つ信号と、実際の音声
データとが伝送されることになる。
【0025】1,2はセレクタであり、いづれも入力端
子IN1 〜INn に供給されるデジタル音声信号(DS
1 〜DSn )のうちから1つを選択して出力することが
できるようになされている。セレクタ1の出力は信号x
1 としてDSP(デジタルシグナルプロセッサ)3に入
力される。またセレクタ2の出力は信号x2 としてDS
P3に入力される。
【0026】なお、この実施例の場合、DSP3は信号
1 ,x2 として2系統の入力が可能とされているもの
とする。ただし、2系統以上の入力が可能とされるのは
後述するデジタル処理によるミキサーとしての機能をD
SP3が有する場合に必要なものであり、リミッタ、エ
キスパンダ等の機能についてはDSP3は1系統入力で
あっても構わない。また、DSPとしての実際のICで
は、セレクタ1,2の動作についても内部処理を行うこ
とができ、つまり図面上のセレクタ1,2及びDSP3
のブロックが1チップで構成できる。
【0027】信号x1 ,x2 の両方又は一方はDSP3
で所定の信号処理が施され、D/A変換器4に出力され
る。D/A変換器4はDSP3の出力をアナログ化す
る。このアナログ音声信号はパワーアンプ5に供給され
て増幅されスピーカ6から音声出力される。
【0028】7はマイクロコンピュータにより構成され
るコントローラである。このコントローラ7はセレクタ
1,2の切換制御やDSP3で実行される各種処理の制
御を行なう。
【0029】<2.デジタル処理によるミキサー>例え
ばこのような構成を有するオーディオ機器において、D
SP3が信号x1,x2 のミキサーとして機能する場合
の構成を図2に示す。なお、DSP3での信号処理とし
ては、いわゆる音響エフェクト処理としてエコー、リバ
ーブ、イコライジングなど各種の処理が実行されること
があるが、以下、ミキサー、リミッター、エキスパンダ
として説明する実施例においては、これらの音響効果に
ついての説明は省略する。
【0030】図2において31a,31bはDSP3の
入力部であり上述したように2系統の信号x1 ,x2
入力される。なお、DSP3の入力は、説明上2系統と
しているもので、3系統以上の入力が可能とされるもの
であってもよい。
【0031】複数の入力信号x1 〜xn の最大振幅値を
|xMn|、各入力信号x1 〜xn に対するアッテネート
量をATTn とすると、全入力の加算値のとる最大値
は、
【数6】 となる。DSP3では、この値までをオーバーフローす
ることなく処理できる能力が要求される。このために、
デジタル処理によるミキサーとして本実施例では図2の
構成がとられている。以下、入力を2系統(x1 ,x
2 )として説明を進める。
【0032】32aはアッテネータであり、信号x1
対して減衰処理を行なうことができる。また32bは信
号x2 に対して減衰処理を行なうことのできるアッテネ
ータである。33は加算器であり、アッテネータ32
a,32bの出力を加算して出力する。加算出力をxM
とする。34は加算出力xM とゲイン係数gを乗算する
乗算器であり、加算出力xM は乗算器34でゲイン係数
gによるゲインが与えられて出力され、増幅部35を介
して出力端子36に供給される。出力端子36の出力y
は、リバーブ等の音響処理が施された後、もしくは直接
図1のD/A変換器4に供給されることになる。
【0033】ここで、
【数7】 と定義すれば、D/A変換器4における変換可能範囲|
DAC |については、
【数8】 であり、DSP3の出力yについて、Y=20log y
(dB)として考えて、このYの値が(数8)を満足し
なければならない。ところが、加算器33の加算出力x
M は、
【数9】 (ただし、xM1は入力x1 の最大振幅値、xM2は入力x
2 の最大振幅値、ATT1 ≦1、ATT2 ≦1)とな
り、これをそのまま出力YとしてもD/A変換器4での
変換が正しく行なわれないことになる。
【0034】そこで、本実施例では乗算器34における
演算処理によって、図3(a)のように加算出力xM
0dB以上となった場合に出力Yを0dBにリミットす
るような出力特性を得るようにしている。
【0035】このための構成として、まず絶対値検出部
37が設けられ、加算出力xM が供給されて絶対値検出
が行なわれる。38は包絡線検出部であり、絶対値検出
部37によって加算出力xM が絶対値化された信号が供
給される。そして包絡線検出部38でエンベロープ検波
がなされ、エンベロープ信号xe が出力される。
【0036】39はゲイン算出部であり、入力されたエ
ンベロープ信号xe に基づいて後述する関数演算でゲイ
ン係数を算出する。40はゲイン発生部であり固定のゲ
イン係数を発生させる。41は比較器であり、エンベロ
ープ信号xe と基準値xthを比較する。42はスイッチ
部であり、ゲイン算出部39で算出されたゲイン係数が
端子42aに、またゲイン発生部40からのゲイン係数
が端子42bに供給されている。そして、接続端子42
a,42bの切り換えは、比較器41の出力に応じて制
御される。このスイッチ部42の出力が乗算器34に対
してゲイン係数gとして供給されることになる。
【0037】これらの、包絡線検出部38からスイッチ
部42までの各部によって、図3(b)のようなゲイン
G(ただしG=20log g,XM =20log xM )につ
いてゲイン特性を得ることにより、乗算器34の出力と
して図3(a)の出力特性を実現する。
【0038】ゲイン算出部39ではG=−Xe の演算で
ゲイン係数を算出するものであり、これはつまり、ゲイ
ンgを、g=1/xe の関数演算で得るものである。こ
の関数演算については後述するが、多項式によって近似
することができ、演算量は対数変換、逆対数変換を行な
う従来方式よりかなり少ないものとなる。またゲイン発
生部40では固定のゲイン係数としてG=0、つまりg
=1というゲイン係数を出力する。
【0039】そして、比較器41に対する基準値xth
しては0dBに相当する値となり、比較結果がXe <0
dBの場合は、スイッチ部42で端子42bが接続さ
れ、またXe ≧0dBの場合は、スイッチ部42で端子
42aが接続される。即ち、乗算器34に供給されるゲ
イン係数gとしては、加算出力xM について0dB以下
の場合はゲイン係数g=1とされ、また加算出力xM
0dBをこえる場合は、ゲイン算出部39で加算出力x
M に応じて算出されたゲイン係数gが供給されることに
なる。つまり図3(b)のゲイン特性となる。
【0040】これによって図3(a)の出力特性を得る
ことができ、従って本実施例では出力にオーバーフロー
を発生させないミキサーとして実現される。また、この
場合、出力yに対して単純に或るレベル以上をクリップ
するものではないため、信号波形が大きく変形されてし
まうことはなく、音質的にも好適である。
【0041】なおゲイン算出に際して、加算出力xM
直接用いず、エンベロープ信号xeをゲイン算出部39
の入力パラメータとして用いるようにしたのは次の理由
による。加算出力xM を直接用いると、加算出力xM
急激な変化をした場合に、それに応じてゲイン係数gも
急激に変化してしまう。この場合、出力yについてスピ
ーカ6から出力される音声は、非常に違和感を感じさせ
るものとなる。これを防止するためエンベロープ信号x
e を用い、つまり急激なレベル変化の影響をキャンセル
するようにしている。
【0042】なお、2系統の入力のミキサーとして説明
したが、もちろん3系統以上の入力に対するミキサーと
して適用することも可能である。
【0043】<3.デジタル処理によるリミッタ>次
に、図1のようなオーディオ機器において、DSP3が
入力信号に対するリミッタとして機能する場合の構成を
図4に示す。なお、図4において図2と同様の機能部位
は同一符号を付し、説明を省略する。31は入力端子で
あり、図2における入力端子31a,31bに相当す
る。ただし、1系統の入力に対応するものとし、図1の
ようにDSP3が2系統の入力対応とされている場合
は、図2における一方のアッテネータ(32a又は32
b)が一方の入力信号(x1 又はx2 )をゼロレベルま
で減衰させていると考えればよい。もちろんDSP3が
1系統入力とされる場合は、31はDSP3自体の入力
端子となる。
【0044】即ち、この図4では、図2の構成からミキ
サー部位を除いた構成となる。入力信号xは、乗算器3
4に供給されてゲイン係数gと乗算され、増幅部35を
介して出力端子36からの出力yとされる。そしてゲイ
ン係数gを得るために、入力信号xは絶対値検出部3
7、包絡線検出部38を介してエンベロープ信号xe
され、ゲイン算出部39に供給される。
【0045】また、エンベロープ信号xe は比較器41
に供給され、基準値xthと比較される。そして、その比
較結果によりスイッチ部42の端子42a,42bが切
り換えられ、ゲイン発生部40からのゲイン係数又はゲ
イン算出部39で算出されたゲイン係数が乗算器34に
供給されることになる。
【0046】今、入力xから出力yへの伝達関数が1
(y=x)の場合、入出力特性は図5(a)のようにな
る。これに対して、図5(b)のような入出力特性を得
たいとすると、ゲイン係数gとして図5(c)のような
特性を得るようにする。そして乗算器34で、このゲイ
ン係数gと入力信号xを乗じて図5(b)の破線で示す
ような入出力特性を得、これを実線のレベルまで調整
(ゲインアップ)すればよい。
【0047】図5(c)のゲイン特性を得るためには、
上記ミキサーとしての実施例と同様に、ゲイン係数gは
入力信号x(エンベロープ信号xe )のレベルによって
固定の値を使用する場合と、エンベロープ信号xe を用
いた関数演算で算出した値を用いる場合を切り換えるこ
とになる。つまり、エンベロープ信号xe と基準値xth
の比較結果によりゲイン発生部40とゲイン算出部39
の一方が選択される。
【0048】或る設定された基準値xth、エンベロープ
信号xe について対数領域でXth、Xe であらわすと
(Xe =20log xe 、Xth=20log xth)、Xe
thの場合は、ゲイン算出部39で算出されたゲインg
が乗算器34に供給される。このとき、
【数10】 となり、このように算出されたゲイン係数gが用いられ
る。
【0049】またXe <Xthの場合は、ゲイン発生部4
0で算出されたゲインgが乗算器34に供給される。こ
のとき、
【数11】 つまりゲイン発生部40から出力されるg=1の固定の
ゲイン係数が用いられる。以上のように、ゲインgが乗
算器34に供給されることで、図5(b)のような入出
力特性を得ることができる。
【0050】以上はXe ≧Xthの場合のゲイン特性が傾
き−1となる例である。ここで、ゲイン算出部39のゲ
イン算出動作については後述するが、ゲイン算出動作が
関数f(xe)を多項式で近似する処理であるため、例えば
図6(b)のようなゲイン特性を得、図6(a)のよう
な入出力特性を実現することもでき、入出力特性の設定
は各種柔軟に行なうことができる。この図6の場合で
は、Xe ≧Xthのとき、
【数12】 となり、またXe <Xthのときは、上記(数11)によ
り同様にg=1となる。
【0051】<4.デジタル処理によるエキスパンダ>
次に、図1のようなオーディオ機器において、DSP3
が入力信号に対するエキスパンダとして機能する場合の
構成を図7に示す。なお、図7において図2、図4と同
様の機能部位は同一符号を付し説明を省略する。
【0052】入力端子31からの入力信号xは、乗算器
34に供給されてゲイン係数gと乗算され、増幅部35
を介して出力端子36からの出力yとされる。そしてゲ
イン係数gを得るために、入力信号xは絶対値検出部3
7、包絡線検出部38を介してエンベロープ信号xe
され、ゲイン算出部39に供給される。また、エンベロ
ープ信号xe は比較器41と比較器44に供給される。
比較器41では基準値xthとエンベロープ信号xe の比
較がされ、また比較器44では設定最小値xmin とエン
ベロープ信号xe の比較がされる。
【0053】また、ゲイン発生部40のほかに固定のゲ
イン係数を発生させるゲイン発生部43が設けられる。
このゲイン発生部43からのゲイン係数gはスイッチ部
42の端子42cに供給されており、そのゲイン係数g
=0とされる。スイッチ部42の端子42a,42b,
42cの切り換えは、比較器41,44の各比較結果に
応じて実行され、ゲイン発生部40からのゲイン係数、
又はゲイン発生部43からのゲイン係数、又はゲイン算
出部39で算出されたゲイン係数が選択的に乗算器34
に供給されることになる。
【0054】この構成により、例えば図8(b)のよう
なゲイン特性を得、図8(a)のような入出力特性を実
現することができる。なお、図8においてXe =20lo
g xe 、Xth=20log xth、Xmin =20log xmin
である。
【0055】まず、比較器41によりXe ≧Xthの結果
が出力された場合は、入出力としてリニアな特性を得た
い領域であるため、スイッチ部42では端子42bが選
択され、ゲイン発生部40からのゲイン係数g=1が乗
算器34に供給される。
【0056】また、比較器44によりXe <Xmin の結
果が出力された場合は、スイッチ部42では端子42c
が選択され、ゲイン発生部43からのゲイン係数g=0
が乗算器34に供給される。デジタル演算処理における
演算語長が16ビットであれば、出力Yが−96dBよ
り小さくなればアンダーフローとなってしまうが、Xe
<Xmin の領域とは出力Yが−96dBより小さくなる
領域であり、この場合、入力Xについて強制的にゲイン
係数g=0とし、アンダーフローを防止するものであ
る。
【0057】さらに、比較器41,44の出力からXth
>Xe ≧Xmin の結果が検出された場合は、スイッチ部
42では端子42aが選択され、ゲイン算出部39で算
出されたゲイン係数gが乗算器34に供給される。
【0058】この場合、Xth>Xe ≧Xmin の領域の入
出力特性の直線は、X=Y=Xth、傾きをmとすると、
【数13】 となり、この入出力特性を得るためのゲイン特性の関数
式をG=AX+Bとすると、Y=X+Gより、Y=(1
+A)X+Bを導くことができる。
【0059】そして(数13)より、A=m−1,B=
th(1−m)であるため、ゲイン係数gについては次
の(数14)により導くことができる。ただし、この
(数14)においてG=20log g、X=20log x、
th(1−m)=20log cとする。
【数14】 従って、この(数14)内のゲイン係数gの演算がゲイ
ン算出部39によってなされることにより、Xth>Xe
≧Xmin の領域での入出力特性を図8(a)のように設
定することができる。
【0060】<5.ゲイン係数設定装置>以上のように
ミキサー、リミッタ、エキスパンダとしてDSP3の処
理を実行させる例に付いて述べたが、次に、これらの構
成におけるゲイン算出部39として機能するゲイン係数
設定装置について説明する。
【0061】今、図10のゲイン特性において、x≧x
thの領域における特性となるゲインカーブについて考
える。CG をゲインカーブのG軸切片とすると、ゲイ
ンカーブは、
【数15】 となる。
【0062】この対数領域による式を線形領域で表現す
るためにG=20log g、X=20log x、CG =20
log cとすると(数15)は、
【数16】 となり、従って、
【数17】 となる。なお、Cは、
【数18】 である。
【0063】従って、
【数19】 を多項式近似でもとめることにより、g=C・g’でゲ
インを求めることができる。
【0064】ここで、(数19)の近似も同様に近似で
きるため、g=(1/x)を取り上げて多項式近似の説
明をする。まずxについて次のように定義する。
【数20】 すると、g=(1/x)については、
【数21】 となる。ここで、gF =(1/xF )とし、また近似の
一般的制約からxF については、(1/2)≦xF <1
という条件が生ずる。
【0065】用いる近似多項式は、−1<w<1のと
き、
【数22】 である。近似多項式にあてはめるために、図11のよう
に、
【数23】 とする。
【0066】gF =(1/xF )であり、またgは、
【数24】 より、次の(数25)を導くことができる。
【数25】
【0067】この(数25)における(イ)〜(チ)の
各式は次のように導かれる。 (ロ)式・・・・(イ)式を有限次数で打ち切り、wのべき
乗の係数an に直す (ハ)式・・・・近似精度を上げるためにチェビチェフ(Che
bychev) 多項式化する (ニ)式・・・・さらに次数を下げる (ホ)式・・・・再びwのべき乗の係数に戻す (ヘ)式・・・・xF べき級数に直す (ト)式・・・・kn'を正規化する ここで、kn'=2j ・kn であり、kn'を1で正規化し
た場合|Kn |≦1である。jは係数kn の最大値k
max で正規化した値であり、
【数26】 が満たされる値となる。kn'を1で正規化する場合は、
j=5である(25 =32)。なお、この場合jについ
ては2j ≧(kn'の最大値)>2j-1 を満たし、またj
=5が算出された条件としてはgF =(1/xF )で次
数M=5を前提としている。このjを用いて(チ)式が
導かれる。そして(数25)から、
【数27】 が得られる。
【0068】ここで、g=Cg’であり、またC=2-n
・CF 、(1/2)≦|CF |<1とすると、
【数28】 となる。
【0069】即ち、本実施例のゲイン係数設定装置は、
(数28)の演算でゲイン係数gを求めることで、入力
に応じたゲイン係数gを近似多項式と定数の乗算で求め
ることができ、従来の方式である対数変換、関数演算、
逆対数変換を行なっていくことに比べて、処理演算量は
大幅に軽減され、またDSP内でのアルゴリズムの簡便
性が増す。そして上述したミキサー、リミッタ、エキス
パンダ等としてのDSP3に搭載されるゲイン算出部3
9としても非常に好適なものとなる。
【0070】以下、(数28)の方式に基づいてゲイン
係数gを得るゲイン係数設定装置の構成を図9で説明す
る。(数28)において、『j』『n』『CF 』及びk
n 即ち『k0 』『k1 』・・・・『kn 』の値は、ゲインカ
ーブを設計する段階で固定される値である。またmは入
力xに応じて変化する値である。さらにMは演算次数で
ある。
【0071】そこで、(j−n)=mf とし、また演算
ステップ削減の意味からKn =CF・kn とすると、演
算次数M=5の場合、ゲイン係数gの算出演算は次の
(数29)のようになる。
【数29】
【0072】そして、この(数29)の演算を実行する
ブロックは図9のようになる。11は入力信号xの入力
端子、12はバレルシフタ、13はテンポラリレジスタ
である。なお、このゲイン係数設定装置が上記図2、図
4、図7におけるゲイン算出部39として用いられる場
合、入力信号xとはエンベーロープ情報xe となる。
【0073】バレルシフタ12はいわゆるリニア−フロ
ート変換を行なうもので、入力xについてmビットのシ
フトを行なうことで、入力信号xについて上述した(数
20)のように定義した場合に、xF が(1/2)≦x
F <1の条件を満たすようにするものである。そして、
そのシフト結果のxF を出力するとともに、mビットシ
フト動作におけるmの値をテンポラリレジスタ13に供
給して記憶させる。
【0074】140 〜144 はそれぞれ係数K0 〜K4
を保持するレジスタである。また15a〜15dは乗算
器、16a〜16dは加算器である。各部の出力は以下
のとおりである。
【0075】バレルシフタ12の出力xF とレジスタ1
4 からの係数K4 が供給される乗算器15aの出力は
(xF4 )となる。乗算器15aの出力(xF4
とレジスタ143 からの係数K3 が供給される加算器1
6aの出力は(K3 +xF4 )となる。
【0076】バレルシフタ12の出力xF と加算器16
aの出力(K3 +xF4 )が供給される乗算器15b
の出力は(xF (K3 +xF4 ))となる。乗算器1
5bの出力(xF (K3 +xF4 ))とレジスタ14
2 からの係数K2 が供給される加算器16bの出力は
(K2 +xF (K3 +xF4 ))となる。
【0077】バレルシフタ12の出力xF と加算器16
bの出力(K2 +xF (K3 +xF4 ))が供給され
る乗算器15cの出力は(xF (K2 +xF (K3 +x
F4 )))となる。乗算器15cの出力(xF (K2
+xF (K3 +xF4 )))とレジスタ141 からの
係数K1 が供給される加算器16cの出力は(K1 +x
F (K2 +xF (K3 +xF4 )))となる。
【0078】バレルシフタ12の出力xF と加算器16
cの出力(K1 +xF (K2 +xF(K3 +xF
4 )))が供給される乗算器15dの出力は(xF (K
1 +xF(K2 +xF (K3 +xF4 )))となる。
そして、乗算器15dの出力(xF (K1 +xF (K2
+xF (K3 +xF4 )))ととレジスタ140 から
の係数K0 が供給される加算器16dの出力gP は、g
P =(K0 +xF (K1 +xF (K2 +xF (K3 +x
F4 ))))となる。
【0079】上記した(数29)からわかるように、ゲ
イン係数gはこのgP に2m+mfを乗じることで得られ
る。19はバレルシフタであり、gP と2m+mfの乗算は
このバレルシフタ19におけるビットシフト動作で行な
われる。
【0080】ここで、上記のようにmf =(l−n)と
しており、このmf の値は固定値であって、レジスタ1
7に保持されている。テンポラリレジスタ13に保持さ
れていたmとレジスタ17に保持されているmf は加算
器18において加算され、S(=m+mf )としてバレ
ルシフタ19に供給される。
【0081】そして、バレルシフタ19において加算器
16dの出力gP がSビットシフトされる。これは即
ち、g=2m+mf・gP の演算となり、出力端子20にお
いてゲイン係数gが得られることになる。
【0082】以上のように、この係数設定装置では、か
なり少ない演算量で、またROMテーブル等を必要とせ
ずに、入力xに応じたゲイン係数gを得ることができ
る。そして、この係数設定装置が上述したミキサー、リ
ミッター、エキスパンダ等におけるゲイン算出部39と
して用いられることで、DSP3における演算処理負
担、ハード構成負担を非常に軽減することができる。
【0083】なお、この係数設定装置は演算次数M=5
の場合であり、演算次数を変更すれば、それに応じて構
成は変化することはいうまでもない。つまり、レジスタ
140 〜144 、乗算器15a〜15d、加算器16a
〜16dの部位における演算段数が増減するものとな
る。
【0084】なお、出力特性設定装置の実施例として
は、その具体例としてミキサー、リミッター、エキスパ
ンダを上げたが、ゲイン特性を各種設定することで他の
信号処理装置として応用できる。例えば入力信号のコン
プレッサとして実現できる。また入力信号の帯域を制限
してコンプレッサを通したものを原入力信号と加算する
構成とすればいわゆるバスブースト装置としても実現で
きる。さらに、ノイズゲートにも利用でき、つまり本発
明はいわゆるダイナミックレンジコントロールを行なう
装置として有効なものとなる。そして、それらにおいて
ゲイン係数の設定に上述した係数設定装置を採用するこ
とで、構成の簡易化、デジタル処理負担の軽減を実現で
きる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明の出力特性設
定装置では、デジタル演算語調に対してオーバーフロ
ー、アンダーフローを発生させないようにダイナミック
レンジコントロールを行なうことができ、ミキサー、リ
ミッター、エキスパンダ等の装置として適用して好適で
あり、また、これにより音質の向上という効果を得るこ
とができる。
【0086】さらに本発明の係数設定装置により、ダイ
ナミックレンジコントロールのための係数算出処理負担
は著しく軽減され、またハード的な構成も簡易化される
という効果があり、各種音響機器などに非常に好適なも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したオーディオ装置のブロック図
である。
【図2】本発明の出力特性設定装置のミキサーとしての
実施例のブロック図である。
【図3】ミキサーとしての実施例の出力特性及びゲイン
特性の説明図である。
【図4】本発明の出力特性設定装置のリミッタとしての
実施例のブロック図である。
【図5】リミッタとしての実施例の出力特性及びゲイン
特性の説明図である。
【図6】リミッタとしての実施例の他の出力特性及びゲ
イン特性の説明図である。
【図7】本発明の出力特性設定装置のエキスパンダとし
ての実施例のブロック図である。
【図8】エキスパンダとしての実施例の出力特性及びゲ
イン特性の説明図である。
【図9】本発明の係数設定装置の実施例のブロック図で
ある。
【図10】実施例の係数設定装置によるゲイン特性設定
動作の説明図である。
【図11】実施例の係数設定装置による多項式近似に用
いる式の説明図である。
【図12】従来のダイナミックレンジコントロール方式
の説明図である。
【図13】従来の係数設定装置の説明図である。
【符号の説明】
3 DSP 4 A/D変換器 11 入力端子 12,19 バレルシフタ 13 テンポラリレジスタ 141 〜144 レジスタ 15a〜15d 乗算器 16a〜16d 加算器 17 レジスタ 18 加算器 20 出力端子 31,31a,31b 入力端子 32a,32b アッテネータ 33 加算器 34 乗算器 35 増幅部 36 出力端子 37 絶対値検出部 38 包絡線検出部 39 ゲイン算出部 40,43 ゲイン発生部 41,44 比較器 42 スイッチ部
【数30】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力信号に対するミキサ手段と、 前記ミキサ手段の出力についての包絡線情報を得る包絡
    線検出手段と、 前記包絡線検出手段の出力を所定値と比較する比較手段
    と、 前記包絡線検出手段の出力に対して関数演算を行なって
    ゲイン係数を得る係数設定手段と、 固定のゲイン係数を発生させる係数発生手段と、 前記比較手段の比較結果に応じて、前記係数設定手段に
    よるゲイン係数と前記係数発生手段によるゲイン係数の
    いづれかを選択して出力する選択手段と、 前記選択手段から出力されたゲイン係数に基づいて前記
    ミキサ手段の出力にゲインを与えて出力するゲイン演算
    手段とを有し、 前記係数設定手段によるゲイン係数と前記係数発生手段
    によるゲイン係数により複数の入力信号の混合出力特性
    が設定されることを特徴とする出力特性設定装置。
  2. 【請求項2】 入力信号の包絡線情報を得る包絡線検出
    手段と、 前記包絡線検出手段の出力を所定値と比較する比較手段
    と、 前記包絡線検出手段の出力に対して関数演算を行なって
    ゲイン係数を得る係数設定手段と、 固定のゲイン係数を発生させる係数発生手段と、 前記比較手段の比較結果に応じて、前記係数設定手段に
    よるゲイン係数と前記係数発生手段によるゲイン係数の
    いづれかを選択して出力する選択手段と、 前記選択手段から出力されたゲイン係数に基づいて入力
    信号にゲインを与えて出力するゲイン演算手段とを有
    し、 前記係数設定手段によるゲイン係数と前記係数発生手段
    によるゲイン係数により入出力特性が設定されることを
    特徴とする出力特性設定装置。
  3. 【請求項3】 入力信号の包絡線情報を得る包絡線検出
    手段と、 前記包絡線検出手段の出力を第1の所定値と比較する第
    1の比較手段と、 前記包絡線検出手段の出力を第2の所定値と比較する第
    2の比較手段と、 前記包絡線検出手段の出力に対して関数演算を行なって
    ゲイン係数を得る係数設定手段と、 第1の固定のゲイン係数を発生させる第1の係数発生手
    段と、 第2の固定のゲイン係数を発生させる第2の係数発生手
    段と、 前記第1、第2の比較手段の比較結果に応じて、前記係
    数設定手段によるゲイン係数と前記第1の係数発生手段
    によるゲイン係数と第2の係数発生手段によるゲイン係
    数のいづれかを選択して出力する選択手段と、 前記選択手段から出力されたゲイン係数に基づいて入力
    信号にゲインを与えて出力するゲイン演算手段とを有
    し、 前記係数設定手段によるゲイン係数と前記第1の係数発
    生手段によるゲイン係数と前記第2の係数発生手段によ
    るゲイン係数により入出力特性が設定されることを特徴
    とする出力特性設定装置。
  4. 【請求項4】 入力信号値xに対して、次の(数1)の
    関数演算により入力信号に対するゲイン係数gを算出す
    ることを特徴とする係数設定装置。 【数1】 ただし、 kn ・・・・係数 j・・・・係数kn の最大値kmax 及び正規化する値Sにつ
    いてS≧2j ×kmaxが成立する値 CF ・・・・(1/2)≦│CF │<1が満たされる固定値 n・・・・固定値 M・・・・演算次数 xF ・・・・入力信号値xについて(1/2)≦xF <1を
    満足するためにxをシフトさせた値 m・・・・入力信号値xをxF とするためのシフト量 とする。
  5. 【請求項5】 入力信号値xについて(1/2)≦xF
    <1を満足するためにmビットシフトを行ないxF を得
    る第1のシフタ手段と、 係数kn を保持するレジスタ手段と、 係数kn とxF についてM次の演算を実行するために1
    又は複数の加算、及び1又は複数の乗算を実行する演算
    手段と、 前記演算手段の出力に対して(m+固定値)ビットシフ
    トを行ない、ゲイン係数gを出力する第2のシフタ手段
    と、 を有して構成されることを特徴とする請求項4に記載の
    係数設定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008543194A (ja) * 2005-06-02 2008-11-27 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー オーディオ信号ゲイン制御装置及び方法
JP2012065068A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Korg Inc オーディオコンプレッサ

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